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雑記 書籍感想文 ライトノベル関連等特殊8
乙一作品の感想 書籍感想文
基本的にタイトルリストはジャンル別で、文章自体は下に行くほど古くなります
[]内が実際に読んだ日、()内は公開した日、()内文章は校正した時に追加・削除した文章
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時間経過による変遷やまとめ時の追加修正もありますが雑記公開時の文と、雑記未公開の読んだ当時の控え感想の二種類
当時の感想なんで知識不足による間違いや現状では考えが変わってる場合もあります、基本下に行くほど古くなります
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■乙一 石ノ目
■乙一+小松田大全 なみだめネズミイグナートのぼうけん
■乙一+定金信治+松原真琴 とるこ日記 ダメ人間作家トリオの脱力旅行記
■乙一+古屋兎丸 少年少女漂流記
■乙一 暗いところで待ち合わせ
■乙一 吉祥寺の朝日奈くん
■乙一 ZOO
■乙一 小生物語
■乙一 エムブリヲ奇譚
■ 乙一+羽住都 くつしたをかくせ!
■ 乙一 私は存在が空気
■ 乙一 ベッドタイム・ストーリー
■ 乙一 ダイアログ・イン・ザ・ダーク
■ 乙一 暗黒童話
■ 乙一+新津保建秀 GOTH モリノヨル
■ 乙一 岩井俊二原作 花とアリス殺人事件
■ 乙一 失踪HOLIDAY
■ 乙一 天帝妖狐 含む文庫版
■ 乙一 百瀬、こっちを向いて。
■ 乙一 Arknoah1・2
■ 乙一 死にぞこないの青
■ 乙一 箱庭図書館
■ 乙一 メアリー・スーを殺して -幻夢コレクション
■ 乙一 GOTH-リストカット事件
■ 乙一+中村航 僕は小説が書けない
■ 乙一 きみにしか聞こえない Calling you
■ 乙一 私のサイクロプス
■ 越前 魔太郎 魔界探偵冥王星O ウォーキングのW
■ 乙一 魔界探偵冥王星O ヴァイオリンのV
■ 乙一 くちびるに歌を
■ 乙一 夏と花火と私の死体
■ 乙一 死者のための音楽
■ 乙一 失はれる物語
■ 乙一 さみしさの周波数
■ 乙一 銃とチョコレート
■ 乙一 The Book
■乙一 石ノ目
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Vol 3300(2018-03-05)
作家を順次扱っている。乙一の三十四回目
「これで乙一先生の扱いは終了だヨ」
「好きな作品を最後に残したんですネ」
[乙一 34]
「石化エンドなのかノー」
「乙一先生の次回作にご期待下さいなんですネ」
[石ノ目]00刊。三作目。98・99の短編収録。綾辻先生が褒めた作は後のいるけどいないにも繋がる
ちょっとラノベを調べて思う所が色々出た時期に、運よく乙一扱えたのは自分にとってプラスだった
ラノベに関する疑問は書いたが、乙一みたいにちゃんとした作家もいるんで腐敗しきってないなとも
.
思う所は引きずってるし、ストックも乏しいし、SW関連も大量にあるしでしばらく書籍扱いはお休み
SW調べてた事とも連動するが、乙一はジードに関しても仕事や新見解を提示して実力も良くわかった
[2017-07-08]
00刊。ジードを扱う関連から。三作目。98・99の雑誌掲載短編を四本収録。雑誌は滅んだらしくて、一本は書下ろし
乙一 「石ノ目」を読んだ
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石ノ目がぼちぼちな所かあるが、それでもほぼハズレ無しの良作。最初の版だと大学時代の作者近影も拝める
石ノ目は挿絵の加減で京極先生を意識したみたいになっているが、写真のトリックの部分がなるほどと面白い
はじめは綾辻先生が褒めたらしく、自分も迷う事なく褒められる。異常そうでいて切ないし、ありそうでなさそうの境界も良い
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BLUEもそりゃ人形扱ってる自分なら刺さるでしょうで、ホラーで冷静になると気持ち悪いだけど凄く良い話
平面いぬも発生している不思議な事を、状況設定と上手く絡めて気持ち悪そうでいて良い話。乙一凄いわと言える一冊
■乙一+小松田大全 なみだめネズミイグナートのぼうけん
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Vol 3298(2018-02-26)
作家を順次扱っている。乙一の三十三回目
「ボクはネズミの話はしないヨ」
「元ネタ的なアレですネ」
[乙一 33]
「これがキャラが勝手に動くなんじゃノー」
[なみだめネズミイグナートのぼうけん]10刊。二十二作目。漫画原作などラノベ的仕事してもラノベ扱いじゃないのも乙一
漫画的な絵本で絵の小松田大全はブブキ・ブランキ監督。本作もそうだがちょっと困ってしまう出来ではある
資料に食い違いは他でもあり信用に疑問ない時もない。ラノベ史もそういう人が編纂するといるけどいないが出る
[2017-07-31]
10刊。ジードを扱う関連から。二十二作目。漫画に近いコマ割りある絵本と言う形になる
乙一+小松田大全 「なみだめネズミイグナートのぼうけん」を読んだ
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ジード放送期にグレンに関する呟きあり、小松田大全はトリガー系のアニメーターになる
はっきり言うと読み難い。ここまでするなら漫画にした方が良かった。絵物語とも少し違う
内容的にもベタでぼちぼち。ただ以後の作品で触れる鍵に興味があると言う趣味は継承
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この時期境に本来したかったと思われるラノベに近い仕事が増えて、今作も一環と言える
初期のイメージが近いのでどこを目指しているかは難しいが、変化しようとしているのはわかる
■乙一+定金信治+松原真琴 とるこ日記 ダメ人間作家トリオの脱力旅行記
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Vol 3296(2018-02-19)
作家を順次扱っている。乙一の三十二回目
「交通費は集英社が出したヨ」
「現地で遊ぶ金は自前なんですネ」
[乙一 32]
「平和な時期のトルコじゃノー」
[とるこ日記 ダメ人間作家トリオの脱力旅行記]06刊。十五作目。webで公開されていた日記が元
全員が同じ賞出身。松原真琴はつの丸と関わりある地獄のミサワの嫁さん、日日日も定金信治好きと呟いてた
ファンの乙一を巡る深く怖い愛の話もあるが、特に目的意識の無いブラブラした旅行で常時の乙一がわかる
[2017-07-26]
06刊。ジードを扱う関連から。十五作目。元はweb用の企画。三人は集英社の賞仲間になる
乙一+定金信治+松原真琴 「とるこ日記 ダメ人間作家トリオの脱力旅行記」を読んだ
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写真と文で構成。最後に乙一の撲殺天使と関係無い毒殺天使の掌編がくっ付いてくる
定金信治は先輩、以前日日日がファンとも呟いてた。松原真琴は後輩で仲の良さから乙一ファンに殺すと言われてる
どういう日常を送っているかが垣間見れる。作ってる部分もあると思うけど日常では普通の人
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ほっとくと、乙一と定金信治はボケ倒す。トルコ旅行記と言うより、作家を見ている感ある
この時期は新作は無いが買い物など金持っていた事がわかる。金あると働かない系
■乙一+古屋兎丸 少年少女漂流記
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Vol 3294(2018-02-12)
作家を順次扱っている。乙一の三十一回目
「今日は特別編ヨ」
「ジードと同じく原作担当ですネ」
[乙一 31]
「兎丸先生と話し合いながら作ったんじゃノー」
[少年少女漂流記]07刊。十五.五作目。古屋兎丸と乙一視点で中二病を扱い、現状観点とは違う狂気的な世界
対談を載せていて乙一の普通な日常と共に、お互いに意見交換して刺激を与え合いながら楽しく働けたとわかる
兎丸先生ではオッパイダーマンなπ(パイ)は読んでる。キツい部分あるが魔法少女など本作も娯楽として成立し面白い
[2017-07-14]
07刊。ジードを扱う関連から。十五.五作目。漫画原作を担当。最後に対談が付き、打ち合わせての作業手順がわかる
乙一+古屋兎丸 「少年少女漂流記」を読んだ
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姪にプリキュアの玩具を買ったとか、蟻の巣飼育に失敗したとか、竜巻が好きとか個人的な事もわかる
中二病と言うキーワードを出しているが、ラノベのズレとも相まって少しズレ、リアル寄りな痛い人の問題
頭が大変な高校生の連続話から収束となっている。最後は文多めだが、ここらは古屋兎丸のアレンジらしい
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面白い話と単に可哀想なだけの話とが混在しているが、全体で見ると癖はありつつも、らしくて面白い話と思う
乙一が漫画原作担当すると、古屋兎丸分もあるとはいえ個性出るねと。古屋兎丸が94でつの丸と近いのも発見
■乙一 暗いところで待ち合わせ
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Vol 3292(2018-02-05)
作家を順次扱っている。乙一の三┼回目
「家に知らない人がいるのヨ」
「ペガと同じ居候ですかネ」
[乙一 30a]
「知らない人は逃亡犯なんじゃノー」
/
「今日は追加資料もあるヨ」
「なんだか見えないんですネ」
[乙一 30b 目の見えない人は世界をどう見ているのか]
「洞窟の例えというのもあるノー」
[暗いところで待ち合わせ]02刊。十作目。物の見え方・感じ方は人によって違うと言う話をする
創作者に関してちょっと気になる点あり、盗作を正当化したり経歴詐称の疑いある例を見てる
アイデアは天から湧いてくるもんでは無く、今作アイデアも乙一得意ネタの複合体とも言える
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[目の見えない人は世界をどう見ているのか]盲は見え方違う例として最適。乙一は悲観的に捉えている
今書は肯定的な面を捉え比較が利く。物の見え方が違うと言う点で、他者意見を入れるのは良い考え
乙一の悲観から入り、複合体にして面白くするのは技量。見えないという点で本書は表現考察にもなる
[2017-07-12]
02刊。ジードを扱う関連から。十作目。同じ出版社の死にぞこないの青を継承していて、あとがきにも書かれている
乙一 「暗いところで待ち合わせ」を読んだ
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書き方を意識して変えている部分があって混乱する部分や、ジャンルが特定されていない部分があって読み難い点はある
ただアイデアや終盤から収束させていく様は面白い。一瞬ミスリード誘う点もあるが、無茶な展開も面白けりゃ良いとも思った
あとがきにも書かれている様に、盲目の人の家に殺人犯が黙って住み着いてしまう話。それが良くこんなオチにという展開になる
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盲目の人の暮らしや心情を考えてみた話としても、前述通り中途半端な部分もあるんだけど、面白いと思う
ちょっといい話や別ジャンル的な話でもあるので、酷いと言う事は無い。面白いアイデア思いつくなあと
■乙一 吉祥寺の朝日奈くん
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Vol 3290(2018-01-29)
作家を順次扱っている。乙一の二十九回目
「中田永一名義だヨ」
「映画もあるんですネ」
[乙一 29]
「Wの桐山漣とG3の要潤主演なんじゃノー」
[吉祥寺の朝日奈くん]09刊。二十作目。09の恋愛小説雑誌発表作品群。本来のラノベ作家に近い部分はこれ系で発揮
偽名幾つも使い自作自演的に解説書くのは何故と思ったが、デビュー時他人にそれをされてしまった経緯からなのかも
本人の希望通りにはいき難い。ゴースト使用作家や別商売の名声利用する出版社もあるんで、バラしてるのは誠実な所
[2017-07-08]
09刊。ジードを扱う関連から。二十作目。読んだ順だと初期作品から一気に飛ぶ。プラスして別名義の話
乙一(中田 永一) 「吉祥寺の朝日奈くん」を読んだ
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いつまでたっても朝比奈くんが出ないと思ったら、そりゃそうで短編集。09の恋愛小説雑誌で発表した作品群
恋愛小説雑誌なんてジャンルがある事も驚きだが、内容的にも学園内でのそういう話が中心になる
見てる側の好みの問題でどうでも良いですな部分はあるが、技術的には最初のがマスクド ボールに近く面白い
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別名義で比較対象が初期作品になるが、文体は意識して変えた所と、少し残している所が混同している
恋愛小説自体が七月隆文くらいしか比較を扱っていないが、何を感じたかの部分の重視は興味深いと思った
■乙一 ZOO
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Vol 3288(2018-01-22)
作家を順次扱っている。乙一の二十八回目
「乙一だからZというわけヨ」
「文字の形で遊ぶ所はあるかもしれませんネ」
[乙一 28]
「山本周五郎賞候補になった作なんじゃノー」
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[ZOO]03刊。十二作目。98-02まで媒体も小説すばるやスニーカー文庫と幅広い短編集
間が空きすぎてすっかり内容忘れてるが、ミステリーの技術向上過程わかるとメモしてる
乙十ならゼータプラスだなとか思ってたが、乙でZは今気づいた。別作でも面白い字を探してくる
[2017-07-10]
03刊。ジードを扱う関連から。十二作目。98から02までの小説すばるやスニーカー文庫のアンソロ短編を収録
乙一 「ZOO」を読んだ
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過去作から継承しているユニークな主格や、別件で書かれた文章が鍵になる展開は継承
感情は抜けているけど作品にユーモアが発揮された作品や、その事がオチに繋がる作品も多い
書下ろし作などメタ的な視点に立った作品もある他、怖い話でも動きのある作品も増えている
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ホラーらしく無力な人間が心理的に追い詰められてく作ながら面白い。継承の入れ替わりネタもあり
ミステリーの正当な技術を使いつつ、どんどん上手くなっているのがわかる。短編で読み易く良い感じ
■乙一 小生物語
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Vol 3286(2018-01-15)
作家を順次扱っている。乙一の二十七回目
「今日はエッセイだヨ」
「ネットで公開していた日記ですネ」
[乙一 27]
「小生と言う架空の存在なんじゃノー」
[小生物語]04刊。十四作目。過去あとがきでは菓子パン爆笑ネタもあり、乙一はエッセイでも才能がある
上記通りで本作は現実の乙一と架空の小生という自キャラで混同が起き始めた。乙一らしい面白い点
自分が乙一好きなのは上記を最後にバラしてしまう正直な所。西尾先生にルービックキューブ貰った話なども
[2017-07-26]
04刊。ジードを扱う関連から。十四作目。ネットの日記を本にした物。この時期には流行
乙一 「小生物語」を読んだ
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あとがきにある様にネタ分が多め。日常は普通の人なんで、そりゃそうなるとも思う
この時期は新作は無いが、くつしたの話や短編の指の話を書く過程の記録はある
普通に日記を書きゃ良いのにネタになるのは性分ともいえる。受けてるなら問題ない
.
影響は定金信治から。交友関係や趣味は絞られる。西尾維新からルービックキュープ貰った話もある
他エッセイも含めジャンプからの編集出向や、赤塚賞のパーティに呼ばれる事もわかる
何か目的がある文でも無いので淡々と進む。菓子パンが好きなど他との一貫性ある部分もあり
■乙一 エムブリヲ奇譚
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Vol 3284(2018-01-08)
作家を順次扱っている。乙一の二十六回目
「先に挙げた私のサイクロプスの前編ヨ」
「幽連載作ですネ」
[乙一 26]
「山白朝子名義なんじゃノー」
[エムブリヲ奇譚]12刊。二十七作目。幽で07-11まで連載。グロ含むだがキャラも目立ちGOTH延長線上にもある
メモ読み返してジードと同じく親子関係が中心軸と再発見。文体も少し変えてて、その部分でもGOTHに近い
不思議な事件なら魔界探偵冥王星。ラノベに近い所がある作品でも売れるターゲットは作家により変わるは考察点
[2017-07-24]
12刊。ジードを扱う関連から。二十七作目。幽で07-11まで連載された作。時期的にも作風の幅広がった時期
乙一(山白 朝子) 「エムブリヲ奇譚」を読んだ
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和泉ロウ庵旅日記ってタイトルにした方がわかりやすいんじゃないのと思うが、短編で一連のシリーズとなっている
ただ親子関係が中心軸となっていて、それを巡ってお化けな旅をする。例外あるが話の中心も弟子がメイン
偽名なんで文体も意識して変えている。抜け毛に文句言う話があるんだが、会話が短くテンポ良く可笑しい場面も多々
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表題作を始め掲載紙らしいグロさも所々にあってそこらも面白い。短編ぐらいで丁度良い分量のネタかなとも
前述の他、視点が固定気味のせいで読み易い事も発見。直前に魔界探偵も読んでたし結構グロ好きねと
■ 乙一+羽住都 くつしたをかくせ!
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Vol 3283(2017-12-25)
作家を順次扱っている。乙一の二十五回目
「この時期まで公開を待ったのヨ」
「クリスマスですネ」
[乙一 25]
「ワシもプレゼント欲しいんじゃノー」
[くつしたをかくせ!]03刊。十三作目。ジードの様な乙一小説外仕事の一つで絵本。他に漫画原作等もあり
絵本だが乙一らしさが出てホラー調になった。全体の文量としてあとがきの方が多いかもなのも面白い
絵はスニーカー文庫系でよく組む羽住都。ジードは終わるが乙一に関しては予定分の最後までちゃんと扱う
[2017-07-14]
03刊。ジードを扱う関連から。十三作目。絵本を書いてみませんかの光文社Fの誘いで執筆
乙一+羽住都 「くつしたをかくせ!」を読んだ
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スニーカー文庫から継承の羽住都は乙一が指定。クリスマスの話で乙一らしいホラー風味の話になっている
絵本の様式として考えても面白い。また文体に関しても絵本と言う事で普段の乙一らしからぬ事になってる
あとがきと筆者紹介の方が、全体の文量として多いかもしれない。この人のあとがきは多分にネタ多め
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あとがきが面白いと言う意見と、そもそも筆が遅いと言う事もあって、エッセイ仕事の依頼も多い作家
今書に関してもそういう流れかなと。絵本に関しては暗黒童話など作中のギミックとして使った例もある
■ 乙一 私は存在が空気
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Vol 3281(2017-12-18)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の二十四回目
「ひみつ道具が出るのヨ」
「うちのポンコツ道具とは違うんですネ」
[乙一 24]
「F先生用ムック初出もあるんじゃノー」
[私は存在が空気]15刊。三十一作目。上記F先生一本の他は恋愛小説雑誌からの中田永一名義作
ラノベ作家扱いされ難い乙一の最もラノベ的な作品。作中人物の考えだが乙一想定のラノベ読者層もわかる
基本ミステリーだが特殊な能力や道具が出る。過去作にもある他、ここらを変形させると幽連載作に変わる
[2017-07-19]
15刊。ジードを扱う関連から。三十一作目。物凄く短い07の作が一つで後は12-15の恋愛小説の短編が中心になる
乙一(中田永一)「私は存在が空気」を読んだ
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全体でこの人らしからぬ特殊能力もありの変わった作品が多い。少年ジャンパーでのラノベ読者層認識も興味深い
特殊能力契機は話の真ん中にある、スモールライトを扱ったF先生本用の短編でも発揮され、ミステリー風の作り
但し私が存在が空気などそれ以前からFネタはある。F先生自身の謎解き風話の他、どういう点に興味を持つかも注目点
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ファイアスターターやサイキックなんかは、ラノベを目指して書いたファンタジーより、ラノベっぽい仕上がりにも思う
初出が恋愛系も面白い点で、最初のラノベ読者層認識も含め興味深い。この人が手数を増やそうとしていると分かる作品群
■ 乙一 ベッドタイム・ストーリー
■ 乙一 ダイアログ・イン・ザ・ダーク
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Vol 3279(2017-12-11)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の二十三回目
「今日は二本立てで行くヨ」
「巻き入ってるんですかネ」
[乙一 23a]
「趣旨が一緒だからセットなんじゃノー」
[ダイアログ・イン・ザ・ダーク]12刊。二十七作目。星海社・全編挿絵とラノベらしいが、評価が文芸の乙一だと逆に珍しい
ラノベみたいのを書いてもホラー寄りになるのもまた乙一。今作設定に関しても他作と共通項はあり、そこも乙一らしい
今作は朗読CDも付属。今書では栗山千明。他人の考える誰と組ませるかの部分も、乙一とは何者かを知る資料になる
.
「同趣旨でこれも朗読CD付きだヨ」
「坂本真綾さんはナタリー・ポートマンの吹き替えもありますネ」
[乙一 23b]
「上は犯罪で下は恋愛。どっちもサイコなんじゃノー」
[ベッドタイム・ストーリー]11刊。二十四作目。ホラーではあるが、こっちは恋愛小説仕立てでそれも乙一は得意とする所
朗読CD聞き返し三行でちょっと変ネと思わせる事に感心。餅は餅屋。それでも栗山千明のキャーとか頑張ってて目立つ
同じ人が書いている訳で連続して見てくと共通項と言う形で特徴も見えて来る。ホラーはどうしても出てくる乙一の個性
[2017-07-26]
12刊。ジードを扱う関連から。二十七作目。先行してベッドタイム・ストーリーがあり、同形式
乙一 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を読んだ
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挿絵は同じく釣巻和で、朗読CDは栗山千明。あとがきは付属しないが、どこら辺を狙っているかはわかる
内容も前巻と一転して犯罪物になるが、恋愛調で本人だけに感知と自分の得意なネタに移行している
こっちは文芸書に近い内容かも知れない。調べたネタを中心に練っていくのは他作とも共通しているかも
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朗読用の台本も別に用意しているとある。内容的には短編だが、初期作品に恋愛要素が加味された感じ
普通の恋愛にならず狂気や犯罪が絡んでくるのは個性だなと。短いんで読み終えた感は薄いかも
[2017-08-31]
後回しにしていたCDやっと聞いた。こういうのが本職でなく音等の演出も無いんで栗山千明苦戦してる感ある
内容の再確認にもなり実在不明や盲目は乙一してるなあと。ラノベでもドラマCDあるけど乙一がやると乙一になる
[2017-07-26]
11刊。ジードを扱う関連から。二十四作目。星海社では初仕事の筈。ハードカバーだが他本と違い薄い
乙一 「ベッドタイム・ストーリー」を読んだ
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釣巻和の挿絵が沢山あり、文も少なく、坂本真綾の朗読CDも附属する、凄くラノベラノベした作り
内容的にも完全なSFとは言い難いが、星で運命を操るとファンタジーな作り。恋愛物ぽいのは個性かも
こっちの読み慣れもあるが、近年なるとジードも含め、手数を増やそうとして、実際増えている感はある
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内容的にも一般文芸とは言い難く、ここらも変化と思う。絵も上手く魅せていくのは担当絵本にも近い
棚的にもヤングコーナーにあった一冊。初期の恋愛物短編に近いが、朗読形式活かした語りかけの作りはある
[2017-08-31]
後回しにしていたCDやっと聞いた。上記だとファンタジーな印象だがCD聞くと、電波感溢れる雰囲気となる
坂本真綾の語りも焦点定まってない雰囲気が上手く出ている。また内容聴き直して一人称の状況不明も上手く使ってるなあと
■ 乙一 暗黒童話
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Vol 3277(2017-12-04)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の二十二回目
「これが初の長編なのヨ」
「出版社で芸風の扱いに違いあった頃ですネ」
[乙一 22]
「あとがきで笑いも求められてたんじゃノー」
[暗黒童話]01刊。五作目。今書は資料も調べたとあるが、やっぱり馴れはあって初長編は凄く苦戦してるの感想
初期は作者近影もついて変遷も面白い。乙一は過去に体重の自己管理をこなし、今も見栄え良い姿を維持してる
資料調べでは別書での良いあとがきとは何かな文も楽しい。今書とジード比較しても資料扱う手際の発展わかる
[2017-07-14]
01刊。ジードを扱う関連から。五作目。初期作品でぶらぶらしていた頃の長編依頼から。新書形式+作者近影付き
乙一 「暗黒童話」を読んだ
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文体で工夫があり、作中の童話と共に、二人ぐらいの視点を行ったり来たりする。後期作にもあるが今作段階では単に読み難い
角川で切ないという評価を受け、集英社でホラーの人と言う評価を受けていた時期で、上記近況と共に迷いは発生している
結果的にまとまってない感もあるがミステリー。作中童話と共にこのタイプのネタは、後にも恋愛小説系でも使用している
.
資料探しをしていない事の告白と共に、この人のネタに共通性がある事や、一度調べた事は長く使う事なんかもわかる
犯人の特殊な能力と共に、グロ系ホラーとしての側面も強い。後の作品の発展と共にこの時期は迷いながら書いていたとわかる
■ 乙一+新津保建秀 GOTH モリノヨル
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Vol 3275(2017-11-27)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の二十一回目
「続編ですかネ」
「映画公開に合わせての書き下ろしたヨ」
[乙一 21a]
「この後タイヘンな事が待っておったんじゃノー」
[GOTH モリノヨル]08刊。十九作目。創作者の中には失敗を隠そうと、言い訳・責任転嫁する人もいるが乙一は少ない
その乙一も思わず弁解してしまった作品。ここらも作家評価の一端。但しお客のせいや全部あいつが悪いはしてない
文庫版では内容を省略した上で、弁解のあとがきが付く大変な事になった。ここまで弱気になるのは逆に珍しい
.
「なんなんですかネ」
「写真集だヨ」
[乙一 21b]
「演出意図が裏目に出たんじゃノー」
映画版に合わせた商品で、プロのカメラマンと映画の役者を使って、登場人物が撮った写真集という意図で発売した
上記みたいな写真が半分。乙一は小さい扱いと思った書下ろしが更に半分。お客さん激オコ。乙一も騙されたとプンプン
もうGOTH書かないの結果になった。失敗後に反省も改善もしない子は、同じ失敗を繰り返し損害を出す危険物件と言える
[2017-07-14]
08刊。ジードを扱う関連から。十九作目。書庫資料持ち出し待ちに、あとがき付きの文庫版もチェックしといた
乙一+新津保建秀 「GOTH モリノヨル」を読んだ
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作者自身が言っている様に、ピンボケや意味不明の多い、最悪な写真集になっている。演出意図が悲惨な結果になった
映画用の写真集の寄稿と思っていたら、違った作りになり、その事でこのシリーズはもう書かないとも書かれている
編集は角川で乙一を担当していた青山真優。半分が乙一の文で、半分が見開き四枚掲載の写真集となっている
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短編一本の内容は先行したGOTHとも似たタイプの作り。上記の様にあるが単純に飽きたか、書けなくなったが原因とも思う
プレミアがつくかもとも話しているが、上記の様に写真が最悪の出来で、現状だと文庫版もあるのでそちらを読めば良い
■ 乙一 岩井俊二原作 花とアリス殺人事件
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Vol 3273(2017-11-20)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の二十回目
「ジード以前の原作付きですネ」
「ジョジョや漫画原作もあるヨ」
[乙一 20]
「04の岩井俊二実写版を15にアニメ化した作品なんじゃノー」
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[花とアリス殺人事件]15刊。二十九作目。コンテと二本の脚本を資料にして混ぜ合わせた作品
ピンポンの湯浅政明もそうだが、劇場作品中心に活動してる人は、なかなか人目につき難く大変
本作は原作ありだが中盤のユーモラスなやり取りは、乙一らしくあり乙一らしくなくて面白い所と思う
[2017-07-11]
15刊。ジードを扱う関連から。二十九作目。15年に実写映画からアニメと展開した作品
乙一 岩井俊二原作 「花とアリス殺人事件」を読んだ
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あとがきに詳しい経緯がある。コンテと二本の脚本が資料にして混ぜ合わせて作った作品
厳密には乙一作品とは言い難いが、ゴスっぽいキャラは出て、死んだかもな人間とそれっぽくはある
前述通りで陸奥睦美の方がキャラが立っていて、交流もある様に見えた。文体も近作で少しだけ違う雰囲気
.
全然知らん作品だが賞は色々とっている。好きな湯浅作品でもそういう事はあるので、そういう事らしい
中盤のユーモアのあるやりとりなんかは面白かった。原作がありなんで扱い的には難しい一作
■ 乙一 失踪HOLIDAY
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Vol 3271(2017-11-13)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十九回目
「家庭内家出の話だヨ」
「ナイヘヤドアなんですかネ」
[乙一 19]
「当時はラノベ向きじゃ無いと言われんたじゃノー」
[失踪HOLIDAY]00刊。四作目。ザ・スニーカー連載作。乙一得意の縄張り内にいる他人ネタ初期使用作
ラノベのスニーカー文庫。ドラマ化もされてるが一般文芸での発売はなく、立ち位置定まる前と考えると面白い
羽住都のギャグ調イラストもポイント。乙一自体も実は会話などでのギャグ調は得意。今作はどんでん返しもあり
[2017-07-13]
00刊。ジードを扱う関連から。四作目。ザ・スニーカーに00年連載の作と書下ろしの二本。スニーカー文庫から出ている
乙一「失踪HOLIDAY」を読んだ
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しあわせは子猫〜は、後の暗い所で待ち合わせやはじめも連想させる作。初期に近いが、好みや特徴も良く出ている
失踪HOLIDAYは担当者青山が疾走HOLIDAYという作を担当したのが由来とある。検索に出ないのでネタなのかも
挿絵は羽住都。現状だと創元の文庫等もあるが、牧野修の乙女軍曹なんかも。ギャグ調の挿絵もあって面白い
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上記で分かる様に疾走〜はユーモアある作品。ドラえもんの家出ネタ連想する。またこれも暗い所で〜に近い話
中盤から展開が転がっていく様なんかも面白い。また当時はこれはラノベ向きじゃないかもという意見あったのも面白い
■ 乙一 天帝妖狐 含む文庫版
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Vol 3269(2017-11-6)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十八回目
「ハロウィン終わったのにホラーですかネ」
「中編二本を収録なのヨ」
[乙一 18a]
「ラノベ形式で売り出した二作目なんじゃノー」
[天帝妖狐]98刊。二作目。ちょっと前に改稿が話題になった所で、その件に触れた人物・勢力に思う所あり二冊分
文庫版が解説つき。この時期の乙一は新本格なんて形で売り出された。背景に文芸業界の抗争もある雰囲気
別件で調べたSW関連でも思う所があり、海外有名SF訳書の出難さや新訳発行は、背景になんらかの抗争あるのかも
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当時状況もあるが夏目漱石が坊ちゃん十日執筆は改稿してるんかなと。また演劇でも短すぎる執筆期間をよく聞く
対してハリウッドは改稿主義。一方で変更し過ぎて逆に悪化してるや、脚本家名が意味を成さず権利侵害の批判ある
日でも改稿・プロット主義に批判的文芸勢力はある。所属する集団や別件の対立状況に注目すると別視点を得られる
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「おんなじ奴じゃないですかネ」
「大改稿してるのヨ」
[乙一 18b]
「一般書籍で売り出したんじゃノー」
改稿して面白くなるかの問題でもある。自分の感想だと一本目は最初の方がよく、二本目は後の方が良い
後援して面白いと思うのに売れないなら、判断基準がズレてるか、売り込みが駄目かのどっちか違うのかなと
SWと比較して言い訳は聞きたくない。本業以外で頑張る暇あるなら、企画・訳書・普及でもっと努力して貰いたい
[2017-07-08]
98刊。ジードを扱う関連から。二作目。これもJBooks形式。共に冒頭に漫画が付き、出版社側のまだ掴かめてない感じが出てる
乙一 「天帝妖狐」を読んだ
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集英社出身だと藍上陸も以前扱ったがカラーあるだろうねと。本書は97の雑誌掲載短編二本。そんなの出てた事も驚き
らくがきの話のマスクド ボールは面白かった。別作でも日記形式で違う人が書き込む作あるがそれの前段階と言える
学園物でもあるし、恋愛物とも言えるし、秘密が明かされる事でミステリーでもあり、当然ホラー要素もありとオチまで隙が無い
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天帝妖狐はぼちぼち。ただ文庫版では内容が変わるレベルで書き直しがあるらしくて、ここらも難しい所だとは思う
一作目の夏と〜もそうだがホラーと言う事もあって、挿絵が足を引っ張ってる部分もある。やっぱ売り方を失敗してるなあと
[2017-10-12]
先にJブック版を読んでいるが、改稿の話題が挙がった事と本作かその改稿で別作化していると言う事で追加
乙一 「天帝妖狐(集英社文庫)」を読んだ
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01刊でスニーカー文庫で働き始めた頃。上記と二冊を比較してでは無いので厳密でないが印象変わる
落書きの話は改行が増え、キャラも呼び名変え覆面優等生話+純粋ホラー化してちょっとアレ?部分ある
天帝妖狐の方は大幅に変化。怪物の話から文の入れ替え+追加をして恋愛物っぽい話になっている
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落書きは微妙だが後者は面白くなってる。ここらをどう判断するかは難しいが、これはラノベで無く一般書で販売
あとがきが無く我孫子竹丸の解説。他の文庫あとがきも読んだが選者や新本格の単語など葛藤抱くのもわかる
■ 乙一 百瀬、こっちを向いて。
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Vol 3267(2017-10-30)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十七回目
「中田永一名義での作品ヨ」
「恋愛小説用の名義ですネ」
[乙一 17]
「ジャンルはどこかの問題じゃノー」
[百瀬、こっちを向いて。]08刊。十八作目。05〜07の恋愛小説誌初出。乙一=GOTHイメージ強かった時期とも言える
作家名は作家が気にする程には見てる方は気にしてないとは思うが、水木サンなんかだと売れずに名を変え発表がある
ターゲット層は誰なのかと関連した事で、後で出す乙一作品で最もラノベらしいと思う作は一般恋愛小説から出ている
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乙一がラノベでなく一般文芸で出版され売れる事が多いのも含め、同じ内容でも方法の違いで差が出るとわかる
[2017-07-12]
08刊。ジードを扱う関連から。十八作目。05〜07の恋愛小説誌の短編。先に読んだのがぼちぼちで期待は無かったが
乙一(中田永一) 「百瀬、こっちを向いて。」を読んだ
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表題作はぼちぼちだが他のは良かった。なみうちぎわは状況設定がぶっ飛んでいて、非現実的だが引き込まれる
キャベツ畑に彼の声は作品単体としても成立しているけど、他収録作を継承している部分など細かい遊びも含まれる
書下ろしの小梅が通るは、本作が乙一の別名義な事を考えると深読みが出来る部分があり、面白い内容になっている
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厳密に恋愛物と言えるのは表題作かもしれないが、自分は興味ない。また映画ネタ知らないと入って行き難いのもマイナス
細かい部分も充実していて、特に随所に何を考えているかの部分がある作品は面白い。1P丸々セリフなんて荒業もあり
■ 乙一 Arknoah1・2
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Vol 3265(2017-10-23)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十六回目
「異世界転移物なのヨ」
「つまりラノベなんですかネ」
[乙一 16a]
「乙一さんはスレイヤーズの影響もあるんじゃノー」
[Arknoah]13刊。二十八作目。現状で二冊出ているが、今作一巻に関してはデビュー前の習作が原型ではと睨んでる
最初は異世界物を書いた・この段階ではありえない凡ミス・まとまりにかける内容が理由。デビュー前の作なら興味深い
不要な部分で凝りすぎ設定・本編以上に目立ついじめ話・全編に渡る暗い展開と後の乙一要素が制御なく出過ぎている
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タイトルでわかる様に、今作は異世界に転移された人物が怪物化して世界を滅ぼしかける話でジードとの共通要素も
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「そして二巻だヨ」
「別々に扱うんですネ」
[乙一 16b]
「イラストtoi8さんはまおゆうの他に、日日日作品での挿絵もあるノー」
ジードと同じでまたも比較。今作は列車での旅を軸に整理された内容で、上記設定を現状で書いたならの比較にもなる
ジードのゲスト名でもあるが、藤子作はもちろんだが、松本作もそれ以前の共作品の対談で他人から教えてもらっている
共作に関しても上手く相互作用を及ぼす時と微妙になる時がある。今作と普通のラノベを比較すると乙一らしさもわかる
[2017-07-19]
13刊。ジードを扱う関連から。二十八作目A。酷い。但し特徴が色濃く出ていて、どうも大昔書いた物を提出したっぽい
乙一「Arknoah1」を読んだ
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最初は異世界ファンタジーを書こうとしたとの話も。冒険より世界描写や謎に焦点が当てられハードSFみたいにもなっている
最初らへんは世界観や話主が誰かも混乱した点あり、要素の詰め込まれ過ぎや、重要な箇所の焦点当てもまずくなっている
ただ前述通り特徴は色濃い。いじめネタ・世界その物への疑問視・現実と虚構のあいまいなど、バラけた要素で目立つ所多い
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現実に対する認識が強すぎて、異世界は描き切れないのかも知れず、ここらは長所短所として面白い部分と思う
大多数での戦闘場面や先の異世界描写など、現状で使われていない要素もあり、今後の発展課題としても興味深い
[2017-07-19]
15刊。ジードを扱う関連から。二十八作目B。一作目から一転して、同じ要素や状況を扱いつつもかなり良くなっている
乙一「Arknoah2」を読んだ
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ジョジョはあるが、この人がバトル展開を書くのは珍しく、異世界という点も含めて現状での発展段階の作品と思う
1と比較するとなお改良された点はよくわかる。列車にまつわる冒険でもあり、ここらは兎丸との999絡む対談も連想させる
どこを目指しどう着地するかも明確になっている。また怪物が絡む特別災害と言うのもジード契機にした点で興味深い
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挿絵が1・2共に付き日日日なんかでも見たtoi8。かといって要素はともかくラノベかと聞かれると、現実味の強さで難しめ
現状でも発展要素があるという点と、普段やらん事をやっている点の両方で、傑作では無いが面白い作品と思う
■ 乙一 死にぞこないの青
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Vol 3263(2017-10-16)
CSでずっとタイムボカンシリーズしててなんとなく見てたら押井守の名前。調べるとキャラ化もしつつ多数参加している
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乙一産まれた78ヤッターマン#59[ボケトルマン参上だコロン]二代目OP+ヤッタードジラ初戦闘回でボケトルマンと円谷風
虚構と現実の区別がつかなくなった男の話。ドロンジョ様曰くスカ。今風に言うなら邪王真眼持ってる中学生と同じなアレ
全国の女子高生の皆さ〜んなど現実・虚構間の曖昧さも同シリーズで、上記も含め押井守の形成過程としても興味深い
千葉茂で立ち食いソバネタも既に同シリーズでやってる。あかほりさとるも参加。他にもやたら豪華なスタッフも注目点
なんでこんなネタ書いたかと言うと乙一の嫁のパパが押井守。ジードの義父はボケトルマンなオシイ星人だったという話
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タイムボカン系列は書ける事沢山ある。比較で同系列の前半が暗く意味深なポールのミラクル大作戦なんかも価値出てくる
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ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十五回目
「アオえもんなんですかネ」
「アガえもんだヨ!」
[乙一 15]
「青の危機なんじゃノー」
[死にぞこないの青]01刊。七作目。[銃と〜]と合わせ自分の好きな作で、乙一が好きに書いていいヨで出した物
クラスの委員に選ばれた事件から発展するいじめと解決。緊迫感あって同時に上記アオえもんキャラもフック
乙一も昔やってたプラモの話など、本編内容以外も含む前後過程描写の細かさからくるリアルな部分も特筆点
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本作は乙一がラノベ作家として身を立てたかったのに、文芸で評価されてしまった時期と近い。その葛藤も含むのかもネ
[2017-07-12]
01刊。ジードを扱う関連から。七作目。好きな風に書いていいヨと言われた作品。そういうのは面白くない事も多いが
乙一 「死にぞこないの青」を読んだ
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凄い面白かった。ただ内容的には難しく、半分は虐められ、半分は犯罪。暗くなりそうなのに、そうはならず面白い
描写は細かい。別巻でプラモやゲームが趣味とか書かれているがそこらも連想。この細かさに上記の件も含まれる
元々の感情が抜けたスタイルもあるが、謎を引っ張るタイトル通りの要素や、何でだろうで進めていく部分もポイントと思う
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ドラえもん連想してしまった。酷い目に合うんだけどもドラえもん的な奴はいるし、最後も嫌な気分の終わり方はしない
好きな風にはスタイルが出るが実力も存分に発揮されてる一作。小ネタで借りた本に商業校のスタンプあったのもメモ
■ 乙一 箱庭図書館
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Vol 3261(2017-10-09)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十四回目
「読者も在庫整理だヨ」
「没原稿を乙一さんが改稿するんですネ」
[乙一 14]
「恐怖の公開解剖なんじゃノー」
[箱庭図書館]11刊。二十三作目。先に上げた[僕は小説が〜]や[メアリー・スー〜]に繋がる部分もある作
元稿も公開されているが読んでないと言うか、かなりキツイのも来てる。一方で乙一によしよしされもする
ジードも比較が発生し本作みたいになった所ある。また同じ改稿の見解も比較で面白さに優劣あるとわかる
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前も書いたがこういうのも結局ジャンル。コンペと同じで誰が面白いかの比較評価対象。だいたい真実や正解は無い筈
[2017-07-19]
11刊。ジードを扱う関連から。二十三作目。集英社の企画で投稿された没原稿を改稿する企画
乙一「箱庭図書館」を読んだ
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元稿も読めるがそこはスルー。小説家のつくり方の様に送りつけられたあとがきを話にするなど無茶ぶり
いじめ・迫害・自虐等は得意手なんで、そこが色濃い改稿になり、王国の旗の様に解釈していく話にもなる
後のメアリー・スー〜等に繋がる要素もあり。コンビニ日和やワンダーランドの様にミステリー調の物もある
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青春絶縁体は褒められた作品。少年少女漂流記にも近いかもだが距離の取り方や興味の持ち方も注目点
伝言みたいになるホワイトステップは本人の作風に近く避けたミステリーとあり、全体の並びも意識した所ある
■ 乙一 メアリー・スーを殺して -幻夢コレクション
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Vol 3259(2017-10-2)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十三回目
「今日はここも総集編ヨ」
「複数作家じゃないんですかネ」
[乙一 13]
「全部乙一さんなんじゃノー」
[メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション]16刊。三十二作目。全部乙一の本。安達寛高は今書で初使用
契約都合とかもあるかもだが、乙一イメージで仕事限定されるのが嫌で、そこから多数名義使用なんかなと
名義替えはジャンルの違い。乙一文体特徴で改行入れないがあるが、今書は12P改行無しの荒業も見れる
[2017-07-14]
16刊。ジードを扱う関連から。三十二作目。解説含め、複数作家が全員乙一の偽名でツッコミ待ちか!な所もある作品集
乙一(他名義も使用) 「メアリー・スーを殺して -幻夢コレクション」を読んだ
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近作でダ・ヴィンチ等での連載を集めた作品。乙一の得意ネタが連発していて、同時に話としても面白いのが多い
愛すべき猿は12P改行無しの荒業が見れる模様替えの話。山羊座は暗いところ〜の犯人は誰かを拾って明るくした話
宗像くんはよくやる虐めネタを拾って明るくしたけど、解説にある様にミステリーになってしまっている
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メアリー・スーはちょっと特殊だが中二病ネタは漫画原作であり。トランシーバーは好き嫌いはともかくそういう人かとわかる
ある印刷物は人体弄りネタ好きは暗黒童話なんかである。エヴァー・マリ〜は中二病的でバイオリンのVが筆者の情報開示あり
■ 乙一 GOTH-リストカット事件
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Vol 3258(2017-09-25)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十二回目
「映画にもなったし各種賞も取ったのヨ」
「乙一さんの重要作なんですネ」
[乙一 12]
「連載時はブギーポップの緒方剛志の挿絵が付いていたんじゃノー」
[GOTH-リストカット事件]02刊。十一作目。00にザ・スニーカーで連載後、ラノベでなく一般文芸で発売
上記通りで乙一の道を決定した作品。ただ異常事態に対して感情が抜けた展開は処女作を継承している
またキャラの強い不思議少女と主人公のタッグもラノベ的で、ラノベと文芸の接点としても歴史上重要な筈
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出版社がラノベを全然知らなかった等の逸話もこの頃と思う。ハルヒ大ヒットは03でそれ以前の状況の資料
[2017-07-10]
02刊。ジードを扱う関連から。十一作目。初出は00のザ・スニーカー。書下ろし4本含む短編集
乙一 「GOTH-リストカット事件」を読んだ
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異常に対し感情が抜けた男の子主役で、正しくデビュー作の系譜。経緯もキャラが気に入ったからの追加
トリック重視で???になる話も含む。またタイトル通りゴスの変な子がヒロインで、この人のラノベ認識もわかる
一作目から比較すると確実に上手くなっているとわかる。所々にユーモアがあるし、会話のやりとりも楽しい
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犯人に近い性格の男の子が、事件に巻き込まれた女の子を追って、犯人を特定していくのが筋。全体に異常な話
前述の冷めた視点で嫌な気分にならず引き込まれるし、トリックが先行するので驚かされるぶっとび展開もある
■ 乙一+中村航 僕は小説が書けない
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Vol 3256(2017-09-18)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十一回目
「これは合作小説だヨ」
「他作でも例がありますネ」
[乙一 11]
「中村航は芥川賞候補なんじゃノー」
[僕は小説が書けない]15刊。三十作目。2014に野生時代で連載。たまたま又吉の芥川賞作読んでて比較になった
いかにも文学青年が好みそうな作。中村航は後にアニメにも参加するが榊一郎以上、西野かつみ未満の結果で終わった
乙一自身は後に単巻でこのテーマを扱う。前も書いた様にジャンルとしてあり、同年の又吉と比較すると差がわかりやすい
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「執筆後百三十一年立って発表されたのヨ」
「幻の処女作と言う訳ですネ」
[ジュール・ヴェルヌ 二十世紀のパリ]
「仏の作家なんじゃノー」
[ジュール・ヴェルヌ 二十世紀のパリ]俺は世間に認められてないけど、悪いのは世間であって本当は凄いんだぞ系
ゲッベルズなんかもそういうのを書いてしまった。本人にとって良かったのか、有名だとそういうのは後々も残ってしまう
後の業績と比較すると方向性を変えて正解でかなり駄目な作品。これ系もジャンルにすぎないが優劣は存在する
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この手は厄介と言う印象しかない。本人と現実との間でズレは発生し続けるんで、周囲・本人共に長く苦しむ事になる
[2017-07-31]
15刊。ジードを扱う関連から。三十作目。2014に野生時代で連載された作。中村航もちょっと特殊な作家
乙一+中村 航 「僕は小説が書けない」を読んだ
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後のメアリー・スー収録作に近い内容でタイトル通り。文芸志望者が本を書く話
意図したかはわからないが痛い雰囲気。共作と言う事もあって文体にも目がいった
ベタな娯楽作志向の内容で、文芸寄りの人がそれをありがたがっているのも興味深い
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芸術論レベルまで行くと面白いが、出ている人の思考の限界もあり、内容も限界がある
娯楽作を書こうとしている時期の作とも取れるので、研究している部分があるんかなと
■ 乙一 きみにしか聞こえない Calling you
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Vol 3254(2017-09-11)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の十回目
「これはラノベのスニーカー文庫刊なんですネ」
「後に児童書の角川つばさ文庫入りするのヨ」
[乙一 10]
「ラノベ版では羽住都とタッグなんじゃノー」
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[きみにしか聞こえない Calling you]01刊。六作目。ザ・スニーカーに00連載。乙一は基本短編多い
先行作及び後続作に受け継がれる乙一得意ネタが使用される。要は伝言版みたいのを介した会話ネタ
今作収録作は後に映画化もされている。これが傷の転移でジードとも類似。先行し別の移植ネタもあり
[2017-07-13]
01刊。ジードを扱う関連から。六作目。ザ・スニーカーに00連載の作。失踪と同じくスニーカー文庫から出ている
乙一「きみにしか聞こえない Calling you」を読んだ
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Calling youは初期だと石の目の短編でもあった伝言ネタに近い。これ系は後にも日記ネタなんかで継承されていく
傷はネタとしてはよくあるタイプなんだけど面白かった。死にぞこないにも近い、虐めネタと言えるかも知れない
組み合わせの妙は銃とチョコ〜にも似ている。今作系統は初期と言う事もあって文体が少し変わっているのも注目点
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華歌は書下ろし。挿絵の羽住都は継承でそれに書いて貰いたかったからで、担当の青山も継承している事がわかる
これも伝言系の話で、伝言の謎を解く話。後にスニーカーではGOTHを書く事にもなるが、主人公の感情とか少し変えてきているなと
■ 乙一 私のサイクロプス
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Vol 3252(2017-09-04)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の九回目
「今日は最新刊だヨ」
「シリーズ物で主要キャラは三人ですネ」
[乙一 9]
「何でも歴史はあるんじゃノー」
[私のサイクロプス]16刊。三十三作目。15までの幽連載+12刊の姉妹誌冥創刊号+書下ろし
大量の人物を動かすのは苦手な所があるが、今作は前作からキャラを追加し主要人物三人体制
また本作の様に怪物出る作は初期にもあり、グロ味を出す部分も前回の冥王星Oが経由作になる
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今もジードやっているが、現状の乙一は新しい事や昔からの改良も色々していて、今なお発展中と言える
[2017-07-31]
16刊。ジードを扱う関連から。三十三作目。15までの幽連載+12刊の姉妹誌冥創刊号+書下ろし
乙一(山白朝子) 「私のサイクロプス」を読んだ
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順序をかなり入れ替えている。先に出した物と同じ同一キャラが出るシリーズ物を含む
現時点での最新作になるが、ジャンルの違いもあって結末が曖昧で、自分はあまり関心しない
得意のホラーになるが表題作の様に、モンスターに近い物が出る展開も多め
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別名義と言う事もあり書き方も意図的に変えている。ジードも含め模索時期に入っているんかなと
あまり他作で見られない展開が多いが、初期の天帝妖狐には近いかもで先祖返り感はある
■ 越前 魔太郎 魔界探偵冥王星O ウォーキングのW
■ 乙一 魔界探偵冥王星O ヴァイオリンのV
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Vol 3250(2017-08-28)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の八回目
「今日は二冊ですかネ」
「16年の本で担当分がどれか告知したのヨ」
[乙一 8a][乙一 8b]
「企画物のアンソロなんじゃノー」
[魔界探偵冥王星O]10刊。二十一作目。挿絵が電波女・はがないのブリキで乙一だと面白そうだが違っていた
今作は文体比較対象にもなる。内容的には超能力の話だが、結果的に一般作の様になり、類似後続作もある
ジャンルで求められる物は違い、それを書きたい傾向のある乙一が書くと、らしさが出て別ジャンルになる話
[2017-07-11]
10刊。ジードを扱う関連から。二十一作目?今作は扱い特殊で複数作家で八作が出ている
乙一、舞城王太郎、入間人間他(越前 魔太郎) 「魔界探偵冥王星O ウォーキングのW」を読んだ
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シリーズだが管理都合で一冊扱いにして、取り扱いが面白くなる事から電撃文庫の一冊を扱う
上記理由通りでどれが乙一担当分かは不明だが、文をブロックで扱う傾向から今作は違う気はする
ネットの資料では講談社ノベルス版が乙一担当と書かれている。こういう仕事もやっていたと言う参考資料
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内容的には上記理由もあって、うーんな所は多い。ただ八作出ているので成功とは言えないが、失敗とも言い難い
子供が出て来て、変な探偵が出て来てと言った話。二作目扱いになるのもうーんな要因かも
[2017-07-24]
10刊。ジードを扱う関連から。二十一作目+α。講談社ノベルスからで乙一作品とも確定している
乙一(越前 魔太郎) 「魔界探偵冥王星O ヴァイオリンのV」を読んだ
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16年の本で書いてる事発覚。無視しようかなとも思ったけど、ジャンルが特殊という事もあって借りて来た
要はバリバリの中二病ネタ。内容的には子供の頃の記憶から追跡し、怪物や超能力出るミステリー
文は乙一らしいブロックの塊なんで戦闘場面や、突然能力に対する考察が出てくる点は個性出ている
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人体楽器ネタが中心主題で、全体で見ると散らかった印象はあるが、細かい描写や考察と共に好みは出ている
面白いかどうかは前述の事もあり難しい。ただラノベラノベした作を書こうとするとこうなるのは興味深い点
■ 乙一 くちびるに歌を
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Vol 3248(2017-08-21)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の七回目
「これは賞も取った作品ヨ」
「映画版も賞取ったんですネ」
[乙一 7]
「中田永一名義なんじゃノー」
[くちびるに歌を]11刊。二十五作目。本作家に関しては最初に好き嫌いあると書いたが、自分は今作は後者
上記ではあるが受賞はあるので評価された作。七月隆文の時にも近いが、そのおかげで作家も含め価値は理解できる
いつもの作風らしからぬストレートな青春物。故に今作で乙一が現段階でもまだ発展、及び成長余地ある作家とわかる
[2017-07-25]
11刊。ジードを扱う関連から。二十五作目。この名義では既に活動済み。ちょっと異色
乙一(中田永一) 「くちびるに歌を」を読んだ
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高校生が音楽コンクールに出るまでの話。どストレートとも言える話で、苛めとかも無し
途中で波はあるが、全体で見ると何をしたいんだこれはという感あり、自分はぼちぼち
手紙を書くとか、前述の途中の波とかは乙一的だが、ユーモアや謎はほぼ無く疑問は浮かぶ
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福岡が舞台で言葉もそれに倣っているとかもそれっぽいけど、どこを目指したのかわからない
先がわからないというテーマが作品に反映されたのかもしれないが、読む人限定される作
■ 乙一 夏と花火と私の死体
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Vol 3246(2017-08-14)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の六回目
「これがデビュー作なのヨ」
「集英社出身なんですネ」
[乙一 6]
「ジャンプ漫画家と関係あるのはこの加減なんじゃノー」
[夏と花火と私の死体]96刊。一作目。新書サイズのJUMP j-BOOKSはジャンプ漫画ノベル版で自分は馴染みがある
挿絵も漫画家の集英社ラノベ。ここ出身者は文芸系へと流れていく。当時の人気ラノベはあかほりさとるなんかの筈
乙一高評価は02のGOTH辺りからと思うが、これもラノベで出したのにミステリー系で賞と、乙一の葛藤要因になってると思う
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今作の話に入る。基準問題もあるが、ラノベとして見るとやっぱり厳しい。乙一には本作以前に異世界ファンタジーで没もある
初期は感情が抜けた話作りも特徴。ラノベ書きましたで今作を提出は、受賞作がラノベと違うと言われた青さんにも似ている
ジャンルの問題を抱える事になった作家だが、そこが乙一らしさの短所長所。外から見てると、何故そんな気にするのかなとも
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本作特徴を短所と見る視点もありと思うが、そこはジャンルや資質で強みが変わる部分でもあると思う。要は売れたのなら長所
[2017-07-08]
96刊。ジードを扱う関連から。一作目。日日日も連想させる16歳執筆。ブロックの多い文で十文字青も連想
乙一 「夏と花火と私の死体」を読んだ
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ジャンプ系列で新書サイズのJBook・挿絵は漫画家の幡地英明・内容はホラーで上記文体。何故これで売れると思ったのか
そんな訳でラノベとして売ると完全アウトもわかり、後の文庫で売れた作品。栗本薫の評では序盤とは言えモロバレもうーん
難しい。ラノベだと面白くないけど、ホラー小説として提出されたら面白い。異常事態に対する冷静さも、独自性があって良い
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元はスレイヤーズから富士見志望で異世界物も驚きだが、当時の出版社状況や認識不足にも考慮いり、路線変えたのは正解
語る筈の無い物が語り、表面と実際にズレがあるは後の作品でも発揮されている。隠す所はドキドキしていい感じ
■ 乙一 死者のための音楽
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Vol 3244(2017-08-07)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の五回目
「予定の三十三冊を読み終えたヨ」
「写真用の衣装作成も挟んだんですネ」
[乙一 5]
「衣装でいつ頃読んだか分かるんじゃノー」
[死者のための音楽]07刊。十六作目。今作の様に乙一は別名義発表が多い。架空人物エッセイを経た今作から
乙一は文体に癖あるが変えている。今書は04-07の連載。お化け専門誌[怪]の姉妹誌[幽]には創刊から参加
文芸界隈は作品以外の部分で対立ある。以前にSF業界の混乱+日論考を巡る問題も触れた。要は炎上商法
[2017-07-13]
07刊。ジードを扱う関連から。十六作目。13年の再販版で東雅夫が解説。04-07のお化け雑誌幽での連載
乙一(山白朝子) 「死者のための音楽」を読んだ
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別名義かつ七作で短編の中でも短めの話になっている。日の幻想文学系は以前に不審な書評見て自分は信用していない
内容に関しては問題はない。書き方は別名義と言う事もあって少し変えていて、連続して見ると文体の変化がわかる
偽名を使いたがる理由は謎だが、偽名で出しても評価が高いのも謎で、出版社側では名前は把握しているともわかる
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怪談も難しいジャンルで、ある意味オチが無くても良い様な所はあるが、ミステリーにしつつどうオチをつけるかも注目点
狙った様な所もあるが、面白い作もあるんで難しい所。変わった話やミステリー系列を好むのは一貫してい
■ 乙一 失はれる物語
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Vol 3242(2017-07-31)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の四回目
「これは先週分の一般書籍版ヨ」
「短編映画の宣伝も呟いていた作ですネ」
[乙一 4]
「新規に短編も一本追加じゃノー」
[失はれる物語]03刊。九作目。立ち位置が難しい作家で、本人はラノベ作家と思っているが一般で売れた
今書あとがき他、エッセイでも考えが出ている。デビューが一般作扱いになった青さんや、七月隆文にも近い
外からだと葛藤やこだわり分からず難しい。何故ラノベ読まなくなったかは、戦前の文芸誌抗争と比較も可
[2017-07-25]
03刊。ジードを扱う関連から。九作目。スニーカー文庫短編を再編集して一般書で出した一冊
乙一 「失はれる物語」を読んだ
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被りは避けて読もうと思ってたので失敗感はあるが、時期的に文体の変化や新規短編と収穫はある
大事なのはあとがき。ラノベをどう考えているかが書かれているかや、当時の状況がわかる
時期的にはハルヒぐらい。本来はラノベ作家として成功したかったのか、単に気を使っただけかは難しい
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案内でスニーカー文庫からミステリやホラー出してた事も発見。作者紹介にGOTHのミステリ大賞も書かれている
なので書下ろしも謎を追ってく型のミステリ風。どう評価されるかで進路が変わる部分があるとも思う
■ 乙一 さみしさの周波数
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Vol 3240(2017-07-24)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の三回目
「今話にちなんで妻子持ちの出る話ヨ」
「ラノベのスニーカー文庫で出版なんですネ」
[乙一 3]
「挿絵の羽住都とは後も仕事するんじゃノー」
[さみしさの周波数]02刊。八作目。広告では未来予告。日日日達も連載を持っていたザ・スニーカーで01-02に連載
妻子持ちという点の他、内容的にも渋く、後に解題で一般書籍化し短編映画もあり。この時点ではテーマの指定は苦手
この時期ノベライズを担当したとあるが、出版されたかも含め不明。今書は日記・インタビュー・ミステリー調のネタ含む
[2017-07-14]
02刊。ジードを扱う関連から。八作目。ザ・スニーカーで01-02に連載された作。広告では未来予報タイトルで発売予定だった
乙一 「さみしさの周波数」を読んだ
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この時期に某社のノベライズを担当したとあるが、これは出版されたかも含めて不明。死にぞこないの〜までは混乱あった風
未来予報はこの人の得意とする日記ネタに近い。手を握る〜は事件は誰が起こしたかでこれも類似ネタある
フィルムの中の少女はちょっと変わったインタビュー形式の話。失われた物語はジョニーは戦場にいった風ミステリー
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あとがきによると本書はせつない話特集として企画され筆者が問題を発見する過程。手を握る〜はあっさり行ったらしい
ラノベで考えると渋い話もかなり含む。この後はザ・スニーカーではGOTHへと移行し、販売も単行本の形と変化する
■ 乙一 銃とチョコレート
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Vol 3198(2017-07-17)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の二回目
「とりあえず二十一冊程、読んだヨ」
「どういう人か、掴めそうですかネ」
[乙一 2]
「今日は参考になりそうな一冊なんじゃノー」
[06刊 十五作目 銃とチョコレート]改稿版もあるが、それを抜くと三十三冊ぐらい。当たり外れはあるが全部扱っても良い
そこでコレ。筋は複雑だが、児童向け名目で読み易い部分あり、今作と同じく父親や英雄が絡む話で参考になると思う
読んだ中でも面白かったので選びもした。挿絵は劇パト美術の人で微妙に怖い絵。内容は怪盗と名探偵で主役も少年
[2017-07-11]
06刊。ジードを扱う関連から。十五作目。児童を対象としたミステリーランドというシリーズでの書下ろし作
乙一 「銃とチョコレート」を読んだ
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前述理由からひらがな多めの文で、通常の乙一らしからぬ改行の多さも目立ち、読み易く読み難い文と言える
内容的には込み入った部分もあるが、かなりお薦め。展開に波があり、びっくりする事も次々おこり、風刺的な面もある
挿絵はパトレイバー等の美術担当した平田秀一。お母さんが美人という描写だが、普通に怖い絵になっている
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子供が主役で怪盗が残した地図を巡って探偵やら、悪ガキやらがてんやわんや。悪口なんかの台詞も切れが良い
前述理由で振り返って読み返したくなる場面も多々あった。込み入った所もあるが面白く。現時点では上位で好み
■ 乙一 The Book
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Vol 3196(2017-07-10)
ラノベ作家を順次扱っている。乙一の一回目
「乙一さんはあまり読んでないんですネ」
「良い機会だし調べるヨ」
[乙一 1]
「ジョジョ四部小説なんじゃノー」
[乙一 The Book]上記台詞通り。まだ準備中でなんとも言えないが、ジードが26回ぐらいとみて、26冊程度は読んでみようかなと
これだけは以前に読んでいた。敵側視点なんで、ジョースター一族を敵に回した時と、それ以外の作品に見合った恐ろしさがある
乙一自体は先週も書いた通り、榊さんより年下でキャリアは上。合わなかったら途中でも切るが、合ったら拡充して扱い増やす
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青さんや浅井さん、日日日が連載を持っていたザ・スニーカーで00頃に仕事もあり。左記作家デビューの前段階としても興味ある
[2015-04-09]
ジョジョ好きな加減から07年の文芸寄りの人の4部小説 乙一 「The Book」を読んだ
終わってしまった話の続きを見たいは動機としてあるが作中でもこれは同人誌じゃないのかの問いもある、しかしちゃんとこの人の作品になってる
ミステリー仕立てで挟まれた女と謎の殺人事件が同時進行し敵から見た時仗助達がどう怖く映るかもわかる、最後も因果応報のジョジョ世界だと怖い所ある
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