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    最新版 雑記 書籍感想文
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    ---2021-12月まで
    ■ 「日本の名著 34 西周 加藤弘之
     百一新論、兵家徳行、兵賦論(抄)、『明六雑誌』より、自伝草稿
     隣草、立憲政体略、真政大意、国体新論、人権新説、経歴談」
    ■ 「日本の名著 35 陸奥宗光
     民約訳解、酔人経綸問答、選挙人目ざまし、新聞論説集、一年有半、続一 」
    ■ 河野健二 責任編集 「日本の名著36 中江兆民
     『東洋自由新聞』論説、民約訳解、酔人経綸問答、選挙人目ざまし、新聞論説集、一年有半、続一 」
    ■ 「日本の名著 37 陸羯南 三宅雪嶺
     近時政論考、国際論、時論
     真善美日本人、偽悪醜日本人、西郷隆盛とガリバルジー、明治思想小史、時論」
    ■ 松沢弘陽新訳 「日本の名著 38 内村鑑三
     余はいかにしてキリスト信徒となりしか、求安録、地人論、小篇」
    ■ 色川大吉責任編集 「日本の名著39 岡倉天心/志賀重昂
     岡倉天心
     東洋の目覚め(夏野広訳)、東洋の理想―とくに日本美術について(夏野広・森才子訳)、日本の目覚め(夏野広訳)
     茶の本(森才子訳)、応挙・芳崖・雅邦
     志賀重昂 日本風景論」
    ■ 小川環樹責任編集 「日本の名著41 内藤湖南
     日本文化史研究(抄)、先哲の学問(抄)、近世文学史論(抄)、東洋文化史研究(抄)、シナ上古史(抄)
     燕山楚水(抄)、シナ近世史(抄)」
    ■ 伊藤整責任編集 「日本の名著44 幸徳秋水
     二十世紀の怪物帝国主義、兆民先生、社会主義神髄、平民主義、大逆事件前後 (死刑の前ほか)
    ■ 住谷一彦責任編集 「日本の名著49 河上肇
     獄中贅語、自叙伝(抄)、地代論に関する諸氏の論争、貧乏物語、日本農政学(抄)」
    ■ 神島 二郎責任編集 「日本の名著50 柳田国男
     後狩詞記、明治大正史世相篇、北小浦民俗誌、青年と学問 (大正十四年講演) 」
    ■ 朝倉 めぐみ、酒井 泰介訳 ジェシカ・ウィリアムズ
     「世界を見る目が変わる50の事実+みんなで考えよう世界を見る目が変わる50の事実」
    ■ 井伊玄太郎訳 DE・アレクシス・トクヴィル 「アメリカの民主政治(上中下) (講談社学術文庫)」
    ■ 雨宮寛、今井 章子訳 サラ・ボンジョルニ 「チャイナフリー 中国製品なしの1年間」
    ■ 山県宏光、馬場彰訳 オリヴァー・トムソン 「煽動の研究 歴史を変えた世論操作」
    ■ 高木 徹 「ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争」
    ■ 平野秀秋、左古輝人、挾本佳代訳 スチュアート・ユーウェン 「PR! 世論操作の社会史」
    ■ 中谷和男訳 ジュリエット・B.シェアー 「子どもを狙え! キッズ・マーケットの危険な罠」
    ■ 藤竹暁訳 ベン・H・バグディキアン 「メディアの支配者 米マスコミ男を独占する50の企業」
    ■ 雨宮 寛、今井 章子訳 ロバート・ライシュ「暴走する資本主義」
    ■ 夏目大訳 フレッド・グテル 「人類が絶滅する6のシナリオ もはや空想ではない終焉の科学」
    ■ 傳田 光洋「皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化 」
    ■ 田沢恭子訳 アリス・ロバーツ 「アリス博士の人体メディカルツアー 早死にしないための解剖学入門」
    ■ 早川直子訳 ダニエル・G・エイメン 「元気な脳をとりもどす」
    ■ 梅沢佳裕/監修 「早わかり介護なんでも解決事典(実用No.1)」
    ■ 村田 裕子編
     「冷凍保存 食材をムダなく使いきるフリージングの基本と下味のしみたおいしいストックおかず集」
    ■ 武田 真由美 「超(スーパー)食費1か月1万円生活」
     「節約女王の10分100円で作れるおかずとお弁当(生活シリーズ)
    ■ 節約推進研究会編
     「がんばらない節約365日の知恵本 どうしてもお金が貯まらない人の(プラチナBOOKS)」
    ■ 主婦と生活社編
     「今さら恥ずかしくて人に聞けない節約・家事のコツ 決定版超アイデアBOOK(別冊すてきな奥さん)」
     「最新!今さら恥ずかしくて人に聞けないコトをズバリ解決!! :全面改訂版(別冊すてきな奥さん)」
     「ひとり暮らしの賢い節約BOOK(ひとり暮らしNAVIシリーズ)」
    ■ 寺町朋子訳 トーマス・ズデンドルフ
     「現実を生きるサル空想を語るヒト 人間と動物をへだてる、たった2つの違い」
    ■ 「マザー・ネイチャー 「母親」はいかにヒトを進化させたか」
    ■ 黒沢令子訳 ソーア・ハンソン「種子 人類の歴史をつくった植物の華麗な戦略」
    ■ 鬼澤忍訳 ニコラス・A・クリスタキス「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」
    ■ 久保田 政雄 「アリの生態ふしぎの見聞録 60年の研究が解き明かすアリの素顔」
    ■ 泉谷治訳 バーナード・デ・マンデヴィル 「蜂の寓話――私悪すなわち公益」
    ■ 泉谷治訳 バーナード・マンデヴィル 「蜂の寓話 私悪すなわち公益 続」
    ■ 山形浩生訳 スティーヴン・ジョンソン「創発 蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク」
    ■ 木谷美杉訳 リチャード・ジョーンズ 「ビジュアル世界一の昆虫」
    ■ 神崎 亮平 「サイボーグ昆虫、フェロモンを追う(岩波科学ライブラリー)」
    ■ 上村 佳孝 「昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)」
    ■ ジャパンケネルクラブ+アジアキャットクラブ監修 「イヌ・ネコ(ポプラディア大図鑑WONDA 16)」
    ■ 日高敏隆、 羽田節子訳 ユクスキュル、クリサート「生物から見た世界」
    ■ 浅間茂 「カラー版 虫や鳥が見ている世界 紫外線写真が明かす生存戦略」
    ■ 大場 裕一 「恐竜はホタルを見たか 発光生物が照らす進化の謎 (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 笠井一弘、大和田一雄 「アニマルマネジメント 増補改訂版 2 管理者のための実験動物福祉実践マニュアル(アドスリー)」
    ■ 和田 一雄 「アニマルマネジメントV 動物実験体制の円滑な運用に向けてのヒント(アドスリー)」
    ■ 岸本圭子 「虫をとおして森をみる―熱帯雨林の昆虫の多様性 (フィールドの生物学)」
    ■ 大泰司紀之訳 フレーザー・ダーリング 「アカシカの群れ(世界動物記シリーズ 3)」
    ■ 西尾香苗訳 リチャード・C・フランシス 「家畜化という進化 人間はいかに動物を変えたか」
    ■ 福屋正修訳 G・シャラー 「マウンテンゴリラ 上下(世界動物記シリーズ 20・21)」
    ■ 関口篤訳 ボリア・サックス 「ナチスと動物 ペット・スケープゴート・ホロコースト」
    ■ 山形浩生、守岡桜、森本正史訳 ハロルド・ハーツォグ 「ぼくらはそれでも肉を食う 人と動物の奇妙な関係」
    ■ 北垣憲仁訳 マイケル・W・フォックス 「幸せな犬の育て方 あなたの犬が本当に求めているもの」
    ■ 沼田 英治「クマゼミから温暖化を考える (岩波ジュニア新書)」
    ■ 三上 修 「スズメ――つかず・はなれず・二千年 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)」
    ■ 木村 盛武 「慟哭の谷 The devil's valley」
    ■ 吉村昭 「羆嵐(くまあらし)」
    ■ 訳坪田 敏男/編 「日本のクマ ヒグマとツキノワグマの生物学」
    ■ 田口 洋美 「クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー」
    ■ 祖田修 「鳥獣害 動物たちと、どう向きあうか (岩波新書)」
    ■ 和田一雄 「ジビエを食べれば「害獣」は減るのか 野生動物問題を解くヒント」
    ---2021-9月まで
    ■ 米田一彦 「クマは眠れない 人を襲う異常行動の謎が解けた!」
    ■ 高槻成紀 「シカ問題を考える バランスを崩した自然の行方」
    ■ 高橋敬一 「自然との共生」というウソ」
    ■ 柴田裕之訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「共感の時代へ 動物行動学が教えてくれること」
    ■ 松沢哲郎、柴田裕之訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」
    ■ 柴田裕之訳 フランス ドゥ・ヴァール 「道徳性の起源 ボノボが教えてくれること」
    ■ 藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「あなたのなかのサル 霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源」
    ■ 西田利貞、榎本知郎訳 フランス・ドゥ・ヴァール「仲直り戦術 霊長類は平和な暮らしをどのように実現しているか」
    ■ 西田利貞、藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「サルとすし職人 〈文化〉と動物の行動学」
    ■ 西田利貞、藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール「利己的なサル、他人を思いやるサル モラルはなぜ生まれたのか」
    ■ 西田利貞訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「チンパンジーの政治学 猿の権力と性」
    ■ 杉浦 秀樹、斉藤 千映美、長谷川 寿一訳 ビルーテ・ガルディカス「オランウータンとともに 失われゆくエデンの園から」
    ■ 立花隆 「サル学の現在」
    ■ 西田利貞 「新・動物の「食」に学ぶ(学術選書 037)」
    ■ 西田利貞 「チンパンジーおもしろ観察記」
    ■ 小林由香利訳 サイ・モンゴメリー 「愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界」
    ■ 羽田節子訳 サイ・モンゴメリー 「彼女たちの類人猿 グドール・フォッシー・ガルディカス(20世紀メモリアル)」
    ■ 今西錦司 「今西錦司全集 増補版 第12巻 ダーウィン論・主体性の進化論」
    ■ 伊谷 純一郎 「伊谷純一郎著作集 第2巻 類人猿を追って」
    ■ 河合雅雄監修 ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティー/編
       (ジェーン・グドール、ジョージ・B・シャラー、メアリー・G・スミス、マイケル・ニコルス)
       「追いつめられた隣人 類人猿たちはいま」
    ■ 翻訳者不明 ジェーン・グドール+ジャック・T・モイヤー
       「森と海からの贈りもの 二人の「自然の使者」から子どもたちへ」
    ■ 柳下 貢崇、田中 美佳子訳 ジェーン・グドール、ゲリー・マカボイ、ゲイル・ハドソン
       「ジェーン・グドールの健やかな食卓」
    ■ 上野 圭一、松沢 哲郎訳 ジェーン・グドール、フィリップバーマン 「森の旅人」
    ■ 松沢 哲郎、赤尾 秀子訳 ジェーン・グドール 「アフリカの森の日々 わたしの愛したチンパンジー」
    ■ 赤尾 秀子訳 ジェーン・グドール、アラン・マークス 「リッキーとアンリ みなしごチンパンジーと犬の友情物語」
    ■ 河合雅雄訳 ジェーン・グドール+アラン・マークス
       「森にうまれた愛の物語 野生チンパンジーのなかまたち(講談社の翻訳絵本)」
    ■ 松沢哲郎訳 ジェーン・グドール 「チンパンジー(大自然の動物ファミリー 1」
    ■ 河合雅雄訳 ジェーン・グドール 「森の隣人 チンパンジーと私」
    ■ 百々佑利子訳 アレキサンダー・ライヒシュタイン+ジェーン・グドール/再話 「ワシとミソサザイ」
    ■ ふしみみさを訳 ジェーン・グドール、ジュリー・リッティ 「いぬのせんせい」
    ■ 庄司絵里子訳 ジェーン・グドール 「チンパンジーの森へ ジェーン・グドール自伝」
    ■ 藤原英司訳 H・バン・ラービック、ジェーン・グドール 「罪なき殺し屋たち」
    ■ 杉山幸丸、松沢哲郎訳 ジェーン・グドール 「野生チンパンジーの世界」
    ■ 五明 紀春/監修 「食材の基本がわかる 「図解事典」」
    ■ 大沢 章子ロバート・M・サポルスキー 「サルなりに思い出す事など ―神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々」
    ■ 森平慶司訳 ロバート・M・サポルスキー 「なぜシマウマは胃潰瘍にならないか ストレスと上手につきあう方法」
    ■ 中村桂子訳 ロバート・M・サポルスキー「ヒトはなぜのぞきたがるのか―行動生物学者が見た人間世界」
    ■ 「日本現代文学全集 講談社版 53 折口信夫集」
    ■ 折口信夫全集 第1巻 「古代研究・国文学篇」
    ■ 折口信夫全集 第2-3巻 古代研究・民族学篇 1-2」
    ■ 「折口信夫全集 第4-5巻 口訳万葉集 上下」
    ■ 柳田国夫「遠野物語 付遠野物語拾遺」
    ■ 工藤 員功/監修 「昔の道具(ポプラディア情報館)」
    ■ 荒川規矩男、大堀克巳訳 ワイフィールド・キンダーマン、リチャード・ロスト
       「高血圧とスポーツ 運動療法による高血圧の改善」
    ■ 外山淳治、飯田将人訳 ハミシュ・ワトソン 「不整脈 診療の基本とトレーニング」
    ■ 中尾 睦宏、熊野 宏昭、久保木 富房訳 ハーバート・ベンソン、ミリアム・Z・クリッパー 「リラクセーション反応」
    ■ 秋元 寿恵夫訳 ポール・ド・クライフ 「微生物の狩人」
    ■ 杉靖三郎ほか訳 ハンス・セリエ 「現代社会とストレス(叢書・ウニベルシタス)」
    ■ 細谷東一郎訳 ハンス・セリエ 「生命とストレス 超分子生物学のための事例」
    ■ 東大社研/編 「希望学 4 希望のはじまり 流動化する世界で」
    ■ 東大社研/編 「「希望学 2 希望の再生 釜石の産業と歴史が語るもの」
    ■ 東大社研/編 「希望学 3 希望をつなぐ 釜石からみた地域社会の未来」
    ■ 東大社研/編 「希望学 1 希望を語る 社会科学の新たな地平へ」
    ■ 山崎勝男監訳 シンガー+ハウゼンブラス+ジャネル編 「スポーツ心理学大事典」
    ■ 薬理凶室/文・監修
       刊04 図解アリエナイ理科ノ教科書 -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.87)
       刊06 図解アリエナイ理科ノ教科書2B -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.128)
       刊07 図解アリエナイ理科ノ工作 -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.166)
       刊09 図解アリエナイ理科ノ教科書IIIC -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.245)
    ■ 堀道雄、佐藤綾訳 デイビッド・L・ピアソン、アルフリート・P・ボグラー
       「ハンミョウの生物学 ハンミョウ類の進化・生態・多様性」
    ■ 岡 奈理子、山田 文雄、塩野ア 和美,、石井 信夫訳 クリス・サンテラ、ピーター・P・マラ
       「ネコ・かわいい殺し屋: 生態系への影響を科学する」
    ■ 石浦 章一+宮下 悦子訳 レト・U・シュナイダー「狂気の科学: 真面目な科学者たちの奇態な実験」
    ■ 石浦 章一+大塚 仁子+原田 公夫訳 レト・U・シュナイダー「続 狂気の科学: 真面目な科学者たちの奇態な実験」
    ■ 丸山宗利 「昆虫はすごい」
    ■ 丸山宗利 「昆虫はもっとすごい」
    ■ 桃井緑美子訳 ジェフリー・M・マッソン「ヒトはイヌのおかげで人間になった」
    ■ 山口 進 「珍奇な昆虫 オールカラー版(光文社新書 867) 」
    ■ 小池 啓一ほか指導・執筆 「昆虫(小学館の図鑑NEO 3)」
    ■ 仁賀 克雄 「切り裂きジャック :決定版」
    ■ 喜多 迅鷹訳 バーバラ・レヴィ 「パリの断頭台 七代にわたる死刑執行人サンソン家年代記」
    ■ 安達 正勝 「マラーを殺した女 暗殺の天使シャルロット・コルデ」
    ■ 久保 美代子訳 ヴァル・マクダーミド「科学捜査ケースファイル 難事件はいかにして解決されたか」
    ■ 伊藤綺訳 バリー・デイヴィス 「実戦スパイ技術ハンドブック」
    ■ 福井久美子訳 ピーター・アーネスト 「最強スパイの仕事術」
    ■ 中谷和夫訳 クリス・マッケイ+グレッグ・ミラー 「陸軍尋問官 テロリストとの心理戦争」
    ■ 松井道男+坂井純子訳 バート・ラップ 「ザ・尋問術―心理的圧迫テクニックから拷問まで」
    ■ 飯泉恵美子訳 ジム・ステインメイヤー 「ゾウを消せ 天才マジシャンたちの黄金時代」
    ■ 北川玲訳 H.キース・メルトン&ロバート・ウォレス 「CIA極秘マニュアル 日本人だけが知らないスパイの技術」
    ---2021-6月まで
    ■ 相原真理子訳 ビル・バス、ジョン・ジェファーソン 「実録死体農場」
    ■ 池田真紀子訳 パトリシア・コーンウェル 「死体農場」
    ■ 殿村直子訳 メアリー・ローチ 「死体はみんな生きている」
    ■ 岡田匡 「糖尿病とウジ虫治療 マゴットセラピーとは何か(岩波科学ライブラリー)」
    ■ 中村 雅雄 「スズメバチ :増補改訂新版 -都会進出と生き残り戦略」
    ■ 中井 多喜雄「おもしろサイエンス ネズミと害虫退治の科学」
    ■ 日本昆虫科学連合「招かれない虫たちの話 虫がもたらす健康被害と害虫管理」
    ■ 辻英明「衛生害虫ゴキブリの研究」
    ■ 宮本 拓海
     「害虫の科学的退治法 大嫌いなゴキブリ、カ、ハエ、ムカデなどをわが家から追いだす方法は?(サイエンス・アイ新書)」
    ■ 芳賀英吾 「衛生動物をめぐる生物学」
    ■ 深見輝明 「緑色はホントに目にいいの?―図解 常識を科学する ホントかウソか!?40問 (ウェッジ選書)」
    ■ 古川奈々子訳 レイ・モイニハン、アラン・カッセルズ「怖くて飲めない! 薬を売るために病気はつくられる」
    ■ 浅野元志、川野由子、日下紀子、永松 優一訳 パトリク・ケースメント
    ■ 「あやまちから学ぶ 精神分析と心理療法での教義を超えて」
    ■ 伏見 憲明ほか訳 サイモン・ルベイ 「クィア・サイエンス 同性愛をめぐる科学言説の変遷」
    ■ 大隅典子訳 S・J・セシ+W・M・ウィリアムズ
     「なぜ理系に進む女性は少ないのか? トップ研究者による15の論争」
    ■ 斎藤徹 「性をめぐる生物学 ネズミから学ぶ」
    ■ 山口 幸+巌佐 庸「海の生き物はなぜ多様な性を示すのか: 数学で解き明かす謎 (共立スマートセレクション)」
    ■ 尼岡 邦夫編 「魚のエピソード―魚類の多様性生物学」
    ■ 中園 明信/編 「魚類の性転換(動物その適応戦略と社会 9)」
    ■ 梅田徹訳 ヒラリー・プール「ハンドブック世界の人権」
    ■ 富岡明美、原美奈子訳 リリアン・フェダマン 「レスビアンの歴史」
    ■ 金城克哉訳 エリック・マーカス 「Q&A同性愛を知るための基礎知識」
    ■ 上田勢子訳 ケリー・ヒューゲル「LGBTQってなに? セクシュアル・マイノリティのためのハンドブック」
    ■ 高沖 宗夫、村松 繁訳 ロバート・S・デソヴィツ 「免疫のはなし からだを守る偉大な力(科学選書 10)」
    ■ 辛島 昇ほか 「ドラヴィダの世界 (インド入門2)」
    ■ 辛島 昇編 「インド入門」
    ■ 辛島 昇 「インド・カレー紀行 カラー版(岩波ジュニア新書 629)」
    ■ 神崎朗子訳 マイケル・グレガー、ジーン・ストーン
       「食事のせいで、死なないために 食材別編 スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学」
    ■ 神崎 朗子訳 マイケル・グレガー+ジーン・ストーン
       「食事のせいで、死なないために 病気別編 もっとも危ない15の死因からあなたを守る、最強の栄養学」
    ■ 根本幸夫監修 「最新食べて治す医学大事典」
    ■ 糸川 嘉則編 「ミネラルの事典」
    ■ 斎藤徹編 「ダイエットをめぐる生物学(アドスリー)」
    ■ 斎藤徹編 「ストレスをめぐる生物学(アドスリー)」
    ■ 寺西のぶ子訳 スティーヴン・フルダー 「ショウガは効く 究極の家庭薬」
    ■ 寺西のぶ子訳 スティーヴン・フルダー、ジョン・ブラックウッド 「ニンニクと健康」
    ■ サカイ 優佳子+田平恵美 「世界の料理(ポプラディア情報館)」
    ■ 青島淑子訳 アマンダ・アーセル 「心と体をいやす食材図鑑」
    ■ 桜内篤子訳 ブルース・マキューアン 「ストレスに負けない脳 心と体を癒すしくみを探る」
    ■ 林一、林大訳 ジョン・D・バロウ 「宇宙論大全 相対性理論から、ビッグバン、インフレーション、マルチバースへ」
    ■ 布施由紀子訳 エリック・シュローサー 「核は暴走する アメリカ核開発と安全性をめぐる闘い」
    ■ 宇丹貴代実訳 エリック・シュローサー、チャールズ・ウィルソン 「おいしいハンバーガーのこわい話」
    ■ 宇丹 貴代実訳 エリック・シュローサー 「巨大化するアメリカの地下経済」
    ■ 楡井 浩一訳 エリック・シュローサー 「ファストフードと狂牛病」
    ■ 楡井 浩一訳 エリック・シュローサー 「ファストフードが世界を食いつくす」
    ■ 伊藤 真訳 モーガン・スパーロック 「食べるな危険!! ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する」
    ■ 三宅 真季子、鈴木 眞理子訳 マリオン・ネスル 「フード・ポリティクス 肥満社会と食品産業」
    ■ 亀井 俊介、巽 孝之訳 アプトン・シンクレア「アメリカ古典大衆小説コレクション 5 ジャングル」
    ■ 北垣憲仁訳 アン・N・マーティン「食べさせてはいけない! ペットフードの恐ろしい話」
    ■ 栗木 さつき訳 エレン・ラペル・シェル 「太りゆく人類 肥満遺伝子と過食社会」
    ■ 岩槻 邦男訳 ギリアン・トルミー プランス「地球植物誌計画 人間と自然との共生をはかる」
    ■ 中村佳子、桃井緑美子訳 ナタリー・アンジェ 「Woman女性のからだの不思議」
    ■ 井上たか子、木村信子、中嶋公子、加藤康子監訳 シモーヌ・ド・ボーヴォワール 「第二の性:決定版 1 事実と神話」
    ■ 井上たか子、木村信子、中嶋公子、加藤康子監訳 シモーヌ・ド・ボーヴォワール 「第二の性:決定版 2 体験」
    ■ 鈴木 寿志+岸田 拓士訳 マイケル・ジェームズ・ベントン「生命の歴史 進化と絶滅の40億年 (サイエンス・パレット)」
    ■ 遠藤利彦 ディラン・エヴァンズ 「感情(1冊でわかる)」
    ■ 中村 圭志訳 トーマス・ディクスン 「科学と宗教(サイエンス・パレット 008) 」
    ■ 馬場 悠男訳 バーナード・ウッド 「人類の進化 拡散と絶滅の歴史を探る(サイエンス・パレット 013) 」
    ■ 山形浩生訳 ダグラス・ケンリック 「野蛮な進化心理学 殺人とセックスが解き明かす人間行動の謎」
    ■ 寺町朋子訳 トーマス・ズデンドルフ 「現実を生きるサル 空想を語るヒト 人間と動物をへだてる、たった2つの違い」
    ■ 松浦俊輔+福部清美訳 ロビン・ダンバー 「ことばの起源 猿の毛づくろい、人のゴシップ」
    ■ 片岡宏仁訳 マシュー・M・ハーレー+ダニエル・C・デネット+レジナルド・B・アダムスJr
    ■ 「ヒトはなぜ笑うのか ユーモアが存在する理由」
    ■ 大野晶子訳 ヘレン・フィッシャー 「人はなぜ恋に落ちるのか? 恋と愛情と性欲の脳科学」
    ---2021-3月まで
    ■ 竹内久美子訳 キャスリン・サーモン+ドナルド・サイモン 「女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密(進化論の現在)」
    ■ 長谷川真理子訳 ジェフリー・F・ミラー 「恋人選びの心 性淘汰と人間性の進化1・2」
    ■ 竹内久美子訳 マーティン・デイリー+マーゴ・ウィルソン 「シンデレラがいじめられるほんとうの理由(進化論の現在)」
    ■ 山口諒訳 巌佐庸監訳 バーバラ・ローズマリー・グラント、ピーター・レイモンド・グラント
       「なぜ・どうして種の数は増えるのか ガラパゴスのダーウィンフィンチ」
    ■ 樋口広芳、黒沢 令子訳 ジョナサン・ワイナー 「フィンチの嘴 ガラパゴスで起きている種の変貌」
    ■ 川上 和人/監修 「鳥(ポプラディア大図鑑WONDA 9)」
    ■ 小林 正明/監修 「植物のふしぎ(ポプラディア情報館)」
    ■ 山形浩生訳 エイミー・スチュワート 「邪惡な植物 リンカーンの母殺し!植物のさまざまな蛮行」
    ■ 山形浩生訳 エイミー・スチュワート 「邪惡な虫 ナポレオンの部隊壊滅!虫たちの惡魔的犯行」
    ■ 中村 純+伊藤 伸子訳
       フォーガス・チャドウィック+スティーブ・オールトン+エマ・サラ・テナント+ビル・フィツモーリス+ジュディー・アール
       「ミツバチの教科書 とても不思議なミツバチたちの世界 養蜂のノウハウ ハチミツの楽しみ…」
    ■ 川又 正智 「ウマ駆ける古代アジア」
    ■ 日本甲殻類学会 「エビ・カニの疑問50 (みんなが知りたいシリーズ5)」
    ■ 大崎 茂芳 「クモの糸でバイオリン (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 三井恵津子訳 レスリー・ブルネッタ 「クモはなぜ糸をつくるのか? 糸と進化し続けた四億年」
    ■ 小野 展嗣 「クモ学 摩訶不思議な八本足の世界」
    ■ 東日本大震災合同支援チーム訳 フレデリック・J・スタッダードJr編
       「不測の衝撃 最新大災害メンタルヘルスケアガイド」
    ■ 増田まもる訳 アンドレア・ミルズ 「ウソのような現実の大図鑑 想像もしなかった発想から大胆にビジュアル化」
    ■ 株式会社オフィス宮崎訳 ロバート・ディンウィディ 「地球驚異の自然現象」
    ■ 平松洋司監修 ジャック・シャロナー「写真でみる異常気象(「知」のビジュアル百科 39)」
    ■ 武田 康男/監修 「天気と気象(ポプラディア情報館)」
    ■ 寺西のぶ子訳.デボラ・ブラム 「なぜサルを殺すのか 動物実験とアニマルライト」
    ■ 鈴木 恵訳 デボラ・ブラム 「幽霊を捕まえようとした科学者たち」
    ■ 木畑洋一・後藤春美・菅靖子・原田真見訳 エリック・ホブズボーム 「破断の時代 20世紀の文化と社会」
    ■ 河合秀和訳 エリック・ホブズボーム 「21世紀の肖像 歴史家ホブズボームが語る」
    ■ 山崎功訳 エリック・ホブズボーム、ジョルジョ・ナポリターノ 「イタリア共産党との対話」
    ■ 水田洋監訳 エリック・ホブズボーム 「いかに世界を変革するか マルクスとマルクス主義の200年」
    ■ 原剛訳 エリック・ホブズボーム 「ホブズボーム歴史論 (MINERVA歴史・文化ライブラリー)」
    ■ 小林正夫・嶋田耕也・庄司信訳 エリック・ホブズボーム 「ナショナリズムの歴史と現在」
    ■ 水田 洋、安川 悦子、堀田 誠三(青木 保)訳 エリック・ホブズボーム
       「素朴な反逆者たち 思想の社会史(反抗の原初形態 千年王国主義と社会運動)」
    ■ 船山 榮一訳 エリック・ホブズボーム 「匪賊の社会史」
    ■ 小田光雄、小田透訳 エマ・ゴールドマン 「エマ・ゴールドマン自伝」
    ■ はしもとよしはる訳 エマ・ゴールドマン 「アナキズムと女性解放」
    ■ 原恵理子、遠藤晶子、杉浦悦子、遠藤芳江、勝方恵子訳 デイル・スペンダー 「フェミニスト群像」
    ■ 藤井一行訳 レフ・トロッキー 「裏切られた革命」
    ■ 毅左近訳 ミハイル・バクーニン 「国家制度とアナーキー」
    ■ 清水多吉訳 ヘルベルト・マルクーゼ 「ユートピアの終焉 過剰・抑圧・暴力」
    ■ 勝田 吉太郎編訳 「人類の知的遺産 49 バクーニン」
    ■ 小川 喜一編 「人類の知的遺産 55 ケア・ハーディ」
    ■ 幸田礼雅訳 ピエール・ベルマール、ジャン=フランソワ・ナミア「歴史犯罪物語 歴史の大罪11話」
    ■ 齋藤ゆかり訳・藤澤房俊解説 ジュゼッペ・マッツィーニ 「人間の義務について」
    ■ 桃井 緑美子訳 トム・ヴァンダービルト 「好き嫌い 行動科学最大の謎」
    ■ 堤 理華訳 ボブ・ホルムズ 「風味は不思議 多感覚と「おいしい」の科学」
    ■ 山下篤子訳 リチャード・ランガム 「男の凶暴性はどこからきたか」
    ■ 依田卓己訳 リチャード・ランガム 「火の賜物 ヒトは料理で進化した」
    ■ 藤田 祐樹 「南の島のよくカニ食う旧石器人 (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 松浦 誠 「スズメバチを食べる 昆虫食文化を訪ねて」
    ■ 三橋 淳 「世界昆虫食大全」
    ■ 難波恒雄監訳 アンドリュー・シェヴァリエ
       「世界薬用植物百科事典 550種をこす世界の代表的な薬用植物の実用的な解説とその医薬的使用法」
    ■ 稲垣栄洋 「たたかう植物 仁義なき生存戦略」
    ■ 垂水雄二訳 クリスティー・ウィルコックス 「毒々生物の奇妙な進化」
    ■ 今西康子訳 ジャスティン・O・シュミット 「蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ」
    ■ 松原秀一訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記6 発明家の仕事
    ■ 後平澪子、日高敏隆訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記5 植物のはなし」
    ■ 後平澪子訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記4 身のまわりの科学」
    ■ 原宏訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記3 人に仕える動物」
    ■ なだいなだ、馬場郁訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記2 小さな強者たち、女の子たち」
    ■ 山内了一訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記1 荒らし屋たち」
    ■ ベカエール直美訳 イヴ・ドゥランジュ 「ファーブル伝」
    ■ 小原 秀雄解説 「大杉栄訳ファーブル昆虫記」
    ■ 多田道太郎責任編集「日本の名著 46 大杉栄
     僕は精神が好きだ、青年に訴う、生の闘争、労働運動の精神、ロシア革命論、人生について、自叙伝」

    ■ 「日本の名著 34 西周 加藤弘之
     百一新論、兵家徳行、兵賦論(抄)、『明六雑誌』より、自伝草稿
     隣草、立憲政体略、真政大意、国体新論、人権新説、経歴談」
    ■ 「日本の名著 35 陸奥宗光
     民約訳解、酔人経綸問答、選挙人目ざまし、新聞論説集、一年有半、続一 」
    ■ 河野健二 責任編集 「日本の名著36 中江兆民
     『東洋自由新聞』論説、民約訳解、酔人経綸問答、選挙人目ざまし、新聞論説集、一年有半、続一 」
    ■ 「日本の名著 37 陸羯南 三宅雪嶺
     近時政論考、国際論、時論
     真善美日本人、偽悪醜日本人、西郷隆盛とガリバルジー、明治思想小史、時論」
    ■ 松沢弘陽新訳 「日本の名著 38 内村鑑三
     余はいかにしてキリスト信徒となりしか、求安録、地人論、小篇」
    ■ 色川大吉責任編集 「日本の名著39 岡倉天心/志賀重昂
     岡倉天心
     東洋の目覚め(夏野広訳)、東洋の理想―とくに日本美術について(夏野広・森才子訳)、日本の目覚め(夏野広訳)
     茶の本(森才子訳)、応挙・芳崖・雅邦
     志賀重昂■ 日本風景論」
    ■ 小川環樹責任編集 「日本の名著41 内藤湖南
     日本文化史研究(抄)、先哲の学問(抄)、近世文学史論(抄)、東洋文化史研究(抄)、シナ上古史(抄)
     燕山楚水(抄)、シナ近世史(抄)」
    ■ 伊藤整責任編集 「日本の名著44 幸徳秋水
     二十世紀の怪物帝国主義、兆民先生、社会主義神髄、平民主義、大逆事件前後 (死刑の前ほか)
    ■ 住谷一彦責任編集 「日本の名著49 河上肇
     獄中贅語、自叙伝(抄)、地代論に関する諸氏の論争、貧乏物語、日本農政学(抄)」
    ■ 神島 二郎責任編集 「日本の名著50 柳田国男
     後狩詞記、明治大正史世相篇、北小浦民俗誌、青年と学問 (大正十四年講演) 」

    Vol 3616 (2021-12-17)
    [2021-7]
    原刊19C。偉人書籍ベスト版の日本版。コロナで長期休暇だった図書館がやっと開き慣らしに丁度良いでまとめ読み
    「日本の名著 34 西周 加藤弘之
    百一新論、兵家徳行、兵賦論(抄)、『明六雑誌』より、自伝草稿
    隣草、立憲政体略、真政大意、国体新論、人権新説、経歴談」読んだ
    .
    日本の名著でお馴染みの誰なんだ案件だが、解説でも諭吉との比較で下に見られていて似た系列の下位版ともいえる
    既に時代は新政府だが海外の思想をどう取り込み、上記の諭吉の立ち位置がどうだったかを証明する資料になる
    出来たての新国家でどう自己を確立していくかは輸入品と過去の産物を組み合わせるしか無く後の大日本帝国に繋がる
    .
    江戸からの儒教と海外への対抗意識のナショナリズムが融合して危険な感じになっていき流れとして止めようがない
    感想としては今も良くある海外知識を自己流かつ受けのいい感じにまとめた内容で時代資料としての価値はある

    [2021-7]
    原刊19C後。偉人書籍ベスト版の日本版。コロナで長期休暇だった図書館がやっと開き慣らしに丁度良いでまとめ読み
    「日本の名著 35 陸奥宗光
    民約訳解、酔人経綸問答、選挙人目ざまし、新聞論説集、一年有半、続一 」読んだ
    .
    カッコ良い感じの聞いた事あるような名前だが要は当時の外務大臣で、英との不平等条約撤廃なんかが業績
    当時の政治家がどういう経緯を辿っているかの一資料でもあり、大体の人が武士出身で海外留学してになる
    伊藤博文など海外の人を連れてこようとした事もあるみたいで、日本人の名刺が多数残ったローレンツさんなど
    .
    上記なんだけどこの頃にはもうやらかし第一歩の日清戦争も起こしていて、正当化しようとする文書は検討材料にも
    元々の立ち上げ段階で悪い考えをベースにしていたは本シリーズだと流れでも読み易く、悪い考えは悪い結果まねく

    [2021-10]
    原刊20C前。偉人書籍ベスト版の日本版。慣らしで読んだらあと数冊で全部読めそうだったのでラストスパート
    河野健二 責任編集 「日本の名著36 中江兆民
    『東洋自由新聞』論説、民約訳解、酔人経綸問答、選挙人目ざまし、新聞論説集、一年有半、続一 」読んだ
    .
    良い機会で日本の名著を全部読もうで読んだけど、借り間違ったり読むのが進まなかったりと嫌々な所はある
    幸徳秋水の師匠に当たり弟子と同じで当時のジャーナリストと言える。官職についたりルソーの翻訳でも有名
    上記秋水の回顧録にもあるが酒癖が悪く数々の奇行を行なった事でも有名で、当然解説はそれも褒めたたえる
    .
    民主制の名を借りた別物政治や独裁に至る道と経緯はあるが、自分の見解では有害なマスコミ関係者と感じる
    政治で実績を残せず逃げ出し生涯を通し不満・不平を発表し続けた。偉人として褒めたたえる人間ではないと思う

    [2021-7]
    原刊19C末20C初。偉人書籍ベスト版の日本版。長期休暇だった図書館がやっと開き慣らしに丁度良いでまとめ読み
    訳 「日本の名著 37 陸羯南 三宅雪嶺
    近時政論考、国際論、時論
    真善美日本人、偽悪醜日本人、西郷隆盛とガリバルジー、明治思想小史、時論」読んだ
    .
    立ち位置としては国粋派とされるナショナリストで、政治家とジャーナリストとして軍国主義化の過程を物語る人物
    現状として読むと本文も古いんだけど解説も古い感じで、検証して問題点を探すと言うよりも批判と推しに傾いてるかも
    古くからの伝統なんだけど"自国の為に世界に尽くすは世界の為に力を尽くすなり"で仕事と人格が融合してしまっている
    .
    扇動文としては弱めだけどカウンターを打ちやすい甘い文で批判してしまいそうになり、そこを除けて分析した方が良い
    戦後に部分的に実行する経済的にアジア各国と協力し平和的に連合を組むが出来れば本物の王になれたのかもなと

    [2021-7]
    原刊19C末。偉人書籍ベスト版の日本版。コロナで長期休暇だった図書館がやっと開き慣らしに丁度良いでまとめ読み
    松沢弘陽新訳 「日本の名著 38 内村鑑三
    余はいかにしてキリスト信徒となりしか、求安録、地人論、小篇」読んだ
    .
    検索時に別所でも出てきたけど知っているけど知らないの筆頭になりそうかつ、日キリスト教でも偉人評価の鑑三さん
    現状で読むと意外な部分も多く、当時の思想と融合している部分で政教を一致させる点ではイスラームなんかにも近い
    同じく当時の風潮かつ上記の印象を裏付ける点でナショナリストとしての一面も兼ね備えていて、世界統一願望もある
    .
    タイトル通りで自伝になり海外に行っての経緯もあるし、上記から天皇制度を偶像崇拝と批判したりで割と激しい
    解説もけっこう充実で、当時の風潮があるとは言え疎外をわかりやすくのけ者と言い換えたのはなるほどと納得

    [2021-9]
    原刊19C末-20C前。偉人書籍ベスト版の日本版。慣らしで読んだらあと数冊で全部読めそうだったのでラストスパート
    色川大吉責任編集 「日本の名著39 岡倉天心/志賀重昂
    岡倉天心
    東洋の目覚め(夏野広訳)、東洋の理想―とくに日本美術について(夏野広・森才子訳)、日本の目覚め(夏野広訳)
    茶の本(森才子訳)、応挙・芳崖・雅邦
    志賀重昂 日本風景論」読んだ
    .
    横山大観と関係が深いぐらいの知識しか無かったので、戦後人気が消えたとはいえちゃんと断罪すべき奴かもなあと
    上記で美術関係での功績が大きいけど当時の美術界政治闘争・先生の嫁を寝取り・独立に反旗と背景はややこしい
    追い立てられて逃げた印象もあるし、逃げた先での異様な風体は詐欺師的だし、最悪の意見を馬鹿に与えてもしまった
    .
    と言う訳でゴダールと接触した結果、稀代のナショナリストとなり、アジアは一つという旧日本軍的を支える考えを出した
    後年は緩んでくるんだけど背景知らずに上記的な偉人として紹介するのは問題あると思い、ちゃんと読むと考え変わる人物

    [2021-9]
    原刊20C前。偉人書籍ベスト版の日本版。慣らしで読んだらあと数冊で全部読めそうだったのでラストスパート
    小川環樹責任編集 「日本の名著41 内藤湖南
    日本文化史研究(抄)、先哲の学問(抄)、近世文学史論(抄)、東洋文化史研究(抄)、シナ上古史(抄)
    燕山楚水(抄)、シナ近世史(抄)」読んだ
    .
    立場的には歴史家。記者から政治家秘書になったけど官僚にはならなかった経緯をもち、解説の友達の父親だったりも
    史料や発掘物を根拠に説を展開させていく現代に近い方法を使う歴史家で、時代を先取りした感あり予測も的確
    的確な予測はヤマタイ国大和説。当時は九州説が主流だったも発見だし、仏教の広がりが刑法改善の為も面白い見解
    .
    地味めになってしまう応仁の乱を高く評価し、長い戦乱での淘汰と全てを否定する下剋上の凄まじさ指摘も古びていない
    上記で学問の特権化と広がっていく様子も解説していて、あまり顧みられなくなっているけどいま読んでも発見ある

    [2021-9]
    原刊20C初。偉人書籍ベスト版の日本版。慣らしで読んだらあと数冊で全部読めそうだったのでラストスパート
    伊藤整責任編集 「日本の名著44 幸徳秋水
    二十世紀の怪物帝国主義、兆民先生、社会主義神髄、平民主義、大逆事件前後 (死刑の前ほか)」読んだ
    .
    上記で読んだけどなんでこんなもんを読まなアカンのだ感はあった。一抹の正しさも多く含むのでなお難しいとなる
    12歳ぐらいから政治活動を始め一直線。中江兆民に師事していたので飲んだくれや雑さや社会憎悪も記録している
    社会主義のプロパガンダとも言えるが的確な扇動を繰り返していて、明治天皇自ら危険視するほど存在が大きかった
    .
    有名かつ長く共産・反体制派の正当化根拠となった大逆事件の被害者。ただ嫁の天皇暗殺計画はかなり本気で難しい
    上記暗殺計画も乗り気でない人間が多かったは面白いし、仲間に犯罪者が多いも疑われる理由で仲間選びは大事ねと

    [2021-9]
    原刊20C前。偉人書籍ベスト版の日本版。慣らしで読んだらあと数冊で全部読めそうだったのでラストスパート
    住谷一彦責任編集 「日本の名著49 河上肇
    獄中贅語、自叙伝(抄)、地代論に関する諸氏の論争、貧乏物語、日本農政学(抄)」読んだ
    .
    世界の名著でありがちなお前は誰だ系なんだけど、秋水とセットで資本論を含む共産関係を訳したで全てわかる
    ぶち込まれた経験あり、捕まる前は牢内で共産主義研究できると意気込んでたけど繋がり断たれると終わるとも学んだ
    同様に共産主義者になる事に憧れを持っていたけど、実際は内ゲバと金のたかりとこちらでも現実を見る結果になった
    .
    戦争が終わるまでは生きているけどまだ活動するとは言っていたみたいで、変な思想を真に受けた悲惨な人生かも
    たくさん本を出しているがどれもまともに売れなかったとも書いているし、研究者が固定されるも編集方針とともに納得

    [2021-9]
    原刊20C前。偉人書籍ベスト版の日本版。慣らしで読んだらあと数冊で全部読めそうだったのでラストスパート
    神島 二郎責任編集 「日本の名著50 柳田国男
    後狩詞記、明治大正史世相篇、北小浦民俗誌、青年と学問 (大正十四年講演) 」読んだ
    .
    現状では妖怪の人の印象しかないが、それも当時はこれも現状では忘れられた実質エロの自然印象主義へ向けてがある
    上記で当時の知識人や新文化に片っ端からケンカを売るが立ち位置で、批判だけではなく別提案も出したので発展した
    結果として新しい分野を開拓しその中に民族学や妖怪も含まれるが、水木サンいないと発展しなかった様に一代の学者
    .
    出てくる別提案は基本的に昔は良かったや昔もあったで懐古主義に近い。根拠にするのは言語変遷で考察が幅広くなる

    ■ 朝倉 めぐみ、酒井 泰介訳 ジェシカ・ウィリアムズ
     「世界を見る目が変わる50の事実+みんなで考えよう世界を見る目が変わる50の事実」
    ■ 井伊玄太郎訳 DE・アレクシス・トクヴィル 「アメリカの民主政治(上中下) (講談社学術文庫)」
    ■ 雨宮寛、今井 章子訳 サラ・ボンジョルニ 「チャイナフリー 中国製品なしの1年間」
    ■ 山県宏光、馬場彰訳■ オリヴァー・トムソン 「煽動の研究 歴史を変えた世論操作」
    ■ 高木 徹 「ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争」
    ■ 平野秀秋、左古輝人、挾本佳代訳 スチュアート・ユーウェン 「PR! 世論操作の社会史」
    ■ 中谷和男訳 ジュリエット・B.シェアー 「子どもを狙え! キッズ・マーケットの危険な罠」
    ■ 藤竹暁訳 ベン・H・バグディキアン 「メディアの支配者 米マスコミ男を独占する50の企業」
    ■ 雨宮 寛、今井 章子訳 ロバート・ライシュ「暴走する資本主義」
    ■ 夏目大訳 フレッド・グテル 「人類が絶滅する6のシナリオ もはや空想ではない終焉の科学」

    Vol 3614 (2021-12-3)
    [2021-1]
    原04+07。セイバーのタバコ不祥事からの派生になる。ちょっと政治寄りで矛盾した点もあるけど軽くでは良い本
    朝倉 めぐみ、酒井 泰介訳 ジェシカ・ウィリアムズ
    「世界を見る目が変わる50の事実+みんなで考えよう世界を見る目が変わる50の事実」を読んだ
    .
    前者が最初に出た本で後者が児童向けのライト版。ライト版の方も読み易いし要点は抑えているのでお勧め
    米は政治家一人当たり125人が取り巻き、ロビイストで食っているが成立するなどの前述的がっかり話が沢山聞ける
    辛気臭い話ばかりでは無く、コネと見栄が全てのブラジルは軍人より化粧品セールのエイボンガールが多いなども
    .
    日が最高額になる牛への助成金が外国視点で見ると途上国の発達を抑えているなど新たにわかる事なんかもある
    同じく賄賂のロビイスト運動も進み過ぎると金持ちが権力で民主政治が腐るなど、連鎖的に起きる結末が見えてくる

    [2021-4]
    原1835。民主制の中で生きていると疑問を持ちにくいが、出来たての頃を調べれば理念や問題点や比較も容易になる
    井伊玄太郎訳 DE・アレクシス・トクヴィル 「アメリカの民主政治(上中下) (講談社学術文庫)」読んだ
    .
    最初は社会学としても読まれたらしく、森の中でシェークスピアを読み器用貧乏を求められた当時の記録でも面白い
    比較対象は日なら江戸時代が近い貴族制になるが、結果的にカースト制の利点を再検討する結果にもなっている
    民主制の大きな弱点は多数決が正義になる所。また平等の原則の中で部分的に権力を持った公務員が怠けるもある
    .
    わかりにくい米の選挙成り立ちのなんで?もわかり、選挙人を置くのは不正対策や個人投票だと票がバラケすぎる為
    現在は多数決が正義対策や愛国心の代替で貴族制が混ざってる所あると感じたし、女性が風習を作るも面白い指摘

    [2021-3]
    原07。政治的なアレではく実験でと言う形で始めたレポだが、問題が次々出る事でありとあらゆる改善点も見えてくる
    雨宮寛、今井 章子訳 サラ・ボンジョルニ 「チャイナフリー 中国製品なしの1年間」読んだ
    .
    主要新聞で活動し賞も取りかけたちゃんとしたライターだけに、現実にはこの層でさえこんなにバカなのと呆れてしまう
    発端は考えた上では無く雑誌記事に触発された発作的な物で、極端すぎる計画に旦那と子供も巻き込まれる事になる
    五か月で根を上げた。人から貰ったらセーフや、直したからセーフや、子どもが必要だからセーフと自分でルールを破る
    .
    欲しがる品目も見栄の季節イベント商品、ハンドメイド技術あるのに欲しい、あるのに恥ずかしいから買うと無駄が多い
    耐久品がすぐ壊れる中華製品や、探せばある地元の店を使わないや、香港・台湾・中国の違いがわからないなど酷い

    [2021-3]
    原77。パッとナチスが思い浮かぶが歴史的にはシーザーやナポさんなど古く、最新版はオバマなんかになってくる
    山県宏光、馬場彰訳 オリヴァー・トムソン 「煽動の研究 歴史を変えた世論操作」読んだ
    .
    英雄になった連中はだいたい背後にコレがあると思って間違いなく、叩かれている人間がコレの結果そうなったでも良い
    今書は歴史上での世論操作を手口と共にまとめている。目的は忠誠心・愛国心・ナショナリズム等で神風兵の養成所
    危機を煽っておくと上記の成立も簡単になるので、安全を守るとされる行動の大半がでっち上げられた悪人退治になる
    .
    敵でも無い人間をまとめた集団で退治した後は独裁国家づくりになるが、共産圏の互いに監視させるが次の段階となる
    集団をまとめる上で危機と怒りとユートピア論を使うも再発見だし、やらせと思えば歴史や英雄への見解にも新発見ある

    [2021-6]
    刊02。日本の本なんだけど詳しいし、日本のマスコミは情報操作が甘いなど悪い方向に向かう無意識発言もある
    高木 徹 「ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争」読んだ
    .
    ボルトンがウソ写真を使って悪人でも無い人間をハメたや、真実を言う人間を失脚させたなど薄汚い実例が出てくる
    依頼主はタイトル通りで実態も地方紛争なんだけど、米に協力を得る為に曖昧な事を大げさに演出していったになる
    虐殺や強制収容所はかなり盛られた言葉なんだけど刺さるし、戦争に荷担するか否かは大統領選の議題にもなりうる
    .
    困っている人間を助ける為は美しい言葉に聞こえるけど、実態は他国介入は状況悪化させ更に残酷化は知っとくべき
    印象を操作する為に使われる手口や人事など他人を貶める技術が実例と共に多数載っていて政治の裏を読む鍵になる

    [2021-3]
    原96。背景には戦時中の言論統制と操作もあるが、発展して日常使いになると企業への忠誠心や消費者支配に繋がる
    平野秀秋、左古輝人、挾本佳代訳 スチュアート・ユーウェン 「PR! 世論操作の社会史」読んだ
    .
    お客様第一主義がどうこうは嘘と思って間違いなく、企業の印象を落とさないようにしながら無意味な消費させるが目的
    こいつ本当に悪い奴でや商品素晴らしいだけなら問題ないが、実際は競争相手を貶めて利益を奪う方策を取っている
    何が売れるかの予測はできないが企業の泣き所になるが、それなら売れる物を作ってしまえば良いで情報操作を始める
    .
    ウソついている方もだんだん本当だと思い込んで現実がわからなくなるが弊害で、独裁がダメになるのはここらも原因
    どうやって媚びてくるかも歴史があり、遠すぎる相手の耳障りのいい言葉や親密さが胡散臭いは言われると当たり前ねと

    [2021-3]
    原04。調査背景に子供番組レギュラー開始早々にタバコ中毒で不祥事問題あるが、子供向け玩具を越えて問題は深刻
    中谷和男訳 ジュリエット・B.シェアー 「子どもを狙え! キッズ・マーケットの危険な罠」読んだ
    .
    子供にせがまれて買い物をする問題の他にも、子供を抱えた段階で物を買わざるを得ないに追い込まれているもある
    タイトルにあるように子供をだしにする事で親に買い物をさせる戦略が成立していて、その為に世代闘争を起こしている
    上記の手口で争いを起こしていると気付かせない為に、子供と親とで別々の商品情報を与えているのも実例でわかる筈
    .
    子どものおねだりパターン分析の他にも、子ども文化研究も熱心で皆が同じ環境なので少しの差での見栄も激しくなる
    企業に忠実な消費者に変え、企業間競争を無くして独占状態でぼったくり続けるのも意図で社会の争いの背景も見える

    [2021-3]
    原83。オバマが就任後に公約を破り戦争継続を発表し、お堅い筈の新聞各社が絶賛した話で価値観が足元から崩れた
    藤竹暁訳 ベン・H・バグディキアン 「メディアの支配者 米マスコミ男を独占する50の企業」読んだ
    .
    今書は企業の市民操作詳細だが中東戦争の原因が石油利権で、テロ支援国でも利益で情報を選んで関連はある
    米は伝統的に金儲けを是だがそれも企業が設ける為の手段で、その為に情報操作の実例ではタバコがわかりやすい
    ニュースの取捨選択はかなり頭にくる話で価値が必要とされる情報を持っていても、意図して敵を作り出す為に利用する
    .
    敵を作り出し戦争機運を高めた後は愛国的と称し物を買わせる。ライバルを潰し有効度を上げ搾取もする悪徳な手口
    イメージを潰さない情報操作しているが有名企業各社や、上記の良いとされる政治家も含まれ昔から指摘はあったんだなと

    [2021-6]
    原07。クリントン政権時代に国務長官だった奴でウソと本当が入り交ざってるんじゃないかって雰囲気はある
    雨宮 寛、今井 章子訳 ロバート・ライシュ「暴走する資本主義」読んだ
    .
    タイトル通りで槍玉に挙がっているのはロビー活動など。ただクリントン時代にロビー活動は活発化と矛盾ある
    企業叩きは分かるがこり人の批判はそれを使っている消費者に向かい、警告風だが自己批判の無さ感じる
    小ネタが豊富で日だとイオン・セブンイレブン批判。更には過去バイデンがウォルマート叩きを扇動してたとわかる
    .
    同様にコンテナや光ファイバーが元々軍事技術から発生したや、ロビー活動でワイロ用に首都が高級店舗化など
    企業の手口が見えてくるけど結論が法人税を無くせは?だし、ビハヒルが低俗番組は意見として認められない

    [2021-8]
    原12。読んでいるのがコロナ下状況なのでそうはならないよおバカさんと冷めた目で見てしまう所はある
    夏目大訳 フレッド・グテル 「人類が絶滅する6のシナリオ もはや空想ではない終焉の科学」読んだ
    .
    偉い雑誌の編集長やライターを長年務めていた人が初めて書いた本だが、編集長の立場にいる人もこんなもん
    よくある大げさに脅威を書き立てて不安を煽り自分の意見を通そうとする系の本で、ありきたりな滅亡予測ばかり
    ウィルス拡大もこの中に入り、人工的にスーパーウィルスを作っているなどの面白い記事を紹介していく
    .
    リアルにする事が面白いに繋がると考えている人間の考えがわかり、逆にリアル重視だと発想が小さくなるとわかる
    また事前に想定していた事態とは違うように物事は展開するともわかり、予測に基づく不安はあんまり意味ないとも

    ■ 傳田 光洋「皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化 」
    ■ 田沢恭子訳 アリス・ロバーツ 「アリス博士の人体メディカルツアー 早死にしないための解剖学入門」
    ■ 早川直子訳 ダニエル・G・エイメン 「元気な脳をとりもどす」
    ■ 梅沢佳裕/監修 「早わかり介護なんでも解決事典(実用No.1)」
    ■ 村田 裕子編
     「冷凍保存 食材をムダなく使いきるフリージングの基本と下味のしみたおいしいストックおかず集」
    ■ 武田 真由美 「超(スーパー)食費1か月1万円生活」
     「節約女王の10分100円で作れるおかずとお弁当(生活シリーズ)
    ■ 節約推進研究会編
     「がんばらない節約365日の知恵本 どうしてもお金が貯まらない人の(プラチナBOOKS)」
    ■ 主婦と生活社編
     「今さら恥ずかしくて人に聞けない節約・家事のコツ 決定版超アイデアBOOK(別冊すてきな奥さん)」
     「最新!今さら恥ずかしくて人に聞けないコトをズバリ解決!! :全面改訂版(別冊すてきな奥さん)」
     「ひとり暮らしの賢い節約BOOK(ひとり暮らしNAVIシリーズ)」
    ■ 寺町朋子訳 トーマス・ズデンドルフ
     「現実を生きるサル空想を語るヒト 人間と動物をへだてる、たった2つの違い」

    Vol 3612 (2021-11-19)
    [2020-01]
    刊19。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。説明し難い案件も多くて、どうプレゼンされるかも注目点
    傳田 光洋「皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化 」を読んだ
    .
    趣旨がタイトル通り明白で、どう凄いのかを様々な実例を上げて紹介していて最初から皮膚細胞だけで五感ありと驚く
    単純な原生生物になるほど全てを皮膚でこなしているがありスゴいもあり、苔なんかは放射能にも耐えうる
    寄生虫も調べていたので危険な外敵に対し毒や抗菌成分を出す事で、皮膚は完全なバリアとして機能する
    .
    電気レーダー搭載や、体色変化の仕組みは不明や、ガラスや鉱石で出来た皮膚など常識を逸した物も多い
    昔の人の方が皮膚が弱かった話や、アトピーの仕組みなどまったく気づいていない皮膚の面白さに気付ける良い本

    [2019-02]
    原15。元々は先史時代の人間の本なんかを書いている著者で、著者繋がりで借りてきたまったく別件の本となる
    田沢恭子訳 アリス・ロバーツ 「アリス博士の人体メディカルツアー 早死にしないための解剖学入門」を読んだ
    .
    オールカラー図版多めで人体の仕組みを紹介して、どうすれば健康を維持できるかに触れていった軽い本
    当人の話もあり喘息持ち。アレルギーに関してもTVと違い、増えるアトピーに対し食物アレルギーは少ないとわかる
    健康は巨大産業で見解押しつけでの利害関係があり、TVの人が言う事が実際はいいかげんな事ばかりも指摘している
    .
    サプリメントなんかも実際はそれほど効果ないし、酸素カプセルや鍼なんかのインチキで逆に危険な物も色々と紹介
    突き詰めると健康維持は運動と適切な食事がもっとも効果的に落ち着く。逆に難しいので手軽なウソにハマッてしまう

    [2020-10]
    原05。タイトル的に画期的な物を期待していたんだけど、内容的には実に当たり前で普通な内容だった
    早川直子訳 ダニエル・G・エイメン 「元気な脳をとりもどす」を読んだ
    .
    カルフォルニアの医師で脳の画像をたくさん見た結果の療法だが、病人や犯罪者の脳は傷んでいる
    なんで傷むかと言うと物理的な部分も強くて不摂生な生活を続けた結果、体の他の部分と同じく消耗している
    そこから脳も体の部品の一つと考えて大事に扱いましょうになるが、他の部品と同じで画期的な療法は無い
    .
    要は規則正しい生活をして運動をして酒・タバコを避けてと普通。鬱的ネガティブ思想も傷めるは注目点かも
    ボクサーがダメになる例もあるが物理的衝撃も駄目にする。あとは魚を食べろとか水を飲めなど普通

    [2021-1]
    刊15。考え出すと頭が痛くなってくる話題なんだけど痴呆なんかとセットで色々と調べてはいるジャンル
    梅沢佳裕/監修 「早わかり介護なんでも解決事典(実用No.1)」を読んだ
    .
    タイトルは凄いしぶ厚くていかにも為になりそうな本なんだけど、主婦と生活社でこのジャンルは流石に無理
    主婦と生活社が持っているノウハウだけを活かして作った本で自動的に食事レシピとかそっち方面に流れる
    用語集だけでだいぶスペースを取っているがこれもあまりに簡単な作りで実用にはほど遠すぎるかもしれない
    .
    役所への手続き関連なんかは簡単ではあるけど面白かった。介護保険は更新が必要で価格が1/10となるなど
    同じく病気全般を載せたページも全般的に見れるので役だったが、家庭の医学と同じで読み過ぎると不安になる

    [2021-1]
    刊15。引きこもりからヒッピーと派生してだけどその前から節約は必要と考えていて、色々と延長線上
    村田 裕子編
    「冷凍保存 食材をムダなく使いきるフリージングの基本と下味のしみたおいしいストックおかず集」を読んだ
    .
    保管に冷凍が使えるとは前から聞いていたんだけど詳細がわからなかったんでちゃんと調べようでこれ
    冷凍であって冷蔵で無いのが曲者でそもそも冷凍庫が大きくなかったり、普段から整理されていないと難しい
    あとは最初に水を切っとくなど基本的な事が中心となるが、なんで平たくするのが早く冷凍・場所確保とわかり納得
    .
    肉とか切り身魚は一週間保存だけどそれ以外なら一か月、もともと持ちが良い物なら半年から一年は持つと驚く
    本来なら整理を良くして使い切るがベストと思うけど、それが出来ているなら安い時に買って大量保存と応用効く

    [2021-1]
    刊08・20。引きこもりからヒッピーと派生してだけどその前から節約は必要と考えていて、色々と延長線上
    武田 真由美 「超(スーパー)食費1か月1万円生活」
    「節約女王の10分100円で作れるおかずとお弁当(生活シリーズ)」を読んだ
    .
    カリスマ主婦とは何ぞやと言った感じだが、本人の談によるとアンケート出して出版社にスカウトされたらしい
    料理も突き詰めてくと結局は趣味の工作なんかに近くなっていくので、どう工夫するかは応用幅も広い
    安い素材からどうバリエーションを増やしていくかがテーマにも近く、ここでも見立てるが重要な要素になる
    .
    最初の本ではもやしと豆腐・ツナ缶やおからが上手く使われていて、食感的にこうも使えるかと感心が多い
    後年の感になると食材が鶏肉などパワーアップしていくが素材をどう活かし幅を広げていくかでなかなか面白い

    [2021-1]
    刊08。引きこもりからヒッピーと派生してだけどその前から節約は必要と考えていて、色々と延長線上
    主婦と生活社編 「ひとり暮らしの賢い節約BOOK(ひとり暮らしNAVIシリーズ)」を読んだ
    .
    別にひとり暮らしをする訳じゃないけど考え方としてビンボーな人がどう工夫するかは参考になり易い
    やっぱり人間なんにもない時の方が工夫もするし、工夫する時の方が頭を使っているんでユニークにもなる
    ケースごとに分けての紹介なんかもしているけど、上手いこと遊べるお金を出して更に工夫してと感心する
    .
    後は他書なんかとも共通しての本当に安くなるのはどっち系で、ここらは他書とも共通してエコにもなる
    エコとかの関連で薦めるんじゃ無くてこうすればお得ですよとか、お金溜まりますよで紹介する方が良いのかも

    [2021-1]
    刊09。引きこもりからヒッピーと派生してだけどその前から節約は必要と考えていて、色々と延長線上
    節約推進研究会編
    「がんばらない節約365日の知恵本 どうしてもお金が貯まらない人の(プラチナBOOKS)」を読んだ
    .
    薄い本だけど内容的に見るとよく整っていてお得となり、どう削っていくかを家計・契約見直しからも迫る
    分けて管理するとか、家計簿で推移を比較するとか、底値を調査しておくなど鉄板のテクニックはあるみたい
    また家事を楽にしたいと出費を抑えたいは結構被っている所があるので、まとめるとムダがロスになっているとも
    .
    在庫を確認しやすいようにしておくとかは他の趣味にも直結している事なので納得する部分が大きかった
    あと廃材を利用するとかも上記と一致し、自分が得するように動くと自動的にエコになるなんかもわかる

    [2021-1]
    刊09・06。引きこもりからヒッピーと派生してだけどその前から節約は必要と考えていて、色々と延長線上
    主婦と生活社編
    「今さら恥ずかしくて人に聞けない節約・家事のコツ 決定版超アイデアBOOK(別冊すてきな奥さん)」
    「最新!今さら恥ずかしくて人に聞けないコトをズバリ解決!! :全面改訂版(別冊すてきな奥さん)」を読んだ
    .
    こういうネタだと出版社が主婦と生活社だと安心感あるで、使っているイラストが同じ人で同系列っぽい
    主婦のやる簡単な自作はDIYほど大げさにならず、普段やっている工作にも近くなってビニテを有効活用
    後は本当に安くなるのはどっちの比較なんかも多くなり、ここらは趣味の買い物にも当然応用可能となる
    .
    以前にもエコ絡みで本当に安いのはどれとか調べていたんだけど、エコだと微妙でも家計だと大きいになる
    基本は削れる所を削って増やしていくになり工作扱いになる料理以外なら即実行可能ややっていたも多い

    [2017-08]
    原13。霊長類を研究しているオーストラリアの学者。現段階の研究まとめに近く、微妙に主張も入る
    寺町朋子訳 トーマス・ズデンドルフ
    「現実を生きるサル空想を語るヒト 人間と動物をへだてる、たった2つの違い」を読んだ
    .
    簡単にまとめると因果関係を理解できるか。因果関係の理解には時間概念や自他違いの認識が必要になる
    上記で主張もあるが、最近の研究結果をまとめているのでシラミの違いでネアンデルタールも裸など新情報が出る
    新情報を好むも人間の特性。時間概念があると過去データを参照・継承し、新発見を見つけられる
    .
    どうしてそう進化したもまとめがある。人間の能力は協力作業で発展し、長所と共に偏見など短所もあるとわかる
    鯨の話を始めたり主張の部分で引っかかりもあるが、進化人類学知見からの上手な会話の方法など発見がある

    ■ 「マザー・ネイチャー 「母親」はいかにヒトを進化させたか」
    ■ 黒沢令子訳 ソーア・ハンソン「種子 人類の歴史をつくった植物の華麗な戦略」
    ■ 鬼澤忍訳 ニコラス・A・クリスタキス「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」
    ■ 久保田 政雄 「アリの生態ふしぎの見聞録 60年の研究が解き明かすアリの素顔」
    ■ 泉谷治訳 バーナード・デ・マンデヴィル 「蜂の寓話――私悪すなわち公益」
    ■ 泉谷治訳 バーナード・マンデヴィル 「蜂の寓話 私悪すなわち公益 続」
    ■ 山形浩生訳 スティーヴン・ジョンソン「創発 蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク」
    ■ 木谷美杉訳 リチャード・ジョーンズ 「ビジュアル世界一の昆虫」
    ■ 神崎 亮平 「サイボーグ昆虫、フェロモンを追う(岩波科学ライブラリー)」
    ■ 上村 佳孝 「昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)」

    Vol 3610 (2021-11-05)
    [2017-02]
    原99。良書として案内。上下二巻で面白いんかなと思ったが実際良い。子殺しも主題
    塩原通緒訳 サラ・ブラファー・ハーディー
    「マザー・ネイチャー 「母親」はいかにヒトを進化させたか」を読んだ
    .
    母乳はなぜ出るのや、催淫効果の実態とも言える、赤ちゃん見た時の反応と絶頂の快楽は近さの話もあり
    生物学系からの接近したが人類学者の本。なので古今東西の母親の実態や習慣を幅広く紹介してる
    前述通り興味引く題材を扱い、文も読み易い。図版も豊富。性的な目で見て申し訳ないがおっぱいも多数
    .
    分子生物学から接近すると考え方も変わって来る。一見異様な行為も理屈はちゃんと合ってるとわかってくる
    価値観や倫理が実際はあやふやな物だともわかる。どうすればモテるかという現実的な話題にも応用できる

    [2020-06]
    原15。ファーブルを扱った事からの派生になる。地味めにジャンルにならざるを得ないので各種トリビアで発見ある
    黒沢令子訳 ソーア・ハンソン「種子 人類の歴史をつくった植物の華麗な戦略」を読んだ
    .
    動物に置き換えないと理解し難いのが人間の限界かと思うが、種子化はクマムシの無敵化と同じ理屈の超能力
    確認できただけで2000年・組織培養のみなら三万年時を越えられながら、毎年土壌に植え調整も必要とデリケート
    クローンでない生殖の発見で多様化が可能になり、ステルス戦闘機も参考にしたデザインで広く散布も可能になった
    .
    時間差で殺す毒も持ちながら上手く使われると薬やカフェイン。王の庭から奪われ一般化したコーヒー逸話も楽しい
    自分で研究している人なんで実験・失敗・過去偉人の名言等も豊富で、科学の新しい視点をもたらすに合致した内容

    [2019-04]
    原09。さらざんまいを扱う加減からの派生。集団や大勢の意見の肯定は複雑系になるがそっち系に近い
    鬼澤忍訳 ニコラス・A・クリスタキス「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」を読んだ
    .
    現状での集団が及ぼす力に関する研究で、集団がただ乗りに乗っ取られる等のマイナス面もちゃんと書いてる
    逸話がどれも面白く、梅毒感染で露わになった高校生グループや、ゲーム内伝染病の拡大で世界一週間停止等
    集団の感染力の強さでの幻臭や自殺拡大・バブル崩壊の事例の他、中心集団から影響が瞬く間に拡大の話なども
    .
    思い込みの狂気の話はどれも外からだと面白いし、集団によって行動や物の意味・価値が変わって来るのも良い
    前述のただ乗り乗っ取りからの自浄作用や、一匹狼がいる意図など集団の面白さがわかる良い本

    [2016-08]
    ウルトラマンでアリブンタが出てきた事から。そんなんで良いのか。ただ調べるとアリ凄いなと感心する部分は多数
    久保田 政雄 「アリの生態ふしぎの見聞録 60年の研究が解き明かすアリの素顔」を読んだ
    .
    1988ごろの改訂版。ハチと近い仲間らしい。巣作りやフェロモンの実際などわかりやすく、かつ面白く書いてる
    フェロモンは植物の発芽も遅らせる。常に働いてる訳でも無い。また襲撃されたり、寄生されたり、共生したりと苦労の虫
    よく見る働きアリは第三の性。昆虫はエグい側面もある。極端故にモデルとしても最適。蜂よりも身近でわかりやすい
    .
    自爆する奴なんかもいる。刺す事や毒の蟻酸もハチと似てると思えば納得。ホッテントットも蟻を使って腫れさせてた
    採集での苦労話や、密林での実態なども興味深い。身近な生き物だが想像以上に面白く、自然って不思議ねえと

    [2018-07]
    原1714。間違って続の方を先に借りてしまったが本来有名なのはこっち。人生観は続の方とも共通している
    泉谷治訳 バーナード・デ・マンデヴィル 「蜂の寓話――私悪すなわち公益」を読んだ
    .
    性悪説に近いが当時は風刺文学が流行っていた事や、実際に社会に欺瞞があった事も考慮する必要がある
    性悪説であってもこの人の場合はそれで社会が上手く機能してるから良いで捻りあり、これも後の複雑系に近い考え
    蜂の寓話とあるが蜂では無く人間を意味している。最初は簡単な詩で話題にならず、話題後は問題視されてしまった
    .
    理論の展開も人間観察ぶりを含めて鋭く、同時に現状だとコーヒーハウスで情報待ちなど社会風俗資料にもなる
    偽善を暴いたと言っても良いし、人間は本来利己主義的も現代に通じる。見栄への注目も続と共通し鋭い

    [2018-07]
    原1729。結構有名な本で読もうと思ったら続編とあって間違えて借りたと悟る。それでも作者の意図はでてる筈
    泉谷治訳 バーナード・マンデヴィル 「蜂の寓話 私悪すなわち公益 続」を読んだ
    .
    解説にもあるが18Cの小説にも繋がっていく思想や内容になる。具体的には懐かしのプラトン的対話展開をとってる
    人間は利己主義ってのが主張で更に広げると人間は悪って考えに近いかも。故に理想的な心は白紙には否定的
    かといって暗い話でも無い。フランクリンと友達で、個人が利己主義を追求しつつ全体が平和と今の複雑系にも近い
    .
    後の小説で女主人公の利己主義と言うのも出で来るらしいんだが、その系譜に繋がり人間分析的でもある
    当時らしい部分で見栄に注目してるのも面白い。動機の大きい部分が見栄由来でその長所短所も論じている

    [2018-05]
    原01。現状で人気あるのかは知らないけど、ニューエイジ系出版社で広告出され、批評理論家が飛びついたでああと
    山形浩生訳 スティーヴン・ジョンソン「創発 蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク」を読んだ
    .
    複雑系ってのは単語は耳にしてて、どういう事かと思ってたけど要はこういう事かと。アリさんの共同作業の話
    みんなが勝手に行動したら意味のある物が出来るし、上手くもいくとも言う話なんで飛びつきたくなるのはわかる
    また集団作業を肯定する話で、ゲームやネットなんかの新しい技術を肯定もするので支持する層には嬉しいとも
    .
    これ系の具体例はアマゾンのおすすめ、あるいは自由度高いゲームで何を考えるかなど。身近でも使われてもいる
    でも人間はアリじゃねえよナの一語で胡散臭くもなる。文に高揚的な所あり、批判見解は当人の事でもあろうと注意は必要

    [2017-06]
    原09。昆虫の図鑑は読んだが苦手意識は抜けない。だが今書は分かり易い提示で興味持てた
    木谷美杉訳 リチャード・ジョーンズ 「ビジュアル世界一の昆虫」を読んだ
    .
    タイトル通り。見開きに写真と文の一項目ずつ。写真も綺麗で文も要点を押さえていて読み易かった
    対象も世界の昆虫になる。昆虫は寄生など特異生殖が多い事は知っていたが、改めて見ると感心する
    和名は分かり易いがイメージが先行もする。実際は最も美しい系の学名や英名をつけられた奴も多い
    .
    超能力と言って良い能力もあるが虫なんで地味に映るし、誰だお前はって奴が一番の時もある
    害虫や大災害・病気媒介系も多いが人間の役に立つのも多い。今だ未知の部分も多いあなどれない生物

    [2020-06]
    刊14。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。ファーブルをサイトで扱う事になったのでも今回はあり
    神崎 亮平 「サイボーグ昆虫、フェロモンを追う(岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    フェロモンを発見したのはファーブルなので丁度良いし、その後にフェロモンが解析されノーベル賞と後日談も
    タイトル通りで機械でフェロモンを検知して動きを再現できるロボットを作ろうだが、その為には虫を分析
    ミクロサイズの世界になると空気が物体になるとか、虫は筋肉ではなく仕掛けに近い動きで動いていると発見
    .
    ファーブルが観察した検知までの動きの理由も詳しく、鋭すぎるレーダーをどう動かしているかがわかる
    頭を切っても動くのも凄いが、簡単な作りなので脳の動きを研究する上でも虫は役立ち発見の多い世界

    [2020-01]
    刊17。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。読み難い本も以外に多くて、どうプレゼンするかも注目点
    上村 佳孝 「昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    研究として面白いし、どう実験したかも工夫の連続だし、文も読ませるんだけど研究分野がセックスはなかなか難しい
    タイトル通り様々で昆虫学者でも昔は苦手な虫がいて、生態を調べると面白く興味を持ったを追体験も出来てしまう
    辿っていくと進化の過程を追えるし、定説と違っていたり、生存とのギリギリラインで求愛していたりと面白い分野
    .
    シュモクバエなど、なんでこんな変な形をしているんだろうも上記の結果だったりしてその虫の特徴まで決定づける
    虫は雌雄同体がなくモザイクはあるも発見だったし、研究が詰まってたまたまで別の研究が開化したりと過程も良い

    ■ ジャパンケネルクラブ+アジアキャットクラブ監修 「イヌ・ネコ(ポプラディア大図鑑WONDA 16)」
    ■ 日高敏隆、 羽田節子訳 ユクスキュル、クリサート「生物から見た世界」
    ■ 浅間茂 「カラー版 虫や鳥が見ている世界 紫外線写真が明かす生存戦略」
    ■ 大場 裕一 「恐竜はホタルを見たか 発光生物が照らす進化の謎 (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 笠井一弘、大和田一雄 「アニマルマネジメント 増補改訂版 2 管理者のための実験動物福祉実践マニュアル(アドスリー)」
    ■ 和田 一雄 「アニマルマネジメントV 動物実験体制の円滑な運用に向けてのヒント(アドスリー)」
    ■ 岸本圭子 「虫をとおして森をみる―熱帯雨林の昆虫の多様性 (フィールドの生物学)」
    ■ 大泰司紀之訳 フレーザー・ダーリング 「アカシカの群れ(世界動物記シリーズ 3)」
    ■ 西尾香苗訳 リチャード・C・フランシス 「家畜化という進化 人間はいかに動物を変えたか」
    ■ 福屋正修訳 G・シャラー 「マウンテンゴリラ 上下(世界動物記シリーズ 20・21)」
    ■ 関口篤訳 ボリア・サックス 「ナチスと動物 ペット・スケープゴート・ホロコースト」

    Vol 3608 (2021-10-22)
    [2018-08]
    刊15。ワンちゃんネコちゃん。こんなもん改めて読む機会なんて無いがネタで使い易そうで読んで発見多く驚く
    ジャパンケネルクラブ+アジアキャットクラブ監修 「イヌ・ネコ(ポプラディア大図鑑WONDA 16)」を読んだ
    .
    可愛い動物の写真がズラズラ並んでいる認識でだいたい合っている。同時に現在の研究でわかった情報や役割も扱う
    スピッツや柴が原始犬に相当する事が発見。フレンチブルは日では昭和初期流行愛玩犬・狆は日本原産などもなるほど
    グリフォンは針金でハスキーはしわがれ声・ブラットは王族由来など、どういう名前なのかも言葉の源泉に辿る部分かある
    .
    どういう性格でサイズはどうかも記載し個性がある。ニャンコでは日本猫の短い尾がねこまた対策など文化的な面もある
    サーバルの祖先のサバンナなんかも知らなかった。地域や人為操作で動物がどう変化するかの実例にもなる

    [2020-06]
    原34。ファーブルを扱った事からの派生になる。日高敏隆が戦時学生労働先の工場で本書読んだ逸話も興味ある
    日高敏隆、 羽田節子訳 ユクスキュル、クリサート「生物から見た世界」を読んだ
    .
    主観的すぎるで大学追い出されて、その後自力で名声得た話や後年の動物行動学に多大なヒントというのも注目点
    見ている物は人で違うのと同じく種だと大幅に違うが趣旨で、後のコウモリになるのはどういう事だろうなんかにも近い
    空間内に良くわからん物がいたり、騙し絵的に木が見てるなどの図版入りがとてもわかりやすいし驚く事も出来る
    .
    主観で捕らえられた世界が環世界。種によって知覚は制限があり、五感が少ないとよりわかりやすく確実になる
    虫も止まっていると風景の鳥はもちろん、狂人が世界を限定的に見ているや、知覚外の存在は魔術的など考察広がる

    [2020-09]
    刊19。ファーブルを扱った事からの派生になる。頻出貸出でどうかなだったが鳥や虫の勘の良さヒント見えた感ある
    浅間茂 「カラー版 虫や鳥が見ている世界 紫外線写真が明かす生存戦略」を読んだ
    .
    うちのプラモでも使っているUV使っての疑似的な見ている世界だけど、発祥が海の世界も連想する常に夜な世界
    体色の鮮やかさについてのメラニン・カロテノイド・構造色の解説もあり、葉の緑はそれ以外を使うからは発見だった
    現実にどう見ているかは不明だけどUVで発光するのと同じで、花も含め目的とする物が強調されて見えているになる
    .
    上記から普段はその発光の中に隠れている事や、個体や雌雄認識も独自の模様で簡単に出来ているとわかる
    プラモでUV使うのも印象を変えたいからだが、綺麗が更に引き立つ別世界になって見識が変わって大変面白かった

    [2020-06]
    刊16。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。ファーブルをサイトで扱う事になったのでも今回はあり
    大場 裕一 「恐竜はホタルを見たか 発光生物が照らす進化の謎 (岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    タイトルどおりで発光生物を扱うが光るミミズ・ムカデ・ヤスデ・トビムシ・カタツムリなどもいて意外と多岐にわたる
    問題はダーウィンも進化論で説明不可能としたなぜ光る能力を手にいれたかで、発光の仕組みも各動物で異なる
    生物自体は人間も含めて常に光っている。代謝の副作用だが黙示不可。また人間は光るに特別な意味を付与しやすい
    .
    UVに反応するだけや単なる反射もいるが、わざわざ醗酵微生物と共生したりや、ホタルは幼虫時は光ると不明がある
    海の生物はよく光るがこれは理由も説明しやすい。ただしアンコウ捕食場面は未だ観察記録なしなど意外性ある分野

    [2020-10]
    刊18・15。ファーブルを扱った事からの派生になる。岩波科学ライブラリーの類例で薄いアドスリー
    笠井一弘、大和田一雄 「アニマルマネジメント 増補改訂版 2 管理者のための実験動物福祉実践マニュアル(アドスリー)」
    和田 一雄 「アニマルマネジメントV 動物実験体制の円滑な運用に向けてのヒント(アドスリー)」を読んだ
    .
    完全に専門家向けで難しいので二冊同時に扱うが、社会人マナーなど基本的な事も指導教官向けに書かれている
    倫理的な観点で実験動物の扱いには制限があると他書で知っていたので、実際に基準があるんだなは発見ある
    実験やってる人の話で動物実験するのが辛いから野外に出た話なんかも聞いているが、安楽死もありでわかる
    .
    だいたいがネズミでそれ以上は国の許可がいるし、意味がないとかただ拷問しているだけは当然許可されない
    実験しても記録したり後片付けしないと駄目で最初の社会人マナー。改造した実験動物が逃げたなど怖い事例も

    [2020-08]
    刊10。ファーブルを扱った事からの派生になる。シリーズとして出て興味あったんだけど今書は新書なみに薄い
    岸本圭子 「虫をとおして森をみる―熱帯雨林の昆虫の多様性 (フィールドの生物学)」を読んだ
    .
    薄いが内容的には珍しく、観察方法その物に焦点を当ててどういう方法かや、どういう問題点かに触れている
    調査エリアはボルネオだが意図は環境変化が激しさで、よくある大量死が環境変化による淘汰ぽいとも掴んでいる
    トラップを仕掛けて収集だが調査場所は用語でプロット。また現地で働く人はパラタクソノミストと用語も特殊
    .
    村の儀式で進入禁止など自然現象も含めた予定外が起きやすいジャンルでもあるので、採集意外の問題も出る
    曰くどこでも寝れる・なんでも食べられる・どこでもウンコじゃないとフィールドには出せない・楽しめないと特殊世界

    [2020-08]
    原37→69。ファーブルを扱った事からの派生になる。古い本だが元々狩りの獲物だった事もあって充実している
    大泰司紀之訳 フレーザー・ダーリング 「アカシカの群れ(世界動物記シリーズ 3)」を読んだ
    .
    フィールドワークの実際が野生環境での動物が被る苦しみとも一致していて、一番の大敵は虫とかだったりする
    ずっと見ていると惨めさで疑問持ったり、全てがシカに見えてくるなど狂気的でもあり、それも慣れると貴重な体験
    群れを作る動物なので役割がそれぞれでどう違うかも面白いし、オスの群れはケンカで解散など野性的な面ある
    .
    前述の虫の威力は強力でシカの移動や泥浴びも虫が原因になっているなど、なぜ動物が移動するかの答え合わせ
    一番驚いたのはシカも自慰をするで、ハーレムのリーダーは一日三回と絶倫で見かけによらんもんだなあと

    [2020-11]
    原15。ファーブルを扱った事からの派生になる。刺激的なタイトルなんだけど狼は人を襲うなど間違った知識も含む
    西尾香苗訳 リチャード・C・フランシス 「家畜化という進化 人間はいかに動物を変えたか」を読んだ
    .
    作りとしてはE・O・ウィルソンなんかのまとめ方に近く、最後に来る人間が本題と言えるが結果的に厭らしさも漂う
    本文の方も上記で疑問に思う点も多いが、家畜化が人間によってなされたではなく人間の傍で暮らす自己適応との説
    人間自体も家畜化されていると言えるが、集団で暮らす時に得が多いと言う点でやっぱり適応進化という気がする
    .
    野生からの明確な変化はストレスの許容法だが、他にも部分的に発達が進むや遅れるなど別物になっていく
    現状でも人間周囲の暮らしに適応中の動物はいて、周囲を頼らざるを得ないと言う点で長所短所を兼ねている

    [2020-09]
    原63→76。ファーブルを扱った事からの派生になる。D・フォッシー以前のゴリラ研究権威で大変良くまとめられている
    福屋正修訳 G・シャラー 「マウンテンゴリラ 上下(世界動物記シリーズ 20・21)」を読んだ
    .
    最近は感情移入した研究も認められているが、昔はそれが無かった点でも資料になりどう客観的にでも面白い
    人格に問題あり、最後はトラブルで殺されてしまう上記D・フォッシーへの疑問もあるので古き良き研究として興味もある
    ゴリラ発見は今世紀からなんで、それ以前の言葉が通じない怪物伝説の逸話や凶暴視と実際の行動比較も良い
    .
    感情を認めないと表情変化で行動を予測するとかドライ。それでも鼻ほじりや子供みたいな遊びと感情的な魅力も挿入
    平和的なんで服従の身ぶりが儀式化されていないも化石が無い事とセットで驚きで、人間自体を知る貴重な手がかり

    [2021-1]
    原00。ローレンツがちょっと特殊な立ち位置にいる事とか、ロマン主義系列に感じた事とかが繋がってく感ある
    関口篤訳 ボリア・サックス 「ナチスと動物 ペット・スケープゴート・ホロコースト」を読んだ
    .
    タイトル通りでナチスは動物愛護や崇拝に力を入れていて、その一方で人間を動物に置き換えるとかの憎悪も激しい
    でもナチスが起源では無く、ロマン主義やそれ以前の聖書伝統を継承かつ誇張した形になるので強烈な印象になる
    ヒトラーを中心にナチスが菜食主義だったとか、狼崇拝があったとかで今の善とされる物に近いのが怖いところある
    .
    ローレンツがドイツの人なのでもろ影響下かつナチスと深く関与している。また人体実験等の研究は現遺伝学とも繋がる
    今の前後関係がわかると同時に善が多分に悪を含んでいるは見る目が変わるもあって面白い考察と思う

    ■ 山形浩生、守岡桜、森本正史訳 ハロルド・ハーツォグ 「ぼくらはそれでも肉を食う 人と動物の奇妙な関係」
    ■ 北垣憲仁訳 マイケル・W・フォックス 「幸せな犬の育て方 あなたの犬が本当に求めているもの」
    ■ 沼田 英治「クマゼミから温暖化を考える (岩波ジュニア新書)」
    ■ 三上 修 「スズメ――つかず・はなれず・二千年 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)」
    ■ 木村 盛武 「慟哭の谷 The devil's valley」
    ■ 吉村昭 「羆嵐(くまあらし)」
    ■ 訳坪田 敏男/編 「日本のクマ ヒグマとツキノワグマの生物学」
    ■ 田口 洋美 「クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー」
    ■ 祖田修 「鳥獣害 動物たちと、どう向きあうか (岩波新書)」
    ■ 和田一雄 「ジビエを食べれば「害獣」は減るのか 野生動物問題を解くヒント」

    Vol 3606 (2021-10-08)
    [2020-08]
    原10。ファーブルを扱った事からの派生になる。タイトルからちょっとわかりにくいけど、なぜコレ系で矛盾でるかを解説
    山形浩生、守岡桜、森本正史訳 ハロルド・ハーツォグ 「ぼくらはそれでも肉を食う 人と動物の奇妙な関係」を読んだ
    .
    動物と仲良くは理想論に近く、提出された根拠のセラピーなんかのデータも実は効果が無いなど不都合な真実も告げる
    男は暴力・女は幽閉など反応が男女で違う事の他、倫理問題での回避が条件によって違ったり曲がってしまう事を指摘
    ナチス動物愛護・草食主義者インチキなども暴いていて、もし理想通りに貫徹すると極端なエコテロになると警告している
    .
    極端なエコテロ集団かの分析もあり、同時に矛盾した言動での正当化のリストアップなどで極端化を距離取って見れる
    いくら合理的でも動物虐待容認は無理で読んでいて迷えかつ、なんで迷うかが倫理問題とも絡めて実感してわかる

    [2020-09]
    原07。ファーブルを扱った事からの派生になる。むかし犬を飼っていたので研究で新事実発覚はどれも後悔に繋がる
    北垣憲仁訳 マイケル・W・フォックス 「幸せな犬の育て方 あなたの犬が本当に求めているもの」を読んだ
    .
    新聞にQ&A系のコラム書いている人なんでちょっと盛った傾向もあるけど、全体で見るとバランスや経験が光る
    業界内でも動物は自分の個人的な欲求を満たす為に飼っているんじゃないかと批判意見あがるのも健全と言える
    他書との比較で発見を即座に取り入れている例もあり、集団告訴に至り判決出たのにまだ否定のペットフード業界など
    .
    日本犬は狼に近いとされているので犬と狼の比較コラムは面白かったし、オウムが言葉憶え意思疎通も夢ある
    善良な人が行動しない所は悪がはびこるで、動物に関しては改善や発見もやりすぎ含め増えているのは未来ある

    [2020-10]
    刊16。ファーブルを扱った事からの派生になる。結論に関して同意しかねる部分もあるが調査は間違いない
    沼田 英治「クマゼミから温暖化を考える (岩波ジュニア新書)」を読んだ
    .
    タイトルどおりクマゼミが増えていて実際に各種の調査しての結論なので過程に関しては信用できる
    セミの生態資料としては大変面白く、冬が暖かさと耐性を得た事がタイトルの観点で乗り切れる様になった理由
    他に面白い部分では卵を産みつけるのにインターネット用のケーブルが便利で害を出すケースがあるなど
    .
    人間の排出ガスよりも地面のコンクリ化が高温原因となっている。また冬暖かいが温暖化の結果にもなる
    温暖化議論に関し反対意見も正直に乗せているが、動物への影響は各種理由が組み合わさった結果ともわかる

    [2020-02]
    刊13。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。よく見るけど人間の近くで暮らす事も含め珍しいらしい
    三上 修 「スズメ――つかず・はなれず・二千年 (岩波科学ライブラリー〈生きもの〉)」を読んだ
    .
    よくわかっていない所もあるけど、アフリカ由来の生物で30万年前に原型12万年前に今の形と歴史は古い
    人間の傍で暮らす生物なんで人のいなくなった過疎地にはいないし、人が来て住み出したロシアの例もある
    害獣なのか益獣なのかも不安定な所がある他、研究者でもオスなのかメスなのか見分けられない生き物
    .
    寒い地域に住んでいると渡りをする他、人間の作った物を上手く利用して子供が済む巣を作る
    減っていると突き止めたのもこの博士。カカシは地蔵と同じや厳密に書くと分かり難くなるなどその他も興味ある

    [2018-07]
    刊94。事件は1915で小説も60年代。今書は64に先行して発表あり創作と共に定期的に復刊や発表ある
    木村 盛武 「慟哭の谷 The devil's valley」を読んだ
    .
    バリバリコリコリ。簡単な本だしヒグマ研究をしてる人のレポなんで、どういう行動するかがわりと具体的に書いてる
    創作作品だと怪獣映画的だが、証言もとに構成した本書は実際に死者も出たり報復とホラー風味の生々しい物
    人類学的な記録と言えて、証言である以上は主観も入るがクマの習性への注目で実用的かつ実際的になってる
    .
    熊に死んだふりは今事件デマ起源かも。お化けとは言い難いが事件前の予言や熊肉食後の祟り等の証言も記録
    記念館なんかの写真も掲載。一時は残ってたが興行主に渡し行方不明など以後どうなったかの追跡調査もあり

    [2018-06]
    原刊77。検索するとユリ熊嵐が出てくるが、ちょうどその時ぐらいに存在知って評判から気になってた作
    吉村昭 「羆嵐(くまあらし)」を読んだ
    .
    評判通りで超面白くて、読むまでに疲れてたのが吹っ飛ぶほどに、ぐいぐいと最後まで読み切ってしまった
    作者は大佛次郎賞中心に受賞歴も多く、ノンフィクション的な作りを中心にしているのでハードボイルド系とも言える
    タイトル通りで人食いグマと人間の攻防だけで成立している。ずっとバトルとも言えそれだけで読ませるのは力量
    .
    自分は怪獣物も連想したが実際にそういう作りで、最初に綿密かつ簡潔に村の様子を書くのも上手い部分
    怪獣に値する熊と戦う猟師もただ事ではない人物で、全編に漂う危機感や実際の戦闘など凄く良い出来だった

    [2020-08]
    刊11。ファーブルを扱った事からの派生になる。先に読んだ薄い本の前段階でどう生態調査しているかわかる
    訳坪田 敏男/編 「日本のクマ ヒグマとツキノワグマの生物学」を読んだ
    .
    追跡装置があっても外れるで実用まで10年工夫し、追跡も新しいGPSも地形複雑で追えないや電池切れあるは発見
    それらを経てのクマ追跡レポは道路は隠れて移動し、適切にエサ確保し、まったく見つからないとステルスぶりに驚く
    冬眠しても筋力や骨が落ちずにすぐ活動可能になるや、気候条件に左右されつつも草食中心と人を越えた能力ぶり
    .
    日クマが二種しかいない事や、九州四国はつい最近絶滅や、逃げると追い戦うと守りにくるなど知らない事が多数
    人間の不手際も多く、文化の廃れてで神から害獣化など哀れな所ある。生態を知るなど具体的共存案も出ている

    [2020-08]
    刊17。ファーブルを扱った事からの派生になる。別著者の同問題扱った作と被る点もあり問題は特定済みとも言える
    田口 洋美 「クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー」を読んだ
    .
    被害にあった人やハンターの証言も写真と共に載っていて、既に痕跡も残っているのに気づいていないなんかもある
    昔はシシ荒れでクマノシンやシューラなどの用語や、資料に残っている食物を巡っての大規模駆除の話も載っている
    絶滅を願うのが農民や人喰いはレアケースも他作と一致。シカを食料にしているは本当に味を覚えるかで要調査かも
    .
    同じ場所で事故が起きるや、個体差があるなんかも面白いし、生態に不明な点が多いなんかもシカと一緒だなと
    追い詰められ震えてた話はエグい。クマから学べも納得で、僅かな匂いで感知できたも怪関連とセットで実験余地ある

    [2020-08]
    刊16。ファーブルを扱った事からの派生になる。いろいろと考えている様で気になる点もかなり多い本
    祖田修 「鳥獣害 動物たちと、どう向きあうか (岩波新書)」を読んだ
    .
    京大名誉教授で立場は中道寄り害獣殲滅派かもで、内容的には現地の声らしき物も拾ったまとめとも
    上記から主張が弱くなりがちとも言え何を言いたいのかがあいまいで、結論・仮説を出したとも言い難い
    九州・四国の熊絶滅や動物権利背後の動物実験など、所々で自分の主張に不利なデータを伏せているかも
    .
    中途半端な立場の農家である事や、農家ほど殲滅派や、三割の被害で保証を申請していないは他書と一致
    各種罠・イノシシ六千サル三万・業者に補助金とシカ肉は病気で破たんなど報道されない情報は入手可

    [2020-11]
    刊13。ファーブルを扱った事からの派生になる。ダメアニメのせいでジビエの単語が出るだけで笑えるのが困る
    和田一雄 「ジビエを食べれば「害獣」は減るのか 野生動物問題を解くヒント」を読んだ
    .
    本来のジビエはサルやシカやイノシシなんかの害獣を指しているが、漁業の妨害になる海獣なんかも今書は含む
    わかっていると思うが原因は住処を潰したり、餌付けをしたり、天敵を殺した人間にあり対処法もそれを戻すになる
    原因はわかっていても、経済活動の妨害になる、対策を怠慢で怠る、オオカミ導入は理解不足で怖れると出来ない
    .
    個人レベルの害を越えるまで動かんだろうな感は強い。後半は中華のサル調査でフェラで交流のマカクモンキーなど
    タイトルの食べれば解決はとうぜん味が悪く習慣もなく流通も安定せず難しい。あとサルの肉は美味しいも豆知識

    ■ 米田一彦 「クマは眠れない 人を襲う異常行動の謎が解けた!」
    ■ 高槻成紀 「シカ問題を考える バランスを崩した自然の行方」
    ■ 高橋敬一 「自然との共生」というウソ」
    ■ 柴田裕之訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「共感の時代へ 動物行動学が教えてくれること」
    ■ 松沢哲郎、柴田裕之訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」
    ■ 柴田裕之訳 フランス ドゥ・ヴァール 「道徳性の起源 ボノボが教えてくれること」
    ■ 藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「あなたのなかのサル 霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源」
    ■ 西田利貞、榎本知郎訳 フランス・ドゥ・ヴァール「仲直り戦術 霊長類は平和な暮らしをどのように実現しているか」
    ■ 西田利貞、藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「サルとすし職人 〈文化〉と動物の行動学」
    ■ 西田利貞、藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール「利己的なサル、他人を思いやるサル モラルはなぜ生まれたのか」

    Vol 3604 (2021-09-24)
    [2020-07]
    刊08。ファーブルを扱った事からの派生になる。NGOの立場だが反対者意見を読んだ後だと考える事は多い
    米田一彦 「クマは眠れない 人を襲う異常行動の謎が解けた!」を読んだ
    .
    ハンターと農民で考える事は違い、早く絶滅させろと苦情を申し立てるのも後者になり間に立つような所はある
    首輪をつけた生態調査もしていて、捕獲後奥山に返す活動を最初にもした人で八回襲われ三回威嚇もされた
    パターンあり人間が山に侵入し襲われるが多い。山から降りて襲うはそれなりに理由あり台風での飢餓も原因
    .
    人食いになるのは手負いや病気などもありかなり特殊。駆除すれば良いだが政治カードにもなり絶滅に向かっている
    駆除賛成派の生々しい発言も載せ、過剰に主張や煽られている感もありそんな単純な問題でないとわかる

    [2020-07]
    刊15。ファーブルを扱った事からの派生になる。凶獣は狩り過ぎ可愛い獣は狩り渋るとエゴが出た問題でもある
    高槻成紀 「シカ問題を考える バランスを崩した自然の行方」を読んだ
    .
    タイトル通りで増えすぎたシカで生ずるトラブルだが、シカ問題は山問題の言葉通り複雑な問題の結果に過ぎない
    複数増えすぎた原因の仮説を挙げているが、どれも年代的にズレがありなぜ増えたのか確定できずにいる
    山間地で人が減っているもその原因の一つで、空いたり管理しきれなくなった土地を中心に増加傾向にある
    .
    似た例でクマもあるが最初に書いた通り。苦情を言うのが都会の人間中心など結果的に人間の問題でもある
    博物館学芸員で島の山羊殲滅の指揮も取った学芸員だが、自然を管理するがとても難しい事がよくわかる

    [2020-07]
    刊09。ファーブルを扱った事からの派生になる。なにか問題が発生しているのは確かなんだけど今書は少し臭い
    高橋敬一 「自然との共生」というウソ」を読んだ
    .
    調査意図のファーブルの話も出るが曲解による印象操作があり、学者が嘘を書くか?で疑惑が決定的となる
    タイトル通りだがこれも意図的に紛らわしくしている感じで、エコを利用した金儲けへの疑惑を愚痴っぽく書いている
    立場が元水産省勤務で現在はパラオボランティアとNGOに金出す立場だったのも、上記の疑惑背景となりうる
    .
    サイエンスウォーズの話もあるがこのジャンルは動物を利用して何かしようとする人間がうようよいそうな感じはする
    他書とも共通する点はあるがちょっと要注意な筆者だと思うし、ジャンルとしても精査は必要だと再認識した

    [2021-2]
    原09。ファーブルを扱った事からの派生になるで、今書だけずーっと貸出中で五カ月たってやっと全著作読めた
    柴田裕之訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「共感の時代へ 動物行動学が教えてくれること」読んだ
    .
    タイトル通りでグトールぐらいの頃は完全否定で証拠VTR見せても違うと説教された動物の協調行動を扱う
    わかり易い言葉で言えば友情だが全否定されていたので絆という単語が出来た。人間と動物では共感も少し異なる
    情動の伝染はほぼ動物全域に見られ実験で最後に殺されるマウスは先行して殺されたマウスより痛みに反応する
    .
    猿は助け合いをしないんだけどこれも状況で極まれに協力行動し、筆者の想定では動機に欠けているのではないか
    日本がこの手研究は進んでいてデータも沢山あるけど上記で無視されていて、それを拾って指摘も筆者になる

    [2020-08]
    原16。ファーブルを扱った事からの派生になる。ネコが気ままさで知能低いになるなど実験方法への疑問も含む
    松沢哲郎、柴田裕之訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか」を読んだ
    .
    日学者をなぜ尊敬しているかも上記実験態度だし、そのせいで白人圏では日研究が追放状態だった事も驚いた
    お利口さんかつ親切な動物の事例がたくさん紹介され、過去は結論ありきの悲観的かつ高慢な態度だったとわかる
    ダーウィンというよりウォレス的な人間だけが特別でありたいが根深く、偏見でテータが歪んでいたにも納得する
    .
    非言語表現の動物読みとき能力高さにも驚くし、心の理論批判も含む推定能力の高さも猿の方が利口じゃないかと
    カラスの楽しい実験や、地位が信頼で決まるなどの新しい話もあるし、猿が対立の黒幕演じる事も驚かされる

    [2020-08]
    原13。ファーブルを扱った事からの派生になる。誤解して理解していたかもで近作の方が整理されてるしロック
    柴田裕之訳 フランス ドゥ・ヴァール 「道徳性の起源 ボノボが教えてくれること」を読んだ
    .
    動物も親切する事例の多数紹介で、道徳性の起源が古い事を証明し、親切=利己主義のネオ無神論者を批判する
    ダライ・ラマとかハーバーマスとかグルードとかドーキンスの立場明確化と死後も含めた実際の評価・裏話も紹介
    教条主義を危険視していて、その中には宗教だけでは無く上記の無神論者も含まれ、皮肉利いた反対意見
    .
    共感や十戒なんかも含めた意味の再定義にもなっていて、歪められたり無理があったりするのも当然と納得
    ウィルソンの方の立ち位置に立っているけど上記過激派とは違う見解で、次の一手にもなりそうな面白い意見

    [2020-08]
    原05。ファーブルを扱った事からの派生になる。最近になって出た作だが逸話なんかを流用しているとわかる
    藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「あなたのなかのサル 霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源」を読んだ
    .
    追加事項や事例からの推察や仮定が出てくると話としても面白くなり、逸話にしてもどれも興味深い話となる
    付き合いも広いので言葉が世界を定義すると妄信しているのがポストモダン派で笑いものと定義もわかる
    遺伝子の方を重視する考え方で男女での行動の違いや、女性の和解を許さない態度指摘なんかも一貫している
    .
    印象に残った逸話では人食いチンパンジーの話で、他にも完全なホモは1%かつ動物界にはいないなど興味深い
    仮説段階で実際の所はわからないにしても、説得力ある言説や面白く興味引く話題提示など参考にもなる

    [2020-08]
    原89。ファーブルを扱った事からの派生になる。ドゥ・ヴァールが面白いからまとめて読もうで第二作目になる
    西田利貞、榎本知郎訳 フランス・ドゥ・ヴァール
    「仲直り戦術 霊長類は平和な暮らしをどのように実現しているか」を読んだ
    .
    男女に違いがある事もサルを通してみるとよくわかり、攻撃と和解はセットになって安定が維持されているとわかる
    上記から違いがケンカの後で長引く原因になるかの分析あり、元を辿っていくとどういう仲間集団を辿っているかになる
    男がカースト制はわかるが、女が血縁関係と仲良しで集団作り、結果として敵を作り易く和解できず恨み続けるは発見
    .
    タイトルにあるサルの仲直り戦術は接触と慰めだが、性的な物も含んでいてこの人の専門もボノボなのでそういう写真
    サルでも茶番に近い事を繰り返しているのは面白いし、状況では平和の語も危険を孕むと分かり見解が変わる

    [2020-07]
    原01。ファーブルを扱った事からの派生になる。以前にも扱った筆者でボノボ研究からスタートしている
    西田利貞、藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「サルとすし職人 〈文化〉と動物の行動学」を読んだ
    .
    サイエンスウォーズからこれ系には意図があると知ったあとなんで、逸話は面白いとしても警戒して読んだ所はある
    動物も親や仲間から学習するので人間だけが文化を持つわけではありませんよを事例と共に紹介していく内容
    カラスが何年も敵を覚えている話あるがサルもそうで、政治活動で大げさに盛られた幸島のサルについても触れる
    .
    日内の反進化論と左翼学者の策謀で悪評立てられた今西錦司の話もあり、反進化論や内乱が身近だったともわかる
    アニマルライツ運動で学者がレッテル貼られる事や、鳥と音楽家、マズローは猿を参考など逸話はどれも興味深い

    [2020-07]
    原00。ファーブルを扱った事からの派生になる。類人猿研究から科学史と移行しているが独自視点かつ面白いはある
    西田利貞、藤井留美訳 フランス・ドゥ・ヴァール
    「利己的なサル、他人を思いやるサル モラルはなぜ生まれたのか」を読んだ
    .
    タイトル通りで利他行動とる猿。生物学界は擬人化を嫌い表現に工夫が必要で絆の語を使い始めたなどの逸話も
    上記など向こうの価値観の再確認から始める部分もあり、プラトン以来で利他行動含め人間を特別視する傾向あった
    障害もち猿を猿社会が受け入れる過程から、利他行動などの道徳性は社会に受け入られる事が目的と説明する
    .
    上記により罪悪感は規則や価値観の内面化、恥は他者意見を気にしているとおなじみ個人と社会の問題になってくる
    道徳も含めたなぜの考察として面白いし、これ系は政治も絡むから始まりや嘘が暴かれたりするので今書も面白い

    ■ 西田利貞訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「チンパンジーの政治学 猿の権力と性」
    ■ 杉浦 秀樹、斉藤 千映美、長谷川 寿一訳 ビルーテ・ガルディカス「オランウータンとともに 失われゆくエデンの園から」
    ■ 立花隆 「サル学の現在」
    ■ 西田利貞 「新・動物の「食」に学ぶ(学術選書 037)」
    ■ 西田利貞 「チンパンジーおもしろ観察記」
    ■ 小林由香利訳 サイ・モンゴメリー 「愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界」
    ■ 羽田節子訳 サイ・モンゴメリー 「彼女たちの類人猿 グドール・フォッシー・ガルディカス(20世紀メモリアル)」
    ■ 今西錦司 「今西錦司全集 増補版 第12巻 ダーウィン論・主体性の進化論」
    ■ 伊谷 純一郎 「伊谷純一郎著作集 第2巻 類人猿を追って」


    Vol 3602 (2021-09-10)
    [2020-08]
    原82→98。ファーブルを扱った事からの派生になる。読んだと思っていたけど違っていたドゥ・ヴァール処女作
    西田利貞訳 フランス・ドゥ・ヴァール 「チンパンジーの政治学 猿の権力と性」を読んだ
    .
    後にも一貫してテーマになるチンパンジーと人間の行動比較。日で人気らしく物語や喜劇と比較しても面白いかも
    タイトルにある政治とは主に同盟の構築で、他にも権力維持の指示を取り付ける為の仲裁など人間と似た事する
    参考になったのかマキャベリで告げ口で誘導やだまし討ちもあり、強くなりすぎても同盟組まれて常にケンカ
    .
    同盟の加減で小さな諍いが群れ全体に波及するが、卑屈すぎる従属態度ですぐ治まりここらの交流も面白い
    嫌でも皮肉的になるが人間との違い・共通点・目的も分かるし、類似を示して反省させる事も意図にある

    [2021-1]
    原95。むかし天王寺動物園にオランウターンはいたんだけどその出自もわかる貴重で珍しいオランウータンの記録
    杉浦 秀樹、斉藤 千映美、長谷川 寿一訳 ビルーテ・ガルディカス
    「オランウータンとともに 失われゆくエデンの園から」を読んだ
    .
    チャーリーズエンジェルさながらに、ナショジオ援護の類人猿研究女性三人がルイス・リーキー門下は面白い所ある
    貴重なインドネシアかつ、ジャングルかつ、オランウターンの記録で社会性でない類人猿と言う点でも発見は多い
    60〜70年代調査だが手紙が半年届かない僻地で、この時点でも電話を見た事ない全員合意型民主主義社会となる
    .
    最終価格が原価50倍で法の無視も普通状況だと密猟も絶えず、他の三人と同じく巻き込まれる様に保護活動も実践
    互いに頼る必要のない状況だとチンパンジーの様に絶えず友達確認儀式が不要で、仲良しと無言の友情も新鮮

    [2020-12]
    刊91・連載86〜90。古い資料になるんだけど当時の日本人学者の思い上がりや外国の本に絶対載らない裏事情もあり
    立花隆 「サル学の現在」を読んだ
    .
    日本のサル学研究が高レベルは事実だけど上記。対象を海外にやられたらで考えるとハニートラップなどズルい計画も
    フォッシーがアル中気味で酔うと白人の高慢さをむき出しにし、結果恨みを買い頭かち割られ首チョンパの真実は驚き
    間違っていたルイセンコが東大の偉い人に蔓延していて、怒られて海外に分子生物学を学びに行ったなど学者事情も
    .
    海外のサル研究はチンパンジー一色かつ思想的利用もあるけど、実際の猿の生活が種によって多様はかなりの発見
    ゴリラはホモなど当時かつ今読んでも驚かされる霊長類生態や、ゴリラは西欧民謡風に歌うなど面白い逸話が多数

    [2021-3]
    刊08。元々は栄養大月刊誌に連載されていたコラムで、二年で完売したのでめでたく写真や図版を追加して新版化
    西田利貞 「新・動物の「食」に学ぶ(学術選書 037)」読んだ
    .
    説明不要だけどチンパンジー研究している偉い人になり、本文もそれに絡んだ物が多く実際に動物と同じ物を試し食い
    現地で食料になっている物も含まれ全52種を食べた結果の五点満点平均点は3.5と、チンパンジーは意外と良い食生活
    上記の植物にしてもチンパンジーが食べやすい形で進化していて、同様の事例でドードー全滅で終わった食物も紹介
    .
    酸味を消す植物成分ミラクリンや、猿の味覚テストはキニーネを使うや、コカインは元々虫の神経伝達阻害毒と逸話豊富
    当時の政治状況に触れてしまったのは完全にマイナスなんだけど、グローバル化反対の立ち位置にいる人たちは資料

    [2021-3]
    刊94。海外だと日研究者は無視か引用で成果横取りされるので、こんな研究してこんなスゴい発見をでとても驚かされる
    西田利貞 「チンパンジーおもしろ観察記」読んだ
    .
    上記だけど現場は仲が悪いわけでは無く外人留学生もくるし、ドゥヴァールベストセラーのトイレない発言にツッコミもする
    現実の現地研究は限られているけどデータ整理や、行く人のための支援や、大学の授業など庶務が多い事もわかる
    狩り成功率は高いけど狙っているや反撃されるもあるや、若いメス参入時はショタを狙い赤ちゃんセックスなど逸話多数
    .
    群れを作りはするが限定されて少数も多いや、群れボスが毛づくろい無視で反撃されたや、介入が支配手段と詳しい
    海外の情報は編集されているとわかるし、外人が躊躇うエロネタも日本だと楽々越えられるなど複数視点で発見増える

    [2021-2]
    原15。フォッシーの悪行をかなり冷静にお披露目した筆者だけど、傾向として人間嫌ってる傾向はあるかもなぁで
    小林由香利訳 サイ・モンゴメリー 「愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界」読んだ
    .
    当人も女性動物学者系統と似た経歴を持っていて、食事と寝所付き無給で半年ワラビー観察を豪でした経緯あり
    今作はタイトル通りでタコは頭が良い事を驚きの逸話と共に指摘し、動物は人間並みの感情と知性あるとお披露目
    具体的には一匹一匹で個性あり、なにも無いと退屈して脱走を企み、手癖が悪く盗みを見られると罰が悪そうにする
    .
    脳に当たるニューロンが腕に集中し本能では無く認識で体色を変えるや、墨で相手の記憶を書き換えるなども
    タコ焼き食べるのをためらってしまう内容だけどそれが前述。言いたい事はわかるし面白いけど意図も感じる
    [2021-2]
    原18。エッセイなんで簡単に。古草秀子訳 サイ・モンゴメリー 「動物たちが教えてくれた「良い生き物」になる方法」
    強い動物愛護傾向はあるんだけど同時に人間嫌い傾向あるんじゃないかなで、悪く書いてる過去の逸話は参考に
    犬を相当に色々と飼っているもあるんだけど、推薦図書に緑の党傾向ある本も挙げていて一歩間違うとはある

    [2021-2]
    原91。グドールを扱った事からの派生なんだけど全貌が掴めなかったダイアン・フォッシーの悪堕ちも詳しく記載
    羽田節子訳 サイ・モンゴメリー 「彼女たちの類人猿 グドール・フォッシー・ガルディカス(20世紀メモリアル)」読んだ
    .
    グドール・ファッシー師匠リーキーの弟子筋全般の聞き取りで、奥地に女性をで批判された海外猿研究者全員が対象
    全員が知り合い状態なのでグドールが86の猿の全滅を考える学会以降に活動家を始めたなど詳細がわかる
    問題はフォッシーで表に出にくい悪堕ちを経緯も含め詳しく。弟子の学生の証言も多数あり事実と認めるしかない
    .
    惨殺された時の新聞記事は自業自得で、警告をし言い訳をするしかなかったグドールなど意見も記録している
    私設軍隊を作り、拷問し、破壊し、子どもを誘拐して脅したは庇えない。猿の最後がエイズ・肝炎実験台も衝撃

    [2020-07]
    原1976〜80。ファーブルを扱った事からの派生になる。海外書籍で知って驚いたが日は長く進化論を信じていなかった
    今西錦司 「今西錦司全集 増補版 第12巻 ダーウィン論・主体性の進化論」を読んだ
    .
    自分は少数派で海外の影響を受けすぎていると言っているが、実際はこの人の権力と影響の強さも上記要因の一つ
    外人を招いてまでの内乱やソ連からの影響等もあるんだが、海外の認めた研究も否定し日本の発展を遅らせてしまった
    本書の大半は進化論批判で特に淘汰説は全否定している。謙虚な仮説なら良かったが上記で逸話も含めて問題出した
    .
    この人の提唱する進化論は自分の解釈だと百一匹目の猿とかにも近いかも。努力で進化するとか自然にそうなるとも
    現状だと葬られただがドゥ・ヴァールなんかが問題を起こしたという指摘と共に再評価していて、日歴史と共に興味深い

    [2021-2]
    刊08。元刊61・70・77・66・77・74・76。グドールを扱った事からの派生でグドールからもジュン呼びで重なり合う
    伊谷 純一郎 「伊谷純一郎著作集 第2巻 類人猿を追って」読んだ
    .
    日猿研究が56の日本モンキーセンター設立から日本霊長類学発足と早く海外とは断絶していたと背景がわかる
    グドール自体も60のコンゴ内戦でごたごたしているが、ケニアも53〜60にマウマウ団活動で厳戒令など動乱
    グドールと同時期に日も多くフィールドワークをし、その記録かつダーウィン直系かつ日独特でグドールと同じ調査法
    .
    著作集で弟子筋解説も含むが、後年はフィールドワークを止め猿研究の嫌がらせみたいな事を言っていたなど正直
    グドールと同じ地域の調査依頼でグドール師匠に断られた時のやり取りや、当時の現地状況などもあり貴重な記録

    ■ 河合雅雄監修 ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティー/編
       (ジェーン・グドール、ジョージ・B・シャラー、メアリー・G・スミス、マイケル・ニコルス)
       「追いつめられた隣人 類人猿たちはいま」
    ■ 翻訳者不明 ジェーン・グドール+ジャック・T・モイヤー
       「森と海からの贈りもの 二人の「自然の使者」から子どもたちへ」
    ■ 柳下 貢崇、田中 美佳子訳 ジェーン・グドール、ゲリー・マカボイ、ゲイル・ハドソン
       「ジェーン・グドールの健やかな食卓」
    ■ 上野 圭一、松沢 哲郎訳 ジェーン・グドール、フィリップバーマン 「森の旅人」
    ■ 松沢 哲郎、赤尾 秀子訳 ジェーン・グドール 「アフリカの森の日々 わたしの愛したチンパンジー」
    ■ 赤尾 秀子訳 ジェーン・グドール、アラン・マークス 「リッキーとアンリ みなしごチンパンジーと犬の友情物語」
    ■ 河合雅雄訳 ジェーン・グドール+アラン・マークス
       「森にうまれた愛の物語 野生チンパンジーのなかまたち(講談社の翻訳絵本)」
    ■ 松沢哲郎訳 ジェーン・グドール 「チンパンジー(大自然の動物ファミリー 1」
    ■ 河合雅雄訳 ジェーン・グドール 「森の隣人 チンパンジーと私」
    ■ 百々佑利子訳 アレキサンダー・ライヒシュタイン+ジェーン・グドール/再話 「ワシとミソサザイ」
    ■ ふしみみさを訳 ジェーン・グドール、ジュリー・リッティ 「いぬのせんせい」
    ■ 庄司絵里子訳 ジェーン・グドール 「チンパンジーの森へ ジェーン・グドール自伝」
    ■ 藤原英司訳 H・バン・ラービック、ジェーン・グドール 「罪なき殺し屋たち」
    ■ 杉山幸丸、松沢哲郎訳 ジェーン・グドール 「野生チンパンジーの世界」


    Vol 3600(2021-08-27)
    [2020-12]
    原93。グドールを扱うからだか今書は文章の一部を担当しているだけで、実際はナショジオの写真集
    河合雅雄監修 ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティー/編
    (ジェーン・グドール、ジョージ・B・シャラー、メアリー・G・スミス、マイケル・ニコルス)
    「追いつめられた隣人 類人猿たちはいま」を読んだ
    .
    内容としては良いんだけどジャンルとしてはプロパガンダとかにも入るかなで、人に飼われた猿の末路集
    現状は取引が厳しく規制されていて、逆に医療や実験で使えないないなど支障が出るレベルで改善している
    マイケルなんかも飼っていたが、やめろと言っても飼い主には強い思い入れが発生し心の病と関係あるかも
    .
    コースとしては個人が購入→飼えなくなりサーカス→いらなくなり実験施設と楽しくないコースをとりやすかった
    観光施設は全体に裏がある雰囲気。ターザンの猿が老いたターザン役者と一緒に映る微笑ましい写真もあり

    [2020-12]
    原02?日刊02。ジェーンさんはともかくジャック・T・モイヤーは誰と思うが、読めば納得する日にも縁深い海洋動物学者
    翻訳者不明 ジェーン・グドール+ジャック・T・モイヤー
    「森と海からの贈りもの 二人の「自然の使者」から子どもたちへ」を読んだ
    .
    ジェーンさんの回想部分は過去書と一緒だが、何度も話して手馴れているので以前よりも簡潔かつわかりやすくまとめ
    モイヤーさんは凄く面白い人で朝鮮戦争時代に日に来て面白い魚の話を聞いて、爆撃止めてとトルーマンに陳述した人
    帰国して大学に戻った後また日本に研究に来てそのまま永住し、クマノミの性転換を共同発見したりと大成果を上げている
    .
    どっちも研究をしていた先に環境破壊で動物が死んでいると知り活動なんで、説得力も正当性も兼ね備えている
    在日外国人で国に刃向かうは気を使っていたらしいけど「する」と決めた事は覚悟あるし、国のうさん臭さも告発される

    [2020-12]
    原05。扱ってる加減からなんだけど、現状この人を検索すると極左と親しくしている写真が出てその何故に答えている
    柳下 貢崇、田中 美佳子訳 ジェーン・グドール、ゲリー・マカボイ、ゲイル・ハドソン
    「ジェーン・グドールの健やかな食卓」を読んだ
    .
    チンパンジー保護をする必要性があるや、ナショジオに大きい借りがあるや、それ系の本を読まされているで仕方ない
    ただ見た瞬間にキチガイ連想する極左アイドルと違って説得は上手く、引用元を上げながら説明する形に徹している
    大元の資料がはっきりしている件に関しては重視するし、リーク系の資料を多く含んでいるので陰謀を色々と知れる
    .
    タイトル通りで食に関する事実確認で遺伝子改良された植物のバイオハザードと、動物の異常性がとてもよくわかる
    前述どおり極左はとても危険な集団なんで読むときに注意は必要だけど、見解をわかりやすい形で読める良い本

    [2020-12]
    原99。グドールを扱っている事から。原題があるスピリチュアルな旅・希望を持つ理由でそういう注文を反映した内容
    上野 圭一、松沢 哲郎訳 ジェーン・グドール、フィリップバーマン 「森の旅人」を読んだ
    .
    上記も視野に入れた語り直しの自伝とも言えるが、学校で神智学を習ったや詩を書けるが上手く生きている
    細かい部分まで詳しく書いている事も魅力で、ターザンシリーズは全て読んでいるなど読書案内にもなる
    氏と育ち論争からサイエンスウォーズまで学会論争にも関与かつ、ナショジオのカバーガールと中傷されていたのも発見
    .
    上記も含め修羅場を潜り抜けている人なんで、事故・病気・拉致の逸話も旦那の影響力も含めて読みがいがある
    プロパガンダ系の本も読んでいるし、人間の悪意もたくさん見ているけど、冷静さを保っているは立派だなあと思う

    [2020-12]
    原01。グドールを扱っている事から。有名な逸話中心だがオールカラーかつ感想も混みで具体的な所もわかる
    松沢 哲郎、赤尾 秀子訳 ジェーン・グドール 「アフリカの森の日々 わたしの愛したチンパンジー」を読んだ
    .
    最初に餌付けに成功したサルとの写真が全てを物語っているが、大発見になった道具使用・戦争・友愛の写真も含む
    戦争や共食いを観察した時にショックだったとの感想もあり、隣の猿集団をリンチもして皆殺しにした逸話もあり
    真逆が見なし子を家族が引き取った話や、関係無いサルが育てた話。親が死んだショックで衰弱死した逸話も良い
    .
    現状で検索すると活動家の面も目立つがそれもそうだろうで、向こうのハンターと密輸業界の暗黒面にも詳しい
    上記からバランスよく観察かつ記載もしていて、ただのお飾りの人じゃないとよくわかって参考になる

    [2020-11]
    原89。ファーブルを扱った事からの派生。児童書分類なので簡易版感想で取り扱い、今書は絵本になる
    赤尾 秀子訳 ジェーン・グドール、アラン・マークス 「リッキーとアンリ みなしごチンパンジーと犬の友情物語」を読んだ
    保護活動もしているがどういう経緯でそれらが発生してどう扱うかを絵本形式で紹介もしている本になる
    なわばりへの執着が強いので自然に戻すと殺され飼い続けるしかないなど密猟にキレる背景もわかる
    -
    [2020-11]
    原不明日刊98。ファーブルを扱った事からの派生。児童書分類なので簡易版感想で取り扱い、今書は絵本になる
    河合雅雄訳 ジェーン・グドール+アラン・マークス
    「森にうまれた愛の物語 野生チンパンジーのなかまたち(講談社の翻訳絵本)」を読んだ
    ジェーンさんの観察で印象的な事件は限られているがそれらをまとめた物で読み易い物になっている
    原題はMit Liebeだが日向け書籍に出す時にどうタイトル変更して訴えようとするかと言う点でも興味深い所はある
    -
    [2020-11]
    原89。ファーブルを扱った事からの派生。児童書分類なので簡易版感想で取り扱い、今書は写真集になる
    松沢哲郎訳 ジェーン・グドール 「チンパンジー(大自然の動物ファミリー 1」を読んだ
    写真資料と言う観点で見ると一家族に焦点を置いたのでとても見易くわかり易い物にもなっている
    顔を憶えた相手に名前・親族は同じ頭文字で名前・幼児同士ヒヒと遊ぶ猿など他では書いてない情報なども含む

    [2020-11]
    原88。ファーブルを扱った事からの派生。有名なんだけど刊行数が少ないかつどれも読み易いで追加調査した
    河合雅雄訳 ジェーン・グドール 「森の隣人 チンパンジーと私」を読んだ
    .
    処女作になるが訳のせいかまだ手馴れていないせいか時代背景のせいか、後の分にくらべるとまだ固い所がある
    文が固いのはどうでも良い事に触れるだけの遊びがないせいとも実感したし、以外にそういう部分も面白いんだなと
    ただこの人にとっての面白いと思う事を伝える点では一貫していて、ひたすらチンパンジーの生態を記録する内容
    .
    この本の段階で共食いや喪失の悲しみや狩りは触れられているが、長年研究でも僅かで超特殊例だともわかる
    猿の名前がたいていは適当につけたとか、会った日本人がぐったりしていたとマラリアにも触れてるのも興味深い
    -
    [2020-12]
    原00。児童書分類なので簡易版感想で取り扱い、今書は絵本になる。現地の逸話では無く30年代英で聞かされた話
    百々佑利子訳 アレキサンダー・ライヒシュタイン+ジェーン・グドール/再話 「ワシとミソサザイ」を読んだ
    猫が干支から外された訳なんかと類似した話になるが、今書では鼠にあたるミソサザイは謙譲の心ある良い奴になる
    助けられたから高みを見る事が出来たはジェーンさんらしいし、共感を持つ事も納得できるで名前出す意味ある一冊
    -
    [2021-8]
    原99。サイトで扱う加減で日刊21。ふしみみさを訳 ジェーン・グドール、ジュリー・リッティ 「いぬのせんせい」読んだ
    最後に病院で働く犬NPOのURLがつくそういう系の本。グドール自体は研究が薦められていると現実的に書いている
    捕捉でアニマルセラピーは疑問視されているとメモ。グドールが広告塔なので成立するありがちな宣伝書と自分は思う

    [2020-11]
    原88。ファーブルを扱った事からの派生になる。児童向けの本なんだけど動物関係志したい人には最良の一冊
    庄司絵里子訳 ジェーン・グドール 「チンパンジーの森へ ジェーン・グドール自伝」を読んだ
    .
    バイトから好きな仕事でラッキーな部分が多いんだけど、それ以外のバイトでも状況から学んでいて生き方が上手い
    アフリカ行きにしても内戦や暴動で待ちに待たされなんだけど、待っている間も別の事をして見識蓄えていて無駄が無い
    志の高さは想像通りだがやっぱり子供の頃から動物好きで、疎開先で犬に芸を教えて学んだりと後を物語っている
    .
    正規ルートを通っていない人だけどそれだけに逸話も豊富だし、正規のしがらみから解き放たれてこそのレポとも思う
    この時点でも学生の研究施設も兼ねた研究所で保護活動と立派で、人当たりの良さなんかも目的と良く合致している

    [2020-10]
    原70。ファーブルを扱った事からの派生になる。タイトルでわかり難いがハイエナなんかの犬ぽい野生動物研究記
    藤原英司訳 H・バン・ラービック、ジェーン・グドール 「罪なき殺し屋たち」を読んだ
    .
    本業はカメラマンからなので白黒だが写真も豊富で、変わった行動なんかも多数捕らえた夫婦での研究者になる
    残虐や野蛮に映る行為の弁護も兼ね、自然死を清掃食事多いや生きたまま食べてもショックで感じないとの指摘
    野生動物が他の種も巻き込んで遊ぶ事がある発見は面白く、疑似決闘にしても順位確認ではないかとの考察ある
    .
    似たような連中でも種によって違いがあり、残飯漁りではなく虫やげっ歯類・ヘビを食べている事も突き止めている
    子供が産まれて連れて観察しているが、他の動物の子育ても独特の愛情ある行動が見られ読んでいて微笑ましい

    [2020-10]
    原86。ファーブルを扱った事からの派生になる。有名な本の一冊で日刊17の新版。大きめで白黒だが図版も豊富
    杉山幸丸、松沢哲郎訳 ジェーン・グドール 「野生チンパンジーの世界」を読んだ
    .
    一般向けの本が中心で研究内容は学生の論文で明らかになり、遅れて出た本書で更に明らかになったが経緯
    当人も書いている様に長い観察が無いと、全体では少ない狩りや共食いなんかの凶暴な面はわからなかった筈
    引用では上記の暴力性が取り立たされやすいが、実際は生活の大半が平和的かつ性的な内容なんかも多く含む
    .
    面白い実験も色々とやっていて発情した雌にプレイガールを与えるとチンコを切り取ったり、おしっこかけたなど
    頻繁にあっている訳では無いや、協力に恩返しを期待しているなど後年研究の裏取る意味も含めて読み甲斐あった

    ■ 五明 紀春/監修 「食材の基本がわかる 「図解事典」」
    ■ 大沢 章子ロバート・M・サポルスキー 「サルなりに思い出す事など ―神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々」
    ■ 森平慶司訳 ロバート・M・サポルスキー 「なぜシマウマは胃潰瘍にならないか ストレスと上手につきあう方法」
    ■ 中村桂子訳 ロバート・M・サポルスキー「ヒトはなぜのぞきたがるのか―行動生物学者が見た人間世界」
    ■ 「日本現代文学全集 講談社版 53 折口信夫集」
    ■ 折口信夫全集 第1巻 「古代研究・国文学篇」
    ■ 折口信夫全集 第2-3巻 古代研究・民族学篇 1-2」
    ■ 「折口信夫全集 第4-5巻 口訳万葉集 上下」
    ■ 柳田国夫「遠野物語 付遠野物語拾遺」
    ■ 工藤 員功/監修 「昔の道具(ポプラディア情報館)」


    Vol 3598(2021-08-13)
    [2017-08]
    原09。ハーブを調べた所からの派生。食事と健康の効果は興味なく、全然知らなかった
    五明 紀春/監修 「食材の基本がわかる 「図解事典」」を読んだ
    .
    要は効率よく食事したいという願望。薬飲むより食事の方が吸収は良いし安いとも聞いていた
    完全な実用用だが、普段あまり使わない食材や、栄養価は高くても高い食材なんかも発見ある
    口内炎や皮膚炎なんかが食事での栄養不足原因なのもなるほど。栄養不足はすぐ体に出るのねと
    .
    効果に関して記述が大雑把すぎる部分もあるが、普段食べている物がどういう栄養含むかが分かる
    扱う食材は目にする物だが、百三十程度で食べない物も含むので、意外に少ないと言うのも発見

    [2020-05]
    原02。セットにして同著者の本を読んでいたけど第一印象で抱いたちょっと変な人?の実際がわりと当たっていた
    大沢 章子ロバート・M・サポルスキー 「サルなりに思い出す事など ―神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々」を読んだ
    .
    ほぼ自伝で21歳から23年間アフリカでヒヒに吹き矢を打ってストレス研究をしていたまずいサバ缶づくしの生活
    生活環境も劣悪だが何十年も格下に嫌がらせするヒヒと同じく、政情不安での詐欺に晒され続ける生活をしている
    結果的になのか元の資質が開花したのか、本人も配慮が足りなかったと言う嘘つき属性でのネタが多く含まれている
    .
    進化論吹聴とか場所が悪けりゃ殺されてるぞだが逸話は豊富で、あのダイアン・フォッシーの異常さを直にも見ている
    もう昔の話で今は違うけど奪うマサイへの現地嫌悪や、ハンターの末路・ヒヒの生活など凄い人生かつ貴重な歴史記録

    [2020-05]
    原94。セットにして同著者の本を読んでいたけどこっちが本職。ストレスで病気を解明した人なのかも
    森平慶司訳 ロバート・M・サポルスキー 「なぜシマウマは胃潰瘍にならないか ストレスと上手につきあう方法」を読んだ
    .
    ちょうどコロナ明けに読んでいたけど期間中ずっとアレルギーがいつもより強く出ていて実感として理解出来た所ある
    療養所できんたまエキス注射やきんたま移植をしていた昔の研究や、赤の女王は鏡の国由来などネタ源流も探れる
    ストレスで発生する異常の事例も古今に渡って紹介していて、上記の自分も含めてだが自覚なく出てしまう場合も多い
    .
    病気が罰という中世の概念も特徴的だが、自覚が無いや間違った関連付けや対処法の誤りで解決出来なくなってしまう
    疲れやすいとか妄想を抱くとか成長が止まるとか直接被害の他にも甚大かつ、体の過剰対応が原因とわかる

    [2020-05]
    原97。スタンフォード大教授でストレスで分泌される物質を野生状態でのヒヒ実験も含めて調べている
    中村桂子訳 ロバート・M・サポルスキー「ヒトはなぜのぞきたがるのか―行動生物学者が見た人間世界」を読んだ
    .
    本書自体はエッセイで上記の実験も含めた逸話を時事問題と絡めて書いているので表題の内容になる
    ドーキンス系列の神とか信じてない系列の思考になり、発言の利用を怖れているが配慮が足りないと感じる点もある
    上記からどこまでが引用かわからない部分もあるが、ヒヒとストレスや宗教と精神障害の比較研究は興味深い
    .
    ヒヒ社会にルール無用の暴君が誕生し、調べると常に高ストレスで暴君治世も排除されて続かなかった話など
    なぜ人間も含めた動物が放浪するかわからないままで終わる話などもあるが、軽い読み物として楽しめる
    [2020-08 追記]
    見た事あるけど筆者同じなら被るかなあ?がホーキング講演ショーのネタで完全に思い出し重複借り出し
    前回とのメモ差ではサイエンスウェーズの事を知った後だったので所属やランカム抗議が目に留まった

    [2018-05]
    刊69。怪関係でよく名前挙がる人。良く知らなかったんでポイントを絞って調べてみる事にした
    「日本現代文学全集 講談社版 53 折口信夫集」を読んだ
    .
    別の人の入門があって概要分かるかなと思ったら思い出話になってて、昔の人だと無理な事は多いと思い知る
    本書収録内容は詩が大半を占め、本来は学者と言うより詩人で分析に関しても学術的な部分は薄いとも思った
    有名処の死者の身毒丸も含むが小説は全体でも少なく、当時の背景込みで考えないとで、突き抜けて面白いとは違う
    .
    同時代や後続との比較も必要と思うが単巻でも比較は効くんで類似・共通項探し。女、とくに巫女スキーだとは思う
    20C初頭の人なんで仕方ない点はあるが、せっかく目の前に調査対象あるのに机の上だけはもったいない点

    [2018-05]
    原刊1929。怪関係でよく名前挙がる人。良く知らなかったんでポイントを絞って調べてみる事にした
    折口信夫全集 第1巻 「古代研究・国文学篇」を読んだ
    .
    まれ人や蓑傘・水の神や巫女・鬼と神・ふんどし・してともどきなどこの人がこだわっていた部分が良く出ている
    国文学編とある様に興味と考察対象は文学から辿っていく部分が大きい。当時の時代性なども考慮が居る
    はっきり言ってしまうと資料が不正確過ぎて綿密な研究とは言い難く、推察とも妄想ともとれる部分が出てしまう
    .
    当人も自覚しているがここも海外資料が手に入らなかった等で考慮が必要で、見返しの独自の学風も納得いく
    言葉をどう考えるとかも本来は文学畑の人ならではで、現在読むには資料としての側面強いって配慮もいる

    [2018-05]
    原刊1929。怪関係でよく名前挙がる人。良く知らなかったんでポイントを絞って調べてみる事にした
    折口信夫全集 第2-3巻 古代研究・民族学篇 1-2」を読んだ
    .
    国文学編と基本的には一緒だが、こっちは写真や図版なんかも使いつつお化けの話に触れて面白いと思う
    ふれいざあ教授のごうるでん・ばうなんて単語出ると影響分かる。他にもぷらんなど外来語使ってる箇所あり
    沖縄で実地研究して報告してるのはポイント高い。ただ主観強めになるたろうしでフレイザーと同じく難しい点ある
    .
    河童の話が図版豊富になる。柳田や熊楠なんかもそうだが当時の研究の限界はあるんで今読むなら注意いる
    大阪の人でそれにまつわる話が多いのも自分は面白かった。そういう所も含めて独自の学風って言うのはわかる

    [2018-05]
    原刊1916。怪関係でよく名前挙がる人。良く知らなかったんでポイントを絞って調べてみる事にした
    「折口信夫全集 第4-5巻 口訳万葉集 上下」を読んだ
    .
    前から読みたいと思ってたけど量が多く躊躇してた万葉集。良い機会でついでに借りたが結局一番良かった
    やっぱり文学の人と思う。解説がつかない難点はあるが、ときおり佳作や傑作と評付きコメントが入る
    日本人の好みを段階で追う事も出来る。ちょっとうんざりする部分もあるが、相当な量が恋愛の詩に割かれている
    .
    前後はなくても集約はある。恋愛の詩では無い生や死に踏み込んだ詩や、状況と感情を一致させた詩は目立つ
    刹那的な酒飲みの詩・鰻なんかの食べ物を読みこんだ詩・異邦人や単身赴任の詩・老いた人の詩も印象的

    [2018-05-31]
    原刊1910。折口信夫読んでオシラ様なの思い出した。ウマ娘と絡めお雛様側面でも神姫で出せると手持ち読み直し
    柳田国夫「遠野物語 付遠野物語拾遺」を読んだ
    .
    怪関連で散々解説読んでたり、京極夏彦のRimix出た時に意図あると書かれたり、後の調査なんかで斜めな見方になる
    上記にプラスして前述の馬からの側面や、折口信夫。更には放送大学で痴呆の講義見てたりとでこっちの主観も入る
    想像以上に昔話がある。既出話の変形もあるし、最初が既に創作・話すうちに盛られた・主観記録もあるんだろうなと
    .
    レポ風の昔話としては絶品とは思うがこれも前述で現状では資料。ただマイナス面差し引いてもプラス価値はまだある
    馬の産地って事も勉強済みなんで馬話の多さも再確認。現状だと読むのに色々と考え事は出るが再確認の意味はあった

    [2017-12]
    刊11。てっとり早く調べるならこどもの本が一番で安定のポプラディア。日本の百年レベル限定になる
    工藤 員功/監修 「昔の道具(ポプラディア情報館)」を読んだ
    .
    他のポプラディアは版を重ねてるが今書は初版になってて、やっぱ売れなかったんだろうなとはわかる
    地味。今回も外国人になったつもりで見たが木と紙と竹で出来た世界でエレガント。でも日本人だと古臭い
    資源が無かったでの工夫もあるが、外国の技術が早い段階で即輸入されてる事なんかも発見がある
    .
    家屋の写真もあるが日は日射量少ないんかなあという気にはなる。暗い所はお化け住んでそうで怪的
    かまどの神が火災の神の荒神や神棚など信仰面も面白い。ただもっと広い範囲での道具変遷は見たかった

    ■ 荒川規矩男、大堀克巳訳 ワイフィールド・キンダーマン、リチャード・ロスト
       「高血圧とスポーツ 運動療法による高血圧の改善」
    ■ 外山淳治、飯田将人訳 ハミシュ・ワトソン 「不整脈 診療の基本とトレーニング」
    ■ 中尾 睦宏、熊野 宏昭、久保木 富房訳 ハーバート・ベンソン、ミリアム・Z・クリッパー 「リラクセーション反応」
    ■ 秋元 寿恵夫訳 ポール・ド・クライフ 「微生物の狩人」
    ■ 杉靖三郎ほか訳 ハンス・セリエ 「現代社会とストレス(叢書・ウニベルシタス)」
    ■ 細谷東一郎訳 ハンス・セリエ 「生命とストレス 超分子生物学のための事例」
    ■ 東大社研/編 「希望学 4 希望のはじまり 流動化する世界で」
    ■ 東大社研/編 「「希望学 2 希望の再生 釜石の産業と歴史が語るもの」
    ■ 東大社研/編 「希望学 3 希望をつなぐ 釜石からみた地域社会の未来」
    ■ 東大社研/編 「希望学 1 希望を語る 社会科学の新たな地平へ」
    ■ 山崎勝男監訳 シンガー+ハウゼンブラス+ジャネル編 「スポーツ心理学大事典」


    Vol 3596(2021-07-30)
    [2020-12]
    原91。セイバーのタバコ不祥事からの派生に近いかもで、高血圧の何が悪いのかを明確にする為に借りてきた
    荒川規矩男、大堀克巳訳 ワイフィールド・キンダーマン、リチャード・ロスト
    「高血圧とスポーツ 運動療法による高血圧の改善」を読んだ
    .
    タイトルどおりでスポーツが血圧を下げるのに一番良くて医者も薦め易いんだけど、とうぜん患者は無視する
    無視した患者が頼るのは薬なんだけど、薬を飲んでもタバコや酒や脂っこい物を避けないとまともに効果が出ない
    継続される運動が高血圧改善に効果でジョギングが最適とされる。逆にゴルフは運動してるようでも効果まったく無し
    .
    より激しい運動の継続で年を取ってからもスポーツ心臓スキル習得は可だが、超キツイメニューと改めて驚く
    あまりにも血圧がヤバいと運動も生活も制限がかかる。上記の生活習慣を変えるで心理的な治療も必要なのかも

    [2020-12]
    原84。セイバーのタバコ不祥事からの派生に近いかもで高血圧の何が悪いのかを明確にする為に借りてきた
    外山淳治、飯田将人訳 ハミシュ・ワトソン 「不整脈 診療の基本とトレーニング」を読んだ
    .
    上記でタイトルから選んだんだけど本書は心電図の見方に関する技術書であっているけど微妙に違うに近いかも
    心電図のサンプルがズラっと並んで練習問題も入っているいかにも特殊な本だが基礎解説は全てについている
    最初に書いたタバコに関しても血圧を上げる要因として記載されていて、血圧が高いと既にマズい徴候とも言える
    .
    心臓は電気を発生させているので心電図が測れるが、温熱ペンで書いているや技術発見で研究進んだなど豆知識
    ペースメーカーがリチウム電池で動き、寿命があって死亡時は取り出す必要があり、行動に制限あるも知りたかった事

    [2020-11]
    原00。自律神経訓練法や筋弛緩法・マインドフルネスなど体の作用からストレス軽減がリラクセーションになる
    中尾 睦宏、熊野 宏昭、久保木 富房訳 ハーバート・ベンソン、ミリアム・Z・クリッパー 「リラクセーション反応」を読んだ
    .
    第一版は75と古くその後も改訂され出され続けている本。70年代以前の欧米はこの手の考え無かった事も驚き
    ストレスがどう物理的に作用するかの解説が詳しく、高血圧という形で心臓や腎臓に負担とダメージを与えてしまう
    血圧を下げる事が第一になるがここで瞑想全般が力を持ち、睡眠以上に短期で強く血圧を下げてくれる
    .
    病気の原因の六から九割にストレスが関与し、結果の高血圧の理由の九割は不明だが上記から対処療法がとれる
    ストレス研究の古典がいつ調べられたかもわかるし、運動・睡眠も含めて血圧を下げるで回復する理由もわかる

    [2020-11]
    原1926。ファーブルを扱った事からの派生になる。タバコに関しワイロ貰っていたで評価ガタ落ちだがセリエ推奨の一冊
    秋元 寿恵夫訳 ポール・ド・クライフ 「微生物の狩人」を読んだ
    .
    昔の本で学者を英雄の様に取り扱う列伝形式の一冊。戦前の日本でも人気で戦中版が切れたなど時代が出ている
    いっちゃなんだが生物学系は問題児も多い分野で、対立したとか失敗したとかも毒を抜いた形で載せざるをえない
    人類初の発見を扱うのでタイトル通りになるし、媒介するダニやツェツェバエに関しては実際に現地で追うにもなる
    .
    積み重ねで敗北にならざるを得ない事は筆者も承知で、最後はサルバルサンのパウル・エールリヒのみの勝利で締め
    上記で秦佐八郎を始め日本人を抜きまくっている事や、とうぜん不正していた情報も抜けているので英雄化過程もわかる

    [2020-08]
    原59→76。ストレスを発見したあのセリエの本で別書と比べてエッセイ的な作りなので多少は読み易いかも
    杉靖三郎ほか訳 ハンス・セリエ 「現代社会とストレス(叢書・ウニベルシタス)」を読んだ
    .
    苦労した発見の経緯は別書が詳しいが、本書はなぜストレスで病気が出てどう対処するかを考えている
    今でもわかっていない所は多すぎると思うし、現状でよくわかっていない針や呪術なんかはこれに関連とも考察
    炎症反応もストレス症状の一種だが血管が拡張する仕組みがわかるし、ホルモンが精神に作用も初期研究発展
    .
    見方を変える事でストレスを発見しているので努力や英雄への見解は納得だし、どう乗り切るかの手引きにもなる
    過剰な適応と言う事でかるく抵抗を発生させて健康維持や、眠りや苦悩への注目なんかも整理の点でよくわかる

    [2020-08]
    原67。ストレスを発見したあのセリエの本でマジか!?となったし、工作舎の怪しい科学と並ぶのも少し納得
    細谷東一郎訳 ハンス・セリエ 「生命とストレス 超分子生物学のための事例」を読んだ
    .
    ストレスに関してはまだわかっていない所もあるが昔にしてもそうで、ホルモン研究の失敗から突き止めている
    講義のまとめであり難しい話も含むが、上記の経緯とやった事が詳しく説明され何が求めているかも明確
    課題を発見できる能力を求めているがこれも条件が難しく、徒弟制度みたいな形で伸ばせるのではとは提案
    .
    基礎研究の重要さを解いているし、上記発見で七転び八起き的に苦労しているので忍耐を重視するのも納得いく
    発見なんかもその人の個性と関係しているのではと思うし、発見と関連に関する持論も独自的で違う視点で見れる

    [2020-07]
    刊09。長雨が続いて貸し出しに支障が出たので、どうせ時間を稼ぐなら意義ある本を読もうで東大の講義をとった
    東大社研/編 「希望学 4 希望のはじまり 流動化する世界で」を読んだ
    .
    この時点での見解と問題点なんで比較が効き、国際化での流動が孤立化か産みそこから絶望が発生していると解析
    結果的に何も出来なかったオバマも面白い。当時から仲間に言葉ではなく行動と責められ、言葉こそ力と言い逃れた
    作家の話とも類似するが現実が印象操作されてしまい、既にある・もうないをまだないから待てと信じ込まされた
    .
    幸福度の設定がグローバル化の比較で落ちたブータンなど称賛も皮肉的で、同時にリーダーの存在が危険とわかる
    多文化主義の批判には同一化やエスノナショナリズム・逆境からの回復で希望が出て強化されたなど参考点多数

    [2020-07]
    刊09。長雨が続いて貸し出しに支障が出たので、どうせ時間を稼ぐなら意義ある本を読もうで東大の講義をとった
    東大社研/編 「「希望学 2 希望の再生 釜石の産業と歴史が語るもの」
    「希望学 3 希望をつなぐ 釜石からみた地域社会の未来」を読んだ
    .
    希望に関するフィールドワークというのにも近いけど、地方とか格差の話を始める辺りで意図がどういう物か察せられる
    それはそれとして実験的に調査した過程や方法論は、ほぼ自慢話だらけの収集とはいえ希望や調査例で参考になる
    どういう状況で希望を感じるかは問題解決が出来るか否かに関係し、自尊心や動機付けなんかにも関連ありそう
    .
    問題解決が出来ないは能力の他に支援や機会が無いにも関わる。ここらで希望の語でなにを扇動したいかも見えてくる
    目的と方法を具体的にイメージ出来ているかでもあるし、上記からナショナリズムに繋がる毒の要素もあるかなと

    [2020-07]
    刊09。長雨が続いて貸し出しに支障が出たので、どうせ時間を稼ぐなら意義ある本を読もうで東大の講義をとった
    東大社研/編 「希望学 1 希望を語る 社会科学の新たな地平へ」を読んだ
    .
    タイトルで借りてきたんだけど希望は変革も含み、所々にマルクスの語が出る事に意図も感じてミスった感もある
    希望とは何ぞやの歴史考察や各種定義付け・意識調査と現地調査による実態調査は面白く、研究課題として最適
    今書では図版による整理もあるので認識の違いで毒にも薬にもなるとわかるし、希望の語が利用されやすいともわかる
    .
    面白い考察では八割が希望あるのに希望ない事になっているや、ブッダのした事は価値観の相対化にすぎないなど
    自尊心とか収入とか目的に近い言葉でもあるみたいだし、宗教のない時代での宗教の代替品みたいな部分もあるなと

    [2017-08]
    原01。分厚いんだが読み応えあった。主にトレーニングの成果を上げる心理的な研究になる
    山崎勝男監訳 シンガー+ハウゼンブラス+ジャネル編 「スポーツ心理学大事典」を読んだ
    .
    認知心理学関係で調べた事項がコロコロ出てくる。それらが実験と共に学習と関係しているとわかる
    ストレスとやる気のU時モデルは古いなど最新情報入手も目的。フローなどここも聞き覚えある単語ある
    日は古い考えも蔓延し、反発招く場合もあるので、こういうのはこっそり自分の集団だけに適応するのが吉
    .
    成功している人と比較すると実行している様もわかる。練習は計画立てて楽しんでやりましょうな話
    成否が認知に関わるので、考え方を変える事やスポーツでの健康効果などの信頼できる研究結果を掴める

    ■ 薬理凶室/文・監修
       刊04 図解アリエナイ理科ノ教科書 -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.87)
       刊06 図解アリエナイ理科ノ教科書2B -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.128)
       刊07 図解アリエナイ理科ノ工作 -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.166)
       刊09 図解アリエナイ理科ノ教科書IIIC -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.245)
    ■ 堀道雄、佐藤綾訳 デイビッド・L・ピアソン、アルフリート・P・ボグラー
       「ハンミョウの生物学 ハンミョウ類の進化・生態・多様性」
    ■ 岡 奈理子、山田 文雄、塩野ア 和美,、石井 信夫訳 クリス・サンテラ、ピーター・P・マラ
       「ネコ・かわいい殺し屋: 生態系への影響を科学する」
    ■ 石浦 章一+宮下 悦子訳 レト・U・シュナイダー「狂気の科学: 真面目な科学者たちの奇態な実験」
    ■ 石浦 章一+大塚 仁子+原田 公夫訳 レト・U・シュナイダー「続 狂気の科学: 真面目な科学者たちの奇態な実験」
    ■ 丸山宗利 「昆虫はすごい」
    ■ 丸山宗利 「昆虫はもっとすごい」
    ■ 桃井緑美子訳 ジェフリー・M・マッソン「ヒトはイヌのおかげで人間になった」
    ■ 山口 進 「珍奇な昆虫 オールカラー版(光文社新書 867) 」
    ■ 小池 啓一ほか指導・執筆 「昆虫(小学館の図鑑NEO 3)」


    Vol 3594(2021-07-16)
    [2020-10]
    サイトでセイバーを扱う筈が事態急変し、候補として扱う予定でも違う意味合いで出す必要はあるかなと難しい所
    薬理凶室/文・監修
    刊04 図解アリエナイ理科ノ教科書 -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.87)
    刊06 図解アリエナイ理科ノ教科書2B -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.128)
    刊07 図解アリエナイ理科ノ工作 -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.166)
    刊09 図解アリエナイ理科ノ教科書IIIC -文部科学省不認可教科書-(三才ムック Vol.245)
    を読んだ
    .
    有害指定を受けちゃった本になるが、後に浅井ラボ・ドクターストーンの技術公証に入った人であっていると思う
    元々が映画版ファイトクラブで爆発物製作法見て、ちゃんと爆弾の作り方だったけどどうなるか事例も写真付きで引ける
    目の付け所としては正しいし、扱う内容も論文の調べ方とか読む層のもう少し上目指したいレベルで面白いとも
    .
    虫とかの生化学も扱ってるんだなあったし、人間の毒耐性強さ説や脳に電極など聞いた事ない実験も興味引いた
    悪さに使いそうなネタもあるんで難しい所だけど、それ言い出すと大学生や大人でもやるでしょでまた難しい所

    [2020-07]
    原01。ファーブルを扱った事からの派生になる。大判の本で図鑑的かと思ったら文中心のガチめの奴だった
    堀道雄、佐藤綾訳 デイビッド・L・ピアソン、アルフリート・P・ボグラー
    「ハンミョウの生物学 ハンミョウ類の進化・生態・多様性」を読んだ
    .
    最初にカラーページがあり本文内容にもあった色取り取りかつ多彩なハンミョウの世界を紹介している
    そもそもハンミョウってなんだだが、18C中から昆虫の中でもよくわかっている種の一つでアマ研究家も沢山いる
    長い足で高速移動する昆虫で高い体温で高速移動を維持していたり、前述で甲羅が鮮やかと興味深い
    .
    どう人間の資源に出来るかも反射板や塗料・機械用システムなど具体的で多様性がどう役立つかの実例
    分布状況やどう広がるかなど詳しくわかっていると分かる事や意見統一の問題点など実例にもなっている

    [2020-07]
    原16。ファーブルを扱った事からの派生になる。ネコ好きには気を使う内容だが外来種としての猫を指摘している
    岡 奈理子、山田 文雄、塩野ア 和美,、石井 信夫訳 クリス・サンテラ、ピーター・P・マラ
    「ネコ・かわいい殺し屋: 生態系への影響を科学する」を読んだ
    .
    どう正当化するかの評価でもあり、去勢して離す処置の効果薄さや対立過激化で殺人予告の脅しもあるとわかる
    ヤンバルクイナが野ネコに食われて絶滅寸前の状況があるので外来種問題もわかりやすいと思い標的は主に鳥
    上記の反対で猫を襲う自然環境自警主義エコヴィジランティズムもあるし、猫が近親相姦して増えるなど小ネタも
    .
    狂犬病の媒介者に猫がなっている事など少し盛り気味の面もありつつ紹介し、利用されかねないヤバさは含む
    猫が室内一頭飼いの方が幸せで野良は生活が大変は納得もする。可愛いは正義だととんでもない事になったなと

    [2020-01]
    原04。軽そうな本なんでパラパラと読んだら大変面白く、タイムアップになったけど続刊も続けて読みたい所
    石浦 章一+宮下 悦子訳 レト・U・シュナイダー「狂気の科学: 真面目な科学者たちの奇態な実験」を読んだ
    .
    タイトルはアレだけど扱っている実験はどれも聞いた事がある超有名実験多数で本書自体もベストセラー
    先例がまったくない状態で発見ある実験を企画すると狂気になりタイトルだが、どれも今見ても面白い実験
    発見まであと一歩という昔の実験も面白いと同時に、昔の人は自分を実験台にするんで狂気ぐあいも増す
    .
    文芸の発展過程として、1912の細胞増殖実験を新聞がキメラが作れると大げさに報じたも興味深い
    実際にキメラを作ったりと正気を疑う実験もあるが、全て今に繋がっていて発見には苦労があるとよくわかる

    [2020-01]
    原09。前書を読んだ所でタイムアップして興味もあったので続刊。今回は実用的や失敗した興味深いもあり
    石浦 章一+大塚 仁子+原田 公夫訳 レト・U・シュナイダー
    「続 狂気の科学: 真面目な科学者たちの奇態な実験」を読んだ
    .
    有名処は広くカバーし、電車で声をかけようとすると凄い内圧がかかるミルグラムの知られていない実験も
    寝る前起きた後に人の顔を鏡・TVでも見ると元気や、相手の真似で好感度アップ、味方なら信頼度向上は実用的
    よく知られた割れ窓理論なんかの追加で悪い所一点で悪化していく様は説得の具体例にもなると思う
    .
    散々なったバイオスフィア実験や、憎悪を煽ると休戦後の調停取り組みのジクソーなど引用されてない例も
    論文で無く小説で出して成功した死体農場や、鯨の死体の悪臭など実地に聞いた事もあって更なる発見ある

    [2020-07]
    日刊14。ファーブルを扱った事からの派生になる。うちの調査は寄生虫からコロナを経てなんで今書と関連はない
    丸山宗利 「昆虫はすごい」を読んだ
    .
    上記コロナで未だに図書館直読みに制限かかっているんで、日の新書ですぐ大量に読めるという事で選んだ一冊
    続刊に問題個所があるんで評価にも補正が入るんだが、出版社自称の形で異例のヒットをした本という事になる
    筆者自体も寄生するネジレバエの研究から入った40代で、続刊ではネジレバエのメスは生殖器だけと面白い観察
    .
    本書に関しては他者研究のまとめに近く、有名処の面白い虫は白黒写真も大量について網羅されている
    今書のみで考えるなら最初に書いた手軽に読めて面白がれるという点で十分な成果を挙げていて売れたのも納得

    [2020-07]
    日刊15。ファーブルを扱った事からの派生になる。うちの調査は寄生虫からコロナを経てなんで今書と関連はない
    丸山宗利 「昆虫はもっとすごい」を読んだ
    .
    前巻とセットで読んでいるが前書が売れたのを受けて大急ぎで用意した雰囲気で養老孟司との対談になっている
    当人も怒られるだろうと自覚しているからはっきり書くが、虫と人間を結び付け犯罪を容認するアウト発言をしている
    筆者がそれに同意してしまった事と、グレー領域とは言え差別発言が残る事を容認してしまった点で認識が変わる
    .
    対談内容としては八割は面白い話で締められているが、蟻を研究している人は少し違うが鏡になってしまう内容
    他にも虫取りの為にローラー作戦をしているなど迂闊かつ問題ある点を自白していて、虫関係者は問題もありそう
    -
    追記。タバコのデマを流している学者が昆虫系列でやっぱり。密輸とも関連し虫屋はまともな業界ではないんだろうなと

    [2020-05]
    原10。E・O・ウィルソンのバイオフィリア説と言うのを下敷きにして仮説を展開しているけど読み進めると疑問も出る
    桃井緑美子訳 ジェフリー・M・マッソン「ヒトはイヌのおかげで人間になった」を読んだ
    .
    単に犬大好きエッセイなら問題のない内容だけど、仮説を立てて証拠を提示すると言う話になるとかなり厳しい内容
    犬飼っていたからこういう論調を展開するのは理解出来るけど、愛だ共感だと大声で連呼されると大丈夫?になる
    逸話は広く載せているが情報の精査や自分で実際に実験したという点では厳しく、人目を引く仮説にすぎないと思う
    .
    そんな訳で趣旨は人とイヌはともに進化する形で共感を発達させた。じゃあなんでネコはああなんだろうと疑問は出る
    犬の過大評価は犬好きすぎるし、愛と共感の過大評価は西洋人視点すぎるしでこういう文は冷静に書くのがベストと思う

    [2020-07]
    刊17。ファーブルを扱った事からの派生になる。オールカラーで世界の面白い生態の虫を扱う楽しい本
    山口 進 「珍奇な昆虫 オールカラー版(光文社新書 867) 」を読んだ
    .
    ウツボカズラ内で生きるアリ、カブトムシバトルの伝統、Xマス限定虫、羽でコミュニケーションする虫と多数
    直前に読んだ博物館勤務の人の本が、内容は面白いのに文で損している感じだったので比較が出来た
    前述の本で虫マニアに関して密輸があるとの話あったが、海外に昆虫商がいるで裏付けとれる気がする
    .
    写真で魅せる部分も流石は本職と言った所で、オオカバマダラで埋め尽くされた木はこの世の物と思えぬ絵
    高濃度酸素で巨大昆虫いる推察や、砂漠の虫は走る事で体温を下げるなど虫の面白い価値を気付かせてくれる

    [2017-06]
    刊02。子供向け書籍はわかりやすく自分はよく使う。鉱物が分かり易く同シリーズにしたが初期の物
    小池 啓一ほか指導・執筆 「昆虫(小学館の図鑑NEO 3)」を読んだ
    .
    上記通りでちょっとまとまり悪いと思う点もあった。ただ図鑑としては問題なく、日の虫を大量に扱っている
    自分は虫は苦手なんで、その改善になるかなと思ったがやっぱり辛かった。害虫や嫌な記憶を連想してしまう
    分類も最新だが意外に数は少ないとも感じた。あくまで分類でその下は広い。コウチュウ目とか多すぎだろと
    .
    知らない虫に目がいく。蝶なんかは単純に綺麗で楽しい。上記コウチュウ目も色鮮やかだが、やっぱり印象が悪い
    コウチュウ目のアメンボは甘い匂いがするや、鱗粉なくクリアーな蝶・大顎や触覚は触手の延長など豆知識も豊富

    ■ 仁賀 克雄 「切り裂きジャック :決定版」
    ■ 喜多 迅鷹訳 バーバラ・レヴィ 「パリの断頭台 七代にわたる死刑執行人サンソン家年代記」
    ■ 安達 正勝 「マラーを殺した女 暗殺の天使シャルロット・コルデ」
    ■ 久保 美代子訳 ヴァル・マクダーミド「科学捜査ケースファイル 難事件はいかにして解決されたか」
    ■ 伊藤綺訳 バリー・デイヴィス 「実戦スパイ技術ハンドブック」
    ■ 福井久美子訳 ピーター・アーネスト 「最強スパイの仕事術」
    ■ 中谷和夫訳 クリス・マッケイ+グレッグ・ミラー 「陸軍尋問官 テロリストとの心理戦争」
    ■ 松井道男+坂井純子訳 バート・ラップ 「ザ・尋問術―心理的圧迫テクニックから拷問まで」
    ■ 飯泉恵美子訳 ジム・ステインメイヤー 「ゾウを消せ 天才マジシャンたちの黄金時代」
    ■ 北川玲訳 H.キース・メルトン&ロバート・ウォレス 「CIA極秘マニュアル 日本人だけが知らないスパイの技術」


    Vol 3592(2021-07-2)
    [2020-07]
    刊85→13。FGOからの派生。先も含め後に神格化された人なんで過程と共に、本書自体がなぜに答えてくれている
    仁賀 克雄 「切り裂きジャック :決定版」を読んだ
    .
    まとめとしては優秀だが文としては共産賛美や体制批判の主観意見を事実みたいに混入させて読み難さがある
    そんな訳で切り裂きジャック事件の詳細だが、今でいう劇場型犯罪とも犯行声明出すテロリズムとも類似して興味深い
    上記で筆者も魔女狩りと関連付けて大騒ぎしているが、当時のマスコミとも含めて神格化は利用する為だとわかる
    .
    生残な惨殺写真もしっかり残ってしまっているがおばさん中心なのは意外。大喜利化したいたずら便乗犯も今と類似
    犯罪者を称えるは体制批判を隠れ蓑にしているけど反社要素あるなとも思い、これ一冊でわりともう良いです感はある

    [2020-05]
    原73。FGO関連からの派生なんだけど以前読んだ処刑の歴史本や、ジョジョのジャイロ設定補完にもなるかも
    喜多 迅鷹訳 バーバラ・レヴィ 「パリの断頭台 七代にわたる死刑執行人サンソン家年代記」を読んだ
    .
    調べたのが作家で時期もアルジェリア戦争期なんで盛られたり意図したり資料出典に問題があったりの注意はいる
    ギロチン発明前後の処刑人の話だが当時は家系で仕事になり、姓名だけで処刑人が来たと怖れられる破目にもなる
    嫁さんが処刑人の家系で結婚後死亡とか、残虐刑実行で体調崩すとかあるけど、一番の事件は革命で王を殺したかも
    .
    上記もそうだが厳し過ぎる刑や冤罪なんかだと心労が激しくなり、革命後に仕事が和らぐと別の就職先で苦労する
    厳し過ぎる刑は事前に殺しておけるや、代々で無償医療をしていたとか、王殺しで血やナポさんの逸話あったりと発見多

    [2020-06]
    刊83。FGO関連。仏革命当時の状況は当時の哲学者が記録していたりするが細かい点は知らず興味引かれた
    安達 正勝 「マラーを殺した女 暗殺の天使シャルロット・コルデ」を読んだ
    .
    いつものごとく日の本での出典不明やフェミニズムという形の偏りがあるみたいのでどこまで信用すべきかは難しい
    暗殺の天使にしても意図してつけられた矛盾した敬称で、暗殺されたマラーにしても人民の友と祭り上げられている
    自分の印象としては一人で感化されて単独で実行するローンウルフ型のテロ。実際犯行声明出す事も目的にしている
    .
    筆者なりの見解もあるが自分は他の単独型テロ犯と比較するし、新聞やパンフレットに感化されたはヒトラーとも同じ
    党派抗争と革命期の状況や日研究者がソ連に感化されていた時期も検討すべき点。扇動家マラー含め作られた英雄

    [2020-06]
    原14。サイトのネタで犯罪立証手順を考えていた時だったし、過去に調べたカルトとヤクザにも関連するしで為になる
    久保 美代子訳 ヴァル・マクダーミド「科学捜査ケースファイル 難事件はいかにして解決されたか」を読んだ
    .
    死体は甘い匂い、三匹でライオン一頭と同じ処理力のハエの幼体蛆はアンモニア臭とどうでもいい知識も身に付く
    科学捜査が無い前の事も想定しながら読むと感心するが、犯人は常に嘘をつき科学捜査はその嘘を完全に見破る
    操作手順もセットになるがいつ・だれが・なにを・どのように・なぜを明確にし、この時間はいなかったで冤罪を回避
    .
    CSIで有名になり過ぎて現場はプレッシャーらしいが、検査と照合を即できる機械が欲しいなど願望も含まれ面白い
    立証をしっかりしていないと弁護団が疑問を呈するだけで負けてしまうなど法廷闘争も大変。罪は隠せないとわかる

    [2016-11]
    尋問術から派生といった所。原05。どういう目的で動いて実際にどういう活動をしてるかの概要を図入りで紹介
    伊藤綺訳 バリー・デイヴィス 「実戦スパイ技術ハンドブック」を読んだ
    .
    具体的な武器の紹介もあり軍事マニア向け風。概要本なので一つ一つの解説は少なく、追跡調査はそれ専門の本参考
    問題はそれ専門の本も含め、倫理的にアウトな部分も多い事。小悪を持って大悪を征するとどうしてもそうなる
    犯罪に近い行為も多く、常に監視はパラノイア的。昔のスパイ映画の世界では無いが、今のスパイ映画は少し近い
    .
    上記理由で具体的な事は伏せているが、図版は面白く犯罪に対する対処法としても。喧嘩でのキックの仕方にも納得
    特殊作戦でも実際の例が色々書かれ想像膨らむ。今の戦争は対テロ戦なんで攻守ともに方法は色々あると感心

    [2016-11]
    別書の尋問本でも名前出た一冊。原11。元CIAの上部にいた人。分類的にはビジネス本で、対象も経営者などトップの人
    福井久美子訳 ピーター・アーネスト 「最強スパイの仕事術」を読んだ
    .
    CIAがどういう基準で人事募集をしていたかや、どう人材管理していたか。スパイは手下に仕事させるが多い
    尋問技術がそのままインタビューに使えるは自分も発見していたが、ターゲットを客と捉えるなら趣向の分析もお手の物
    スパイの一か八かは命に関わる。軍隊と同じで実質的にもなる。先の一件もあり、どう信頼を得るかでも蓄積
    .
    分析に関しても徹底して事実を突き止める事が必要。嘘をつく仕事であると同時に、嘘を嫌ってる仕事とも言
    従業員は会社では無く上司から去るもなるほど。経営トップは雲の上の話だが、リーダーシップや信頼の話でも読める

    [2016-11]
    原04。同時多発テロからの対テロ戦の具体的な様子がわかる。テロ側の手口を読んで本心から許せん気持ちにも
    中谷和夫訳 クリス・マッケイ+グレッグ・ミラー 「陸軍尋問官 テロリストとの心理戦争」を読んだ
    .
    米の尋問に対するマニュアルまである。平気でウソつくのでこちらも対抗策を用意し、なおかつ冷静に対応する必要がある
    テロがどうやって勧誘してるかもわかる。嫁や仕事・研究・愛情などの理想で釣り、現地につくと全てが嘘で戦闘員にされる
    嘘ばかりつく捕虜。市民が含まれる場合もあり、捕虜の重要度や真実を見抜く大変な作業。嘘つかれると本当に頭にくる
    .
    少年兵にされた子供が心を開いて改心する様や、狂信的な神学論争に巻き込もうとする様など具体的な体験談も
    戦争望むウィグルゲリラ、炭そ菌使用、毒物テロ計画など諜報の水際の苦労や、実際の尋問の工夫などわかる良い本

    [2016-11]
    訳は04だが原題も翻訳年も不明。タイトルが煽ってる感じで中身もそういう系統だが、総括本に近くよくまとめてる
    松井道男+坂井純子訳 バート・ラップ 「ザ・尋問術―心理的圧迫テクニックから拷問まで」を読んだ
    .
    尋問技術からの派生で読んだ。歴史にも軽く触れた良い本なんだが、古い尋問技術が絵入であり、ためらう内容
    情報を収集が目的で拷問は効果が薄いしそれ以外でも問題ある。ただ尋問技術発達前は使われてた歴史がある
    他にも冷戦時代の自白剤や洗脳なんかの技術にも具体的。前者は実際は無く、後者は強制的な学習ともいえる
    .
    相手を自在に操るはプロパガンダは大げさに語られてるかも。現状ではまだ開発されてないしちゃんとした研究もある
    外国はこういう情報も時間立つと公開されるので凄い秘密では無い。大雑把だが要点は上手くまとめられてる。

    [2016-11]
    手品のタネの勉強から派生。原書03。タネの紹介もあるが現代マジック黎明期の偉人たちの挑戦の伝記
    飯泉恵美子訳 ジム・ステインメイヤー 「ゾウを消せ 天才マジシャンたちの黄金時代」を読んだ
    .
    手品も芸事で練習や技術が大事と言うのは共通して言われてる。そんな訳で娯楽の解説書として見ても面白い
    天才フーディーニは人格に問題あり、脱出以外は技術不足だった事もわかった。手品師同士の悶着もわかる
    技術発展の記録でもあり、ここで手品の種あかしがある。図解は少ないが、昔の鏡を使った技術の変遷に納得
    .
    昔は種の情報の共有や研究も無かったので発展が遅れた点があり、今作も苦労して調べていった事がわかる
    Aと見せてBを見せる。お客さんを上手く誤誘導して楽しませる術でもあり、故に子供は逆に難しいも感心

    [2016-11]
    原書09年。マジックの資料調査からの派生。本来はCIAで使われた極秘資料が発見されて公開された
    北川玲訳 H.キース・メルトン&ロバート・ウォレス 「CIA極秘マニュアル 日本人だけが知らないスパイの技術」を読んだ
    .
    MKウルトラ、MKナオミなどの凄い話や秘密兵器が次々出てくる。ソ連の怖い研究の話もあり冷戦時代のスパイ大作戦
    手品技術で任務達成する。故にどう振る舞えばいいかや、簡単な小道具の解説、実例も補足で多数書かれている
    毒殺や洗脳など生易しくない。資料の持ち出しや秘密運搬などスパイ映画そのまま。ただし道具で無く技術が重要
    .
    手品師の指南とほぼ同じで訓練が大事になる。目でなく脳の弱点で騙すので、今の錯覚科学なんかの参考になる
    汚さに感心すると同時に、秘密の道具とその種明かしは興奮する。訓練が大事や他の騙しの商売の解説も簡潔

    ■ 相原真理子訳 ビル・バス、ジョン・ジェファーソン 「実録死体農場」
    ■ 池田真紀子訳 パトリシア・コーンウェル 「死体農場」
    ■ 殿村直子訳 メアリー・ローチ 「死体はみんな生きている」
    ■ 岡田匡 「糖尿病とウジ虫治療 マゴットセラピーとは何か(岩波科学ライブラリー)」
    ■ 中村 雅雄 「スズメバチ :増補改訂新版 -都会進出と生き残り戦略」
    ■ 中井 多喜雄「おもしろサイエンス ネズミと害虫退治の科学」
    ■ 日本昆虫科学連合「招かれない虫たちの話 虫がもたらす健康被害と害虫管理」
    ■ 辻英明「衛生害虫ゴキブリの研究」
    ■ 宮本 拓海
     「害虫の科学的退治法 大嫌いなゴキブリ、カ、ハエ、ムカデなどをわが家から追いだす方法は?(サイエンス・アイ新書)」
    ■ 芳賀英吾 「衛生動物をめぐる生物学」

    Vol 3590(2021-06-19)
    [2020-06]
    原03。ファーブルを扱った事での派生。以前にも別書で読んでいたが本書は市長こと開設者自らの筆
    相原真理子訳 ビル・バス、ジョン・ジェファーソン 「実録死体農場」を読んだ
    .
    凄いタイトルだが作家の協力要請で名づけられ、刑事たちもこの愛称で呼ぶ事になっての死体農場になる
    開設も最初は大学内に死体を放置して激オコされたり、開設後も死体に慣れてもキモい溺死体で抗議と大変
    ファーブル絡みだとハエは血の匂いに強かったり、蛆がマカロニ大になる・熱を出す・暗闇で増えると発見ある
    .
    骨が人種により完全に違うのも発見で見分け方も豆知識。開設理由も骨だけでは捜査に限界で腐敗実験
    そんな訳でおどろおどろしいが13C宗慈以来誰もしなかった研究で、事件解決や昆虫学で発見と活躍ある大偉業

    [2020-06]
    原94。何重にも派生の形になるが死体を使った犯罪捜査や実験の研究施設を有名にしたのが本書
    池田真紀子訳 パトリシア・コーンウェル 「死体農場」を読んだ
    .
    デビュー作がヒットしたラッキーガールみたいで、解説に出す本すべてベストセラーとあるが要はシリーズ物
    シリーズ物を途中から、しかも五作目から、更に本書だけで事件は全て解決しないとなると流石に辛い物ある
    タイトルになっているメインの事件は一応解決するし、犯人追跡でかき回す所はあるがそれでも辛め
    .
    お目当ては死体農場だが全497Pのうち410Pめにやっと登場して全12Pで描写とそれ目当てだと物足りない
    物足りなくはあるが実在人物が良かったという風に描写は正確で、メイン事件解決の鍵にもなっている

    [2017-02]
    原03。体験レポの科学エッセイ。検体として提供された死体をどう使うかの話で、自分も知りたかった事
    殿村直子訳 メアリー・ローチ 「死体はみんな生きている」を読んだ
    .
    腐敗状況の解析は事件解決の鍵になる。そんな訳で死体がどう腐っていくかを見た詳しいレポもつく
    冷静に考えるとわかるが生きた動物を使うよりも役立つし倫理に叶う。なので各種実験でも死体は大活躍
    物は全て最後は腐るので、葬式の防腐処理などが実際はどう行なわれているかのレポまでついてる
    .
    死体を扱う仕事に携わる人のインタビューも多数。大事には扱うが一線は引いてて、そりゃそうだろうと
    職種により抵抗感にも違いがある。面白い逸話も山ほど載ってるし、レポ形式で読み易く面白い

    [2020-06]
    刊13。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。ファーブルをサイトで扱う事になったのでも今回はあり
    岡田匡 「糖尿病とウジ虫治療 マゴットセラピーとは何か(岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    意外性があるという点でも驚くし、気持ち悪いから見解が百八十度ひっくり返る点でも面白い本と思う
    水木サンが戦争行った時の話も思い出したが、発見も第一次世界大戦の蛆が湧いたのになぜか回復から
    現状では糖尿病性足潰瘍で条件に適すればの使用だが、関係者も奇跡と言う程に早く回復し切断を回避
    .
    古代文明の治療術でもあるし、ちょうどネタでやっていたのでインキュベーションに培養・孵化の意味があるも発見
    腐った部分を無くし、最近の感染を抑え、傷を治す速度を増すで最後の項は未だ謎なのも興味をそそられる

    [2020-06]
    刊00→12。ファーブルを扱った事からの派生になる。日本はスズメバチの楽園ながら生態解明はわずが40年前
    中村 雅雄 「スズメバチ :増補改訂新版 -都会進出と生き残り戦略」を読んだ
    .
    アリも含め天敵も多いや、巣が木製で脆いや、攻撃タイミングは数が多い時期にフェロモンでなど意外性ある
    筆者は学校教師と兼任して研究で海外調査も休暇を兼ねてファーブル的で、駆除も頼まれたりと身近な学者
    フェロモンで統制を取っているので駆除で無効化され、女王死亡・内乱・新女王誕生・オスしかおらず崩壊はドラマ
    .
    増補版からの太陽から電気を発生させる種や、時間をかけて内部侵入や、温暖化に対し筆者が冷静化も見所
    怖がられる虫で筆者も体験談を踏まえて危険性を述べているが、脆さや生態わかると大変なのねとも感じられる

    [2018-10]
    刊11。2018/10末ごろから実害が出てしまってそこから派生になる。元々気になってた分野でまとめて処理して丁度いい
    中井 多喜雄「おもしろサイエンス ネズミと害虫退治の科学」を読んだ
    .
    建築での害虫発生をどう抑えるかの事例に近い。文も読み易かったし、イラストも分かり易く、どう工夫をしているかわかる
    結局効果はあるので疑問になっていた超音波駆除もわかった。固定物を通過できない他、ネズミの会話が超音波も発見
    建設段階から住みつき始めるなんかも発見になる。病気を広げるはもちろんだが、ビルだと齧って被害を出すも深刻になる
    .
    ネズミの生態調査みたいにもなるが、飢えに弱くて食べ物をはしご食いするなど意外な特性も明らかになって敵も深刻
    ネズミの子の生存率が5%な事や、トイレからも登場するなど色々とわかった。それはそれとして全滅も大変で厄介な相手

    [2018-10]
    刊17。2018/10末ごろから実害が出てしまってそこから派生になる。元々気になってた分野でまとめて処理して丁度いい
    日本昆虫科学連合「招かれない虫たちの話 虫がもたらす健康被害と害虫管理」を読んだ
    .
    論文集に近く主題は病気を媒介する事。よく知られたゴキブリなんではなくシラミやダニなど細かい連中も扱っている
    論文なんで面白さには欠けるが、中には体験談や歴史を紹介しているのもあってそういうのは記憶に残り易い
    ハエがO-157を媒介は有名だが、マダニに噛まれた事から肉アレルギーになるなど永続的な被害も出やすい
    .
    民間療法が効くかを扱った所もあり、台所洗剤の濃度は殺虫剤より濃いなど、殺虫剤の使用法の講義にも近くなる
    基礎的な事はネットでも調べられるが、研究しても分かからない事あったり、奇怪な病気の原因だったり馬鹿に出来ない
    -
    [2020-02]
    うすうす覚えがあるなあだったけど以前も読んでいた。現状だと調査中で伝染病の媒介者は実感がある
    害虫駆除で別書も読んだけど効かない方法がデマで広がっているのもあり、なかなか難しい問題ねとも

    [2018-10]
    刊16。2018/10末ごろから実害が出てしまってそこから派生になる。元々気になってた分野でまとめて処理して丁度いい
    辻英明「衛生害虫ゴキブリの研究」を読んだ
    .
    ゴギブリ一本に絞った研究になる。ゴキブリ関連本は結構でているらしくて、身近で一番気になる害虫と言っても良い
    どういう生態なのかや、どういう所に住み易いかを詳しく解説。実験用に飼育もしていて休眠するなど苦労話も豊富
    反応に関しても記録していて、飛ぶ事は限定される事や、水中移動も可で水場やトイレに住む事もあるなど発見ある
    .
    何時ぐらいから動き出すかはもちろん、どうやって数を測って、どう駆除するかも書かれている。毒エサが一番効果的
    どん引く写真も載っているが、いざ殺す為に飼うと苦労するんだなともわかる。愛着は持てないが理解は出来る一冊

    [2020-08]
    刊09。ファーブルを扱った事からの派生になる。岩波科学ライブラリーからの派生に近いSI新書
    宮本 拓海
    「害虫の科学的退治法 大嫌いなゴキブリ、カ、ハエ、ムカデなどをわが家から追いだす方法は?(サイエンス・アイ新書)」
    を読んだ
    .
    このタイプは実利的興味あり色々と読んでいるけど娯楽風に振ったのは初めてで、体験談マンガ多く面白かった
    内容的にも虫の生態への注目というより、駆除業者の方法や駆除剤に視点を置いていて完全に殺す系な作り
    扱っている害虫も幅広く生態が未だ不明らしいキノコバエや、害はなく専門特定は顕微鏡のチャタテと発見ある
    .
    結論を書くと清潔にするだが外からや荷物から侵入し、明るい所にいると増殖して危険状態など生態もわかった
    清潔にしないでまた出るで業者も迷惑はご愁傷さま。悪い意味で注目される虫だが人間のせいもあるんだなと

    [2020-08]
    刊17。ファーブルを扱った事からの派生になる。最近の本かつ専門的だが薄くあっという間に読める
    芳賀英吾 「衛生動物をめぐる生物学 」を読んだ
    .
    内容的には薄いわけでは無く写真を豊富に使って、虫の生態の方に注目した作りになっている
    驚いたのがゴキブリの大半はメスのみで単為生殖が可能な事。シロアリの仲間と考えると納得も良く
    外からの侵入が大半だが上記で増えだすと厄介になる。卵を持って歩け卵状態は薬に強いも面白い点
    .
    ハエの増殖パターンにも触れるがライフサイクルは二週間で初夏・秋がシーズン、盛夏は減るも新発見
    ネズミが朝鮮からの渡来品でいつ頃かで説が割れているのも発見だし、国産ネズミはなんだろうと興味広がる

    ■ 深見輝明 「緑色はホントに目にいいの?―図解 常識を科学する ホントかウソか!?40問 (ウェッジ選書)」
    ■ 古川奈々子訳 レイ・モイニハン、アラン・カッセルズ「怖くて飲めない! 薬を売るために病気はつくられる」
    ■ 浅野元志、川野由子、日下紀子、永松 優一訳 パトリク・ケースメント
    ■ 「あやまちから学ぶ 精神分析と心理療法での教義を超えて」
    ■ 伏見 憲明ほか訳 サイモン・ルベイ 「クィア・サイエンス 同性愛をめぐる科学言説の変遷」
    ■ 大隅典子訳 S・J・セシ+W・M・ウィリアムズ
     「なぜ理系に進む女性は少ないのか? トップ研究者による15の論争」
    ■ 斎藤徹 「性をめぐる生物学 ネズミから学ぶ」
    ■ 山口 幸+巌佐 庸「海の生き物はなぜ多様な性を示すのか: 数学で解き明かす謎 (共立スマートセレクション)」
    ■ 尼岡 邦夫編 「魚のエピソード―魚類の多様性生物学」
    ■ 中園 明信/編 「魚類の性転換(動物その適応戦略と社会 9)」
    ■ 梅田徹訳 ヒラリー・プール「ハンドブック世界の人権」


    Vol 3588(2021-06-04)
    [2020-10]
    刊01。ファーブルを扱った事からの派生になる。岩波科学ライブラリーの類例でオールカラーのウェッジ選書
    深見輝明 「緑色はホントに目にいいの?―図解 常識を科学する ホントかウソか!?40問 (ウェッジ選書)」を読んだ
    .
    タイトルでもわかりやすいとわかるが、トピックで区切った簡単・完結・簡略Q&A形式ですいすい読めてタメになる
    タイトルの答えに関しては一番弱い光でも入る色で誇張があるとわかるし、正確には緑では無く黄緑になる
    どんな質問があるかに関してはだいたい健康問題など身近な問題で、現状ではわからないもあるも含めて解説
    .
    皆がブレーキでトンネルが許容量を超えると即渋滞や、高密度酸素は危険・市販磁気製品は無効かつ悪害は直接的
    水の美味しいが含まれている成分のせいだけど現状科学だとまだわからないなど身近な事でも謎は多い

    [2021-1]
    原05。これはおかしいだろうって言うテレビの健康番組やコロコロ変わる危険物質の背後関係がやっと掴めた
    古川奈々子訳 レイ・モイニハン、アラン・カッセルズ
    「怖くて飲めない! 薬を売るために病気はつくられる」を読んだ
    .
    タイトル通りで使うと直ちに数値に変化が出る薬に合わせて病気が設定される。事例ではコレステロールなど
    コレステロールを基準にすると薬よりも生活改善の方が副作用も無く良いとわかるが、それを表に出させない
    全てこれが基準で製薬会社が医者・病人メディアを賄賂で取り込んで操り世論操作して病気の流行を作り出す
    .
    バイアグラを毎日飲めば良いという医者も出る。他にも個人の違いを病気扱いにし依存症の出る薬を飲ませる
    役者を使った台本作成は当たり前で、データの編集改竄もしている完全な不正行為。テレビも含め信用ならない

    [2021-3]
    原02。00年代の本だけど若い時に精神分析をならって変われなかった人の反省とも言える
    浅野元志、川野由子、日下紀子、永松 優一訳 パトリク・ケースメント
    「あやまちから学ぶ 精神分析と心理療法での教義を超えて」読んだ
    .
    事例としてもフロイトやらラカンをやりすぎて頭がパーになった頭の医者はわりと見るんで何がアカンかわかる
    自分はなんでも知っていると考えて思い上がり易いが原因となり、確信に満ちすぎた決めつけ等で反発を産む
    この人自体が参考はウィニコットで、修正が必要でも精神分析も現状に取り込んでるので改善している人はいる
    .
    上記で患者の意見もあるがずかずか人の心に入り込んでくるで、わかり易く言うと感情への理解が足りなすぎる
    安心させようとすると安心させないなど経験から得た格言も説得力ある。上記の古い人はさっさとご退場願いたい

    [2020-07]
    原96。身近なレイプ事件を噂で聞いたのでになり、近親相姦でレズになった話もあり実際はどうかで疑問あった
    伏見 憲明ほか訳 サイモン・ルベイ 「クィア・サイエンス 同性愛をめぐる科学言説の変遷」を読んだ
    .
    女性と男性とで違いがあるらしく、前者は選択した実感がありそこで選択したなら責任が伴うで価値観に差が出る
    人格障害的なアイデンティティの不安定さがあるんじゃないかとも疑っていたが、ここもむしろ常人より強固になる
    そんな訳で病気ではないとわかったがここも曲者で、遺伝子で判定は難しく原因が不明で治療法は無いと来ている
    .
    過去は存在の概念が無くゆすり犯罪をする者も多かったので投獄され、上記病人でないも内部から反対の声
    科学を使った正当化は胡散臭いと共に、追跡調査がないで人体実験的な治療も全て失敗とある意味不死の病

    [2017-08]
    原13。ちょうど日でこれに関するセクハラ事件が起きた。またES細胞はあります事件も思い返す
    大隅典子訳 S・J・セシ+W・M・ウィリアムズ
    「なぜ理系に進む女性は少ないのか? トップ研究者による15の論争」を読んだ
    .
    見解だが、結論を言うと男女で差はある。但し平均値だったり、環境影響あったりと要因多く、決定的要因では無い
    才能と努力の問題に置き換えても良い。天才が実際は努力家だったりと先入観を覆す事実もある
    同時に先入観が選択や発展を妨げている事や、前述の元の素因で最初の選択に差が出る事もわかる
    .
    最初に書いたセクハラや不正は当然アウトだが、男女問わず個人の資質や努力は成功要因で考慮いる問題
    ふたなりなど先天性副腎皮質過形成など、病気で極端な例の研究も載っててここらも才能問題で面白い所と思う

    [2020-09]
    刊12。ファーブルを扱った事からの派生になる。フェミニズム調べてた頃でゲイのなんでが意外な所でわかってしまった
    斎藤徹 「性をめぐる生物学 ネズミから学ぶ」を読んだ
    .
    胎内時の母親異常ストレス状況でホルモン崩れオカママウス誕生や、脳の一部切除でオナベマウスとなるほど
    特定受容体に反応でホルモンとフェロモンは似るや、上記で戦時下に母体内の子供はオカマ率高いなど発見ある
    元々がメスベースで作られるみたいで、有名なハイエナメスの万能チンポぶりはやりたい放題感あって面白い
    .
    疑問を持たれているゲイエイズ患者の脳委縮も扱っているが、本当に病気で無い扱いにして良いのかと疑問を持てる
    オキトシンがないと恋もしないし歌も歌わないや、匂いで好きにさせたオスの子を可愛がるなどネズミでも参考になる

    [2020-02]
    刊15。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。類例書籍で共立スマートセレクション。海の生き物
    山口 幸+巌佐 庸「海の生き物はなぜ多様な性を示すのか: 数学で解き明かす謎 (共立スマートセレクション)」
    を読んだ
    .
    大学二年の公開講座がきっかけのフジツボ研究者で、研究までの経緯や取り組みがあるとわかりやすい
    大阪の人なんで魚市場で見つかる写真や、博物館の企画でセアアゴケグモの矮雄を探そうなんかもある
    そんな訳で魚の性転換調査なんだけど、同時に上記の寄生的な形での繁殖やなぜそうなったかを調べている
    .
    残せる子供を最も多くするのが適応の考えで、魚もそうだが繁殖集団が小さい種は雌雄同体で環境の影響も
    自然を人工再現しようとしてのアロンアルファ万能ぶりや、人間は性器官構造が特殊化して無理なんかも発見

    [2020-02]
    刊01。海と寄生する生物を調べていた流れで本来は性転換のなぜを調べたかったけど、それ以外でも発見ある
    尼岡 邦夫編 「魚のエピソード―魚類の多様性生物学」を読んだ
    .
    人間も魚も耳に石があるとか、サメのセックスは常にレイプとか、ドジョウやウナギはクローン的など色々
    最初の目的の性転換はフェロモンで変化だが、脳からの物や与えるだけでも変化するなど割と簡単に変わる
    上記サメにしてもふたなりは多いらしく、地域によって独自進化し泳ぎの下手な魚も多いなど進化痕跡が残っている
    .
    塗装等にも関係する、常に元あり隠蔽・目立たせるで二種あり疑似餌も含む擬態の話はわからないも含め納得
    原因不明で積極的に襲い、跡も残らず、報道も錯綜し迷宮入りになるサメの話は怖かったし興味もそそられた

    [2020-02]
    刊87。海の生き物を調べている過程で性転換や雌雄同性の話が出てきて条件を応用てきないかで興味あった
    中園 明信/編 「魚類の性転換(動物その適応戦略と社会 9)」を読んだ
    .
    種類は限定されるけど飼育下でホルモンを投与すると金魚やグッピーも性転換するなど驚く部分は会った
    元々男なのか女なのかも謎だったけど、小さな精巣が両方に付いていて性転換時は肥大して別物と写真付きで納得
    条件だけど基本的な群れで一番大きい個体が変わるで、生存の為の最適解でそうなったも理屈はわかる
    .
    片方の性だけになると発生で異性が抑止しているもなるほどだし、子供を両性で世話する魚がなりやすい
    エビの例もあって他の種に住みつく系も対象。大きいメスがオス化はわかるが逆は人間で想像すると驚くし滑稽

    [2021-4]
    原99。LGBTを調べていてその流れからなんだけど、なぜ始まり何を意図しどう動いているかが詳しくわかり勉強になった
    梅田徹訳 ヒラリー・プール「ハンドブック世界の人権」読んだ
    .
    世界人権宣言は1948と遅いが、同時に世界大戦でのありとあらゆる人権侵害が国連発足と共に動機だとわかる
    今書ではそれ以前の人権侵害の歴史にも触れ、独善を始めた王の権力を封じる為に法で拘束するとなっている
    現状だと国外追放なんかも人権侵害に当たり、世界人権宣言の文面が意図や高い理想に基づいているとわかる
    .
    理想が高いと実現は難しいがここでもダライ・ラマを始めとした沢山の現代の英雄が紹介され、モデルとして最適
    また現代の英雄の多くが政府機関を活用し、多くの人に援助と支援と保護をチームとして行ってる事も注目すべき点

    ■ 富岡明美、原美奈子訳 リリアン・フェダマン 「レスビアンの歴史」
    ■ 金城克哉訳 エリック・マーカス 「Q&A同性愛を知るための基礎知識」
    ■ 上田勢子訳 ケリー・ヒューゲル「LGBTQってなに? セクシュアル・マイノリティのためのハンドブック」
    ■ 高沖 宗夫、村松 繁訳 ロバート・S・デソヴィツ 「免疫のはなし からだを守る偉大な力(科学選書 10)」
    ■ 辛島 昇ほか 「ドラヴィダの世界 (インド入門2)」
    ■ 辛島 昇編 「インド入門」
    ■ 辛島 昇 「インド・カレー紀行 カラー版(岩波ジュニア新書 629)」
    ■ 神崎朗子訳 マイケル・グレガー、ジーン・ストーン
       「食事のせいで、死なないために 食材別編 スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学」
    ■ 神崎 朗子訳 マイケル・グレガー+ジーン・ストーン
       「食事のせいで、死なないために 病気別編 もっとも危ない15の死因からあなたを守る、最強の栄養学」
    ■ 根本幸夫監修 「最新食べて治す医学大事典」


    Vol 3587(2021-05-21)
    [2020-08]
    原91。身近なレイプ事件を噂で聞いたので。ホモばかり調べても生々しいので百合調べたら明らかに何か違う
    富岡明美、原美奈子訳 リリアン・フェダマン 「レスビアンの歴史」を読んだ
    .
    真正が男性より少なく戦争で男がいないなどの環境でなりやすいや、女性集団同士で同調圧力働くなど違いある
    19末はロマンチックな友情としてよく見られ、その後の戦争でも多かったとわかるが戦後で大きな動きが発生する
    50年代のマッカーシズムの実体がとてもわかり、秘密クラブでの会合や極端な性差強調で自己確立していた
    .
    60年代以降はフェミニズムと融合・分離、70年代はヒッピー風と退廃・80年代はSM変態への目覚めと時代で変化
    上記で集団の考えに染まらないなら入れてあげないで対立があり、単純に愛して生きるだけでは難しいとわかる

    [2020-11]
    原93。身近なレイプ事件を噂で聞いたのでになり、話を出来るほど知っているのかと言う事で基礎的な本
    金城克哉訳 エリック・マーカス 「Q&A同性愛を知るための基礎知識」を読んだ
    .
    結論から言うと人によってそれぞれ違うだが、当事者からすると社会全体の10%は多く感じるや生まれつきなど見解ある
    どう差別されたかはエイズ流行の頃が最も酷かったと言え、現状の社会活動もその頃の迫害で現実的となった
    それ以前から差別もされていたが仕事の拒否など具体的で、同性結婚できないとどういう問題があるかもわかる
    .
    この当時はクイアはオカマと訳されていたが、見せつけている様に見えるのが普通に振る舞っていただけなど見解の違い
    どういう風に考えているかがわかると危険性や優秀と言う正負の印象も変わり、ここらから始めるべきだなと

    [2021-4]
    原03。差別を受けているに対して反対するには同意できるけど、それ以外に関しては不信感もかなりあり勉強
    上田勢子訳 ケリー・ヒューゲル「LGBTQってなに? セクシュアル・マイノリティのためのハンドブック」読んだ
    .
    本国表記ではGLBTQなんだけど日ではNHKが改変してLGBT表記になったなど、ここらでもちょっと臭い雰囲気はある
    LGBT用のヒント集にもなっていてこう言われた時どう反応するかのアドバイス集でもあるが相手への敬意に欠けると思う
    考えベースはキンゼイレポートともわかったが、これには疑問も出ているし、生物学的異性愛から範囲を広げすぎている
    .
    自分を守る為に嘘をつくは認めるけど、それ以外での嘘の正当化やホモレイプなど犯罪行為の正当化は認められない
    今書にある恐怖感を持たれている現実も理解すべきと思うし、同性愛者には喫煙や飲酒率が高い現実も考えるべき

    [2020-10]
    原87。方向性を変えざるを得なかったセイバーを扱うからで、あまりにずさんな現状認識に失望してにもなる
    高沖 宗夫、村松 繁訳 ロバート・S・デソヴィツ 「免疫のはなし からだを守る偉大な力(科学選書 10)」を読んだ
    .
    途中ぐらいまでなんで自分はこれ借りてきたんだろうといった感じだったがタバコで免疫落ちると出てああとなる
    解説にはわかりやすいとあるが専門的な所にまで踏み込んでいるし、出たのも古い本なんで難しめになる
    ちょうど免疫をズタズタにするエイズが流行したころなので、アフリカがその件をずっと隠していたなど逸話多い
    .
    同性愛者の性が明らかになったのもエイズが起点で、月に何百人・日で十人が普通の乱交は責められても仕方ない
    免疫以外にも体内の栄養素が欠乏するとどうなるかなんかも載っていて、現状情報と比較して読むとためになる

    [2019-11]
    刊94。インド調査から。近くの図書館に記録はあったけど調べると無かった特殊ケース。1の方と違い大きい版
    辛島 昇ほか 「ドラヴィダの世界 (インド入門2)」を読んだ
    .
    ドラヴィダの世界とは何ぞやと言う訳で、アーリア系列では無い原インド先住民になる南インドの現在と過去の入門
    ヴェーダがアーリア系列で記録はないと思いがちだが、民間信仰の形で生き残り続けていて人類でも最古クラス文化
    北インドにない特有の遺跡で巨石文化が残っているがスティカプランと言う形で卍に組むとか驚く物が残っている
    .
    上記でなんでも取り込むのがインドだが西洋が来た時も取り込んで、現状は消えているが独自のガラス絵を産んでいる
    近年の記録でインド名物新聞での結婚募集20年の変遷なんかの記事もあり、文化の受容という点でも興味深い

    [2019-07]
    刊77。インド調査から。古い本だし先に読んだ筆者の本が読み難くて敬遠していたが実際は複数著者によるエッセイ
    辛島 昇編 「インド入門」を読んだ
    .
    2もあるらしいんだけど図書館から紛失している事が書庫依頼で発覚した。どちみち上記で現状だと重要度は低い
    それでも当時の日本人が持っていたインド感や、背中に足がある牛など当時のインド写真など古いなりの資料価値ある
    また内容的にも面白い話は載っていて、タイトルによくあった興味を広げる本と言う意味で各種引用されるのも納得できる
    .
    日本との比較では文学の傾向になるが、これも研究していた人が翻訳業務に携わっていた人が多い影響かなあと
    後は英領時代は半ばまでインドが多数の国と見られていた事や、文化混入がゆっくりでインド文化が残った日との比較など

    [2019-07]
    刊09。インド調査から。先に読んた本が読み難かったんだけど今書も題材は良いが同様
    辛島 昇 「インド・カレー紀行 カラー版(岩波ジュニア新書 629)」を読んだ
    .
    インド圏の文は装飾が多いとあるが、長くインドに過ごしているせいで染まっている部分もあると思う
    だいたい予想通りの内容になるが、インド料理は素材や家によって違うレシピでインスタント買えにもなる
    大航海時代に香辛料が薬として流通したも事情がわかると納得。また牛をバラモンが食べていた話もある
    .
    タイトル通り全編カラーで具体的な事はわかるが、味までは分からないし分かったとしても辛いの一語になりそう
    父が娘をさらうラーマーヤーナ異聞の話は興味深かった他、ドラ焼きに似た料理があるも起源的に気になる

    [2021-2]
    原15。前後編後編が貸出中で間が開いてしまったがこっちは具体的に何をどう調理して食べれば良いの?な内容
    神崎朗子訳 マイケル・グレガー、ジーン・ストーン
    「食事のせいで、死なないために 食材別編 スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学」読んだ
    .
    比較でどうとでも言い換えられるのでインチキかまかり通り、何か食べると決める事は他を食べないと決めるで試される
    要は体に良い物を増やし悪い物を減らすで改善され、肉・完全加工系を減らして野菜・果実系を増やせば良いになる
    食事効果は絶大で劇的な効果あるがどれも長期的な視野に立つ。ここらは運動なんかと似た点あり習慣化が大事
    .
    組み合わせレシピと共に節約の方法なんかも詳しく、タバコがオナラの原因になっているなど派生豆知識も豊富
    DNA修復効果のあるターメリックなど割と凄いのも含まれるし、ケシの催眠効果やナツメグの覚醒効果と驚きも

    [2021-1]
    原15。本来は二巻組なんだけど下の方がやたらと予約多で読めるのはいつになるんかなと思いながらの前半
    神崎 朗子訳 マイケル・グレガー+ジーン・ストーン
    「食事のせいで、死なないために 病気別編 もっとも危ない15の死因からあなたを守る、最強の栄養学」を読んだ
    .
    タイトル通りで同時期に調べていた米企業の不正も絡む、根本原因の解決・研究が利権で妨げられている話を含む
    遺伝的な話では無いし、老衰でも死んでいないは驚きと思うし原因が常々指摘されているデブからの病気も納得
    研修医の時代からロビー活動とも接待ともいえる賄賂が支払われているも頭が痛くなってくる+コロナ化では注目点
    .
    なにを食べれば良いかはお馴染みの肉を避けて野菜・果実多め。日本限定記事で米のツヤ用薬剤の問題指摘あり
    アレルギーがガンリスクを避け補完用にキノコが良いなど具体的な部分も多々あり、効果を意識して食生活を送れる

    [2021-1]
    刊18。健康問題以外にも節約とか倹約も兼ねているで、海外本と違い手に入れやすい素材が載っているもある
    根本幸夫監修 「最新食べて治す医学大事典」を読んだ
    .
    個人的な理由で探していた病気もあるんだけど追加して調べ直し特定する必要もあるとはいえだいたいは載っている
    マタタビに鎮痛作用があるなど道ばたの野草も含め「こんなものも食べれるんだ」もあるが、知識身に付ける必要も
    上記で便利なんだけど探さないと入手が難しいや、入手は出来るけど高価などもある。ウナギ常食とか無理でしょ
    .
    先に調べていたにんにくとしょうがなんかは安く入手出来て便利そう。ただ刺激が強いや胃に負担など注意もいる
    基本はバランス良く・体を動かす・酒タバコを避けるなど真っ当な見解になってしまい、簡単そうでも難しいになってくる

    ■ 糸川 嘉則編 「ミネラルの事典」
    ■ 斎藤徹編 「ダイエットをめぐる生物学(アドスリー)」
    ■ 斎藤徹編 「ストレスをめぐる生物学(アドスリー)」
    ■ 寺西のぶ子訳 スティーヴン・フルダー 「ショウガは効く 究極の家庭薬」
    ■ 寺西のぶ子訳 スティーヴン・フルダー、ジョン・ブラックウッド 「ニンニクと健康」
    ■ サカイ 優佳子+田平恵美 「世界の料理(ポプラディア情報館)」
    ■ 青島淑子訳 アマンダ・アーセル 「心と体をいやす食材図鑑」
    ■ 桜内篤子訳 ブルース・マキューアン 「ストレスに負けない脳 心と体を癒すしくみを探る」
    ■ 林一、林大訳 ジョン・D・バロウ 「宇宙論大全 相対性理論から、ビッグバン、インフレーション、マルチバースへ」
    ■ 布施由紀子訳 エリック・シュローサー 「核は暴走する アメリカ核開発と安全性をめぐる闘い」


    Vol 3585(2021-05-08)
    [2020-12]
    刊03。うつ病の原因にリチウム不足の可能性があるで興味もった。これは白菜・わかさぎ・かき・するめに多く含まれる
    糸川 嘉則編 「ミネラルの事典」を読んだ
    .
    健康の問題程度で読んだんだけど上記から不足・過剰・中毒でどんな症状が起きるかまで一望出来て大変良い
    あまり研究されていない分野みたいだし、必要量を国が昔に制定して足りていないのにそのままになっている例もある
    取り過ぎの極端な例は公害病なんかで、タバコも含めて有害性しかない物質が蔓延している事も驚きだった
    .
    塩なんかは逆に自然では天然にない。接しやすさから職業病はもちろん土地で取れる取れないで問題が出たりもする
    上記から昔は風土病と言われていた物がこれに起因するは発見だったし、洗剤開発で繊維産業発展なども豆知識

    [2020-10]
    刊16。ファーブルを扱った事からの派生になる。岩波科学ライブラリーの類例で薄いアドスリー
    斎藤徹編 「ダイエットをめぐる生物学(アドスリー)」を読んだ
    .
    こんな事も研究しているのかと驚きあるが、正確には肥満で病気になるから運動しようとかそっち系と関わってくる
    どのレベルで肥満と考えるかにも見解があって、正確に測るのは難しいやただ痩せただけでは意味ないとわかる
    食用の増進や減退の研究もありここらは精神病ともリンク。また快の刺激を与えるとネズミが食欲増進なんかも
    .
    食べ物を味わうと言う点で味覚にも範囲が広がり、ネコちゃんなんかは甘みを感じず代わりに旨味を広く味わえる
    食事にコミュニケーションの側面があるというのも発見で、仏はやせすぎはモデルになれないなど健康と関わる分野

    [2020-10]
    刊16。ファーブルを扱った事からの派生になる。岩波科学ライブラリーの類例で薄いアドスリー
    斎藤徹編 「ストレスをめぐる生物学(アドスリー)」を読んだ
    .
    ストレス対策と言う側面で興味持ったが、ストレスの無い状態もストレスになるや快のストレスもあるなど発見ある
    環境からの刺激で変化したから元の状態に戻ろうとしている状態がストレスになる。だいたいホルモンが出ている
    ネズミにストレスかけてく実験が最初にプレーンなのを作って宙づり・水責め・メシ抜きでいじめ・うつ出るのも興味ある
    .
    ホルモンの側面は興味深く子育てするメスは母乳を出すプロラクチンが脳に作用し、苦労が快楽になり忍耐強くなる
    ネズミの実験で慢性ストレス下だと記憶が落ちるも発見で、上記良いストレスと共に見解なんかも大事ねと

    [2020-12]
    原93。健康対策になるけど海外は漢方・ハーブに関しては研究が遅れている上に否定もしているので一苦労になる
    寺西のぶ子訳 スティーヴン・フルダー 「ショウガは効く 究極の家庭薬」を読んだ
    .
    食事で健康を保つインドの知識をベースにしていて、アールヴェーダでの食物分類の簡易版は見たかった物に近い
    インドを参考にしている時点で対象が神秘的な東洋全般に渡り日本も含まれる。日だとショウガは入手も簡単で良い
    胡椒の次に人気がある香辛料として古くから珍重はされている。効果に関しても他の物と組み合わせるとより効果
    .
    食物としては世界全域で人気がありショウガのお菓子は伝統料理として世界各地にあり、お話なんかも残っている
    長くなったが結論は体を温める・循環器系によく効く。効果は弱く持続で力だが害はほぼ無く、ニンニクとあわすと効果大

    [2020-12]
    原91。ギャグマンガ時代のキン肉マンのエネルギーがニンニクだったとか思い出しながらだが効力はとても高い
    寺西のぶ子訳 スティーヴン・フルダー、ジョン・ブラックウッド 「ニンニクと健康」を読んだ
    .
    最初に副作用から書いとくと臭いの強さ・刺激の強さで胃や下にくる場合あるが、それ以外はほぼ弱点がない
    民間伝承も参照すると何にでも効くで実験結果を元にすると感染症予防・コレステロール値や血糖値を下げる
    弱点になっている臭いの強さも虫よけとしての効力を発揮し、硫黄が含まれているが効果の秘訣にもなっている
    .
    食べ方には工夫が必要で生で食べるのが一番良いとされている。また栽培も簡単で埋めるだけですぐ出来る
    食べ物を医療に使う歴史は長いけど科学的に証明されて利用は最近かららしいので積極的に取り入れて行きたい

    [2019-02]
    刊07。安定の子供向け事典になる。お腹が減っていたからも調査動機と思うが、民族を同時に調べていたのも良い機会
    サカイ 優佳子+田平恵美 「世界の料理(ポプラディア情報館)」を読んだ
    .
    美味しそうと言うよりもコレどんな味するんだ、どういう風に使っているんだ、聞いた事もない食材だゾって料理が多い
    土地で取れる物が料理の基準になるし、入って来た物を土地の物とどう組み合わせかでバリエーション幅も広くなる
    祭なんかの儀式と関連した物が多いのも怪的な部分で面白いと思う。その時期しか限定で食べられないのもレアさある
    .
    包む事が家族全員が揃う事を意味している餃子など、単に食事と言っても背景に充分な物語背負ってるんだなと感心
    古代の風習をそのまま残しているのも、歴史で変化していくのも興味深い点で現実的かつリアルタイムの人間資料

    [2020-12]
    原00。バランスの良い食事と言われても、どれに何が含まれどういう方法でとれば良いかわからないので借りてきた
    青島淑子訳 アマンダ・アーセル 「心と体をいやす食材図鑑」を読んだ
    .
    食事で健康を保つ考えが科学的に成分がわかった最近になってやっと学者も認めたは、意外かつ西洋的と思う
    タイトル通りオールビジュアルの図鑑でなにがどう作用して、どれに含まれ、どう調理すれば良いか一覧でわかって良い
    発見は捨ててしまう皮に栄養が含まれている食品が結構あるで、おなじく刃物で切るより手でちぎった方が栄養も残る
    .
    同様に調理法で栄養が抜けてしまうも発見だった。アルファルファは馬の資料で良く見たがもやしだったなんかも発見
    突き詰めると脂っこい物を避けて野菜・果実・お魚を食えだが、指針みたいなの物がやっとはっきりしてとても助かる

    [2020-09]
    原02。ストレスに関する概要書みたいなもんで読み易いけど、劇的に軽減する方法みたいなのは基本的にない
    桜内篤子訳 ブルース・マキューアン 「ストレスに負けない脳 心と体を癒すしくみを探る」を読んだ
    .
    序文が読んでいたサポルスキーで納得したけど、動物はオンオフの切り替えが明確なので胃潰瘍にならない
    人間の問題はストレスが無いのにストレスを感じ続け、対処する物質を出し続けているからの問題になってくる
    わかり易かった例がストレス下で発動する火事場のクソ力で、常時発動し続ければ体が壊れてくるもわかると思う
    .
    頭の物質が出過ぎているや出ていないで病気も発生し、ではストレスを増やしたらでも逆に悪化とよくわかっていない
    オチは薬物療法より規則正しい食事・運動・睡眠とベタ。それでも効果は二倍と大きくもっと研究必要ねと

    [2021-3]
    原11。まどかのエントロピーがどうこうが意味不明だったけど、出元がどこでどう論じられたかがやっとわかった
    林一、林大訳 ジョン・D・バロウ 「宇宙論大全 相対性理論から、ビッグバン、インフレーション、マルチバースへ」読んだ
    .
    論理に基づいて宇宙像を仮定し現実で実験し、それを証明しようとしているが現状になり変遷がある事がよくわかる
    上記のエントロピーがどうこうは1865の考えで後にクラウジスとマッハに論破され、古い考えだから意味不明だったと納得
    理論を弄んでいる様な所があるんでわかり難いけど、それは違うねで面白い考えが色々と出てマルチバースもその一つ
    .
    無限が人間に理解しにくい概念なのも難しい要因で、無限であるなら始まりと終わりと途中はどこなんだで議論ある
    理論によってはタイムトラベルも可能で、SFが答えを出しているタイムパラドックス問題の解もこういう系列が初出とわかる

    [2020-12]
    原13。ファーストフード告発で有名な著者でその取材中に聞いた話から発展。日だと扱いにくいけど震えあがる話も多
    布施由紀子訳 エリック・シュローサー 「核は暴走する アメリカ核開発と安全性をめぐる闘い」を読んだ
    .
    タイトルどおりでICBM施設でミサイルに穴が開き、事故が起きるを想定していなかったので大火災核爆発の危機に至る
    核開発と度々起きてしまっている運用上の事故も洗っていき、庭先に核爆弾が落っこちたなんて恐ろしい話も載っている
    よく噂になるデーモン・コアの詳細も良くわかったが、軍施設での事故や公表するか否かや責任での対応など生々しい
    .
    ミサイル火災の実際としても面白く酸化剤の煙が猛毒化する事や、中和剤がどの薬品にも存在している事なんかも
    核の脅威という点では核戦争より怖く、軍事基地の事故がうっかりミスの形で意外に多い事も含めてとても発見あった

    ■ 宇丹貴代実訳 エリック・シュローサー、チャールズ・ウィルソン 「おいしいハンバーガーのこわい話」
    ■ 宇丹 貴代実訳 エリック・シュローサー 「巨大化するアメリカの地下経済」
    ■ 楡井 浩一訳 エリック・シュローサー 「ファストフードと狂牛病」
    ■ 楡井 浩一訳 エリック・シュローサー 「ファストフードが世界を食いつくす」
    ■ 伊藤 真訳 モーガン・スパーロック 「食べるな危険!! ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する」
    ■ 三宅 真季子、鈴木 眞理子訳 マリオン・ネスル 「フード・ポリティクス 肥満社会と食品産業」
    ■ 亀井 俊介、巽 孝之訳 アプトン・シンクレア「アメリカ古典大衆小説コレクション 5 ジャングル」
    ■ 北垣憲仁訳 アン・N・マーティン「食べさせてはいけない! ペットフードの恐ろしい話」
    ■ 栗木 さつき訳 エレン・ラペル・シェル 「太りゆく人類 肥満遺伝子と過食社会」
    ■ 岩槻 邦男訳 ギリアン・トルミー プランス「地球植物誌計画 人間と自然との共生をはかる」


    Vol 3583(2021-04-24)
    [2020-12]
    原06。セイバーのタバコ不祥事からの派生になる。ベストセラーになったのはこれ以前の書だがまとまりはこっちが上
    宇丹貴代実訳 エリック・シュローサー、チャールズ・ウィルソン 「おいしいハンバーガーのこわい話」を読んだ
    .
    ティーン向けの棚にありイラストも豊富で大変読み易いかつ、この手の業者が子供を狙っているもあり適切な本となる
    食肉工場で作っているので糞も大量混入・味の秘密は詳細不明の合成香料など、そんなにヤバかったのか驚かされる
    事例や読者からのお便りも衝撃的で放置しても二年以上腐らなかったバーガーなど明らかに尋常でない物が入っている
    .
    バイト環境が最悪なのも実態で労働活動をしようとすると店ごと潰されたなど、最初の乗っ取りから悪辣非道ぶりを発揮
    子どもが狙いなので楽しい作りにしているかつ、最初の玩具セットがSTの大ヒットで成立かつSWも狙いと極悪非道

    [2020-12]
    原03。セイバーのタバコ不祥事からの派生になる。食品業者の不正暴いた作家だけに不当労働横行現場には詳しい
    宇丹 貴代実訳 エリック・シュローサー 「巨大化するアメリカの地下経済」を読んだ
    .
    マリファナ・奴隷農場・ポルノの三科目。初期ポルノの覆面女と靴下男など記録に残されなかった歴史まで調査
    この人自体は安全性が高いとしてマリファナ肯定派だが、雑草扱いでそこらにあり高収入から麻薬戦争が勃発する
    幾らぐらいで売れるかを聞くとトウモロコシの34倍かつ普及し過ぎているで納得。捕まる意識の無さも密売を支えている
    .
    奴隷労働の原因がオーガニック食品ブームなのも驚きで、移民賛成の背景に無料労働力確保の狙いもあったとわかる
    とうぜん国とロビー活動こと賄賂の形で結びついているし、ポルノの為にマフィアが価値観を崩しているとの説もある

    [2020-12]
    原02。セイバーのタバコ不祥事からの派生になる。ちょうどBSEが流行っていた頃で流行した一冊の後日談でもある
    楡井 浩一訳 エリック・シュローサー 「ファストフードと狂牛病」を読んだ
    .
    BSEに関してもまず国が隠そうとして色々としたが問題になっているが、この手の問題は隠されて出で来ないも多々
    欧米で考えるとわかり難いが中国とかで考えるとしっくりくる。中国食品工場が労働基準満たしているなんてありえない
    中国レベルの環境で働かされているのが米の工場で、労働力は大推奨している移民をただ同然で働かせれば成立する
    .
    攻撃の矛先は同じように隠し事をしていた日本企業にも及び、いい加減な腐ったメグミルク事件は00と思い出される
    作者の口癖は食事が人の体は食べ物次第で、毒入り食品食わされるとは思っていなかったので食べ物への注意高まる

    [2020-12]
    原01。セイバーのタバコ不祥事からの派生になる。ベストセラーになって危険なフード産業にダメージを与えた一冊
    楡井 浩一訳 エリック・シュローサー 「ファストフードが世界を食いつくす」を読んだ
    .
    他書も含めてそこまで危険とは思っていなかったので、子どもの生活に食い込む形で侵略していたは悪辣さある
    攻撃対象はフード産業だけに留まらず、多様性を口にして人気映画を一瞬でダメにしたあの映画屋にも波及する
    多様性は口だけで狙いは画一性を世界全土に広める事で、画一化する事によって効率性が上がり収入も上がる
    .
    予算を引く対象は一番弱い労働者や資材で、ただ働きは当たり前かつ劣悪環境で物を扱うみたいに働かせている
    労働力確保の為に移民賛成や飼い慣らしやすくする為に多様性を叫んでいたんだなとわかって納得かつまさに帝国

    [2020-12]
    原05。セイバーのタバコ不祥事からの派生になる。一カ月マクドだけ食ったらどうなるの映画スーパーサイズミーの監督
    伊藤 真訳 モーガン・スパーロック 「食べるな危険!! ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する」を読んだ
    .
    映画は未見だが想像を絶するレベルでマズい事が起きてしまうし、企業が隠れてどう個人を潰すかの事例にもなっている
    ずっと不思議に思っていた事が他書も含め判明したが、あのポテトの美味しさは薬品に近い物が入っている事で成立する
    単に太るだけでなく依存性があるらしく、だんだん気分にも障害が出て、最後はバカになってしまい理想の搾取対象になる
    .
    そんな映画を発表した以上は当然潰しに来て、タバコ屋起源の直接では無い下位団体や買収専門家を使っての誹謗中傷
    まともな食べ物では無いと思っていたけど、太るだけでは無く頭も含めた肝炎レベルの病気にもなる米自慢の侵略兵器

    [2020-12]
    原02。セイバーのタバコ不祥事からの派生になる。米のフード産業がどれだけ国と結びついてインチキをしているか
    三宅 真季子、鈴木 眞理子訳 マリオン・ネスル 「フード・ポリティクス 肥満社会と食品産業」を読んだ
    .
    食品の目やす表示が読み難くわかり難いのはここらが原因になっていて、特定の食品を食うなを避けたいがある
    向こうの食事の偏り振りはかなり異常で、根底の問題としてそういう店しかない状況を作り上げられてしまっている
    最初に栄養不足でたくさん食べようキャンペーンを張っていたのを逆利用された形で、現状の米はデブ大国になる
    .
    肉を減らして運動すれば良いを言わせないようにしているし、インチキダイエット商法が隙間に入り込んで栄える
    外国の食品のヤバさは死体薬物混入ペットフードで知っていたが、人間の食品も商売優先で人の心してないなあと

    [2021-1]
    原1890。百年後の変わっていない状況の告発でも引用された当時のベストセラーだけどそれ以外にも色々見えてきた
    亀井 俊介、巽 孝之訳 アプトン・シンクレア「アメリカ古典大衆小説コレクション 5 ジャングル」を読んだ
    .
    解説が充実で、これ以前の1895にやっぱり今と変わっていないワスプの嘆きと新興移民批判本から影響+パクリがある
    掲載紙は社会主義の新聞で散々苦労をした後に社会主義が解決策と称える内容で要は上と同じく扇動用プロパガンダ
    上記主張は11Pノンストップの演説場面で鼻息荒いが、受け入れられたのは告発部分で当時これ系が人気と解説にある
    .
    ことさらに悲惨を強調し現実の不正と結びつけるでああだが、日の蟹工船は1929で元々そういう系列あったかでも納得
    中華の工場とか想定すると良い。こういう形で煽ってたんだなもわかるし、これ系娯楽にするとカイジになるんだなあと

    [2020-09]
    原97。ファーブルを扱った事からの派生になる。問い合わせに知らぬ顔をしていれば諦めるだろうの企業本質も暴露
    北垣憲仁訳 アン・N・マーティン「食べさせてはいけない! ペットフードの恐ろしい話」を読んだ
    .
    以前にウマを調査した時に大量の死体が出る事を突き止めたが、それがどうなるかはペットフード以上は不明だった
    他にも動物園の動物が急に病気になって調べたら汚染廃棄された肉が回っていたという事件なんかもあったりした
    飼い犬が急に病気になり、獣医仲介で調べてもらうと汚染済み、更に企業は上記だんまりや不正で調査の火が付いた
    .
    結論を言うとあらゆる所から出るゴミ死体を溶かして餌にしていて、処理も不十分なので運が悪いと毒に当たる
    筆者は以後自作エサ作りに励んでいるが、ペットフードは人間は口に入れない方が良いや色々ずさんな現実がわかる

    [2021-1]
    原03。食べすぎ警告系かと思ったけど遺伝的要因の発見や、デブ化状況を作るグローバル経済指摘と内容濃かった
    栗木 さつき訳 エレン・ラペル・シェル 「太りゆく人類 肥満遺伝子と過食社会」を読んだ
    .
    遺伝子は病気だとわかりやすく、食べても食べても飢餓が続く病気が体内で作れなかったレプチンの注射で解決など
    遺伝子が絡むと倫理に反する事項も多く出て病気ネズミ開発で大儲けや二体を合体、権利で反目対立と生々しい
    人間のデブ記録は655キロ。上記の自給自足していた地域が海外資本侵入で侵されるは水木サン土人事例と同じ
    .
    遺伝子要因発見前はデブは虐められていたらしく、そういう状況を作っておいて虐めるとは海外もタチが悪いなと
    安くても食べ物だけはちゃんとしたの選ばないとデブで栄養失調化して死にうるんだなで考えも変わる良い本

    [2020-03]
    原82-92日編97。寄生虫からウィルスと調査中。20はコロナが流行し図書館も一か月休刊と異常事態
    岩槻 邦男訳 ギリアン・トルミー プランス「地球植物誌計画 人間と自然との共生をはかる」を読んだ
    .
    90年代の花博の時に創設された日のコスモス賞を最初に取った人だけど、日訳が無く論文を日で編して出版
    ウィルス関係なさそうだけど原住民の薬学知識や腸内細菌に注目すると意味ある。本書自体は当時的な見解
    まだ怖いと認知される前のヤノマミに関して触れたりしているが、向こうの染料が肌に浸透し2〜3週持つなど発見も
    .
    部族によって使っている薬草や毒が違うや、市場でも薬草や現地だけで食べているカカオの実があるなど商業的
    当時の概念からのエコ売りだしなんで商業的だが、未知の薬学知識を秘めていると思うと今でも興味深い

    ■ 中村佳子、桃井緑美子訳 ナタリー・アンジェ 「Woman女性のからだの不思議」
    ■ 井上たか子、木村信子、中嶋公子、加藤康子監訳 シモーヌ・ド・ボーヴォワール 「第二の性:決定版 1 事実と神話」
    ■ 井上たか子、木村信子、中嶋公子、加藤康子監訳 シモーヌ・ド・ボーヴォワール 「第二の性:決定版 2 体験」
    ■ 鈴木 寿志+岸田 拓士訳 マイケル・ジェームズ・ベントン「生命の歴史 進化と絶滅の40億年 (サイエンス・パレット)」
    ■ 遠藤利彦 ディラン・エヴァンズ 「感情(1冊でわかる)」
    ■ 中村 圭志訳 トーマス・ディクスン 「科学と宗教(サイエンス・パレット 008) 」
    ■ 馬場 悠男訳 バーナード・ウッド 「人類の進化 拡散と絶滅の歴史を探る(サイエンス・パレット 013) 」
    ■ 山形浩生訳 ダグラス・ケンリック 「野蛮な進化心理学 殺人とセックスが解き明かす人間行動の謎」
    ■ 寺町朋子訳 トーマス・ズデンドルフ 「現実を生きるサル 空想を語るヒト 人間と動物をへだてる、たった2つの違い」
    ■ 松浦俊輔+福部清美訳 ロビン・ダンバー 「ことばの起源 猿の毛づくろい、人のゴシップ」
    ■ 片岡宏仁訳 マシュー・M・ハーレー+ダニエル・C・デネット+レジナルド・B・アダムスJr
    ■ 「ヒトはなぜ笑うのか ユーモアが存在する理由」
    ■ 大野晶子訳 ヘレン・フィッシャー 「人はなぜ恋に落ちるのか? 恋と愛情と性欲の脳科学」


    Vol 3582(2021-04-10)
    [2020-09]
    原99。身近なレイプ事件を噂で聞いたからで、引用多いフェミと公言ピューリツァ―賞筆者は知識豊富で面白く男前
    中村佳子、桃井緑美子訳 ナタリー・アンジェ 「Woman女性のからだの不思議」を読んだ
    .
    マンコの話も大量に出て下世話でありながら、語っている事はホルモンの不思議や変わった逸話でとても為になる
    当人もバセドー病で毎日薬を飲んでいるが、微妙な差でおかしな症状でるのがホルモンでふたなりの話なんかもあり
    マンコが機能しなかったり取るとどうなるの逸話なんかも女性ならではで、本書きっかけも赤ちゃんが出来たから
    .
    面白い本だけど急に女は攻撃的とか、マンコはヨーグルトとか、筋肉は美しいとかクレイジーなネタでるのも驚く
    泣き事いうフェミやポリコレにアホか!と言ってるのも素敵で、フェミにもいろいろいるとわかる部分も発見のはず

    [2020-08]
    原49。身近なレイプ事件を噂で聞いたのでになり、女は他者としてフェミニスト重要文献にもなっている
    井上たか子、木村信子、中嶋公子、加藤康子監訳
    シモーヌ・ド・ボーヴォワール 「第二の性:決定版 1 事実と神話」を読んだ
    .
    上記はキャッチフレーズ的でわかり難いが、欧中心視点で歴史が記録されていると同じで男中心で女が他者になる
    以前にもサルトルは調べていたが似たようなもので、当時最新の流行を取り入れた扇動文書として読んでも良い
    女の部分を他の物に置き換えて読むと汎用性が広く、歴史で何かを中心にした視点とは別見解なんかに発展もわかる
    .
    当時の流行なので今読むと間違っている所も多く、社会主義に傾倒し、歴史学の伝統に沿った文体でも主観的と問題ある
    最後に同業者叩きを始めてしまったのも、全編に渡る憎しみと敵意と否定の感情と共に不味く真に受けすぎるのは危険
    [2020-08]
    原1949。身近なレイプ事件を噂で聞いたのでになり、フェミニズム古典だけど本当に古典と言う古い部分が出てる
    井上たか子、木村信子、中嶋公子、加藤康子監訳
    シモーヌ・ド・ボーヴォワール 「第二の性:決定版 2 体験」を読んだ
    .
    旧日訳時は本書から先に刊行され、タイトルにある体験が象徴する通りに個人の体験談も中心になっている
    昔のかつ一巻で否定したフロイト系列の知識で論を進めるので、偏り興味本位的で説得力に欠ける部分が出た
    性別の限界を超える筈が日常会話の延長で世界が悪い・男が悪いと愚痴と不平不満で共感得ようもかなり不味い
    .
    前巻と合わせて1600Pぐらいあるが99%が不平不満と愚痴になり、結果的に憎悪を煽るだけの病的な本になっている
    代案を示せなかったのも難があり、当時と当人の限界で社会主義に希望を見いだせているが結果はご覧の通り

    [2020-02]
    原08。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。類例書籍でサイエンスパレット。直前に読んだ本とも関連
    鈴木 寿志+岸田 拓士訳 マイケル・ジェームズ・ベントン
    「生命の歴史-進化と絶滅の40億年 (サイエンス・パレット)」を読んだ
    .
    古代を調べるは宇宙を調べると一緒で、僅かなデータから仮説を立てていくしかないので限界や制約がある話
    逆に言うと絶対に揺るがない情報もあって正否を確かめる点や、逆にそこから派手に考察していくでロマンある
    スノーボール仮説も上記で提唱が95頃も発見。また大量絶滅に関する考察も派手さと共に前後で想像が広がる
    .
    北極南極は本来は氷が無い物や、別件で温暖化で寒冷化するのはヨーロッパなど別世界や見解の評価も出来る
    進化には目的が無く・終わりがなく・勝利者もいないは壮大感あるし、性の存在が長い目標も意義深いなあと

    [2018-06]
    原01。別件で一冊取り上げ、軽いまとめと参考図書を辿れれれば良いかぐらいかの軽い目的
    遠藤利彦ディラン・エヴァンズ 「感情(1冊でわかる)」を読んだ
    .
    とくに有名なライターでは無い筈で、既出情報のまとめみたいになるが本の趣旨とは合っている
    表題でなぜスポックは進化できないのか。図版入りでスポック及びTNGS6のデータなんかにも触れる
    対立はある筈なんで現時点での一見解としても見る事が出来て、ヴァルカン人も嫌われたもんだなぁと
    .
    感情に関する面白く目新しい話も扱っていて、感情の状態で記憶の入力に差が出る話など
    また何を美しく感じるかで視覚や色なんかにも触れている。簡単に読めるがそれなりに内容もある

    [2020-02]
    原98。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。類例書籍でサイエンスパレット。海外の議論分析で大変良い
    中村 圭志訳 トーマス・ディクスン 「科学と宗教(サイエンス・パレット 008) 」を読んだ
    .
    キリスト圏じゃないのでインテリジェンスデザインとは何かの詳しい解説はありがたいし、白人分析にもなる
    なぜ議論になり何が焦点かを分析し、結論を書くと宗教は建前に過ぎず教育支配権と憲法改正での権力闘争になる
    過去の宗教絡みの議論も取り上げ真面目な神学者が何に困っているかも説明。要は神を安易に認めると矛盾が出る
    .
    二つの信念や正義は両立しうるかで考えると身近な問題になるし、お互いにどう正当化・レッテル貼るかも参考資料
    真面目な神学者の間を取ろうとする問題定義は興味深いし、神格化して利用も人間の問題と思うと考える所は大きい

    [2020-02]
    原05。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。類例書籍でサイエンスパレット。学者はどう考えるかも解析
    馬場 悠男訳 バーナード・ウッド 「人類の進化 拡散と絶滅の歴史を探る(サイエンス・パレット 013) 」を読んだ
    .
    他書とも共通するんだけど古代を研究するはデータを十分に取る事が出来ず、学者でも良くわかっていない事はある
    データ収集を元に証拠を更に見つける・既存から更に引き出す・解析方法を改良するは他の分野でも使える手法
    演繹法が既存の拡大解釈で理論家向き・帰納法がデータを集め仮説を立てるで科学者向きの分類もわかりやすい
    .
    学者に分けたがり屋とまとめたがり屋がいて見解と結果が変わって来るなんかも、皮肉的かつ客観的で面白い
    別種人類と共存・交配していたはロマンあるし、チンパンジーの祖先の化石が出ていないは良い問題定義

    [2018-08]
    原11。下層出身で100対50の不良戦争とか、三人変えた嫁さん一人との最悪フランス旅行と逸話面白すぎ
    山形浩生訳 ダグラス・ケンリック 「野蛮な進化心理学 殺人とセックスが解き明かす人間行動の謎」を読んだ
    .
    E・O・ウィルソン学派の人で良いと思うが、チャルディーニの弟子筋だったりととことん履歴が面白い
    利己的に人は動くをベースに一歩進んだ感ある。実験と実例を上げながら男は美貌・女は地位と魅力を解き明かす
    殺しの研究も出自ならではで無差別殺人標的も怒る人・怒る人は目立つ・交配衝動時は反抗的など様々
    .
    男女でロジックが違いここも利己的行動を基本とする。リスクも伴い下手すると男にもだがどうすればモテるか
    交配衝動時は想像力上がる話や、下位人格で役割変更・新型マズローピラミッドなど発展的で魅力ある

    [2019-11]
    原13。賞とか色々と取っている筆者らしいんだけどデネットなんかと同じでアレ?って部分もかなり多かった
    寺町朋子訳 トーマス・ズデンドルフ
    「現実を生きるサル 空想を語るヒト 人間と動物をへだてる、たった2つの違い」を読んだ
    .
    研究まとめって部分も大きいかも知れず、引用元の情報にしてもちょっとこれは正しいのかな?もかなりある
    まとめると脳の発展で人間と動物は実例も上げた上で袂が分かたれ、こんな能力を人間は要するになる
    上記なんだけど最初に触れてしまう事もあり、外人はキリスト教の影響が未だに強すぎて限界出ているとも感じた
    .
    それはそれとしてまとめとしては良く出来ているし、会話のルールなど未訳作の引用も参照するのに役立つ
    パラノイアは人の心を読み過ぎ、鬱は未来予測が歪み、自閉症は現在だけ見るなど病人との比較も為になる

    [2017-11]
    原96。分類的には進化人類学になるが言語の棚に置かれてて困惑する。参照多い有名な本
    松浦俊輔+福部清美訳 ロビン・ダンバー 「ことばの起源 猿の毛づくろい、人のゴシップ」を読んだ
    .
    猿は何故毛づくろいをするかから派生して、人間の集団の拡大やことばの発生・知能向上を考える
    嘘ついてだまし取る。猿もそういう事をするし、人間の世界のそれ系がどう排除されるかの比較もある
    猿の毛づくろいはだましをしないかの証明書。人間も同様の意味があり、その代替手段がことばの起源説
    .
    普段どんな事を話しているかや、メロドラマやワイドショーがどんな意味があるかを解き明かしていく
    猿も含めて不安に対するリラックス効果や、集団の拡大と言葉が分派する理由など謎の解ける本

    [2017-08]
    原11。解説で分厚い本になっている事を詫びているが、デネットがいるとわかると納得する所ある
    片岡宏仁訳 マシュー・M・ハーレー+ダニエル・C・デネット+レジナルド・B・アダムスJr
    「ヒトはなぜ笑うのか ユーモアが存在する理由」を読んだ
    .
    タイトルそのままの内容。デネットの他の本と同じで本人たちも例外を認めていので、一説という事になる
    ただ優秀。要は間違いの発見と関係する。進化の過程の中での有益性からの発達みたいな形で捉えている
    例を多数収録。上記の前提に当てはめてのユーモアの解釈になり、例外を認めつつも説得力はある
    .
    人称での面白がり方の変化も扱っていて、笑うと言う事は結構込み入ってるとわかるが、基本は一つと絞ってる
    種類の近い手品と同じで、種明かし的な部分もあるんで嫌う人も多いと思うが、自分は一説として納得する所あった

    [2018-07]
    原04。恋は化学反応です、中毒と同じですと書くと冷たい感じたが、昔の文学の人も恋は麻薬ですと書いてるから同じ事
    大野晶子訳 ヘレン・フィッシャー 「人はなぜ恋に落ちるのか? 恋と愛情と性欲の脳科学」を読んだ
    .
    どういうの脳物質が出て、どういう反応示すかを書いてるがほぼ薬なんかの中毒症状と一緒と考えると良い
    主観では違ってきて、アンケートでの考え方変化や、過去の恋の捉え方を引用して恋の具体性を説明している
    動物の反応への注目もあり、そこから更に発展し進化を促したまで考察。性は進化への影響強いから間違いでも無い
    .
    恋してる最中の脳の反応の他、失恋時までスキャンした。強いしっとや憎しみまで伴うがスポーツや次の恋など解消法も紹介
    どうすればモテるかの考察もあり、心理状態化にも詳しい。恋愛以降の感情変化説明にもなるし継続や縁切り手引きにも

    ■ 竹内久美子訳 キャスリン・サーモン+ドナルド・サイモン 「女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密(進化論の現在)」
    ■ 長谷川真理子訳 ジェフリー・F・ミラー 「恋人選びの心 性淘汰と人間性の進化1・2」
    ■ 竹内久美子訳 マーティン・デイリー+マーゴ・ウィルソン 「シンデレラがいじめられるほんとうの理由(進化論の現在)」
    ■ 山口諒訳 巌佐庸監訳 バーバラ・ローズマリー・グラント、ピーター・レイモンド・グラント
       「なぜ・どうして種の数は増えるのか ガラパゴスのダーウィンフィンチ」
    ■ 樋口広芳、黒沢 令子訳 ジョナサン・ワイナー 「フィンチの嘴 ガラパゴスで起きている種の変貌」
    ■ 川上 和人/監修 「鳥(ポプラディア大図鑑WONDA 9)」
    ■ 小林 正明/監修 「植物のふしぎ(ポプラディア情報館)」
    ■ 山形浩生訳 エイミー・スチュワート 「邪惡な植物 リンカーンの母殺し!植物のさまざまな蛮行」
    ■ 山形浩生訳 エイミー・スチュワート 「邪惡な虫 ナポレオンの部隊壊滅!虫たちの惡魔的犯行」
    ■ 中村 純+伊藤 伸子訳
       フォーガス・チャドウィック+スティーブ・オールトン+エマ・サラ・テナント+ビル・フィツモーリス+ジュディー・アール
       「ミツバチの教科書 とても不思議なミツバチたちの世界 養蜂のノウハウ ハチミツの楽しみ…」


    Vol 3579(2021-03-20)
    [2017-05]
    原01。訳者も日高敏隆門下で学者。ただしここも論争や対立があるみたいで話半分とする事
    竹内久美子訳 キャスリン・サーモン+ドナルド・サイモン 「女だけが楽しむ「ポルノ」の秘密(進化論の現在)」を読んだ
    .
    エロ目的で借りたがちょっと方向が違う。進化論研究のちゃんとした学者で、扱う話題はBL中心になる
    てな訳でBLに何故夢中になるかを進化論から考える。更にはロマンス小説・男性ポルノ・ゲイ小説考察にもなっている
    上記も書いたが日は別書の考察でも政治も絡む論争の意見偏向ある。海外の今書はそういう点でも信用出来る
    .
    BLは友情がベース。また一対一の永続関係を好む。BLを好む女子の研究もあり、これも実験でデータ集めてる
    友情・努力・勝利のジャンプはもろに養成所じゃないのとか思ったり。男女で求めてる物が具体化されるのは実践的でもある

    [2017-02]
    原00。参考図書にも挙げられ、なおかつ一般向けで読み易い本。但し解説にもある様にあくまで仮説の提示
    長谷川真理子訳 ジェフリー・F・ミラー 「恋人選びの心 性淘汰と人間性の進化1・2」を読んだ
    .
    仮説だが超実用的。面白い逸話も沢山載ってる。心は生存の為で無く、求愛の為に進化したというのが趣旨
    こんな理論出す奴はそりゃプレイボーイ。てな訳で物凄く耳障り良く理論を展開し、それが文の面白さになる
    説明過程の中でスポーツや芸術は何の為にあるのかや、思想も含めた何が異姓を誘う魅力かにも触れ哲学書風な所も
    .
    左右対称性なんかは現状では間違いと確定だが、それでも今だ未解明も含め、文は本当に面白くスイスイと読める
    訳者も別書で新発見した有名な人。どうかなと疑問を持ちながら読む必要はあるが、面白い仮説が多数でとても良い本

    [2017-05]
    原98。一言で言うと継子虐め。今は生物は自分の遺伝子を残す事を最優先にするは当たり前だが、昔は違った
    竹内久美子訳 マーティン・デイリー+マーゴ・ウィルソン 「シンデレラがいじめられるほんとうの理由(進化論の現在)」を読んだ
    .
    発表時に集中砲火。また日本も子殺しを発見してたのに価値観で解明が出来ず、筆者と日高敏隆が残念がった逸話も
    日でも産みの親より育ての親なんて語もあるが実際は違う。継子の方が死亡率やホームレスになる率は高い
    上記神話を立証しようとして発見もある。また別件から昔と今で子殺しの率が違うデータも出ている。昔はもっと残酷だった
    .
    シンデレラ自体がそういう背景から発生した話ともわかる。またデータから継父の暴力や性的虐待の率の高さも興味深い
    神話が60年代頃から広まったも米文化と比較で面白い。今でも子殺し起きて連れ子だと納得はあり裏は取れた

    [2020-06]
    原08。ファーブルを扱った事からの派生になる。直前にフィンチの嘴を読んだので続けて写真も豊富な本書は幸運
    山口諒訳 巌佐庸監訳 バーバラ・ローズマリー・グラント、ピーター・レイモンド・グラント
    「なぜ・どうして種の数は増えるのか ガラパゴスのダーウィンフィンチ」を読んだ
    .
    タイトルの答えを先に書くと地形が過酷で天候で変動もしやすかったからになる。ただ特化の外来種が来ると終わる
    ずっと研究している人の報告だが日訳を出す頃にはさらに研究が進み、既にフィンチのゲノムは全て解明済みにもなる
    進化で連想するのがガンダムやザクのバリエーション。環境適応が進化で食事なんかも主なので生態を見るが重要
    .
    ダフネ島やフィンチが具体的にどうなのかを写真で見れるし、交雑と見分けが子供の時に聞いた歌で判断と新情報も
    すぐ全滅の起きやすい小さな環境なんで重要なのは生き残る事で、死が生き残れるかでふるい分けしてると考察幅ある

    [2020-06]
    原94。ファーブルを扱った事からの派生になる。ピューリツァー賞受賞の有名作だが未見で現状だと更に意味も追加
    樋口広芳、黒沢 令子訳 ジョナサン・ワイナー 「フィンチの嘴 ガラパゴスで起きている種の変貌」を読んだ
    .
    ダーウィンが進化論を固めたバリエーションあるフィンチ研究風景を紹介しながら、進化とは何かもわかりやすく解説
    天候で85%が死亡し火山と猛暑で酷な環境のダフネ島が凶悪だが、この地獄世界だからこそ死の真なる意味もわかる
    化石で見られる進化より圧倒的に速い超進化であり、適応率が低いながら1%の奇跡で大繁栄の交雑種とロマンもある
    .
    淘汰されるを端的に証明し、さらに広げて耐毒能力を手に入れた虫やウィルスの話になると一気に進化を実感できる
    上記の環境適応の手段での進化や人口環境での異常進化などの逸話も面白く、偶然での絶妙なバランスにも驚ける

    [2017-04]
    2013刊。子供向け書籍はわかりやすく自分はよく使う。鳥はあまり興味が無かったが、読むとやっぱり印象変わる
    川上 和人/監修 「鳥(ポプラディア大図鑑WONDA 9)」を読んだ
    .
    どこでも飛んでいけるのは利点で、生息範囲が広い。渡り鳥がどうして苦労して移動するかもわかった。環境への適応
    鳥の飛ぶ仕組みや行動も扱っている。普段よく見る鳥に注目が行くが、スズメ目の種類の多さと類似は改めて発見
    飛べる以外にも能力は多岐で潜るや利口さも発見。普段よく見ない鳥も沢山載ってて、色合いの美しさも改めて魅力
    .
    プッポウソウはゲゲゲと鳴く。珍しい鳴き方も多いみたいで、鳥の音声事典も欲しくなってしまう。名前も面白いのが多い
    色の面白さや迷彩パターンだけでも読めてしまう所もあり、発見多い。普段よく見る鳥の再発見にもなり読んで良かった

    [2017-04]
    刊11。子供向け書籍はわかりやすく自分はよく使う。正直な所、自分は植物に興味なかったが変わった
    小林 正明/監修 「植物のふしぎ(ポプラディア情報館)」を読んだ
    .
    植物は生き物と冒頭にあり、その観念で見ていくと見方が一変した。動物とは違うがそれぞれに個性的
    なぜ花をつけるなども生物の能力として見ると凄い話。動けない分、別の分野で特化し種類が増えた
    昔と違ってDNAで分類分けも詳しい。形は違っても別種と言われると納得する。変化と種類には驚きある
    .
    身近な植物が何かの判別にもなる。同時に毒や分解や誘導など、見えない弱肉強食と共生の攻防が凄い
    植物が生き物の観念や、適者適応の実例など植物の多彩さに感心した。考えを変えさせる本は良い本

    [2018-08]
    原09。先に読んだ昆虫と姉妹編になる。出版社的に危機を煽る内容もあっているかなと
    山形浩生訳 エイミー・スチュワート 「邪惡な植物 リンカーンの母殺し!植物のさまざまな蛮行」を読んだ
    .
    主に毒のある植物が中心になる。チューリップなんかは全身毒の塊で身近な植物も多数扱っている
    昔は原因が特定できるまでは奇病扱いになり、表題のリンカーンの母殺しも動物のエサが原因の病気
    水木サンが土人集落で眼にしたカナカウィスキーの事も載っている。正確にはビンロウで酩酊作用ある
    .
    コカの葉など素のままだと安全域もある。タバコのニコチンも本来は虫対策だが、歯磨きにしても中毒性あり
    ウルシのアレルギーが人間限定など謎の植物もある。加工して毒が消える系もあるが植物の意外な一面の宝庫

    [2018-08]
    原11。逸話も出てくるがナポさんが自傷癖あったのは驚き。少ししか寝ないも実際は不眠症だったかもなあと
    山形浩生訳 エイミー・スチュワート 「邪惡な虫 ナポレオンの部隊壊滅!虫たちの惡魔的犯行」を読んだ
    .
    産まれた時から孕んでる虫とかいるが、あれも19C仏で大損害出てからの発見だったなど人と虫の戦いの歴史
    原因不明の病気蔓延から調査開始もあってお化け的。ゲロしながら食事などゴキブリがどう病気を広げるかも納得
    ハリケーンで大損害は事前にシロアリで弱っていたや、シバンムシはかなり大きくカチカチなど外来種系の脅威
    .
    虫自体の怖い習性も多数で、オスを食う定番から刺し殺して受精・ゾンビみたいに操る虫など容赦なく面白い
    一方で役に立つのも虫で怖さの逆利用では毒矢もある。病気ともセットで一撃で人殺す系も多く凄いもんだなと

    [2020-03]
    原16。寄生虫からウィルスと調査中。20はコロナが流行し遂に図書館も一か月休刊と異常事態になってしまった
    中村 純+伊藤 伸子訳
    フォーガス・チャドウィック+スティーブ・オールトン+エマ・サラ・テナント+ビル・フィツモーリス+ジュディー・アール
    「ミツバチの教科書 とても不思議なミツバチたちの世界 養蜂のノウハウ ハチミツの楽しみ…」を読んだ
    .
    テーマとあんま関係ないけどハチミツは免疫効果を高める可能性もありえると思えば意味もあると思う
    自分たちが知っているハチミツはほんの一部で、確認済みで二万五千種・単独生活や未確認も多数いる
    ハチミツがどう作られるか知りたかったが体内で生産。毒や蜂ロウも同様で落花生みたな王台も初めて見た
    .
    どういう花から蜜を吸っているかや、温室栽培で受粉役に使ったりや、蜂の栽培や食事など実用面も記録
    姉妹の遺伝子は75%共通・オスは未授精かつ性交時にチンポちぎれて死亡・空気の渦を作り飛行と凄い生物

    ■ 川又 正智 「ウマ駆ける古代アジア」
    ■ 日本甲殻類学会 「エビ・カニの疑問50 (みんなが知りたいシリーズ5)」
    ■ 大崎 茂芳 「クモの糸でバイオリン (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 三井恵津子訳 レスリー・ブルネッタ 「クモはなぜ糸をつくるのか? 糸と進化し続けた四億年」
    ■ 小野 展嗣 「クモ学 摩訶不思議な八本足の世界」
    ■ 東日本大震災合同支援チーム訳 フレデリック・J・スタッダードJr編
       「不測の衝撃 最新大災害メンタルヘルスケアガイド」
    ■ 増田まもる訳 アンドレア・ミルズ 「ウソのような現実の大図鑑 想像もしなかった発想から大胆にビジュアル化」
    ■ 株式会社オフィス宮崎訳 ロバート・ディンウィディ 「地球驚異の自然現象」
    ■ 平松洋司監修 ジャック・シャロナー「写真でみる異常気象(「知」のビジュアル百科 39)」
    ■ 武田 康男/監修 「天気と気象(ポプラディア情報館)」


    Vol 3577(2021-03-07)
    [2019-06]
    刊94。インド調査から。過去の馬調査の時にもリストに入れてた筈なんだが、読んでなかったんで良い機会になる
    川又 正智 「ウマ駆ける古代アジア」を読んだ
    .
    インドの古代民族アーリア人がもろに騎馬民族で、その参考文献からで参考にもなるがインドはあまり載っていない
    乗馬や車輪の発明がいつ頃からで、とうぜん文明発達以前から。現存している発掘品の写真も大量に載っている
    乗馬の方が先になる。資料のおさらいにもなるが馬具が無く乗っていた例や、馬具が伝播していく様子も紹介
    .
    身体技術を道具で補うという点で戦車も有効的。同じ戦車でも地域によって違いが出て、技術発展とも連動
    初期人類はどう暮らしていたかと言うテーマでも面白いし、家畜化の過程とそこからの特化型改良も実例で面白い

    [2020-01]
    刊17。コウガイビルとの遭遇を契機に海の地味な生き物の不思議に興味。どちらかというと食べ物連想する
    日本甲殻類学会 「エビ・カニの疑問50 (みんなが知りたいシリーズ5)」を読んだ
    .
    海の昆虫みたいな物で定義としてはあっているし、世界の種の82%が節足動物、海の20%もこいつらと数多い
    数は多くても研究者すらよくわかっていない事も多くて、毛ガニの毛はなんでついているのかなどは未だ不明
    食べ物ネタもあって獲れたてエビは実はまだ美味しくない・時間がほどよく経つと美味くなるなど新発見ある
    .
    精子に尾が無くスパイク状とか、リンパ球の無い銅主体の青い血とか、温水で生きる奴もいるなど色々と面白い
    ムカデエビ類の本人にも会った逸話も良く、ゴジラ・モスラ・アンギラス・クモンガと博士の趣味で命名もあり

    [2020-01]
    刊18。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。読み難い本も以外に多くて、どうプレゼンするかも注目点
    大崎 茂芳 「クモの糸でバイオリン (岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    ずっと読んでいる最中に頭の中でスパイダーマンのテーマがかかっていて、実際にウェブシューターみたいな所ある
    直前に読んでいた研究が有用性あるのにプレゼン下手で、こっちは面白いけど科学的じゃないで論文を断られたり
    クモ研究四十年ながら趣味での部分も多く、蜘蛛の糸の凄さを解明しながらも量産や人工的に作るは困難と難しい
    .
    クモに糸をどう出してもらうか掴むまでに五年と大苦労。量を多く束ねると人も乗せれるし、蜘蛛糸の研究にもなる
    タイトルのバイオリンも良い音が出る。身近な自然にいる生物が面白い物を持っていると気付かせてくれる良い本

    [2017-06]
    原10。昆虫図鑑からの派生。先に日の概要本読んでるので補足になった。クモ研究を三十年している学者さん
    三井恵津子訳 レスリー・ブルネッタ 「クモはなぜ糸をつくるのか? 糸と進化し続けた四億年」を読んだ
    .
    エッセイ風で無く、子供向けなぜなぜ風の作りにも、批判的な部分もある人みたいで読み難い
    ただ進化の過程からのクモの発達を追っていて、本人も言う様に進化と適応の実例を感じられる本
    クモ糸が射出で無く垂れ下げ式なのも発見。一方で風の流れを読んで確実に当てるなど凄さもわかる
    .
    クモ糸が虫から見ると魅力的に映っている事も発見。またハエトリの糸が命綱代わりなども今書で知った
    タランチュラは今書でも触れている。昔はクモは糸で字が書けると思われていたなど、文化的な面も興味深い

    [2017-06]
    刊02。昆虫図鑑からの派生。昆虫は苦手だけどクモは好き。なのでクモだけ調べた
    小野 展嗣 「クモ学 摩訶不思議な八本足の世界」を読んだ
    .
    足も八本だし厳密には虫じゃないのかも。それはともかく、クモの魅力をわかりやすくエッセイ風に紹介
    95のセアカゴケグモ騒動の時にコメント求められた人でもある。映画と絡めたタランチュラに関する項もある
    タランチュラをペットにする利点も書かれている。噛まれた事もあるが、実際の毒は過大に見られている点もある
    .
    実際の部分でクモは面白い所が多い。粘液に近い糸もその一つ。ハンマーみたいに投げ縄的に使う物もいる
    女性社会で共食いもある。食事も時間かけて吸血に近いのも発見。糸の驚く有効性と共に発見の多い一冊

    [2018-08]
    原10。例が9・11で訳が東北の地震と生々しい。異常気象で災害が増えた事からその後まで考えて借り出し
    東日本大震災合同支援チーム訳 フレデリック・J・スタッダードJr編
    「不測の衝撃 最新大災害メンタルヘルスケアガイド」を読んだ
    .
    どういう症状が出るか一言で言うとPTSD。例の中には避難中にベトナムの仇とアジア人に喰ってかかったのもある
    PTSDに関しては専門の資料読むと良いが、避難中に出やすい症状が書かれて上記の突発的な怒りの爆発も一つ
    過大なストレスに晒されると普通の人もおかしくなる。他にもダメだダメだが重なってアル中や自殺なんかもある
    .
    直後は元気でも時間が経つと見捨てられた感から症状が出る。また助ける側が頑張りすぎたり、置き去りも出やすい
    幼児化の具体例の他に、支援に行く時の準備や装備も詳しく、普段から備えて置く事が第一ともよくわかる

    [2018-08]
    原15。お天気の話はありふれすぎて逆に興味を持ちにくいんだが、読んだ時期に地震や台風があってそこから逆にとなる
    増田まもる訳 アンドレア・ミルズ 「ウソのような現実の大図鑑 想像もしなかった発想から大胆にビジュアル化」を読んだ
    .
    他にもシリーズが出ていてお天気の事かはわからなくて借りて来たけど、地学や自然現象・動物含めた驚きを多数紹介
    ビジュアル化とある様にこの世の物とも思えぬ光景を沢山見れて、実際に聖地化したり伝説が残っていたりも面白い
    出版が新しいので砂嵐で新しく出て来たナスカの地上絵や、地震で壊れてしまった2000年持った都市なんかも紹介
    .
    現存していないカッパドキア地下都市や、深いペルーの井戸・他にもなぜ起きるかわかってる現象はイラストも使い説明
    ファイアートルネードや球電・血を流す樹などのお化けじみた写真も沢山あり、本来の目的以上にびっくりして収穫あった

    [2018-08]
    原11。お天気の話はありふれすぎて逆に興味を持ちにくいんだが、読んだ時期に地震や台風があってそこから逆にとなる
    株式会社オフィス宮崎訳 ロバート・ディンウィディ 「地球驚異の自然現象」を読んだ
    .
    児童向けの資料中心に調べる中でこれは分厚い大人向けの本。ビジュアル中心だが文字も多い内容になる
    充実していそうだが限定的になって、地球の成り立ちなど地学的な部分にも多く頁をとっている
    内容的には専門化しすぎて厳しい点も多いが、ありとあらゆる火山噴火を紹介。観光産業にもなるんで綺麗は綺麗
    .
    他にも地震と台風・洪水等を取扱い。惨状の写真はどこの国でも似たような絵になる。規模や死者データもある
    上記で辛い部分は多かったが、火山が爆発すると火山雷も発生する事が写真入りでわかり全体的にダイナミック

    [2018-07]
    原00。お天気の話はありふれすぎて逆に興味を持ちにくいんだが、読んだ時期に地震や台風があってそこから逆にとなる
    平松洋司監修 ジャック・シャロナー「写真でみる異常気象(「知」のビジュアル百科 39)」を読んだ
    .
    最初が昔の人はお天気を神の仕業と考えていたから、宗教や儀式や神話等の話になって興味を持ちやすくなってくる
    台風の話は当然出てくるし、地表が温められてしっけある空気が上昇してまた落ちてくるなど理屈までも説明している
    どうやって天気予測できるかで気圧計など発明や観察の歴史も出る。落雷対策で流行したワイヤーなんかも面白い
    .
    雷は当然、氷の塊のひょうや吹き上げる竜巻など脅威を解説し、融けた砂や降ってきた鳥など珍現象も写真付きで見せる
    最後は解明がまだともいえる球電などの不思議現象も扱っていて、異常気象となると神やお化けがかった点あり驚ける

    [2018-08]
    刊06。お天気の話はありふれすぎて逆に興味を持ちにくいんだが、読んだ時期に地震や台風があってそこから逆にとなる
    武田 康男/監修 「天気と気象(ポプラディア情報館)」を読んだ
    .
    守備範囲が広く天気予報から珍しい自然現象まで扱い。地球の回転と季節など勉強しなおしにもなるがわかりやすい
    実験で実際に雲を作ったり、温暖での風の移動や気圧をイラストでしめしたり、天気図作成で難しい点教えたり実践的
    空が青い事や虹、光がエネルギーになる事もぼんやりとしか理解してなかったんで、曲がる性質や熱線などやっと理解
    .
    名前しか知らなかったフェーン現象や、名前すら聞かなかった〜おろし・〜だしなど、雨の色々な名前と共に新発見もあった
    静電気で実際に作ってみる実験もあるが、台風や雷なんかのびっくりする気象現象もちゃんと理屈あるとよくわかった

    ■ 寺西のぶ子訳.デボラ・ブラム 「なぜサルを殺すのか 動物実験とアニマルライト」
    ■ 鈴木 恵訳 デボラ・ブラム 「幽霊を捕まえようとした科学者たち」
    ■ 木畑洋一・後藤春美・菅靖子・原田真見訳 エリック・ホブズボーム 「破断の時代 20世紀の文化と社会」
    ■ 河合秀和訳 エリック・ホブズボーム 「21世紀の肖像 歴史家ホブズボームが語る」
    ■ 山崎功訳 エリック・ホブズボーム、ジョルジョ・ナポリターノ 「イタリア共産党との対話」
    ■ 水田洋監訳 エリック・ホブズボーム 「いかに世界を変革するか マルクスとマルクス主義の200年」
    ■ 原剛訳 エリック・ホブズボーム 「ホブズボーム歴史論 (MINERVA歴史・文化ライブラリー)」
    ■ 小林正夫・嶋田耕也・庄司信訳 エリック・ホブズボーム 「ナショナリズムの歴史と現在」
    ■ 水田 洋、安川 悦子、堀田 誠三(青木 保)訳 エリック・ホブズボーム
       「素朴な反逆者たち 思想の社会史(反抗の原初形態 千年王国主義と社会運動)」
    ■ 船山 榮一訳 エリック・ホブズボーム 「匪賊の社会史」


    Vol 3575(2021-02-20)
    [2020-05]
    原94。ピューリツァー賞作家の代表作。動物の権利と言う際どいネタながら双方の意見紹介でとてもバランス良い
    寺西のぶ子訳.デボラ・ブラム 「なぜサルを殺すのか 動物実験とアニマルライト」を読んだ
    .
    結論から書くけど双方で問題を抱えている。どう発展したかで歴史もあり興味深い逸話を多数紹介してるのも面白い
    昔はそうとうエグい動物実験をしていて、どん引く話とともにそれをやっていた人間もだんだん壊れていったと生々しい
    対向して愛護運動が起こったが、これに関してもどんどん過激化していってまたもやどん引く話が展開してうわぁとなる
    .
    議論の焦点は人間と動物とどっちを取るんだになる。使い所がかなり難しいし間違いもあるが研究で得られる事実もある
    越えてはいけない一線を越える事や権利を向こうの人がどう考えているを知る点でも参考になり、考えさせられる良い本

    [2020-05]
    原06。ピューリツァー賞作家で代表作はこの次に読んだんだけど興味の向け方や隠れたオカルトの歴史で興味深い
    鈴木 恵訳 デボラ・ブラム 「幽霊を捕まえようとした科学者たち」を読んだ
    .
    当時の文学なんかでもネタにされる事があるが、19C半ばから末にかけて幽霊譚からオカルトブームが発生している
    まだ種明かしがされていない時期だったんで、信じたい気持ちで追及して種明かしや研究組織が出来ていく過程わかる
    当時は著名人も参加しているのでその本当の顔や、当時のオカルト小道具や種はどんなもかも写真も交えて紹介
    .
    今でも生き残っている物は多数あるけどその前にも遡った由来探しは面白いし、どういう事を目指していたかも見えてくる
    ドラキュラなんかのホラー小説勃興と関連している点でも面白いし、当時のニュースや話題の面でも興味深い

    [2020-07]
    原13。読んでみたら意外に面白かったからだが立ち位置的には新左翼な人。12に無くなっていて死後に出たまとめ
    木畑洋一・後藤春美・菅靖子・原田真見訳 エリック・ホブズボーム 「破断の時代―20世紀の文化と社会」を読んだ
    .
    訳注が多いが著者を継承したのか冷静な点もあり、本書自体も講演のまとめなので中立性保とうとして読み易い
    別名義でジャズの本を出していたは知らなかったが、以前読んだ共産発展の人と同じく文化面に注目しやすいなあと
    権力が芸術に求める物の見解なんかは結構辛辣で、そういう事を好んでやっていたソ連に愛憎があるんだなとは思う
    .
    共産と言う事を脇に置いても反逆者への注目はあるみたいで、文化と共にアバンギャルドの再解釈なんかは面白い
    文化についての解釈は事実かはともかく正当化に使える部分はあるし、こういう系が文化を取り込みたがるともわかる

    [2020-07]
    原99。読んでみたら意外に面白かったからだが立ち位置的には新左翼な人。伊の新聞インタビューで一般向けともいえる
    河合秀和訳 エリック・ホブズボーム 「21世紀の肖像――歴史家ホブズボームが語る」を読んだ
    .
    時期によって変遷があるが特に重要なのはソ連崩壊で、崩壊前は嘘を暴くからで好き放題言えなかったは真実とも思う
    まだ同時テロもトランプも無い時期なのも念頭にいるが、この段階での状況分析と共産党視点での中道的主張に近い
    ソ連を持ち上げる為に冷戦に価値を与えているが、冷戦で武器がそこらに出回ったなど冷静にみてしまうのも個性
    .
    この時期の反米思想はグローバル化反対の点もあるので、話を分けてみたり文化の混合の話なんかをしている
    いま読むとソ連賛美や反米攻撃も賞味期限が切れて正当化を見破り易くなっているし、どういう手口かの研究もできる

    [2020-07]
    原76。読んでみたら意外に面白かったからだが立ち位置的には新左翼な人。背景わからないと流石に内容は厳しい
    山崎功訳 エリック・ホブズボーム、ジョルジョ・ナポリターノ 「イタリア共産党との対話」を読んだ
    .
    イタリアの共産党とかだれ?な所もあり、インタビューにしても極端な相手としないと面白みには欠ける点あるなと
    後にイタリアでの仕事も多く仲間意識があったみたいだし、マフィアが強い地域でもあるから興味あったんだろうとも
    共産党系の正当化が上手い連中と比較するとどういう手口を使ってくるかも比較出来て詐欺対策にもなりうる
    .
    どういう事をされると困るかと言う点も注目で自分たちがよくやる事だからかレッテルを貼られ印象操作が困るとある
    新規入信者が真実を得たりや自信を得たりで無邪気に洗脳されているもカルト入信者なんかと比較すると面白い

    [2020-07]
    原10。読んでみたら意外に面白かったからだが立ち位置的には新左翼な人。タイトル凄いが実際はマルクス再解釈
    水田洋監訳 エリック・ホブズボーム 「いかに世界を変革するか マルクスとマルクス主義の200年」を読んだ
    .
    解説が会った事のある人らしくタイトルとも合わさり完全にスイッチが入り主観と事実が混ざった読み難い文
    本文自体も講演文じゃないとリミッターが外れている感あるが、それでも長く聴衆相手にしてきた人なんで個性でる
    現状でのソ連崩壊の言い訳はこの人の主張がベースになり、失敗した共産主義は真の共産主義じゃなかった論調
    .
    出版当時はマルクス人気が無くイライラしながら晩年過ごしたとか、アナーキスト・ナショナリズムとの類似など
    共産は宗教との見方もあるがこの人もその点に気付いていそうでいて、屁理屈で正当化する点でも魅力あるんだなと

    [2020-06]
    原97。読んでみたら意外に面白かったからだが立ち位置的には新左翼な人。ソ連崩壊で相当考えも変えたみたい
    原剛訳 エリック・ホブズボーム 「ホブズボーム歴史論 (MINERVA歴史・文化ライブラリー)」を読んだ
    .
    別件資料からソ連崩壊前から横やりを入れられて不信感はあったみたいで、旧来のやり方から発展に近いかも
    それでもソ連をありがたがっている人なんで、スターリンは成功したとかちゃんと実行しなかった下が悪いとか言う
    歴史修正とかそっち系が使う元ネタ確認できるし、マルクス系列と歴史自体が屁理屈いう道具だったともわかる
    .
    上記から批判的かつ抗議論文で一般化されているお蔭で双方の毒になる論調だし、どう論を立てるかの資料にも
    どうすれば社会を混乱させ革命に導けるかのステップは過激で逆に面白く、前後比較・IFで歴史学意義もわかる

    [2020-06]
    原90→92。FGO関係からの派生になる。立ち位置的には新左翼でよく考えるとジジェクなんかも前読んだなあと
    小林正夫・嶋田耕也・庄司信訳 エリック・ホブズボーム 「ナショナリズムの歴史と現在」を読んだ
    .
    批判はしているんだけどまだ共産にワンチャンス!と思ってる所はありそう。で共産と類似傾向ある民族主義の考察
    目的があって煽られた概念に近く成立も最近。煽る側が旧勢力の支配者で革命成功後は意味を失くすも面白い点
    言語からの考察も興味深く言葉は単に交渉や買い物をスムーズにするだけの役割だが敵愾心を煽る道具にもなる
    .
    上記で士気は高まるが愛国心の強さは戦闘能力を向上はさせない。単に運命を操っているような良い気分にさせるだけ
    ソ連崩壊で始まった分離への考察と共に、アイルランドのテロも民族主義の結果なんだなあと成立しる手掛かりとなる

    [2020-06]
    原1959。FGOからの派生にもなる。最初に提出された本で後の本で掘り下げる匪賊に関しても前段階になっている
    水田 洋、安川 悦子、堀田 誠三(青木 保)訳 エリック・ホブズボーム
    「素朴な反逆者たち 思想の社会史(反抗の原初形態 千年王国主義と社会運動)」を読んだ
    .
    なんで革命が失敗するかの考察みたいになっていて、共産党以前の革命形式で自動的に宗教反乱の話になる
    暴動なんかも扱われているが方法がないや、先を考えていないや、そもそも目的となるイデオロギーがないがある
    山賊みたいな集団がどう革命リーダーになるかもだが、これも先の本と同じく先ぶれにしかならず破綻するとわかる
    .
    状況を利用するマフィアにも触れているが、組合を作って協議などの正当な方法が近道で利用は利用されるだけ
    初期形式に参加する市民の王が正しく騙されているや、裏切る者はいないなどの素朴な考えはまあ利用されるわなと

    [2020-05]
    原69。ホブズボームは好んでいる人に胡散臭い面があって警戒したが、本書自体は公平かつ考察も良く面白かった
    船山 榮一訳 エリック・ホブズボーム 「匪賊の社会史」を読んだ
    .
    FGOネタを調べていた時だったので物語でのロビンフッド分析は詳しかったし、どういう意図かの面でも興味深い
    現実では無く伝説で英雄化するには条件が必要で、不殺や正義の源の王自体は攻撃しないが含まれるは納得
    匪賊の研究なのでロビンフッド型ではない英雄も分析していて、復讐者やテロ・私設軍の理想と条件も同様に分析
    .
    英雄として見た時に先ぶれにはなるが天下は取れなかったり、悲劇が待っているは現実の影響も強いんだなあと
    今のヒーローと比較しても似た点は多いし、アナーキストなんかがなぜ現実で英雄になれないかで考えても考察幅広い

    ■ 小田光雄、小田透訳 エマ・ゴールドマン 「エマ・ゴールドマン自伝」
    ■ はしもとよしはる訳 エマ・ゴールドマン 「アナキズムと女性解放」
    ■ 原恵理子、遠藤晶子、杉浦悦子、遠藤芳江、勝方恵子訳 デイル・スペンダー 「フェミニスト群像」
    ■ 藤井一行訳 レフ・トロッキー 「裏切られた革命」
    ■ 毅左近訳 ミハイル・バクーニン 「国家制度とアナーキー」
    ■ 清水多吉訳 ヘルベルト・マルクーゼ 「ユートピアの終焉 過剰・抑圧・暴力」
    ■ 勝田 吉太郎編訳 「人類の知的遺産 49 バクーニン」
    ■ 小川 喜一編 「人類の知的遺産 55 ケア・ハーディ」
    ■ 幸田礼雅訳 ピエール・ベルマール、ジャン=フランソワ・ナミア「歴史犯罪物語 歴史の大罪11話」
    ■ 齋藤ゆかり訳・藤澤房俊解説 ジュゼッペ・マッツィーニ 「人間の義務について」


    Vol 3573(2021-02-07)
    [2020-09]
    原34。身近なレイプ事件を噂で聞いたのでになり、引っかかる所があって詳しく調べたら物凄い当たりの人物像
    小田光雄、小田透訳 エマ・ゴールドマン 「エマ・ゴールドマン自伝」を読んだ
    .
    フェミニズムでもアナキストで主流の考えに猛然と牙を剥いて、自分の少し歪んだ考えを貫いたで自分の中では英雄格
    恋多き女性でありそれを誇りや弱さと自覚していたのも良く、その結果が浮気されまくり敵対しまくりなのもキャラ出てる
    何をしたかもこの人視点だが扇動かつ無実での投獄。密入国とか脱獄手引きとか暗殺手伝いなんかもしてデンジャラス
    .
    当時の重要人物・事件に多数遭遇していて、一番重要なのは夢の革命成立も違うと見抜いて反対の立場に立った所
    この世紀の女性で最も貴重な物語と言われて自伝書いて実際そうだし、アナキストとはなにで結果はどうかもわかる

    [2020-09]
    日刊78原1890〜1922。身近なレイプ事件を噂で聞いたのでになり、アナキストの女王・世界一危険な女・赤のエマ
    はしもとよしはる訳 エマ・ゴールドマン 「アナキズムと女性解放」を読んだ
    .
    上記のたいそうな二つ名、女性参政権に反対、実践でブタ箱入りの物々しい話に興味引かれて是非調べたかった
    自伝抜粋とエッセイで構成だが、世界を飛び回りクロポトキン・ゴーリキ・レーニンと交遊もありとかなりのVIP
    参政権に反対でわかるように独自視点で、曰く参政権は人から自信を奪い・堕落させ・政治家に餌食になる
    .
    国にしても1ミリも信用していないし、共産の堕落も見て唾棄しているし、権利は実行動で掴む物とエネルギッシュ
    レーニンが欲しい物を見抜いて与える事で利用する奴だった事や、有名発言の引用元網羅など得る物多い

    [2020-08]
    原83。身近なレイプ事件を噂で聞いたのでになり、古いフェミニズム名著は訳が無いので抜粋・評伝でも役立つ
    原恵理子、遠藤晶子、杉浦悦子、遠藤芳江、勝方恵子訳 デイル・スペンダー 「フェミニスト群像」を読んだ
    .
    アナキストの女王・世界一危険な女・赤のエマことエマ・ゴールドマンを調べたかったので、実践主義ぶりに感心
    暗殺と破壊活動は流石に論外だが、理論を構築した人よりも実践して直接世界を変えにきた人も多く面白い
    上記より扇動的やキャッチコピー的な文句も収録されていて、既存意見をどう書き換えていったかがわかる
    .
    フェミニズム調べたきっかけが上記のレイプ事件なので、偏りあるかもなフェミ思考は世界を違う角度で見れてよい
    ナイチンゲールも明言していないが影響下にあり、データを示し実践し成果を挙げれば世界は変わり益になるとわかる

    [2020-10]
    原1936。クロポトキンからエマ=ゴールドマンに話を派生させた加減で、もう一度復習しておこうからの一冊
    藤井一行訳 レフ・トロッキー 「裏切られた革命」を読んだ
    .
    有名なフレーズだが上記の赤のエマも同じ語を使っていた筈で、仏訳時に本来のタイトルとは別につけられた語
    日だとソ連崩壊まで夢を見続けていたが、近い所にいたり天下を取り損ねた人間は早くから弾劾を開始していた
    日でのトロッキー賛美はソ連崩壊後の筈で岩波版は90年代だが、本書自体は刊行からすぐ日訳がされている
    .
    トロッキーの評価も議論が上手いだけの人といった所なんで、特にビジョンは示せていないし反対意見だけになる
    独裁体制が確立されるとどうなるかなんて最初からわかっているのにありがたがるのはいつの世も変わらず

    [2020-10]
    原1873。クロポトキンからエマ=ゴールドマンに話を派生させた加減で、もう一度復習しておこうからの一冊
    毅左近訳 ミハイル・バクーニン 「国家制度とアナーキー」を読んだ
    .
    別書から変遷が多く文書も途中で終わりが多いとあり本書も同じなんだが、この人の思想としてはわかりやすい
    というわけで赤のエマと同じアナーキストだが世代が古い人なんで交友はもちろんマルクスがライバルになる
    ヘーゲル影響下も面白い点だが個人主義でもあり、結果的に自由を愛し、米の連邦制度も重視していたみたい
    .
    国家は暴力のフレーズは本書からで、人が絶望すれば自由を得る為に行動するだろうはいかにも理想主義
    当時の情勢からスラブの連邦化を望んでいて、中華が人の多さが脅威かつパンクすると考えたり先見性ある

    [2020-10]
    原67。社会学の大衆文化による政治的抑圧に属するけど、結果的にエマ=ゴールドマンや独裁者にも該当
    清水多吉訳 ヘルベルト・マルクーゼ 「ユートピアの終焉 過剰・抑圧・暴力」を読んだ
    .
    立ち位置的には新左翼になり、時代的にはナチスから逃れたフランフルト学派でベトナム戦争の学生運動の後ろ盾
    本書も学生運動を指揮していた人を交えた対談かつ、頭に血が登りきった学生を相手にした討論会が元になっている
    解説をかいた東京大学の人が日の学生運動の概要も書いていて、発端が東京大の不正指摘を元にしているとわかる
    .
    矛盾したというか学生が聞きたい事を色々と言っていて、暴力は否定するけど変革に暴力は必要と暴力肯定ともとれる
    学生を巧妙に煽って自分に有利な立場を作った風にも見える他、当時はゲバラとファノンは同格など発見もある

    [2020-10]
    日刊79。クロポトキンからエマ=ゴールドマンに話を派生させた加減で、もう一度復習しておこうからの一冊
    勝田 吉太郎編訳 「人類の知的遺産 49 バクーニン」を読んだ
    .
    どういう人かはこの一冊読めばだいたいわかるが、他にも自伝があるらしく面白い人生なんで興味はある
    元は軍人でドロップアウトは大杉栄とも共通だが、投獄されたりシベリアで44の頃に17の娘たらしこんだりと元気
    自由を重視し権力を徹底して嫌うで、アナーキキズムで連想する暴力要素は敵対した共産のでっちあげかも
    .
    マルクスは敵でありながらも交流ありお互いに計算高い・理想主義すぎると評価。実際に人をとても信じている
    借金魔でほうぼうから借り倒したり、上記の嫁を弟子に寝取られたり、ヘビースモーカーだったり人間味は強い

    [2020-10]
    日刊80。クロポトキンからエマ=ゴールドマンに話を派生させた加減で、もう一度復習しておこうからの一冊
    小川 喜一編 「人類の知的遺産 55 ケア・ハーディ」を読んだ
    .
    正確には上記シリーズのうちで聞いた事のない名前だからで読んだんだと思うけど、労働者から議員になった人
    マルクスなんかと同世代になるけど同じような事をしつつも嫌っていて、その結果として敵を大勢作る事になった
    初期社会主義者とも言えるかもで、前述通り当時の酷い労働状況に自身もひどい目にあっての労働改善要求
    .
    社会主義のレッテル貼り評価では日和見主義・ご都合主義、エンゲルスからは策略好きの政治家とボコボコ
    戦時に入る時期の活動なので戦争に反対したも上と関連し、戦後になってから再評価されもした人になる

    [2020-06]
    原94。FGO関係からの派生になるが原書30件を11件に減らし、一つ一つがコラム形式と広く浅い雰囲気はある
    幸田礼雅訳 ピエール・ベルマール、ジャン=フランソワ・ナミア「歴史犯罪物語 歴史の大罪11話」を読んだ
    .
    犯罪者概略本や軽いコラムとして見るなら広範囲をカバーしているので面白いと思いFGO関連でも四件を紹介
    コルデーも入っているけど政治犯とか未解決で社会を騒がした事件が多い。褒めてしまうのは間違っているとも
    切り裂きジャックは詳細を知らんかったので犯人が確定していて、捜査本部が秘密にしていた事が謎は発見だった
    .
    以前に調べている関係でリンドバークJr誘拐事件の詳細と、結果からのFBI発足は意味もあると関心が出来た
    ジ・ル・ドレェなんかもそうだが証言記録があるけど未公開は更に謎も深まり、調査の足掛かり的と言えるかも

    [2020-10]
    原1860。クロポトキンからエマ=ゴールドマンに話を派生させた加減で、もう一度復習しておこうからの一冊
    齋藤ゆかり訳・藤澤房俊解説 ジュゼッペ・マッツィーニ 「人間の義務について」を読んだ
    .
    読むリストの過激派とメモしてる欄にはあったけどなんだったかなあで調べ直し、国家主義というのに属する
    時代背景で言うと伊の最初の近代政権である青年イタリアのリーダーで、後にファシズムなんかにつながる筈
    一言で言うと権利の前に義務を優先させるという考え方で上記であっても20C革命や植民地解放の原動力になった
    .
    民族主義的とも言えるかもなんだけど女性の権利を認めていたり、暴力より教育を重んじていたりと意外さも
    集団がいかにつくられるかで同じ目標の元に努力するって考え方は、国・集団の成り立ちを考える点でも参考になる

    ■ 桃井 緑美子訳 トム・ヴァンダービルト 「好き嫌い 行動科学最大の謎」
    ■ 堤 理華訳 ボブ・ホルムズ 「風味は不思議 多感覚と「おいしい」の科学」
    ■ 山下篤子訳 リチャード・ランガム 「男の凶暴性はどこからきたか」
    ■ 依田卓己訳 リチャード・ランガム 「火の賜物 ヒトは料理で進化した」
    ■ 藤田 祐樹 「南の島のよくカニ食う旧石器人 (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 松浦 誠 「スズメバチを食べる 昆虫食文化を訪ねて」
    ■ 三橋 淳 「世界昆虫食大全」
    ■ 難波恒雄監訳 アンドリュー・シェヴァリエ
       「世界薬用植物百科事典 550種をこす世界の代表的な薬用植物の実用的な解説とその医薬的使用法」
    ■ 稲垣栄洋 「たたかう植物 仁義なき生存戦略」
    ■ 垂水雄二訳 クリスティー・ウィルコックス 「毒々生物の奇妙な進化」
    ■ 今西康子訳 ジャスティン・O・シュミット 「蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ」


    Vol 3571(2021-01-26)
    [2020-07]
    原16。ファーブルを扱った事からの派生になる。研究データはあっても風味とかと比べると微妙な評価に関する研究
    桃井 緑美子訳 トム・ヴァンダービルト 「好き嫌い 行動科学最大の謎」を読んだ
    .
    本当に信用できるの?と常々思うネットのおすすめシステムを構築している人なんかに色々と話を聞いている
    面白いが環境や先行する評価や思い込みで歪み易い例で、世論操作とか扇動とかステマなんかも連想する
    どういう手口?という概念で見れば面白いし、現状での映画や美術評価の考えはどうか知る点でも面白いと思う
    .
    人に見せるという点だと感想も選択も見栄が出て歪む点も扱い、上記操作でもそう思い通りにならないともわかる
    前述どおりファーブル・動物絡みで調べているので、純粋に好みの話と社会学的な集団での分析で違ってくるのかも

    [2020-07]
    原17。ファーブルを扱った事からの派生になる。苦味は塩で消えるを失敗したメザシで試すと本当だったので驚き
    堤 理華訳 ボブ・ホルムズ 「風味は不思議 多感覚と「おいしい」の科学」を読んだ
    .
    一番表現が難しいのが味覚なんだけど、人間は特定の匂いに関しては鋭いなど新情報も豊富で実用価値ある
    味覚が無いと食事が泥とプラを喰っている様になる。咳止め薬での実験など味覚が簡単に遮断できるのも面白い
    音楽なんかと同じで食べた時の状況にも左右される物で、好みが違う事や辛さは楽しんでいるなど超主観的感覚
    .
    ポイント絞ると簡単に風味は誤魔化せる事や、色との比較で配置や配置から美大学生はズレてるなど応用も広い
    何をもって好きとするかや飽きるかが明確にも出るし、好きとはなにかの理由付けの点でも考える所は大きい

    [2017-11]
    原96。参照資料としてよく上がる本だがご覧の通りのタイトルでちょっと敬遠していた部分はある
    山下篤子訳 リチャード・ランガム 「男の凶暴性はどこからきたか」を読んだ
    .
    ほら悪いのは男なんですよといった感じだが、女系社会で凶暴なハイエナの例もちゃんと挙げている
    未開人に持つロマンを粉々に打ち砕き、同時に凶暴は人間だけをチンパンジーの残虐さを例に否定する
    残虐なヤノマミも例に挙げる。人間=悪の告発では無い。改良されてすぐに穏やかになった実例も挙げる
    .
    原書段階では暴力がまだ解明されてなかったボノボ礼賛もあるが、比較的公正な立場にも立っている
    昔の社会人類学なんかの嘘を暴く話でもある。実は時代の発展で人間は善良になっている事もわかると思う

    [2017-11]
    原09。同じ筆者で男の凶暴性とセット。猿の行動に関してはここでも参照している
    依田卓己訳 リチャード・ランガム 「火の賜物 ヒトは料理で進化した」を読んだ
    .
    タイトル通りになる。火が先で火があるとどんな事が出来るかの第一歩が料理になる
    たかが料理でしょと侮るなかれで、生食だと人は弱り、加工食だと生食食いの動物は強くなる
    猿に戻ると、毒素ある食事の消化には時間を取られる事や食べられる物も限られると分かる
    .
    料理の発生から保存や分業が発生した事にまで波及し、前巻と似た主張も出てくる
    単純に調理した食事は健康に良いと言う受け取りも出来る。食事は生物に大事な要因なのねと

    [2020-02]
    刊19。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。科学かと思ったら地域の棚にあって読んでると割と納得
    藤田 祐樹 「南の島のよくカニ食う旧石器人 (岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    旧石器時代の人骨はなかなか出にくい一方、沖縄諸島では良く出るのでその探索となにを食べていたかの調査
    最初は当時いた野生イノシシやシカを食べていたんだろうの推測で調査したが、カニばかり出てなんだろうとなる
    最終的によくわからない物が出て、セットで出た人間の骨とも合わせて上記の大量に出て来たカニの答え合わせ
    .
    日本で出た約2万3千年前の釣り針は世界最古クラスになり、上記でカニやウナギを捕まえて食べていたらしい
    推測だが季節で移動し美味しい時期を狙ってモズクガニを食べていた生活。古代人生活はロマンある

    [2020-07]
    刊02。ファーブルを扱った事からの派生になる。スズメバチを研究している人で食文化も捕獲術と共に重要な研究課題
    松浦 誠 「スズメバチを食べる 昆虫食文化を訪ねて」を読んだ
    .
    養殖ではなく捕獲に頼みなので農薬での減少とセットで衰退かつ高級食材化。過去はよく食べられたので民俗資料にも
    捕獲者であるトリコには透かしにハチ追いという技術あるが、アレルギーが出る養蜂家も含め即廃業と危険も伴う仕事
    旅館限定のハチフルコースなんてのもあるし、蜂の子にしても高額取引。関連して密漁された鳥が超高値の話もある
    .
    親と子で互いに栄養を生産補給する栄養交換で、取り過ぎは危険な程ビタミン豊富で疲労を抑えて高速活動の糧にも
    台湾に市場もある仏に生きた蜂を入れる入神儀式の話や、アレルギー後は極端に怖れる話など気になる逸話も豊富

    [2020-06]
    刊08。ファーブルを扱った事からの派生になる。ファーブルが虫を喰った話もちゃんと載っていて派生に相応しい
    三橋 淳 「世界昆虫食大全」を読んだ
    .
    文献からの資料も使って世界の虫食を一覧にしているがこれでも一部らしく、未だによくわかっていないが多い分野
    安そうに見えるが日だとお高くなってしまう。地域によって差が大きく、昔は食べていたけど今はあまりも多い
    西洋の人は食べて無さそうだが透明なチーズウジと言うのは食べていたで、今は闇市で取引される珍品
    .
    こんな物も食べられるのでヘラクレスオオカブトなんかもあるが、将来性がありながら未発達になっている
    中東で食べられているバッタは8センチあるなんかも驚きで、世界の広さと有効になっていない資源で考えさせられる

    [2017-08]
    原96。前からハーブの知識は身に付けたかった。これはちゃんとした薬学に基づいてて信頼できる
    難波恒雄監訳 アンドリュー・シェヴァリエ
    「世界薬用植物百科事典 550種をこす世界の代表的な薬用植物の実用的な解説とその医薬的使用法」を読んだ
    .
    ちょうど放送大学で薬学の講義も見てた。毒なんかが顕著だが薬は基本は毒。毒出る薬は効果過剰となる
    身近な物も含む中で、今書でも毒草は多数扱われているが、それだけに薬草が効果ある事も実感できる
    写真付きで成分と効果・薬草に纏わる逸話も紹介。こういう症状にはこれが効くのリストもあって実用的な作り
    .
    薬もこういうのから取る。薬草なら害もすくない。コーヒーなんかがわかるが一般化しすぎてる薬草も多数ある
    良い食事とはなにかも考えて読んでいたが、香辛料多いカレーや万能に近いニンニクとかベタなのが良いのかも

    [2020-08]
    刊15。ファーブルを扱った事からの派生になる。虫の次は植物かなあと興味を広げてくれる良い一冊
    稲垣栄洋 「たたかう植物 仁義なき生存戦略」を読んだ
    .
    CSR戦略で外敵と共進化する様に手を変え品を変え発達する様を見ると、植物も生き物なんだなあと感心する
    驚いた部分は毒全般になる。基本的に動けないから毒で防御だが弱めて使うで幅が出て強化薬的でもある
    酸素が毒も進化経緯で見るとわかり、植物にも毒かつ老廃物だからでの緩和剤が人間にも効くビタミン類と納得
    .
    単純にゼラニウムが虫よけになるなどは実践的だが、逆の効果で虫をおびき寄せるを見ると納得もする
    恐竜絶滅にアルカロイド説もあり、人間の利用は逆に人間が変われているんじゃないかなど植物視点は面白い

    [2020-07]
    原16。ファーブルを扱った事からの派生になる。以前に読んだ毒虫に刺されに行く人の影響を大きく受けてもいる
    垂水雄二訳 クリスティー・ウィルコックス 「毒々生物の奇妙な進化」を読んだ
    .
    まだ若い女性研究者かつブログで人気が出ての流れなんで、まとめの域を出ていないや経験不足の感はある
    それでも毒ウニに刺されたり、サルに噛まれて死にかけたりと将来有望で、積極的に猛毒生物に合いに行く
    カモノハシが毒を持っているとか、毒女ともいえるアサシンが紀元前マウリア朝にいたなど話題も豊富
    .
    毒の魅力も存分に伝え、今も進化中の食物連鎖をひっくり返す貝や、ゾンビバチ、対毒人間とロマンがある
    昔からカール大帝やイワン雷帝がミツバチ両方がしていたりと、医療分野でも将来性があるのが動物の毒

    [2020-06]
    原16。ファーブルを扱った事からの派生になる。タイトルからしてバカなの!だがお蔭でイグノーベル賞も受賞
    今西康子訳 ジャスティン・O・シュミット 「蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ」を読んだ
    .
    自分から刺されに行っている訳では無いけど、文献資料しかない痛みを知りたいで物好きと噂の学者になった
    なぜ虫は毒を持つかの研究で、集団ですむ虫ほど警告を経て毒を発揮する。防衛用で意外に狩りには使わない
    学者の本来あるべき姿はこういう実験と失敗の繰り返しらしく、虫が学習してコストを減らす実際も色々と載っている
    .
    主観的な痛みをスケール化した事も功績でヒアリ1、ミツバチ2。最大4の虫は弾丸で撃たれた程の神経毒の痛み
    30年以上研究してわからない毒の成分や、オオミツバチの牛肉嫌いや、わからないけど不快な匂いなど逸話豊富

    ■ 松原秀一訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記6 発明家の仕事
    ■ 後平澪子、日高敏隆訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記5 植物のはなし」
    ■ 後平澪子訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記4 身のまわりの科学」
    ■ 原宏訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記3 人に仕える動物」
    ■ なだいなだ、馬場郁訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記2 小さな強者たち、女の子たち」
    ■ 山内了一訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記1 荒らし屋たち」
    ■ ベカエール直美訳 イヴ・ドゥランジュ 「ファーブル伝」
    ■ 小原 秀雄解説 「大杉栄訳ファーブル昆虫記」
    ■ 多田道太郎責任編集「日本の名著 46 大杉栄
     僕は精神が好きだ、青年に訴う、生の闘争、労働運動の精神、ロシア革命論、人生について、自叙伝」

    Vol 3569(2021-01-09)
    [2020-07]
    原1881。ファーブルを扱った事からの派生になる。扱う気が無かったんだけど追加資料として借り出してきた
    松原秀一訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記6 発明家の仕事」を読んだ
    .
    日刊は03ごろだが、その時点での仏ファーブル評価のコラムあり博物館・展覧会と共にコラム事体の評価が難しい
    最初に日訳した人は作家ぐらいと思っていたのでアナーキストだったにも驚いたし、日評価もなにか仕掛けはありそう
    本書は発明家の歴史を辿ってるが染料で一儲けを企てたり、晩年まで不遇だった経歴を考えると納得もいく
    .
    今も海外作だと伝説の英雄扱いだが、フランクリンの電気実験の詳細なんかは無茶しよるなでとても面白い
    発明が盛んだった時代を良く反映した内容だし、実際にどう運用されどう影響を与えたかの資料にもなる

    [2020-07]
    原1876。ファーブルを扱った事からの派生になる。扱う気が無かったんだけど追加資料として借り出してきた
    後平澪子、日高敏隆訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記5 植物のはなし」を読んだ
    .
    先に植物記を読んでいて訳者も同じ人なんだけど、ファーブルの著作研究の上で本書はかなり興味深い
    途中まで読んで逸話も構成もよく似ているんで同じ本を借り出したとまで思ったが微妙な点で差異がある
    他にも植物の本を出していて、訳も大幅に変えた形で出しているらしいが、ファーブルは使い回ししていたのかも
    .
    上記だとすると大量生産が出来た理由もわかるし、人気が出なかった原因や他書と似た事にも説明がつく
    本来は対話形式だったと思うし、そういう特殊な点も含めて昆虫記の文体と内容に至るも筋道が通る

    [2020-07]
    原1876。ファーブルを扱った事からの派生になる。扱う気が無かったんだけど追加資料として借り出してきた
    後平澪子訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記4 身のまわりの科学」を読んだ
    .
    昆虫記の人ではあるけれど失敗したアカネの染料化も含めて科学全般に興味があったとわかる内容
    身の回りにある物がどういう仕組みで働いているかを、どう染み抜きするかや料理などの家事と絡めて考える
    女性感は当時の人なりとわかるけど、解説とも含めて当時の農家主婦は多芸が求められたともわかる
    .
    石鹸の仕組みなんかは化学反応も含めてなるほどと思ったし、砂糖をどう作るかも当時らしい話題
    食べ物の改良に気付いていたは人間は改良者であるという進化論否定の考えともよく結びついている

    [2020-07]
    原1875。ファーブルを扱った事からの派生になる。扱う気が無かったんだけど追加資料として借り出してきた
    原宏訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記3 人に仕える動物」を読んだ
    .
    タイトルどおりで家畜の話になるが犬や猫も含んでいて、当時の実験や現実の状況を含む点で面白いと思う
    この時点で現状の家畜の本なんかも読んでいたが、興味持つ点が驚くような能力や結果なのは参考になる筈
    どう興味を引くかと言う点で上手く、鳥の砂嚢がガラス玉も金属すらもコナゴナかつサラサラにするは感心した
    .
    当人履歴と共に迫害者への同情は納得だが、他書でも共通の植民地や野蛮人に関する同時なりの見解も
    動物好きぶりはローレンツなんかも連想させるし、面白い俗信の間違いを提示して事実に至るの展開も上手い

    [2020-07]
    原1873+1880。ファーブルを扱った事からの派生になる。扱う気が無かったんだけど追加資料として借り出してきた
    なだいなだ、馬場郁訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記2 小さな強者たち、女の子たち」を読んだ
    .
    全巻が害虫駆除の話だったが今書も登場人物は同じで、どういう生物が害虫を駆除しているかを扱う
    自然界の循環に気付いた事が相当に発見だった筈で、動物は大事にしましょうは後世支持者にも便利だったと思う
    当時の知識を元にしていて恥ずかしい所もあるが、資料性あるし残酷さは無知から来るなど作家個性も出ている
    .
    同時収録の女の子たちは自分の娘とも関係した本で道徳書の分類かも。時期が時期なんでこれも参考になる
    節約を良しとするは貧乏な人だったんでわかるし、生物関係扱う人が道徳の道に走るも後年と共通

    [2020-07]
    原1870。ファーブルを扱った事からの派生になる。扱う気が無かったんだけど追加資料として借り出してきた
    山内了一訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル博物記1 荒らし屋たち」を読んだ
    .
    大量に書いたけど売れなかったとされるファーブル著作が選ばれて訳され、本書は簡単な略歴と紹介の文付き
    何冊かはそこそこ売れて大量生産や昆虫記に繋がったとわかるが、自信作は打ち切りで報われない過程期
    対象が子供で著作技術がまだ発展していないも含むが、全般で対話形式とちょっと特殊かつ古めかしい文体
    .
    本書は害虫の害について扱っているので荒し屋。生態を知れば対策を立てられるで興味を引いていく方式
    昆虫記でも顕著な進化論否定や神への信仰は随所に見られ、ここらが動機かつ長所短所の部分になっている

    [2020-07]
    原81。ファーブルを扱った事からの派生になる。本書が仏でのファーブル再評価きっかけになった評伝になる
    ベカエール直美訳 イヴ・ドゥランジュ 「ファーブル伝」を読んだ
    .
    仏で知られていないの岩波解説が定説だが、実際はどうかは未だ曖昧で本書は生前評価も載っている
    どういう人かの聞き込みもあり現地でも奇人評はある。一方で地味な著作類も十台の刷り・教科書化とそこそこ
    人の話聞くのが嫌で感情の変化が激しかったとい話もあれば、若い頃は背も高く生涯で服装に気を付けていたも
    .
    ミルとの交流も思い出したし、60以降の再婚や評価、ルグロほかの努力で最後の五年間が有名だったなど
    引用文も大量にあってファーブルの考え方に触れていて、後年の評価評伝としては大変良く出来ている

    [2020-07]
    刊05原刊1922。ファーブルを扱った事からの派生になる。こっちが本命だけど代表著作読んだのでオマケみたいにも
    小原 秀雄解説 「大杉栄訳ファーブル昆虫記」を読んだ
    .
    日本初のファーブル訳で当人は続刊も続けて翻訳を企画していたが、警官とケンカの果てに怪死して立ち消えた
    出版社がそういう関係の本を出している所も注目点だし、なぜ日本でファーブルが普及したかでも考察幅ある
    翻訳としては現状ある物と当然同じだが、スカラベを糞虫と訳したのはこの人からだろうかなどここも考察できる
    .
    訳としては会話部なんかが個性でているし、この人が訳したと思うと文中のクロポトキンの語などにも注目が行く
    当時の文なのでダア♯ンなどとなっていて読み難く現状だと資料扱いだが、日に早く普及していたなど発見はある

    [2020-07]
    原1910〜20年代頃。ファーブルを扱った事からの派生になる。最初にファーブル訳した人で知識なく作家と思っていた
    多田道太郎責任編集「日本の名著 46 大杉栄
    僕は精神が好きだ、青年に訴う、生の闘争、労働運動の精神、ロシア革命論、人生について、自叙伝」を読んだ
    .
    むしろ最初の印象どおり作家で活動すれば良かったのにと言う人。文才があってネコやお化けの話は当時資料にも
    平塚らいちょうとか石川啄木も関係者と知って驚いたし、現状で研究している人がいかにもこの人の仲間風も納得
    そんな訳で日本初のアナーキスト。暴動を起こしたり、外国人とつるんだり、左翼同士で喧嘩したりの揚げ句に怪死
    .
    当時の風潮を意識しても子供の頃から犬猫殺戮や軍学校でホモと犯罪者傾向あり、解説者も仲間らしく擁護している
    上記で左翼同士でケンカした加減からソ連を否定している点が面白いし、前述のように文章力はあり勿体ない人

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