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    最新版 雑記 書籍感想文
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    ---2023-12月まで
    ■ 日刊14 井上尚登 「ルパン三世 The Novel 謎の宝石と伝説の王国 (角川文庫)」
    ■ 日刊05 大沢 在昌、新野 剛志、光原 百合、樋口 明雄、森 詠 「小説ルパン三世 オリジナル競作アンソロジー」
    ■ 日刊92〜 大井 直紀ほか 「小説ルパン3世 サークルストーン作戦・エルドリア大脱出作戦・予知能力者ネア・魔女の瞳」
    ■ 日刊82 辻 真先 「小説!!!ルパン三世(集英社文庫)」
    ■ リベロスタイル編 「ルパン三世アニメ全歴史 :完全版
    ■ 刊94。高橋 実[まぼろしのルパン帝国 ルパン三世ザ・ファーストTVシリーズ]
    ■ 刊99 [ルパン三世研究報告書]
    ■ 刊00 [ルパン三世カルト 2001(双葉文庫)]
    ■ 刊03 トムス・エンタテインメント/監修 [ルパン三世PERFECT BOOK TV版パート2ストーリー解析編(別冊宝島 852)]
    ■ 刊03 [スタジオジブリ絵コンテ全集 第2期 1+2 ルパン三世+カリオストロの城]
    ■ 刊03。 徳間書店スタジオジブリ事業本部 「スタジオジブリ絵コンテ全集 第2期[4・5] 名探偵ホームズ」
    ■ 刊07 [双葉社スーパームック ルパン三世 ルパンthe 40!]
    ■ 刊08 [ルパン三世GREEN VS REDオフィシャルガイドブック
    ■ 刊12 [ルパン三世アニメ全歴史 :決定版]
    ■ 刊15 [ルパン三世ぴあ]
    ■ 刊16 [ルパン三世PARTW原画集]
    ■ モンキー・パンチ [ルパン三世+新ルパン三世(全巻中八割ぐらい)]
    ■ モンキーパンチ [逆イソップ物語(笠倉漫画文庫)]
    ■ モンキーパンチ [ルパン小僧]
    ■ 双葉社編 [追悼、モンキー・パンチ。 ある漫画家の、60年間の軌跡]
    ■ 佐藤宗子編 「少年小説大系 第26巻 少年翻訳小説集
      桜井鴎村『遠征奇談』、原包一庵『十二健児』、菊地幽芳『家なき児』、高垣眸『宝島』
      野村愛正『巌窟王』、南洋一郎『大ニュース=ルパンとらわる(「怪盗紳士より」)』」
    ■ [少年小説大系 第24・25巻 少女小説名作集 1・2]
      1925 加藤武雄『君よ知るや南の国』・1929 横山美智子『嵐の小夜曲』
      1934 由利聖子『チビ君物語』・1936 吉屋信子『司馬家の子供部屋』
      1933 神崎清『黒板ロマンス(抄)』・1939 森田たま『石狩少女』・1949 龍胆寺雄『月の沙漠に』
      1921〜1930 北河千代『絹糸の草履』・1934 吉屋信子『街の子だち』
      1941 由利聖子『続チビ君物語』1928『少女三銃士(原題:あまのじゃく合戦)』
      1938 菊地寛『心の王冠』・1941 松田瓊子『小さき碧』
    ■ 金坂清則訳 イザベラ・バード 「完訳日本奥地紀行」
    ■ 山内 義雄訳 アレクサンドル・デュマ・ペール 「モンテ・クリスト伯 :改版」
    ■ 高橋啓吉訳 イリヤー・エレンブールグ 「パリ陥落」
    ■ 志摩隆訳 ラリー・コリンズ 「パリは燃えているか?」
    ■ 田辺佐保子訳 ナジェージダ・ドゥーロワ 「女騎兵の手記」
    ■ 鳥越文蔵、山根為雄、長友千代治、大橋正叔、阪口弘之 校注訳
      [新編日本古典文学全集 76 近松門左衛門集 3
      1685:出世景清、1705:用明天王職人鑑、1708:けいせい反魂香、1715:国性爺合戦
      1718:曾我会稽山、1719:平家女護島
    ■ 森修/[ほか]校注・訳 [日本古典文学全集 43+44 近松門左衛門集 1+2
      曽根崎心中、源五兵衛おまん薩摩歌、心中二枚絵草紙、与兵衛おかめひぢりめん卯月の紅葉、堀川波鼓、
      おなつ清十郎五十年忌歌念仏、跡追心中卯月の潤色、心中重井筒、高野山女人堂心中万年草、
      丹波与作待夜の小室節、淀鯉出世滝徳、心中刃は氷の朔日
    ■ 中野定雄・中野里美・中野美代訳 ガイウス・プリニウス・セクンドゥス [プリニウスの博物誌I〜III]
    ■ 中野 里美訳H・N・ウェザーレッド[古代へのいざない プリニウスの博物誌]
    ■ 畠中尚志訳 ピエール・アベラール 「アベラールとエロイーズ 愛と修道の手紙」
    ■ 日暮 雅通訳 ニール・スティーヴンスン 「スノウ・クラッシュ」
    ■ 吉田 恭子訳 デイヴ・エガーズ 「ザ・サークル」
    ■ 日本民話の会外国民話研究会編訳 「世界の妖怪たち(世界民間文芸叢書 別巻)」
    ■ 酒井昭伸訳 マイケル・クライトン 「ライジング・サン」
    ■ 酒井昭伸訳 マイクル・クライトン 「パイレーツ 掠奪海域」
    ■ 鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -呪われた海賊たち-(竹書房文庫) 」
    ■ 鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -デッドマンズ・チェスト-(竹書房文庫) 」
    ■ 鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -ワールド・エンド-(竹書房文庫) 」
    ■ 鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 (竹書房文庫)」
    ■ 赤坂 行雄/訳 不明 「パイレーツ・オブ・カリビアンデッドマンズ・チェスト(LOOK AND FIND BOOK)」
    ■ ホンヤク社訳 パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウの冒険 2 セイレーンの歌」
    ■ ホンヤク社訳 パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウの冒険 1 嵐がやってくる!」
    ■ 日本随筆大成編輯部/編 「日本随筆大成 第2期 1 兎園小説(曲亭馬琴)草廬漫筆(武田信英)」
    ■ 藤森かよこ訳 アイン・ランド 「水源」
    ■ 脇坂あゆみ訳 アイン・ランド 「肩をすくめるアトラス」
    ■ 安藤元雄、清水徹、川口喬一訳 「筑摩世界文学大系 82 ベケット ブランショ
      「モロイ」 サミュエル・ベケット
      「謎の男トマ」、「アミナダブ」 、「マラルメと小説芸術」、「カフカと作品の要請」、「バタイユ論集成」
      「終りなき対話、「内的経験」、「物語とスキャンダル」、「肯定と否定的思考への情熱」、「思考の賭け」
      「友愛」モーリス・ブランショ
      「デカルト的ケンタウロス」 ヒュー・ケナー、「外の思考」 ミシェル・フーコー(Michel Foucault) 」
    ■ 佐藤良明訳 トマス・ピンチョン 「重力の虹」
    ■ 飛田 茂雄訳 ジョーゼフ・ヘラー 「キャッチ=22 上+キャッチ=22〔新版〕(下)」
    ■ 塚本昌則訳 パトリック・シャモワゾー 「カリブ海偽典 最期の身ぶりによる聖書的物語」
    ■ 日影丈吉訳 ガストン・ルルー 「オペラ座の怪人」
    ■ 新倉朗子訳 シャルル・ペロー 「ペロー童話集 完訳(岩波文庫)」
    ■ 「集英社 世界文学全集 20世紀の文学 18
      野崎孝訳 F・S・フィッツジェラルド 偉大なギャツビー
      丸谷才一訳 ナサニェル・ウェスト 孤独な娘
      西川正身訳 ジョン・スタインベック 赤い小馬
      谷口睦男訳 ジョン・オハラ サマーラの町で会おう」
    ■ 齋藤 智裕(水嶋ヒロ) 「KAGEROU」
    ■ 小川隆訳 マイクル・スワンウィック 「大潮の道」
    ■ 虚淵 玄原作 大槻涼樹 「沙耶の唄(星海社FICTIONS オ3-01) 」
    ■ 鋼屋ジン原作、涼風涼(本編)、古橋秀之(外伝)
      「斬魔大聖デモンベイン 無垢なる刃、魔を断つ剣、明日への翼
      斬魔大聖デモンベイン 機神胎動、軍神強襲、ド・マリニーの時計(角川文庫)」
    ■ リアクション、虚淵玄原作 「ファントム アイン、ツヴァイン(角川文庫)」
    ■ 種子島貴、虚淵玄原作 「吸血殲鬼ヴェドゴニア White night・Moon tears(角川文庫) 」
    ■ 八杉将司、虚淵玄脚本 「楽園追放」
    ■ 赤尾秀子訳 アン・レッキー 「叛逆航路、亡霊星域、星群艦隊」
    ■ 筑摩世界文学大系 26 ドイツ・ロマン派集
      ヒュペーリオン ヘルダーリン/著 手塚 富雄/訳.ヴーツ先生万歳 ジャン・パウル/著 山下 肇/訳
      夜の讃歌 ノヴァーリス/著 生野 幸吉/訳.キリスト教世界またはヨーロッパ ノヴァーリス/著 生野 幸吉/訳
      のらくら者 アイヒェンドルフ/著 川村 二郎/訳.金の壷 ホフマン/著 中野 孝次/訳
      ハルツ紀行 ハイネ/著 舟木 重信/訳.ヘルゴラント便り ハイネ/著 井上 正蔵/訳
      フローレンス夜話 ハイネ/著 井上 正蔵/訳 アッタ・トロル ハイネ/著 井上 正蔵/訳
      ドイツ冬物語 ハイネ/著 井上 正蔵/訳
      文学及び音楽におけるドイツ・ロマン派 シュタイガー/著 生野 幸吉/訳
      ハイネ始末記 カール・クラウス/著 池内 紀/訳.」
    ■ ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯 にせの伯母さん 作者不詳 会田由訳. 君主論 マキアヴェリ著 野上素一訳.
      わが心の秘めたる戦いについて ペトラルカ著 渡辺友市訳. カンツォニエーレ詩抄 ペトラルカ著 池田廉訳.
      パニュルジュ航海記 作者不詳 渡辺一夫 荒木昭太郎訳. 笑話集抄 デ・ペリエ著 山本顕一訳
      エプタメロン抄 ド・ナヴァル著 名取誠一訳
      教皇派の中にある、福音の真理を知った信者は何をなすべきか カルヴァン著 久米あつみ訳
      悩めるフランスに勧めること カステリヨン著 二宮敬訳. 自発的隷従を排す ラ・ボエシー著 荒木昭太郎訳
      フランス・ルネサンス名詩選 秋山晴夫ほか訳. 謝肉祭劇選 ザックス著 永野藤夫訳
      十六世紀の近代性 オーゼール著 二宮敬訳」
    ■ 筑摩書房 世界文学大系 14 古典劇集 1
    ■ 筑摩書房 世界文学大系 89 古典劇集 2
      :フォースタス博士の悲劇 マーロウ著 平井正穂訳. ヴォルポーネ ジョンソン著 三神勲訳. 疑わしい真実 アラルコン著 会田由訳
      ル・シッド コルネイユ著 秋山晴夫訳. タルチュフ モリエール著 鈴木力衛訳. 孤客(人間嫌い) モリエール著 辰野隆訳
      フェードル ラシーヌ著 二宮フサ訳. 賢人ナータン レッシング著 浅井真男訳
      -
      靴屋の祭日 デッカー著 三神勲訳. 乙女の悲劇 ボーモント フレッチャー著 小津次郎訳. モルフィ公爵夫人
      ウェブスター著 関本まや子訳. チェインジリング ミドルトン ロウリー著 笹山隆訳. あわれ彼女は娼婦
      フォード著 小田島雄志訳. セビーリャの色事師と石の招客 ティルソ・デ・モリーナ著 会田由訳
      チュルカレ ル・サージュ著 鈴木力衛訳. 軍人たち レンツ著 岩淵達治訳. 知恵の悲しみ グリボエードフ著 倉橋健訳
    ■ 日本聖書学研究所/編 「聖書外典偽典 6+7 新約外典 1・2 」を読んだ
      パピルス 川村 輝典/訳 松永 希久夫/訳.エビオン人福音書 松永 希久夫/訳.ヘブル人福音書 川村 輝典/訳
      エジプト人福音書 川村 輝典/訳.ヤコブ原福音書 八木 誠一/訳 伊吹 雄/訳.トマスによるイエスの幼時物語
      八木 誠一/訳 伊吹 雄/訳.ペテロ福音書 小林 稔/訳.ニコデモ福音書 田川 建三/訳
      ラオデキア人への手紙 青野 太潮/訳.パウロとコリント人との往復書簡 青野 太潮/訳
      セネカとパウロの往復書簡 青野 太潮/訳.パウロの黙示録 佐竹 明/訳.シビュラの託宣 佐竹 明/訳.
      ペテロ行伝 小河 陽/.パウロ 青野 太潮/訳.ヨハネ行伝 大貫 隆/訳
      アンデレ行伝 藤村 和義/訳 土岐 健治/訳.トマス行伝 荒井 献/訳 柴田 善家/訳
    ■ 柴田元幸訳 ジョセフ・コンラッド 「世界文学全集 3-03 ロード・ジム」
    ■ 青山南訳 ジャック・ケルアック 「世界文学全集 1-01 オン・ザ・ロード」
    ■ 池央耿訳 ドナルド・E・ウェストレイク 「吾輩はカモである」
    ■ 柳沢由美子訳 マイ・シューヴァル+ペール・ヴァールー 「刑事マルティン・ベック 笑う警官」
    ■ 野崎孝訳 J・D・サリンジャー 「ライ麦畑でつかまえて」
    ■ 乾信一郎訳 アンソニー・バージェス「時計じかけのオレンジ :完全版」
    ■ 高橋源一郎訳 ジェイ・マキナニー 「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」
    ■ 伊藤整訳・伊藤礼補訳 D・H・ローレンス 「チャタレイ夫人の恋人」
    ■ 関根秀雄訳 ラ・ブリュイエール 「カラクテール 当世風俗誌 上中下(人さまざま)」
    ■ 森進一訳 テオプラストス 「人さまざま」
    ■ 岩田行一訳 エリアス・カネッティ 「耳証人 新・人さまざま」
    ■ 中川誠訳 ウィリアム・ハズリット 「ハズリット箴言集 人さまざま」
    ■ 三木卓 「震える舌」
    ■ 泡坂妻夫 「乱れからくり」
    ■ 二宮フサ訳 フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー 「ラ・ロシュフコー箴言集」
    ■ 深瀬基寛訳 ウィスタン・ヒュー・オーデン 「オーデン詩集」
    ■ 北島明弘監訳 ガイ・ヘイリー/編 SF大クロニクル」
    ■ 縄田 一男ほか 「図説時代小説のヒーローたち(ふくろうの本)」
    ■ 池田真紀子訳 チャック・パラニューク 「ファイト・クラブ」
    ■ 柳下殻一郎訳 R・V・クラフト=エビング 「クラフト=エビング 変態性慾ノ心理」
    ■ 田中謙二編 「中国古典文学大系 52 戯曲集 上」
    ■ 立間祥介+伊藤漱平訳 「中国古典文学大系 37 今古奇観+嬌紅記 上下」
    ■ 前野直彬訳 「中国古典文学大系 42 閲微草堂筆記 他六編」
    ■ マリオ・バルガス=リョサ 「都会と犬ども」
    ■ 阿部知二訳 ジェイン・オースティン 「世界文学全集 カラー版 9 高慢と偏見+説きふせられて」
    ■ 木村 榮一訳 イサベル・アジェンデ 「世界文学全集 2-07 精霊たちの家」
    ■ 西永良成訳 ミラン・クンデラ 「世界文学全集 1-03 存在の耐えられない軽さ」
    ■ 近藤隆文訳 ジョナサン・サフラン・フォア 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
    ■ 檜垣嗣子訳 ステイシー・シフ「サン=テグジュペリの生涯」
    ■ 大林薫訳 ジャン=ピエール・ゲノ 「星の王子さまのメモワール アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの軌跡」
    ■ 鮎川信夫訳 エラリー・クイーン 「Xの悲劇」
    ■ 小竹武夫訳 「漢書 上巻 帝紀・表・志」
    ■ 小竹武夫訳 「漢書 中巻 列伝 I」「漢書 下巻 列伝 II」
    ■ 小山慶太+輪湖博共訳 アイザック・アシモフ 「アイザック・アシモフの科学と発見の年表」
    ■ 菅原卓訳 アーサー・ミラー アーサー・ミラー全集 2 「原53るつぼ・原55橋からのながめ」
    ■ 今野一雄訳 ラ・フォンテーヌ 「寓話 上下」
    ■ 宇佐美斉訳 アルチュール・ランボー 「ランボー全詩集(ちくま文庫)」
    ■ 朝倉朗子編訳 「フランス民話集」
    ■ 山西英一、秦豊吉訳 「世界文学全集 66 レマルク 西部戦線異状なし・凱旋門」
    ■ 浜野アキオ訳 デニス・クーパー 「その澄んだ狂気に」
    ■ 若林真訳 アラン・ロブ=グリエ 「快楽の館」
    ■ 「筑摩世界文学大系 1 古代オリエント集」
      シュメール ウルの滅亡哀歌他15篇 五味 亨/訳 杉 勇/訳、アッカド エヌマ・エリシュ他14篇 後藤 光一郎/ほか訳
      ウガリット バアールとアナト他3篇柴山 栄/訳、ヒッタイト クマルビ神話他2篇 轟 俊二郎/ほか訳
      アラム 賢者アヒカルの言葉 杉 勇/訳、ペルシア 古代ペルシア語碑文 佐藤 進/訳
      エジプト シヌへの物語他30篇 尾形 禎亮/訳 杉 勇/訳、旧約関係諸書について 三笠宮 崇仁/著
      武藤貞夫校注 「伊曾保物語 万治絵入本 附属絵入教訓近道」
    ---2023-9月まで
    ■ 柴田 徹之+草下シンヤ 「サドゥ―小さなシヴァたち」
    ■ 中山 元訳 ジャン=フィリップド・トナック、ロジェ=ポル・ドロワ
     「ギリシア・ローマの奇人たち: 風変わりな哲学入門」
    ■ 柳沼 重剛訳 プルタコス「エジプト神イシスとオシリスの伝説について」
    ■ 中野良之訳 エドワード・ギボン 「ギボン自伝」
    ■ 「筑摩世界文学大系 67 ローマ文学集」
     鈴木一郎訳
     [黄金の驢馬] アプレイウス、[諷刺詩集・詩論] ホラティウス
     国原吉之助訳
     [書簡] マルクス・トゥッリウス・キケロー
     [往復書簡] マルクス・トゥッリウス・キケロー&ブルートゥス、[名婦の書簡] オウィディウス
     [ローマ文学の背景] レーフステッド
    ■ 西村昌弘+増山理考+山下秀輔 ロバート・クナップ
     「古代ローマの庶民たち 歴史からこぼれ落ちた人々の生活」
    ■ 橘明美訳 ジェリー・トナー(マルクス・シドニウス・ファルクス) 「奴隷のしつけ方」
    ■ 田中敦子訳 ナイジェル・ロジャーズ 「ローマ帝国大図鑑」
    ■ 倉島雅人訳 アンドリュー・ソルウェー+スティーヴン・ビースティ 図解古代ローマ」
    ■ 洋泉社編 「図解古代ローマ人の日常生活 大帝国に生きた皇帝・庶民の素顔」
    ■ 泉井久之助+岩田義一+藤沢令夫訳
     「世界古典文学全集 21 ウェルギリウス ルクレティウス
     原前19未完 アエネーイス、原前4C前半ごろ 事物の本性について」
    ■ 小川正廣訳 ウェルギリウス 「牧歌/農耕詩」
    ■ 山田正行訳 ハンナ・アーレント 「暴力について 共和国の危機」
    ■ 柏原 蔵書(染谷悟) 「歌舞伎町アンダーグラウンド」
    ■ 東アジア反日武装戦線KF部隊 「 反日革命宣言 東アジア反日武装戦線の戦闘史」(付)腹腹時計
    ■ 久保 亨 「国家と秘密 隠される公文書(集英社新書」
    ■ 藤原真実訳 ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ 「美女と野獣 オリジナル版」
    ■ 刊15 幾原 邦彦、神 貴世、高橋 慶 [ユリ熊嵐 上下]
    ■ 刊11 幾原 邦彦、高橋 慶 [輪(まわ)るピングドラム 上下]
    ■ 刊00 少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録 -劇場版-(Newtype illustrated collection)
    ■ 刊99 さいとう ちほ 少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録 劇場版(別コミフラワーコミックス)
    ■ 刊99 榎戸 洋司少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録シナリオブック
    ■ 刊99 少女革命ウテナART COLLECTION薔薇の全貌
    ■ 刊98 薔薇の記憶 少女革命ウテナ写真集(アニメージュ文庫 V-88)
    ■ 刊98 少女革命ウテナいつか革命される物語オフィシャルガイド 鳳学園指定図書(Sega official guide)
    ■ 刊98 榎戸 洋司 [少女革命ウテナ脚本集 上・下(アニメージュ文庫 N-90)]
    ■ 刊98 ビーパパス原作 大河内一楼[少女革命ウテナ 蒼の双樹&翠の想い]
    ■ 刊98 [薔薇の黙示録 少女革命ウテナ]
    ■ 刊98 [薔薇の告白 少女革命ウテナ]
    ■ 刊97〜98 [さいとう ちほ 少女革命ウテナ 1〜5[全](ちゃおフラワーコミックス)]
    ---2023-6月まで
    ■ 中村桂子訳 ロバート・ワインバーグ 「裏切り者の細胞がんの正体」
    ■ 河原誠三郎、鈴木秀治、田川光照訳 ピエール・ダルモン 「癌の歴史」
    ■ 村木 美紀子、坪野 吉孝訳 米国対がん協会
     「「がん」になってからの食事と運動 米国対がん協会の最新ガイドライン」
    ■ 渡邊昌監訳、山本知子訳 ダヴィド・S・シュレベール
     「がんに効く生活: 克服した医師の自分でできる「統合医療」」
    ■ 田中文訳 ウィリアム・リー 「健康食大全 がん、認知症、生活習慣病は食事で防げる」
    ■ 大平裕司訳 マイケル・ウォルドホルツ 「がん遺伝子を追う: 発見レースの最前線」
    ■ 安達 富美子 「「燃えつきない」がん看護」
    ■ 三木直子訳 タイ・M・ボリンジャー 「がんについて知っておきたいもう一つの選択」
    ■ 国立がん研究センターがん対策情報センター/編著 「がんになったら手にとるガイド :普及新版 患者必携」
    ■ 国立がん研究センターがん対策情報センター/編集
     「家族ががんになったとき :第3版 患者さんとあなたを支える3つのヒント(社会とがんシリーズ 201)」
    ■ 国立がん研究センター研究所編
     「「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで(ブルーバックス」
    ■ 生田哲
     「がん治療の最前線 もしあなたや大切な家族ががんと診断されたらどうすべきか(サイエンス・アイ新書」
    ■ 菅靖彦訳 ティモシー・リアリー、ラルフ・メツナー、リチャード・アルパート
     「チベットの死者の書 サイケデリック・バージョン」
    ■ 酒井 治孝編 「ヒマラヤの自然誌 ヒマラヤから日本列島を遠望する」
    ■ 友枝 啓泰 「雄牛とコンドル アンデス社会の儀礼と民話」
    ■ 山本 紀夫編 「アンデス高地」
    ■ 日本ネパール協会/編 「ネパールを知るための60章(エリア・スタディーズ)」
    ■ 奥山 直司訳 デイヴィッド・L・スネルグーヴ+ヒュー・E・リチャードソン 「チベット文化史」
    ■ 石浜 裕美子 「図説チベット歴史紀行(ふくろうの本)」
    ■ 長田 幸康 「チベットで食べる・買うこんなに楽しい聖地探訪」
    ■ クンサン・ハモ+渡辺 一枝写真 「バター茶をどうぞ 蓮華の国のチベットから」
    ■ 渡辺 一枝 「消されゆくチベット」
    ■ 世界の先住民 いまはわたしの国といえない 1 チベット人
    ■ 世界の先住民 いまはわたしの国といえない 6 イヌイット
    ■ 世界の先住民 いまはわたしの国といえない 7 ネイティブアメリカン
    ■ 世界の先住民 いまはわたしの国といえない 8 熱帯雨林のインディオ
    ■ 川口恵子訳 エルジェ 「タンタンチベットをゆく」
    ■ 「中学生世界の文化遺産 チベット・蒙古編」
    ■ さがし絵で発見!世界の国ぐに8 ブータン
    ■ 世界のともだち 21 ブータン
    ■ 体験取材!世界の国ぐに 21 ブータン
    ■ チベットの聖なる山へ」
    ■ 石浜 裕美子/編著 「チベットを知るための50章(エリア・スタディーズ)」
    ■ 福田宏年訳 ハインリヒ・ハラー 「セブン・イヤーズ・イン・チベット チベットの七年」

    ■ 日刊14 井上尚登 「ルパン三世 The Novel 謎の宝石と伝説の王国 (角川文庫)」
    ■ 日刊05 大沢 在昌、新野 剛志、光原 百合、樋口 明雄、森 詠 「小説ルパン三世 オリジナル競作アンソロジー」
    ■ 日刊92〜 大井 直紀ほか 「小説ルパン3世 サークルストーン作戦・エルドリア大脱出作戦・予知能力者ネア・魔女の瞳」
    ■ 日刊82 辻 真先 「小説!!!ルパン三世(集英社文庫)」
    ■ リベロスタイル編 「ルパン三世アニメ全歴史 :完全版
    ■ 刊94。高橋 実[まぼろしのルパン帝国 ルパン三世ザ・ファーストTVシリーズ]
    ■ 刊99 [ルパン三世研究報告書]
    ■ 刊00 [ルパン三世カルト 2001(双葉文庫)]
    ■ 刊03 トムス・エンタテインメント/監修 [ルパン三世PERFECT BOOK TV版パート2ストーリー解析編(別冊宝島 852)]
    ■ 刊03 [スタジオジブリ絵コンテ全集 第2期 1+2 ルパン三世+カリオストロの城]
    ■ 刊03。 徳間書店スタジオジブリ事業本部 「スタジオジブリ絵コンテ全集 第2期[4・5] 名探偵ホームズ」
    ■ 刊07 [双葉社スーパームック ルパン三世 ルパンthe 40!]
    ■ 刊08 [ルパン三世GREEN VS REDオフィシャルガイドブック
    ■ 刊12 [ルパン三世アニメ全歴史 :決定版]
    ■ 刊15 [ルパン三世ぴあ]
    ■ 刊16 [ルパン三世PARTW原画集]
    ■ モンキー・パンチ [ルパン三世+新ルパン三世(全巻中八割ぐらい)]
    ■ モンキーパンチ [逆イソップ物語(笠倉漫画文庫)]
    ■ モンキーパンチ [ルパン小僧]
    ■ 双葉社編 [追悼、モンキー・パンチ。 ある漫画家の、60年間の軌跡]
    ■ 佐藤宗子編■ 「少年小説大系 第26巻 少年翻訳小説集
      桜井鴎村『遠征奇談』、原包一庵『十二健児』、菊地幽芳『家なき児』、高垣眸『宝島』
      野村愛正『巌窟王』、南洋一郎『大ニュース=ルパンとらわる(「怪盗紳士より」)』」
    ■ [少年小説大系 第24・25巻 少女小説名作集 1・2]
      1925 加藤武雄『君よ知るや南の国』・1929 横山美智子『嵐の小夜曲』
      1934 由利聖子『チビ君物語』・1936 吉屋信子『司馬家の子供部屋』
      1933 神崎清『黒板ロマンス(抄)』・1939 森田たま『石狩少女』・1949 龍胆寺雄『月の沙漠に』
      1921〜1930 北河千代『絹糸の草履』・1934 吉屋信子『街の子だち』
      1941 由利聖子『続チビ君物語』1928『少女三銃士(原題:あまのじゃく合戦)』
      1938 菊地寛『心の王冠』・1941 松田瓊子『小さき碧』
    ■ 金坂清則訳 イザベラ・バード 「完訳日本奥地紀行」
    ■ 山内 義雄訳 アレクサンドル・デュマ・ペール 「モンテ・クリスト伯 :改版」
    ■ 高橋啓吉訳 イリヤー・エレンブールグ 「パリ陥落」
    ■ 志摩隆訳 ラリー・コリンズ 「パリは燃えているか?」
    ■ 田辺佐保子訳 ナジェージダ・ドゥーロワ 「女騎兵の手記」
    ■ 鳥越文蔵、山根為雄、長友千代治、大橋正叔、阪口弘之 校注訳
      [新編日本古典文学全集 76 近松門左衛門集 3
      1685:出世景清、1705:用明天王職人鑑、1708:けいせい反魂香、1715:国性爺合戦
      1718:曾我会稽山、1719:平家女護島
    ■ 森修/[ほか]校注・訳 [日本古典文学全集 43+44 近松門左衛門集 1+2
      曽根崎心中、源五兵衛おまん薩摩歌、心中二枚絵草紙、与兵衛おかめひぢりめん卯月の紅葉、堀川波鼓、
      おなつ清十郎五十年忌歌念仏、跡追心中卯月の潤色、心中重井筒、高野山女人堂心中万年草、
      丹波与作待夜の小室節、淀鯉出世滝徳、心中刃は氷の朔日
    ■ 中野定雄・中野里美・中野美代訳 ガイウス・プリニウス・セクンドゥス [プリニウスの博物誌I〜III]
    ■ 中野 里美訳H・N・ウェザーレッド[古代へのいざない プリニウスの博物誌]
    ■ 畠中尚志訳 ピエール・アベラール 「アベラールとエロイーズ 愛と修道の手紙」
    ■ 日暮 雅通訳 ニール・スティーヴンスン 「スノウ・クラッシュ」
    ■ 吉田 恭子訳 デイヴ・エガーズ 「ザ・サークル」
    ■ 日本民話の会外国民話研究会編訳 「世界の妖怪たち(世界民間文芸叢書 別巻)」
    ■ 酒井昭伸訳 マイケル・クライトン 「ライジング・サン」
    ■ 酒井昭伸訳 マイクル・クライトン 「パイレーツ 掠奪海域」
    ■ 鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -呪われた海賊たち-(竹書房文庫) 」
    ■ 鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -デッドマンズ・チェスト-(竹書房文庫) 」
    ■ 鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -ワールド・エンド-(竹書房文庫) 」
    ■ 鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン■ 生命の泉 (竹書房文庫)」
    ■ 赤坂 行雄/訳■ 不明 「パイレーツ・オブ・カリビアンデッドマンズ・チェスト(LOOK AND FIND BOOK)」
    ■ ホンヤク社訳 パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウの冒険 2 セイレーンの歌」
    ■ ホンヤク社訳 パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウの冒険 1 嵐がやってくる!」
    ■ 日本随筆大成編輯部/編 「日本随筆大成 第2期 1 兎園小説(曲亭馬琴)草廬漫筆(武田信英)」
    ■ 藤森かよこ訳 アイン・ランド 「水源」
    ■ 脇坂あゆみ訳 アイン・ランド 「肩をすくめるアトラス」
    ■ 安藤元雄、清水徹、川口喬一訳 「筑摩世界文学大系 82 ベケット ブランショ
      「モロイ」 サミュエル・ベケット
      「謎の男トマ」、「アミナダブ」 、「マラルメと小説芸術」、「カフカと作品の要請」、「バタイユ論集成」
      「終りなき対話、「内的経験」、「物語とスキャンダル」、「肯定と否定的思考への情熱」、「思考の賭け」
      「友愛」モーリス・ブランショ
      「デカルト的ケンタウロス」 ヒュー・ケナー、「外の思考」 ミシェル・フーコー(Michel Foucault) 」
    ■ 佐藤良明訳 トマス・ピンチョン 「重力の虹」
    ■ 飛田 茂雄訳 ジョーゼフ・ヘラー 「キャッチ=22 上+キャッチ=22〔新版〕(下)」
    ■ 塚本昌則訳■ パトリック・シャモワゾー 「カリブ海偽典 最期の身ぶりによる聖書的物語」
    ■ 日影丈吉訳 ガストン・ルルー 「オペラ座の怪人」
    ■ 新倉朗子訳 シャルル・ペロー 「ペロー童話集 完訳(岩波文庫)」
    ■ 「集英社 世界文学全集 20世紀の文学 18
      野崎孝訳 F・S・フィッツジェラルド 偉大なギャツビー
      丸谷才一訳 ナサニェル・ウェスト 孤独な娘
      西川正身訳 ジョン・スタインベック 赤い小馬
      谷口睦男訳 ジョン・オハラ サマーラの町で会おう」
    ■ 齋藤 智裕(水嶋ヒロ) 「KAGEROU」
    ■ 小川隆訳 マイクル・スワンウィック 「大潮の道」
    ■ 虚淵 玄原作 大槻涼樹 「沙耶の唄(星海社FICTIONS オ3-01) 」
    ■ 鋼屋ジン原作、涼風涼(本編)、古橋秀之(外伝)
      「斬魔大聖デモンベイン 無垢なる刃、魔を断つ剣、明日への翼
      斬魔大聖デモンベイン 機神胎動、軍神強襲、ド・マリニーの時計(角川文庫)」
    ■ リアクション、虚淵玄原作 「ファントム アイン、ツヴァイン(角川文庫)」
    ■ 種子島貴、虚淵玄原作 「吸血殲鬼ヴェドゴニア White night・Moon tears(角川文庫) 」
    ■ 八杉将司、虚淵玄脚本 「楽園追放」
    ■ 赤尾秀子訳 アン・レッキー 「叛逆航路、亡霊星域、星群艦隊」
    ■ 筑摩世界文学大系 26 ドイツ・ロマン派集
      ヒュペーリオン ヘルダーリン/著 手塚 富雄/訳.ヴーツ先生万歳 ジャン・パウル/著 山下 肇/訳
      夜の讃歌 ノヴァーリス/著 生野 幸吉/訳.キリスト教世界またはヨーロッパ ノヴァーリス/著 生野 幸吉/訳
      のらくら者 アイヒェンドルフ/著 川村 二郎/訳.金の壷 ホフマン/著 中野 孝次/訳
      ハルツ紀行 ハイネ/著 舟木 重信/訳.ヘルゴラント便り ハイネ/著 井上 正蔵/訳
      フローレンス夜話 ハイネ/著 井上 正蔵/訳 アッタ・トロル ハイネ/著 井上 正蔵/訳
      ドイツ冬物語 ハイネ/著 井上 正蔵/訳
      文学及び音楽におけるドイツ・ロマン派 シュタイガー/著 生野 幸吉/訳
      ハイネ始末記 カール・クラウス/著 池内 紀/訳.」
    ■ ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯 にせの伯母さん 作者不詳 会田由訳. 君主論 マキアヴェリ著 野上素一訳.
      わが心の秘めたる戦いについて ペトラルカ著 渡辺友市訳. カンツォニエーレ詩抄 ペトラルカ著 池田廉訳.
      パニュルジュ航海記 作者不詳 渡辺一夫 荒木昭太郎訳. 笑話集抄 デ・ペリエ著 山本顕一訳
      エプタメロン抄 ド・ナヴァル著 名取誠一訳
      教皇派の中にある、福音の真理を知った信者は何をなすべきか カルヴァン著 久米あつみ訳
      悩めるフランスに勧めること カステリヨン著 二宮敬訳. 自発的隷従を排す ラ・ボエシー著 荒木昭太郎訳
      フランス・ルネサンス名詩選 秋山晴夫ほか訳. 謝肉祭劇選 ザックス著 永野藤夫訳
      十六世紀の近代性 オーゼール著 二宮敬訳」
    ■ 筑摩書房 世界文学大系 14 古典劇集 1
    ■ 筑摩書房 世界文学大系 89 古典劇集 2
      :フォースタス博士の悲劇 マーロウ著 平井正穂訳. ヴォルポーネ ジョンソン著 三神勲訳. 疑わしい真実 アラルコン著 会田由訳
      ル・シッド コルネイユ著 秋山晴夫訳. タルチュフ モリエール著 鈴木力衛訳. 孤客(人間嫌い) モリエール著 辰野隆訳
      フェードル ラシーヌ著 二宮フサ訳. 賢人ナータン レッシング著 浅井真男訳
      -
      靴屋の祭日 デッカー著 三神勲訳. 乙女の悲劇 ボーモント フレッチャー著 小津次郎訳. モルフィ公爵夫人
      ウェブスター著 関本まや子訳. チェインジリング ミドルトン ロウリー著 笹山隆訳. あわれ彼女は娼婦
      フォード著 小田島雄志訳. セビーリャの色事師と石の招客 ティルソ・デ・モリーナ著 会田由訳
      チュルカレ ル・サージュ著 鈴木力衛訳. 軍人たち レンツ著 岩淵達治訳. 知恵の悲しみ グリボエードフ著 倉橋健訳
    ■ 日本聖書学研究所/編 「聖書外典偽典 6+7 新約外典 1・2 」を読んだ
      パピルス 川村 輝典/訳 松永 希久夫/訳.エビオン人福音書 松永 希久夫/訳.ヘブル人福音書 川村 輝典/訳
      エジプト人福音書 川村 輝典/訳.ヤコブ原福音書 八木 誠一/訳 伊吹 雄/訳.トマスによるイエスの幼時物語
      八木 誠一/訳 伊吹 雄/訳.ペテロ福音書 小林 稔/訳.ニコデモ福音書 田川 建三/訳
      ラオデキア人への手紙 青野 太潮/訳.パウロとコリント人との往復書簡 青野 太潮/訳
      セネカとパウロの往復書簡 青野 太潮/訳.パウロの黙示録 佐竹 明/訳.シビュラの託宣 佐竹 明/訳.
      ペテロ行伝 小河 陽/.パウロ 青野 太潮/訳.ヨハネ行伝 大貫 隆/訳
      アンデレ行伝 藤村 和義/訳 土岐 健治/訳.トマス行伝 荒井 献/訳 柴田 善家/訳
    ■ 柴田元幸訳 ジョセフ・コンラッド 「世界文学全集 3-03 ロード・ジム」
    ■ 青山南訳 ジャック・ケルアック 「世界文学全集 1-01 オン・ザ・ロード」
    ■ 池央耿訳 ドナルド・E・ウェストレイク 「吾輩はカモである」
    ■ 柳沢由美子訳 マイ・シューヴァル+ペール・ヴァールー 「刑事マルティン・ベック 笑う警官」
    ■ 野崎孝訳 J・D・サリンジャー 「ライ麦畑でつかまえて」
    ■ 乾信一郎訳 アンソニー・バージェス「時計じかけのオレンジ :完全版」
    ■ 高橋源一郎訳 ジェイ・マキナニー 「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」
    ■ 伊藤整訳・伊藤礼補訳 D・H・ローレンス 「チャタレイ夫人の恋人」
    ■ 関根秀雄訳 ラ・ブリュイエール 「カラクテール 当世風俗誌 上中下(人さまざま)」
    ■ 森進一訳 テオプラストス 「人さまざま」
    ■ 岩田行一訳 エリアス・カネッティ 「耳証人 新・人さまざま」
    ■ 中川誠訳 ウィリアム・ハズリット 「ハズリット箴言集 人さまざま」
    ■ 三木卓 「震える舌」
    ■ 泡坂妻夫 「乱れからくり」
    ■ 二宮フサ訳 フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー 「ラ・ロシュフコー箴言集」
    ■ 深瀬基寛訳 ウィスタン・ヒュー・オーデン 「オーデン詩集」
    ■ 北島明弘監訳 ガイ・ヘイリー/編 SF大クロニクル」
    ■ 縄田 一男ほか 「図説時代小説のヒーローたち(ふくろうの本)」
    ■ 池田真紀子訳 チャック・パラニューク 「ファイト・クラブ」
    ■ 柳下殻一郎訳 R・V・クラフト=エビング 「クラフト=エビング 変態性慾ノ心理」
    ■ 田中謙二編 「中国古典文学大系 52 戯曲集 上」
    ■ 立間祥介+伊藤漱平訳 「中国古典文学大系 37 今古奇観+嬌紅記 上下」
    ■ 前野直彬訳 「中国古典文学大系 42 閲微草堂筆記 他六編」
    ■ マリオ・バルガス=リョサ 「都会と犬ども」
    ■ 阿部知二訳 ジェイン・オースティン 「世界文学全集 カラー版 9 高慢と偏見+説きふせられて」
    ■ 木村 榮一訳 イサベル・アジェンデ 「世界文学全集 2-07 精霊たちの家」
    ■ 西永良成訳 ミラン・クンデラ 「世界文学全集 1-03 存在の耐えられない軽さ」
    ■ 近藤隆文訳 ジョナサン・サフラン・フォア 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
    ■ 檜垣嗣子訳 ステイシー・シフ「サン=テグジュペリの生涯」
    ■ 大林薫訳 ジャン=ピエール・ゲノ 「星の王子さまのメモワール アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの軌跡」
    ■ 鮎川信夫訳 エラリー・クイーン 「Xの悲劇」
    ■ 小竹武夫訳 「漢書 上巻 帝紀・表・志」
    ■ 小竹武夫訳 「漢書 中巻 列伝 I」「漢書 下巻 列伝 II」
    ■ 小山慶太+輪湖博共訳 アイザック・アシモフ 「アイザック・アシモフの科学と発見の年表」
    ■ 菅原卓訳 アーサー・ミラー アーサー・ミラー全集 2 「原53るつぼ・原55橋からのながめ」
    ■ 今野一雄訳 ラ・フォンテーヌ■ 「寓話 上下」
    ■ 宇佐美斉訳 アルチュール・ランボー 「ランボー全詩集(ちくま文庫)」
    ■ 朝倉朗子編訳 「フランス民話集」
    ■ 山西英一、秦豊吉訳 「世界文学全集 66 レマルク 西部戦線異状なし・凱旋門」
    ■ 浜野アキオ訳 デニス・クーパー 「その澄んだ狂気に」
    ■ 若林真訳 アラン・ロブ=グリエ 「快楽の館」
    ■ 「筑摩世界文学大系 1 古代オリエント集」
      シュメール ウルの滅亡哀歌他15篇 五味 亨/訳 杉 勇/訳、アッカド エヌマ・エリシュ他14篇 後藤 光一郎/ほか訳
      ウガリット バアールとアナト他3篇柴山 栄/訳、ヒッタイト クマルビ神話他2篇 轟 俊二郎/ほか訳
      アラム 賢者アヒカルの言葉 杉 勇/訳、ペルシア 古代ペルシア語碑文 佐藤 進/訳
      エジプト シヌへの物語他30篇 尾形 禎亮/訳 杉 勇/訳、旧約関係諸書について 三笠宮 崇仁/著
    ■ 武藤貞夫校注 「伊曾保物語 万治絵入本 附属絵入教訓近道」

    Vol 3691(2023-12-28)
    [2020-12]
    ネタでルパンを扱う事になって良い機会なんで調べてみようで、自分が調べられる範囲では調べた
    日刊14 井上尚登 「ルパン三世 The Novel 謎の宝石と伝説の王国 (角川文庫)」
    日刊05 大沢 在昌、新野 剛志、光原 百合、樋口 明雄、森 詠 「小説ルパン三世 オリジナル競作アンソロジー」
    日刊92〜 大井 直紀ほか 「小説ルパン3世 サークルストーン作戦・エルドリア大脱出作戦・予知能力者ネア・魔女の瞳」
    日刊82 辻 真先 「小説!!!ルパン三世(集英社文庫)」を読んだ
    .
    こんな企画あってこんな人まで書いていたかと驚く所あるし、否応も無く作家技術の比較になって酷な部分も多々ある
    ラノベのこれ系企画とは異なり解説も無く「お仕事でしました感」も強く、気になってたルパンの印象操作に関係ありそう
    「お仕事でしました感」が強いとおおまかなイメージに沿ってとなるが、実力ある作家だとちゃんと個性を発揮も見所になる
    .
    原作ベースで作っているはそれなりに調べて作った感も強く、原作の実験的を継承してユニークな作りにもなっている
    図書館資料では無かったが90年代に中島かずき編集のゲームブックも多数出ている筈で、ここらも資料の一つとなりえる

    [2020-07]
    刊12。ネタでルパンを扱う事になって良い機会なんで調べてみようで、自分が調べられる範囲では調べた
    リベロスタイル編 「ルパン三世アニメ全歴史 :完全版」を読んだ
    .
    知っての通りこの後さらにシリーズは続くんだけどTVSP版やOVAも含めたTV版ルパンのデータを網羅している
    どう脱獄したかやなにを狙ったかのリストもあるし、設定資料なんかも拾える範囲で扱いコラムもある
    キャラデザの変遷を一目で見れる頁なんかは面白かったし、各人で関連性ある話はどれかで案内もある
    .
    よくよく考えると双葉社は特撮ムックなんかもしっかりしたのが多くて、ノウハウがちゃんと確立されている
    この時点までという制約や、同時発売の一般向けのとでわかりにくいという難はある太鼓判押せる良いムック
    [2020-09-02]
    参考だが別の参考になった刊94。高橋 実 [まぼろしのルパン帝国 ルパン三世ザ・ファーストTVシリーズ]読んだ
    エヴァ以前だが当時よく出た作品を使って自分の意見を言っているや、データ重視以前の資料本の原型が見れる
    どういう人たちがどんな意図でそういうのを作っていたかもわかりこれ止まりも止む無し。痛い文の資料・反面教師にも
    [2020-09-12]
    先に前後で刊行されたムックを読んでいるので変遷がわかって興味深い[刊99 ルパン三世研究報告書]よんだ
    文章に使い回しがある事や、使い回しをしながら充実させていった事がわかり、初出がどこかなんかもわかる
    本書だけの特別要因でこの時点までの全話予告文とシナリオ抜粋もある。こんな研究されてる作なのも発見
    [2020-09]
    同類の本が他にも出ているが全て内容が違うみたい「刊00 ルパン三世カルト 2001(双葉文庫)」よんだ
    現状でもシリーズ増えてムックも拡張しているので他のは借りないが、こういう本も文庫で出ていたの一例で挙げる
    後年の本に継承されていく要素や発展や蓄積が見れて面白いし、ディープにファンがついてきているともわかる
    [2020-09-17]
    トムス・エンタテインメント/監修 [刊03 ルパン三世PERFECT BOOK TV版パート2ストーリー解析編(別冊宝島 852)]
    宝島社の本は独特な所があって避けているんが興味があって借り出し、図版多い中身も良いかなでも落とし穴ある
    当時のルパンサイト管理人ほかにに全レビューを書かせ主観に寄り古め。また声優の見解に変遷がある資料にも
    [2020-09]
    現状最も入手簡単かつ有名[刊03・03 スタジオジブリ絵コンテ全集 第2期 1+2 ルパン三世+カリオストロの城]よんだ
    ネタで扱っていた時期にちょうど宮崎二作がCS帯放送でやっていたので確認もとれた。余計な発言がなければねぇは
    これ系は節々にある意図コメントも面白く、他作連想させるコメントは意図を伝えんとする物だったんだなあと発見も
    [2021-2]
    ルパン派生 刊03。 徳間書店スタジオジブリ事業本部 「スタジオジブリ絵コンテ全集 第2期[4・5] 名探偵ホームズ」
    自画像イラストがメット姿で初期の方の仕事にもなる。決めポーズや顔芸などらしからぬいてらしいの再確認に驚き
    キャラがどういう風に考えているかの書き込みは少ないんだけど、カッコよくやアドリブの指定あるのも上記で驚き
    [2020-09-22]
    時間が開いて目にもついたので図書館直読み[刊07 双葉社スーパームック ルパン三世 ルパンthe 40!]をよんだ
    タイトルどおりで全作・詳細車と銃紹介も含む薄いムックだが、参加した作画系の人にコラム書かせているので豪華
    本来は参加予定が無かった人も手伝わない?で参加してるとわかる他、作風からしてモンキーさんが娯楽思考も驚き
    [2020-09]
    双葉ではなく学研だがあったので借り出し「刊08 ルパン三世GREEN VS REDオフィシャルガイドブック」よんだ
    インタビューや詳細作品紹介で構成された標準的なムック。実験的な面も含む作だが作り手の方向性はちょっと意外
    ラーメンズが監督推薦だったり、車や飲食会社が全面協力していたり、どういう意図で作ったがわかって資料になる
    [2020-09]
    タイトルが似ていて混乱するが赤で安くて一般向けが今書[刊12 ルパン三世アニメ全歴史 :決定版]よんだ
    網羅するではなく概要の形で重要なポイントだけを押さえているで、物足りないとはいえムックとしての充実度は高い
    ほぼフルカラーで劇中キャプで特筆すべきキャラを大量に紹介していて、キャラでムックを作る時のお手本とも言える
    [2020-09]
    最近の資料が欲しかったんだけど四期までしか図書館には置いてなかった[刊15 ルパン三世ぴあ]よんだ
    簡単な軽い本でちゃんと調べようとするとアニメ誌のバックナンバーあたらんと駄目かな感あるがインタビュー等は充実
    クリカンがものまね脱したのが峰不二子と呼ばれた女移行だったり、新しい人がどういう考えで当ててるなど発見はある
    [2020-09]
    最近の資料が欲しかったんだけど四期までしか図書館には置いてなかった[刊16 ルパン三世PARTW原画集]よんだ
    ネタで扱うからの出戻りなんでだいぶ抜けがあって、そのうちCSでするとは思うけど見ときゃ良かったなあと思う内容
    全話分名場面ピックアップだが原画の方がよく伝わる部分や意図の発見もあるので面白いと思う。OPなど5と共通部分も

    [2020-07]
    原67-69、77-81。ネタでルパンを扱う事になって良い機会なんで調べてみようで、自分が調べられる範囲では調べた
    モンキー・パンチ [ルパン三世+新ルパン三世(全巻中八割ぐらい)]を読んだ
    .
    あった分だけなんで抜けも含むが、丸々から要素だけとアニメに使われた原作も多いので比較と感心を持って見れる
    浦沢義雄参加や念力珍作戦がある事も納得で、物凄く幅広い内容の中にはナンセンスギャグの要素もかなり強い
    変遷あり長所短所の良く出た作風かつ、晩期の逆に珍しい普通の漫画風作りなど成長幅がまだあった作者とわかる
    .
    アニメじゃ出来ない徹底した色キチぶりや、回によって変わる設定で完全に謎の女と化した不二子なんかも魅力
    変装の名人や殺しても死なないや初代や二代目のネタもわかったし、アニメ各監督での脚色もなるほどと見方広がる
    [2020-09-01]
    補完として簡単にでルパン以外が目立たないは後述も。モンキーパンチ 「逆イソップ物語(笠倉漫画文庫)」を読んだ
    解説が石ノ森でパンチ先生が手塚から貰ったコメントを引用してのコメントも両者意図や背景を考えると面白い
    ルパンのシュールでブラックなノリが本来の作風と分かり、そこを工夫して受け入れられる物作ったは功績と思う
    [2020-09-01]
    補完として簡単に有名なのか無名なのか曖昧な立ち位置の四世 モンキーパンチ 「ルパン小僧」を読んだ
    大人向け作家が少年向けで成功はヤスジがあるが、パンチさんは苦戦との感想。逆にエロなど個性も出ている
    本伝がショートでシュールなんで本伝終盤と共にこんなのも出来るんだと驚きあるし、それなりにこなせてもいる

    [2020-09]
    刊19。ネタで扱ったからの流れだが知っての通り19年に亡くなられていて、もっと早く調べていればなぁはある
    双葉社編 「追悼、モンキー・パンチ。 ある漫画家の、60年間の軌跡」を読んだ
    .
    こういうのを素早く用意が双葉社のちゃんとした所で、追悼書籍としてもパンチさん自体の資料としても良く出来ている
    バロン吉本が動機でインタビューもあるが、STがとても好きだった人らしくここは本当に早く知っていればと後悔する
    上記で貸本から一般紙の人で部分的再録もあるが、戦後にDCコミックが出回ったやマッド編集部尋ねたと経歴特殊
    .
    版権ものパチンコ展開み早く、アニメも含めアメコミヒーローみたく息長くしたかったは懐の広さかつ先見性かつ成功例
    手塚系列では無い発展だけど手塚先生にアニメ作ったら良いと言われていたなど漫画の歴史証人の一人にもなっている

    [2020-05]
    日原1900〜。FGOからの派生でもあり以前調べていた戦前の小説調査からの延長でもあり目当ては岩窟王
    佐藤宗子編 「少年小説大系 第26巻 少年翻訳小説集
    桜井鴎村『遠征奇談』、原包一庵『十二健児』、菊地幽芳『家なき児』、高垣眸『宝島』
    野村愛正『巌窟王』、南洋一郎『大ニュース=ルパンとらわる(「怪盗紳士より」)』」を読んだ
    .
    経緯説明が必要だが昔の翻訳は翻案と言う形でそのまま訳すのではなく、今のアニメの漫画版的な変更を加えていた
    目当ての岩窟王にしても完全な形で出たのは最近で、翻案版がずっと社会に流布してその形で読まれていたになる
    当時から読まれていた物が数本だが、これも以前読んだルパンで比較が出来て評価的にも上記漫画版と似てくる
    .
    中には日向けにアレンジして日の田舎みたいになっているのもあるが、ここらは水木サン版ラブクラフトにも似ている
    目当ての岩窟王は1/7圧縮版。初見だが色々な話の元ネタになっているので復讐と不殺で迷う話だったで驚いた

    [2023-09]
    少女漫画を扱っている関連から。先の通りで更に遡った元禄作品との比較で維新後数年・また戦中変化もわかる
    [少年小説大系 第24・25巻 少女小説名作集 1・2]
    1925 加藤武雄『君よ知るや南の国』・1929 横山美智子『嵐の小夜曲』
    1934 由利聖子『チビ君物語』・1936 吉屋信子『司馬家の子供部屋』
    1933 神崎清『黒板ロマンス(抄)』・1939 森田たま『石狩少女』・1949 龍胆寺雄『月の沙漠に』
    1921〜1930 北河千代『絹糸の草履』・1934 吉屋信子『街の子だち』
    1941 由利聖子『続チビ君物語』1928『少女三銃士(原題:あまのじゃく合戦)』
    1938 菊地寛『心の王冠』・1941 松田瓊子『小さき碧』
    を読んだ
    .
    本文より解説が重要かもで地方で大きく受けた少女倶楽部型・都会で小さく受けた少女の友型の両種収録
    上記にはないが川端康成・与謝野晶子も含まれ豪華かつ、大きな瞳の元祖中原淳一やふろくと補足も含む
    幸・不幸を語る形式で定型と評価されやすいが、実際は多くの幸・不幸を扱うで多様で立身の教養小説趣も
    .
    地方か都市型で主人公選択や目標・展開等な差があり努力・自由と差。戦中までは海外紹介の役目もあった
    短い頁数で幸不幸を上下させるので超展開的な所がありそれが運命を扱うや、理想の異性や友を描いたとも

    [2021-10]
    原1880。1876〜77の記録で先行し訳も出ているが、原書に簡略版使用や論文省略や訳に紛らわしさありで本書
    金坂清則訳 イザベラ・バード 「完訳日本奥地紀行」読んだ
    .
    アイヌ関連の興味もあって読んだのでアイヌ語を記録したや、サトウの神道論とも合わせて読める論考は価値ある
    訳の部分ではたくあんが旧版ではわかりにくかった。当時は下水が悪かったや北は暗さ・反射・煙で眼病多かったなど
    旧版から追加発見で随行者の伊藤鶴吉が名通訳とわかった。また犬扱いなどアイヌに対する当時の日見解も記録
    .
    アイヌ関連では日に対する恐れが伝わるがそんな中で内緒で義経神社に案内されたは今もでは貴重な記録
    当時の日は150と小柄や、馬がお守りを下げていたや、車夫が全身入れ墨だったなど細かい情報わかるのも良い

    [2021-10]
    原1844-46。以前によく知られた抄訳版の巌窟王は読んでいるんだけど、ちゃんと全文読みたくて文庫七冊分
    山内 義雄訳 アレクサンドル・デュマ・ペール 「モンテ・クリスト伯 :改版」読んだ
    .
    抄訳されるのも当然で長すぎて意味が無くて面白くないが七割なんだけど、あとの三割は割と凄まじい出来
    長編小説発生の始祖的な意味あり文学的にも重要なんだけど立ち位置は娯楽で、テーマも復讐と俗っぽい
    よく知られた前半の捕まって脱獄の辺りはとても面白い。また復讐を長い展開の中で昇華していくのも見所
    .
    結果的に実際の犯罪被害者が裁判で心理変化していく様にも近くなったし、宗教者の世界認識追体験にも
    斜めに読んで犯罪者の自己正当化なんて見方も出来る。苦境や社会を憎む人が読めば発見も多いかも

    [2020-11]
    原40〜42。ボルシェヴィキ党の人で共産主義のプロパガンダ書と言う評価を得ていて普通なら絶対読まないんだが
    高橋啓吉訳 イリヤー・エレンブールグ 「パリ陥落」を読んだ
    .
    先にパリは燃えているかを読んでテグジュペリの置かれた状況も理解出来たし、アナキズムも調べなおしたで読んだ
    おそらくトルストイあたりを意識してると思うんだが、当時の状況をスケッチ的に切り出していてかなり読み難い
    前者の燃えているかは解放の過程だが本書は侵攻時期の小説で、最初に書いた通り人民解放戦線上げの内容
    .
    プロパガンダの実態や、自分以外の戦力をどう評価していたかや、どう印象操作したかったかと言う点でも参考になる
    パリで燃えているで触れられている事や敗北はとうぜん触れる事も無く、筆者は他にも歴史小説の形で犯行を重ねた

    [2020-10]
    原64。アニメルパンの第一話を連想してしまうが映画にもなった古い本で、第二次大戦でのパリ解放を追っている
    志摩隆訳 ラリー・コリンズ 「パリは燃えているか?」を読んだ
    .
    パリ占領の詳細を知らなかったので派閥闘争に巻き込まれ酷い目にあう星の王子作者調べる前に読めば良かった
    タイトルはパリ奪還時のヒトラー命令で、現地ドイツ人は反発するし奪還後もV1・V2での遠距離攻撃が発生した
    単純な解放劇では無く誰が解放してどういう方法をとるかで一悶着あり、無差別攻撃企む共産ゲリラ勢力もある
    .
    米軍到着まで全面闘争にせず時間を稼ぐ市民の戦いは熾烈で、自爆にも近い戦車に近接しかけた娘の逸話は壮絶
    解放後も残ったドイツ人や味方した奴への憎悪と、解放での解放感など細かい所まで描いていてとても面白かった

    [2022-06]
    原1836。ウクライナ出身でロシアに駆け落ちしたママの子で、ナポさん相手にロシア兵として活躍したで扱いが難しくなった
    田辺佐保子訳 ナジェージダ・ドゥーロワ 「女騎兵の手記」を読んだ
    .
    新書と思い借りて来たら小説の作りで、表紙もアニメ調だけどやけにカッコいいと思ったらいのまたむつみと違う発見ある
    自叙伝なので盛ってる所もあるとは思うけど一応実話かつ、本書で有名になった後に筆者は執筆活動と経歴もユニーク
    ソ連期を経て現状でもロシアは女性兵を積極的に使っているけど、その開祖かつ本国でも絵本になっている有名な英雄
    .
    ちゃんと戦績を上げていてアレクサンドル帝とも対面して、これからはアレクサンドロフと名乗ると良いヨと褒められている
    戦闘停止を喜ぶ様になり、仏兵の死臭が森から漂うと実戦参加者らしい内容になっている。特異さで英雄化も納得

    [2023-11]
    初出17C末〜18C初。少女漫画からだが以前調べた全集がこれだけ抜けていたので追加で貸したし
    鳥越文蔵、山根為雄、長友千代治、大橋正叔、阪口弘之 校注訳[新編日本古典文学全集 76 近松門左衛門集 3
    1685:出世景清、1705:用明天王職人鑑、1708:けいせい反魂香、1715:国性爺合戦
    1718:曾我会稽山、1719:平家女護島]を読んだ
    .
    元々が近松の地味に反する派手のガマとか出るのは誰だっけで混同していたけど、近松も実は派手な作はある
    有名作は24本程度だけどやっぱりで実際は114本作品が存在するが、評が古いのしかなくまだ研究余地ある作家
    上記で本作は怪力乱神キャラや、入れ替わりトリックの甦生展開・大津絵から飛び出す鬼と大きく変化ある
    .
    歌舞伎を作り始めたもあるがからくり人形や附舞台などの新演出が出来るでそれに合わせて作られたもある
    善の意図が方法の悪で真逆の結果になるや、途中に悲劇を入れてハッピーエンドなど展開の幅もやはり広い

    [2023-10]
    初出1703〜1720。少女漫画から派生の歴史関連。左記と戦前小説で類似感じ、読んでなかっただと発見多い
    森修/[ほか]校注・訳 [日本古典文学全集 43+44 近松門左衛門集 1+2
    曽根崎心中、源五兵衛おまん薩摩歌、心中二枚絵草紙、与兵衛おかめひぢりめん卯月の紅葉、堀川波鼓、
    おなつ清十郎五十年忌歌念仏、跡追心中卯月の潤色、心中重井筒、高野山女人堂心中万年草、
    丹波与作待夜の小室節、淀鯉出世滝徳、心中刃は氷の朔日
    /
    忠兵衛梅川冥途の飛脚、二郎兵衛おきさ今宮の心中、夕霧阿波鳴渡、長町女腹切、大経師昔暦
    嘉平次おさが生玉心中、鑓の権三重帷子、山崎与次兵衛寿の門松、博多小女郎波枕
    紙屋治兵衛きいの国や小はる心中天の網島、女殺油地獄、心中宵庚申]を読んだ
    .
    心中物で有名だけど実際は"生存ハッピーエンド"や"片方だけ死亡"と展開・人物像も含めて多彩は驚き
    当時の事件に材を取ったも多く、印象として新聞等がなかった頃のニュースとも考察とも取れる
    演じる側の感想しても人形だから後味の悪さが薄れるや、良い役者と演出でやれば人でも可と面白い
    .
    題材が武家に見せる物から町人に変わったで登場人物が変わっていくは社会変化・観衆の記録にもなる
    今とは違う人形形式でやっていたや、当時の地図から大阪中心部の水路網・変わっていない神社も発見

    [2023-08]
    原077。マギレコに出てきてその関連。全訳かつ7年越し翻訳で賞を取った1500Pクラスの大著で不安だった
    中野定雄・中野里美・中野美代訳 ガイウス・プリニウス・セクンドゥス [プリニウスの博物誌I〜III]を読んだ
    .
    結果として全文読んだが主として医学への興味が大半を占め、現状だと通用しないで読み飛ばせるは大きい
    上記だが記事は全体で充実し、先に読んでいた解説書通り当時の迷信や逸話・筆者信念も収録で読み応えある
    マギレコと関係するポンペイでの死亡報告も三巻に全文収録かつ、当時の解説から生涯・目録がわかるにもなる
    .
    逸話として興味深いのはネロ帝に近いので雷で焼けた絵など逸話が多い事と、詳細な美術品の解説になる
    当時どんな暮らしをしていたかは間違いなく本書が一次資料になる他、理解に役立つ写真も多数収録している

    [2023-08]
    原37。マギレコに出てきてその関連。本文も借りてきたけど量が多いので、無理だった時用も含め軽い解説版
    中野 里美訳H・N・ウェザーレッド[古代へのいざない プリニウスの博物誌]を読んだ
    .
    上記で1937の古い本なんだけど海外ではなお評価が高いかつ、向こうでは博物誌研究本が多数出ているとわかる
    無理だった時の保険も兼ねたが最終的に本文読めたので重複的になるが、概要と注目点はだいたい押さえている
    太古の他文明文献とも共通するが医薬品への興味が大きなウェイトを占めており、同時に今は難しいにもなる
    .
    ヴィクトリア期に近い時期に出された本書特有の特徴として、シェイクスピアとの関連解説記事も多い
    マギレコ関係ではポンペイ出土絵画が現存ローマ絵画の出元かつ、当時は地下(グロテス)展示からグロテスクなど

    [2018-07]
    原1132〜1142頃。だいたい十字軍の頃で同時期のイスラーム文学も読んだ後で好都合。本来は当時の恋人のお手紙
    畠中尚志訳 ピエール・アベラール 「アベラールとエロイーズ 愛と修道の手紙」を読んだ
    .
    放送大学で当時名文とされて気になってた。何回も回し読まれ、設定も補完され小説となり、本来はどうかで研究もされた
    当時の名文なんだよなは途中で気が付いた。この時期は他の書でも長たらしい悪文が主流で実際は読み難い部分が多い
    後半が実際に見つかったお手紙部分になるが、恋人の秘密の手紙なのにひたすら宗教の話をしていて今読むと辛い
    .
    問題は状況設定で鞭も使う教師の関係から子供が出来て、危険が及ぶと拒否している間に二人とも修道院監禁になった
    上記や時代性考えると、宗教の話も共通の趣味でこっそり楽しんでるや、お互いに口実作って交流など面白みが出てくる

    [2022-08]
    原92。ネットを使ったリークの資料調査で出来た小説で、ネット初期のハッカーが読んでいたで資料化する
    日暮 雅通訳 ニール・スティーヴンスン 「スノウ・クラッシュ」を読んだ
    .
    ポストサイバーパンクと発表時は評され、日での90年代SF代表とされながらベストテンで下の方と微妙な扱い
    内容の方も微妙でSFによくある設定は良いが他は駄目の一点突破型。ただメタバースやアバターは本書初出とされる
    作者は本書まで鳴かず飛ばずで3冊目の本書が実質デビュー作扱い。エコ小説執筆や中華料理店勤務経験は参考かも
    .
    弾けきっていないサイバーニンジャ物と評すると良いかも。所々でまともに理解していなさそうな日本描写が出て苛々する
    古代バビロニアの石板が人間を解するウィルスでの下りは良いアイデア。本書以降は長編傾向ある作品を書いていく

    [2022-06]
    原13。監視されて自由を奪われるのがどう言う事か説明する小説で、映画版もあるが原作の方が良いとされる
    吉田 恭子訳 デイヴ・エガーズ 「ザ・サークル」を読んだ
    .
    当初は監視され評価される事で手続きがすべて楽になり、欲しい物が全て手に入る状況を天国と思うから暗転していく
    セックスも含めて誰と付き合っているかを探られてしまうは当然で、仲間内でのランキングが興味の中心になっていく
    最終的な結果として選択肢がない状況に落ちこむ。更に集団内の考えに反する人間を特定し殺すまでに発展する
    .
    開発者が善意でシステムを作ったとしても仲間以外の排斥や、仲間の考えや行動の強制になっていくのが人間の本質
    緩く考えるなら村社会・厳しく考えるならカルトだが引っ越しや脱退の選択肢はなく、自由が無いは強制が常になるとわかる

    [2022-03]
    刊99。参照資料としてよくあげられる本だが民話を収集した話の別巻扱いで魔女・幽霊とセットで出ている
    日本民話の会外国民話研究会編訳 「世界の妖怪たち(世界民間文芸叢書 別巻)」読んだ
    .
    上記で集めたうちでも不思議な話をどうするかで、人ではなく動物系を妖怪とする収拾・分類で発生する区分けで妖怪
    ゲームでお馴染みの面子中心だがピクシーは水子など現状イメージと違うも多く、物語ゆえに意味が変わるんだなと
    現在の見解だと異世界から来た存在として見ても面白そうで、人間に使役され扱いが悪いと禍を成すだと意味深かも
    .
    発展でわからないが怖いや滑稽になるは民間での物語変遷過程で興味深い。水辺の怪なと地域での類似・差異も多
    オーストリアの子供を無理に捕まえ乳をのます長乳おばさんは妖怪らしくわからない。異界の物は宝を持つともされた

    [2022-01]
    原1640。西遊記に関する解説かなと思ったけど違って、西遊記以後に無数に作られた同人とも神話発展とも取れる一冊
    荒井 健、大平桂一訳 董若雨 「鏡の国の孫悟空 西遊補」読んだ
    .
    神話が発展する過程で同人的な展開しているのは興味深いし、本書はその中でも西遊記を元に独自性が強い内容
    イスラム圏では回想みたいに物語の中に物語が入る入れ子構造という方式あるが、その亜種とも言える展開をする
    入れ子の中で別の時空が展開し、更にその中で別の時空が広がるで、いったい何が現実だがわからなくなっていく
    .
    物語としては覚えのない自分の息子と対決する事になるが、説明として心はあらゆる時空に到達しうると意味深げ
    結果として心が迷いを産み出し、迷いの元は悲しみなどの情だとか、故に心を失ってはならないと説くなど哲学的

    [2022-01]
    原92。日本の過去調査で貿易摩擦期の資料として読んだ。知っての通りジェラシックパーク作者で暗い過去とも言える
    酒井昭伸訳 マイケル・クライトン 「ライジング・サン」読んだ
    .
    ジュラシックパーク以後に映画化もされていてトンチキ日本描写として有名。日本企業が絡む対して面白くない殺人事件
    本書の主目的は日本ヘイトにあると言え、筆者は指摘に対して日本が好きだと言っているが残念ながら人種差別主義者
    どう形成されたかは主に偏向された書籍で日本を知ったにより、巻末に資料リストあるがよく調べた結果のトンチキ日本
    .
    背景に関しては貿易失敗に関する責任逃れがあり、その事の反省が出始めた頃に映画化で差別傾向が強調された
    映画は成功したとは言い難く、本書も批判された。偏見を広げる事に有名作家が協力している事例として参考になる

    [2018-12-12]
    原09。海賊調査から。自分でもなんで急にと思ったがこの時期の肉が対海賊キャラ戦でその加減みたい
    酒井昭伸訳 マイクル・クライトン 「パイレーツ 掠奪海域」を読んだ
    .
    ジュラシックパークなんかでお馴染みのクライトンだが、08に死んでいてパソコンの中にあったのを発見して出版
    人気作家の推敲前作品を読めるってだけでも超レア。実際にまとまりの悪さや設定偏重など問題点を見る事が出来る
    とうぜん悪い作品じゃない部分も多。概要の敵要塞攻撃作戦や海のクラーケン・物言わぬ敵船と中盤は大盛り上がり
    .
    エロ場面があるのも驚いた。今書自体がわかりやすい冒険小説だし、クライトンってそんな作家かと思いつつ読めた
    SFでも原作化してヒットを出していると言う点でもユニークな作家だし、こういうのを推敲前は作ってしまう点でも面白い

    [2018-12-09]
    原03〜11。海賊調査から。自分でもなんで急にと思ったがこの時期の肉が対海賊キャラ戦でその加減みたい
    鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -呪われた海賊たち-(竹書房文庫) 」
    鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -デッドマンズ・チェスト-(竹書房文庫) 」
    鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン -ワールド・エンド-(竹書房文庫) 」
    鈴木 玲子 「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 (竹書房文庫)」
    赤坂 行雄/訳 不明 「パイレーツ・オブ・カリビアンデッドマンズ・チェスト(LOOK AND FIND BOOK)」
    ホンヤク社訳 パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウの冒険 2 セイレーンの歌」
    ホンヤク社訳 パイレーツ・オブ・カリビアン ジャック・スパロウの冒険 1 嵐がやってくる!」を読んだ
    .
    海外で思いついたのが本作だったのでノベライズ版。原作訳版もあるみたいだが、詳細が不明の日本人が制作と謎
    講談社小説はSWなど勝手な編集があるとも聞いている他、原作翻訳版や続刊が図書館にないありもあり不完全に扱う
    日はワンピースあるし、海外もハーレクインなんかではあるみたいなんだが急に出現し存在感を示したディズニー海賊
    本物の海賊だと厳しい話になるとも思い、多作も含めどういうジャンル傾向化や要素・変遷を調べてメモを取っていった
    .
    一冊間違えて児童向けの本も読んでしまった。児童文学や名作でもあるが敵にも味方にもなりうり、かつ独自個性
    三部作の繋がりも発見。機会無く映画は二作目しか見れてないが、ノベライズは脚本元・翻訳は三十万部売れたも発見
    上記で先に進むほどキャラも増えてこんがらがって来るんだけど、変化を持たせる為に変遷させてく様子は工夫がある
    .
    内容的にも読み易く、実際に大人向けのつもりが小中学生が喜んで手紙送って来た話があって面白い逸話だと思う
    悪漢小説に属するからキャラも癖と個性があるし、それをどう娯楽にするかや、どういう技で戦ってそれっぽくするかも良い
    SWなんかと同じで児童向けオリジナル版もあるが、これはテンポも良いし短ながらちゃんとポイント抑えていて凄く良かった

    [2021-11]
    原1825・不明19C?みなもと先生追悼企画で平田弘史が参考図書にしていたと知りだが、続けて亡くなられてと不幸
    日本随筆大成編輯部/編 「日本随筆大成 第2期 1 兎園小説(曲亭馬琴)草廬漫筆(武田信英)」読んだ
    .
    怪関連で有名な虚舟のソースにもなっている。ただ面白話を集めた集まりなんでどこまで正確かは眉に唾つける必要ある
    後者の草廬漫筆は名前の起源や意味を調べた内容。ただ現状での初出や規定情報の元になっている物も多いと思う
    挿絵付くが当初の予定から草双紙でお馴染みの絵たど逆に驚く。皮肉が意地悪の事など現在の意味の定義でも役立つ
    .
    面白話の記録なんで挿絵入りで奇人出現なんてのもあるし、大食い大会で食べた物リストなど当時の実際わかる内容
    倒れた木から二重の開かない箱が出たや、事体と一致しない石棺の話など興味深いし、虚舟含め他資料出たら面白そう

    [2021-11]
    原43。後に利己主義・個人主義肯定の肩をすくめる〜書く筆者処女作。日刊は04で遅くグリーンスパンへの影響を指摘
    藤森かよこ訳 アイン・ランド 「水源」読んだ
    .
    摩天楼の題で映画化もされているみたい。また筆者が革命でソ連から逃げてきた元富豪も内容形勢・評価で興味深い
    理解されない建築家で天才芸術家の話と言えるかも。没のヴェルヌ処女作や失敗したゲッベルス小説と似たテーマ
    後に詐欺みたいになっていく人だけどそれを物語っているし、上記思想を提唱した結果がその公害の肺がんで死は喜劇
    .
    肩をすくめる〜でもあった長い長い演説はもう発揮。また同じく本書がバカみたいにぶ厚いのもロシア出身考えると納得
    ポンコツすぎて訴えられたり、計画倒産に使われようとしたら成功したなんかは面白い展開。台詞も独特ながら鋭さある

    [2020-09]
    原57。教養百科みたいなのに紹介されていたけど、その後にリバタニズムとかカルト集団化とか怖い話も沢山知った
    脇坂あゆみ訳 アイン・ランド 「肩をすくめるアトラス」を読んだ
    .
    ソ連から逃げたとか、たかりを容認できるかとか、青色ダイオード発明者経緯を考えると正しいけどどこか間違っている
    売れなかった一作目の後に政治家出馬を支援する活動し、我欲に取り憑かれてカルト破綻し、一人寂しく死んだもメモ
    思想小説って括り方もあるけど、登場人物がたびたび意見を表明し、長いのに読み応えある演説場面など納得も良く
    .
    内容的にはヒーローが出ないヒーロー物って見方も出来て、超兵器を使って世界を平和にしようとする悪事も動く
    面白いけど実生活も含め極端でやっぱ無理な感はある。辞書みたいな分厚い本だけど理解の上で読んだ価値はあった

    [2021-4]
    原51〜53・41、42。別件資料から名前上がって誰だっけ?読んだような?でゴドーの人と言われるとしっくり
    安藤元雄、清水徹、川口喬一訳 「筑摩世界文学大系 82 ベケット ブランショ
    「モロイ」 サミュエル・ベケット
    「謎の男トマ」、「アミナダブ」 、「マラルメと小説芸術」、「カフカと作品の要請」、「バタイユ論集成」
    「終りなき対話、「内的経験」、「物語とスキャンダル」、「肯定と否定的思考への情熱」、「思考の賭け」
    「友愛」モーリス・ブランショ
    「デカルト的ケンタウロス」 ヒュー・ケナー、「外の思考」 ミシェル・フーコー(Michel Foucault) 」読んだ
    .
    ベケットは元々小説を書いていたらしくゴドーヒットの53以降に戯曲転身でそれ以前になにしてたで面白いと思う
    ブランショーの方はいるかどうかもわからない作家だったらしく、厳密な活動は収録作どうり政治も含めた評論全般
    どっちも名前が特定の形でしか残らなかった事からわかるように微妙。実験作というのが正しく主観のみで構成した作
    .
    ブランシュに至ってはバタイユと友達だったらしく、友達と褒めちぎりあっているの段階でどういう人かもわかる筈
    フーコーの評論を含むのは意外だけどローカルースターかつ、身内の褒め合いで説明できそうで資料程度の価値

    [2021-4]
    原73。文学大図鑑からで同筆者作では私ゃぁ神さまだよぉの競売ナンバーは既読。ジャンル的には百科全書的小説
    佐藤良明訳 トマス・ピンチョン 「重力の虹」読んだ
    .
    池澤夏樹がわからんとした作品でもあるんで最初っからツマラン物として軽く読めたのは楽だし、左記の評も適切と思う
    執筆に間があく作家なんたけど別に本業あるんじゃないかって気もするし、授賞式にピエロ送ったとかも性格出ている
    技法が完成していないかつ表現形態が不適切な気がして、これ系の完成系かつ適切媒体は漫画なんじゃないって気も
    .
    上記で作中にアメコミ創作過程が混ざる形で出てきてここらはヒント。ワンウーさんなんかはそのまま名前が出てくる
    核ミサイル開発を絡めた全てが内容としてあっているかつ、学生にわかりやすい解説手紙も出していて意図した実験かも

    [2021-4]
    原61。状況を説明するのに引用されやすい一冊で、外人の例えとしてわかり難いのでどうなんで借りてきた
    飛田 茂雄訳 ジョーゼフ・ヘラー 「キャッチ=22 上+キャッチ=22〔新版〕(下)」読んだ
    .
    貸出都合で下が新版だとあとがきに追加があるのと、レイアウトが変更になった同内容になっている
    前述の例えが何を指しているか一言でいうとサルトルの出口なしと同じ。どっち選んでも積む選択肢状態でも良い
    当時の米高校生向け書籍リストに入っていたらしいに加え、戦争中の状況なのでベトナム戦争時に受けたらしい
    .
    理不尽な出撃命令で頭が病気を時間軸バラして描くで、解説だと評価しているがあんま効果的な演出じゃないかも
    CIAとかのやらかし資料を読んでいた頃なんで確かに利用されるんは馬鹿馬鹿しく、皮肉効いて決着も付くで良い感じ

    [2021-2]
    原02。海外は模倣を芸術の本質と考える傾向あるが、そういった最新の考えを取り込んだ小説となる
    塚本昌則訳 パトリック・シャモワゾー 「カリブ海偽典 最期の身ぶりによる聖書的物語」読んだ
    .
    革命家の自伝といった体裁の内容で、身ぶりに深い意味を与えているのでタイトルの内容になる
    共産主義がアカンかったと判明している時代なので感情的な面も含めて戦後処理的な浄化ともいえる
    身振りで説明する革命家を聞き手が書き留めたという形で、年寄りの昔話みたいに話がバラバラに飛ぶ
    .
    革命一本寄りでは無く女性との付き合いや、歴史に関係無いモブの意思みたいなのも取り込んでいる
    自然と年寄りの学んだ教訓や格言集みたいになっているし、身振りやどう敗北を受け入れるかの点でも面白い

    [2020-11]
    原1909。FGOに関連してになる。ミュージカルや映画が有名で実際に一本みたんだけど原作あるとは知らなかった
    日影丈吉訳 ガストン・ルルー 「オペラ座の怪人」を読んだ
    .
    昔の本で直前に同じ系統の微妙な本も読んでいてあまり期待していなかったせいもあって大変面白かった
    最初に犯人の目的を明確にした上で天使の側面や、後半の心情吐露や憐みを入れたお蔭で複雑かつ同情できる
    以外にアクション主体で進む部分もあるんだけど、そこに持っていくまでも連続犯行や上記の形での謎いれて工夫ある
    .
    地下のからくりというアクション主体の展開に入っても、犯人の心情や恋人の葛藤の面で引きつける力が強い
    小説としても大変良く出来ているので映像化したいとなるのもわかり、舞台も含めて現実と絡ませて大勝利の内容

    [2020-10]
    原1691〜1695。ネタで扱う予定が変更になりつつはあるんだけど文学上重要かつ西洋では最古民間伝承集
    新倉朗子訳 シャルル・ペロー 「ペロー童話集 完訳(岩波文庫)」を読んだ
    .
    聞いた事のある有名な話だけど、出元がどこかや採集者がペローではない可能性もあるなどロマンある
    イソップ童話なんかでも伝統の教訓がセットになった出来で、その為ならバットエンドもありな作りになっている
    上記だが青髭は嫁勝利エンド。またディズニー以前のいばら姫は作りが詳しく、ディズニーが改変を改変とわかる
    .
    昔はまったく評価されず研究で注目され収集分類、更に構造主義なんかで分析と原初的で夢に近い作り
    教訓の部分が皮肉めいていて結果的に客観性に繋がっているなんかも、詳しい作りや比較と共に面白い

    [2020-09]
    ドラマ版スーパーガールでルーサーが薦める一冊で興味だが、文学的にはロストジェネレーション分類される
    「集英社 世界文学全集 20世紀の文学 18
    野崎孝訳 F・S・フィッツジェラルド 偉大なギャツビー
    丸谷才一訳 ナサニェル・ウェスト 孤独な娘
    西川正身訳 ジョン・スタインベック 赤い小馬
    谷口睦男訳 ジョン・オハラ サマーラの町で会おう」を読んだ
    .
    自分の感想だと平和そうな社会や人物の裏側で、文学評価的には戦前の古い価値観とジャズエイジ価値観の対立
    当時に近い感覚の解説でも風俗小説低評価を憂いているが、本国でも発表時から評価に変遷が発生している
    現状でも実践する人が出ると叩き出すアメリカンドリームや、価値観の多様さが実は相対主義など当てはまる点ある
    .
    直前にアイン・ランドを読んでいたけど類似した点も感じて、情に薄い若者の見た世界観で普遍性はあるんかなと
    もっと長い小説と覚悟していたから短編風は驚きだったし、一緒に収録作も似たテーマで流れ読む上で面白かった

    [2020-10]
    刊10。サイトでセイバーを扱う筈が事態急変し、候補として扱う予定に上げていた物を関連として優先させた
    齋藤 智裕(水嶋ヒロ) 「KAGEROU」を読んだ
    .
    知っての通り騒動になってしまった問題ある一冊だが、当時の状況考えると意図した批判もあったのかなと
    本人が書いているかに関しては内容的にも可能性は高いが、改稿で大幅に編集の手が入っている筈で難しい
    子なき爺って単語も出てくるが水木サン好きなんかなと言う作風だし、左記で文も個性あるしどう個性かの見本にも
    .
    状況が転換する所であくびが一回出たし、中盤以降は本文も集中切れた感もあるが、初めて書いたなら上出来
    二作目以降を出せなかったがやっぱり厳しいし、状況的に出せないや出してもはあり扱いも難しくなってしまう

    [2020-12]
    原91。SF関連を調べようでピンポイントで面白い物で賞取った作にも該当する。読むリストに入れて長く放置していた
    小川隆訳 マイクル・スワンウィック 「大潮の道」を読んだ
    .
    なんで長く放置していたんだろうと自分でも疑問を持ってしまうレベルで読み易く、章区切りから短編的とも言えるかも
    タイトル通りで海になった道をずっと旅して回っていく内容で、魔法が主流になり科学技術が魔法扱いの世界となる
    ロードムービーというよりも他人の生活のぞき見って印象を受けた。直前に読んでたマズめ小説と比べると濃く納得
    .
    最初に書いた賞を取ったには該当しているが日での紹介は今作が初らしく、短編中心で発表数少ない作家らしい
    可もなく不可も無くと言った所で一本の作品とするとパンチ不足な面もあるが、設定の面白さが突出はSF小説的ねと

    [2021-10]
    刊18。ラノベ扱ってた加減からで、元が03ゲームで調べ難いもあって後回しにしていたけど初期代表作の一本
    虚淵 玄原作 大槻涼樹 「沙耶の唄(星海社FICTIONS オ3-01) 」読んだ
    .
    シナリオライターの人がノベライズ化しているので独特の表現が目立つ他、無駄な部分やオリ結末など短所も
    元がどれくらいの文章だったかはわからないんだけど、状況の表現に関しては絵無しでも伝わりとても良い
    作中で火の鳥にも言及していて思っていた通りの話。似た系列はあるけど視点が従属者側だと新鮮味ある
    .
    シン・ゴシラ以降だとちょっと連想してしまう終わり方になるんだけど、当時の流行の流れの中にもあると思う
    最近は傾向も違ってきていると思うけど継承されている部分もあると思うので、他作の補完や想像広げる点でも役立つ

    [2020-12]
    日刊03〜06。ラノベ扱ってた加減からで、方向性を変えざるを得なかったセイバーの比較資料にもなりえるかも
    鋼屋ジン原作、涼風涼(本編)、古橋秀之(外伝)
    「斬魔大聖デモンベイン 無垢なる刃、魔を断つ剣、明日への翼
    斬魔大聖デモンベイン 機神胎動、軍神強襲、ド・マリニーの時計(角川文庫)」を読んだ
    .
    鎧武後半は虚淵より鋼屋ジン作多めだけど、ゲーム脚本で元々手馴れていたで舞台・映画上がりとは異なってくる
    読みたかった作でPS2版・アニメ版があるは知らんかった。角川主導解説から本業作家が企画を出して出た外伝も
    手馴れてない原作元の代筆は苦戦で、本業作家は余裕かつ同人的でも個性と差は出る。切磋琢磨と慢心の差かも
    .
    本編自体はクトゥルーとロボ物を混ぜたで評価されているが、固有名詞と前提が多くなるので長所短所の部分はある
    上記で未見かつ文章の形だと自分は厳しい部分あったが、解説でどういう考えの人か見えてくるで収穫は大きい

    [2020-12]
    日刊01。ラノベ扱ってた加減からで、方向性を変えざるを得なかったセイバーの脚本技術比較資料にもなりえるかも
    リアクション、虚淵玄原作 「ファントム アイン、ツヴァイン(角川文庫)」を読んだ
    .
    虚淵が一般の前に出た最初の本とも言えるし、本作も18禁からDVDゲーム化を経て角川ラノベで出したと面白い経緯
    ちゃんと虚淵のあとがきも付き良い意味で初々しく、本編と共にどういう影響から今に至ったかがわかる点でも資料性
    虚淵のゲーム脚本を別の人が加筆・修正したは前述通り、多人数ライダーネタを別の脚本家でやってみたに該当かも
    .
    この当時の虚淵評価はエロゲなのにアクションが多いで、それを小説でやろうとすると当然難しい出来にはなってくる
    同人的な好きな物詰め合わせで出したはなるほどだし、地の文が多いから台詞中心にシフトしたは虚淵自体の発展わかる

    [2020-12]
    日刊03。ラノベ扱ってた加減からで、方向性を変えざるを得なかったセイバーの脚本技術比較資料にもなりえるかも
    種子島貴、虚淵玄原作 「吸血殲鬼ヴェドゴニア White night・Moon tears(角川文庫) 」を読んだ
    .
    虚淵自体の資料にも当然なり、現状だとどう調べりゃいいんだな古いPC18禁ゲームの内容がわかる物になっている
    あとがきに座談会があり、アイデンティが18禁ゲーム制作者時の虚淵思い出話と発展に関する反省わかるのも良い
    知っての通り本作はライダーに近いの評価もある作で、別の作家が原作もとに書いている点でセイバーと共通項ある
    .
    元々のゲーム文章がラノベ五冊分ぐらいあるらしくそれを二冊は限界あるし、メディアを変えると厳しくなる部分も多々
    最後に人外になった人が会いにくるは鎧武ぽいと思いながら見てたし、虚淵系ベースは絞り込みが難しいなとも

    [2020-12]
    日刊14。ラノベ扱ってた加減からで、突発的にブームになった作品だけど東映企画の映画が元なので不自然じゃない
    八杉将司、虚淵玄脚本 「楽園追放」を読んだ
    .
    自分は大元に当たる映画をまだ見れていない弱点があるんだけど、その補完の意味も兼ねて読んで来たになる
    原作虚淵を別の作家がノベライズ化は前例がありそれも同時調査。その点では虚淵自体の技術向上も感じられる
    本来は映像向きにする為に作られた話なんで結果的に移動しているだけじゃないのか?と疑問も出てしまった
    .
    日のなろう系ブームで追放系というのがあるらしいんだけどその流れは組むかも。意地悪な見方すると逃げただけとも
    現状の否定プロパガンダという点では面白いけど自分は疑問も持ってしまった。小説らしく頑張っては欲しいの出来

    [2020-12]
    日刊07。ラノベ扱ってた加減からで、本書に関しては不自然に持ち上げられている印象があって確認の必要あった
    伊藤 計劃 「虐殺器官」を読んだ
    .
    デザイン系出身者のデビュー書き下ろしで小松左京賞候補の拾い直しと、出自も作家をステマする物語の点で目を引く
    内容は面白いに分類されるレベルには十分達しているが、思想的な偏りと衒学的な面も目立ちここらも上記で前例ある
    自分の見解では極左寄りの考えが目立ち、現状だともう古くなっている当時のトレンドをまとまりきらない形で提出している
    .
    タイトルが全てを物語っているけど露悪趣味的な面が目立ち、他にも作戦として刺激あるネタで感情を動かそうとしている
    誰が持ち上げているかでSF業界の内乱とも絡んでいるだろうし、そういう系がどういうのを好むかの点でも良い資料になる
    -
    補足。タバコが原因かなで肺がんで早くに死んでるも驚きかつ上記原因かと納得。本来はそういうので評価・商売は良くない

    [2020-10]
    原13。ピンポイントに面白い物で賞取った作。近作では信じられないレベルで受賞していて期待値は大きかったけど
    赤尾秀子訳 アン・レッキー 「叛逆航路」を読んだ
    .
    SF系列でよくある設定やアイデアは面白いのに話がちっとも面白くない系のアレ。三部作だけど一巻でバイバイ
    解説でジェンダー系がどうこうし作者も女性で内容もそうだとああまたポリコレかで、国内情勢共に馴れ合い感強い
    上記で船の部品扱いの集団意識と個人意識を持つ兵隊設定は面白いけど、既出でよくあある話でもあるよなと
    .
    ヒロイン扱いになる人を救っての展開もド王道ではあるんだけど、なんでこんなノロノロした話になるかなはある
    だいたいは想像していたけど過去の受賞作も傾向がある時期から固まり始めていて自分に合わないは強くなる
    [2022-08]
    原13・14・15。ピンポイントに面白い物で賞取った作なんだけど過去に読んでいたみたい。簡易版で今度は全巻
    赤尾秀子訳 アン・レッキー 「叛逆航路、亡霊星域、星群艦隊」を読んだ
    前回感想を自分でもどうかと思うほど酷評してたけど今回は割と楽しく読めた。ただジェンダー関連は同じ感想
    二巻以降はST系小説のバリエといった感じで内戦しているのに弾けてなくてボチボチ。読める内容なだけマシと思う

    [2020-02]
    原19Cごろ。ヘッセ調べていた時期でロマン文学への興味は気づく事もあり、発展に流れがある事もわかった
    筑摩世界文学大系 26 ドイツ・ロマン派集
    ヒュペーリオン ヘルダーリン/著 手塚 富雄/訳.ヴーツ先生万歳 ジャン・パウル/著 山下 肇/訳
    夜の讃歌 ノヴァーリス/著 生野 幸吉/訳.キリスト教世界またはヨーロッパ ノヴァーリス/著 生野 幸吉/訳
    のらくら者 アイヒェンドルフ/著 川村 二郎/訳.金の壷 ホフマン/著 中野 孝次/訳
    ハルツ紀行 ハイネ/著 舟木 重信/訳.ヘルゴラント便り ハイネ/著 井上 正蔵/訳
    フローレンス夜話 ハイネ/著 井上 正蔵/訳 アッタ・トロル ハイネ/著 井上 正蔵/訳
    ドイツ冬物語 ハイネ/著 井上 正蔵/訳
    文学及び音楽におけるドイツ・ロマン派 シュタイガー/著 生野 幸吉/訳
    ハイネ始末記 カール・クラウス/著 池内 紀/訳.」を読んだ
    .
    ルネサンス期と同時で読んだので悪漢小説で教訓を学ぶから、開き直って正当化を始める流れもわかる
    仕事が無い・合わないで放浪など状況の厳しさは共通だが彼女が出来たや、玉の輿で幸せはわかりやすい
    恋愛で幸せと感じる程だから情熱的とも言え、いちいち大げさな感じや主観優先から合一と次の時代も見える
    .
    ハイネがたくさん入っているがルポ的な仕事も多く、革命民主主義を唱えていたなど意外な発見もある
    悪事の肯定やそれでも許可まで来ると自分は違うも出てくるし、行きすぎはナチスコースだよなあとも

    [2020-02]
    原16Cごろ。ヘッセ調べていた時期でルネサンス期文学への興味は気づく事もあり、君主論入ってるのも象徴的
    ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯 にせの伯母さん 作者不詳 会田由訳. 君主論 マキアヴェリ著 野上素一訳.
    わが心の秘めたる戦いについて ペトラルカ著 渡辺友市訳. カンツォニエーレ詩抄 ペトラルカ著 池田廉訳.
    パニュルジュ航海記 作者不詳 渡辺一夫 荒木昭太郎訳. 笑話集抄 デ・ペリエ著 山本顕一訳
    エプタメロン抄 ド・ナヴァル著 名取誠一訳
    教皇派の中にある、福音の真理を知った信者は何をなすべきか カルヴァン著 久米あつみ訳
    悩めるフランスに勧めること カステリヨン著 二宮敬訳. 自発的隷従を排す ラ・ボエシー著 荒木昭太郎訳
    フランス・ルネサンス名詩選 秋山晴夫ほか訳. 謝肉祭劇選 ザックス著 永野藤夫訳
    十六世紀の近代性 オーゼール著 二宮敬訳」を読んだ
    .
    時代背景なく語る事は出来ない時期と思うけど、古代にあった豊富な蓄積に気付いた等の環境面も重要と思う
    戦争もペストもあった時期で半ばやけくそ感もある。教会の権力で退廃のぎりぎりラインと際どい所
    上記でスペインから悪漢小説という形だが、まだ難しく考えたり開き直るに至る前なんで笑って読める所はある
    .
    実践されてくると辛くなってくるでマキャベリズムだが、これもインドなんかを念頭に置くと先行例はあったと思う
    未来を求める人は現在を疎かにするなど当時の環境だからこそ出来た名言も多く、明るさもあって今も楽しめた

    [2020-02]
    原1604〜1821。シェイクスピアと同時期からロマン主義まで含むが背景がわかると流れや各人方向性と発見多い
    筑摩書房 世界文学大系 14 古典劇集 1
    筑摩書房 世界文学大系 89 古典劇集 2
    :フォースタス博士の悲劇 マーロウ著 平井正穂訳. ヴォルポーネ ジョンソン著 三神勲訳. 疑わしい真実 アラルコン著 会田由訳
    ル・シッド コルネイユ著 秋山晴夫訳. タルチュフ モリエール著 鈴木力衛訳. 孤客(人間嫌い) モリエール著 辰野隆訳
    フェードル ラシーヌ著 二宮フサ訳. 賢人ナータン レッシング著 浅井真男訳
    -
    靴屋の祭日 デッカー著 三神勲訳. 乙女の悲劇 ボーモント フレッチャー著 小津次郎訳. モルフィ公爵夫人
    ウェブスター著 関本まや子訳. チェインジリング ミドルトン ロウリー著 笹山隆訳. あわれ彼女は娼婦
    フォード著 小田島雄志訳. セビーリャの色事師と石の招客 ティルソ・デ・モリーナ著 会田由訳
    チュルカレ ル・サージュ著 鈴木力衛訳. 軍人たち レンツ著 岩淵達治訳. 知恵の悲しみ グリボエードフ著 倉橋健訳
    .
    一括で扱うがヘッセ読んでいたのと同時期も含め、結局は主観か客観かを巡って文学は同じ議論を繰り返している
    動機は上記としても悲劇か喜劇かで派生し、結末が気の持ちようとしても納得させる展開にどうするかで工夫がある
    インド調査の後だと近代文学が特に優れて発展したとも思えないが、内面をどう表現するかで方法に幅は出た
    .
    最初に戻って何を正しいとするかも個人の判断となるが、何を好むかで客層が見えてくるような部分もある
    現状で読んでも面白い物や台詞が鋭い物や観察に優れた物も多数あり、現状作と似た点・違いの発見も興味深い

    [2020-02]
    原2Cごろ。本来なら旧訳版もあるが新訳版しか図書館になかった。それでもだいたいどういう系列かはわかる
    日本聖書学研究所/編 「聖書外典偽典 6+7 新約外典 1・2 」を読んだ
    パピルス 川村 輝典/訳 松永 希久夫/訳.エビオン人福音書 松永 希久夫/訳.ヘブル人福音書 川村 輝典/訳
    エジプト人福音書 川村 輝典/訳.ヤコブ原福音書 八木 誠一/訳 伊吹 雄/訳.トマスによるイエスの幼時物語
    八木 誠一/訳 伊吹 雄/訳.ペテロ福音書 小林 稔/訳.ニコデモ福音書 田川 建三/訳
    ラオデキア人への手紙 青野 太潮/訳.パウロとコリント人との往復書簡 青野 太潮/訳
    セネカとパウロの往復書簡 青野 太潮/訳.パウロの黙示録 佐竹 明/訳.シビュラの託宣 佐竹 明/訳.
    ペテロ行伝 小河 陽/.パウロ 青野 太潮/訳.ヨハネ行伝 大貫 隆/訳
    アンデレ行伝 藤村 和義/訳 土岐 健治/訳.トマス行伝 荒井 献/訳 柴田 善家/訳
    .
    教会が否定・プロトエヴァンゲリオン・ハデスとサタン共闘・冥府下り。なんか凄くドキドキするが内容的には同人
    別に秘密にしていたわけでは無く市民の間ではよく知られていて、内容的に異端になるんで教会が除いたになる
    上記でハデス・サタンと戦うのもイエスだったり、幼少期にザオリクかけまくる話だったりと娯楽作的とも言える
    .
    解説にもあるけど聖書本体の成立背景・教会の歴史・歴史背景研究に繋がるんで救いじゃ無く学問研究資料とも
    聖書がちゃんと書かなかった部分を補完したり、習作で作ってみたりで物語成立過程としても面白いなあと思う

    [2019-10]
    原1900。以前に闇の奥を読んだがアレが特殊では無く、作家傾向であいまいな事件・人物描きたい人なんだなと
    柴田元幸訳 ジョセフ・コンラッド 「世界文学全集 3-03 ロード・ジム」を読んだ
    .
    解説の方に目が行きがちだが近代モダニズムで、類例にチェーホフやカフカが挙げられ傾向の把握になった
    直前にエリアーデ読んでいたので神は死んだをどう解釈するで幅が出るなあとも思い、主観・客観対立とも言える
    事件の筋立てや言いたい事はわかり、突き詰めて考えて行くとパロディ化を大真面目にやってしまった真面目な人
    .
    共感や同情は出来る内容でそれらが上記や感情移入にも関係しているで、肝心な所で逃げてしまったが発端
    短編予定が救わないとに働いたとも思い、現実の英雄と負け犬を小説内で逆転させたとも言えて面白かった

    [2019-10]
    原1957。文学的にはビート世代でほぼそのまんま。インドとかにハマって放浪生活を始める世代の前段階
    青山南訳 ジャック・ケルアック 「世界文学全集 1-01 オン・ザ・ロード」を読んだ
    .
    古すぎたり歪められたりしすぎで、この世代の実際がどうかは掴み難いが、米沖縄出稼ぎは犯罪者多は一資料
    どうやって作りましたか?でウソついてたみたいで、その事が作家も作品もこの世代も何もかも全てを象徴している
    自分の感想としては教養小説のパロディ、あるいは自我や精神が不安定でうろうろする若い人。当時の同世代ネタあり
    .
    うろうろしている事に意味づけをしたけど同上で限界はあるなあとも思う。ただ後続作や実体験など実感ある話
    イージーライダーみたいなもんですよで説明できる。向こうと違って殺されはしないが、目的も見つけられず彷徨い続ける

    [2018-10]
    原67。ピンポイントに面白い物で賞取った作。映画もあるが原題はGOD SAVE THE MARKで完全な意訳になる
    池央耿訳 ドナルド・E・ウェストレイク 「吾輩はカモである」を読んだ
    .
    最初にカモにされやすいとネタバレしてしまうが、その事が逆にあいまいさや読者だけのおかしさに繋がって面白い
    吾輩はカモであるのタイトルも本物のカモを連想して難しい点もあるが、絶妙な部分で最後のドタバタに通じ絶妙
    ラブコメタッチでもあり、ここも最初のカモにされやすいのお蔭で疑惑が出て退屈しない出来にもなっている
    .
    次々繰り出されるサギの技も面白いし、展開のぶっとび・作中キャラはドキドキ・見てる側は志村後ろだーで変化ある
    最後に気付いて宣言する所もキマる。波もドタバタのお蔭であるし教訓にもなってるしで大変面白い納得できる出来

    [2018-10]
    原68。ピンポイントに面白い物で賞取った作。直前にドラゴン・タトゥーの女を読んでるがこれもスウェーデンの本
    柳沢由美子訳 マイ・シューヴァル+ペール・ヴァールー 「刑事マルティン・ベック 笑う警官」を読んだ
    .
    先に米訳版出て有名になっていて、本書はスウェーデン訳版。実際はスウェーデンの文体は癖あるかなとも思ってる
    リアリズム手法かつ最初にデモが発生する・女性の性問題含むなど、スウェーデン自体や読者層と背景も気になる所ある
    内容的には悪い意味で難しいも多い。散発的過ぎてまとまりにかけてるし、閃く様なトリックや人物描写にも欠けている
    .
    社会問題を扱おうとしたならポイントは高くなるかも。危険な犯罪は実際は何かにもなるし、実資料からのプロファイルなども
    本当のポイントはテンポの良い質疑や、事件や問題が次々と膨らむや、章ごとの完結感なんかにもあるのかも

    [2018-09-18]
    原51。文学的にはティーンエイジャーの誕生に属する。評判高すぎ敬遠してたし、なんならバカにしようとも思ってたが一味違う
    野崎孝訳 J・D・サリンジャー 「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ
    .
    紹介が内容もする人間も含めて問題あっただけで、実際にそういう側面もあるとは言えオチもちゃんとあって実に面白かった
    類例の作品群を読んで面白かったのが読んだ理由。訳も村上版があるが一人称物としてもレベル高く泣き事が不遇と読める
    苦労したらしい台詞のキレも抜群。学校追い出されてはあるが細かい事件の積み重ねで、16歳人生が凄くリアルに書けてる
    .
    最初は上記で学習障害の症例みたいに見てたが、友達・売春婦・妹と会話内容も面白くかつ自然で、駄目さが味になっている
    最後の教師の言葉も印象的であくびから誤解オチも波ある。所属証明はいらんが、読む時期で印象も変わるとも思う良い本

    [2018-08]
    原62。図書館でまとめ読みなんでフラフラになってる状態だけど、面白い作はやっぱり気力回復して読みこんでしまう
    乾信一郎訳 アンソニー・バージェス 「時計じかけのオレンジ :完全版」を読んだ
    .
    映画が有名だけど原作はラストが少し違っていてその加減で完全版になっている。作者的には困ったと解説も推察
    独特の語はやり過ぎ感あって難しいが後半の使い方は自然で良い。暴力描写に関してもやり過ぎ感とSM的面白さはある
    仮面的に人格を切り替え、悪党なんだけど音楽が好きなキャラは結構リアル。被害者に関してもあっさりで逆に生々しい
    .
    暴力自体がテーマなんでどっちの側に立って見る事も出来る内容と言える。見てる側の価値が前後で変わるのも凄い点
    上記でラストも二種になるが簡単な追加で印象が変わる点でも面白いし、乾いた描写や主人公視点と技術も見所

    [2018-08]
    原84。文学的には逸脱小説の前段階かつティーンエイジの誕生の後半に属する。あと二人称小説でヒットも特筆点
    高橋源一郎訳 ジェイ・マキナニー 「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」を読んだ
    .
    訳した人もそれなりには有名らしく補正かかってる可能性もあるが、内容的にも退屈せずただの実験で終わってもいない
    作家志望のパッとしない小悪党が主人公で、鬱屈したり、だらだらしたりもあるが、潜入したり仕事を辞めたり事件もある
    こういうのはイライラしてしまいがちだが、上記の二人称が効いて普遍的な悩みの様に感じさせるのが上手い所
    .
    人から見ると羨ましい立ち位置ながら本人はギャップに悩んだり、実際に苦労があったりするするのも面白い点と思う
    怒られて別の事を考えたりも覚えがあるし、最後にお母さんが死ぬ所で非現実的かつ掘り下げた会話あるのも印象に残る

    [2018-08]
    原1928。文学的には伝統を破壊するに属する。日本では占領下の1951にわいせつで裁判が起きた事でも有名
    伊藤整訳・伊藤礼補訳 D・H・ローレンス 「チャタレイ夫人の恋人」を読んだ
    .
    解説にもある様に73には完訳版が出ているほか、富士見でも出してるのが驚きで、今書もがっつりわいせつ場面書いてる
    わいせつを目当てにすると物足りないと思うが、作品テーマにあったわいせつで考えを変えたりと重要な場面にもなってる
    小説として見たら辛い覚悟はいる。当時のサロンの会話まとめと言った所で、ヴィクトリア朝直後の性への肯定的見解
    .
    全体が特に事件も無く平坦な点もあるんで、上記のわいせつ部分が異常に目立つし、割とストレートなのも微笑ましさある
    作者の他作も性への肯定がテーマらしく、愛情も含むセックスをどう捉えるかと言う点でも思想的な部分では面白い

    [2018-07]
    原1688。ワクフ扱ってる関連からも少しある。モンテーニュなんかと同期で仏で引用も多い
    関根秀雄訳 ラ・ブリュイエール 「カラクテール 当世風俗誌 上中下(人さまざま)」を読んだ
    .
    人さまざまのタイトルの方が有名でポートレイトと言う呼び名もある。人間を観察し分析し格言風にまとめた物
    哲学とエッセイの中間に近いと思い実践的でもあるし面白く読み易い。人さまざまは先行も後続も多数ありまとめて読んだ
    人との付き合いなんかの格言が多く疑問に思っていた事を一語でまとめてる。別の言い方すれば偏見で一くくり
    .
    上記で発表時も批判が出て隠れてたと解説にあるが大人気になった。女性週刊誌的な所もあるかも
    女性に関しても項が沢山取られている。物事の見方が斜めで批判的にもなるが本質を突いた良い本

    [2018-07]
    原 前319〜318。ワクフ扱ってる関連からも少しある。ラ・ブリュイエールの検索で多数でて良い機会でまとめて
    森進一訳 テオプラストス 「人さまざま」を読んだ
    .
    人さまざまというタイトルで出た本では最古になる。ギリシャ時代の人でアリストテレスなんかとほぼ重なる時代
    アリストテレスは感情を事細かに分析した哲学だが、こっちは小編でエッセイなんかに近くてジャンル比較できる
    全30項とあっという間に読めて、とりあつかってる内容も悪口に値する人格を実例を挙げて紹介していく形
    .
    ギリシャ時代の実例なんでイタチや赤蛇が通過すると縁起が悪いや、すっとぼけが当時は悪い性格など資料性もある
    分析としては掘り下げ不足な点はあるが読み物としては面白い。週刊誌的だが人を引きつけるネタ

    [2018-07]
    原81。ワクフ扱ってる関連からも少しある。ラ・ブリュイエールの検索で多数でて良い機会でまとめて
    岩田行一訳 エリアス・カネッティ 「耳証人 新・人さまざま」を読んだ
    .
    誰なんだと言った感じだがノーベル文学賞作家。解説ではポートレートを作る事は作家の訓練的でもあるとある
    人さまざま系をまとめて読んだがやっぱり一風変わっていて、人格での事件を挙げて短編小説的な所も少しある
    格言集的な所は少なくなっていて、扱われる人格も特殊人格に値する人が出て、個性の強い者になっている
    .
    極端に言うと病気ある人の症例報告みたいになっていて、ジャンルの変遷課程として他の人さまざま含めると面白い
    作家自身も人間観察から研究と娯楽の中間的な立ち位置にあるみたい。変わり種の人さまざまとして目立つ

    [2018-07]
    原1823。ワクフ扱ってる関連からも少しある。ラ・ブリュイエールの検索で多数でて良い機会でまとめて
    中川誠訳 ウィリアム・ハズリット 「ハズリット箴言集 人さまざま」を読んだ
    .
    人さまざま系は仏や伊で出ているが今作は変わって英国で、仏を意識した部分や英国人分析とお国柄が出ている
    近世に近い時代なのも興味深く、交霊術とか流行った時代の筈で、他にもこの人事体が評論の人での個性が出ている
    作者個性が強くなると人さまざま系は一気にエッセイに近くなる。先行した人さまざまに逆張りする様な見解も出てくる
    .
    同時に人を批判しているとこの人自体がそうなんだろうなという感も出て来て、自己擁護なんじゃという部分も出る
    先行作と比較すると作者自体がパッとしない事もあって小粒になるが、人生訓の一つとしては興味もある

    [2018-06]
    原刊75。トラウマ映画として有名な映画版を先に見ている。まだ破傷風が有名じゃなかった頃かつ、今作で有名化
    三木卓 「震える舌」を読んだ
    .
    元が詩や翻訳の人で後には児童文学、取った賞も芥川賞で日本芸術院会員だったりと立ち位置に特殊な所がある
    上記に加え発表時が雑誌で制限もあったかもという事で、自分はちょっと辛い部分も多かったが映画は原作をほぼ再現
    映画の置き換えが凄く上手かったかつ、秘めている潜在能力は高い作品だとわかる。日常から延長の着眼点も鋭い
    .
    原作だと映画にもある破傷風の存在など内面の葛藤が色濃く出て印象に残る。また演技での感情伴わないと辛いとも
    取り方次第だが原作だと途中ぐらいで諦めてしまってる様に見え、解説のもし死んでいたなら想定なんかも面白い部分

    [2018-06]
    原刊77。円谷特撮版を見て調べたら、見たかはよく覚えてない松田優作版思い出して、原作あったんかーで読んだ
    泡坂妻夫 「乱れからくり」を読んだ
    .
    原作はミステリー畑の人で直木賞も受賞。あとがきから80年代初めに雑誌廃刊で栗本薫等がよそへ流出したとわかる
    ドラマ版のすじがいまいち掴み難くて原作だと良く分かるかなの部分もあったが、ちょっとこれはという内容でもあった
    文体に癖があって延々と台詞だけで作る部分がある。また上記雑誌評価は小栗虫太郎で設定に偏りすぎた部分もある
    .
    長所短所と言える。からくり玩具解説は読みごたえがあるしキャラも立ってる。円谷特撮や松田優作でやりたいもわかる
    紙媒体で遊ぶ傾向ある作家らしく迷路挿絵付属。台詞中心や迷路・図版は後の作品でも見てミステリの継承を考えさせる

    [2018-06]
    原1678。時代的には三銃士の時代の人でリシュリーにぶちこまれた事もある経験豊富な軍人
    二宮フサ訳 フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー 「ラ・ロシュフコー箴言集」を読んだ
    .
    日タイトルが不安定で間違って借りて来たのもあるが著作は今書一冊かつ、今書の方が訳も読み易い
    モンテーニュなんかと同じ反教会人間肯定のモラリストに属し、練り込まれていない事がわかりやすい没稿も付属
    人間肯定とは書いたが風刺混じりの人間観察とも言え、見栄に焦点を絞った人間心理の深い洞察がある
    .
    文が秀逸。訳注では女王からのツッコミも含むが本質を捉えていて、メモを取る作業も捗った
    反教会と書いたが運命を諦めに近い形で肯定しているとも言えて、現在だとエッセイストなんかに近い筈

    [2018-06]
    原50。古い筑摩の訳で読んだんだけどかなり失敗に近く、元の文からして難しい詩人
    深瀬基寛訳 ウィスタン・ヒュー・オーデン 「オーデン詩集」を読んだ
    .
    難しいと書いたが20世紀最大の詩人でもある。別書で引用が多くされていてそこから辿った
    全詩に解説がつくが解説は意図変更とも言えるので当てにならないし、本文からして難しい
    ただ事件や感情を指摘に置き換える比喩をしているのはわかるし、鋭く美しい置き換えをしてるともわかる
    .
    内容に関しても戦争を体験している人なので、批判的かつ生々しさを持っていて上記評価もわかる
    外国の人かつ訳が古い側面もあるが凄みを持ち合わせているのはわかり、その印象だけでも十分

    [2018-05]
    原14。SFのガイドラインになれば良いかなと思ったが映像・マンガ中心で、日がどう評価されるかと期待低かったが予想外
    北島明弘監訳 ガイ・ヘイリー/編 SF大クロニクル」を読んだ
    .
    英国での評価になる。日のSF評価は信用できない部分が多すぎるが、漫画や映画をちゃんと高く評価していて感心
    主観のブレはあると思うが多数ライターが参加しているし、国ごとの特性の違いや日作の評価・影響を見る点でも便利
    収録数はかなり多く前述通り映像作も扱って図版多数。更にどう発展したかやそれ以前の仕事まで追って発見多数出る
    .
    日はかなり限定だがDBやエヴァが入ってたりと公正。また本文にしても評論家評と実際の収益など公正に近い紹介している
    作家も一部扱っているが日は映画と漫画以外は筒井先生だけ。評価基準が不明確の地域も多いので外国資料は便利

    [2018-05]
    刊00。ふくろうの本なら安心でしょと思ったが評価基準が均一でない文系では問題でるみたい
    縄田 一男ほか 「図説時代小説のヒーローたち(ふくろうの本)」を読んだ
    .
    時代小説の系譜を辿れるかと思ったが、映像化されたかを基準にしたので単純に量数が少なすぎる
    映像作品に関する評も酷い。主観に寄りすぎた価値判断を下してしまっていて疑問が残る物になっている
    数は少ないが時代小説の系譜に関する文は問題が無い。作家自身や他の評価も載せている
    .
    戦争直前の虚無的な傾向など、時代性が繁栄されている場合もあるのでさらに拡張調査も可能
    幅を広げるとファンタジーとも取れるし、世界観を重視した作家もいるので違いの比較も興味ある

    [2018-05]
    原96。逸脱小説に属しているが映画の方が有名と思う。映画は未見で原作が先になった
    池田真紀子訳 チャック・パラニューク 「ファイト・クラブ」を読んだ
    .
    技工上の仕掛けもあってかなり読み難くなっているが、最後まで読むとああなるほどとなって読み返したくなる
    大筋はわかってると思う。最初は結構感情移入も出来てしまうが、終盤になると逆に無理になってくのも面白い
    病んではいるんだけど不眠症は切実さが当人限定になり、更に酷い物を見せられる序盤の作りも良い
    .
    最初に強い引きを持ってくるのも注意を引く。人物は本当に嫌な連中なんだがここらも上手い事出来てると思う
    最初に書いた様に読み難さが先に出てしまうが、それだけに最後の結論も説得力あり駄作と切り捨てられない出来

    [2018-05]
    原1886。元がフロイト以前で現状で間違っている事はわかるが省略し過ぎて価値が分かり難くなっている
    柳下殻一郎訳 R・V・クラフト=エビング 「クラフト=エビング 変態性慾ノ心理」を読んだ
    .
    元は辞典クラスで考察も含む本だが症例集のみになっている。逆に当時の思想も資料価値になるとわかる
    他にも訳版が出ているが古すぎて入手困難と言える。同時に編集次第で意味はどうとでも変えられるとも
    訳者の性質もあるかもだがゴシップ記事みたい。だが昔は今は普通の異常性欲も相当に悩む事だと伝わる
    .
    見世物みたいになるが当時の狂人の扱いと一致。切り裂きジャックも含み犯罪直結例の他、毛皮フェチ等も
    血を吸うという例があり同時期執筆のドラキュラと比較も良い。小間使いが関与など当時の生活様式も出ている

    [2018-05]
    原13C+16〜17C頃。戯曲なら簡単に読めるかなだったが、歌を挟んだり台詞が長かったりと今の物と少し違う
    田中謙二編 「中国古典文学大系 52 戯曲集 上」を読んだ
    .
    元時代に相当でモンゴル資料にもなるし、この時期は科挙廃止で才能が文芸に流れたも面白い部分
    ロマンス物に該当する作品群が多く、恋の病で寝込むほど苦しむは古今東西で比較しても際立って目立つ
    時代性もあって運命とどう付き合うか。庶民がターゲットで解説で因果応報・素朴な真実・インテリ批判と明確化ある
    .
    後半は明代の長い長い話になるが、国が滅んでいく様を背景にしていてどことなく無常感も漂う
    時代背景もセットで考えると変化・日への影響も面白い。国が栄えている時は良いのも出やすいのねと

    [2018-05]
    原17C頃成立+1330。別件を調べた時にお化け話があると聞いてメモしてた
    立間祥介+伊藤漱平訳 「中国古典文学大系 37 今古奇観+嬌紅記 上下」を読んだ
    .
    中華文芸の根っこになる物。講談で使われるネタにも近く最初に枕がつくと言う点や口語体から落語とも似ている
    それ以前の歴史書や後の中華文芸とも似ている部分ある。教訓ある人物の話でお化け話抜いた版もあり現実重視
    現状も残ってる諺や格言が大量に出てくる点でメモとってても楽しかった。現実で起きる人情味溢れる話と落語的
    .
    お化け話はそれ程多くは無いがお化けと結婚や花の精の話など。他にも日で有名になる長恨歌も入っている
    嬌紅記は元代とモンゴル資料にもなる。引き離された恋人の再開や悲劇は今古奇観でも多く含み日平安期とも似ている

    [2018-05]
    原1788〜1792。別件を調べた時にお化け話があると聞いてメモしてた。ほぼ全編お化け話で大豊作
    前野直彬訳 「中国古典文学大系 42 閲微草堂筆記 他六編」を読んだ
    .
    中華小説の根っこになる物で記録から話になっていく様と共に、この時代に突発的に怪談話が流行したのも興味深い
    設定部分が一貫している。日と被る部分も多く、当時の思想や批判を反映した部分も多いながら宗教観が凄く良く分かる
    お化けが幽霊と狐で二分されていて目的も明確に設定されている。キョンシーや道士も出てそれ系の基本設定もわかる
    .
    バリエーションに富みお化けでは無かったも含むが、ヘビの消化薬・オディセウス風・餅売り幽霊・影独立化等色々
    お化け屋敷の怪異ネタは18Cの稲生〜と比較も出来て興味深い。女狐や女幽霊がなぜエロ好むかも設定面で理解出来た

    [2018-05]
    原62。ペルーの作家でノーベル賞受賞者。解説が物騒かつ発禁も喰らっててどうかと思ったが実際は良い内容
    マリオ・バルガス=リョサ 「都会と犬ども」を読んだ
    .
    軍隊学校内での不正といじめ、そこからの事故だが他殺だがわからない死ともみ消しの内容になってる
    心の動きと現実の事件が入り混じる読み難い内容だが、前半の生活部と後半の前述事件発生で読ませる本
    事件発生までが鬱陶しい部分があるんだが、発生後は高潔な人格が表面に出て軍批判等では無いとも思う
    .
    誤解で悲しい結末とも言えるが救いはあるし、前述で汚い世界の中での美しい物を見せるのも良い内容と思う
    軍学校物だが学園物でもあり牢獄物でもありギャング物でもあり友情の話でもあって、娯楽的と言えるのも良い

    [2018-05]
    原1813+1818。漱石やモームも認めた文学ではあるけど風俗小説で、ハーレクインから出てる版もあった筈
    阿部知二訳 ジェイン・オースティン 「世界文学全集 カラー版 9 高慢と偏見+説きふせられて」を読んだ
    .
    チェーホフなんかとも似てるけどゲーテやシェリー夫人と同期で、なおかつ中産階級の登場と時期的にも面白い
    昔の小説で延々喋ってたり、延々考えてる事だったり、場所固定で事件も恋愛ネタと辛い点あるが駄目な訳じゃない
    タイトル通りで高慢になってる事を自覚かつ周囲の言動にも見出していて、不幸に酔ってると言う部分が少ない
    .
    見栄にもあたる高慢の心の動きや実際の行動を物凄く冷静に分析してる点も高評価。当然セリフのキレも良い
    ちゃんと救いがあるのも良い所。読まない図書室など当時の風俗にもなるし、心理も現代でも通用する時越えてる一冊

    [2020-12-05]
    原82。文学大図鑑から。難しい所があるんだけど実際の大統領の孫娘である筆者や背景と共にとても良い
    木村 榮一訳 イサベル・アジェンデ 「世界文学全集 2-07 精霊たちの家」を読んだ
    .
    読んでる時の感想はこれはどこに位置すれば良いんだろうで、人物の評伝や日常物・人情物なんかに属すかも
    そこは南米の作品という特異性あり、500P近い長さはスペイン小説風だし最後のオチも南米的な解釈と思う
    文学として語られる時はマジックリアリズムの傾向あるとされるが、主用人物の超能力は捻りと重要展開にも繋がる
    .
    上記で読んでいる時は迷いながらだが、中盤の主要人物の死で泣いてしまってからは展開と共に怒涛の流れとなる
    結論を言うととても面白かったし、悲惨な展開でも救いがとてもあるし、女性で特異な環境にいる人の作としても個性ある

    [2020-12-05]
    原84。文学大図鑑から。タイトルもテーマも主張もとても良いのに小説としては最悪の難しい作品
    西永良成訳 ミラン・クンデラ 「世界文学全集 1-03 存在の耐えられない軽さ」を読んだ
    .
    最初にエッセイ風の文から始まり「これはマズイな」と思ったら、最後までそういう感じの挿入が目立つ
    内容もプラハの春という背景がありながら延々と不倫とそれに伴うエロくも無い官能描写が続いてしまう
    自嘲ともとれるが周囲や個人を叩く内容なのも不快感があり、もう少しうまく出来なかったのか感はある
    .
    と言う訳で上記で内容もわかると思うが、軽さと重さ・キッチュに関しての作者の見解と反省が語られる
    タイトル的にも内容的にも実存主義の傾向あるが、責任嫌う人たちの集まりだしうつ病じゃねとずっと思ってた

    [2018-04-12]
    原05。文学事典から。9・11後のアメリカに属するとある。意図的に実験した部分も多い作品
    近藤隆文訳 ジョナサン・サフラン・フォア 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を読んだ
    .
    9・11どうこうは現状の評価の部分で確かに要素としては含まれているけどそれ以外の部分も注目できる
    父親が死んで見つかった鍵から秘密を探ろうとする変な所ある子供の話。概要でもフックの強さはわかる
    最初に書いた通り意図した実験が多く時間軸シャッフル・図版の挿入・文使った遊びなんかがある
    .
    映画にもなってそれも当然と思うが、娯楽として考えると練りがいもあり読者が答えを組む部分もあるのかも
    辛い部分も前述の実験要素であるんだが少なくとも読めて興味も持てる内容で読んだ甲斐もある一冊

    [2018-10]
    原94。またも書く冗談みたいな画太郎関連。作品数が限られ王子が代表作も屈折した所があるので人物伝の形で見る
    檜垣嗣子訳 ステイシー・シフ「サン=テグジュペリの生涯」を読んだ
    .
    当人は作家の意識薄く飛行機乗りに固執してる。初期飛行機の歴史における普通の飛行機乗りの記録としても見れる
    矛盾した性格で、敵を作ってしまったのもサロンに出入りしながら立場を明確にしなかった点。人好きするが癖ある性格
    普通の人に近い紹介だが、上記の初期飛行機乗りの職歴から決死の雪山サバイバルやうっかり誤着陸と派手な逸話も
    .
    作品評でも見解割れがあり上記。当時の政治状況も見えるし、ナチス侵攻前に呑気に構えていた仏の様子なんかも
    ハゲでも女性にモテたが結婚は悪く愛人持ちの話も。概略で本当は何をしたい人かわからなかったが怠け気質で納得

    [2018-03]
    原09。画太郎絡みと書くともうギャグみたいになる。資料もまとまって存在し本来の扱い分かる
    大林薫訳 ジャン=ピエール・ゲノ 「星の王子さまのメモワール アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの軌跡」を読んだ
    .
    上記ではあるが先入観を払う必要もある。本来は飛行機乗り志願で作品もそういうのが多い
    今書は作家の生涯に焦点を当てている。ちゃんとした仏の本だが年代バラバラ構成や文で読み難い点も
    わりとロマンの壊れるロマンある作家。上記で飛行機乗り志願なんだが落第や失敗多く飛行技術は難しい
    .
    作家よりも飛行機志願。亡命者で対ナチス思考や政治利用への嫌悪ある。また酒・女性関係のトラブルも
    本来の許容層が誰かも含めて興味深い人生と思う。残った評価が王子さまになったのも皮肉

    [2018-03-13]
    原1932。SW小説調査で別件調べてた時に本棚で目につく。Yは読んだけどXはまだとか、乙一扱った直後もある
    鮎川信夫訳 エラリー・クイーン 「Xの悲劇」を読んだ
    .
    Yがボチボチで今書も期待無かったけど面白かった。罪と罰とか乙一読んで比較対象出来た事も原因かも
    人物紹介附属しミスリード用の混乱で読みにくい面もあるけど、正体を上手く隠してそこも説得力あって感心
    地味な事件だけど展開で次々人が死んでいくのも不条理的で良いし、最後に一気に収束させていくのも良い
    .
    娯楽としての犯人像だが、シェークスピアを引用して犯罪や心理分析していくのもミステリの幅広さ感じさせた
    児童書版もあるみたいで整理できる部分もあるとは思うけど今も輝いている。最後まで飽きずに面白く読めた

    [2018-02]
    原1C頃。訳があると知り読みたかったが量多く敬遠していた。三巻版あると知りそれならと借りて来た
    小竹武夫訳 「漢書 上巻 帝紀・表・志」を読んだ
    .
    史記と重複する点もあり正確性も落ちるとされる。文章の手本になったとあり感情や主観廃した点もある
    直前にローマ調べてたし元々怪関連好きなんで神概念は面白い。巫見でみこでシャーマン的な所ある
    引用だが妖怪は人によって興ると前後も含めまるで京極夏彦。帽子をつけた犬など当時のお化け話が大量
    .
    彗でハバキとも読む。天狗も出るが今とは違う物で自然現象の捉え方やそれの使い方など面白い点多い
    竈を神とする仙人や倭人の話も注目点。当時なりにリストを作り因果関係で物事を考えようとしたとわかる

    原1C頃。伝統の人物伝になるが善悪の結果や地域の考察もあるので教訓・資料的にもなる
    小竹武夫訳 「漢書 中巻 列伝 I」を読んだ
    .
    残虐行為は何故も考えて読んでいた。まとめるクラスになると暴虐は裏切りや反逆も招く
    反逆時にお化けが出てくる。何の為の行動かの起点でもお化けは多く儀式と共に参考になる
    中国文化の考察にもなる。犯罪を防ぐのが礼なら、礼は権威を使った同調圧力での抑止とも言える
    .
    いかに善政を成すかで教訓的にもなるが、故事引用かつ聖人君主の話で退屈な所も多いかも
    お化け使う陰謀や情緒の考察。頭の無い白犬など本当に出ちゃった系も多くそこは面白い

    原1C頃。引き続きの人物伝になる。史記と重複箇所あり、かつ当時は大史公書で批判もあったとわかる
    小竹武夫訳 「漢書 下巻 列伝 II」を読んだ
    .
    史記との違いは記録者の主観の混入加減で長短ある。それが無くても傾向の偏りはあると思う
    商人の伝があり、筆者は否定的が当時の傾向。治金で財を成した人が多く文明発達や戦争連想させる
    冒頓単于なんかにも触れている。中華視点だが古い遊牧民文化で比較から中華自体の伝統も見える
    .
    お化け話も面白くかつルーツが分かる点でも興味ある。物怪は年を経て権威、鬼神は先祖の霊に近い
    文化考察で訳注も面白いんだが巻末で読み難いのは難。それでも当時の記録を残してる点で収穫大きい

    [2017-10-19]
    原89。原書の89までにプラスして、日訳92まで補完。アシモフはあのアシモフと間違いない
    小山慶太+輪湖博共訳 アイザック・アシモフ 「アイザック・アシモフの科学と発見の年表」を読んだ
    .
    完全に辞典に近いが逸話とどうしてかの説明も含めて読み易く、エッセイの様にスラスラ読める
    発見以前にどう考えていたかや、どうしていたかも記録。懸賞金で開発など実用目的で発見も多い
    ほったらかしでペニシリンなどふとした発見もある。米産業革命なんかはちょっとしたスパイ物
    .
    昔は錬金術と関係ありコバルト語源がコボルトや、小便を金にしようとしてリン発見なんかもある
    馴染み深い物が18Cに見つかっていたり、最近まで古い様式使ってたりもあったりと比較関連も面白い

    [2017-10]
    [セールスマンの死]の方でトニー賞、ピュリッツァー賞。ただ[るつぼ]もよく話題に上がる有名作
    菅原卓訳 アーサー・ミラー アーサー・ミラー全集 2 「原53るつぼ・原55橋からのながめ」を読んだ
    .
    るつぼは魔女狩りに近い話で、橋からの眺めは移民から見た米の実情で共に暗い話になる
    るつぼの嘘自白や猜疑心が広まっていく様・裁判での要請は不条理演劇的な所もあるかなと
    9・11以降にまた注目された作とあるが、政治思想的な部分での評価の違いや価値づけもあると思う
    .
    輝く台詞が連発される訳では無いが、本質を言い当てた様な鋭い台詞は一部で見られる
    直前にイプセン原作をこなしたり、ロマンス小説風のノベライズがあるのも個性の一つとして注目点

    [2017-09]
    原1668+1679。ワクフ扱う加減から。タイトル通りで短い話の詰め合わせ。詩形式というのにも近いかも
    今野一雄訳 ラ・フォンテーヌ 「寓話 上下」を読んだ
    .
    作者自身がイソップの例も引いているが、擬人化した動物の失敗談から学ぶ伝統ある作り
    ねずみの嫁入りなど日の民話の元ネタもあるが、前日譚や結論の出し方で意味が違う場合もあり
    私のXXが確かならの言い回しが日常的ともわかる。またこれ系は後にことわざの元になる時もある
    .
    作り自体が比喩とも言える。また結論の言葉のある無しで内容の意味が変わって来る所も興味深い
    歴史事件や偉人・迷信の例を引くなど当時の時代性、また仏らしい変な合理性など地域性も出ている

    [2017-09]
    原1870年代。ワクフ扱う加減から。検索すると映画のランボー出るが近い所が無い訳でも無い
    宇佐美斉訳 アルチュール・ランボー 「ランボー全詩集(ちくま文庫)」を読んだ
    .
    教科書等でラディゲと並んで早熟の天才と書かれる事も多いが、時代性の考慮もいる
    マニアックな所ある仏・急逝でどうとでも取れる事など、天才肩書を言葉通り受け取るのは考え物
    昔の詩人は今でいう所のロック歌手にも近い。思想的にはレゲエやラップとかに近いかも
    .
    一方で武器商人で成功したり、同性愛だったりもする。作品と合った性格とも言える
    昔の詩人は流用や同期作との類似・形式的な物・思想的持ち上げなど色々ある。そういう見解

    [2017-09]
    原1870年代+20C半ばに蒐集。ワクフ扱う加減から。研究者の詳細な解説の訳も付属
    朝倉朗子編訳 「フランス民話集」を読んだ
    .
    グリムやアンデルセンは19C始め。仏は収集好きそうだが、内容・解説読むと何故集まらなかったかわかる
    民衆中心と言う事も興味深いが、合理性が前に出て現実味がある変更がされ、評価もそこを中心になる
    一方でその真逆の物を求めていた話や、後の不条理系に繋がる様なへんてこな話も収録されている
    .
    ラブレーも仏と解説で気づいた。上記通りこの地域の民話は他地域が優勢だが、地域制はよく出ていると思う
    類似もあるがそれ以前のケルトや騎士道文学の影響も考慮居る。民話の型や風俗記録・願望反映も興味ある部分

    [2017-06]
    原1929+1946。戦争関係の資料で扱われていて貸出。第一次大戦中に従軍した独人のレポにも近い小説
    山西英一、秦豊吉訳 「世界文学全集 66 レマルク 西部戦線異状なし・凱旋門」を読んだ
    .
    面白いかどうかと聞かれると面白くなく、付属のもう一作に至っては酷いとも思ったが、価値は高い本
    第一大戦時の実際の様子がわかる。馬の悲鳴や砲撃・兵隊生活の実際が詳しく描かれ体感できる
    水木サンの戦記小説も思い出した。どこの国も一緒で殴られる・理不尽に死ぬ・兵隊用売春宿があるなど
    .
    食い物やウンコや前述の性を扱う点も、実際に経験した人らしい。街で情婦買う話も生々しいし、文化資料になる
    馬食べてた話も発見。もう一作は戯曲風にしたと思うがしんどかったのが発見。リアル戦争話が面白くないのは仕方ない

    [2017-06]
    原92。仏のサド賞から辿った作家。ポルノ、しかもゲイだが文学寄りの作品に近い
    浜野アキオ訳 デニス・クーパー 「その澄んだ狂気に」を読んだ
    .
    物語とか倫理的な意味では無い方向で面白かった。主観全寄せの文で台詞少ないのも面白い
    ゲイ殺人鬼の話などの短編集。文は詰まっているが3Pなどの超短編もあり読み易い
    ゲイや殺人鬼なら考え方が変わっているのはあたりまえ。物語としては弱いが仕掛けみたいなのはあり
    .
    ポルノであってもタイトル通り澄みまくっている。酷く冷めた目線で見た世間とも言え、愛とかの話でも無い
    文学と物語の区別と言う意味でも興味深かったし、題材が過激なんで見世物的な面白さもある

    [2017-06]
    原65。サド賞作家の作を読みたいと思って探して仏版wikiで確認後、検索して辿り着いた
    若林真訳 アラン・ロブ=グリエ 「快楽の館」を読んだ
    .
    映画監督の方が主の人。当時の仏文壇に褒められた人で、イェリネクに近い文と言えばすぐわかると思う
    まあ面白くは無い。苦痛に近い文でもあるんだが、逆に突き抜けていて面白い結果になっている
    ハードボイルド文体にも近いかもしれない。感情が入り込まず、主観と客観が入り混じった文章
    .
    内容もタイトル通りで、香港の不法クラブで行なわれる、サド賞的ショーと犯罪の話になる
    警察二十四時とかに近いと感じてしまった。淡々とした観察記録みたいになっていて面白くはないが引っかかる所ある

    [2016-09]
    気にはなってた本。後回しになったが聖書・コーランの知識を仕入れた上で読んだ事で結果的にプラス
    「筑摩世界文学大系 1 古代オリエント集」を読んだ
    .
    エジプトも含むが、今の中東地域。ギルガメッシュなんかが有名だが、それと同時代の物も含め、多数収録
    当然聖書より古い。聖書で悪のバールの現役自体の神話や、洪水や復活・七へのこだわりと前段階の神話
    マイナーな神名も多数出てくる。また何千年も前の処世訓なんかも出てきて、これもギリシャや仏教に近い
    .
    もう神と言うよりキャラと化した存在と言う事もあり、冷静な目で見れる。こういうのも段階や継承あるもんなんだなと
    メモ取る所も多かったので、以下各国ごとに簡単に扱い。
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    シュメール ウルの滅亡哀歌他15篇 五味 亨/訳 杉 勇/訳
    ギルガメッシュでお馴染み。今から約4600年前になる前2600年の神話。粘土板の95%が行政文書で、残りがこういう系列と何が貴重になるかわからない
    多分ギルガメシュ叙事詩には入ってない、交戦状態からギルの方が折れる話なんかも含まれる。創世神話や神を殺して人間が創られた話なども収録
    今もこの地域にある邪眼の話。他にも格言集なんかも他資料で見た。口は災いの元に近い、今も通じる格言や、なぞなぞ風味のエロ話と古いだけで感心
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    アッカド エヌマ・エリシュ他14篇 後藤 光一郎/ほか訳
    アッカドはバビロニアのあった今の中東辺りの地域。こういう分野の研究が19Cに盛んになったのも注目点。後ろ手に縛られ鼻輪の奴隷など解説も面白い
    ギルガメッシュ叙事詩はここで収録。前述の19Cの研究など聖書との類似が注目点になったみたい。今は消えてるが、なんとなく似てるのもいる神に目が行く
    神の同士討ちの話はギリシャ神話にも通じる。また国内に混乱があった事からの神話の取り込みや厭世観、正統な出で無い王を神聖化する神話も注目
    この地域は後年になっても格言集があり、同時にギリシャにも影響与えてる雰囲気だが、口論をするななんかは仏教やイスラムにもあり興味深い所
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    ウガリット バアールとアナト他3篇柴山 栄/訳
    前18〜12頃の地中海側にあった文明。位置的に聖書域とエジプト・ギリシャ文化の中間点になる。タイトル通りで聖書で悪にされてるバールが正義で活躍する神話
    レヴィアタンとかゼブブとか聖書で出る名前がゾロゾロ出てくる他、バール自身も死と復活しててキリスト的。これ系の復活は作物の季節のサイクルも象徴してる
    天からの穀物・ダニエルなど聖書に近いネタが多く、それ以前の文明の神話との中間点ともわかる。19Cの聖書研究もこういうのが出たから新視点になったんだなと納得
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    ヒッタイト クマルビ神話他2篇 轟 俊二郎/ほか訳
    ヒッタイトは最初に鉄器を使った文明で前15世紀に今の西欧まで広がる領地を持ってた。解説から、この神話が発見当時、大きい衝撃を与えた事がわかる
    要は神による神殺しなどギリシャ神話と同じ話を扱った元ネタ。これも珍しい神が多数出るが、ちゃんと前の文明から継承してて、神話も創作の文化に近いと分かる
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    アラム 賢者アヒカルの言葉 杉 勇/訳これは遊牧してた人達。王は慈悲神の如き者だって言葉なんかはイスラムも連想させる。
    イスラムもムハンマド以前は多神教で争いしてたぐらいしかわからないが、神名なんかの類似を考えてくとずっと継承された考え方はあると思う。慈悲もおそらくその一つ
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    ペルシア 古代ペルシア語碑文 佐藤 進/訳 ここも現在だとイスラム圏になるイラン。ゾロアスター以前だが、オーラマズターと言う形で既に神名は出て来てる
    また偶像崇拝禁止碑文なんかも残ってて、ここらも現在と関連させて面白い。ダレイオス一世の頃の碑文で、だんだんと現代に近づいてきてる
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    エジプト シヌへの物語他30篇 尾形 禎亮/訳 杉 勇/訳
    エジプトは歴史が長いし、政治的な混乱での考え方の変遷もあり面白い地域。親族闘争になるホルスとセトの争いの、実際の経緯は今回初めて、同性愛的な逸話まである
    文書例と言う形で教訓集なんかも大量に残ってる。あとは混乱期の予言など、砂漠に守られた地域性の他、思想と混乱期での変化なんかも上手く記録されてる
    ピラミッド内に残された言葉なんかも訳されて紹介されてる。名前だけで詳細不明だが神が沢山出るのも良い。歴史の変化での融合もある。古さと現代に繋がる要素で面白い
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    旧約関係諸書について 三笠宮 崇仁/著
    旧約がいつ頃成立したとか、今発見された物がいつ頃の物とかが表になっててやっとわかった。実際は他と同じ頃の写筆だが、死海文書がなんか凄そうに見える理由も納得
    先の文明も参照するとやっぱ聖典だけど実際は物語だよなあと。ただ元ネタがわかる事で当時の神話集大成版ともわかる。19C頃にこういの研究してた事なんかもミソ

    [2016-06]
    初版1593、完成1659、附属は1844。要はイソップ物語。古そうだが原書は紀元前。初版が関ケ原前等も発見
    武藤貞夫校注 「伊曾保物語 万治絵入本 附属絵入教訓近道」を読んだ
    .
    絵入ではあるが校注のみ。但し口語体中心の記述と注で混乱は無い。更に、この時代だと校注のみでも読むのは割と楽
    原文からの話の削除と追加がある。オチの解説も日本風。また原文を重視で、エジプト=エジットなんかの面白い文もあり
    絵入という加減もあり日本風の話。キャラもある程度は偏向。また江戸自体なんで、忠臣とかのそっち系の話にも重点
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    お化け的には、躓く事の多い石を怪しの石とするのが興味深い。変更した事で今も使われてる諺や、儒教風の話も多め
    附属は実際は最近にも近い。こっちは絵も当時の草双紙風。翻訳ではあるが時代出てる事や、そのまま取り込んでる所あるのは面白い

    ■ 柴田 徹之+草下シンヤ 「サドゥ―小さなシヴァたち」
    ■ 中山 元訳 ジャン=フィリップド・トナック、ロジェ=ポル・ドロワ
     「ギリシア・ローマの奇人たち: 風変わりな哲学入門」
    ■ 柳沼 重剛訳 プルタコス「エジプト神イシスとオシリスの伝説について」
    ■ 中野良之訳 エドワード・ギボン 「ギボン自伝」
    ■ 「筑摩世界文学大系 67 ローマ文学集」
     鈴木一郎訳
     [黄金の驢馬] アプレイウス、[諷刺詩集・詩論] ホラティウス
     国原吉之助訳
     [書簡] マルクス・トゥッリウス・キケロー
     [往復書簡] マルクス・トゥッリウス・キケロー&ブルートゥス、[名婦の書簡] オウィディウス
     [ローマ文学の背景] レーフステッド
    ■ 西村昌弘+増山理考+山下秀輔 ロバート・クナップ
     「古代ローマの庶民たち 歴史からこぼれ落ちた人々の生活」
    ■ 橘明美訳 ジェリー・トナー(マルクス・シドニウス・ファルクス) 「奴隷のしつけ方」
    ■ 田中敦子訳 ナイジェル・ロジャーズ 「ローマ帝国大図鑑」
    ■ 倉島雅人訳 アンドリュー・ソルウェー+スティーヴン・ビースティ 図解古代ローマ」
    ■ 洋泉社編 「図解古代ローマ人の日常生活 大帝国に生きた皇帝・庶民の素顔」
    ■ 泉井久之助+岩田義一+藤沢令夫訳
     「世界古典文学全集 21 ウェルギリウス ルクレティウス
     原前19未完 アエネーイス、原前4C前半ごろ 事物の本性について」
    ■ 小川正廣訳 ウェルギリウス 「牧歌/農耕詩」
    ■ 山田正行訳 ハンナ・アーレント 「暴力について 共和国の危機」
    ■ 柏原 蔵書(染谷悟) 「歌舞伎町アンダーグラウンド」
    ■ 東アジア反日武装戦線KF部隊 「 反日革命宣言 東アジア反日武装戦線の戦闘史」(付)腹腹時計
    ■ 久保 亨 「国家と秘密 隠される公文書(集英社新書」
    ■ 藤原真実訳 ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ 「美女と野獣 オリジナル版」
    ■ 刊15 幾原 邦彦、神 貴世、高橋 慶 [ユリ熊嵐 上下]
    ■ 刊11 幾原 邦彦、高橋 慶 [輪(まわ)るピングドラム 上下]
    ■ 刊00 少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録 -劇場版-(Newtype illustrated collection)
    ■ 刊99 さいとう ちほ 少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録 劇場版(別コミフラワーコミックス)
    ■ 刊99 榎戸 洋司少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録シナリオブック
    ■ 刊99 少女革命ウテナART COLLECTION薔薇の全貌
    ■ 刊98 薔薇の記憶 少女革命ウテナ写真集(アニメージュ文庫 V-88)
    ■ 刊98 少女革命ウテナいつか革命される物語オフィシャルガイド 鳳学園指定図書(Sega official guide)
    ■ 刊98 榎戸 洋司 [少女革命ウテナ脚本集 上・下(アニメージュ文庫 N-90)]
    ■ 刊98 ビーパパス原作 大河内一楼[少女革命ウテナ 蒼の双樹&翠の想い]
    ■ 刊98 [薔薇の黙示録 少女革命ウテナ]
    ■ 刊98 [薔薇の告白 少女革命ウテナ]
    ■ 刊97〜98 [さいとう ちほ 少女革命ウテナ 1〜5[全](ちゃおフラワーコミックス)]

    Vol 3677(2023-07-30)
    [2019-08]
    刊08。インド調査から。宗教の棚にあり何気なく覗いたら衝撃画像が載っていて、写真集エッセイで軽いし読もうと
    柴田 徹之+草下シンヤ 「サドゥ―小さなシヴァたち」を読んだ
    .
    筆者がサブカル系ライターかつ、他本であまり扱われてない事項かつ、扱う対象が信頼に欠けるで注意はいる
    自らをシヴァだの、移動する寺だのと自称する仙人集団になるが、実態はこじきで写真撮ると金を寄越せと言う
    上記でハッタリも含むと思うが接触は推奨していない。写真見るだけでも、ああやばい関わったらアカン人とわかる
    .
    古来の宗教集団の形式をよく残しているとも思い、自称だが洞窟に棲みついて、三又槍を持ってヨーガをする
    衝撃画像の理由は全裸のおっさん連中だから。祭の画像もあるがチンコを棒に繋いだり意味はわからないが凄い自信

    [2021-8]
    原02。種本はギリシア哲学者列伝で巻末にはその種本自体の抜粋や参考文献リストも付いていて調べるのに便利
    中山 元訳 ジャン=フィリップド・トナック、ロジェ=ポル・ドロワ
    「ギリシア・ローマの奇人たち: 風変わりな哲学入門」読んだ
    .
    当時からアレキサンダー大王と共に接触はしているけど、昔の哲学者は行動で考えを示すでインドの聖者的な所ある
    上記で資料がないだけで歴史的に中東・インド系列の方が早いんじゃや、伝統として考えがあるんじゃないかで興味深い
    インドの聖者が奇人揃いと同じでタイトル通り奇人の逸話が中心。師匠の無茶についていけなくなり自分で学派もある
    .
    頑固や屁理屈も多いので変になり、種本がある中でも本書らしい特徴で物語にして最後にツッコミを入れるも成立する
    ゼノンのパラドックスが論点ズラしているだけなど、行動で語るから論争での勝利パターン集みたいになった所はあるかも

    [2019-05]
    原1〜2C。プルタルコスがこんなの書いてるんかと驚きあったが、過去にもひょっとしたら読んでるかも知れない
    柳沼 重剛訳 プルタコス「エジプト神イシスとオシリスの伝説について」を読んだ
    .
    エジプト神自体は資料が残っているんで前22Cごろにはもう信仰されているけど、系統だったまとめは本書が初も驚き
    ローマは異教の神を歓迎する風土があったらしく、原典ではローマ風の置き換えあるらしいがまとまった形で残った
    他の地方もそうだが物語とセットになっていなくて名前だけ形だけだと分かりにくく、よくぞまとめ残してくれたと感心
    .
    ただ読んだ所でわかると言う訳でも無く、神話らしく支離滅裂だが、当時の風習の反映された部分も価値あると言える
    寝取られ男をコキュと言うけどコキュトスで悲嘆とか再発見もあったし、神の異名なんかも属性を現していて興味深い

    [2018-10]
    原1796→1894→1966。直前にアンデルセン自伝を読んでるが、この人も自伝が紆余曲折あり本文よりそっちにも目が行く
    中野良之訳 エドワード・ギボン 「ギボン自伝」を読んだ
    .
    訳者の気合い入りまくった解説も目につくが、死後に自伝草稿が出て、編集がまとめた時に大幅に盛られて困った事になる
    自伝だが人気が出て後に残りの自伝が出て上記が発覚するも、盛ったまとめも価値がありでそれを活かした形で残った
    当時は宗教が絶対の体制でかなり挑戦的なローマ視感だったとわかると同時に、まとめが逆に盛ってるとも解説に書いてる
    .
    実際の本文だが意外と記憶に残る様な面白い逸話は少ない。気楽に読めるを前提としたであまりに気楽に読め過ぎてしまう
    お爺さんが南海バブル事件で全財産掏ったなんかは時代性が出で面白い逸話だが、割と普通の人だったともわかる

    [2018-04]
    原前1C〜1C。ワクフから発展のローマ調査。当時の民衆生活の本も参考にした黄金の驢馬も載ってる
    「筑摩世界文学大系 67 ローマ文学集」
    鈴木一郎訳
    [黄金の驢馬] アプレイウス、[諷刺詩集・詩論] ホラティウス
    国原吉之助訳
    [書簡] マルクス・トゥッリウス・キケロー
    [往復書簡] マルクス・トゥッリウス・キケロー&ブルートゥス、[名婦の書簡] オウィディウス
    [ローマ文学の背景] レーフステッド
    を読んだ
    .
    記録が残ってないのも多いが前述黄金の驢馬は長く愛された作かつ、後世の中世文学と似た要素も多数あり
    ホラティウスなんかは風刺だが今でも鋭く、ローマ文芸は風刺の喜劇でフランス伝統と繋がってる事もわかる
    名文とされキケロ書簡集も収録。歴史背景もあるが様はおねがい事の手紙で末期共和制のリアルタイム資料
    .
    オウディウス名婦の書簡は創作だが書簡風と寝取られ含む黄金の驢馬と比較も出来てギリシア伝統でもある悲劇的
    魔女の墓荒らしやキリスト教への非難、創作での盗賊想定など当時の実際を知る資料としても価値がある

    [2018-03]
    原11。ワクフやSWから派生。最新に近い見解なんで風呂は汚れていたなど定説と違う所見が興味深い
    西村昌弘+増山理考+山下秀輔 ロバート・クナップ
    「古代ローマの庶民たち 歴史からこぼれ落ちた人々の生活」を読んだ
    .
    タイトル通りで中級より下の市民を犯罪者も含めて取扱い。価値観や市民生活も文芸から考察している
    今と概念が違う事が注意のいる点で奴隷の希望や剣闘士の試合数の少なさ、対犯罪者の処刑実態がわかる
    性に関してもあからさまで娼婦の生活。当時は性病が無いのも発見で聖殿での売春も無かったとされる
    .
    海賊や山賊の項もある。兵隊崩れが多くその兵隊にしても記述がありレイプも攻撃の一環で性処理では無い
    記録がエリートの物しか残っていないのが偏る点。現代も含めた過去の似た状況と比較しても説得力ある

    [2018-02]
    原14。ファンタジーというかSWからの派生に近い。タイトルと異様に多い予約数で気になってた
    橘明美訳 ジェリー・トナー(マルクス・シドニウス・ファルクス) 「奴隷のしつけ方」を読んだ
    .
    別に当時の本では無い。当時の人が書いた体裁をとったネタ本だがローマ研究している人で実情にあう
    今考えてる奴隷と当時の物は意味合いが違う事も注意がいるし、概念が今と異なる所も注意がいる
    正直な感想だとペットの飼い方に似てる。更に運用となると経営術に似て来て、雇用者と従業員にも近い
    .
    商人に偽りがあるのですっ裸で検品するなんて話や、思った通りに動かず奴隷の子なら良いなんて話も豊富
    現在の概念から離れる必要はあるが、福利はちゃんとして自由になるチャンスもあり扱いも公正と価値観変わる

    [2018-02]
    原06。ファンタジーというかSWからの派生に近い。昔の事なんでどう解釈するかで迷いは多い
    田中敦子訳 ナイジェル・ロジャーズ 「ローマ帝国大図鑑」を読んだ
    .
    自分の見解では多少の偏りが見られる。但し図版は豊富で扱う範囲も広いので良い本
    帝国以前が分かり難かったんでハンニバル侵入から混乱の流れで共和制時期に既にヤバイともわかる
    仏を調べていた時期でもありワイン等の食事・アパートや別荘暮らしなどの文化習慣類似にも気づけた
    .
    公正と言うか少しほめ過ぎな点もあるが奴隷が現在の認識と違う点も詳しく書かれている
    上記で宗教がらみ等も弱い面はあるが、後にも繋がる城壁や要塞・未完の蒸気機関など発見多い

    [2018-02]
    原03。ファンタジーというかSWからの派生に近い。子供の棚に合ったんだが発見多く凄く良い本
    倉島雅人訳 アンドリュー・ソルウェー+スティーヴン・ビースティ 図解古代ローマ」を読んだ
    .
    原書名がクロスセクションでSW調査とも被る解剖式図解。クロスセクション物は世界でも大ヒットらしい
    執政官の家の子供がローマの祭日を体験する内容。図解で朝から晩まで建物や施設を紹介
    ローマの競馬実際が初めて分かった!他にもコロシアムのエレベーターなど漫画でぐるぐる回る奴の謎解けた
    .
    SWなんかと同じ詳細に渡る解剖図なんで各所も細かいし、生活の様は想像も広げ易い
    どう興味を持たせるかの点でも興味深いし、内容もオックスフォード大学出版で間違いない

    [2018-02]
    刊12。ファンタジーというかSWからの派生に近い。執筆者紹介もあって日のライター・作家・教授等が執筆
    洋泉社編 「図解古代ローマ人の日常生活 大帝国に生きた皇帝・庶民の素顔」を読んだ
    .
    テルマエロマエのヤマザキマリ対談なんかが載ってる俗っぽい入門本だがちゃんとしている
    自分でも実感があったのでローマ学ばんと西欧の歴史・文化はわからんは納得する所あった
    日読者をどういう形で取り込むかでテルマエ紹介。どこでも誰でも結びつけたくなるのもローマの魅力
    .
    日で変な俗説出してる奴が誰かもわかった。やっぱり作家。SFで作家が適当な説を吹いてるのとも被る
    正確性に関しては過去の事でどうとでもとれるがあくまで入門編で眉にツバは必要。但し図版は豊富で良い

    [2018-02]
    ローマ帝国調査から派生。叙事詩になるがローマ建国の英雄の話を地獄巡りなんかも入れて物語にしている
    泉井久之助+岩田義一+藤沢令夫訳 「世界古典文学全集 21 ウェルギリウス ルクレティウス
    原前19未完 アエネーイス、原前4C前半ごろ 事物の本性について」を読んだ
    .
    バトル物と言えば通じるかもしれない。詳しくは知らなかったんでトロイア戦争の敗北から移住の歴史も納得
    人格ある神がいて自分の子孫に当たる民族を守り合う世界観。ヘラクレスの林檎取りなど後の宗教とも類似ある
    メデューサはアテナの侍従になったとか、聖火は形の無いかまど神の象徴とか、知らなかった事や後の要素もあり
    .
    ほぼ全編バトルだが当時らしい言い回しも楽しい。ルクレティウスはアトム論信者といった方が良いのかも
    これも理屈が通った狂気・世界観とも言え興味深い。だが考える自分への懐疑や感情分析など鋭さも随所にある
    /
    原39-37+27。別書では抜けてたので追加。タイトル通りだが実用書と言うよりユートピア物と言うのが正しい
    小川正廣訳 ウェルギリウス 「牧歌/農耕詩」を読んだ
    .
    田舎を天国とする。当然嘘なんだが後の思想や今とも繋がる部分があり、源流や意図を辿る意味もある
    後にはどちらかというと操作的な考えなんで、弁論家になり損ねたや権力と繋がりがあった等も気になる点
    当時の詩なんで厳しい点もあるが、具体的な農耕技術や信仰等の思想がわかる点でも面白い
    .
    発見は当時の人は蜂と蠅を混同してる様な所。後の妖精の羽は蠅や、復活と永遠を題材とするも興味ある
    農業と思想の結びつきが古い段階で確認出来て、同時に労働を進歩と捉えている点なども思う所は多い

    [2018-02]
    原72。先行する物と違い難解な原訳に近づけたとあり間違ったかもで、メモも考えながらとった
    山田正行訳 ハンナ・アーレント 「暴力について 共和国の危機」を読んだ
    .
    原題は副題になるがSW的でもある。実際反乱の事を書いていてその手段としての暴力に注目する
    暴力は手段で権力とは別の物、かつ権力を産まない。サルトル・ファノン等の暴力賛美を批判している
    暴力賛美の結果生まれた反乱が根本の問題を解決していない事と共に、問題解決方法の問題点も指摘する
    .
    政治的なんで見解は割れると思うが納得する点は多い。両者に疑問を定義する事も公正と言える
    インタビュー付属。より分かり易いとも思う。暴力の誘惑は強く、目的と手段の転倒は容易と言う話

    [2022-08]
    刊03。犯人不明の事件で開始したジャーナリストで、一斉検挙に立ち会ったなど誰が疑わしいかも見えてくる
    柏原 蔵書 「歌舞伎町アンダーグラウンド」を読んだ
    .
    但し書きがあるが03段階で現状では違いもある筈かつ、創作で書かれる行方不明者は借金問題が多いなどわかる
    本業はなんでも屋のカメラマンでその加減から本書だが、本書時点で嫌がらせを受けたなどこの程度でもと驚く
    扱っているのは主が風俗だが、地下カジノや薬物も関与し結果的に娼婦と共に密輸されるルートが各自で存在する
    .
    歌舞伎町でお金が使われる事で資金洗浄がされ、最後は土地を買う資金として消える事で国内犯罪の中心地になる
    不法滞在も含め犯罪に関係した人が集まり、犯罪者が更に巻き上げられ沈む。残酷な無宗教外人気質分析も興味深い

    [2022-08]
    刊79→19。日本でもガチでヤバい左翼テロの復刻本だけど、収録の腹腹時計をまどかでパロなど接点も見いだせる
    東アジア反日武装戦線KF部隊 「 反日革命宣言 東アジア反日武装戦線の戦闘史」を読んだ
    .
    共産闘争運動は日本の歴史でずっとあるけど、この人たちの本格活動は71の熱海爆破事件からで後発の先鋭集団
    した事の正当化表明文書もあり違う見解として興味深い。今もありがちな世界での日暴虐を告訴して武力闘争を挑む
    部隊がいくつかあり大地の牙とか名乗っていたも前述だが、した事は主に爆破テロで天皇暗殺頓挫から企業を攻撃
    .
    結果的に関係無い人間を殺してしまいその正当化で内部対立・逮捕が出て、現状追加分はその反省文も含んでいる
    主張に正当性はあったけど完全に手段を間違った事例として考察点はあると思うし、反日の根拠は何かの分析にも

    [2022-08]
    刊14。なぜ日本で過去の犯罪が不明なままかの問題で、以前調べた731部隊とも関係と分かり納得はしてしまう
    久保 亨 「国家と秘密 隠される公文書(集英社新書」を読んだ
    .
    隠される以前に廃棄されている実態があり、上記731部隊も当然として戦後から体質として破棄が常態化している
    結果的に証拠が明白で裁判すら起き得ない事件も複雑化しやすく、また国民に知らせないまま情報操作も起きている
    外交文書だけは公開しないと相手国の史観が通るので全世界共通で公開だが、不明事件もあり実態はわからない
    .
    上記で資料が無いので外国の公開資料で日本の歴史を研究したり、公開法を通してもメモだけと隠蔽は続いている
    戦中も情報が公開されていなかったが大衆誘導と責任逃れと罪のなすりつけが目的で、東京裁判でもこれで不正化

    [2018-03]
    原1740+原08参照日16刊。ディズニー映画からの流れだが当時から児童向け版の方が有名になった作
    藤原真実訳 ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ 「美女と野獣 オリジナル版」を読んだ
    .
    普通の童話が19Cなんでそれより古い。また本来も童話では無く短編集の中の一本で小説に近い
    同時期だとガリバーやカンディードやロビンソン。既に教訓的な物語は完成している時期でもある
    光学技術による千里眼の他、妖精は宇宙のあらゆる場所で善行を施す義務など原段階の興味深い設定.
    .
    解説にもある通り児童版の愚かな獣の呪い解除の後、王子視点と守護妖精視点の補足が入る
    アンデルセンの話作りも含め前段階でこれは相当に気になる。穴を埋める隠れた作品群もまだありそう

    [2023-06]
    配信でウテナやるぞ、関連で水星の魔女もやってるぞの最高の機会で資料追加もしながらネタで扱い
    刊15 幾原 邦彦、神 貴世、高橋 慶 [ユリ熊嵐 上下]
    刊11 幾原 邦彦、高橋 慶 [輪(まわ)るピングドラム 上下]
    刊00 少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録 -劇場版-(Newtype illustrated collection)
    刊99 さいとう ちほ 少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録 劇場版(別コミフラワーコミックス)
    刊99 榎戸 洋司少女革命ウテナアドゥレセンス黙示録シナリオブック
    刊99 少女革命ウテナART COLLECTION薔薇の全貌
    刊98 薔薇の記憶 少女革命ウテナ写真集(アニメージュ文庫 V-88)
    刊98 少女革命ウテナいつか革命される物語オフィシャルガイド 鳳学園指定図書(Sega official guide)
    刊98 榎戸 洋司 [少女革命ウテナ脚本集 上・下(アニメージュ文庫 N-90)]
    刊98 ビーパパス原作 大河内一楼[少女革命ウテナ 蒼の双樹&翠の想い]
    刊98 [薔薇の黙示録 少女革命ウテナ]
    刊98 [薔薇の告白 少女革命ウテナ]
    刊97〜98 [さいとう ちほ 少女革命ウテナ 1〜5[全](ちゃおフラワーコミックス)]
    を読んだ
    .
    当時のままや初見や水星と絡めた感想をたくさん見られたのも今ならではで考えること多く有意義だった
    本編に関しては漫画版が一番収穫で全てを説明しているかつ、本編がどういう状況下で製作もムックでわかった
    自分は上記の他にキャラデザの人が参加かつ製作会社が同じの贄姫も扱っていたで更に関連付け扱えた
    .
    セットで借り出した後続作ノベライズはベタなノベライズなんだけど、知識の再確認でとても便利だった
    いま見ると技術不足で伝えきれなかったや伝え損ねたもあるし、ちゃんと古い作品になっていたは進化感じる

    ■ 中村桂子訳 ロバート・ワインバーグ 「裏切り者の細胞がんの正体」
    ■ 河原誠三郎、鈴木秀治、田川光照訳 ピエール・ダルモン 「癌の歴史」
    ■ 村木 美紀子、坪野 吉孝訳 米国対がん協会
     「「がん」になってからの食事と運動 米国対がん協会の最新ガイドライン」
    ■ 渡邊昌監訳、山本知子訳 ダヴィド・S・シュレベール
     「がんに効く生活: 克服した医師の自分でできる「統合医療」」
    ■ 田中文訳 ウィリアム・リー 「健康食大全 がん、認知症、生活習慣病は食事で防げる」
    ■ 大平裕司訳 マイケル・ウォルドホルツ 「がん遺伝子を追う: 発見レースの最前線」
    ■ 安達 富美子 「「燃えつきない」がん看護」
    ■ 三木直子訳 タイ・M・ボリンジャー 「がんについて知っておきたいもう一つの選択」
    ■ 国立がん研究センターがん対策情報センター/編著 「がんになったら手にとるガイド :普及新版 患者必携」
    ■ 国立がん研究センターがん対策情報センター/編集
     「家族ががんになったとき :第3版 患者さんとあなたを支える3つのヒント(社会とがんシリーズ 201)」
    ■ 国立がん研究センター研究所編
     「「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで(ブルーバックス」
    ■ 生田哲
     「がん治療の最前線 もしあなたや大切な家族ががんと診断されたらどうすべきか(サイエンス・アイ新書」

    Vol 3673(2023-06-21)
    [2022-03]
    原98。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    中村桂子訳 ロバート・ワインバーグ 「裏切り者の細胞がんの正体」読んだ
    .
    実際のがん追跡で成果を上げている人が小頁でわかりやすくまとめた物で、とても読みやく仕組みもわかった
    タイトルどおりでがんの原因がなにか探り当て、どう阻止していくかの歴史になり、自動的に細胞の仕組みもわかる
    がん細胞は不死身で永遠に増え続けるは害さえ無ければロマンすら感じるし、現実の全て埋めて駄目にするも教訓的
    .
    上記でがんは元々必須として備わった機能が壊れた結果として生ずるで、普段は修理されているので出ないになる
    遺伝子より生活環境かもしれないも結果として分かった事。変異させる研究と似ているのも不思議や未来感じさせる

    [2022-03]
    原93。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    河原誠三郎、鈴木秀治、田川光照訳 ピエール・ダルモン 「癌の歴史」読んだ
    .
    歴史学者が本業の人なんで、医学的に役立つというよりもイメージをどう捉えていたかで面白いかは微妙
    だいたい最近まではがんはかなり珍しく、かかるのもお年寄り中心だったので怖がられ始めたのも最近になる
    英語だとキャンサーで昔はそれ系がむさぼり喰らうイメージ。また病気解明の発展と同進化で映るとも思われていた
    .
    原因が解明するまでの論争は面白いかもしれないで、答えがわかっている現状だと論争しながら正解に近づいていく
    上記でインチキ治療も横行していたし、治療技術が見つかるまでのなんでそんな事をという酷い治療の例もわかる

    [2022-03]
    原12。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    村木 美紀子、坪野 吉孝訳 米国対がん協会
    「「がん」になってからの食事と運動 米国対がん協会の最新ガイドライン」読んだ
    .
    凄い名前の協会だが実際に1913創立で、個人や企業の募金を中心に年間九億ドルの収入ある信頼できる機関
    胡散臭い情報が氾濫している事も、それらが親切と善意の名のもとに薦められて奪われている事も把握している
    現段階の研究で十分なデータが出ていない食物も多数載せていて逆に驚くし、特定が難しいともわかる
    .
    情報の信頼性を評価するフローチャートは全般で使える。また生活環境が大きく関与しているは共通認識
    確実に効果があるとわかってるのは運動。またタバコや体に悪い生活態度なども共通してマズいとわかっている

    [2022-03]
    刊03。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    西田敬 「卵巣腫瘍小辞典」読んだ
    .
    タイトルでどういう状況に陥ったかわかると思うが、ガンの中には発覚が難しく気が付くと手遅れ案件も多い
    分類してわかりやすくしてはいるけど素人はどういう事かわからないで、ガンには中間の型なんてのも存在する
    どのラインで判断していたかで納得したし、問題ないから切ると言われた部位が本来はどういう意味あるか確認
    .
    タイトルどおりで辞典だが難しい単語ばかりで意味がわからない。図版も付属するが毒々しく不安が高まる
    大まかな概要を掴むには役立つし、ガンが種類によって違うとはいえ白い塊なのも知らなかったので発見はある

    [2022-03]
    原07。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    渡邊昌監訳、山本知子訳 ダヴィド・S・シュレベール
    「がんに効く生活: 克服した医師の自分でできる「統合医療」」読んだ
    .
    過去に読んで面白い意見と思っていたお医者さんの本だったのでびっくりした。かなり重度の脳腫瘍になっていた
    周囲も含めた心理状況がどう変化していくかの記録も、上記で面白い本を書いていた人なので説得力がある
    かなり高位の医者だったので患者になって周囲が変わるや、知識を総動員した調査や他の体験談も幅広い
    .
    文の面白さは上記だがこの時点で筆者が良いと思った生活環境改善の工夫も全てわかりやすく網羅されている
    がんの歴史の大まかな概略かつ、抵抗力のあるねずみから仕組みがわかったなどチャンスはある事もわかってくる

    [2022-03]
    原19。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    田中文訳 ウィリアム・リー 「健康食大全 がん、認知症、生活習慣病は食事で防げる」読んだ
    .
    突き詰めると健康に良い生活になるんだけど、どれが効くかは医者によって見解が違いおおまかになる
    ただこれが良いだろう悪いだろうはだいたい共通しているし、生活習慣が大きく関係してるは全員一致の意見
    これは駄目だろうには当然タバコが入っている。他書も参照だが悪い物質がガンの発達を助長するが原因
    .
    これが良いだろうで一致している物は運動。現状だと遺伝子からの関与はそれほどではないとの見解もあり得る
    今書はタイトルどおりわかり易く一覧化かつ研究を効くように書いているので、食べない人は読むと見解変わるかも

    [2022-03]
    原97。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    大平裕司訳 マイケル・ウォルドホルツ 「がん遺伝子を追う: 発見レースの最前線」読んだ
    .
    現状だと遺伝子が全てとは考えていないんだけど、それ以前の何もわかっていない頃に道筋が立った過程がわかる
    完全な原因不明で次々と身内が乳ガンで死に、何も起きていないうちから乳を取ろうとした人間なんかも話に絡む
    大昔の副大統領の保存していたサンプルを使っての再検査や、家系が追いやすいモルモン教が発見の鍵になった
    .
    筆者はピュリツァー記者だが上記で発見の道筋が付いた事で、お金を目当てに学者が集まってくる様も観察している
    分子生物学の発展が何を意味するかに近い。小ネタとして学者の付けたサンプル名が同時期のSTキャラ名など

    [2022-03]
    刊03。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    安達 富美子 「「燃えつきない」がん看護」読んだ
    .
    今書にもあるんだけど告知されて二週間はうつの極みで、それを抜けると統計的にも楽になってくるは実体験している
    今書は家族ではなく看護婦を対象にし、問題ある患者ケースとそこからの仕事が辞める程の燃え尽き対策を考える
    セイバーがらみでタバコも調べていたので、自分の過失でなっておきながらわがまま放題の患者は頭にくる所もある
    .
    そうかと思えは平家物語を扱っていた時期に適切なのか諦めきった患者もいて、どれこれも対応の難しい事例中心
    出来る事をするはもちろんだが、オブラートに包んで表現するやユーモアを取れ入れるなど他の悲劇にも対応可能

    [2022-03]
    原16。だいたい察して下さいで嫌々調査だったんだけど無事切り抜けて一安心。それでもいい機会なんで調査は続行
    三木直子訳 タイ・M・ボリンジャー 「がんについて知っておきたいもう一つの選択」読んだ
    .
    セカンドオピニオンで他の医師の意見を聞くも薦めるが、病院側提案はだいたいはリスクも考えた上での最善策と思う
    そんな訳で海外発の今書はがんに関する治療リスクを指摘している。薬品会社との癒着と欺瞞の存在は常に指摘ある
    薬品会社が自分で有利な論文を作り、名声と金が欲しい医師に名義貸しを頼み、発表後それを根拠に広めるが定番
    .
    最近は特許の取れない自然由来にも魔手をはあるが、金にならない事は効いたとしても研究されていないとの指摘ある
    ただワクチンががん原因だとか、電磁波と携帯電話が悪いとか、大麻が効くとか見解割れの意見も含むので読む時は注意

    [2022-02]
    刊13。だいたい察して下さいで嫌々調査。完全に基礎的な事しか書かれていないが、それ故にガイドとして最適
    国立がん研究センターがん対策情報センター/編著 「がんになったら手にとるガイド :普及新版 患者必携」読んだ
    .
    個人の体験談も付いてくるが個人によって状況が違ってくるので、今書の様な広く万遍無いフォローが役立つ
    精神的な動揺や不安に関しては予想通りとも言えるけど、渦中にいると落ち着くまでが辛いになってくる
    上記から心理的なサポートも治療内容には付いて来て、長期戦をどう戦い抜いていくかでの支援連絡先がわかる
    .
    治療でどういう経緯を辿っていくかのガイドとしても最適になり、助成金が色々とある事なんかもわかる
    チーム医療が具体的に実践されているのががん治療ともわかり、不安はあるが乗り切っていくしかない

    [2022-02]
    刊17。だいたい察して下さいで嫌々調査。がんセンターからは小冊子が色々と出ていてその一冊になる
    国立がん研究センターがん対策情報センター/編集
    「家族ががんになったとき :第3版 患者さんとあなたを支える3つのヒント(社会とがんシリーズ 201)」読んだ
    .
    本書自体ががんセンターからダウンロード可能で、他の小冊子も同様かつ最も信頼出来て読み易い内容
    そのまま書くが患者さんの気持ちや希望を理解する・情報と上手く付き合う・家族が自分自身を大切にする
    先が見えない長期の戦いになってしまうので、途中でへたばってしまわない様に調整していくのは当然だなと
    .
    不審な情報が飛び交うのも難病の特徴とも言えてうんざりするが、基本の情報はがんセンターになってくる
    各種の保険や制度・情報交換の場もありそれらの紹介もされているので、難民にならず活用したい所

    [2022-02]
    刊18。だいたい察して下さいで嫌々調査。嫌々なんで簡単で読み易いに絞り安定のブルーバックス
    国立がん研究センター研究所編
    「「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで(ブルーバックス」読んだ
    .
    タイトルどおりでなぜ出来て、どう進行していき、どんな治療法があるのかを簡潔に説明していてわかりやすかった
    専門用語が出てきてしまうので具体的にどういう事か説明してくれるのが良い。皮膚上面に出るのが大半なのねと
    とても怖い再発と転移にも触れている。細胞の異常増殖で死なないにあたり現状も不死のヒーラ細胞理解も進む
    .
    現状でもわかっていないが多すぎてウィルス・細菌でもなる。一方でタバコなんかの明らかに悪いはデータもある
    上記の死なないから死ぬを活性化させて止めるや、ガンが他を働かなくするなど仕組みがわかり目途も見えてきた

    [2022-02]
    刊15。だいたい察して下さいで嫌々調査。嫌々なんで簡単で読み易いに絞り安定のサイエンスアイ新書
    生田哲
    「がん治療の最前線 もしあなたや大切な家族ががんと診断されたらどうすべきか(サイエンス・アイ新書」読んだ
    .
    上記なんだけどちょっと読むのに注意が必要な雰囲気で、食事を中心とした代替医療に関して扱っている
    他の病気もそうだけど承認された医療行為をした上でやっていくと良いと注意しとく。逸話もあるんで厄介
    基礎的な説明はどれを読んでも同じになるけど、当事者になってみないと説明しがたい感情には襲われる
    .
    どういう食事が良いかは体にいいとされる食事と同じ。本書では特にビタミンCの大量摂取を進めている
    後はニンニク・大豆・ネギ・ターメリック・トマト・ブロッコリー・キャベツなど。バランスよく摂取すると良い

    ■ 菅靖彦訳 ティモシー・リアリー、ラルフ・メツナー、リチャード・アルパート
     「チベットの死者の書 サイケデリック・バージョン」
    ■ 酒井 治孝編 「ヒマラヤの自然誌 ヒマラヤから日本列島を遠望する」
    ■ 友枝 啓泰 「雄牛とコンドル アンデス社会の儀礼と民話」
    ■ 山本 紀夫編 「アンデス高地」
    ■ 日本ネパール協会/編 「ネパールを知るための60章(エリア・スタディーズ)」
    ■ 奥山 直司訳 デイヴィッド・L・スネルグーヴ+ヒュー・E・リチャードソン 「チベット文化史」
    ■ 石浜 裕美子 「図説チベット歴史紀行(ふくろうの本)」
    ■ 長田 幸康 「チベットで食べる・買うこんなに楽しい聖地探訪」
    ■ クンサン・ハモ+渡辺 一枝写真 「バター茶をどうぞ 蓮華の国のチベットから」
    ■ 渡辺 一枝 「消されゆくチベット」
    ■ 世界の先住民 いまはわたしの国といえない 1 チベット人
    ■ 世界の先住民 いまはわたしの国といえない 6 イヌイット
    ■ 世界の先住民 いまはわたしの国といえない 7 ネイティブアメリカン
    ■ 世界の先住民 いまはわたしの国といえない 8 熱帯雨林のインディオ
    ■ 川口恵子訳 エルジェ 「タンタンチベットをゆく」
    ■ 「中学生世界の文化遺産 チベット・蒙古編」
    ■ さがし絵で発見!世界の国ぐに8 ブータン
    ■ 世界のともだち 21 ブータン
    ■ 体験取材!世界の国ぐに 21 ブータン
    ■ チベットの聖なる山へ」
    ■ 石浜 裕美子/編著 「チベットを知るための50章(エリア・スタディーズ)」
    ■ 福田宏年訳 ハインリヒ・ハラー 「セブン・イヤーズ・イン・チベット チベットの七年」

    Vol 3670(2023-05-24)
    [2021-1]
    原64。本来なら日訳版を先に読んでおくべきだったんだけど、どういう文脈で出た本なのかで一目瞭然感もある
    菅靖彦訳 ティモシー・リアリー、ラルフ・メツナー、リチャード・アルパート
    「チベットの死者の書 サイケデリック・バージョン」を読んだ
    .
    他書でも指摘あるが日だと無名に近い人なので補足だが、60年代カウンターカルチャーの重要人物で要はヒッピー系
    50年代の価値観に反発した結果が白人なりの東洋文化への傾倒で、この人は幻覚剤研究からこの道へと入った
    更に遡ってインドなんかだと薬が日常的ですんなりだが、日は薬は当然違法だし仏教の積み重ねもあるので意味変わる
    .
    同様の理由で仏教の積み重ねなく合理主義がベースの米だと、現地では単なるお経の本も神秘主義的に変化する
    そんな訳で白人にも理解出来るよう解釈した結果、現在と太古・意味と無意味が重なりあう意味不明気味サイケとなった

    [2020-02]
    刊97。チベットを調査中。同期でアンデス高地を調べていたので比較していくと類似性があり面白い
    酒井 治孝編 「ヒマラヤの自然誌 ヒマラヤから日本列島を遠望する」を読んだ
    .
    ブータンと日本は何故か似ていて、近い地域にあるネパールの事も沢山書いているのでそこらも興味ある
    前半はひたすら気候の紹介みたいになっているが、モンスーン成立が約一千万年前と気候にも歴史
    サンドイッチを使ってプレートが動く様子を再現してみたり、雪だけじゃ無く多彩な生態域など見解も変わり得る
    .
    資料として少し古いのでまだ多夫一妻制の名残りがあったり、昔の貿易ルート考察があったりとロマンある
    当地に住む巨大魚サルールや大ナマズ・トウモロコシ栽培の話も上記と比較。ヤク乳は濃く腹壊すも楽しい逸話

    [2019-12]
    刊86。同期でチベットを調べていてヒマラヤ山脈等と比較すると面白いかもだが今書は時代の色も強く出ている
    友枝 啓泰 「雄牛とコンドル アンデス社会の儀礼と民話」を読んだ
    .
    コンドルと闘牛が戦う儀式の存在は他書でも触れられているけど、あくまで金がある時で特殊ケースと思う方が良い
    まだ残っている儀礼やペルー人の気質が紹介されているが、昔の本で今は違うだろうも考慮はいる
    民話を収録だが興味がなくスペイン由来の物は抜いていて惜しい。根付いた以上はそれらも意味はあると思う
    .
    構造主義全盛期で見解がそれに引っ張られ過ぎているが、食べ好きで天から追い払われる半神キツネの話を収録
    スペイン以前の神は疱瘡神なんかにも近いかもだが、儀式を続けないと祟り出すで両面的性質もっているなあと

    [2019-12]
    刊07。南アメリカを調査中。同期でチベットを調べていて文中にもあるようにヒマラヤ山脈と比較すると面白い
    山本 紀夫編 「アンデス高地」を読んだ
    .
    山なんかでどう住むんだだし、現地でもあんな高い所・低い所と言い合っているが実際に住んでみると良いらしい
    比較的安定した気候で食物もよく実り、現地対応した動物でホカホカかつ凄く高く売れる資源にもなると済めば都
    上記から横では無く縦方向で文化を形成するインカの垂直統御論が出て、棚田が広がり交易をする広い社会
    .
    生活も紹介し環境を使って野生ジャガイモを乾燥加工とか、アルパカがノロマで落ちて死んだのを食べるなど
    畑仕事にインカ時代の道具使っているとか、アルパカ先祖いるとか、超高地にもインカ時代ミイラとか驚かされる

    [2019-12]
    刊00。地域調査の基礎資料。ええっとどこだっけ?と一瞬まよってしまうがチベットの隣でインド・中国の山岳地
    日本ネパール協会/編 「ネパールを知るための60章(エリア・スタディーズ)」を読んだ
    .
    僻地で世界に発見されるのが遅れた国とも言えるし、昔からグルカ兵やマルワリ商人としてインドに影響力あった国
    山岳地帯らしくトレッキング相手の観光で近年は発達しているが、同時にゴミ問題が発生してそこら中ゴミだらけらしい
    僻地なんでまだ田舎。識字率も低く、ずっと文字無し生活から必要性も感じないし、海外NGOがよくわからず失敗も多い
    .
    急激な都会化で浮浪児や、昔の文化継承で過去のインドと類似した児童売春問題か持ちあがってもいる
    文化の特色としては処女神クマリ信仰があるが、本人たちは意外と楽しんでいて個性を残した近代化が課題

    [2019-12]
    原68→80。チベットを調査中。昔は鎖国していて調査が困難だったけど逆にその頃は文化の特色も強く残している
    奥山 直司訳 デイヴィッド・L・スネルグーヴ+ヒュー・E・リチャードソン 「チベット文化史」を読んだ
    .
    歴史的な事も書いているんだけど、滅ぼされた直後ぐらいなんで文化的な側面での記録がだいぶ残っている
    隣のウィグルや内モンゴルがほぼ完全に滅ぼされ、弾圧も厳しく、なにもわからない状態考えると凄く上手くやっている
    上記鎖国も一例なんだけどチベット人は常に情勢を気にするモンゴルと違い、周囲に無関心の弱点があるみたい
    .
    初代王ニャクティだったなど歴史もだいぶ記録されていて、占領当時脱出したチベット人は5%とやっぱり少ない
    滅びゆく状況にどう抗い、どう自己主張していくかという点でやっぱり頑張っているし上手く文化を残せてると感心する

    [2019-12]
    刊99。チベットを調査中。ふくろうの本なんだけど観光側面ではなく歴史に焦点を当てた作りになっている
    石浜 裕美子 「図説チベット歴史紀行(ふくろうの本)」を読んだ
    .
    別著者の本で政治を抜いて考えて欲しいとあって、逆に政治を抜くと今の状況に疑問なんかもわいていくる
    歴史的に見るとチベットが侵略者に回った事もあるし、混乱に乗じて利口に立ち回ろうとした形跡もだいぶある
    仏教流入以前と言う文化もありインド寄りな所も見られるし、宗教国家を作り不適格気味な僧王も輩出している
    .
    美術なんかを見ていると似た高地文化圏と似た所あるし、高知ゆえに紫外線強くて日焼けするんだなと発見も
    仏教が土地の神を制したは中華的だし、ポタラ宮は霊的な守護基地なんかも面白い話だと思う

    [2019-12]
    刊00。チベットを調査中。チベット旅行歴十年のベテランなんで逆に書くのに苦労したとあり、とても読み応えある
    長田 幸康 「チベットで食べる・買う-こんなに楽しい聖地探訪」を読んだ
    .
    初めてツアーでチベットに行った人の視点をテーマとし、ほぼオールカラーで写真とイラストも満載と最高なガイド
    渡航の長い人は日の作った神秘・山奥イメージが嘘と見抜いているが、実際読むと自分も魔法かけられてたと実感
    観光都市に関してはほぼ都会化されていると見て間違いないし、車で何時間か下ると草原や温泉も見る事が出来る
    .
    難しい話は抜きにして観光ガイドに徹しているので、見るべき物や食べるべき物は何かでお国柄も強調されている
    中華の観光戦力としては絶妙のバランスとって文化を残して価値づけられたなで感心するし面白い

    [2019-12]
    刊01。チベットを調査中。自分が考えを変えるきっかけになった人の経緯がわかったが元は写真で成功した人
    クンサン・ハモ+渡辺 一枝写真 「バター茶をどうぞ 蓮華の国のチベットから」を読んだ
    .
    名義を上記にしている所に政治的な物も感じるが、文は50年代生まれの一般チベット人で一意見になると思う
    どういう物を食っているかや、どういう生活形式を保持しているかの資料にもなりあいさつが問いからも興味深い
    考え方は田舎や昔の人に近いと思えと良く、チベット視点で見たとき不運の原因をどこに求めるかの資料になる
    .
    ラサはもう都会だが復興と観光地化は中華主体で流入する漢人と仕事の無さに不満があり怒りをつのらせる
    教育も中華主体でチベット語授業もあるが、この人たちの主張では完全なチベット社会構築を目的としている

    [2019-12]
    刊13。ダライ・ラマ関連は少し調べていたけどこの人は何度も渡航して観察額に独自さがあるとの話だった
    渡辺 一枝 「消されゆくチベット」を読んだ
    .
    上記で観察眼や個人的な交流な面では強いんだけど、一番新しい今書では微妙に無能な働き者と化しつつある
    本来は自分はチベット擁護の立場だったんだけど、本書を見るともう無理とか吸収された方が幸せではとも感じる
    この人自体もそうだけど、チベットに無理をさせているのは周囲やリーダーではないかという考えまで出始める
    .
    抑圧に関しては相当に厳しく理不尽されて講義すると反逆罪でしょっ引かれる。賄賂は効くんだけど良い徴候じゃない
    個人的な観察眼での紀行部分は面白く、周辺国のブータン・モンゴルと類似だが筆者は同じ目で見られるの嫌う

    [2019-12]
    原92。チベットとアメリカを含んでいるがこの時点で調べていた地域に該当。また機会あれば他地域も追加する
    世界の先住民 -いまはわたしの国といえない- 1 チベット人
    世界の先住民 -いまはわたしの国といえない- 6 イヌイット
    世界の先住民 -いまはわたしの国といえない- 7 ネイティブアメリカン
    世界の先住民 -いまはわたしの国といえない- 8 熱帯雨林のインディオ
    .
    配信でうたう!大竜宮城なんかも見てた時期なんだけどあれも実は状況は同じで、基本恨み節と楽しい本では無い
    侵略者は悪・先住民は被害者・昔は良かったが基本なんだけどプロパガンダ的で、矛盾点や逆に疑問も湧いてしまう
    日も実は先住民を含んでいるし、良かれでの企業進出も含んでいるんだけどそんな簡単に善悪な問題ではないと思う
    .
    良かれと思って若い世代に教育もやってきた側と同じで本当に正しいかは難しいし、文化が消えるのはかなり絶対的
    90年代の主張になると思うんだけど、その為にやって来た事も含めて20年経った現状で考えるとちょっと難しくはある

    [2019-12]
    原60。チベットを調査中。特殊資料で本来は子供の本扱いで一括で扱う部類なんだけどユニークなんで分離
    川口恵子訳 エルジェ 「タンタンチベットをゆく」を読んだ
    .
    アニメは知っているし見た事もあるんだけど原作本を読むのは何気に初めてで、機会あれば制覇もしてみたい
    今作もアニメ版は存在しているし、政治的なアレもほぼ無しでで雪山に遭難した友達を助けに行くタンタンの冒険
    害がないようだけどこの時期にチベットを扱ったというだけで、挑戦的かつメッセージになっていると工夫ある
    .
    途中で遭難してちゃんとチベットにも到達し、空に浮かぶお坊さんなんかも出たりで当時のイメージが出ている
    漫画本編に関しても船長さんが逆に怒られたりと地域特製出ているし、犬が面白いと娯楽作している

    [2019-12]
    刊58。チベットを調査中。特殊資料で本来は子供の本扱いで一括で扱う部類なんだけどユニークなんで分離
    「中学生世界の文化遺産 チベット・蒙古編」を読んだ
    .
    チベット侵攻が50でダライ・ラマ亡命が59と割と凄い時期の中華プロパガンダを真に受けた小説方式の紹介
    とうぜん中華肯定の立ち位置にならざるを得ないんで、どう正当化しどう扱っていたかの資料にもなる
    ダライ・ラマがいまはいないとか、老人に中華を肯定させてみたり、当時の写真も少し載ってたりも魅力
    .
    やっぱり良い事をしているで推し進め、チベットはゴミだらけだ・教育が遅れている・汚く臭うと印象操作
    学校建設や改善するを建前にして事後も含めてどう侵略が進められるかを知る点でとても興味深い

    [2019-12]
    インド調査した時に手順は掴んでいたので同じ要領でヒマラヤ山脈周辺を調査。もっと正確に言うとチベット・ブータン
    「刊12。さがし絵で発見!世界の国ぐに8 ブータン
    刊15。世界のともだち 21 ブータン
    刊07。体験取材!世界の国ぐに 21 ブータン
    刊03。チベットの聖なる山へ」を読んだ
    .
    中華系資料もパラパラと読んだんだけど、やっぱりチベットに関しては触れていないも多くて怖い所はある
    ブータンとモンゴルはチベットにだいぶ近く、発見されなくて助かったけど将来的にはヤバくないかとも感じる
    ブータンは昭和20年代の日に近いんだけど、解説に占領下ほどの制限はありませんとありいつの時代の執筆者かと
    .
    実際には制限が現実的にも制度的にもあって、縛りをつけて現状態を維持して観光地化しつつあるはあるかも
    幸福総幸福量を言い出したのがブータン自身とも知ったのも驚きで自作自演じゃんかつ、比較で裏目じゃんと

    [2019-12]
    刊04。地域調査の基礎資料。ダライ・ラマ関連は少し調べていたけど本来の領土は中華の1/3など驚く点も多い
    石浜 裕美子/編著 「チベットを知るための50章(エリア・スタディーズ)」を読んだ
    .
    モンゴルとインドを調べてた事が役立ち完全に中間の立ち位置。またモンゴルに仏教を伝来させたのもこの国にある
    年にザンスカールやカイラスあるのも面白い点だが、暴力を使わず如何に侵略者と戦うかと言う点でも目をみはる
    定住した遊牧民的な側面もあるし、意外と派手な仏教芸術や理論が優先され現実的な教義もインドと比較が出来る
    .
    上記から自国を聖地化し、一方で中華は観光地化している。中華との関係で厳しい立場のパンチェンラマも悲劇
    激しさを秘めているのは生首が並ぶ芸術作品みてもわかるが、文化が優れていると偉大にもなれる見本

    [2018-05]
    原53。角川文庫版だと映画にちなんだ再販でプラピの写真が表紙や冒頭を飾っている
    福田宏年訳 ハインリヒ・ハラー 「セブン・イヤーズ・イン・チベット チベットの七年」を読んだ
    .
    山と渓谷社から出た版もあるし、サバイバルの本でも扱われていて広範囲で捉える事の出来る本
    少し前かつ中華にやられてしまう前のチベット文化を記録している点でもポイント高く、記録も細かく切なさある
    逃避行でもあるし、途中で盗賊にも狙われるのでスリルもある。それだけにチベットでの善意が貴い
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    テンギャンのダライ・ラマ幼少期の記録としても価値ある。昔から聡明さと人好きする人格で立派
    冒頭のダライ・ラマによる友情の解釈も、なぜ助けてくれてどう恩を返したかで貴く意味もあるお言葉

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