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    最新版 雑記 書籍感想文
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    ---2020-12月まで
    ■ 奥本 大三郎、瀧下 哉代訳 イヴ・カンブフォール 「ファーブル驚異の博物学図鑑」
    ■ 山内了一訳 ポール-アンリ・ファーブル ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブルの写真集 昆虫」
    ■ 山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 1-10(岩波書店)[全]」
    ■ 日高敏隆、林瑞枝訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル植物記(薪の本)」
    ■ 平野威馬雄訳 G・V・ルグロ 「ファーブルの生涯」
    ■ 中山徹訳 パク・ヨンジュン編 スラヴォイ・ジジェク 「ジジェク、革命を語る 不可能なことを求めよ」
    ■ 山本耕一訳 スラヴォイ・ジジェク 「終焉の時代に生きる」
    ■ 栗原百代訳 スラヴォイ・ジジェク 「ポストモダンの共産主義 はじめは悲劇として、二度めは笑劇として」
    ■ 中山徹訳 スラヴォイ・ジジェク 「暴力 6つの斜めからの省察」
    ■ 清水知子訳 スラヴォイ・ジジェク 「ジジェク自身によるジジェク」
    ■ 永原豊訳 スラヴォイ・ジジェク 「テロル」と戦争 〈現実界〉の砂漠へようこそ」
    ■ 松浦利輔訳 スラヴォイ・ジジェク 「幻想の感染」
    ■ 酒井隆史+田崎英明訳 スラヴォイ・ジジェク 「否定的なもののもとへの滞留 カント、ヘーゲル、イデオロギー批判」
    ■ 鈴木晶訳 スラヴォイ・ジジェク 「斜めから見る 大衆文化を通してラカン理論へ」
    ■ 鈴木晶訳 スラヴォイ・ジジェク 「イデオロギーの崇高な対象」
    ■ 竹内照夫訳 「中国古典文学大系 2 春秋左氏伝」
    ■ 増田渉、松枝茂夫、常石茂訳 蒲松齢 「中国古典文学大系 40・41 聊斎志異 上下」
    ■ 大田辰夫訳 馮夢竜 「中国古典文学大系 36 平妖伝」
    ■ 駒田信二訳 施耐庵 「中国古典文学大系 28-30 水滸伝 上中下」
    ■ 大木淳夫訳 ヘンリー・ライダー・ハガード 「世界大衆小説全集 5 ソロモン王の宝窟 洞窟の女王」
    ■ 小林政子訳 パール・バック 「私の見た日本人」
    ■ 角敦子訳 クリス・マクナブ 「図説 アメリカ先住民戦いの歴史」
    ■ 神田栄次訳 D・チーフ・イーグル 「ウインター・カウント スー族の酋長が記したアメリカ・インディアンの歴史」
    ■ 吉田健一訳 ドナルド・キーン 「日本の文学」
    ■ 小河原誠+蔭山泰之訳 カール・R・ポパー 「よりよき世界を求めて」
    ■ ポパー哲学研究会訳 カール・R・ポパー 「フレームワークの神話 科学と合理性の擁護」
    ■ 富田虎男訳 リチャード・B・モリス+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第2巻 新国家の誕生」
    ■ 清水博訳 T・ハリー・ウィリアムズ+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第5巻 連邦の危機 1849-1865年」
    ■ 井出義光訳 T・ハリー・ウィリアムズ+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第6巻 南北戦争 1861-1871年」
    ■ 富田虎男訳 バーナード・A・ワイズバーガー+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第7巻 鋼鉄と蒸気の時代 1877-1890年」
    ■ 小山内洸訳 ジョン・アーミテージ 「イギリス人はどう遊んできたか」
    ■ 今村仁司訳 ジャン・ボードリヤール 「消費社会の神話と構造」
    ■ 山本浩訳 グリン・ウィッカム 「中世演劇の社会史」
    ■ 山本浩訳 グリン・ウィッカム 「中世演劇の社会史」
    ■ 富田 虎男 「アメリカ・インディアンの歴史 第3版」
    ■ 阿部珠理訳 グレッグ・オブライエン 「ビジュアルタイムライン アメリカ・インディアンの歴史」
    ■ 増田 義郎 「図説大航海時代(ふくろうの本)」
    ■ 長谷川寿一訳 ジャレド・ダイアモンド 「セックスはなぜ楽しいか」
    ■ 外崎 肇一 「マンガでわかる香りとフェロモンの疑問50」
    ■ 藤井留美訳 アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ「本音は顔に書いてある 〈言葉の嘘〉と〈しぐさの本音〉の見分け方」
    ■ 樋口勝彦訳 オウィディウス「恋の技法」
    ■ 中島 基貴 「香料と調香の基礎知識」
    ■ 小西 さやか 「コスメの教科書 日本化粧品検定協会公式」
    ■ 加藤祐佳子訳 ピーター・ハーコート 「映画とその神話的世界 ヨーロッパ・アメリカ・カナダの国民文化の形成」
    ■ 北村弘文訳 タッド・トレジャ 「アメリカ風俗・慣習・伝統事典」
    ■ 石崎晴己訳 エマニュエル・トッド 「帝国以後 アメリカ・システムの崩壊」
    ■ 窪川かおる訳 Philip V.Mladenov 「海洋生物学 地球を取りまく豊かな海と生態系」
    ■ 松井貴三編集・解説 「レオナルド・ダ・ヴィンチ解剖図集」
       ラーン・大原三恵、小林明子訳 カルロ・ペドレッティほか 「レオナルド・ダ・ヴィンチ芸術と科学」
    ■ 赤尾秀子訳 ジョアン・エクスタット+アリエル・エクスタット 「世界で一番美しい色彩図鑑」
    ■ 若林文高+武井摩利訳 セオドア・グレイ 「世界で一番美しい分子図鑑」
    ■ 文化服飾学院編 「新文化服装講座 5 デザイン」
    ■ 川崎 義巳 「イランの温泉を求めて ペルシア1万キロの旅」
    ■ 小谷裕実訳 ジェネビー・エドモンド+ディーン・ウォートン 「大人のアスペルガーのためのソーシャルスキル・ガイド」
    ■ 杉田 英明 「浴場から見たイスラーム文化(世界史リブレット 18)」
    ■ 八尾師 誠/編著 「銭湯へ行こう・イスラム編」
    ■ 木全和己+田倉さやか訳 ジーニー・ウーレンカム 「Q&A思春期のアスペルガーのための恋愛ガイド」
    ■ NPO法人子どもの心理療法支援会訳 モニカ・ラニャード+アンホーン編著 「児童青年心理療法ハンドブック」
    ■ 中澤潤訳 J.B.クーパーシュミット+K・A・ダッジ/編 「子どもの仲間関係」
    ■ ジャン=ピエール・クライン 「芸術療法入門」
    ■ 磯部二郎+沖野生紀+小柴はるみ+佐藤典子+福田達夫訳 デイヴィド・J.ハーグリーヴズ+エイドリアン・C・ノース編
       「人はなぜ音楽を聴くのか 音楽の社会心理学」
    ■ 吉森護訳 M・アーガイル+M・ヘンダーソン 「人間関係のルールとスキル」
    ■ 弓野憲一訳 B・ミラー+J・ヴィハー+R・ファイアスティン「創造的問題解決」
    ■ 弓野憲一訳 B・ミラー+J・ヴィハー+R・ファイアスティン 「創造的リーダーシップ」
    ■ 湯川進太郎訳 R・G・サンティ「タオ・ストレス低減法」
    ---2020-10月まで
    ■ 宮本博章+道田泰司+谷口高志+菊池聡訳 T・シック・ジュニア+J・E・ジョンソン 「クリティカルシンキング 実践篇」
    ■ 余語真夫+佐藤健二+大平秀樹+湯川進太郎 監訳 S・J・レポーレ+J・W・スミス編 「筆記療法」
    ■ 山本光雄訳 イソップ(アイソーポス) 「イソップ寓話集」
    ■ 前田専学編 中村元訳 「原始仏典 2[第1巻] 相応部経典 第1巻
    ■ 前田専学編 中村元訳 「原始仏典 2[第2巻] 相応部経典 第2巻」
    ■ 中村 元/監修 「原始仏典 長部経典 第2・3巻 2・3」
    ■ 中村 元/監修 「原始仏典 第4-7巻 中部経典1-4」
    ■ 木村駿+小川和彦訳 フィリップ・G・ジンバルドー 「シャイネス I+II部」
    ■ 栗木さつき訳 ジョン・ボイド+フィリップ・G・ジンバルドー「迷いの晴れる時間術」
    ■ 岡崎秀訳 ジョン・ブラントン 「世界の市場めぐり」
    ■ 関未玲訳 ルイス・エグアラス 「料理スクールで学ぶ101のアイデア」
    ■ 美谷広海訳 マイケル・W.プライス 「ビジネススクールで学ぶ101のアイデア」
    ■ 浅見和彦校注 作者不明 「日本古典文学全集 51 十訓抄」
    ■ 市井 三郎/訳 バートランド・ラッセル
      「西洋哲学史 改版 古代より現代に至る政治的・社会的条件との関連における哲学史」
    ■ 斎藤 憲「よみがえる天才アルキメデス―無限との闘い (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 保永 貞夫/訳 ケーシー・プレスコット「インカ帝国のなぞ(少年少女世界の名著 7) 」
    ■ 山崎正和責任編集 「日本の名著 10 世阿弥」
    ■ 桑原武夫責任編集 新井白石 「日本の名著 15 新井白石
      折りたく柴の記(桑原武夫訳)、古史通(上田正昭訳)、古史通或間(上田正昭訳)、読史余論(横井清訳)」
    ■ 日本の名著25 渡辺崋山/高野長英/工藤平助/本田利明
      渡辺崋山(佐藤昌介訳)
      退役願書之稿、鴃舌小記・鴃舌或問、慎機論、再稿西洋事情書、外国事情書、獄中書簡
      崋山口書―付鳥居耀の告発状、居中の書簡、遺書
      高野長英
      漢洋内景説(阿知波五郎訳)、遠西水質論(吉田忠訳)、夢物語(佐藤昌介訳)、鳥の鳴音(佐藤昌介訳)
      蛮社遭厄小記(佐藤昌介訳)、知彼一助(中山茂訳)、長英書簡(佐藤昌介訳)
      工藤平助(佐藤昌介訳)赤蝦夷風説考 、本多利明(中山茂訳)、西域物語 」
    ■ 日本の名著27 大塩中斎/佐藤一斎
      洗心洞箚記(松浦玲訳)、古本大学刮目(宮城公子訳)、儒門空虚聚語附録ほか(宮城公子訳)
      佐藤一斎に寄せた手紙と返書(宮城公子訳)、檄文
      佐藤一斎 言志四録 (宮城公子訳)」
    ■ 上田 閑照解説訳 「人類の知的遺産 21 マイスター・エックハルト」
    ■ 岩崎 允胤訳解説編 「人類の知的遺産 10 ヘレニズムの思想家」
    ■ 中沢 洽樹+前田 護郎「世界の名著 13 聖書」
    ■ 湯川秀樹、井上健責任編集「世界の名著 現代の科学 1・2」
      ドルトン「化学の新体系」(廣重徹訳)、ラプラス「確率についての哲学的試論」(樋口順四郎訳)、
      ヘルムホルツ「力の保存についての物理学的論述」(高林武彦訳)、
      リーマン「幾何学の基礎をなす仮説について」(近藤洋逸訳)、マックスウェル「原子・引力・エーテル」(井上健訳)、
      マッハ「認識と誤謬」(井上章訳)、ボルツマン「アトミスティークについて」(河辺六男訳)、
      ボルツマン「理論物理学の方法の輓近における発展について」(河辺六男訳)、パブロフ「条件反射」(千葉康則訳)
      メンデル「植物の雑種に関する実験」(山下孝介訳)
      プランク「物理学的世界像の統一」(河辺六男訳)、ポアンカレ「科学と仮説」(静間良次訳)、
      ヒルベルト「公理的思考」(静間良次訳)、アインシュタイン「物理学と実在」(井上健訳)、
      アインシュタインほか「科学者と世界平和」(井上健訳)
      ボーア「原子物理学における認識論的諸問題にかんするアインシュタインとの討論」(井上健訳)、
      ハイゼンベルク「量子論的な運動学および力学の直観的内容について」(河辺六男訳)
      シュレーディンガー「量子力学の現状」(井上健訳)、ノイマン「人工頭脳と自己増殖」(品川嘉也訳)
      ウィーナー「科学と社会」(鎮目恭夫訳)、ワトソン、クリック「デオキシリボ核酸の構造」(井上章訳)
      マッカロー「なぜ心は頭にあるか」(品川嘉也訳)、キスホルム「精神の未来」(井上章訳)
      セント=ジェルジ「医学の将来」(井上章訳)、レダーバーグ「人間の生物学的未来」(井上章訳)
    ■ 薮内清責任編集 世界の名著〈続1〉 中国の科学
      「九章算術」(大矢真一訳)、「漢書律暦志」(橋本敬造・川勝義雄訳)、
      「晋書天文志」(山田慶児・坂出祥伸・薮内清訳)、「黄帝内経素問」(小栗英一・薮内清訳) 」
    ■ 水田洋責任編集 世界の名著34 バーク/マルサス バーク「フランス革命についての省察」(水田洋訳)、
      バーク「自然社会の擁護」(水田珠枝訳)、マルサス「人口論」(永井義雄訳) 」
    ■ 辻清明責任編集 世界の名著60 バジョット/ラスキ/マッキーヴァー
      バジョット「イギリス憲政論」(小松春雄訳)、ラスキ「主権の基礎」(渡辺保男訳)、
      マッキーヴァー「権力の変容」(岡本忠夫訳)」
    ■ 井上幸治責任編集 「世界の名著28 モンテスキュー
      「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)/「ローマ盛衰原因論」(井上幸治訳)
      「法の精神」(井上堯裕訳)/「裁判の公正を論ず」(井田進也訳) 」
    ■ 清水幾太郎責任編集「世界の名著〈続6〉 ヴィーコ(「新しい学」(清水純一・米山喜晟訳))」
    ■ 永井道雄責任編集 「世界の名著23 ホッブズ
      「恐怖・不信・平和への道(永井道雄)」・「リヴァイアサン」 トーマス・ホッブス」
    ■ 尾高邦雄責任編集 世界の名著47 デュルケーム ジンメル
    ■ 「デュルケームとジンメル(尾高邦雄)
      デュルケーム「自殺論」(宮島喬訳)
      ジンメル「社会的分化論」(石川晃弘・鈴木春男訳)
    ■ 林健太郎責任編集 「世界の名著54 マイネッケ
      林健太郎「マイネッケの生涯と思想」
      岸田達也訳「近代史における国家理性の理念」
      矢田俊隆訳「ドイツの悲劇」」
    ■ 林健太郎責任編集 レオポルト・フォン・ランケ 「世界の名著〈続11〉 ランケ
      「ランケの人と学問(林健太郎)、「列強論」(村岡晢訳)、「宗教改革時代のドイツ史」(渡辺茂訳) 」
    ■ 松濤 誠達「人類の知的遺産 2 ウパニシャッドの哲人」
    ■ 我妻 和男 「人類の知的遺産 61 タゴール」
    ■ 関根 正雄 「古代イスラエルの思想 旧約の預言者たち-(人類の知的遺産 1)」
    ■ 藤田宏達 「人類の知的遺産 18 善導」
    ■ 柳田聖山責任編集訳「世界の名著〈続3〉 禅語録
      (「菩提達摩無心論」、「六祖壇経」、「臨済録」、「洞山録」、「祖堂集」」
    ■ 柳田聖由 「人類の知的遺産 16 ダルマ」
    ■ 奈良康明 「人類の知的遺産 53 ラーマクリシュナ」
    ■ 清水幾太郎責任編集 「世界の名著 36 コント スペンサー」
    ■ 大槻春彦責任編集 「世界の名著 32 ロック ヒューム」
    ■ 前田陽一責任編集 「世界の名著 24 パスカル」
    ■ 下村寅太郎責任編集 「世界の名著 25 スピノザ ライプニッツ」
    ■ 上山春太郎責任編集 「世界の名著 48 パース ジェイムス デューイ」
    ■ 広川洋一他訳 「世界文学大系 63 ギリシア思想家集」
    ■ 責任編集山崎正和 「世界の名著 続15 近代の芸術論」
    ■ 責任編集懸田克躬 「世界の名著 76 ユング フロム」
    ■ 責任編集堀越孝一 「世界の名著 55 ホイジンガ」
    ■ 高橋英夫訳 ヨハン・ホイジンガ 「ホモ・ルーデンス -人類文化と遊戯」
    ■ 山下肇訳 A・アードラー 「現代人の心理構造」
    ■ 責任編集豊田利幸 「世界の名著 21 ガリレオ」
    ■ 責任編集川辺六男 「世界の名著 26 ニュートン」
    ■ 責任編集岩崎武雄 「世界の名著 44 ヘーゲル」
    ■ 責任編集細谷恒男 世界の名著 62 「ブレンターノ フッサール」
    ■ 責任編集野田又男 「世界の名著 22 デカルト」
    ■ 責任編集野田又夫 「世界の名著 39 カント」
    ■ 責任編集福原鱗太郎 「世界の名著 20 ベーコン」
    ■ 責任編集山田晶 「世界の名著 14 アウグステイヌス(告白)」
    ■ 佐々木理訳 クセノポン 「ソクラテスの思い出」
    ■ 田村松平責任編集 世界の名著9 ギリシアの科学
      「アリストテレスの自然学」(藤沢令夫訳)、「ヒッポクラテスの医学」(大橋博司訳)、
      「エウクレイデス原論」(池田美恵訳)、「アルキメデスの科学」(三田博雄訳)、
      アリスタルコス「太陽と月の大きさと距離について」(種山恭子訳)」
    ■ 田中 美知太郎責任編集 「世界の名著8 アリストテレス「政治学」(田中美知太郎ほか訳)、「詩学」(藤沢令夫訳)
      「形而上学」(川田殖・松永雄二訳)、「エウデモス倫理学」(加来彰俊訳) 」
    ■ 山田晶責任編集・訳 「世界の名著〈続5〉 トマス・アクィナス「神学大全」
    ■ プラトン「筑摩世界文学大系 3 プラトン」
    ■ 高橋 孝信訳注 「ティルヴァッルヴァル ティルックラル 古代タミルの箴言集」
    ■ 高橋 孝信訳 「エットゥトハイ 古代タミルの恋と戦いの詩」
    ■ 新田次郎 「八甲田山死の彷徨」
    ■ 安見和見訳 ダグラス・アダムス 「銀河ヒッチハイク・ガイド」
    ■ 風見潤訳 ダグラス・アダムス 「宇宙の果てのレストラン」
    ■ 風見潤訳 ダグラス・アダムス 「宇宙クリケット大戦争」
    ■ 桑原武夫+河盛好蔵責任編集 「世界の名著〈続12〉 アラン(エミール=オーギュスト・シャルティエ)/ヴァレリー
      アラン「芸術論集」(桑原武夫訳)、アラン「文学論集」(杉本秀太郎訳)
      ヴァレリー「レオナルド・ダ・ヴィンチの方法」(山田九朗訳)、ヴァレリー「精神の危機」(杉捷夫訳)
      ヴァレリー「エウパリノス」(水野亮訳)、ヴァレリー「詩学序説」(河盛好蔵訳)」
    ■ 高山宏訳 ウィリアム・ウィルフォード 「道化と笏杖」
    ■ 内藤健二訳 イーニッド・ウェルズフォード 「道化」
    ■ 山口昌男 「山口昌男著作集 3 道化」
    ■ 桂 枝雀 「らくごDE枝雀」
    ■ 石渡均訳 ニール・ランドー 「フィルムスクールで学ぶ101のアイデア」
    ■ 東大落語会編 「落語事典:増補」
    ■ ユーモア・サイエンス学会編 「笑いの科学 vol.1・2」
    ■ 野村亮太・雨宮俊彦・丸野俊一 監訳 ロッド・A・マーティン「ユーモア心理学ハンドブック」
    ■ 澤瀉久敬責任編集 「世界の名著 64 ベルクソン」
    ■ 苧阪 直行 「笑い脳 社会脳へのアプローチ-(岩波科学ライブラリー 166)」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第1集」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第2集(自然選書)」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第3集(自然選書)」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第4集(自然選書)」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第5集(自然選書)」
    ■ 川喜田 二郎「発想法 -創造性開発のために」
    ■ 川喜田 二郎「発想法 続 KJ法の展開と応用」
    ■ 木村 洋二/編 「笑いを科学する -ユーモア・サイエンスへの招待」
    ■ 織田 正吉 「笑いとユーモア」
    ■ 桂 米朝 「落語と私」
    ■ 桂米朝「上方落語ノート」
    ■ 桂米朝「続・上方落語ノート」
    ■ 桂米朝「三集・上方落語ノート」
    ■ 桂米朝「四集・上方落語ノート」
    ■ 中込 重明「落語の種あかし」
    ■ 武藤禎夫 「定本 落語三百題」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第1巻あ-え」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第2巻お-く」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第3巻 く-さ」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第4巻さ-た」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第5巻た-な」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第6巻に-ふ」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第7巻ふ-わ」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第8巻 資料・索引等」
    ■ 内田昭一郎・吉岡晶子訳 メアリー・ダグラス監修・サビーヌ・マコーマック編集
      サー・ジェームズ・ジョージ・フレーザー 「図説金枝篇」
    ■ 原田敏明・高橋貢訳 景戒「日本霊異記」
    ■ 上田信道校訂 巌谷小波 「日本昔噺」
    ■ 鈴木光太郎・芳画康郎訳 R・N・シェパード 「視覚のトリック だまし絵が語る〈見る〉しくみ」
    ■ 鈴木光太郎・小林哲生共訳 ロバート・L・ソルソ 「脳は絵をどのように理解するのか 絵画の認知科学」
    ■ 護 雅夫訳 「ナスレッディン・ホジャ物語 トルコの知恵ばなし」
    ■ 小島孝之校注・訳 無住道暁 「沙石集 新編日本古典文学全集 52」
    ■ 後藤明 「ハワイ・南太平洋の神話 海と太陽、そして虹のメッセージ」
    ■ 豊田晃訳 アレックス・F・オスボーン 「創造力を生かす アイディアを得る38の方法」
    ■ 鍛原多恵子訳 ジェニファー・アッカーマン「からだの一日あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする」
    ■ 石田瑞磨訳 親鸞述 「東洋文庫嘆異抄・執持鈔」

    ---2020-6月まで
    ■ 中野好夫+村岡花子 チャールズ・ディケンズ 「世界文学全集 デイヴィッド・コパフィールド+炉ばたのこおろぎ」
    ■ 北御門二郎訳訳 レフ・トルストイ「アンナ・カレーニナ」
    ■ 中村白葉訳 レフ・トルストイ 「戦争と平和(河出世界文学全集)」
    ■ 住谷春也+大久保照夫訳 ミルチャ・エリアーデ+アルベルト・モラヴィア 「世界文学全集 2-03 マイトレイ+軽蔑」
    ■ 住谷 春也 ミルチャ・エリアーデ 「令嬢クリスティナ」
    ■ 池内紀訳 ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」
    ■ 中矢一義ほか訳 トーマス・マン全集 「別巻 トーマス・マン研究」
    ■ 高橋義孝ほか訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 9〜11 評論 1〜3」
    ■ 浜川祥枝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 12 書簡」
    ■ 川村二郎訳 トーマス・マン 「ブッデンブローク家の人々」
    ■ 高橋義孝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 3 魔の山」
    ■ トーマス・マン トーマス・マン全集 8 短篇・戯曲
     「幻想(訳:藤本淳雄、「転落」(訳:藤本淳雄、「幸福への意志」(訳:佐藤晃一、「幻滅」(訳:藤本淳雄、
     「死」(訳:藤本淳雄、「小男フリーデマン氏」(訳:佐藤晃一、「道化者」(訳:猿田悳、
     「トビーアス・ミンダーニッケル」(訳:佐藤晃一、「衣裳戸棚」(訳:佐藤晃一、「しっぺ返し」(訳:藤本淳雄、
     「ルイースヒェン」(訳:佐藤晃一 、「墓地への道」(訳:藤本淳雄 、「神の剣」(訳:藤本淳雄、
     「トリスタン」(訳:谷友幸、「飢えたる人々」(訳:藤本淳雄 、「トーニオ・クレーゲル」(訳:高橋義孝、
     「神童」(訳:片山良展 、「ある幸福」(訳:片山良展 、「予言者の家にて」(訳:片山良展 、
     「生みの悩み」(訳:片山良展 、「ヴェルズンゲンの血」(訳:高橋義孝「逸話」(訳:藤本淳雄
     「鉄道事故」(訳:藤本淳雄 「なぐり合い」(訳:藤本淳雄 「ヴェニスに死す」(訳:高橋義孝
     「主人と犬」(訳:山下肇 「無秩序と幼い悩み」(訳:猿田悳 「マーリオと魔術師」(訳:高橋義孝
     「すげかえられた首」(訳:高橋義孝 「掟」(訳:佐藤晃一、「欺かれた女」(訳:高橋義孝
     「少年エノク」(訳:藤本淳雄 、「フィオレンツァ」(訳:森川俊夫(Morikawa Toshio)
     「幼な児の歌」(訳:山下肇 、「初期作品」(訳:山下肇 、「自作について 『フィオレンツァ』について」(訳:森川俊夫
    ■ 高橋義孝・菊盛英夫ほか訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 4+5 ヨゼフとその兄弟たち」
    ■ 円子修平訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 6 ファウストゥス博士」
    ■ 山下肇+森川俊夫訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 2 大公殿下 ワイマルのロッテ」
    ■ 佐藤晃一+高橋義孝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 7 選ばれし人+詐欺師フェーリクス・クルルの告白」
    ■ 井上究一郎 マルセル・プルースト 「筑摩世界文学大系 プルースト(失われた時を求めて)」
    ■ 川原礫 「ソードアート・オンライン 1-16」
    ■ 川原礫 「ソードアート・オンライン プログレッシブ 1-4」
    ■ 時雨沢恵一 「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1-3」
    ■ 三枝充恵 「人類の知的遺産 14 ヴァスバンドゥ」
    ■ 坂野雄二+岩本隆茂監訳 ポール M.サルコフスキス/編 「認知行動療法 臨床と研究の発展」
    ■ 週刊少年マガジン編集部/編 「少年マガジンの黄金時代 -特集・記事と大伴昌司の世界」
    ■ 高木 まさき/監修
    ■ 語彙を広げる!書いて、話して、伝わることば -光村の国語- 3
     考えを伝える 随筆を書く 物語を書く 詩を書く 短歌・俳句を作る
    ■ 有元 秀文 「必ず「PISA型読解力」が育つ七つの授業改革
     「読解表現力」と「クリティカル・リーディング」を育てる方法」
    ■ 阿部 昇 「国語力をつける物語・小説の「読み」の授業 PISA読解力を超えるあたらしい授業の提案」
    ■ 「少年小説大系 別巻 5 少年小説研究」
    ■ 築地誠子訳 タニス・リー 「パイレーティカ -女海賊アートの冒険」
    ■ 橘 公司 「蒼穹のカルマ1-3」
    ■ 竹宮ゆゆこ 「とらドラ! 1-3」
    ■ 定金 伸治「ジハード 1-3」
    ■ ヤマグチノボル 「ゼロの使い魔 1-3」
    ■ タツノコプロ監修 「逆転イッパツマンCOMPLETE BOOK タイムボカンシリーズ」
    ■ 安藤ミキオ+藤津亮太+キムラケイサク+ひのき一志他 「タイムボカンシリーズ大解剖」
     (含むタイムボカン全集1・2、タイムボカン超キャラ超メカ全集、CDタイムボカン 名曲の夕べ)
    ■ 原正人訳 ヌマ・サドゥール+メビウス 「メビウス博士とジル氏 二人の漫画家が語る創作の秘密」
    ■ 渋谷直角編 「定本コロコロ縛伝!!1977-2009 コロコロコミック全史」
    ■ 米沢嘉博構成 「別冊太陽 少年マンガの世界 -子どもの昭和史- 1 昭和二十年-三十五年」
    ■ 米沢嘉博構成 「別冊太陽 少年マンガの世界 -子どもの昭和史- 2 昭和三十五年-六十四年」
    ■ 米沢嘉博構成 「別冊太陽 少女マンガの世界 -子どもの昭和史- 1 昭和20年-37年」を読んだ
    ■ 竹内 好、市川 宏、杉本 達夫訳 「河出世界文学全集 21 魯迅・老舎
     狂人日記、孔乙己、薬、明日、小さな出来事、髪の話、風波、故郷、阿Q正伝、端午の節季、
     白光、兎と猫、あひるの喜劇、宮芝居、祝福、酒楼にて、幸福な家庭、石鹸、常夜灯、引き廻し
     高先生、孤独者、傷逝、兄弟、離婚、藤野先生、范愛農、故事新編
     駱駝祥子」
    ■ 竹内ゆかり 「図解雑学 最新イヌの心理」
    ■ 今泉 忠明 「図解雑学 最新ネコの心理」
    ■ 小林 快次/監修 「大昔の生きもの(ポプラディア大図鑑WONDA 14)」
    ■ 土屋晶子訳 ドゥーガル・ディクソン 「フューチャー・イズ・ワイルド 驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界」
    ■ 今泉吉典訳 ドゥーガル・ディクソン 「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界」
    ■ 熊谷鉱司訳 ドゥーガル・ディクソン&R・マシューズ 「古代生物大図鑑」
    ■ 別宮貞徳監訳 キャロライン・デイヴィス/編著 「図説馬と人の歴史全書」
    ■ 中畑雅紀 「高齢犬と楽しく暮らす 愛犬を元気で長生きさせるコツ」
    ■ 佐藤恵子訳 マーリーン・ズック 「性淘汰 ヒトは動物の性から何を学べるのか」
    ■ 渡辺政隆訳 オリヴィア・ジャドソン 「ドクター・タチアナの男と女の生物学講座 セックスが生物を進化させた」
    ■ 土屋晶子訳 バーバラ・N.ホロウィッツ 「人間と動物の病気を一緒にみる -医療を変える汎動物学の発想」
    ■ 高槻成紀 「タヌキ学入門」
    ■ 倉骨彰訳 ジャレド・ダイアモンド 「銃・病原菌・鉄」
    ■ 倉骨彰訳 ジャレド・ダイアモンド 「昨日までの世界 文明の源流と人類の未来」
    ■ 中尾ゆかり訳 テンプル・グランディン+リチャード・パネク 「自閉症の脳を読み解く どのように考え、感じているのか」
    ■ 中尾ゆかり訳 テンプル・グランディン 「自閉症感覚 かくれた能力を引きだす方法」
    ■ カニングハム久子訳 テンプル・グランディン+マーガレット・M. スカリアーノ 「我、自閉症に生まれて」
    ■ 竹内和世訳 アレクサンドラ・ホロウィッツ 「犬から見た世界」
    ■ 櫻町翠軒訳 スティーヴン・ジェイ・グールド 「パンダの親指 進化論再考」
    ■ 渡辺宗考・日高敏孝・宇野弘之訳 N・ティンベルヘン 「動物のことば 動物の社会的行動」
    ■ 長野敬他訳 マリアン・S・ドーキンズ 「動物たちの心の世界」
    ■ 渡辺政隆訳 ドナルド・R・グリフィン 「動物は何を考えているか」
    ■ 長野敬・宮木陽子訳 ドナルド・R・グリフィン 「動物の心」
    ■ 幾島幸子+塩原通緒訳 スティーブン・ピンカー 「暴力の人類史」
    ■ 山下篤子訳 スティーブン・ピンカー 「心の仕組み」
    ■ 松田和也訳 ジョナサン・ゴットシャル「人はなぜ格闘に魅せられるのか -大学教師がリングに上がって考える」
    ■ 無藤隆+白田佳子+森敏昭訳 ジェームズ・R.フリン 「知能と人間の進歩 遺伝子に秘められた人類の可能性」
    ■ 長谷川眞理子+長谷川寿一訳 マーティン・デイリー+マーゴ・ウィルソン「人が人を殺すとき 進化でその謎をとく」
    ■ 石館康平訳 スー・サベージ・ランバウ+ロジャー・ルーヴィン 「人と話すサル「カンジ」
    ■ 長谷川眞理子・小林哲也訳 スタニスラス・ドゥアンヌ 「数覚とは何か? 心が数を創り、操る仕組み」
    ■ 鈴木光太郎+小林哲生訳 ジャック・ヴォークレール 「動物のこころを探る かれらはどのように考えるか」
    ■ 養老猛司・加藤雅子・笠井清登訳 M・I・ボスナー/M・E・レイクル「脳を観る 認知神経学が明かす心の謎」
    ■ 長野敬+赤松眞紀訳 レスリー・J・ロジャース「意識する動物たち判断するオウム、自覚するサル」
    ■ 大堀壽夫訳 クリス・フリス「心をつくる 脳が生みだす心の世界」
    ■ 浅野秀雄訳 ウォルター・J・フリーマン「脳はいかにして心を創るのか」
    ■ 依田卓巴訳 ニコラス・ウェイド 「宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰」
    ■ 木挽裕美訳 ニコラス・ウェイド編 「心や意識は脳のどこにあるのか」
    ■ 松浦俊輔+牧野美佐緒訳 スティーヴ・ミズン「心の先史時代」
    ■ 馬場悠男訳 リチャード・リーキー 「ヒトはいつから人間になったか」
    ■ 村瀬俊輔訳 カール・シュノーヴァー「ヴィジュアル版 脳の歴史 脳はどのように視覚化されてきたか」
    ■ 川畑秀明 「脳は美をどう感じるか アートの脳科学」
    ■ 完訳 今昔物語集+東洋文庫 今昔物語ほか 「今昔物語(全)」
    ■ 歴史学研究会編 「講座世界史1-12(全)」
    ■ 高畑和美・高島浩幸・伊谷純一郎訳 ジェーン・グドール 「心の窓 チンパンジーとの30年」
    ■ 西田利貞訳 フランス・ドゥ・ヴァール「政治をするサル+チンパンジーの政治学 猿の権力と性」
    ■ 関 楠生訳 ヘルマン・シュライバー「ドイツ怪異集―幽霊・狼男・吸血鬼」
    ■ 山岸 智子/編 「イスラーム世界がよくわかるQ&A100 -人々の暮らし・経済・社会」
    ■ 小西 正捷/編 「インド(暮らしがわかるアジア読本)」
    ■ ナショナルジオグラフィックス編 松浦 俊輔/訳
     「科学で解き明かす超常現象 -ナショジオが挑む55の謎-(日経BPムック)」
    ■ 小野智子+片山美佳子訳 ダニエル・スミス
     「絶対に明かされない世界の未解決ファイル99 ファティマ第三の予言からチュパカブラまで」
    ■ 藤子・F・不二雄 「藤子・F・不二雄大全集 別巻4 まんがゼミナール/恐竜ゼミナール」
    ■ 藤子・F・不二夫 「藤子・F・不二雄大全集別巻 藤子・F・不二雄の異説クラブ」
    ■ 海部 健三 「結局, ウナギは食べていいのか問題 (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 広中 直行 「人はなぜハマるのか (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 森山 工訳 マルセル・モース 「贈与論+トラキア人における古代的な契約形態+ギフト、ギフト」
    ■ 金利光訳 デイヴィッド・ゴードン・ホワイト「犬人怪物の神話 西欧、インド、中国文化圏におけるドッグマン伝承」
    ■ 今沢 紀子訳 エドワード・W・サイード 「オリエンタリズム」
    ■ 望月衛訳 スディール・ヴェンカテッシ 「ヤバい社会学 一日だけのギャング・リーダー」
    ■ 「世界文学全集 39 イプセン.ストリンドベリ
     ヘンリック・イプセン 人形の家(杉山誠訳).幽霊(青山杉作訳)野鴨(山室静訳).ヘッダ.ガブラー(菅原卓.原千代海共訳)
     A・ストリンドベリ 痴人の告白(山室静訳)稲妻,父(杉山誠訳)」
    ■ 石丸昌彦監訳 ヒーザー・スチュアート+フリオ・アルボレダ・フローレス+ノーマン・サルトリウス
     「パラダイム・ロスト 心のスティグマ克服、その理論と実践」
    ■ 田中敦訳 ローリー・アンドリューズ 「ソーシャル無法地帯」
    ■ 高良 倉吉/編著 「沖縄問題 リアリズムの視点から」
    ■ 島薗 進ほか/編 「宗教学キーワード(有斐閣双書)」
    ■ 田中 於莵弥訳 ダーモーダラグプタ 「遊女の手引き -クッタニー・マタ遣手女の忠言」
    ■ 田中 於莵弥訳 ダンディン 「十王子物語」
    ■ 鳥居 千代香訳 ジャミラ・ヴァルギーズ 「焼かれる花嫁―インドの結婚」
    ■ 竹中 千春「盗賊のインド史 帝国・国家・無法者」
    ■ 忠平美幸訳 ロバート・レヴィーン 「あなたもこうしてダマされる だましの手口とだまされる心理」
    ---2020-3月まで
    ■木村 進太郎 「マンガでわかるキャバクラ嬢の心得」
    ■西田 公昭 「マンガでわかる!高齢者詐欺対策マニュアル」
    ■黒川 正剛訳 アン・ルーエリン バーストウ 「魔女狩りという狂気」
    ■蔦森樹+カマル・シン訳 セレナ・ナンダ「ヒジュラ 男でも女でもなく」
    ■大谷 幸三 「ヒジュラに会う -知られざるインド・半陰陽の社会-(性なき巡礼)」
    ■ダヤニタ・シン+モナ・アハメド「インド第三の性を生きる -素顔のモナ・アハメド」
    ■小谷 汪之 「ラーム神話と牝牛 -ヒンドゥー復古主義とイスラム」
    ■中野 毅+ 山中 弘,+飯田 剛史ほか 「宗教とナショナリズム」
    ■中島 岳志 「ヒンドゥー・ナショナリズム 印パ緊張の背景」
    ■中島岳志 「中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義」
    ■キネマ旬報社 「インド映画娯楽玉手箱 -インド映画完全ガイドブック-(キネ旬ムック)」
    ■吉澤 寛之編著 「ゆがんだ認知が生み出す反社会的行動 -その予防と改善の可能性」
    ■津富宏、河野壮子監訳 シャッド・マルナ 「犯罪からの離脱と「人生のやり直し」 -元犯罪者のナラティヴから学ぶ
    ■猪狩 俊郎 「反社会勢力」があなたの会社を食いつぶす!」<br>
    ■小林 英明 「企業犯罪の基礎知識+企業犯罪への対処法 刑事事件のリスクマネジメント(法務必携Q&Aシリーズ)」
    ■民暴実務研究会編「反社会勢力からの企業防衛 -経営者のための法務対応マニュアル」
    ■櫻庭 総 「ドイツにおける民衆扇動罪と過去の克服 人種差別表現及び「アウシュヴィッツの嘘」の刑事規制」
    ■本多隆司監訳 ABS研究会訳 チャイルド・ディベロップメント・インスティテュート<br>
    ■「反社会的行動のある子どものリスク・アセスメント・リスト -少年版EARL-20B、少女版EARL-21G-」
    ■玉置悟訳 ドナルド・W・ブラック 「社会悪のルーツ―ASP(反社会的人格障害)の謎を解く」
    ■谷 喬夫訳 クリストファー・R・ブラウニング 「普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊」
    ■円谷英明 「ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗」
    ■森 英明訳 ポール・ブリトン「ザ・ジグソーマン 英国犯罪心理学者の回想」
    ■菊池光訳 トマス・ハリス 「羊たちの沈黙」
    ■宇野利泰訳 トマス・ハリス 「ブラック サンデー」
    ■小倉多加志訳 トマス・ハリス 「レッド・ドラゴン」
    ■高見浩訳 トマス・ハリス 「ハンニバル」
    ■高見浩訳 トマス・ハリス 「ハンニバル・ライジング」
    ■田中一江訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン 「FBI心理分析官-異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記」
    ■田中一江訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン 「FBI心理分析官 2 世界の異常殺人に迫る戦慄のプロファイル」
    ■ロバート・K・レスラー+アン・W・バージェス+ジョン・E・ダグラス 「FBI心理分析官凶悪犯罪捜査マニュアル 上下」
    ■狩野秀之訳 ロバート・K・レスラー+アン・W・バージェス+ジョン・E・ダグラス
    ■「快楽殺人の心理 -FBI心理分析官のノートより」
    ■翔田朱美訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン
    ■「FBI特別捜査官 裁かれた判事 若き日のレスラー捜査官の事件簿より」
    ■河合洋一郎訳 ロバート・K・レスラー「FBI心理分析官異常殺人者ファイル」
    ■林浩康監訳 エリザベス・ベック+ナンシー・P・クロフ+パメラ・ブラム・レオナルド/編著
    ■「ソーシャルワークと修復的正義 癒やしと回復をもたらす対話、調停、和解のための理論と実践」
    ■清水崑 「現代漫画 第2期 2 清水崑集」
    ■小川芋銭 「河童百景」
    ■小川芋銭 「小川芋銭画集」
    ■火野葦平 「河童曼陀羅」
    ■火野葦平「火野葦平選集 第3巻 幻燈部屋、海抜四百尺、河童曼陀羅(抜粋)」
    ■火野葦平 「火野葦平選集 第5巻 花と竜」
    ■火野葦平 「麦と兵隊・土と兵隊」
    ■火野葦平 「糞尿譚」
    ■小林由香里訳 ケヴィン・ダットン 「サイコパス秘められた能力」
    ■渡辺学訳 ロバート・J・リフトン 「終末と救済の幻想 オウム真理教とは何か」
    ■桜井 義秀 「「カルト」を問い直す 信教の自由というリスク」
    ■菊池聡 「超常現象をなぜ信じるのか 思い込みを生む「体験」の危うさ」
    ■菊池 聡 「「自分だまし」の心理学」
    ■山之内幸夫 「悲しきヒットマン」
    ■藤倉善郎「「カルト宗教」取材したらこうだった」
    ■東京弁護士会民事介入暴力対策特別委員会/編 「民事介入暴力対策マニュアル :第5版」
    ■危機管理研究会/編 「実戦!社会vs暴力団 暴対法20年の軌跡」
    ■安藤清志監訳 ジョン・H・ハーヴェイ 「悲しみに言葉を 喪失とトラウマの心理学」
    ■小林 郁夫/編集 「Q&A薬局・薬剤師の責任 :補訂版 トラブルの予防・解決」
    ■京都第一法律事務所/編 「科学者のための法律相談 知っておいて損はない25の解決法」
    ■山口広、滝本太郎、紀藤正樹 「Q&A宗教トラブル110番 :第3版」
    ■高橋洋訳 エイドリアン・レイン 「暴力の解剖学 神経犯罪学への招待」
    ■松浦直己訳 パーオロフ・H・ウィクストラム+ロバート・J・サンプソン編<br>
    ■「犯罪学研究 社会学・心理学・遺伝学からのアプローチ」
    ■柴内康文訳 ロバート・D・パットナム 「孤独なボウリング 米国コミュニティの崩壊と再生」を
    ■山形浩生訳 ジョージ・A・アカロフ+ロバート・J・シラー
    ■「不道徳な見えざる手 自由市場は人間の弱みにつけ込む」
    ■影山任佐訳 ジェームス・ファロン 「サイコパス・インサイド ある神経科学者の脳の謎への旅」
    ■高橋祥友訳 M・E・トーマス(仮名)
    ■「ソシオパスの告白 人々が良心とか、後悔とかよぶようなものは、私には一切ない。」
    ■小林宏明訳 ロバート・D・ヘア「診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち」
    ■井上果子+田村和子+黒澤麻美訳 マイケル・H・ストーン 「パーソナリティ障害治る人、治らない人」
    ■近藤喬一+増茂尚志訳 レン・スペリー 「パーソナリティ障害:診断と治療のハンドブック」
    ■岩井弘融 「病理集団の構造 親分乾分集団研究」
    ■小西 聖子 「犯罪被害者の心の傷 :増補新版」
    ■田村 栄太郎 「江戸やくざ研究(江戸時代選書 4)」
    ■田村 栄太郎 「江戸やくざ列伝(江戸時代選書 12)」
    ■安藤愛訳 フィリップ・ポンス 「裏社会の日本史」
    ■礫川 全次/編 「無法と悪党の民俗学(歴史民俗学資料叢書 第2期4)」
    ■森英明訳 チャールズ・V・フォード 「うそつき うそと自己欺まんの心理学」
    ■坂本 敏夫 「刑務官しか知らない刑務所(ムショ)のルール -改正監獄法でムショはどう変わったか!?」
    ■鴨下 守孝 「受刑者処遇読本 明らかにされる刑務所生活」
    ■外山 ひとみ 「ニッポンの刑務所」
    ■日本弁護士連合会刑事拘禁制度改革実現本部/編 「刑務所のいま 受刑者の処遇と更生」
    ■井上 尭子 「覚せい剤Q&A :改訂版 -捜査官のための化学ガイド」
    ■坂本敏夫 「刑務所の怪談」
    ■中野ジロー「刑務所ぐらし―刑務所生活のすべてがわかる」
    ■別冊宝島編集部 「実録 刑務所暮らし―あなたが逮捕された日のために」
    ■日向正光 「塀の中の患者様」
    ■本間龍 「名もなき受刑者たちへ 「黒羽刑務所 16工場」体験記」
    ■篠 真希 「イラスト版子どものアンガーマネジメント 怒りをコントロールする43のスキル」
    ■田中克昌+黒澤麻美訳 スチュアート・C・ユドフスキー 「パーソナリティ障害の素顔 致命的な欠陥をもつ人たち」
    ■「境界性パーソナリティ障害サバイバル・ガイド BPDとともに生きるうえで知っておくべきこと」
    ■伊藤絵美訳 ジェフリー・E・ヤング+ジャネット・S・クロスコ+マジョリエ・E・ウェイシャー
    ■「スキーマ療法 パーソナリティの問題に対する統合的認知行動療法アプローチ」
    ■鵜飼信成、綿貫譲二訳 C・W・ミルズ 「パワー・エリート 上下」
    ■逸見 敏郎+山中敏江 編著 「大学生が出会うリスクとセルフマネジメント 社会人へのステップ」
    ■関 秀忠ほか 「Q&A従業員・役員からの暴力団排除 企業内暴排のすすめ」
    ■日弁連民事介入暴力対策委員会/編
    ■「民暴対策Q&A :第4版 -市民と企業、行政機関の実践マニュアル」
    ■愛知県弁護士会民事介入暴力対策特別委員会/編
    ■「Q&A誰でもわかる暴力団対策関係法の解説 反社会的勢力に対する実践的対応策」
    ■日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会/編 「反社会的勢力と不当要求の根絶への挑戦と課題
    ■日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会30周年記念論文集」
    ■反社リスク対策研究会/編 「反社会的勢力対応の手引」
    ■村瀬秀雄訳 G・C・デビソン+J・M・ニール 「異常心理学」
    ■実務教育出版/編 「こんなときどうする?トラブル解決Q&A
    ■ちょっとした困りごとから性の悩みまで日常トラブル110番」
    ■山口英資 「知っておきたい暮らしのトラブル110番」
    ■日本脱カルト協会/編
    ■「カルトからの脱会と回復のための手引き 〈必ず光が見えてくる〉本人・家族・相談者が対話を続けるために」
    ■櫻井 義秀/編著 「カルトからの回復 心のレジリアンス-(カルト問題のフロンティア 2)」
    ■三井 宏隆 「カルト・回心・アイデンティティの心理学-アメリカ版新宗教運動の“心”的世界」
    ■全国原理運動被害者父母の会/編著 「統一協会信者の救出 マインドコントロールの実態と救出」
    ■中村周而+中村ゆかり訳 スティーブン・ハッサン 「マインド・コントロールからの救出 -愛する人を取り戻すために」
    ■木村博江訳 リチャード・ワイズマン 「超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか」
    ■マインド・コントロール問題研究会訳 トーマス・W・カイザー+ジャクリーヌ・L・カイザー
    ■「あやつられる心 破壊的カルトのマインド・コントロール戦略」
    ■日本弁護士連合会消費者問題対策委員会/編
    ■「宗教トラブルの予防・救済の手引 宗教的活動にかかわる人権侵害についての判断基準」
    ■パスカル・ズィヴィ 「マインド・コントロールからの脱出 -統一教会信者たちのこころ」
    ■西田公昭 「まさか自分が…そんな人ほど騙される -詐欺、悪徳商法、マインド・コントロールの心理学」
    ■西田 公昭 「だましの手口 知らないと損する心の法則」
    ■浅見 定雄+江川 紹子+西田公昭+紀藤正樹 「カルトと若者―東京女子大学学会講演会」
    ■多賀幹子訳 J・C・ロス+M・D・ランゴーニ 「カルト教団からわが子を守る法」
    ■飯干晃一 「イヴは淫乱だったか? 大笑い統一教会」
    ■日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会/編「暴力団110番 :全訂増補版 -Q&A-(110番シリーズ 10)」
    ■飯干晃一「条理なき戦い 全記録!山口組VS一和会」
    ■「反社会勢力その組織と実態」
    ■鈴木智彦 「極道のウラ知識」「極道のウラ情報 ヤクザに大人気の美容整形外科」「ヤクザ1000人に会いました!」
    ■西岡 研介/ほか著 「誰も書けなかった日本のタブー」
    ■山口貴士+紀藤正樹 「カルト宗教 性的虐待と児童虐待はなぜ起きるのか」

    ■ 奥本 大三郎、瀧下 哉代訳 イヴ・カンブフォール 「ファーブル驚異の博物学図鑑」
    ■ 山内了一訳 ポール-アンリ・ファーブル ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブルの写真集 昆虫」
    ■ 山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 1-10(岩波書店)[全]」
    ■ 日高敏隆、林瑞枝訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル植物記(薪の本)」
    ■ 平野威馬雄訳 G・V・ルグロ 「ファーブルの生涯」

    Vol 2020EX1 (2021-1-1)
    [2020-06]
    原2015。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    奥本 大三郎、瀧下 哉代訳 イヴ・カンブフォール 「ファーブル驚異の博物学図鑑」を読んだ
    .
    補足資料に近く網羅をしている訳でもないけど、カラー図版と現地でのファーブル評価・変遷解説あり自分には役立つ
    岩波昆虫記の原表記は大雑把好きたが写真付きの第二版と他の人の改訂版とか1920・1989に出ているとわかった
    現地ファーブル評価が1950年代までは神格化・以降忘れられ80年代後半から再熱、生物学のバイブルになったなど
    .
    本書執筆者も学者でファーブルが人類史五千年で初めてスカラベ調べた事や、反進化論で評価落ちたとわかる
    日のファーブル好きも向こうに知れ渡っているし、アルマスが荒野の意味や11巻以降はホタル・アオムシ予定なども

    [2020-06]
    原1936。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山内了一訳 ポール-アンリ・ファーブル ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブルの写真集 昆虫」を読んだ
    .
    補足資料にも近くなるが撮影者が息子さんだったり、序文をルグロが書いていたりと正式なファーブルの一冊
    日本版ではさらに解説があり在命中に翻訳を刊行している事や、早くから読まれている事などが書かれている
    本書も日では70年代に出版されていて復刻。ファーブルは本をたくさん出しているが現地も含め読める物は限定
    .
    亡くなられて30年後の虫も少なくなった実験場と、自伝の再評価で出版が増えてきた現状の報告にもなる
    内容的にはタイトル通りだが当時の写真なんで白黒。それでもファーブルが見た世界の断片を見れて面白い

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 10」を読んだ
    .
    ルグロの自伝と重複した部分もある最終巻。本人は更に続ける意思はあったけど体が動かなくなって終わりとなる
    短い生涯の虫を観察した結果が、人生は短いから難しい事を言わず楽しく過ごした方が良いなら重みのある言葉
    センチコガネを観察した結果、サソリと同じく何も食べなくても長く持つ事や邪魔にならないよう死ぬ場所選ぶを発見
    .
    観察器具の改良もあるし、以前にやっていた過去文献は本当かで今回はカミキリムシ幼虫を食べておいしいと報告
    キノコを食べる虫とナメクジの観察もあり、生き続けていたらずっと研究生活を続けていたんだろうと思わせる内容

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 9」を読んだ
    .
    最強毒サソリバトル大戦勃発!今でも科学番組では最強の虫はどいつか系あるがファーブルさんもその実験をしている
    そんな訳で蜘蛛から始まり、本書はサソリの毒とはなんなのかを知らべる為に虫バトルをし対ムカデなど鳥肌たつ戦い
    サソリの毒が効く生物と効かない生物があり、即死から何日も苦しむまで各種あるが幼虫には一切効かない事を発見
    .
    過去の思い出話なんかもあるが、本書執筆動機ともなりうる蜘蛛の巣の美しさを幾何学観点から考察もしている
    法なんて獣の世界にはないは進化論を否定している立場らしい結論。パスツールが訪ねてきた逸話も本書から

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 8」を読んだ
    .
    蛆は胃酸をかけたように物をドロドロに溶かすなど、自然界の分解者への注目が目立ち実験までして謎を追求
    上記で蜂から拡大した研究テーマは自身を反映もしているのかなで、作る者は作らない物に奪われるなど見解ある
    害虫の本体はなにかでマメを荒らす虫に注目し、荒らされないインゲンマメの起源はなんだろうで考察もしている
    .
    基本が本に書かれている事の検証である姿勢も変わらず、カメムシが子供を連れて歩くは本当かを調べてもいる
    今みたいに遺伝子から調べるは出来ないなど限界はあっても、調査でハチは雌が多いなど結論部には気づいている

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 7」を読んだ
    .
    死んだふりをするゴミムシのなぜを突き止め睡眠である事や、強い者から逃れる為でなく罠を張る為と観察
    今書は観察用沼が完成し職人が頑張った話あるが、他にも地下からコインや当時のヘラクレス評と逸話・風俗が出る
    全てが実験かつ初体験になり、オオクジャクガの雌育成で大量の雄が家に来て、そのなぜを突き止めようともする
    .
    虫の面白い生態を上記で当時の俗信と共に紹介し、チョッキリやアワフキムシの観察をしている
    クビホソムシやミノムシの服も紹介し、常に観察から実験と技術面で完全追及は無理でも真相を突き止めもする

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 6」を読んだ
    .
    昆虫観察の経験からダーウィン否定を展開していたが交流はあり、比類なき観察者とダーウィンに命名された
    自伝と被らない昔の思い出話があり、上記と同じく観察により得た事実で伝説で駄目とされた昆虫の擁護もする
    今回も実験がありシデムシが棒を倒して獲物を得る様の他、日本でも馴染み深いバッタやコオロギの生態を観察
    .
    バッタも食べるし、飼育下コオロギの長命や大量出産も観察。観察重視の姿勢は現状の疑問・研究にも繋がる
    同じく大量に出るマツカレガ幼虫から世界の不平等や共産党批判も出るほか、毒で被れるを実地追求している

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 5」を読んだ
    .
    スカラベと書くと神聖でフンコロガシ・聖たまこがねと書くと駄目そうな感じだが全巻通し良く出るスカラベの詳細
    駄目そうな感じはスカトロに由来しているが、分解者として衛生を司り世界を清潔に保つ様を具体的に紹介
    ガラス式の巣を作って生態も観察し、またもスカトロながら自分のフンも無駄にせず素の修繕に使っている事など
    .
    スカラベは日にいないが身近なセミやカマキリにも触れる。向こうでは拝み虫だがおそらく初の雌の共食い観察
    研究の為にはなんでもするのでセミフライも食べている。イデア論的な物を信じているなど思想面も今書は豊富

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 4」を読んだ
    .
    日本にいるのかわからないがルリジカバチの観察など風土に根差した研究をしていてツバメ等にも触れる
    巣作りをするという点で鳥と昆虫は似ているし、なぜ手間をかけて巣作りは現状研究とも似た点がある
    観察と実験を重視しすぎて推論を軽視かつ展開させないは弱点だが、お蔭で特化した研究が現状に残る
    .
    本書全体を通して出てくるダーウィン批判は健在だが、仲が悪いわけでは無く疑う事で精度を上げたとも言える
    生物の世界に共生や寄生が多い事も見抜ている他、本能に関する運命を変えうる哲学思考なんかは人柄出ている

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 3」を読んだ
    .
    今書も全書に引き続き本書執筆要因の一つであるダーウィン批判が続くが、視点や疑問はどれも発展余地ある
    当時の限界みたいなのが出てるのは上記だけでは無くおしい観察もあり、ハチの性別を調べる調査報告なども
    当時の一般常識を知れるのも面白く甲虫の幼虫は蛆扱いだし、ハエとハチが混同されていたなんかもわかる
    .
    知識ゼロの状態だと幼虫と成虫が結びつかないと思うし、前述の擬態や巣作りの説明で疑問持ったのも納得
    この人はとにかく観察と実験でハチの生餌にならない虫は最後は溶けてしまうなど逆に驚く話も載っている

    [2020-06]
    原1879-1910。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 2」を読んだ
    .
    念願の野外実験場が完成して愛犬のブルくんや子供と野外観察が可能になっての各種実験と考察になる
    改訂版の注も載っているがダーウィンと手紙で交流あり、本書も当時なりのダーウィンへの疑問あり発展性ある
    専門研究はハチになり上記疑問もハチ生態の面白さに端を発する。特に興味があったのは生餌にする方法
    .
    現状研究との比較でも面白いのがハチは巣に帰るかの実験で、奇行にならざるを得ず実験課程の感想も面白い
    ハチを餌にしているクモの研究もあるし、そのクモを餌食にするハチの研究もありハチ全般にとても詳しい

    [2020-06]
    原1879-1910。コロナも全盛の中で暗い本はサイトで扱いたくないので、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    山田吉彦、林達夫訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル昆虫記 完訳 1」を読んだ
    .
    略伝や解説も付属するが日のファーブルイメージはこれで確定したとも言え、今は読める原文や他資料と比較すると良い
    執筆目的にはダーウィン批判も含まれるがお爺さんの方のダーウィンも含み、発表した事が観察事実と異なるを指摘
    観察事実と一致かつ面白い事を教えてくれたで他の人の研究を引き継いだもあり、賞を貰った最初の起点もそこになる
    .
    上記から専門研究分野はハチで、ハチが生餌を作り出す事を発見し、実験で神経を切って麻痺させていると突き止めた
    他にもスカラベを観察し定説とは違う協力しない生態を解明。観察して実験するで自然界の秘密を解き文才もあった逸材

    [2020-06]
    原1867。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    日高敏隆、林瑞枝訳 ジャン-アンリ・ファーブル 「ファーブル植物記(薪の本)」を読んだ
    .
    先に自伝から始めているので生活費を稼ぐ目的もあって書きながらあまり売れなかった児童向け科学書時期とわかる
    原題は薪の話で現地図書館でコピーした本から訳出。薪の話は物を還元分析してみせた本書最後のエッセイからになる
    金が目的でも志が高いのがファーブルさんで、今読んでも詩的で的確な表現の多い発見多い植物の不思議分析
    .
    話題の広げ方が上手くヘラクレスの逸話から現実のヒドラ、無秩序でいて観察すると合理的な植物とその身近な利用例
    観察する事で誰も気づかない身近の奇跡を見出したはファーブルさんらしく、挟まれる人生訓も苦労人らしい説得力

    [2020-06]
    原1924。コロ勃発の不安期で暗い本はサイトで扱いたくないなから、何が良いか考えてファーブルさんを選択
    平野威馬雄訳 G・V・ルグロ 「ファーブルの生涯」を読んだ
    .
    どういう人か足元固めてから読みたかったが、遅咲きの善人かつ苦労しているかつ変わった人と印象かわる一冊
    当人夢は大学教授でなかなか売れなかった著作もその為の資金目的と印象変わるが、善良なので支援者が評伝書く
    自然を面白がったり詩才があったりと素質は早くからあるが、開花は30代で認められたのは晩年なのも意外な所
    .
    祖父も含めた反ダーウィンの考えから著作していたのも意外だし、上記ながら仕事を楽しんでいたのは完全に納得
    文が凄く上手い人だし志も貴いので、本著も名声と金に関した人間的な逸話が多くて楽しくまさしく在野の逸材と言える

    ■ 中山徹訳 パク・ヨンジュン編 スラヴォイ・ジジェク 「ジジェク、革命を語る 不可能なことを求めよ」
    ■ 山本耕一訳 スラヴォイ・ジジェク 「終焉の時代に生きる」
    ■ 栗原百代訳 スラヴォイ・ジジェク 「ポストモダンの共産主義 はじめは悲劇として、二度めは笑劇として」
    ■ 中山徹訳 スラヴォイ・ジジェク 「暴力 6つの斜めからの省察」
    ■ 清水知子訳 スラヴォイ・ジジェク 「ジジェク自身によるジジェク」
    ■ 永原豊訳 スラヴォイ・ジジェク 「テロル」と戦争 〈現実界〉の砂漠へようこそ」
    ■ 松浦利輔訳 スラヴォイ・ジジェク 「幻想の感染」
    ■ 酒井隆史+田崎英明訳 スラヴォイ・ジジェク 「否定的なもののもとへの滞留 カント、ヘーゲル、イデオロギー批判」
    ■ 鈴木晶訳 スラヴォイ・ジジェク 「斜めから見る 大衆文化を通してラカン理論へ」
    ■ 鈴木晶訳 スラヴォイ・ジジェク 「イデオロギーの崇高な対象」

    Vol 3563(2020-11-06)
    [2019-02]
    原13。一冊読んで面白かったんで調査。近年の本だが韓国企画のインタビューと誰が好むかが見えすぎる一冊
    中山徹訳 パク・ヨンジュン編 スラヴォイ・ジジェク 「ジジェク、革命を語る -不可能なことを求めよ」を読んだ
    .
    テロの攻撃以来確実に考えに変化が生じていて、韓国が望んでる答えと明らかに違う事を言っているのが面白い
    訳の方も昔と矛盾した発言には注をつけてなかったりと困惑がわかる。情勢にあわせて手の平変える所はあるなと
    北朝鮮に対する評価が狂ってて面白いから見世物として残したらどう?で、グローバル化や中道に反対している
    .
    この人にとってリベラルは敵。共産圏は価値観が逆転する所があるが、右や左の本質が実は一緒とわかってしまう
    ウソを暴く事に固執している人だが結果的に全方位攻撃に向かっていて、それを左が信仰してるのはまさに冗談

    [2019-02]
    原10。一冊読んで面白かったんで調査。前期中期後期と考えが変化していく様を確認したので後期は安定して読める
    山本耕一訳 スラヴォイ・ジジェク 「終焉の時代に生きる」を読んだ
    .
    前期の頃にすりこまれた東大訳者が困惑してる様が面白い。リベラルが敵の人なんでもうなにがなんだがわからん筈
    自分を笑えなくなったら駄目なんて語があるが体現していて、この人読んでいると色々と思想がバカらしくなるのも利点
    初期のややこしさから明らかに発展していて長いんだけど要点がはっきりして読みやすく、映画の話も含んでいる
    .
    バカなの?病院いったらどう?って部分が大きく逆に面白い。更には読者層もそういう所やまだ求めるだけなんだろねと
    情勢変化も背景にあるが、筆者も含めて考え方に変化が出るって点でやっぱり後期の方が面白いし読みやすいなぁと

    [2019-02]
    原09。一冊読んで面白かったんで調査。この人も経緯があってネットだと共産主義になっているが実際は違うとも思ってる
    栗原百代訳 スラヴォイ・ジジェク 「ポストモダンの共産主義 -はじめは悲劇として、二度めは笑劇として」を読んだ
    .
    タイトルは引っ掛けだ!さあ革命だ!で現代によみがえってしまったスターリン崇拝者。頭おかしいけど見解自体は面白い
    元々が共産圏の人でその土地による昔は良かった崇拝と言えるかも。悲劇になる言うてるのにまたやりだそうでは矛盾ある
    共産批判も含んで矛盾もしらむ部分があるんで単純に共産と言い難いが、単にアナーキズムとか左の内部闘争とも言える
    .
    ラカン崇拝からの現実や価値の懐疑は面白い。立ち位置がキューバのカストロに近く、主張はトランプとかとも似てるかも
    面白いけどジョークなら面白いの分類で現実にやられるとアホか!の世界。失敗してる大前提あるんでジョークにしかならない

    [2019-01]
    原08。最近の本になり、見解から共産に属するは驚き。解説も暴力には暴力をと荒っぽいまとめだが、実際読むと違うかも
    中山徹訳 スラヴォイ・ジジェク 「暴力 -6つの斜めからの省察」を読んだ
    .
    政治の道具として利用しているって状況を指摘した本になる。恨みや妬みを隠し、殴る事を正当化していると言う指摘
    原理主義なんかもわかりやすいが、話を自分で作り上げ問題を象徴化し、神の為にやってるから良いで凶悪化していく
    デモなんかも同様で目的が手段化している。実際は単なる思い込みから発生した恨みを激情に乗せた暴力と違うのかと
    .
    恨みの分析と言う点でも良く、物ではなく貰える相手の能力をねたんでいて盗むだけでなく破壊を目的としているとわかる
    理屈もちだすと関係無い場所でこじれるから、他人の夢に巻き込まれるなとか、話を逸らせとかは実践的な提案と思う

    [2019-02]
    原04。一冊読んで面白かったんで調査。インタビューなんかの方が素の部分が出たり、よりわかりやすいはあるとも思う
    清水知子訳 スラヴォイ・ジジェク 「ジジェク自身によるジジェク」を読んだ
    .
    初心者向けと書きながら、聞き手も解説も自分に酔っているのはなんとかならんのあるが、本文自体は読みやすい
    元々共産圏の人や映画志望だったは理解の上でポイント。マルクス主義じゃないと学者になれないながら反発で追放
    ネットとかだとマルクス主義になっているが実際は微妙に違うとも思う。ラカン影響下でもありそれ以前に帰った感ある
    .
    価値判断が作られた物と見破り既存価値観を攻撃してる点は面白いが、昔の共産圏意見や単に破壊がしたいだけとも
    これ系はトランプに変わってから面白く読める様になった。実質似ているが変化後はとうぜん反対し始めるでそういうお方

    [2019-02]
    原02。一冊読んで面白かったんで調査。テロ攻撃が起きた時に書いていたエッセイで興奮や気質が出て興味深い
    永原豊訳 スラヴォイ・ジジェク 「テロル」と戦争 -〈現実界〉の砂漠へようこそ」を読んだ
    .
    テロ攻撃でテンション上がっちゃったんだなあと思うし、この人の文体を読者層が理解出来ないのも面白い点
    ここらを境に考えが変わっていくんだが、よく考えるとラカン研究から政治批判で前史としても変化は発生している
    喜んじゃってる感じある。日でも人質事件の時に明らかに喜んで利用しようとした奴はいるんで感情考慮は甘いなと
    .
    左だけど攻撃対象はリベラルと特殊でやっぱり右に肩入れしている。訳者のズレた所なんかも違う意味で面白い
    この後は落ち着いていってこの時に陶酔していた考えも捨てていく。読者層はついていけず困惑へと向かっていく

    [2019-02]
    原97。一冊読んで面白かったんで調査。元々が映画批評で世に出た人だが今書は特にその徴候が強く実力もわかる
    松浦利輔訳 スラヴォイ・ジジェク 「幻想の感染」を読んだ
    .
    SWはスピルバークは勘違いで許しても、ディーンはイスラム原理主義・STはホモと確信されると映画評の実力も怪しくなる
    共産圏崩壊後の知識人動向記録が面白く、旧体制関係者狩りとイデオロギーへの憎悪が発生したとしている
    でも結局は思想は価値あると最初の地点に戻ってしまいもした人。あれは間違いだったと信じたい奴なら持ち上げる
    .
    世界はウソと見抜いたが良く考えると役割研究で既出、共産圏的批判は展開できても、不信感の残留で理想像は作れない
    まだ諦めきれていないから崩壊理由を一生懸命考えている様を見ていると、だんだん哀れな奴にも見えてきてしまう

    [2019-02]
    原93。一冊読んで面白かったんで調査。初期の方の著作で最初はラカンの解説者として知られていた
    酒井隆史+田崎英明訳 スラヴォイ・ジジェク 「否定的なもののもとへの滞留 -カント、ヘーゲル、イデオロギー批判」を読んだ
    .
    やっぱ読み難いなぁという印象はあるけど、現実や価値への懐疑の部分はこの段階から発生し一貫性はある
    なにに影響受けたヵかの部分が色濃く出ているけど、何を言いたいかのまとまりは悪く後年に至って発達したとわかる
    単純にタイトルだけ見てもわかりにくいなあと言うのは分かると思う。共産以前の哲学に戻って再構築始めたが正解かも
    .
    矛盾の部分が実際は迷っている人だなとも思うし、とりあえずなんでも反対しとけの部分が一貫性の無さとも思う
    初期の方はそれほど読む価値が無いかもかつ、当時からまた同じ話かと思われていたなんかも興味深い点

    [2019-02]
    原91。一冊読んで面白かったんで調査。時期によって変化があるし解説者によって見解変わる。批判大好き人間は一貫
    鈴木晶訳 スラヴォイ・ジジェク 「斜めから見る -大衆文化を通してラカン理論へ-」を読んだ
    .
    映画批評で世に出た人で最初はラカンの解説者扱いだった。映画取るぞで分析から入る人ならそりゃ挫折もするかなと
    共産圏崩壊でラカンで論理武装して世の中ウソだらけだ!となったはいいが、他人の理論に従ってたら同じじゃないかとも
    ラカンがわかり難いからよくない。構造主義に関しては調べていたので、わかりやすく整理して実際に使用している所ある
    .
    バージョンの違いとして世界を見るとかもあるが、思い込みを打破する暴露療法など一部は取り込まれているとも再確認
    ラカンやる人はあっちの世界に行ってしまいやすいけどこの人もかなあと。共産含めた思想を正当化したい所はありそう

    [2019-02]
    原89。一冊読んで面白かったんで調査。固めて連続して読んでくと経緯やパターンが見えて来て慣れてくる所ある
    鈴木晶訳 スラヴォイ・ジジェク 「イデオロギーの崇高な対象」を読んだ
    .
    持てはやすのはやっぱり東大かぁーな解説。このレベルで詳しいと感じ、映画はサブカルだと考えてるのが東大
    元共産圏の人で映画にも挫折してるが大きいと思う。そこらの部分で戦争負けて価値観転換した日に共感かなと
    左扱いでナチス批判もあるけど実際は類似傾向にあるし、まだ共産圏を諦めきれないから思想を重視している
    .
    逆に思想の嘘がバレると一気に崩壊する事や、独裁圏だとウソがまかり通りウソを信じる必要があったと見抜いている
    ラカン影響あるがウソに対抗する為に別のウソに飛んだのかも。全部ウソと思ってたら破壊は出来ても理想は示せない

    ■ 竹内照夫訳 「中国古典文学大系 2 春秋左氏伝」
    ■ 増田渉、松枝茂夫、常石茂訳 蒲松齢 「中国古典文学大系 40・41 聊斎志異 上下」
    ■ 大田辰夫訳 馮夢竜 「中国古典文学大系 36 平妖伝」
    ■ 駒田信二訳 施耐庵 「中国古典文学大系 28-30 水滸伝 上中下」
    ■ 大木淳夫訳 ヘンリー・ライダー・ハガード 「世界大衆小説全集 5 ソロモン王の宝窟 洞窟の女王」
    ■ 小林政子訳 パール・バック 「私の見た日本人」
    ■ 角敦子訳 クリス・マクナブ 「図説 アメリカ先住民戦いの歴史」
    ■ 神田栄次訳 D・チーフ・イーグル 「ウインター・カウント スー族の酋長が記したアメリカ・インディアンの歴史」

    Vol 3561(2020-10-30)
    [2016-06]
    日本の文芸調査から派生。だいたい3C頃には存在。関羽も読んだ本で、教訓集と思ってたが実際は歴史書
    竹内照夫訳 「中国古典文学大系 2 春秋左氏伝」を読んだ
    .
    春秋時代の統治者の人物伝。中華は昔から変わらん。王の統率はどうあるべきかと、臣はどうあるべきかの話ばっかり
    だいたい結論も決まっていて、同じ事の繰り返しになりがち。図版は豊富で、古代中国の発掘品など歴史事情がわかる
    お化け話もあり。妖怪現象をどう捉えていたかや、祖先を竜などの神獣と考え、そこから姓など神話がまだ生きてる時代
    .
    今とは価値観が違ったり、意味が不明となった諺なんかも収録。だが、基本は詩経・書経なんかを元にしてる
    昔から政治体系も含め、あんま変わってない印象。土地柄か気質の問題化は不明だが、今後もあまり変わらないと思う

    [2016-06]
    日本の文芸調査から派生。原書1608-1707頃成立。怪力乱神、要は怪関連の話は向こうでは志異文学とよばれる
    増田渉、松枝茂夫、常石茂訳 蒲松齢 「中国古典文学大系 40・41 聊斎志異 上下」を読んだ
    .
    上下で約500話、1200頁近い。物語を紹介し作者の感想は史書にも近い。科挙落ち続けた人でその個性も発揮
    全体で読むと狐の狐仙の話が多く、しかも嫁系。関羽・甘寧等の実在神、娘々や竜神など、土地で古くからの信仰神も多
    中華は王権の強い地域だが、土地や人民の本心的な価値観が善も悪も含め収録。恩返し系の話なんかは日本とも共通
    .
    マイナー系の神や術・笑い話や、筆者の教訓的な編集や解説的な評も。作者的にも時期的にも曹操が嫌われているも面白い
    中華は面白い題材が多数ありそうだが、権力が強すぎて損かも。故事成語なども多で量は多いが読んだ甲斐もあった

    [2016-06]
    日本の文芸調査から派生。編集は17C頃になるが、基本の話は11C-15C頃には成立。宋代の民衆反乱の話がベース
    大田辰夫訳 馮夢竜 「中国古典文学大系 36 平妖伝」を読んだ
    .
    妖術使いの逸話から妖術合戦が凄く面白かった。講談が元だが、編集過程で水滸伝や西遊記に影響を受けたキャラも追加
    狐の恩返し系の話の積み重ね。術も多彩で魔法の様に縦横無尽。話数もまとまり、構成工夫もあり、考えも正統的でとても良い
    解説の千夜一夜にも影響はほめ過ぎだが、この時期に東西行きかいはわかるし、普遍の楽しいは何かでも興味ある
    .
    今にも通じ人に化けた狐一族大活躍は楽しい。敗北が前提は中華的だが、どういう過程をとらすかも他作含め注目点
    作者は金瓶梅の普及に助力した人で、講談を上手く編集してると思う。上記含め人気作をどんどん取り込む所も感心

    [2016-05]
    日本の文芸調査から派生。1127はじめに流行、本書成立は1794。読まなあかんと思ってたが遂に読んだ
    駒田信二訳 施耐庵 「中国古典文学大系 28-30 水滸伝 上中下」を読んだ
    .
    色々とバージョンあり。本書は120回本と呼ばれてる物。横山版漫画や派生の今川Gロボで、キャラは結構馴染みある
    日本の文芸に及ぼした影響は多く翻案も普通。部分的にしか知らなかったので全部読んで驚いてる所は多い
    成立が特殊・完全にまとまったの遅い・元ネタありという点からも、荒い所は結構多い。翻案する時に悩むのもわかる
    .
    平和な世の中で三国志する話。権力が常に絶対の中国製というのもある。ただ似た系列の三国志なんかと違い縦横無尽
    時代は経てるが中華の思想はよく出てると思う。以下各巻感想。量は多いが講談的な話でそれほど苦では無い
    -
    「水滸伝 上」梁山泊に人が集まるまでの過程でシングル状態での豪傑たち。後世作ではアク抜きされてるが、実際は単に悪党という人も多い
    話もポンポンと飛ぶが、途中から何故悪を成したかの理由づけや、正統な目的もったキャラも出てくる。で、そういう人が後の中心人物にもなる
    お客を殺して金品奪い人肉饅頭売ってる店や、相手殺して食べたり結構無茶苦茶。この段階では、梁山泊中心に焦点も定まってるという話でも無い
    .
    「水滸伝 中」 官の刺客の呼延灼戦で二本の線が一つになる。正属性に近い宋公や、憎めない悪の黒旋風など中心人物が出来て、展開がまとまり始める
    上の最初の因縁の部分や戴宗の神行太保など三国志では出し難かった魔法みたいのは割と良く出る。また武将も得意武器等があり、個性付けを強くしてる
    元があるとはいえ、実際はアウトローが国を壊す話じゃ無くて、国の軍になる話なんだなと。キャラ・戦闘等の点は高く、他はぐだくだと極端な所のある作品と思う
    .
    「水滸伝 下」完全に官軍になってアウトローを倒してく話。呉学人が敵国と結ぶ事進めたり、味方内で不満が高まってると忠告したり、見てる側もアレッ?と思う展開
    合戦レベルの戦闘描写は多い。また初期なら梁山泊入り出来た様なキャラももはや敵。終盤に向け戦死者も出る中、魯智深みたく伝奇風結末に向かうキャラもいる
    平和な世界で三国志展開をしようとした作で、全体でも不思議な作品と思う。権力が常に強く、史実が基本、でも派手なのは好きな中国ならではの作品

    [2016-05]
    日本の文芸調査から派生。原書1885+1886。宝島から影響でこっちも大ヒットした作品。映画のキングソロモンの秘宝でも有名
    大木淳夫訳 ヘンリー・ライダー・ハガード 「世界大衆小説全集 5 ソロモン王の宝窟 洞窟の女王」を読んだ
    .
    20C初頭に大流行した冒険小説の原型とも言える作品。上に記した様に日本の同時期作品にも影響大。当時の状況的にも現実感ある作品
    昔の作でぼちぼちかなと思ってたが大違い。もの凄く面白い。秘境は完全に異世界の様だし、大戦争に巻き込まれる。原型的な分、発見もしやすい
    洞窟の女王もまさに不可思議でいながら、切ない良い話。細かい部分がリアルで、時代背景とも合わせて、魔法的な物もありそうと引き込まれる
    .
    思想的な部分でも光る台詞がある。同時に創作法も独自で一発勝負型の作家。それでいてこれだけ勢いと謎と、精密さがあるのは凄いなあと感心
    娯楽作品は変形しながら継承されるので、昔の作品が現代でも楽しめるのは凄い事と思う。原点に戻ってみると、やっぱ発見は多い

    [2016-04]
    原書1966。第三者から見た方が客観的なんじゃないかという見解。映画等は無いがノーベル賞作家
    小林政子訳 パール・バック 「私の見た日本人」を読んだ
    .
    60年代の話で今だと古くなってるかも。義理と人情の板挟みなど、日本人は二面性が多い事を発見してる
    現地だと気づきにくいが自然災害が多いのも日本の特徴。また外国の文化を自国風に変化させる事にも触れる
    良い点と悪い点両方に触れてるのが公正。中立性を保とうとするのも日本的だが、それに関する米の見解もある
    .
    今だと改善されてる悪しき習慣にも触れてる。外国の方式で取り入れても良い所はあると思うので長所短所ある
    こういう風に悪い面探すのも日本の悪習だが、政治に対する米国見解も鋭い。写真も豊富。日本の再発見になる

    [2016-03]
    ファンタジー→米文芸調査と来て、またファンタジーに逆戻り。原書10。原書房は軍事系の本強いとも覚えた
    角敦子訳 クリス・マクナブ 「図説 アメリカ先住民戦いの歴史」を読んだ
    .
    モンゴル人は何故強かったかの説明にもなる。過酷な環境や馬導入後の訓練など、似てる部分多い
    狩猟民族の戦い方。外国の映画の敵設定屋や遮蔽装置なんかのギミックはこの時の戦いが元かもなあと
    リトルビックホーン川の戦いなどの詳細説明あり。常に圧倒的に不利。よくぞ戦い抜いたと感心する。歴史は非情
    .
    白人以前の儀礼的戦闘など、文化的な事もよく出る。馬は着飾る。呪術性と儀式性は戦いのそこかしこに出てる
    卑劣に近い敵の進行。対して近代兵器とも戦い抜いた戦術・戦略の数々。馬や病気が違っていたらともしもで想像膨らむ

    [2016-03]
    原書不明だが、おそらく1960年代。タイトル的に真面目な記録期待したが、白人主役に据えた歴史小説風の作り
    神田栄次訳 D・チーフ・イーグル 「ウインター・カウント スー族の酋長が記したアメリカ・インディアンの歴史」を読んだ
    .
    やりたい事はわかる。作者の立ち位置もユニーク。設定も当然詳しい。だが小説として見ると辛い所は多い
    インディアン消滅までの全ての歴史を扱うが、超駆け足展開。リトルビックホーン川の戦いなんかも出てくる
    各種ダンスやビジョンクエストなど文化的な事も多数出てくる。日本人の観方で修験僧的な修行も連想してしまう
    .
    外国小説の伝統からすると、この詰め込みぶりもありなのかもしれない。事前にある程度調べ解くと面白い所は多い
    主人公の視点は一定し、先住民も多数出てくる。読み易い小説と言う形にした事でプラスマイナスも大きく出た作品

    ■ 吉田健一訳 ドナルド・キーン 「日本の文学」
    ■ 小河原誠+蔭山泰之訳 カール・R・ポパー 「よりよき世界を求めて」
    ■ ポパー哲学研究会訳 カール・R・ポパー 「フレームワークの神話 科学と合理性の擁護」
    ■ 富田虎男訳 リチャード・B・モリス+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第2巻 新国家の誕生」
    ■ 清水博訳 T・ハリー・ウィリアムズ+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第5巻 連邦の危機 1849-1865年」
    ■ 井出義光訳 T・ハリー・ウィリアムズ+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第6巻 南北戦争 1861-1871年」
    ■ 富田虎男訳 バーナード・A・ワイズバーガー+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第7巻 鋼鉄と蒸気の時代 1877-1890年」
    ■ 小山内洸訳 ジョン・アーミテージ 「イギリス人はどう遊んできたか」
    ■ 今村仁司訳 ジャン・ボードリヤール 「消費社会の神話と構造」
    ■ 山本浩訳 グリン・ウィッカム 「中世演劇の社会史」

    Vol 3559(2020-10-23)
    [2016-11]
    米文学の調査からの派生。原書1952。日本の賞を沢山取ってる人でお抱えの側面もあるので、初期の外国向けを選んだ
    吉田健一訳 ドナルド・キーン 「日本の文学」を読んだ
    .
    外人視点の方が思考的にも客観性が出るだろうから。当時の外人の基本思想で日本人が真似が上手いが前提にある
    有名処で神格化された作家でもばっさり切れるのは利点。日本人が構成や心情描写が苦手な点あるとわかる
    近松の時代から写実にしろ批判があったのも面白く、前述の点で細部から想像膨らます、風景描写など利点の指摘も
    .
    今の文芸にも引き継ぎ読者を馬鹿にする唯美主義的な考えの出元が坪内逍遥だとも。中華も含めたアレンジも日本
    永遠に対する焦点やプルーストと源氏の比較、他メディア転換前提作・具体的にした日本の芸事の教え分析と違う視点で

    [2016-05]
    原書84。20C後半に入ってからの哲学になる。手引書に名前が上がってて借りて来た
    小河原誠+蔭山泰之訳 カール・R・ポパー 「よりよき世界を求めて」を読んだ
    .
    講演の文章+外国の人で言いたい事が整理されてる+まえがきで全文を要約してるで、読み易い
    20C初頭の思想への問題定義の本になる。実は対立者と似た点も少しあると思う。刺激ある内容
    楽観主義+正しい事に対する強い信念があるので、前向き。心は何故発生したかの説得力ある推論
    .
    哲学も諸派により違いあるが、この整理された考えは指示できる。また問題解決という形で実用性もある
    前述通りで批判的な事も含むが、理屈が通ってて嫌な気分にはならない。次の時代の思想のステップとなりえる

    [2016-05]
    原書94。[よりよき世界〜]を検索したら、これも見つかって借り出し。副題が全てを現している
    ポパー哲学研究会訳 カール・R・ポパー 「フレームワークの神話 科学と合理性の擁護」を読んだ
    .
    思想的な対立が前提にある。フレームワークはそこからの単語。理解し合えない事に対しての疑問視となる
    何を正しいとするかは難しい所だが、この人はそれを見つけようとしてる。その事に迷ったのが20Cの失敗
    関連書もそうだが20C序盤の思想の批判になるので敵は出ると思う。だが、この人は冷静で説得力もある文章
    .
    生命の活動に対する思考から、問題解決のフィードバックに重点を置いているので、実践的な部分もある
    ドイツのよくない文体賛美の考えなど、日本と被る部分もあるので納得する点多い。読み易くもあるので良い本

    [2016-11-27]
    原1963。このシリーズは過去にも読んでる。大統領選のトランプ選出から米の始まりと憲法を調べる為に借り出した
    富田虎男訳 リチャード・B・モリス+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第2巻 新国家の誕生」を読んだ
    .
    独立戦争の定義が難しく、革命で内乱でもある。軍事的な部分で見ても大軍対反乱軍で面白い点が多い
    先住民資料も調べていて、決起を促す為に敵味方とも、恐怖を演出した部分があるんじゃないかという事件もある
    革命が英の法律内で正当化される行動の点や、その事で自由賞賛も注目。米国内は常に内乱で揉め一枚岩じゃない
    .
    反乱者勝利だが、ゲリラ戦も駆使した思惑の入り乱れる戦いだと思うと米文化理解も進み、自由は過激な部分も多い
    自作潜水艦の話や当時の英海軍の酷さと傭兵の実態も発見。英雄の名前や雇われ兵の行動も後の文化に継承ある

    [2016-04]
    原書1963。アメリカ文学研究からも関連してる。米国がどう出来上がったのか。タイトルも含め興味あった
    清水博訳 T・ハリー・ウィリアムズ+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第5巻 連邦の危機 1849-1865年」を読んだ
    .
    先に別のこのシリーズ読んで政治の流れと図版の多さはわかってた。ライフ編集部の本と改めて確認
    一つのアメリカとしてまだ固まってない。故に国家では無く、連邦という風に国民も考えてた時代
    この時期を現してる文芸がアンクルトムの小屋。植民地政策の観念の南と、自由主義の北の対立
    .
    ゴールドラッシュとは重なるが、鉄道は未だ未開通で、蒸気以前の時代とも重なる。南北戦争が変化の兆しとも言える
    戦争以前の政治での対立の話でヒゲ無し時代のリンカーンの写真もあり。昔は米も植民地的な風景の世界とわかる

    [2016-04]
    原書1963。政治レベルで抑え込まれてた対立が遂に戦争に拡大。米が真っ二つになった戦争の話
    井出義光訳 T・ハリー・ウィリアムズ+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第6巻 南北戦争 1861-1871年」を読んだ
    .
    この時代の兵装は以前にも調べてる。北軍の方が装備的にも充実してた他、装甲軍艦や潜水艦の図版も載ってる
    結果的に言うと、この戦いで米国は一つになれたとも言えるし、考え方も新しい方向に向かい始めたとも言える
    この時代にはカメラが記録で普及し、南北戦争の様子もわかる。また南北戦争を題材にしたホーマーの絵もある
    .
    結果は知っての通り北軍の勝利。南部は綿の生産からタバコ等の多角経営になる。中国人労働者もたくさんやってくる
    遠い時代に思えるが年表や技術的な所から見ると近い事もわかる。安定と一つにまとまった事で、米の躍進が始まる

    [2016-04]
    原書1964。ここまで来るともう完全に最近の話。文化の話もたくさん出てくるんで、読んでても面白い
    富田虎男訳 バーナード・A・ワイズバーガー+ライフ編集部 「合衆国の歴史 第7巻 鋼鉄と蒸気の時代 1877-1890年」を読んだ
    .
    石油王ロックフェラーやカーネギーもこの時代の人。急速に豊かになり、鉄道も貫通して近代らしくなる
    この当時はお金儲けこそが正しいの風潮。皆が豊かになったので米らしい豪邸や娯楽も増え出す
    逆にカウボーイや先住民などわりを食らった所もある。それらが理想化されて娯楽作品に登場するのもこの時代から
    .
    風刺画での動物化。親切な植民地の奴隷農園の話。勇敢なカウボーイの話。後の娯楽の原型は出そろってる
    スチームパンクと言われて想像される実際の年代はこの辺り。景気良い時はなんでも良くに思える物

    [2016-04]
    原書1977。最近の娯楽まで包括して密度ある。英国の話なんでお馬さんに関する話題も豊富
    小山内洸訳 ジョン・アーミテージ 「イギリス人はどう遊んできたか」を読んだ
    .
    トピック毎にエッセイ風にまとめてて読み易い。何故遊ぶかの部分でも考えたが一体感や社交目的もある
    ジョストやトーナメントなど最初は戦闘訓練延長でルール無い。スポーツもそうだがルール・設備発展の歴史でもある
    今の娯楽と近い点もある。またリアリズム演劇が流行らなかったなどもお国柄。馬で的狙うクウィンテンとか知らなかった
    .
    階級や技術発展の歴史と対応してるのも面白い。宿屋の庭先が社交場なんかは今の英国の酒場なんかにも通ずる
    昔は処刑見物や動物虐待など道徳的にマズイ娯楽もあり変化わかる。馬は人間の友達扱いされてたのも面白い

    [2016-04]
    原書1970。古いのと仏の人と言う点で注意はいる。批判はしてないが、直前にディズニー調べてて対比にもなった
    今村仁司訳 ジャン・ボードリヤール 「消費社会の神話と構造」を読んだ
    .
    皆が同じ文化になる事でなく、そこから差異を強制されてる事も見破ってる本。批判より淡々と現状を分析してる
    何故消費をするのか、差異を発生させる為という主張。歴史的に中流階級発生した時まで遡り考察していく
    SFの大半は脅威にさらされた都市の話とか首ひねる所もあるが、中流階級はリアリズムを重視する等発見もあった
    .
    真面目な本だがポルノ考察だと急に元気になるのは仏的。仏は一番の国で無いので主流の考えでは無いかも
    社会で幻想作ってるもあるが意図して乗る部分あるのも事実。小ネタでアンデルセン同期の影法師の話も興味深い

    [2016-04]
    原書1987。ジョストなんかも対象になる。娯楽がどういう過程で発生して目的は何か知る為。最初は宗教から
    山本浩訳 グリン・ウィッカム 「中世演劇の社会史」を読んだ
    .
    芸術論や中世調べてたのも理解に役だった。目に見える娯楽はルネサンス以降。昔の役者は貴族の従者で兼業
    ルネサンス以降は大掛かりな仕掛け。それ以前の文芸継承して、道徳劇が後のプロレスに繋がるは発見
    最初は退屈な宗教劇だけが前提。お祭りで酒飲みながら出す演目なら、先祖返り的に楽しいのになるのは必然
    .
    文芸の発展とも似ているが既成品からの変形が要因。王族への絶対的な信頼からの祭など今の感性と違う所もある
    時代と関連した部分もあり掴み難いんだなと。文芸もそうで、変形してるからわからないだけで今と近い部分も多い

    ■ 山本浩訳 グリン・ウィッカム 「中世演劇の社会史」
    ■ 富田 虎男 「アメリカ・インディアンの歴史 第3版」
    ■ 阿部珠理訳 グレッグ・オブライエン 「ビジュアルタイムライン アメリカ・インディアンの歴史」
    ■ 増田 義郎 「図説大航海時代(ふくろうの本)」
    ■ 長谷川寿一訳 ジャレド・ダイアモンド 「セックスはなぜ楽しいか」
    ■ 外崎 肇一 「マンガでわかる香りとフェロモンの疑問50」
    ■ 藤井留美訳 アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ「本音は顔に書いてある 〈言葉の嘘〉と〈しぐさの本音〉の見分け方」
    ■ 樋口勝彦訳 オウィディウス「恋の技法」
    ■ 中島 基貴 「香料と調香の基礎知識」
    ■ 小西 さやか 「コスメの教科書 日本化粧品検定協会公式」

    Vol 3557(2020-10-16)
    [2016-03]
    アメリカの文芸の調査からの派生にも近い。原書92。歴史上の探検の歴史を網羅してる。図版も豊富
    増田義郎、竹内和世訳 マリアノ・クエスタ=ドミンゴ 「図説航海と探検の世界史」を読んだ
    .
    数々のお宝の写真が載ってる。未知を探して探検とか、最初の動機はそこだよなあと。異文化の衝突の話はその後
    昔の地図なんかもある。昔はインド洋は湖に近い扱い。知らない土地はファンタジーと一緒くたで面白いと思う所もある
    当時の人の認識がそれがリアル。地図の海で怪物と一緒に泳ぐ馬や牛の絵があり、ここらは文化とも絡め興味ある
    .
    日本に関しても小さく扱い。征服の歴史とか考えると本当に日本は運が良かったと思う。探検してる所までは良いんだが
    図版の詳しい解説が載ってないのが残念だが、今見ても凄いと思う精巧な作りのもある。昔は世界も広く、文化も多様

    [2016-03]
    アメリカの文芸調査から歴史と派生していった。97年刊。黒人問題と共に米の暗い部分
    富田 虎男 「アメリカ・インディアンの歴史 第3版」を読んだ
    .
    薄くポイントも絞られ読み易い。参考文献もチェックされてるんで入門書として最適だった
    自分たちでも不正だったと使節団が認める程に一方的。こういう問題は冷静に見る必要もある
    アジア系の顔立ちなんで、運が悪いとアジア諸国もな話になる。疫病の伝染等も含め運が悪い
    .
    太陽崇拝・女性信仰・性の肯定・ゴーストダンスの話なんかも日本の似た文化考え、他人事と思えない
    それ以前の文化の話で農耕民化で「彼らを女にした」なども興味深い。異文化問題最悪の例で考える所多い

    [2016-03]
    原書08。タイトル通り図版がたくさん。年表的にも見れるので面白い。接触後は戦争と衰退の歴史
    阿部珠理訳 グレッグ・オブライエン 「ビジュアルタイムライン アメリカ・インディアンの歴史」を読んだ
    .
    接触以前に古墳的なマウンドを作ってたとか、日本の文化と比較して考える。日本のもしもの歴史としても読める
    文芸がおおげさに書いて偏見を増長させたとか、平和的接触の無視や、些細な事からの対立は重いなあと
    捕まって好待遇で残りたがった白人女性の話は先にも読んでる。いろいろともしものルートが存在する歴史とも思う
    .
    元々が狩猟民族。なおかつ米の過酷な環境にも耐えた人達で強い。抵抗も頑張ったが、文化の接触は難しい
    前述通り日本人と比較して読む所が多かった。文化や知識がかなり消えたのも惜しい。元々は面白い文化

    [2016-03]
    ふくろうの本なら大丈夫と思う所はあったが、内容的に不足してるなあと思う部分も。図版は豊富
    増田 義郎 「図説大航海時代(ふくろうの本)」を読んだ
    .
    総覧的な内容になってる。大航海時代がもたらした文芸への影響等の話は無し。文化に関する考察等も無し
    日本の筆者なんで中国などのアジア地域の話題もある。信頼性薄いモンゴル情報書いてると全体に疑問が出る
    プレスタージョンに会う。ソロモン王の秘宝を探す。外国の探検精神は、宗教的な動機も大きい所は面白い
    .
    探検と言うより商業からの流れの記録が多め。後に世界の覇権を白色人種がどう獲得していったかの記録にもなる
    図版は多いし、巻末に参考文献もあるので入り口にはなる。事前に濃い目の資料読んでたので薄口に感じた

    [2016-03]
    原書1997。原題がこのタイトルで出版された。なので、訳でもこの攻めたタイトルだが新版では流石に変更になってる
    長谷川寿一訳 ジャレド・ダイアモンド 「セックスはなぜ楽しいか」を読んだ
    .
    もうタイトルからして楽しそうだが、残念ながらエロい話はあまり無い。先に読んだ本と同じで猿と人間の性行動の比較となる
    子供を700人オーバーで孕ませた血飢王モーレイ・イスマイル、ペニスカバーないと恥ずかしいなど、細かく面白い豆知識はある
    この時代の思想が反映された筆者の主張が中心となる。ただここらは実験も研究もまだまだと云える事で鵜呑みにするのは注意
    .
    ご存じの通り、猿と比較すると人間は終始エロい。猿と変わらん存在ではあるが、猿とはまた違うのが人間とも言える
    エロ系トリビアはいつ聴いても面白いなあと思いながら読んだ。テーマが固定されてるので、他書と違い読み易いとは思う

    [2016-03]
    匂いの効能に関して調べてる所からの続き。総覧に近い書籍になるが、簡単には読める
    外崎 肇一 「マンガでわかる香りとフェロモンの疑問50」を読んだ
    .
    香水の話から入っていったが、匂いにまつわるトピックは多いなと実感できる。漫画付きで読み易いとも思う
    消臭や脱臭に関する記事に関しては実用性も高い。民族的な理由もあるが、アジア人は匂いに敏感な所ある
    モテモテのフェロモンの話なんかは興味深いとも思う。他資料なんかと比較して、付きあわせて考えていた
    .
    自覚する事少ないが匂いは、生活の中で重要な要因。国によって差が出る事なんかも面白い所だと思う
    香りは表現する事も難しいので説明もし難い。前述通り実用的な部分も多く読み易かった

    [2016-03]
    原書04。ベストセラー「話を聞かない〜」のタッグ。向こうのベストセラーは最新研究参照しあなどれん
    藤井留美訳 アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ
    「本音は顔に書いてある 〈言葉の嘘〉と〈しぐさの本音〉の見分け方」を読んだ
    .
    率直に書くと日本のベストセラーは焼き直しも多い。ただ外国は違って、上記通り最新資料を提供してくれる
    身振りが何を意味するかのカタログ。英語は世界標準な所あり、その上で外国は合理主義+率直な文で信頼できる
    他のベストセラーもそうだが、学者が引用文献にしたり、そこから研究が発展する場合もある。ダーウィンも同様
    .
    疑問に思う点もあるが、全体で見ると面白く実用性も高い。相手の本心を見抜く方法と、異性にモテる方法
    引用文献の表が無いのと、あっても多分訳無いのが残念な所。こういうのも日々更新の研究だが、参考になる

    [2016-03]
    前43-後17の人。変身物語が有名だが、本来は恋愛詩人。昔の詩人は理論と芸術が両立し天才的
    樋口勝彦訳 オウィディウス「恋の技法」を読んだ
    .
    文学者も哲学者も引用する重要な本。なんとなく難しそうだが文は判り易く、内容も異性にモテる方法とストレート
    前述通り凄くロジカル。本人も実践で試した方法。同時に当時の風俗情報も満載。昔は女性は競馬場で誘う
    人間の心理状況に対する分析が優れている。文の所々に得意の神話の物語も例として挙げる。故にわかりやすい
    .
    物事の基本は観察だが、今の科学と比較しても当たってる所は多い。人間の心理は昔からあんま変わってないとわかる
    女性用の講座や、浮気の事も書かれてるのも面白い。後世の引用より直接的で簡潔。今読んでも充分実用的

    [2016-02]
    95年の本。感覚的な話かイメージ湧きにくい科学的な話になる。資料も調べ難いがこれは良い本
    中島 基貴 「香料と調香の基礎知識」を読んだ
    .
    簡単な総覧に近い本となる。参考文献も載ってるので出発点にもなる。タイトル通り基礎知識
    今でもそうだがアロマテラピーなんかも実際どうかはわかり難い。ただ薬草からの薬学はある
    感覚的で掴み難いが分類はされてる。また調香師の話や香りの小ネタ。似た匂いで記憶してくみたい
    .
    香水が色の様に混合されて作られる事や、合成香料リスト。また天然素材でも薬草と関連づけて読んでた
    本なので匂いもせず感覚では掴み難いが、いろいろ匂いがあるとわかる。歴史や仏が本場なのも感心

    [2016-01]
    なんでこんな本をだが、香料の事調べたくて借り出し。転用させやすい肌のケアや化粧の方法もあり収穫
    小西 さやか 「コスメの教科書 日本化粧品検定協会公式」を読んだ
    .
    こういうのでも資格があるんだなあと。肌の健康にもかかわってくる。また医薬品扱いで基準有るのにも納得
    香料関係もおおまかに紹介。ただこういうのは海外が本場らしく、言語そのまま表記でわかり難い所も多々
    女性のメイク指南も面白かった。こういうのも演出。どういう狙いで化けてるか手の内もわかり、理屈にも納得
    .
    皮膚の健康にかかわる話は実用性も高い。肌があれやすい体質なんで、原因と対処法は実践も出来る
    興味ない分野だが模型やデザインなんかにも転用可能。こういうのもちゃんと理屈の上になりたってるんだなあと

    ■ 加藤祐佳子訳 ピーター・ハーコート 「映画とその神話的世界 ヨーロッパ・アメリカ・カナダの国民文化の形成」
    ■ 北村弘文訳 タッド・トレジャ 「アメリカ風俗・慣習・伝統事典」
    ■ 石崎晴己訳 エマニュエル・トッド 「帝国以後 アメリカ・システムの崩壊」
    ■ 窪川かおる訳 Philip V.Mladenov 「海洋生物学 地球を取りまく豊かな海と生態系」
    ■ 松井貴三編集・解説 「レオナルド・ダ・ヴィンチ解剖図集」
       ラーン・大原三恵、小林明子訳 カルロ・ペドレッティほか 「レオナルド・ダ・ヴィンチ芸術と科学」
    ■ 赤尾秀子訳 ジョアン・エクスタット+アリエル・エクスタット 「世界で一番美しい色彩図鑑」
    ■ 若林文高+武井摩利訳 セオドア・グレイ 「世界で一番美しい分子図鑑」
    ■ 文化服飾学院編 「新文化服装講座 5 デザイン」
    ■ 川崎 義巳 「イランの温泉を求めて ペルシア1万キロの旅」
    ■ 小谷裕実訳 ジェネビー・エドモンド+ディーン・ウォートン 「大人のアスペルガーのためのソーシャルスキル・ガイド」

    Vol 3555(2020-10-09)
    [2016-04]
    原書77。カナダ発での映画からの文化論になる。こういうのは社会の理想や主義者の誘導的な部分もあるなと
    加藤祐佳子訳 ピーター・ハーコート 「映画とその神話的世界 ヨーロッパ・アメリカ・カナダの国民文化の形成」を読んだ
    .
    何故このジャンルが流行し、何を体現の考察。自国や敵対国の事は偏見入るので第三者的立場の視点は良い
    中産階級はリアリズムを重視する意見を別書で読んでたので、その視点に立つと欧州のそれら重視も面白い所がある
    ヒッチコックなど娯楽と思われる人も芸術として評価。ここらは芸術論とも関連するので、発言の引用と共に面白い
    .
    日本映画の分析もある。多元的な見方や忠誠心・人情が評価される一方、別の国の違う評価など第三者的に扱う
    こういうのもどう捉えるかが国により違い正解を掴み難い問題。国民性を分析する上で映画見るのは便利な手段

    [2016-04]
    アメリカ文芸調査から。原書87。事典とあるんで厚い本覚悟してたがトピック毎の軽いエッセイとなる
    北村弘文訳 タッド・トレジャ 「アメリカ風俗・慣習・伝統事典」を読んだ
    .
    そもそも歴史が浅いんで、現実的には薄くはなるわなと。何気なくやってる風習の語源探しみたいな本
    西欧から引き継いだ物や、現地の食べ物など環境から発生したなど。馬肉禁忌は異教徒的で教会の禁止は発見
    先住民文化が先行で存在だが、その引き継ぎ表に出にくい。ただ米と中が少し似ているは気になる
    .
    食べ物なんかも現地の物産品から派生してる。マックなんかも教会的な所あると言われて、確かにそうねと
    社会学は今と比べると古い所もあり。他書からの引用もあるので弱い所はあるが、軽い読み物としては面白い

    [2016-04]
    アメリカ文芸調査からの派生。原書02。わりと新しめの文明論に近い本。世界ベストセラー。筆者は歴史研究してる人
    石崎晴己訳 エマニュエル・トッド 「帝国以後 アメリカ・システムの崩壊」を読んだ
    .
    何故こういう本を読むのか?どの世界も個人も、どこ目指せばいいかで、迷ってる所あるからとも思う
    各種文明と意識の分析になってる。変な観方するとこういうのを提示する事で世の中動かしてる様な所もあるのかも
    これも具体的な策を提示してる。テロはもう発生してるが、これが最良とする選択肢はなかなか難しい
    .
    向こうの人は宗教から考える部分もあるので、日本は日本で独自に考える必要もある。国際情勢は力関係複雑
    現代の本で今の状況の確認の意味も強い。リアルタイムで体験してる事は客観・俯瞰で見るのは困難

    [2016-04]
    原13。海の世界への興味から。海外の本なら詳しいと思ったが、日は海洋国家でこれは日本の方が高レベルかも
    窪川かおる訳 Philip V.Mladenov 「海洋生物学 地球を取りまく豊かな海と生態系」を読んだ
    .
    一言で云うと食物連鎖なんかの自然のサイクルを紹介した本となる。自然は上手く出来てるなあと感心する
    身近に接する機会は食べ物ぐらいだが、海は良く出来てる。海での太陽から植物への変換も具体例出されると納得
    世界各国の環境や深海の事なんかも扱ってる。冷たく過酷そうな環境も、よく見ると食べ物の豊富な世界
    .
    深海の話なんかも面白い。無駄が無い様に世の中ぐるぐると回ってる。バランス崩れると調整までされる
    バランス崩しやすい人間の活動に関する意見にもなってる。地球は人間の世界だけで回ってないのねと納得

    [2016-03]
    ファンタジーからの派生。共に図版中心+同じ人物扱った資料なんで一緒に扱う
    松井貴三編集・解説 「レオナルド・ダ・ヴィンチ解剖図集」
    ラーン・大原三恵、小林明子訳 カルロ・ペドレッティほか 「レオナルド・ダ・ヴィンチ芸術と科学」を読んだ
    .
    マキャベリィからの派生で同時代の人と知って感心してる。チェーザレに協力したのもこの人
    鏡文字の手稿。別資料から発達障害があったとも知られてる。歴史上の天才でありながら奇人
    解剖学なんかは数百年進んだレベルと書かれてる。アリストテレスを読んで影響されてた部分も多いみたい
    .
    チンポの絵なんかも結構書いてる。お弟子さんにもヘンテコな人いたらしく、そういう所は親近感も沸く
    高い観察力と行動力と共に、全てにおいて先んじてる感はある。一覧でマイナー資料も見れて感心

    [2019-01]
    原14。模型絡みになる。別件の本を探していて目について同シリーズを以前にも借りてるから良いかなで軽く借りてきた
    赤尾秀子訳 ジョアン・エクスタット+アリエル・エクスタット 「世界で一番美しい色彩図鑑」を読んだ
    .
    知りたい事がだいぶ書いていて拾い物になった。光が七色にわかれる理由やそれを理解するまでの対立も分かり易い
    目の錯覚で色が変わったり、勝手に付く事も実例付きで体感が出来る。色に一つ気付くだけで世界が変貌は楽しい経験
    ちょうど上記の模型で調べていて人間含む動物の肌がメラニンで基本二色しかないも驚きかつ、実例チャート付きで発見
    .
    なんで目を惹くかや、なんでこの色かで現状の最新研究見解を載せているのも良い。黄色は目を惹く色だったんだなあと
    動物が色で会話しているのも面白いし、魅力とは何かという点でも考えさせる。色で脳と宇宙が出会うっての名言

    [2017-07]
    原14。サッカリンが人体に害が無いが一番の発見。それ以外にも理屈が分かる部分多々
    若林文高+武井摩利訳 セオドア・グレイ 「世界で一番美しい分子図鑑」を読んだ
    .
    タイトル通りで見易い。扱っている物も日常の石鹸なんかで親しみやすく、製造過程もわかる
    元々が爆発大好きな学者らしく、それ系も充実。安全そうな危険物や危険そうな安全物
    原子を結びつける静電気の正体が今だ謎な事や、モデルと実際は違う事も発見
    .
    香りなど五感だとどう感じるかや、他の生物だとどうかなど、DNAも含め隠された情報は多い
    合成物が意外と普通な事は先入観もあって考え変えさせられた。単純に眺めても楽しい本

    [13-08-10]
    こういう本を探してたんだヨ!デザインの基礎について勉強できる本
    文化服飾学院編 「新文化服装講座 5 デザイン」を読んだ
    .
    サイトで扱うガンプラ・武装神姫用、もちろん服全般の知識になるので超実用的
    服デザインから応用、メカでお馴染み分割線の効果と引き方の知識がやっとわかった
    体型にあった服の実例と具体的な事も書かれ、ファッションチェックの元ネタも見切れた
    .
    白黒だが色に関しても詳しい、実際の利用に関してのヒントが沢山詰まってる
    感覚をやしなう練習問題と例・服飾歴史変遷などもついてて非常に役に立ちそう

    [2016-01]
    コーラン再読した事から。06年の日本の本。バスクリンとか開発してる会社の人
    川崎 義巳 「イランの温泉を求めて ペルシア1万キロの旅」を読んだ
    .
    現代の情勢の資料。場所が日本の地図に載ってないなど資料自体少なく、調べた歴史の概要も記載
    紀行文で読み易くいい文。副大統領が自ら出向き、観光開発も含めての調査依頼。身近で無い国で珍しい
    旅の合間の出来事も記載。ガイドしてくれる人も、細かい逸話も挟みつつも、戦争経験者など日本と違う
    .
    向こうは伝統の温泉文化がある。その実際の様子が分かり、旅の中での異文化の食事と細かい情報も豊富
    テロもあり、行くのが難しい国になりつつあり貴重。W杯してた加減で親日的など、詳しいのに加え面白い

    [2016-01]
    06年刊。この手の本も多数読むと良し悪しはわかる。これはタイトルは良い。でも内容はボチボチ
    小谷裕実訳 ジェネビー・エドモンド+ディーン・ウォートン
    「大人のアスペルガーのためのソーシャルスキル・ガイド」を読んだ
    .
    対象を考えると文がまわりくどい。また詳細には書かれておらず、ぼかさてれる点もある
    大人が対象ではあるが、人間関係は児童や青年期とかわらん所もあるなとも感じた
    ただ日本の本の様に回りくどい上に、読んでて暗い気持ちになる事は無い。そこは米の本の良い所
    .
    支援をしている人で軽症の人が書いてるのも関連しているかもしれない。あくまでサブテキスト
    概要のポイントは掴んでいる他、職場でのやりとりなどもあるので、興味があれば読めばいい程度

    ■ 杉田 英明 「浴場から見たイスラーム文化(世界史リブレット 18)」
    ■ 八尾師 誠/編著 「銭湯へ行こう・イスラム編」
    ■ 木全和己+田倉さやか訳 ジーニー・ウーレンカム 「Q&A思春期のアスペルガーのための恋愛ガイド」
    ■ NPO法人子どもの心理療法支援会訳 モニカ・ラニャード+アンホーン編著 「児童青年心理療法ハンドブック」
    ■ 中澤潤訳 J.B.クーパーシュミット+K・A・ダッジ/編 「子どもの仲間関係」
    ■ ジャン=ピエール・クライン 「芸術療法入門」
    ■ 磯部二郎+沖野生紀+小柴はるみ+佐藤典子+福田達夫訳 デイヴィド・J.ハーグリーヴズ+エイドリアン・C・ノース編
       「人はなぜ音楽を聴くのか 音楽の社会心理学」
    ■ 吉森護訳 M・アーガイル+M・ヘンダーソン 「人間関係のルールとスキル」
    ■ 弓野憲一訳 B・ミラー+J・ヴィハー+R・ファイアスティン「創造的問題解決」
    ■ 弓野憲一訳 B・ミラー+J・ヴィハー+R・ファイアスティン 「創造的リーダーシップ」
    ■ 湯川進太郎訳 R・G・サンティ「タオ・ストレス低減法」

    Vol 3553(2020-10-02)
    [2016-01]
    コーラン再読した事から。イスラーム系の資料はまとまった所にあるが、これだけは浴場の棚にあった
    杉田 英明 「浴場から見たイスラーム文化(世界史リブレット 18)」を読んだ
    .
    教科書なんかで有名な山川出版なんだなあと。故に薄いが内容はよくまとめられ、図版も多く大変読み易い
    信仰とも結びつきローマの入浴文化が見事に残されたのがイスラーム。その経緯と西欧への継承も紹介
    図版も多いので具体的な様子がわかる。当時のサロン的な役割であり、ここらもローマと同じ
    .
    エジプトなんかにも残ってる事も驚き。更にサロンらしく、庶民の女風呂は基本全裸なのもちょっと嬉しくなる
    トルコ風呂などの歪んだ印象の変化の経緯もわかる。他にも文学から、当時の様子を描写の抜粋・参考資料も完備

    [2016-01]
    コーラン再読した事から。93年刊。論文集に近いがエッセイの様に軽いんで大丈夫。中東風呂事情
    八尾師 誠/編著 「銭湯へ行こう・イスラム編」を読んだ
    .
    信仰のの清浄さの重視が、ローマ時代の文化の継承と合体。うまい具合に風呂文化残された事に感動
    太古のお風呂事情も解説。前四千年のシュメールの時代から、快適な風呂・トイレ・排水設備も嬉しくなる
    19C末から現在に至るお風呂。壁面の絵やサロンになってた事など日本の風呂屋にも近く、身近に感じる
    .
    水で清めるする文化と始まりは禊の話など、他文化とも繋がり。風習から間違った印象でトルコ風呂も納得した
    生活に密着した事から近づくと昔の人も身近に感じる。風呂で清潔にすると気持ちが良いのはどこでも一緒

    [2016-01]
    09年刊。訳が出てないのが無念だが、むこうは青少年向けの健全なデートの研究本もあり、それも参考にしてる
    木全和己+田倉さやか訳 ジーニー・ウーレンカム 「Q&A思春期のアスペルガーのための恋愛ガイド」を読んだ
    .
    対象が具体的に説明する必要ある子だし、向こうはデートも進んでるので突っ込んだ所までちゃんとフォローしてる
    内容も思春期向けなんでグレた所が無い。同時に危険な誘惑や悪い事に関してもちゃんと忠告あり、良書といえる
    別れ話やそれに絡む感情のもつれなんかも詳しく書いてる。男女関係は思春期で無くても難しく、永遠のテーマ
    .
    最初の段階が友情からなんでそこの部分も詳しいが、出来れば上記の参考図書も訳があれば読みたかった所
    恋愛は面倒くさいがそこに金やら性やら絡み出すと更に面倒になる。ただ基本はわかるし、ちゃんとした恋愛求めてる人には良い

    [2016-01-02]
    原書09年。ハードカバーの厚い本。バカにしてた部分もあるが、フロイト系列からの考えが臨床心理の源流とも再確認した
    NPO法人子どもの心理療法支援会訳 モニカ・ラニャード+アンホーン編著 「児童青年心理療法ハンドブック」を読んだ
    .
    いじめや非行や少年犯罪や性同一性障害や拒食症や戦争孤児など、非常に重たい話が治療例付きで紹介されてる
    暴力が何故発生するかを始め、それらに対する現時点での解釈と有益な治療・対策サンプルが載ってるのが注目点となる
    意識されない不安や制御できない感情が非常な厄介を引き起こすとわかる。思春期や青年期の頻出問題のQ&Aでもある
    .
    大人社会にも適用可能。発達期の問題は繰り返し発生する。特に体が急に大きくなり、環境も変わる思春期はなおさらという事になる
    歴史や取り組みでもだいぶ頁をとってるし、説明が難しい点もある。だが、新しい本でもあるので現状の最新見解の確認は出来る

    [2015-12]
    原書04年。心理学系の専門図書の扱い。なので定着してない語は英語カナ表記で辞書引きながら読んだ
    中澤潤訳 J.B.クーパーシュミット+K・A・ダッジ/編 「子どもの仲間関係」を読んだ
    .
    アンケートなんかの社会学的な調査を反映させた研究。あいつのどこが嫌い?とかはそりゃ日本で定着させにくい
    非行に走っちゃう子供の過程がわかる研究になる。浮いてる所があって虐められて、どんどん悪化していく寸法
    銃乱射に至った子供の話とかは、加害者の話であるが同情もしたくなる。本人は信頼や仲間に入りたくてしてる事
    .
    悪い仲間といると更に悪くなってしまう。引き離して、尊敬できるモデルを与えて、普通の人間として接すると改心も出来る
    人気ある子の分析や男女での人間関係の実際にも触れてる。社会的に悪とされてる人の生成過程がわかり勉強になった

    [2015-12]
    ちゃんと文の書き方勉強する為にからの派生にも近い。療法ではあるが芸術や創作とは何かも考えさせられる
    ジャン=ピエール・クライン 「芸術療法入門」を読んだ
    .
    患者を回復させる事が目的なので、そこの部分でも芸術や商業作と一線を隔する。障害者の芸術は自己表現より生活重視
    夢の解読から真の目的の判定は精神分析の十八番。ここでも変な誘導や直接的でなく、より深く暗喩させる方が患者を傷つけない
    文では三人称にする方が心の傷や自己を客観視しやすい。仮面をつけると心の中で思っている事が出やすい話なんかもある
    .
    治療は患者自体の考え方を変えたり、整理させるのが目的となる。故に変化する事や視点の変更が絶対条件ともなる
    創作の仕事に携わる人が何故それを選んだかで考えても面白い。文章術や芸術論と違う接近の仕方で大変参考になった

    [2015-12]
    原書1997。単純に何故なのかでも攻めれるし、範囲を広げて創作全般の事としても良い名著
    磯部二郎+沖野生紀+小柴はるみ+佐藤典子+福田達夫訳 デイヴィド・J.ハーグリーヴズ+エイドリアン・C・ノース編
    「人はなぜ音楽を聴くのか 音楽の社会心理学」を読んだ
    .
    音楽は歴史があり、そして売れる。故に研究も社会心理学だけに留まらず、広範囲を拾う事になる
    種を明かすとコミュニケーションの一形態という事になるが、種類が沢山あり言語が主じゃないのはポイント
    怪的な部分では儀式にも使われる民俗音楽。創作部分では音楽家傾向。社会学では与える影響が見所
    .
    時代背景の部分もあるがHR/HMの風当たりがキツイ。売り上げの実際と前向きな展望は他業種にも繋がる
    音楽以外の面で目を向けても発見多い書籍。歴史の積み重ねの他、こういうの真剣に研究してるのも海外の強い面

    [2015-09]
    92年。人間関係も基準をはっきりさせてると方針立てやすい。研究結果参照しながら多岐に渡り検証
    吉森護訳 M・アーガイル+M・ヘンダーソン 「人間関係のルールとスキル」を読んだ
    .
    恋人・友人・親族・同僚など。どういう相手を選び、どう行動すれば永続させられるかのヒント
    定義は何かはっきりさせてるのも良い。自分に近い相手の方が続くし、恋愛では忍耐も必要
    年齢ごとの課題や性の話も含む。自己開示はいつからかの他、失敗例も書いてて嫉妬の感情は危険
    .
    国によって違いはあるが人間関係の訓練法もあり。リストでの表記も多く大変読み易い
    訳のある参考資料のリストはないが、これまでの人間関係の研究も一望できて中身ある内容だった

    [2015-09]
    ビジネス書として読んでもいいかもしれない。だが、あらゆる問題に適応可能な問題解決法のまとめ
    弓野憲一訳 B・ミラー+J・ヴィハー+R・ファイアスティン「創造的問題解決」を読んだ
    .
    06年刊。問題解決法やビジネス書も調べてるが、はじめて聞く方法も多く載ってて大変参考になった
    アイデアを大量に用意する事と、それを選別していく方法。実行するまでの心理までも紹介
    商売に結びつくかどうかは知らないが、日常問題の解決には十分。創造が産まれやすい状況もわかる
    .
    実際は問題や目標が明確にされてないから迷ってる場合もある。多数を相手にするとそれも出やすそう
    実践となると難しいがヒントと道筋は示された感じ。方法とどの状況で使うかの詳しい手引書
    -
    難しめで簡単に 弓野憲一訳 B・ミラー+J・ヴィハー+R・ファイアスティン 「創造的リーダーシップ」を読んだ
    上記本の姉妹編となる。創造的問題解決法で挑むチームのボスが読む本。どうサポートしていくかの内容
    ボスは大抵が金に結びつける役割で難しい所だが、範囲を狭めない注意がいる。補助的な内容の一冊

    [2015-09]
    14年と新しい本。東洋の古い考えを応用した悩みへの対処と具体的なトレーニング法
    湯川進太郎訳 R・G・サンティ「タオ・ストレス低減法」を読んだ
    .
    物語形式の克服例は書いてるが、身体運動の絵はついてないのは残念。ただ日本なら資料は手に入れやすい筈
    ブッダの考えなんかに近い。欲望を無理にかなえようとはせず、あるがままを受け入れるといった所
    日本人なら受け入れもしやすい内容に思う。ほほえみなんかも重視してるが、これは西洋で深く考えすぎとも
    .
    物質的な目的達成とは遠ざかるかもしれないが、心の平安は得られる。外人なりの東洋哲学の理解
    悩みが多いと上記の成功からも遠ざかってしまうので回り道だが良い方法。ストレス克服も発展あるんだなと

    ■ 宮本博章+道田泰司+谷口高志+菊池聡訳 T・シック・ジュニア+J・E・ジョンソン 「クリティカルシンキング 実践篇」
    ■ 余語真夫+佐藤健二+大平秀樹+湯川進太郎 監訳 S・J・レポーレ+J・W・スミス編 「筆記療法」
    ■ 山本光雄訳 イソップ(アイソーポス) 「イソップ寓話集」
    ■ 前田専学編 中村元訳 「原始仏典 2[第1巻] 相応部経典 第1巻
    ■ 前田専学編 中村元訳 「原始仏典 2[第2巻] 相応部経典 第2巻」
    ■ 中村 元/監修 「原始仏典 長部経典 第2・3巻 2・3」
    ■ 中村 元/監修 「原始仏典 第4-7巻 中部経典1-4」
    ■ 木村駿+小川和彦訳 フィリップ・G・ジンバルドー 「シャイネス I+II部」
    ■ 栗木さつき訳 ジョン・ボイド+フィリップ・G・ジンバルドー「迷いの晴れる時間術」
    ■ 岡崎秀訳 ジョン・ブラントン 「世界の市場めぐり」

    Vol 3550(2020-09-18)
    [2015-09]
    心理学関連の番組見て久々に調べ直し。97年刊。合理的で柔軟な思考をする法法論
    宮本博章+道田泰司+谷口高志+菊池聡訳 T・シック・ジュニア+J・E・ジョンソン
    「クリティカルシンキング 実践篇」を読んだ
    .
    貸出都合で実践編から。本来は2巻組の本を分割し、許可の上で日本向けに編集した本になる
    基礎的な知識はあったが内容多い。本書では勉強法・問題解決・意思決定・議論法とより実践的
    トピックと練習問題付きで読み易い。特に問題解決なんかはそれ系の技法を全てまとめてて効果的
    .
    関連付けて覚えるとか、大きい目標定めてから実行など、上手く利用すれば即実戦で使用可能
    内容量が思ったより多かったので収穫多かった。総合的な効率的な物の観方や考え方の本

    [2015-09]
    文芸調べてる流れから。筆記によって精神を治療する方法。04年の本でこの時点で分かってる事のまとめ
    余語真夫+佐藤健二+大平秀樹+湯川進太郎 監訳
    S.J.レポーレ+J・W・スミス編 「筆記療法」を読んだ
    .
    実践法というより研究報告の本で難しめ。効果はあるとされてるが個人によって方法を変えてく必要ある
    事件を書き出し慣れてく方法だが、完全に理想化された状態の文を書いても改善されるという報告もあり
    個人によって差があり楽観思想の人はネガティブな文書くと逆効果もあり。-を+に頭の中で変えていく話
    .
    ガンで死を待つ人の為の文のステップもある。ここらはかなり重たい、しかし実行で良い効果は得られる
    一人称で簡単な形式となる。作家の文も自己治癒的な側面あると思うし、理想化された〜も娯楽作では興味深い

    [2015-08]
    有名だけど児童書レベルでちゃんと読んでなかった一品。BC6C頃のギリシャの人で相当古い
    山本光雄訳 イソップ(アイソーポス) 「イソップ寓話集」を読んだ
    .
    収録作は小話中心で多岐にわたりここらも驚いた点。物語と最後にオチが入る読み易い内容
    女神の泉・三本の矢・都会と田舎の鼠等、元ネタここかの話多数収録。日本版の話追加された版もあり
    どれも昔の話ながら今も通じてしまうのが面白いとも、人間の進歩のなさに悲しくとも感じる所ではある
    .
    皮肉な内容が多い。同時に狼や鼠・狐なんかの動物が登場するのも含め成立過程考えると興味深い所
    各地に伝わる物語の他にも、仏教のたとえ話の説話なんかより古いんだなと思うと、影響も考えてしまう

    [2016-06-23]
    以前に借りようと思った時に、ずっと貸出中だった書籍。本来は六巻組だがこれも2巻までしかなかった。基本の主旨は統一されてる
    前田専学編 中村元訳 「原始仏典 2[第1巻] 相応部経典 第1巻」を読んだ
    .
    成立は紀元前になる。凄く古そうだが先立って神話。そこから派生のインド哲学が存在してる。時期的にはギリシャ哲学と同期の筈
    本書はその中でも古い経典類となる。歴史的な所で云うと、人間としてのブッダの記録。あるいはそれ以前の信仰の手掛かりにもなる
    本としては先に出た、ブッダ神々との対話と同じ本で同じ訳になる。再確認の意味もある。初期のブッダはわりと読み易い
    .
    神と対話する形式になる。ここらは先行してる神話から連続してる由来。これは短い話が中心。百人の女性に化け続けた悪魔の話なんかも収録
    後の哲学書と宗教の類似なんかも意識して読んだ。温厚で聡明な人が、理詰めで考えてくと人間の出せる結論も決まってるのかもしれない
    [2016-06-23]
    以前に借りようと思った時に、ずっと貸出中だった書籍。本来は六巻組だがこれも2巻までしかなかった。
    前田専学編 中村元訳 「原始仏典 2[第2巻] 相応部経典 第2巻」を読んだ
    .
    弟子との対話なんかを含む巻。大乗寄りの難しく考えてしまう部分も出てくる。基本の部分は原因があって結果が起こるなどわかりやすい話
    ブッタの考えはこの原因の部分を取り除く事にある。故に物事をよく観察して、苦の原因を突き止めて、滅するとこういう形になる
    ブッダ自身の善性の部分も発揮されている。ここらも他の思想家と同じ。究極に突き詰めてくと、最善の答えと言うのも限られてくる
    .
    ブッダ以前の神で悟りを開いた存在の話も出てくる。ブッダの説法ももべースになった物はある筈なんで、そこの部分でも面白い
    突き詰めて考えた結果にも差異や共通点はあるので、他の偉人の資料と比較しても良い。難しめだが、興味深く読めた

    [2015-09]
    図書館に1巻が無し。訳者共通で他書籍で押さえてるとは思いたい。ブッダ最後の旅など長い経典を納めた巻
    中村 元/監修 「原始仏典 長部経典 第2・3巻 2・3」を読んだ
    .
    文章の繰り返しで頁稼いでる所もある。それ以前のインド思想継承の詩や死生感を含んだ文章もあり
    物語的に面白いのはブッダの過去の生や死ぬ際の話。集合する神や悪魔の単語ほか、単位の厖大さも興味深い
    仏典としていいのは善生経など。良い人と悪い人の見分け方など今でも使える話になってる
    .
    笑える所にも注目。糞を頭に乗せた話、糞を投げられた話、聖人の標の一つが包茎など。こんな所ばかり目についちゃう
    ブッダは思想が一貫してるので同じことの繰り返しの部分もある。対立者との論議なんかも今でも納得する部分
    [2015-08]
    原始仏教から書名確認。百科事典みたいな本4冊分。中サイズの話を集めたので中部経典
    中村 元/監修 「原始仏典 第4-7巻 中部経典1-4」を読んだ
    .
    諸説あるがブッダ死後に弟子の証言集めて編集された書籍でBC5-3といった所。各種訳あり
    大乗がわかり難くかったので原点に近いのを読んだ。だが難しめ、認識の考え等のちの大乗に繋がる話もあり
    当時の論戦やら超能力絡みの話もありそこは引く。最初に別名で検索しオウムの本出て怖かったりもした
    .
    一方で吉祥なる一夜などわかりやすい例えもある。聖典としてで無く思想の流れや悩み相談で見てる所ある
    怪的に興味ある悪魔名の他、後の地獄イメージに近い当時の刑罰など。中庸と怒りの否定等一貫した思想もある

    [2015-08]
    原書1977。過度の恥ずかしがり屋を定義づけた古典の書。ただ古典で古い所も多々ある
    木村駿+小川和彦訳 フィリップ・G・ジンバルドー 「シャイネス I+II部」を読んだ
    .
    米の本だが向こうもそれで悩んでる人多いのが驚く。1部が定義で2部が改善法、今は方法も多い
    古く海外の本である事前提で悩んでる人は他書も読む方が良い。だが筆者の立ち位置は確認出来た
    日本だと森田療法なんかもあるが、この当時は行動心理学など。なのでテストでの自己確認から始まる
    .
    最初の内気で苦労した体験談なんかは喜劇的で悲劇的。定義されただけで救われた人も多いと思う
    同時期に調べてたメンタルトレーニングの話とも被る。過度の緊張や自意識が原因となってる

    [2015-08]
    原書08年。ジンバルドー今も活動してたんだなと驚く。心理学の本というより自己啓発書っぽい
    栗木さつき訳 ジョン・ボイド+フィリップ・G・ジンバルドー「迷いの晴れる時間術」を読んだ
    .
    時間を有効に使おうという話。筆者の立ち位置での分析になり、自己確認の為のテストも収録
    今の本ではあるけど古いかもや難しいかもと思う点もあった。金と幸福は両立しにくい所がある
    今は自爆テロや無差別殺害の研究なんかしてるみたい。ここらの分析はユニークで興味深い
    .
    作られた記憶の話もあるが、こういう系統の本は研究も広いので多岐に調査する事をおすすめしとく
    最初に自己啓発と書いたがちょっと宗教と関連する所もある。そんな訳で警戒しながら読んだ

    [2015-07]
    世界観の描写の参考に、本当は世界の貿易・特産一覧みたいのが欲しかった、だが、これも充分役立つ
    岡崎秀訳 ジョン・ブラントン 「世界の市場めぐり」を読んだ
    .
    全編カラーで写真豊富。何が売られてるかのリストと現地の様子のレポ。旅行いった気分になれる楽しい本
    国によって食べ物は違うというのが第一印象。同時に価値や価格はどこから発生するのかなどいろいろ考えれた
    食べ物だけと思ったら布なんかも。観光客と地元の消耗品の二種ある事や、現地の生活感が出てる事も発見
    .
    日本もあるが観光客と地元では注目点が変わる事も発見。特異な店は目立つ。世界では呪具の店が多い事も驚き
    日本ではゲテモノ食材が普通に売られてると価値観は世界で違うんだなと、ラクダや馬の記事なんかも目にいった

    ■ 関未玲訳 ルイス・エグアラス 「料理スクールで学ぶ101のアイデア」
    ■ 美谷広海訳 マイケル・W.プライス 「ビジネススクールで学ぶ101のアイデア」
    ■ 浅見和彦校注 作者不明 「日本古典文学全集 51 十訓抄」
    ■ 市井 三郎/訳 バートランド・ラッセル
      「西洋哲学史 改版 古代より現代に至る政治的・社会的条件との関連における哲学史」
    ■ 斎藤 憲「よみがえる天才アルキメデス―無限との闘い (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 保永 貞夫/訳 ケーシー・プレスコット「インカ帝国のなぞ(少年少女世界の名著 7) 」
    ■ 山崎正和責任編集 「日本の名著 10 世阿弥」
    ■ 桑原武夫責任編集 新井白石 「日本の名著 15 新井白石
      折りたく柴の記(桑原武夫訳)、古史通(上田正昭訳)、古史通或間(上田正昭訳)、読史余論(横井清訳)」
    ■ 日本の名著25 渡辺崋山/高野長英/工藤平助/本田利明
      渡辺崋山(佐藤昌介訳)
      退役願書之稿、鴃舌小記・鴃舌或問、慎機論、再稿西洋事情書、外国事情書、獄中書簡
      崋山口書―付鳥居耀の告発状、居中の書簡、遺書
      高野長英
      漢洋内景説(阿知波五郎訳)、遠西水質論(吉田忠訳)、夢物語(佐藤昌介訳)、鳥の鳴音(佐藤昌介訳)
      蛮社遭厄小記(佐藤昌介訳)、知彼一助(中山茂訳)、長英書簡(佐藤昌介訳)
      工藤平助(佐藤昌介訳)赤蝦夷風説考 、本多利明(中山茂訳)、西域物語 」
    ■ 日本の名著27 大塩中斎/佐藤一斎
      洗心洞箚記(松浦玲訳)、古本大学刮目(宮城公子訳)、儒門空虚聚語附録ほか(宮城公子訳)
      佐藤一斎に寄せた手紙と返書(宮城公子訳)、檄文
      佐藤一斎 言志四録 (宮城公子訳)」

    Voll 3548(2020-09-11)
    [2015-07]
    映画版の101を見つけて巻末に紹介を発見。出版はおなじ映画関連のフィルムアートと変わってる
    関未玲訳 ルイス・エグアラス 「料理スクールで学ぶ101のアイデア」を読んだ
    .
    自分の興味範囲外分野。ただ先の本で、これのまとめは上手いと感じたので他に応用出来ないかと借り出し
    目的としては実際はプラモへの流用。そこを抜いても料理というのは、他へも応用させやすい分野と思う
    一番食べられてるのはヤギとかどうでもいいネタもあるが、コーヒーの発見はヤギからと使えそうな所ある
    .
    盛り付けや段取りの話なんかは他へも応用可能。厨房では昔の人にも囲まれ孤独でないと料理人の名言も良い
    段取りが大事って話につきるとおもう。あと料理人のプロフェッショナルな心遣いとかは凄いなあと感心

    [2015-07]
    映画版の101を見つけて巻末に紹介を発見。出版はおなじ映画関連のフィルムアートと変わってる
    美谷広海訳 マイケル・W.プライス 「ビジネススクールで学ぶ101のアイデア」を読んだ
    .
    これも自分の興味外。ただ先の本で、これのまとめは上手いと感じたので他に応用出来ないかと借り出し
    目的としては実際はお金儲けへの流用。そこを抜いても人との付き合いや物の価値など考えさせられる
    作って売るだけがビジネスだけではない。宣伝もあるし、人を使う事もビジネス。理念も重要で金儲けが全てでない
    .
    他書から日本企業はなれ合い気質もあると思う。そういう所から、いかに自分の欲しいもの買うかの手引きにもなる
    交換の話となると人類学にも関わる。なんでもそうだが物事は繋がってるので、なんでも応用できる

    [2015-06-06]
    1252で鎌倉時代に成立。他資料でもたびだび名前が挙がってて読まなあかんと思ってた説話集
    浅見和彦校注 作者不明 「日本古典文学全集 51 十訓抄」を読んだ
    .
    当時の事で仏教の影響はあるが10の見出しにわけて関連する小話を紹介。処世訓と見れば良い
    索引がしやすく便利な他その考えも今でも通じる所多い。蒼海波などしったかぶりで失敗する話など
    関連書の表も付属で今ものこることわざ・近代文学に流用された話・蜂のなに丸など風俗もわかる
    .
    実際の人物や事件の裏話も多く、紫式部・京の馬暴走事件ほか歴史上の人物の珍しい話もある
    特筆があとがきにもある平清盛の人格が優しかった話、重要事項なのに他と比べて少ない記事だが貴重

    [2020-02]
    原46。ラッセルは以前に世界の名著で読んでいて、別件で本書の名が挙がり復習も兼ねて良いかなで借りてきた
    市井 三郎/訳 バートランド・ラッセル
    「西洋哲学史 改版 古代より現代に至る政治的・社会的条件との関連における哲学史」を読んだ
    .
    建築史なんかも一冊で展望出来るが、本書もなぜ一人で編集したか書いていてそれが長所短所にもなっている
    解説が刺激あると書いているがその通りで客観性を捨て、ラッセルの意見と評価を大幅に入れたラッセル自体の本
    プラトンなど主観性を重視するのも当然だし、政治論など発表時期に即した見解に意図して偏重させている
    .
    現状の総覧事典に載っていない人も大勢載っているが上記で、当時の偏見も入るし全域的じゃないのも惜しい点
    ラッセルに興味あれば価値あるが現状は他に良い本もっとある。関係無い部分で猫の例え多くここらは人柄見える

    [2020-02]
    刊06。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。後半は数式羅列になるが前半は物語風で面白い
    斎藤 憲「よみがえる天才アルキメデス―無限との闘い (岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    アルキメデスの書いた本は以前に世界の名著で読んでいるが、今書は新発見の写本が見つかったで幕を開ける
    逸話が色々とある面白い人なんでそれも紹介しているし、後半の数式も写本情報や何を研究していたかの概要とも
    当時の羊皮紙は貴重なんで写本には宗教の本が上書きされていたけど、羊皮紙は下の本も読めてしまう
    .
    調べた結果20C末の挿絵本と一致する物が見つかって業者が値を競り上げようと勝手に書き加えたとか裏事情も
    オークション二億でIT企業社長が写本を買い上げ、研究者に提供し更にフリーで公開したと発見過程の歴史もわかる

    [2020-01]
    原1846日刊66。南アメリカを調査中。一時資料から派生し初期に出てイメージ作りに役立ったとも言える
    保永 貞夫/訳 ケーシー・プレスコット「インカ帝国のなぞ(少年少女世界の名著 7) 」を読んだ
    .
    日翻訳の際に児童向けも含めて事実と異なるでの編集があり、オリジナルとは更に違う日解釈とも取れる
    ソースに何を使っているかも一時資料が限られているのでだいたいわかるし、主観で変形する例にもなる
    この頃はとにかく善悪で区切ろうとしている傾向が見れるし、挿し絵なんかが昔のイメージなのも興味深い
    .
    日も含めてどこにロマンを感じるかでも、滅んだ民族や文化が山奥にまだいた!は今でもロマンがある
    ソースになった文から考えると逆に読み難くなっている部分もあるが、ここらも歴史は繰り返す感ある

    [2016-06]
    日本の文芸調査から派生。1363-1443の人。現状では海外の創作法、神経科学からの芸術への接近もあるので比較
    山崎正和責任編集 「日本の名著 10 世阿弥」を読んだ
    .
    日本人論にもなる。序破急は要は前後関係は繋げろといった所。これは海外の合理的な考え方にも近い。故に文も説得力ある
    秘すれば花を極意とする。これは手品の種は隠せといった所。良さそうだが秘密主義とも取れる。海外の様に共同開発が出来ない
    具体的で理論的。海外の王道の手と比べると、似た所も違う所もある。共に長所短所はあるが、自分は海外の方が正しいとも思う
    .
    今作は解説も充実。弁慶は本来は牛若丸の方が悪を成してたなど発見もある。外人に能を見せた時の率直な反応の話も面白い
    今でも使える部分は大量に含む。逆に言うと創作の注意点は確定されてるともいう事。今は比較対象もあるので、再読だが発見多かった

    [2019-11]
    原17C末〜18C。刊69。偉人書籍ベスト版の日本版。教科書で知っているが戦前は修身の逸話としても載ってたみたい
    桑原武夫責任編集 新井白石 「日本の名著 15 新井白石
    折りたく柴の記(桑原武夫訳)、古史通(上田正昭訳)、古史通或間(上田正昭訳)、読史余論(横井清訳)」を読んだ
    .
    政治家の印象が強かったので上記の他に逸話が豊富な自伝など、こんなに面白かった人なのかと驚いている
    立ち位置的には原因を追究する科学主義とも言えて要はツッコミ気質。だけど江戸時代なのでどこかズレてしまう
    上記の逸話から離れると日本史再考と調査の人になり、神は人であると見破ってぶっ飛んだ珍説へと至っている
    .
    幼少の父から教わったなにを正しいとするの逸話も良いけど、実践的に使って難しい問題を解決は善政の家臣らしい
    外国人規制を緩めて犯罪が多発したので間を上手く取って皆が得する形にした逸話なんかは大航海時代調査中で納得

    [2020-02]
    原19Cごろ。偉人書籍ベスト版の日本版。新からくり人の蘭兵衛が思い浮かぶんだけど実際に女博打好きと意外
    日本の名著25 渡辺崋山/高野長英/工藤平助/本田利明
    渡辺崋山(佐藤昌介訳)
    退役願書之稿、鴃舌小記・鴃舌或問、慎機論、再稿西洋事情書、外国事情書、獄中書簡
    崋山口書―付鳥居耀の告発状、居中の書簡、遺書
    高野長英
    漢洋内景説(阿知波五郎訳)、遠西水質論(吉田忠訳)、夢物語(佐藤昌介訳)、鳥の鳴音(佐藤昌介訳)
    蛮社遭厄小記(佐藤昌介訳)、知彼一助(中山茂訳)、長英書簡(佐藤昌介訳)
    工藤平助(佐藤昌介訳)赤蝦夷風説考 、本多利明(中山茂訳)、西域物語 」を読んだ
    .
    名前だけ知っていて詳しくは知らない系だけど、先にみなもと先生の風雲児たちも読んでいるんで頭に入りやすい
    何をした人かと言うとロシア接近を知って個人で情報収集し、結果的に鎖国廃止を言ったと思われてしまった人
    またもからくり人で参考資料で鳥居耀蔵の文書も載っているけど、解説の経緯・状況も考えるとやり手とも極悪とも
    .
    本書収録はその情報収集で当時の海外認識で今と違う面白さあるし、刊行時持て囃された風潮も考察余地ある
    夢の話ではユートピア小説的だし、シーボルトはよく考えると異世界勇者だったりで遠くから眺めると面白い時代

    [2020-02]
    原19C中ごろ。偉人書籍ベスト版の日本版。必殺シリーズだと討伐対象なんで崇拝される偉人とは違うとも思う
    日本の名著27 大塩中斎/佐藤一斎
    洗心洞箚記(松浦玲訳)、古本大学刮目(宮城公子訳)、儒門空虚聚語附録ほか(宮城公子訳)
    佐藤一斎に寄せた手紙と返書(宮城公子訳)、檄文
    佐藤一斎 言志四録 (宮城公子訳)」を読んだ
    .
    動機はどうあれやらかした事が叛逆からの放火なんで普通にテロ。蜂起が狙撃一発で崩壊なんかも発見な部分
    月報で松陰との比較もあるが思想に傾倒はともかく当人が見えてこないもあり、思い込みの強さが悪に繋がったとも
    もう一人の方は無名でもちゃんとした同系統の学者で、それへの手紙なんかは上記の気真面目さが良く出ている
    .
    こういうのを英雄視して偉人扱い・日本の名著入りさせた状況も、当人の主観重視姿勢と共に考察余地がある
    もう一人の見解はオマケ的でもスッと頭に入る。同じ事を考えても人によってどうとでもなるという見本

    ■ 上田 閑照解説訳 「人類の知的遺産 21 マイスター・エックハルト」
    ■ 岩崎 允胤訳解説編 「人類の知的遺産 10 ヘレニズムの思想家」
    ■ 中沢 洽樹+前田 護郎「世界の名著 13 聖書」
    ■ 湯川秀樹、井上健責任編集「世界の名著 現代の科学 1・2」
      ドルトン「化学の新体系」(廣重徹訳)、ラプラス「確率についての哲学的試論」(樋口順四郎訳)、
      ヘルムホルツ「力の保存についての物理学的論述」(高林武彦訳)、
      リーマン「幾何学の基礎をなす仮説について」(近藤洋逸訳)、マックスウェル「原子・引力・エーテル」(井上健訳)、
      マッハ「認識と誤謬」(井上章訳)、ボルツマン「アトミスティークについて」(河辺六男訳)、
      ボルツマン「理論物理学の方法の輓近における発展について」(河辺六男訳)、パブロフ「条件反射」(千葉康則訳)
      メンデル「植物の雑種に関する実験」(山下孝介訳)
      プランク「物理学的世界像の統一」(河辺六男訳)、ポアンカレ「科学と仮説」(静間良次訳)、
      ヒルベルト「公理的思考」(静間良次訳)、アインシュタイン「物理学と実在」(井上健訳)、
      アインシュタインほか「科学者と世界平和」(井上健訳)
      ボーア「原子物理学における認識論的諸問題にかんするアインシュタインとの討論」(井上健訳)、
      ハイゼンベルク「量子論的な運動学および力学の直観的内容について」(河辺六男訳)
      シュレーディンガー「量子力学の現状」(井上健訳)、ノイマン「人工頭脳と自己増殖」(品川嘉也訳)
      ウィーナー「科学と社会」(鎮目恭夫訳)、ワトソン、クリック「デオキシリボ核酸の構造」(井上章訳)
      マッカロー「なぜ心は頭にあるか」(品川嘉也訳)、キスホルム「精神の未来」(井上章訳)
      セント=ジェルジ「医学の将来」(井上章訳)、レダーバーグ「人間の生物学的未来」(井上章訳)
    ■ 薮内清責任編集 世界の名著〈続1〉 中国の科学
      「九章算術」(大矢真一訳)、「漢書律暦志」(橋本敬造・川勝義雄訳)、
      「晋書天文志」(山田慶児・坂出祥伸・薮内清訳)、「黄帝内経素問」(小栗英一・薮内清訳) 」
    ■ 水田洋責任編集 世界の名著34 バーク/マルサス バーク「フランス革命についての省察」(水田洋訳)、
      バーク「自然社会の擁護」(水田珠枝訳)、マルサス「人口論」(永井義雄訳) 」
    ■ 辻清明責任編集 世界の名著60 バジョット/ラスキ/マッキーヴァー
      バジョット「イギリス憲政論」(小松春雄訳)、ラスキ「主権の基礎」(渡辺保男訳)、
      マッキーヴァー「権力の変容」(岡本忠夫訳)」
    ■ 井上幸治責任編集 「世界の名著28 モンテスキュー
      「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)/「ローマ盛衰原因論」(井上幸治訳)
      「法の精神」(井上堯裕訳)/「裁判の公正を論ず」(井田進也訳) 」
    ■ 清水幾太郎責任編集「世界の名著〈続6〉 ヴィーコ(「新しい学」(清水純一・米山喜晟訳))」
    ■ 永井道雄責任編集 「世界の名著23 ホッブズ
      「恐怖・不信・平和への道(永井道雄)」・「リヴァイアサン」 トーマス・ホッブス」

    Voll 3546(2020-09-04)
    [2019-11]
    原13C後〜14C初。刊83。世界の名著に入ってない人。誰なんだという感じだが異端でありながら刑保留になった人
    上田 閑照解説訳 「人類の知的遺産 21 マイスター・エックハルト」を読んだ
    .
    プロテスタント反乱と弾圧を先に読んでいたので、ドイツだとそれがブロテスタントが弾圧と逆になるのが面白い
    まだ宗教改革前なんだけど正統の立場からスタートして、十分なキャリアを積んで気が付くと異端と扱い難い人
    ドミニコ会やフランシスコ会の立場や活動方式も理解出来たが、対異端組織でもありミイラ取りがミイラの形
    .
    どういう物が異端かもわかり、要は教会に所属しキリスト教と言いながら別の宗教を教え始めてしまったになる
    神との合一で神秘主義に近いが神も我も捨てよで独立気質と言える。ここらを発端に教会が分裂抗争していく

    [2019-11]
    原前3C〜1C初ごろ。日刊82。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著と異なる解説多め短め書籍だが参考になった
    岩崎 允胤訳解説編 「人類の知的遺産 10 ヘレニズムの思想家」を読んだ
    .
    ギリシャ時代の哲学者たちだが、奴隷に肯定的かつ貴族と民主主義の対立期かつ弁論重視社会と時代背景わかる
    三派に別れるが偶然とも言える運命をどう捉えるかと言うか、必然として受け止めどういう態度と取るかも大きい
    運命を諦めて受け入れ心の平静を願うなどブッダなんかに近い部分も感じ、安楽さと悲惨さが共存している感ある
    .
    抜粋の翻訳もあり背景知った上だと以前と違い理解も進むし、単純に箴言集として読んでも面白い部分が大きい
    前段階や後にどう受けてどう発展したかも記録されていて、当時の風潮あるとはいえ尊重しつつ古いと認めている

    [2019-11]
    原前10C〜2Cまで。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。先に読んでいるけど手元に欲しくて購入した
    中沢 洽樹+前田 護郎「世界の名著 13 聖書」を読んだ
    .
    とうぜん全てじゃくなくて抜粋になる。解説が良い話ではあるけど共産肯定系でちょっと問題あるは本文と同じ
    文学作品で聖書アレンジも結構あるんで、それらを経てから読み直すとどう解釈するかで幅も出るなあと
    現実歴史で聖書から悪発生もあるんで、考えとしては正しいけど実践となるとよくよく注意して取り扱う必要ある
    .
    超能力使ってしまうのはマイナスポイント。許しを前提に置いて最後まで一貫したは作り話でも説得力
    名言集としても便利だし、弱っている人を救うという点でも説得力ある。考える部分が多くなるけどそれもまた価値

    [2019-02]
    原20C頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。二冊まとめて扱うがご覧の通り生物科学も扱う
    湯川秀樹、井上健責任編集「世界の名著 現代の科学 1・2」を読んだ
    .
    ドルトン「化学の新体系」(廣重徹訳)、ラプラス「確率についての哲学的試論」(樋口順四郎訳)、
    ヘルムホルツ「力の保存についての物理学的論述」(高林武彦訳)、
    リーマン「幾何学の基礎をなす仮説について」(近藤洋逸訳)、マックスウェル「原子・引力・エーテル」(井上健訳)、
    マッハ「認識と誤謬」(井上章訳)、ボルツマン「アトミスティークについて」(河辺六男訳)、
    ボルツマン「理論物理学の方法の輓近における発展について」(河辺六男訳)、パブロフ「条件反射」(千葉康則訳)
    メンデル「植物の雑種に関する実験」(山下孝介訳)
    .
    プランク「物理学的世界像の統一」(河辺六男訳)、ポアンカレ「科学と仮説」(静間良次訳)、
    ヒルベルト「公理的思考」(静間良次訳)、アインシュタイン「物理学と実在」(井上健訳)、
    アインシュタインほか「科学者と世界平和」(井上健訳)
    ボーア「原子物理学における認識論的諸問題にかんするアインシュタインとの討論」(井上健訳)、
    ハイゼンベルク「量子論的な運動学および力学の直観的内容について」(河辺六男訳)
    シュレーディンガー「量子力学の現状」(井上健訳)、ノイマン「人工頭脳と自己増殖」(品川嘉也訳)
    ウィーナー「科学と社会」(鎮目恭夫訳)、ワトソン、クリック「デオキシリボ核酸の構造」(井上章訳)
    マッカロー「なぜ心は頭にあるか」(品川嘉也訳)、キスホルム「精神の未来」(井上章訳)
    セント=ジェルジ「医学の将来」(井上章訳)、レダーバーグ「人間の生物学的未来」(井上章訳)
    .
    その時代の世界認識と科学が関係する事は古い科学みればわかり、科学と哲学は近い位置にある
    物理学など現状の客観的と言われる科学に一石を投じた部分もある。人間がする事に客観的もない
    仮説で成立しているラプラスの魔や、理屈の上で矛盾しているシュレーディンガーの猫も含んでいる
    .
    研究しているうちに哲学的な物に行きつく場合もあるし、古来の哲学が科学的だったとも言える
    数式で証明が中心になるので文自体は哲学より難しいも多い。話に聞くネタの原点探れて収穫

    [2019-02]
    原1C+7C+11C頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。中国に科学なんてと思ったが実際は発達した世界
    薮内清責任編集 世界の名著〈続1〉 中国の科学
    「九章算術」(大矢真一訳)、「漢書律暦志」(橋本敬造・川勝義雄訳)、
    「晋書天文志」(山田慶児・坂出祥伸・薮内清訳)、「黄帝内経素問」(小栗英一・薮内清訳) 」を読んだ
    .
    中華は思想的にも客観重視な上に、天の動きで正当化をする伝統から天文学や算術が早い段階で出ている
    問題は活かせない点。客観なのに針など現状でどう説明して良いのかわからない主観的なオカルトがまかり通る
    記述がオカルトじみてくるのも面白い点。気候現象の異常にはお化け的な名前や天が割れた等の大げさな比喩
    .
    奇妙な理屈を前提にしている点や、目的が限定される事や、元々の気質なんかで発見を活かせなかったのかなと
    数学もちゃんとあるが公正に分ける事を目的としていたり、現実の練習問題だったりとここらも個性が良く出ている

    [2019-02]
    原18C頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。またも誰?系なんだが保守になり、書籍名は記憶にある
    水田洋責任編集 世界の名著34 バーク/マルサス バーク「フランス革命についての省察」(水田洋訳)、
    バーク「自然社会の擁護」(水田珠枝訳)、マルサス「人口論」(永井義雄訳) 」を読んだ
    .
    貧乏人は淘汰されろ!人民は豚だ!と月報からキテるが、こいつは反対意見で過激な物を呼び寄せる所ある
    エカチェリーナ女王なんかは絶賛もしているが、要旨をまとめると喰いもんに見合った人口の話をしている
    前述月報の印象が先行してしまうのもあるが、食糧問題で騒ぐとネオショッカーとかデンジマンの敵思い出しちゃう
    .
    保守の強かった80年代にも同様の食べ物で煽るはあったが、穀物改善が頭にないから根本から違って滑稽
    現状もある同類との比較も出来る。客観重視になると才能肯定で逆は逆かなと。思想の流れで興味深い一冊

    [2019-02]
    原19〜29C頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。シリーズで読んでくと誰?が出るが大正には有名だった人たち
    辻清明責任編集 世界の名著60 バジョット/ラスキ/マッキーヴァー
    バジョット「イギリス憲政論」(小松春雄訳)、ラスキ「主権の基礎」(渡辺保男訳)、
    マッキーヴァー「権力の変容」(岡本忠夫訳)」を読んだ
    .
    民主主義の源泉に繋がる人で肯定もしているけど否定もしていて興味深い。ジャーナリスト出身で啓蒙主義に近いかも
    赤狩りと戦ったともあり、多元国家主義ってのにも属している。現状だと自由主義なんかにも近いと理解した
    大衆を蔑むエリート主義なんで鼻につく奴だが、皮肉気に社会を分析したり、民主主義否定したりと意見として面白い
    .
    昔は民主主義の意味合いが違うともわかる。ユニバースではなくマルチバースにいるとかも発言として興味深い
    現状と似通った点もあるし、結局のところ思想は議論に勝つために用意された理屈なんじゃないかという気もしてくる

    [2019-01]
    原18C頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。意外と読んでなかったと自分でも驚きだが、仏モラリスト系統にも属する
    井上幸治責任編集 「世界の名著28 モンテスキュー
    「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)/「ローマ盛衰原因論」(井上幸治訳)
    「法の精神」(井上堯裕訳)/「裁判の公正を論ず」(井田進也訳) 」を読んだ
    .
    当時はやった書簡小説+ユートピア小説風現状批判の側面がある。金の為に書いたや、経営で悩んだなど俗な所も多い
    法学校で抗争に巻き込まれた事から、法はかくあるべきで現実はこんなに酷いと批判的な面ある。また歴史学者的でも
    アヘンも出すコーヒーハウス議論・宗教裁判異端死刑者に着せる服・廃兵院など、当時の風俗記録している所はポイント
    .
    征服方法や、拡大で初期理念が必然的にブレたなど、ローマ滅亡考察は面白いく、なぜ決闘などなぜを考えていくのは正統的
    当時の奴隷を人間と思ってない事が記録されてるのも良い。批判的になるのは腐ってたからだろうが、よく建設的に考えられた

    [2018-11]
    原1725。偉人書籍ベスト版。聞き慣れないけど歴史学に近いかもで、物語として神話を見て真実を見抜こうとした人
    清水幾太郎責任編集「世界の名著〈続6〉 ヴィーコ(「新しい学」(清水純一・米山喜晟訳))」を読んだ
    .
    結果的にレトリックを分析するなんて結果になって、神話に出てくる黄金の〜は小麦の穂を意味してるとか見抜いてる
    結局の所は独自解釈と言い切れなくもないんだけど、おかけでユニークさに溢れていて神話や歴史を違った目で見れる
    アリストテレスばりの感情の分析をしていると所もポイント。結果的に散漫で解説も読み難さに触れるが内容が幅広い
    .
    主観によって解釈は歪むって話でもあるかもで、創作が実際は主観を通した現実の模倣とも考えて芸術論的でもある
    解釈によって限界や誤解が出てしまうとも考えている。神話の解釈付きまとめにもなっていて面白さから意外な収穫

    [2018-11]
    原1651。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。再チェックした時に読んでなかった事に気付いて気になってた
    永井道雄責任編集 「世界の名著23 ホッブズ
    「恐怖・不信・平和への道(永井道雄)」・「リヴァイアサン」 トーマス・ホッブス」を読んだ
    .
    教科書の人が集まって王になってる図でお馴染み。今書は当時の図版も色々と使っていて見た目的にも楽しい
    意外に読み易くてびっくり。ベーコンの弟子らしく合理主義系かつ、前半は人間の心理分析で考察も鋭い
    リヴァイアサンは人工人間。昔あったアニメも思い出してしまうが、政治学なんかにも近いかもで国家を考えていく
    .
    君主制の考察だが同時に民主主義での佞臣支配など悪害も考える。法に関連して何が不正なんかの考察もある
    後半はまるまる教会批判で当時の作りだが、聖書に割いた項が多く所略されつつもお化け話風なのも面白い点

    ■ 尾高邦雄責任編集 世界の名著47 デュルケーム ジンメル
    ■ 「デュルケームとジンメル(尾高邦雄)
      デュルケーム「自殺論」(宮島喬訳)
      ジンメル「社会的分化論」(石川晃弘・鈴木春男訳)
    ■ 林健太郎責任編集 「世界の名著54 マイネッケ
      林健太郎「マイネッケの生涯と思想」
      岸田達也訳「近代史における国家理性の理念」
      矢田俊隆訳「ドイツの悲劇」」
    ■ 林健太郎責任編集 レオポルト・フォン・ランケ 「世界の名著〈続11〉 ランケ
      「ランケの人と学問(林健太郎)、「列強論」(村岡晢訳)、「宗教改革時代のドイツ史」(渡辺茂訳) 」
    ■ 松濤 誠達「人類の知的遺産 2 ウパニシャッドの哲人」
    ■ 我妻 和男 「人類の知的遺産 61 タゴール」
    ■ 関根 正雄 「古代イスラエルの思想 旧約の預言者たち-(人類の知的遺産 1)」
    ■ 藤田宏達 「人類の知的遺産 18 善導」
    ■ 柳田聖山責任編集訳「世界の名著〈続3〉 禅語録
      (「菩提達摩無心論」、「六祖壇経」、「臨済録」、「洞山録」、「祖堂集」」
    ■ 柳田聖由 「人類の知的遺産 16 ダルマ」

    Voll 3544(2020-08-28)
    [2018-11]
    原1897+1890。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。またも誰なんだだが共に社会学者になる
    尾高邦雄責任編集 世界の名著47 デュルケーム ジンメル
    「デュルケームとジンメル(尾高邦雄)
    デュルケーム「自殺論」(宮島喬訳)
    ジンメル「社会的分化論」(石川晃弘・鈴木春男訳)
    .
    ともに集団と人間のかかわりを考えた人で、かたや良しかたやアカンと対極の考えになっている
    タイトル見た時点で失敗したとも思ってしまったが、他殺に関しても触れていてその点では面白かった
    その時代の流行に乗っけて自説を説くは現状でも社会学者がよくやる手だが、本当に困ってるなら本書より医学書参照
    .
    統計的にデータを集めては当時の状況資料にもなる。上記含め個人のエゴが社会にどう関わるかでもある
    エゴが集団で暴走してとなるとジンメルで、暗い展開ながら的を得ていて考察の一つとしては興味深い

    [2018-11]
    原1924+1946。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。解説にまでよく知られていない書かれている誰なんだ系
    林健太郎責任編集 「世界の名著54 マイネッケ
    林健太郎「マイネッケの生涯と思想」
    岸田達也訳「近代史における国家理性の理念」
    矢田俊隆訳「ドイツの悲劇」」を読んだ
    .
    歴史学者になるがドイツ限定の人になる。ただしヒトラーの台頭を直接に見ている人でそこも面白い点
    ずっと否定されていたマキャベリズムを再評価して、価値を取り戻した人で難しい立場ながら現実的になる
    直接マキャベリを当たる方がてっとり早いが、類似した考え方や問題点なども扱っていて解説としては十分
    .
    引用が多いので名言集的でもある。後半はそのものずばりヒトラー分析でリアルタイムでの思想分析
    ヒトラーをどう見るかは人によって個性もある。当時の意見や共産主義の危険化を見抜けてない所も見所

    [2018-11]
    原1839。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。読んでない奴をリストでずらっと並べて興味あった人をセレクト
    林健太郎責任編集 レオポルト・フォン・ランケ 「世界の名著〈続11〉 ランケ
    「ランケの人と学問(林健太郎)、「列強論」(村岡晢訳)、「宗教改革時代のドイツ史」(渡辺茂訳) 」を読んだ
    .
    誰なんだ一体だが解説でも地味と言われている様に、歴史学を始めて誕生させた人になる。
    史料を幅広く集めて真実と非真実を弁別するのが歴史学。歴史学系は興味あって調べ始めているので原点として良い
    この人の考察はドイツの歴史でルターの宗教改革を扱う。個人に注目すると逸話も増えて物語的にもなる
    .
    前段階として庶民的すぎるマクシミリアンや教会に対する不信があり、ルターの発表から暴走して暴徒略奪になってく様
    国内が二分化したり暴動化したり誰が指揮していたかなど現状で考えても面白く、理由を知る上でも興味深かった

    [2018-09]
    刊80。世界の名著に入ってない人、という訳でもないんだが、ブッダ以前の古代インドのバラモン教典、原始仏典に該当
    松濤 誠達「人類の知的遺産 2 ウパニシャッドの哲人」を読んだ
    .
    翻訳なんかも含むが、面白かったり為になると言う段階にはまだ至らない哲学思想や問いと答え・物語初期段階になる
    時代は前1000〜600になりギリシャ文明や旧約やイスラエルと同期。輸出されたヒッタイト語版キックリの調馬書なんてのも
    宗教の発展経緯として見ていくと面白く、おまじないレベルから神の系統立て、神の概念から生前の善含む輪廻転生と発展
    .
    全てを統一するブラフマンや五火二道説なども他の信仰と比較可。また後年はショーペンハウアーの隣人愛と混同なども
    説明の為の神話や宗教ともわかるし。王と畏怖すべき者が語源のアスラや、ヴァルナのスパイなど当時の実文化も見えてくる

    [2018-09]
    刊83。世界の名著に入ってない人。今書は時代背景や編集方針もあって訳ありな人も扱われてるがこの人も難しい所ある
    我妻 和男 「人類の知的遺産 61 タゴール」を読んだ
    .
    どういう人かと言うとインドの巨星と言われた詩人兼哲学者兼社会運動家。19C末から20C初の人でガンジーとも親交ある
    矛盾を多く含んでいたり、現状で見ると正しいとは言い難い部分も含むので難しく、詩でも憎悪で敵を燃やし尽くすとか言う
    立ち位置し植民地支配に対する民族自決が近いが、当時の先進国の発展には批判的で、ガンジーの実運動にも反対した
    .
    日本とも交流がある。日本文化は素晴らしいなどと言ったと思えば、進歩して駄目になったとここでも両極端ぶりを見せる
    面白い事は言うんだが立ち位置が不安定で結果的に混乱を巻き起こした部分もあるかも。後世に大学を残したは業績

    [2018-06]
    世界の名著に入ってない人。後に文庫化がされていて貸出都合でそっち。但し図版が無いので損した気はする
    関根 正雄 「古代イスラエルの思想 旧約の預言者たち-(人類の知的遺産 1)」を読んだ
    .
    筆者自体は研究者として有名だが、研究途上でまとめ的に作った本で範囲もタイトル通り旧約で固定されてしまう
    考察が中心になるんで現状だと厳しい点もあるかもだが、書籍案内はつくし契約は神との交わりなど一考察は得られる
    このエリアは他の神や思考とも重複するので、現状だとそれとの比較も必要だが、当然古すぎて資料が無く難しい
    .
    他の神の項もあって再生儀式重視の古代神フェレムや、戦争の記録から古代エジプト王のネコなど興味引く部分も
    聖書をどう解釈するかの考察にならざるを得ないが、それはエデンの東等と同じで文学。失楽園の反抗考察は目を引く

    [2018-06]
    世界の名著に入ってない人。誰かも知らず名前で借りて来て、日の人かと思ったら浄土宗開祖の中華の人
    藤田宏達 「人類の知的遺産 18 善導」を読んだ
    .
    613〜618の人で浄土宗成り立ちも確認可。具体的には他教にもある詠唱でのトランスを念仏で仏教に持ち込んだ人
    日だと心理学で扱われるアジャセ王の逸話を例に出すのを好んだが、前記やこの人も含め解釈で捻りあり意味が違う
    歴史文脈で解釈すると先入観とは違いが出て、南無阿弥陀仏が単にゴロ合わせやキリスト系原罪と似たSM傾向もあり
    .
    念仏を数える為に小豆は怪的にも小豆あらい連想させ興味深い。解釈でどうとでもとれるが逆にそこからの心理療法
    中華では他教と融合して日で受けた。同時に宗教は解釈幅が広く上記念仏の他、極楽が本来はさとり象徴化等もわかる

    [2018-11]
    原9C以降頃。偉人書籍ベスト版。ヘンテコネタがやって来ただが、辿ると日本の禅なんかにも行きついて面白くはある
    柳田聖山責任編集訳「世界の名著〈続3〉 禅語録
    (「菩提達摩無心論」、「六祖壇経」、「臨済録」、「洞山録」、「祖堂集」」を読んだ
    .
    先に始祖のダルマも読んでるがあっちの方がわかりやすい。これは禅だけに全般でよくわからん話も出る事になる
    対坊主で考えるとイクナイ。ババアと会話するネタになるとわかりやすく、会話のズレや対応なんかは日常でもある風景
    話しかけると即パンチのドツキ漫才坊主もいるが、その経典に関しては最後に坊主の信念も紹介してよりわかりやすい
    .
    要は権威だがらで信じるなあり戒律も経典も一時の応急手当。ダルマは分かり易いが本文にもある様に実践してナンボ
    荒削りすぎるが漫才やコントの前段階と考えても良い。逆に比較する事でわかりやすさとはなんぞやと考える事も出来うる

    [2018-06]
    世界の名著に入ってない人。名前や置物は知っていてもよくわからない人。それも当然で資料発見も20C初になる
    柳田聖由 「人類の知的遺産 16 ダルマ」を読んだ
    .
    7〜8Cの人とされるが前述で実在人物かは不明。資料発見で禅宗開祖となったが、時期場所的にも他教影響も考慮
    有名なのは不安です、心を出して、見つからない、元々無いヨの逸話。一休さんの虎とかもよく考えるとバリエーション
    後年の禅問答と比較であまりに分かりやすいで逆に批判もされた。心理療法での不安解釈とも比較し似た点もある
    .
    同時期の成立経過もあり荒廃した時期に現れた事や、現状でも迷う易い問題をズバッと斬る爽快さもあるが矛盾も出る
    上記で読み易いが量も少なく全て収録。原始仏教にも近い。ないお化け恐れるなの他、狐奴自コで狐憑きも興味ある後

    ■ 奈良康明 「人類の知的遺産 53 ラーマクリシュナ」
    ■ 清水幾太郎責任編集 「世界の名著 36 コント スペンサー」
    ■ 大槻春彦責任編集 「世界の名著 32 ロック ヒューム」
    ■ 前田陽一責任編集 「世界の名著 24 パスカル」
    ■ 下村寅太郎責任編集 「世界の名著 25 スピノザ ライプニッツ」
    ■ 上山春太郎責任編集 「世界の名著 48 パース ジェイムス デューイ」
    ■ 広川洋一他訳 「世界文学大系 63 ギリシア思想家集」
    ■ 責任編集山崎正和 「世界の名著 続15 近代の芸術論」
    ■ 責任編集懸田克躬 「世界の名著 76 ユング フロム」
    ■ 責任編集堀越孝一 「世界の名著 55 ホイジンガ」

    Voll 3542(2020-08-21)
    [2018-06]
    世界の名著に入ってない人。入ってないのも当然の面白いかつ1836〜86で最近の人。でも現代ヒンディー教の重要人物
    奈良康明 「人類の知的遺産 53 ラーマクリシュナ」を読んだ
    .
    解説でも言ってるし、周囲印象もそうだし、自分の感想もそうだがだいぶおかしい人。但し人格円満で悪意もそれほど無い
    最近の人なんで記録も豊富。当人は何も残してないが死後に発言集が出て、後継者がこの人を核にして発展させた
    エクスタシーに至って気絶しやすい人で、偶像を崇拝して女装を好み、自分は予言者で金と女はアカンと言った人
    .
    おかしな人だが発言にはユーモアがあってグルらしい。当人の好んだ逸話では神はネコ。母猫の子供の世話を例にとる
    限界はあるが現実的な良い話になってる。ダンスを踊ったりもあるんで宗教の発生はどこからかの点でも興味深い

    [2018-05]
    原19Cごろ。社会学の創始者になる仏の人で自体と共に同系列に属する。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著
    清水幾太郎責任編集 「世界の名著 36 コント スペンサー」を読んだ
    .
    解説が戦前日本の状況にも触れていて、戦争直前の日1930年代が赤の十年と言われ相変わらず内乱してたとわかる
    三段階の法則ってのが有名。説でしかないがポイントがよく押さえられ、刑至而学は懐疑で想像無し破壊のみは納得
    読み難い所もあるが概要を最初に挙げるスタイルは読み易く、向いてない事ほど人はやりたがり理由は思い込みなど
    .
    上記も含めて当時の雰囲気が良く出ていて、科学に絶大な信頼を置いていて推奨しているのは昔の人だなあと
    同様に未開人に服を与えてみたや当時の歌など所々が豆知識で、あの時代に性が乱れてるといってるのも興味深い

    [2018-05]
    原17C+18C頃。ロックの理論を整理したのがヒュームなので同系列。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著
    大槻春彦責任編集 「世界の名著 32 ロック ヒューム」を読んだ
    .
    米独立寸前の英文明発展理論化礎ともなったし、日でも古くは高野長英から開化の理論礎になっている
    文としてはあまり良くないが見出しがついて整理されている。解説だと反宗教・懐疑・無神論の見解でも見られ易い
    本文読むと信仰はあり、解説も人間に焦点当ててるとある。どうすれば正しい見解に至るかや政府の正当化
    .
    社会契約説とか人間の心は白紙等でも有名。現状で読むとツッコミ入れたい部分も多いがそこは解説にも明記
    ヒュームの方は読み易いが文量少ない。上記からの分析技術にも近く、直後にベルクソン読んで類似は感じる

    [2018-05]
    原17C中ごろ。余裕が出来て久々に時間かかる書籍。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著
    前田陽一責任編集 「世界の名著 24 パスカル」を読んだ
    .
    小品の他、人間は考える葦のパンセも含む。メモ・断片・格言集的でもあり同時代デカルト・モンテーニュへの言及も多
    このシリーズは附属解説がいつも役立つ。小さい時から自力で数学理論発見したりと明晰だが早くに亡くなってる人
    早逝がネックで最後は宗教に傾倒して難しい所ある。前半は上記でメモ取りもはかどったが、後半はおかしいな人かもと
    .
    考える葦。反デカルトとも言えて左記の様に科学・分析的な部分を経て上記の宗教の救いに傾倒した感ある
    解説通り日的な価値観とは真逆な所もあるが、一方で悲惨から救いへの問題定義で退屈という事は無かった

    [2016-06]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。17C半ばの人と後半の人。時期的には30年戦争の頃。解説もつき、人物自体もわかる
    下村寅太郎責任編集 「世界の名著 25 スピノザ ライプニッツ」を読んだ
    .
    スピノザは神など難しい問題も含む。ただ市井に近い人で、科学者系の整理された文。なので読み易く、筋も通ってる
    図付きで、感情の種類とその原因も考えてる。神の問題を突き詰めていった結果、教会と見解が違った。結果的に異端者とされた人
    因果関係に関しては仏教。神は実体を持たないとするのはイスラーム。神への全幅の信頼はキリストと、実際は遠くまで行きついてる
    .
    いかに生きるのを良しとするかまで含むので、実際的に役に立つ。普段の温厚さや長屋での逸話など、人物自体も円満。面白いお方
    ライプニッツは弟子筋になるが、こっちは独系の文で難しめ。倫理は発展するという見解や、日への影響も一応はある

    [2016-06]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。19Cから20C半ばと最近の学問。科学を哲学に導入した、プラグマティズムで括れる人たち
    上山春太郎責任編集 「世界の名著 48 パース ジェイムス デューイ」を読んだ
    .
    文章的にはパースが一番読み易かった。解説で逸話もあるが、論争したりと激しやすい面もある。図をふんだんに使った解説
    信念がいかに固定されるかとその種類。また社会とのかかわり方。突き詰めると人間の心理の解説にもなるので当然実用性ある
    ジェイムズはそれまでの哲学のまとめも含む。物事をどう考えるかのまとめでもある。なので、これも問題解決法という形で実用可能
    .
    その後の他の分野の物の考え方とも似てる。概念が物を見る時に偏見として働く事もある、それを除けて見れば事実が見えてくる考え方
    デューイは倫理学も前進的に考えられると考えた人。哲学は概念的な事を扱うと思われがちだが、実際は実生活に適用できるヒントも多い

    [2016-06]
    世界の名著で、向こうの哲学は結構面白いじゃんとなった。今作も紀元前から世紀初めと収録してるがイケる
    広川洋一他訳 「世界文学大系 63 ギリシア思想家集」を読んだ
    .
    分派してく過程も解説に収録。アリストテレスと同じで、この時期の哲学は文が理論立ちわかりやすく、扱う問題も人生訓に近い。故に面白い
    ヘシオドスなんかは神々の系譜を辿った最古に近い神話。その後の時期の作家群も教訓集に近い作りで納得して読める
    人物からの歴史書にも近い群も良い。扱う対象も英雄や偉人。ソクラテスの嫁さんや愛人に関する逸話なんかもここが元ネタとわかる
    .
    当時の政治情勢からの演説も時代をしる上で資料になる。ほぼ全編が今とも通じる話なんで使えるし、人間も変わらない
    概要のまとめなんかも今となっては貴重な資料。文や思想がどういう形で発達したか一冊でわかり、面白く為になった

    [2016-04]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。我々は何故娯楽を楽しむのか。芸術と娯楽の境とは何か
    責任編集山崎正和 「世界の名著 続15 近代の芸術論」を読んだ
    .
    大収穫。19C終わりから20C半ばまでの芸術論複数収録。何でも元ネタあるが、芸術関係者の発現はここらがソース
    祭祀段階からの発展で元が何を目的とし、今が何をなそうとしてるかわかる。解説で日本的な考え方も補完
    どういう物が良いとされてるかわかる。また今娯楽・芸術と思われてる物が、実際は違う場合もある事もわかる
    .
    模倣の伝統性や、同時期調べてた加減でディズニーなんかも実は正統な芸術に近い存在かもなぁとも思った
    娯楽と芸術どこで線引くか、自分の中ではっきりしてなかったけど納得。やっぱ技術だけでなく信念なのねぇと

    [2016-04]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。ユングちゃんと調べようと、フロムは一つ読んでると途中で気づいた
    責任編集懸田克躬 「世界の名著 76 ユング フロム」を読んだ
    .
    ユングが20C前半、フロムは中盤の人。それ以前に骨相学・分類学もあるので、その加減で性格の分類かなと
    分類という考え方から物語の分類に至ったとわかる。解説つくが、母親との関係など個人的な事が主張に反映される
    フロムも同様で、心理学を政治に利用してる感ある。刊行時まだ存命で編者がアドバイス仰いでるのが驚く
    .
    フロイト分派だが説得力は現在だと少し薄い感ある。だがこの分類方式が後の心理学の一派の基盤になってるとは理解
    催眠術からフロイト経由だが、ユングは霊媒やシンクロとオカルトネタもあるのが面白い所。フロム政治と共にそこらは泣き所

    [2016-03]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。原書1919。中世研究で名よく挙がる。世界の名著入りで驚き
    責任編集堀越孝一 「世界の名著 55 ホイジンガ」を読んだ
    .
    文献から中世を分析する中世の秋丸々収録。プラトンの流れ組む遊戯を重視した文化論の人でもある
    中世のネガティブなイメージが一変する程の分析。多方面に渡り詳しい。中世文化の底に潜む遊戯の思想を読み解く
    グイッチァルディーニ直前に読んだのも良かった。遊戯の文化論が前提だが説得力ある例を多数持ち出す
    .
    まるで中世にいった様。単純に読み物としても面白い。文芸や美術なんかも対象で、当時の様子が目に浮かぶ
    読み応えあったし豆知識も豊富。昔の事は推定の部分も多いが、結構楽しそうな所もあり人間は面白いなあと

    ■ 高橋英夫訳 ヨハン・ホイジンガ 「ホモ・ルーデンス -人類文化と遊戯」
    ■ 山下肇訳 A・アードラー 「現代人の心理構造」
    ■ 責任編集豊田利幸 「世界の名著 21 ガリレオ」
    ■ 責任編集川辺六男 「世界の名著 26 ニュートン」
    ■ 責任編集岩崎武雄 「世界の名著 44 ヘーゲル」
    ■ 責任編集細谷恒男 世界の名著 62 「ブレンターノ フッサール」
    ■ 責任編集野田又男 「世界の名著 22 デカルト」
    ■ 責任編集野田又夫 「世界の名著 39 カント」
    ■ 責任編集福原鱗太郎 「世界の名著 20 ベーコン」
    ■ 責任編集山田晶 「世界の名著 14 アウグステイヌス(告白)」

    Voll 3540(2020-08-14)
    [2016-03]
    ファンタジー扱ってる関連からの派生。だが世界の名著入りするだけあって芸術や文化の説得力ある分析にもなってる
    高橋英夫訳 ヨハン・ホイジンガ 「ホモ・ルーデンス -人類文化と遊戯」を読んだ
    .
    原書1938。中世の秋と並び、この人の著名な本となる。基本は人間の文化及び全般は遊びから成り立ってるの考え
    中世の秋の大ボリュームや、後年の研究から考えて疑問な所もある。だが分析は鋭く、文化の謎に答える形で説得力ある
    こういう思想は本人の意志も反映される所あると思う。認められたい欲求ある人なんかなと。競争は人より優位に立つ為
    .
    思想の発展として現代文明批判の部分もあるが、これは今読むと時代が出好きでしまって、余計に感じる所もある
    そこを抜いても人間の行動の不可思議さや、そこからくる祭祀・芸術に近い活動のすばりな分析で、これも読み応えあった

    [2016-03]
    原書1926。世界の名著にアドラーは入ってないんで一冊。別書で異常に予約数多いのもあった
    山下肇訳 A・アードラー 「現代人の心理構造」を読んだ
    .
    師匠のフロイトから離脱はしたが、まとまってないなと言う印象は受ける。ただ女性問題に関しては触れてる
    世界の名著のフロイト解説で挙げられてた。環境が与える影響と固定の個性が問題の原因となる考え方
    同時期に米人の心象も調べてたので、環境変えようという所はわかる。米での評価高く、思想の元にもなってる
    .
    各事項も師匠とは違う解釈になる。現代ではこれら全部統括して取り入れてると思う。原点探るとその意味も繋がる
    娘がロシアの革命で消息不明とか怖い話もある。今では古いかもしれないが、発展の流れ追う上では重要

    [2016-03]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。17Cの人でベーコン・シェークスピアと同期。地動説の人
    責任編集豊田利幸 「世界の名著 21 ガリレオ」を読んだ
    .
    今の物理でならう話を発見した人。同時に相対性理論の基礎を既に発見しているとする物理学者の意見もあり
    生涯も解説で追える。詩なんか作ってて文才がある。貧乏で家族養うために発明したり、名講義もしてた人
    それで成功したのが仇となり恨みを買い剽窃される。周囲が反論書きなよで本作収録作。下手に文才あったのが命取り
    .
    地動説の一般書が大ヒットで民衆も認めてた。宗教裁判は政治的にハメられたが正解。今もブレヒトなどハメようとする奴もいる
    マリガリなんてアニメも昔あって気にはなってた。わかりやすく、キレの良い文を書くと共に生涯がわかり、前より親しみわいた

    [2016-03]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。お馴染み万有引力の17Cの人。カツラだったのかーと
    責任編集川辺六男 「世界の名著 26 ニュートン」を読んだ
    .
    別書で引力は神の愛という発言あると知り興味引かれる所あった。科学者ではあるが実は信仰ある人
    月報対談で湯川秀樹。収録作はほぼ命題と定理の証明。そこは今回はスルーと決め、思想に注目した
    ゲーテが色彩論で目の仇にしてるが、思想的な部分強いと思う。最後に神と絡め自分の考え述べてる所がポイント
    .
    解説にマルクスの話がポロッと出る。同時期ユートピア文学の運命と摂理の主張の対立確認してた事とも関連
    引力から神の愛は全てに作用し支配すると考える。科学としてはもちろん思想的な部分から見ても面白い

    [2016-03]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。1807+21頃の作品を収録。カントからの流れを組む人
    責任編集岩崎武雄 「世界の名著 44 ヘーゲル」を読んだ
    .
    薦める文が多いけど、マルクス思想と実存主義に影響与えたと言う解説から、ああそういう事かと
    他の哲学者からフルボッコ食らってもいる。また解説をして難解と書かれ、本文自体もまとまり悪く、練り込み不足
    ちょうどユートピア文学調べてた時で、カントも事前に調べてるので概要はわかる。運命は最初から決まってるという考え
    .
    ここらは他分野でも議論が割れる所で、正解などは当然自分も知らん。まあ考え込みやすいテーマとも言える
    若い頃のショーペンハウアーの写真乗ってたけど、毛が生えてて可笑しかった。文章と言い神学から流れて来た人な感じ

    [2016-01]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。デカルトで検索かけたら出てきて、ついでに借りてきた
    責任編集細谷恒男 世界の名著 62 「ブレンターノ フッサール」を読んだ
    .
    19C後半から20C前半の人で師弟関係ともいえ、更に遡るとデカルトに至る。科学と哲学を繋ぐ存在
    哲学をなんと定義するかで見解がわれ人生観の面もあるが、この人達は現実の直視での哲学の人
    故に現実を直視する科学や疑いようのない数学からの接近の入り口となる。以後の人達にも繋がるかも
    .
    実存主義との関連述べられてるが、イスラム関連調べてた頃でちょっと似てる所あると思う
    当時最新の心理学との関連述べられて、哲学の後続は心理学かと少し納得。現実と脳内の思考は別なのが肝

    [2016-01]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。17C前の人でガリレオと同時代。その加減で出版止めた本も含む
    責任編集野田又男 「世界の名著 22 デカルト」を読んだ
    .
    有名な人だが難しそうで敬遠してた。実際は神への信仰あったり、哲学の人であるが科学者的な思想する人
    「我思うゆえに我あり」が有名。調査動機が仮面ライダーOPからの連想でどうかと思うが、レトリックの上手い人とも思う
    上記名ゼリフも神の存在を探求した結果から。発想法の中でも事実の解明法を編み出し、本を捨て世で学び鍛えた
    .
    故に根底から間違った部分や、現在では否定されてる科学解明も含む。だが鋭い観察眼を誇っている
    特に情念論は人間の感情を徹底分析してて面白い。我思う〜がいろいろ連想させる様に古いけど問題定義は秀逸

    [2015-12]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。18C後半で若い頃のゲーテと同時代。独観念論哲学の祖
    責任編集野田又夫 「世界の名著 39 カント」を読んだ
    .
    散歩に合わせ周りが時計合わせたとか、ルソーに夢中になったとか、モンテーニュ愛読したの逸話がある
    国土が平和だった時代という事もあるかもで正しいとは何かの人。性善説的な所あり国際連盟も考えた人
    難しい文とあるが実際その通り。さらに認識の話も含み内容も難しくなる。だが後半のはテーマ含め読み易くなる
    .
    自分の幸福と他人の幸福を合致させるのが正しいが趣旨。宗教影響下だが、それらが正しいの法律と関わるのも納得
    後半の様に全文が分かり易いと更に良かったが、清廉潔白で公正。当時の事件に対しての意見など、時代情勢もわかる

    [2015-12]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。帰納法は実際は古いがこの人からともなってる
    責任編集福原鱗太郎 「世界の名著 20 ベーコン」を読んだ
    .
    いつもメモとって読んでるがそれの最長記録が出た。つまり滅茶苦茶面白かった
    アリストテレスのカウンターも目指した17C初の人。扱う範囲が広大で先駆的な所多数
    難しいのや未完のニューアトランティスも含むが、随筆集は読み易いし超おすすめ
    .
    帰納法には実際は否定的な見解も。本文を反映し、裏かかれ失脚し実験から風邪で死と人生も面白い
    三分法ほか新しい考えも昔からしてたと納得。当時の時代背景もわかるし大収穫

    [2015-12]
    偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。怪物の存在をこの人が肯定したお蔭で、現代人が得られる恩赦も大きい
    責任編集山田晶 「世界の名著 14 アウグステイヌス(告白)」を読んだ
    .
    前書きが遠藤周作とのインタビューで解説も充実してる。旧約・マニ教・ギリシャ哲学をキリスト教に取り込んだ人
    アフリカ出身で4C末の人で自伝も兼ねてる。そんな訳で当時の風俗が記録されてる点でも興味深い作品といえる
    改悛に至る経緯という者もあるが、十代で結婚して子供作って、三十代で当時普通の十歳の娘と結婚と女では羨ましい人
    .
    マニ教の有名人の名がファウストゥスや、解説からの補足でグノーシス派や多神教流行など当時の様子がわかる
    歴史も古く・宗教の人で引用多く・文にもまとまりない所もある。ただ当時の様子やどうキリスト教の発展知る上で良い資料

    ■ 佐々木理訳 クセノポン 「ソクラテスの思い出」
    ■ 田村松平責任編集 世界の名著9 ギリシアの科学
      「アリストテレスの自然学」(藤沢令夫訳)、「ヒッポクラテスの医学」(大橋博司訳)、
      「エウクレイデス原論」(池田美恵訳)、「アルキメデスの科学」(三田博雄訳)、
      アリスタルコス「太陽と月の大きさと距離について」(種山恭子訳)」
    ■ 田中 美知太郎責任編集 「世界の名著8 アリストテレス「政治学」(田中美知太郎ほか訳)、「詩学」(藤沢令夫訳)
      「形而上学」(川田殖・松永雄二訳)、「エウデモス倫理学」(加来彰俊訳) 」
    ■ 山田晶責任編集・訳 「世界の名著〈続5〉 トマス・アクィナス「神学大全」
    ■ プラトン「筑摩世界文学大系 3 プラトン」
    ■ 高橋 孝信訳注 「ティルヴァッルヴァル ティルックラル 古代タミルの箴言集」
    ■ 高橋 孝信訳 「エットゥトハイ 古代タミルの恋と戦いの詩」

    Voll 3538(2020-08-07)
    [2018-06]
    原 前371頃。旧訳のソークラテースになる。古い物で訳文も大変かなと思ったがそうでもなかった
    佐々木理訳 クセノポン 「ソクラテスの思い出」を読んだ
    .
    ソクラテスはプラトンが有名だがあれは歪曲あると思うし、本人も疑問視しているとあって本当のソクラテスがわかる
    知っての通りクセノポンは馬が有名で自分はそこからの逆算。軍人でもあるんで真実のソクラテスに近いと思う
    美女を訪ねてどうすれば人にモテるかの会話で最後は自分になびかせた話もあって、印象としては物凄い人たらし
    .
    プラトンでもお馴染みソクラテス式産婆術は存分に見られ、師匠でもあるので交友疑問で訴えられ、どう擁護したかもある
    ウンコも場合によっては有用だろうなんて話もあってより人間的。なぜ好かれなぜ嫌われたかの補完にもなる

    [2019-02]
    原紀元前頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。ちょっとわからんかなあで後回しにしてたが収穫はあった
    田村松平責任編集 世界の名著9 ギリシアの科学
    「アリストテレスの自然学」(藤沢令夫訳)、「ヒッポクラテスの医学」(大橋博司訳)、
    「エウクレイデス原論」(池田美恵訳)、「アルキメデスの科学」(三田博雄訳)、
    アリスタルコス「太陽と月の大きさと距離について」(種山恭子訳) 」を読んだ
    .
    ヒポクラテスの医学なんかも含んでいて実際は範囲も広くなる。ヤブ医者や迷信の分析なんかも現代に通ずる
    〜日に死んだなんかの診断記録は淡々としていて逆に怖いが、過剰を減らし、欠乏を増やすなど納得も出来る
    哲学なんかで導き出された信念の果てに研究が引っ付いてたり、有名な逸話が引用からなんかもわかる
    .
    現象に名づけをしていくのにも近いから形而上学的。キリスト教が後になると出るからスコラ哲学の反発理由も
    延々と計算式が続く内容なんかも含んで哲学より難しい所はあるが、上記で実際的な物も多く参考になった

    [2019-01]
    原前4C前頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。チェックしなおしたら世界の名著は読んで無くて自分でも意外
    田中 美知太郎責任編集 「世界の名著8 アリストテレス「政治学」(田中美知太郎ほか訳)、「詩学」(藤沢令夫訳)
    「形而上学」(川田殖・松永雄二訳)、「エウデモス倫理学」(加来彰俊訳) 」を読んだ
    .
    安定のアリストテレス。パピルスが劣化しやすく、残っているのは編集された可能性ある10C写本など解説も充実
    派手に着飾り師匠と対立説。時を越えて残ったのが週刊誌的な真意不明ゴシップだったとかも凄いもんがある
    研究が意外とされていなくて、マルクス言及で興味も意外。その視点で見ると確かに扇動術的な側面も見られる
    .
    安定して読みやすいけど辞書みたいな所はある。また形而上学の観点だけから見てしまうと確かに読み難いかも
    上記もあるしレッテル張りにも近い定義づけや、中庸と言っても実践は難しいよなで面白いけど以前と違う感想

    [2019-02]
    原13C頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。スコラ哲学に属し、異教のアリストテレスを使った神の証明となる
    山田晶責任編集・訳 「世界の名著〈続5〉 トマス・アクィナス「神学大全」」を読んだ
    .
    物事にはすべて因がある。私は存在している。故に神はいる。解説にもあるが簡単な言葉ですっきりと解明してしまう
    他も同じでものすごく理論整然と神の存在を証明するので、読んでいるとクラクラしてくる。ただ他教にも類似例はある
    神がいる事を前提とした時に問題になるのが、なんで悪があるの?だと言う事もわかった。天使の実在も同様
    .
    否定意見を出して否定して証明する形式だが前段階も興味深い。哲学ではあるけど解説も含めて宗教家って感はある
    聖書とか他宗教の聖典研究を突き詰めるとここに至るといった感じで、逆に言うと他教でも類似あるのは興味深い

    [2015-06]
    論文作作成本からの派生。自分は不真面目気味。なので、哲学書よむとは思わず複雑
    プラトン「筑摩世界文学大系 3 プラトン」
    .
    ソクラテスの弁明・パイドン・饗宴・各種対話もの5本・解説付属。著者はプラトンだがソクラテス物
    プラトンの思想の方が優先されてる筈。実際のソクラテス資料は馬関連で読んだクセノポンが詳しいらしい
    演劇に近い内容。先のクセノポンとも絡み、またも妙な繋がり。死ぬ直前を追った展開も含む
    .
    プラトンはイデア論のお方。一言でいうと理想主義。哲学も流れあるので、古い所は多い
    アホみたいに難解ではない。扱ってるテーマも普遍性ある。以下各種簡単に解説
    -
    田中美知太郎訳 「ソクラテスの弁明」
    裁判に巻き込まれた師匠。実際がどういう人かは知らんが、恨みかっても当然かなぁと思う所もある
    とことん善玉に書いてるので、小説として見ると面白くはない。死を肯定するが、本心では嫌なんだろなと
    .
    藤沢令夫訳 「パイドン」
    師匠が毒を飲む。薬を飲んで死ぬ場面まで書いてる。牢屋暮らしのばす事も出来たけど死ぬ話
    これも死を肯定してる。死後の世界観等、今の観念で行くと間違いの要素も含む。最後家族に会う所がいい
    .
    鈴木照雄 訳 「饗宴」
    飲み会に誘われた師匠。後に挙げる対話の話。それの一番有名なのがコレ。ここではエロスに関しての対話
    コレが対象が美青年。そこから派生して不変の愛の話となる。イデア論が色濃くででる内容と思う。
    .
    藤沢令夫・生島幹三・田中美知太郎訳 「プロタゴラス・メノン・ラケス・アルキビアデス・テアイテトス」
    一括で扱う。テーマを決めての討論となる。最後に「忙しいから、もう行く」とかの投げっぱなしエンドもある
    外国の議論に近い。一緒に話して答えを探す。例え話を好むが全般で馬の例えも多い。時代が良く出てる
    .
    森進一訳 アラン 「プラトンに関する十一章」
    本書に含まれないのも含む解説。イデア論とか言われて、本書に無いので「ああ、その人か」とやっと納得
    プラトン自身の解説もある。ソクラテスとは論敵であり、弟子。政治家だったので、こういう内容なんだなと

    [2019-08]
    原5〜6C。インド調査から。先に別のタミル資料を間違って読んでいて、気になってたので繰り上げて読んで来た
    高橋 孝信訳注 「ティルヴァッルヴァル ティルックラル 古代タミルの箴言集」を読んだ
    .
    既に二大叙事詩も出来上がり始めている頃の筈で、だいたい予想通り。先行して王の家訓みたいな物も存在
    もっと考えていくとアリストテレスに繋がる様な部分もあると思うけど、仏教文学もあるんでなんとも言えない
    人間関係を重視しているなんかは注目に値すると思うし、上記で何が原因なのかを突き詰めるは今とも同じ
    .
    後半が恋愛詩になっているけど作者が変わったんじゃないかと思うぐらいに急変かつ、古代タミル的になっている
    実行できているかは別として、どういう部分に価値観をおいて、何を正しいとするかもだいたいは変わらんよなとも

    [2019-07]
    原1-3C。インド調査から。別件の箴言の方を借りる予定だったが間違えて本書を借り出してきてしまった
    高橋 孝信訳 「エットゥトハイ 古代タミルの恋と戦いの詩」を読んだ
    .
    タミルは南インドになりタミル語も2000年以上使われている言葉になるが、インダス文字は更に古くインドの謎は深い
    物が古いのでヒンドゥーやバラモン教以前のインド思想を残していて、一方でよくわからない事も大量に出てしまう
    現状も含めて伝統的に女性蔑視と嫌悪があるが長く続いた考え方だとわかり、愛憎を含んでいるともわかる
    .
    戦争詩も含んでいるのは中東とも一致するし、要塞の存在やヴェーダの話があまり出てこないも注目に値する
    インド先住民が滅ぼされているもあり、ムルガン神や軽んじられていない遊女・噂や脅しと関係したマダル馬など

    ■ 新田次郎 「八甲田山死の彷徨」
    ■ 安見和見訳 ダグラス・アダムス 「銀河ヒッチハイク・ガイド」
    ■ 風見潤訳 ダグラス・アダムス 「宇宙の果てのレストラン」
    ■ 風見潤訳 ダグラス・アダムス 「宇宙クリケット大戦争」
    ■ 桑原武夫+河盛好蔵責任編集 「世界の名著〈続12〉 アラン(エミール=オーギュスト・シャルティエ)/ヴァレリー
      アラン「芸術論集」(桑原武夫訳)、アラン「文学論集」(杉本秀太郎訳)
      ヴァレリー「レオナルド・ダ・ヴィンチの方法」(山田九朗訳)、ヴァレリー「精神の危機」(杉捷夫訳)
      ヴァレリー「エウパリノス」(水野亮訳)、ヴァレリー「詩学序説」(河盛好蔵訳)」
    ■ 高山宏訳 ウィリアム・ウィルフォード 「道化と笏杖」
    ■ 内藤健二訳 イーニッド・ウェルズフォード 「道化」
    ■ 山口昌男 「山口昌男著作集 3 道化」
    ■ 桂 枝雀 「らくごDE枝雀」

    Voll 3536(2020-07-30)
    [2018-05-05]
    刊71。盛った部分ありと注意。天は我を見放したの映画は当然知ってて、原作あると知って読んでみたかった
    新田次郎 「八甲田山死の彷徨」を読んだ
    .
    準備に間をおかず直ぐに雪地獄に入るのはテンポが良い。成功と失敗の二例で対比させるのも上手い部分
    解説が明治末生まれの山本健吉で明治は知らないけど資料が十分で無い事から明治批判に入ったともわかる
    本編にせよ解説にせよ当時の時代性が出ていて、酷い目に合った経験が前に出るなら明治批判も仕方ない
    .
    中心は遭難するだけの話とも言えるが本編は凄まじい。あまりに酷すぎて笑いが出る程だが理にかなった狂気描写
    後日譚に当たる終盤展開もその後や上記明治批判を連想させて良く、消えた史実を記憶に残す物としたのも価値ある

    [2016-09]
    原書1979、02版、訳05。伝説的作品とも言える。本著は映画版でスポットあたった時に出た訳版
    安見和見訳 ダグラス・アダムス 「銀河ヒッチハイク・ガイド」を読んだ
    .
    モンティパイソンに関与した作家だよで説明が全て出来てしまう。英国人の好きな捻ったユーモア
    後の巻とも書き方が少し違う。次々とバカみたいな事が起こるのはキャロル的とも言え、英国気質ででる
    カルト人気もその加減と言えるが、それ故に話は破綻してるともいえる。全体より部分を重視
    .
    表題通りで、小ネタ揃いの凝ったユーモアは目を引く。小説でのお笑いが何かと言う点でも興味あると思う
    不条理系にも首突っ込んでるので神やら人生の意義も出る。あとがき通りそこからおちょくるのも伝統的

    [2016-09]
    原書1980。このシリーズ知ったのはゲームでの小ネタから。前作の人工知能に関してはウルトラマン最新作でも使ってた
    風見潤訳 ダグラス・アダムス 「宇宙の果てのレストラン」を読んだ
    .
    バカな話なんだが、スケールの壮大さと設定は魅力。米のほら話なんかも源流辿ると英国のこういうノリかなと
    宇宙破滅の危機なんだが、そこらもどうでも良いという諦念の世界。ひたすらドライな神の視点とも言える作品
    宇宙の果てでの時制を巡る台詞なんかも面白い。理屈の合わん事を推し進めていくと、宗教っぽくもなるなと
    .
    それを支えてるアイデアやギミックの突飛さは相変わらず魅力。出鱈目も付くなら無茶苦茶ぶっ飛ばせという例
    思い付きで書いてる様な作品だが、謎で引っ張る部分は深淵にしてるのも面白い所と思う。ユニークな立ち位置

    [2016-09]
    原書1982。大戦争といっても本作なんでやっぱりふざけた所ある。こんな作でもエピローグの世界の謎は目をひくなと
    風見潤訳 ダグラス・アダムス 「宇宙クリケット大戦争」を読んだ
    .
    解説等にもあるが雰囲気で設定したギャグなんかは伝わり難いねと。ここらはアリスの訳が苦労する話にも繋がるかも
    一作目は映画もあったが、スケールの大きいホラ話なんで、頭の中で想像するのも一苦労。常にモンティパイソンが頭に浮かぶ
    出鱈目ながらネーミングセンスや設定は冴えてる。ここらは遡るとラブレーにも繋がる。結構、伝統的な所もあると思う
    .
    本当に利口な様でバカな話なんで、映像にしたら結構映えるだろうなと。ただ、どう考えてもカルト映画直行コース
    今巻は最終章の42の謎解きが面白い。バラバラに作り、最後にそれらを拾い、まとめてく作りなんかも面白い作り方

    [2019-02]
    原20C頃。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著。誰?も当然で日でもあんま有名ではない人たち
    桑原武夫+河盛好蔵責任編集 「世界の名著〈続12〉 アラン(エミール=オーギュスト・シャルティエ)/ヴァレリー
    アラン「芸術論集」(桑原武夫訳)、アラン「文学論集」(杉本秀太郎訳)
    ヴァレリー「レオナルド・ダ・ヴィンチの方法」(山田九朗訳)、ヴァレリー「精神の危機」(杉捷夫訳)
    ヴァレリー「エウパリノス」(水野亮訳)、ヴァレリー「詩学序説」(河盛好蔵訳)」を読んだ
    .
    ジャンル的にはこの時代に?と驚いてしまう人文主義。そんな訳で哲学と言うよりエッセイに近く読みやすい
    ターゲットにしているのは芸術論になる。ただ全域に渡っていて先行している人と同じく皮肉交じりの人間観察
    哲学の中でも自分を笑えるのはポイント高いと思う。考えすぎて拒んで物笑いの種になる賢者の逸話は良い
    .
    凄く練っている訳じゃ無くて本人が批判している文章と似た様な点もあるが、所々でキレある考察は多い
    ヴァレリーの方は編集方針も含めて悪文じゃないのかという気はする。ただこっちも面白い考察

    [2019-02]
    原69。ピエロを調べようと思ったんだけど資料が限定されていてほぼ調べる事が出来なかった
    高山宏訳 ウィリアム・ウィルフォード 「道化と笏杖」を読んだ
    .
    解説が不信感を持っていた人という事もあって、本文内容も含めて全般に胡散臭い内容になってしまった
    ユング派の精神学者であって歴史学者ではないし、扱う内容も資料を並べて所見を並べただけでまとまりない
    別書も抱えた内容に似た様な点があり、解説も含めて結局のところは自己正当化に利用されているとも
    .
    元々のピエロ自体が責任が無いと言う立ち位置を利用して扇動するような所があるんで似てくるのは当然かも
    何を言いたいかまずまとめて提出してくださいで終わり。メモには近いんで概要を掴む上では役だった

    [2019-02]
    原35。ピエロを調べようと思ったんだけど資料が限定されていてほぼ調べる事が出来なかった
    内藤健二訳 イーニッド・ウェルズフォード 「道化」を読んだ
    .
    古い本だし演劇関係の批評家の本なんだけど、少し偏りがある程度で歴史上のピエロの扱いをよくまとめている
    直前にちょうど哲学調べ主観・客観の対立を見ていたので、主観を優先させ周囲を狂わせる点でピエロは面白い
    元々が半端な立ち位置の人かつ、ロシアなんかの失敗をしすぎてピエロの位置に落とされたなんかも興味深い点
    .
    演劇関係からの考察も有利な点があり、悲劇に気付いているけどどうにも出来ないや、女に惚れるなど類型もある
    コメディや笑いなんかとも比較出来る点や危険ギリギリの所を攻めているなど、少ない資料でよく頑張ってまとめてる

    [2019-02]
    刊70年代頃。ピエロを調べようと思ったんだけど資料が限定されていてほぼ調べる事が出来なかった
    山口昌男 「山口昌男著作集 3 道化」を読んだ
    .
    以前に読んでる著者の本だが、改めて朝日新聞関係者だとわかり、本文内容も含めてげんなりしている所はある
    世話になった元犯罪者のエッセイなんかも含むが、ちょいちょい人間として問題ある逸話を含むのが実際を物語る
    今書もその逸話と似た点があり、狭い知識の中での自慢話と決めつけが中心で朝日新聞らしい仕上がりになっている
    .
    ボロをまとった自画像も載っているが自分に酔っていて気持ち悪い。元々のシステム自体に問題もあるなと
    以前に読んだ資料も含めて評価は落ちてしまったし、ピエロの資料も操作されやすいものだと確認できた

    [2015-09]
    82年刊。これ以前の下げの分類の資料が発見出来てない。古い本だが落語研究では重要とは思う
    桂 枝雀 「らくごDE枝雀」を読んだ
    .
    落語台本と対談での落語の笑いの分析が載ってる。海外では笑いの研究はあるので日本は遅れてるとは思う
    研究者のものでは無いがヒントにはなる。落語だけに限らず文芸の創作論として使う事も出来る筈
    日本の笑いの研究が関西の大学でもあるが、この人も関西。なぜ東京だとこういうのが出にくいかも興味深い
    .
    四分類のリストなんかも収録。分類して考えると整理もしやすいが、この人が分けたのもネタ被りを避ける為がある
    実際に商売してる人のオリジナリティある考察は後の研究の基盤になる。海外に紹介されてもいいような内容

    ■ 石渡均訳 ニール・ランドー 「フィルムスクールで学ぶ101のアイデア」
    ■ 東大落語会編 「落語事典:増補」
    ■ ユーモア・サイエンス学会編 「笑いの科学 vol.1・2」
    ■ 野村亮太・雨宮俊彦・丸野俊一 監訳 ロッド・A・マーティン「ユーモア心理学ハンドブック」
    ■ 澤瀉久敬責任編集 「世界の名著 64 ベルクソン」
    ■ 苧阪 直行 「笑い脳 社会脳へのアプローチ-(岩波科学ライブラリー 166)」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第1集」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第2集(自然選書)」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第3集(自然選書)」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第4集(自然選書)」
    ■ ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第5集(自然選書)」

    Voll 3534(2020-07-24)
    [2015-06]
    感想扱ってる関連から、原書10年で訳11年で最近の本。ポイントはよくおさえてる
    石渡均訳 ニール・ランドー 「フィルムスクールで学ぶ101のアイデア」を読んだ
    .
    これのアートスクール版も良かった。物色してたら発見したので借り出し。101は向こうのハウトゥー本様式
    これ系の最近の書籍は読んでる。だいたい向こうの教え方は型が定まってる感じ。重複する所もあり
    そこでは無い情報も少し含む。ただし101個のトッピク形式なんで、分かり易いが詳細には書かれてない
    .
    映画ならではと思うのが映像技術の項。あとは内容段階でのアイデア集。他の資料読んでたら重複する
    小説との比較なんかも興味深い。向こうでも教え方は固定されてる事や、どこがポイントかを再確認

    [2015-08]
    落語はちゃんと勉強したかった。73年刊。単語集みたいのでなく、落語を概要で紹介
    東大落語会編 「落語事典:増補」を読んだ
    .
    現職リーマンのOBが時間かけて編集、出版後に追加で全1000程度収録。概要のみで読み易い
    元ネタがどこからも解説でわかる範囲で完備。ウナギの匂いだけのネタが始まった時期と同期とわかる
    他資料も参考にすると落語演目が全部でどのくらいかや、元ネタ気取られるの避ける傾向・海外資料は調査不十分とわかる
    .
    昔の言葉や風俗の資料としても落語は優秀。キツネが女郎も意味するとか知らなかった。速記からで明治期の資料も多
    ループするまわり落ちも再確認。難しくしない様に調整など、大衆が楽しんだ文芸と思うと学び取れる所多い

    [2015-06]
    落語扱ってる関連からの派生。雑誌形式だが笑いに関する論文集。08年と09年の本
    ユーモア・サイエンス学会編 「笑いの科学 vol.1・2」を読んだ
    .
    関西の大学を中心とした笑い研究最前線のレポ。こりゃいいやと思ったが2巻で廃刊になってる
    これより後の海外のまとめ先に読んでる。なので、目新しい最新情報で無い所もあるが、興味深い
    その後の研究が不明。また、旗頭だった木村洋二が急逝してて、その関連でも行き詰ったのかなと
    .
    特に興味深いのが漫才の研究。専門の最新研究は追うのが難しく、確定もされてないが気になる所
    別書ともセットで漫才の自分の好むタイプ判断が可能になる話が興味深い。これは全ての分野にも応用ききそう

    [2015-06]
    落語調べる過程からの派生。ランダムに近い借り出し。しかし、原書07年と最新情報で大収穫
    野村亮太・雨宮俊彦・丸野俊一 監訳 ロッド・A・マーティン「ユーモア心理学ハンドブック」を読んだ
    .
    ハンドブックの名に相応しく、訳の無い資料も大量網羅。80年代から最新研究まで、流れと思想も追える
    守備範囲も広い。古くからの社会学・心理学からMRIの発展での神経科学や健康との関連と笑い最前線
    過去は思想家の研究課題。公正な科学の研究で説得力ある。同時にいまも議論の割れる謎も多い
    .
    一言で云うと不一致の解消手段。社会との繋がりとも関連。同時に現実へのストレス対処法でもある
    定義すら難しかった謎の答えが大量にある。科学の研究ではあるが実践に使える。今後の発展も期待大

    [2018-05]
    原20C初ごろ。参考文献に多い笑いが一番有名だが哲学者だったのかと知る。偉人書籍ベスト版ともいえる世界の名著
    澤瀉久敬責任編集 「世界の名著 64 ベルクソン」を読んだ
    .
    最初は学者系かと思ってたが、他の資料でも参照されやすく、この時点での実際の研究も取り入れた考察で納得
    笑いでわかる様に分析が主で、虚栄心は社交性など鋭い所があり生命の哲学や直感の哲学とも言われるらしい
    基礎的な事項の考察だし、当時の研究であって現状だと考察以上の事も実際に出来るが考えの基本にはなる
    .
    面白かったのは後半の宗教考察。向こうの人でキリスト教が絶対なんだが考察幅を宗教全体にして各種宗教扱い
    説になるがなぜ宗教があるのかの他、ワガンダがマナを意味する事やローマの守護霊は神で無いなど豆知識もある

    [2015-06-24]
    10年の本と新しい。脳関連書籍で笑いに言及あり気になってた。脳と絡め、笑い研究は大発展してる。
    苧阪 直行 「笑い脳 社会脳へのアプローチ-(岩波科学ライブラリー 166)」を読んだ
    .
    岩波科学ライブラリーは、短くよくまとめた良書揃い。今書も同様。訳の無い最新研究を各種紹介
    社会学の実験と、神経科学での実験。目に見える形で信頼性も高い。それでもわからん所は多い
    それ以前の研究とも合わせて読んだ。過去は考察だった笑いも証明。期待と予測がメインとなる
    .
    報酬になり健康にも良い。字だけでも脳は働く。笑気ガスは実際なにかも知りたかったので納得
    ほほえみと笑いの区別も了解。自閉症研究の話とも絡め、過去に調べてた事と繋がって驚いてる

    [2015-07]
    文章の書き方の本からの派生になる、こいつだけ貸出都合で一か月も遅れ。先行して岩波版も5冊あり
    ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第1集」を読んだ
    .
    企画意図を説明する座談様子から開始。サイバネティックに端を発す。事がどう動くかの理解からだと納得
    必要かどうかで情報に価値つけてるは耳に痛い言葉。今回もどうでもいい身近な不思議を解明していってる
    自分が興味あるのは、原稿の各人まとめ方・道順の教え方・会話の枠の話。実用基準で選んでしまう
    .
    凄く感心した話で指先に目が欲しい。74年の本だが携帯カメラを先取り。これもどうでもいい雑談から出た話題
    日々の何故だろうや不満のなかにアイデアは埋まってると再確認。全員視点が独自なのが偉い所
    [2015-06-03]
    文章の書き方の本からの派生になる、著者名から外国の人と思ってたが日本の物理学者有志の団体名
    ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第2集(自然選書)」を読んだ
    .
    一巻は貸出都合で無いが読み難くて翻訳がんばってと言われた逸話あり、共作なんで各エッセイにバラつきもある
    物理の人らしい理屈にかなったムカデ電車の話や、斜視でメガネが合わず考えて直した話なんかがある
    物理の人には周知で説明してるが難しい所は多い。しかし、扱うネタは日常の不思議で入って行きやすい
    .
    白眉は横っ飛び式発想法や焼畑方式の本管理法、海外の考えから発展させた実用的な提案になってる
    文の本からの派生なので海外の論文と比較しての「であろう」の用法など、考えを改めさせてくれる
    -
    定例のまとめに出す形で文をかいてるが基本は有志のお遊び。故に大根おろしなにが便利と身近な話題
    ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第3集(自然選書)」を読んだ
    .
    今回は特に身近な話に限定されていて、先に挙げた大根おろしの他目の中のゴミはなんなのか?の話など
    しかし書く人が頭のいい人なんで、そんな身近な問題も理屈にかなった説明や問題定義をしている
    サーファーの波乗りにヒントを得た波で動く船のアイデア。これは実際に実験もして失敗だが成果出してる
    .
    失敗でも成果なのが物理の人の良い所でこれは続刊でも出てくる。今回は職人やスポーツの力学が見所
    経験則でやってて方法論が確立されてないのは他の事項でも感じてたので、ここらは問題定義としても実にいい
    -
    今巻は「文系と理系の違いは何か」と言う頭良い人の分析があるので、ばつぐんに面白い内容になってる
    ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第4集(自然選書)」を読んだ
    .
    物理の人は実験で科学の絶対の真実を見つけなくてはイカンわけなので、ここらの分析は興味深い
    ただ、ここらも後の本にもよるが因果関係など難しいも所あり、単なる意見として受け止めたら良い
    自分は凄く納得いく所が多かった。同時にバリバリ文系の落語家と同じことばの変化の話あるのも面白い
    .
    今回も身近な問題を扱ってるが、前巻のスポーツと力学からのスキー研究は実際の訓練にも結び付く話
    列がなぜ乱れるかの研究など、この人たちの考えは実際の生活に役立つ話にも直結してて勉強になる
    -
    前巻が濃い内容だったので日常の話が中心になる今巻は薄くも感じたが、平常運転のいい出来
    ロゲルギスト 「新物理の散歩道 第5集(自然選書)」を読んだ
    .
    これは他の巻にも共通するが、物理の人の目線で日常をみたらどうなるかを体感できる
    だまし絵の謎解きなんかは顕著。自分は神経科学でとらえたが物理の人だと自分達の研究の思考方式と関連づける
    量産の仕組みと自動化の利点の話も新しい視点を開かせてくれる。これは文も読み易く考えもまとまってる
    .
    刀の切れ味とそれは何故かの考察なんかも普段考えない事で興味深い。包丁の話にもなるので実用性もある
    文の書き方の話から入ってるので読み易い文とそうでないのとの比較も考えてみたが、目新しい視点でためになった

    ■ 川喜田 二郎「発想法 -創造性開発のために」
    ■ 川喜田 二郎「発想法 続 KJ法の展開と応用」
    ■ 木村 洋二/編 「笑いを科学する -ユーモア・サイエンスへの招待」
    ■ 織田 正吉 「笑いとユーモア」
    ■ 桂 米朝 「落語と私」
    ■ 桂米朝「上方落語ノート」
    ■ 桂米朝「続・上方落語ノート」
    ■ 桂米朝「三集・上方落語ノート」
    ■ 桂米朝「四集・上方落語ノート」
    ■ 中込 重明「落語の種あかし」

    Voll 3532(2020-07-17)
    [2015-05-31]
    これは文章の書き方の論文の上手なまとめ方から派生させて読んだ本、アイデアの出し方
    川喜田 二郎「発想法 -創造性開発のために」を読んだ
    .
    先にブレインストーミングの本読んでるがそれにも近い、初版が67年なんで今では少し古いかも
    民族学のフィールドワーク仕事にしてる人で、その過程から出た大量のデータをまとめ提示する法
    この版ではまだ考えが固まってなく読み難い点もあるが、基礎の理論は完成してる
    .
    一言で云うと整理術、頭の中の事をカードで表に出して区分けして行きつ戻りつして結論を出す
    結論を先に出して問題解決する方法でないから発展しやすく、日程の予定なんかにも応用できる

    [2015-05-31]
    最初の発表から三年後の70年に発表、最初の本は難しい所あるがこれは具体的でわかりやすい
    川喜田 二郎「発想法 続 KJ法の展開と応用」を読んだ
    .
    本人もいってる様に積み重ねる事で上達してく技術、レヴィ=ストロースの人の物の考え方も意識させられた
    カードに絵を使う方法やメモ帖として用意した後に裁断するなど、具体的な方法論も発展している
    説明も上手くなってる、ただ欠点としてこの人は企業家的な所もあるの挙げとくKJ法は自分のイニシャルから
    .
    後半は自己啓発本みたいな内容になって、自分の発想がいかに凄いかの宣伝になってて醜い所もある
    ただ今回の本は若者の悩みなんてわかりやすい例で実践法を示してて、読むならこっちの方が良い

    [2015-06-24]
    10年の本で新しめ。神経科学・実験からの研究と最新のもの。複数の筆者による論文集
    木村 洋二/編 「笑いを科学する -ユーモア・サイエンスへの招待」を読んだ
    .
    文化における笑いにも触れる。例として能。狂言の一望。笑いが多岐に渡るテーマとわかる
    筆者は多岐。少し怪しいのもあるが、TV業界の人の含む。まだ研究中も多い分野
    コラムを各所に配置。参考文献の目録も各章に個別であり。研究が活発だとわかる
    .
    他書と重複する点もあり。笑いを肯定的にとらえてるのに感心。それを証明するデータも完備
    落語の勉強から派生。最新分野になってて新発見多い。ずっと調べてた事ともつながり満足

    [2015-06-24]
    初版が79年ともう古い書籍。当時は脳の研究がまだで考察のみ。ただ分類はなかなか詳しい
    織田 正吉 「笑いとユーモア」を読んだ
    .
    演劇畑の人。笑い研究は過去からある。それらを総括した面もあり。ただ今では古い点も多い
    例が多数あげられ、読み易い。引用は古今東西、多岐にわたる。他書と比較しても良し
    自分は特に西洋の研究と比較して読んだ。芸人個人の評価など、個人の意見も多い
    .
    例の量が膨大で今でも使える。最近の研究と絡めて、分類してくと今も使える
    最近の本でも筆者の在命は確認。昔の本だが上手くわけてる。落語資料から辿った一冊

    [2015-06-23]
    落語はちゃんと勉強したかった、自伝的な本かと思った。実際は落語全般を解説する本
    桂 米朝 「落語と私」を読んだ
    .
    児童向けの本で出てるので読み易い。強調されてるのは演出。駄作扱いの作も名人の技で活きる話がある
    用語も話の流れで解説。演出の話ともつながるが、説明なしでわからせるのが味があるを実践している
    50歳の本。しかし後の人間国宝。芸術論としても使える。落語が特殊ジャンルで、速記が文学に与えた影響は強い
    .
    しかし個人の技の世界である。歴史と共に名人の項もある。短い本だが内容は凝縮され、これも落語家ならでは
    自伝と思ってたが内容の濃さに納得。演芸や文芸・社会学の優れた知見にもなる。たいへん読みごたえがあった

    [2015-06-02]
    落語はちゃんと勉強したかった、落語の研究本でも挙げられてた資料で何より米朝師匠
    桂米朝「上方落語ノート」を読んだ
    .
    関西で貸出してるのでこれらは全部大阪関連本書籍の棚にある、巻頭には全て貴重な写真資料付き
    その資料で踊ってる落語家が乗ってるがこれが昔はふつう、今は無いの演芸界の風習の話多数収録
    講談や芝居から変形させていった落語に興味が深く、そこから東と西の解釈から違いにふれていく
    .
    今の芸にもつながる軽口の話もある、皆がしってる芝居のパロディともいえるこれは現在の漫才に近い
    差別表現含み今はやり難い芸の話も多数の残している他、師匠の落語感や分析も多数のってる

    [2015-06-02]
    落語はちゃんと勉強したかった、これは雑誌の連載を元にした本だが後半の方が文も上手くなってる
    桂米朝「続・上方落語ノート」を読んだ
    .
    昔の師匠たちの思い出話がたくさんのってて、彼らがどういう芸を目指し実際はどうだったかの記録にもなってる
    ここから面白いはなにかの考察になって、落語の面白さとはという師匠の考えを総括した話になり構成が出来てる
    落語の元ネタ考察や考証も多数ある、師匠の研究題材は芝居が元で古典の造形もっと深かければと思う点もある
    .
    そこから発展したのが後半まるまるさいての江戸期のおとぼけ浄瑠璃の瑠璃壺被物語の全文紹介
    訳文では無く当時の考証を挟む構成で難しいが、あえてこれを面白がって紹介したという点も興味深いところ

    [2015-06-02]
    落語はちゃんと勉強したかった、前巻から継承で何を話すべきかが見えて後の巻の方がよくまとまってる
    桂米朝「三集・上方落語ノート」を読んだ
    .
    前巻継承の昔の落語家紹介だが今回は凄まじい人多い、まずは子役の頃から仕事してる五代目松鶴・立花屋花橘
    十代で女郎屋に残された経験から性病すべてもらったが以後かからなかった話、子役出身者に対する師匠の見解もみどころ
    アラカンとの対談からおじいさんと発覚した三代目米團治、この人は全身に入れ墨いれててそこでの踊りが名物だったとある
    .
    小松左京と交流のあった話も意外、むかしの人だがたくさん人に合ってその事を記録しているのは資料的にもすごくいい
    言葉に関する考察も落語家らしいと思うが、先の色気ある話をうけて「おめこ」の起源は何かの話もあり面白い

    [2015-06-02]
    落語はちゃんと勉強したかった、今回は補足に近く薄い点もあるが後半の多くとった風流昔噺の所は凄い
    桂米朝「四集・上方落語ノート」を読んだ
    .
    解説に近い様な短いエッセイが中心になり薄く感じるのかなと、しかし文は初期と比較して読み易い
    今回は落語だけでなく今はすたれた芸をしていた芸人の話がたくさん出てくる、時代背景も関連してそう
    風の神送りの解釈でここでやっと甲子夜話しった話が出てもったいない、知識から古典読んでれば情報引き出せたのに
    .
    昔の落語の演目の出だしとオチを記録したのが風流昔噺、これの考察はまさに米朝師匠ならでは
    二行だけで知識フル動員して内容を推測してしまう、最後に橋本鐡彦との対談収録で昭和前半の風俗も見える

    [2015-05-31]
    落語はちゃんと勉強したかった、元ネタ探しの本かと思ったら前半は笑いの分析と読み応えある
    中込 重明「落語の種あかし」を読んだ
    .
    笑いだけでなく人情話や怪談の研究もある、悋気の火の玉とはなんぞやとかはお化け的にも興味深い
    文体の研究もこれが話芸と思うと興味を引く所があって、似た講談とも落語は違うんだなと
    噺を表題にしてそれを引用して分析していく形式とってるので、噺の元の落語知らなくても大丈夫な本
    .
    後半は落語の元ネタが何かの分析、これも既出の話をどう変形させて新しいもの作ってるかの参考になる
    円長なんかは新しい西洋の話元にしてるとわかる他、自分も気づいていたアラビアンナイトからの引用の話もあり

    ■ 武藤禎夫 「定本 落語三百題」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第1巻あ-え」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第2巻お-く」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第3巻 く-さ」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第4巻さ-た」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第5巻た-な」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第6巻に-ふ」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第7巻ふ-わ」
    ■ 桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第8巻 資料・索引等」
    ■ 内田昭一郎・吉岡晶子訳 メアリー・ダグラス監修・サビーヌ・マコーマック編集
      サー・ジェームズ・ジョージ・フレーザー 「図説金枝篇」

    Voll 3530(2020-07-10)
    [2015-05-24]
    落語はちゃんと勉強したかった、とりあえず基本とは何ぞやがわかりたかったので本棚で目立ってたコレ
    武藤禎夫 「定本 落語三百題」を読んだ
    .
    先に米朝全集読んでたのが利いた、元ネタがありそうとは思ってたがこれは一番原型の形を解説付きで紹介
    言葉や規制の変化で今は使えない話もあるが、もともとは短い話を落語家が大きくしたり時代に合わせたとわかる
    似た話からの発掘も元は滑稽本からとわかり、そこから派生させてくと東西の伝承と自分の好きなジャンルにいきつく
    .
    昔は中華から伝来が基本なんでここらの西から東の伝播も興味深い、巻末に資料一覧のってるのもありがたい
    外国のロジカルな研究があると更に良いがかなり特殊な演劇のジャンルらしく、落語はなかなか奥深いと感心

    [2015-05-23]
    落語はちゃんと勉強したかった、お亡くなりになられてるけど関西人ならやっぱり米朝やろと言う事で
    桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第1巻あ-え」を読んだ
    .
    概要は掴めたので結論から書くと、同じ言葉を違う意味にうけとったり行為を違う風に解釈するのが落語の笑い
    ネタは古来より受け継いだのを現代風にアレンジしたものを使用、新作も作るが残り難いとの話も残してる
    今作は落語の台本にも近い、昔の芸事が口承の形で伝えられた事とも関連し記録したレコードは師匠も重視
    .
    先に書いた通りに言葉のゴロ合わせのギャグなので地方性や歴史の変化で死語になり難しなるネタが出てくる
    地方性強い話では今作では愛宕山・阿弥陀池など、犬の目が面白いがこれは他作の目の移植の話とも類似
    -
    落語はちゃんと勉強したかった、受けやすいネタのパターンなんかもずっと見てるとわかってくる
    桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第2巻お-く」を読んだ
    .
    古くからあるので当時の聴いていた層が何を望んでたかも分析対象、旅物は受けがよく分断させて膨らました話もあり
    最期のオチが死語で難しくなったが今作の釜猫など、ウンコネタや性にまつわるネタもありこれは時代で出来ない場合も
    今回は怪談市川堤なんて怪談ネタもあり、師匠はどちらかという避けてたみたいだがこれは怖がらせる事目的の因果話
    .
    ネタが外国の笑話なんかを元になってるのが多い事も、全ての話の後につく解説や研究で書かれてて皆で作ってる印象
    今作収録分では民俗学的な話にも通じる風の神送りが興味深い他、景清は1の犬の目とも似ててここらも面白かった
    [2015-06-10]
    落語はちゃんと勉強したかった、これだけ読むのが少し遅れた。でもメモをとって情報の吸収量を伸ばした
    桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第3巻 く-さ」を読んだ
    .
    昔の基礎知識というのもある 西だと喜六でアホの子の名になるとわかり 話上でのキャラの役割もわかる
    「皿屋敷」など今巻は怪談ネタもあり。興味深いのは骨つり、コレは元ネタ探しから張飛の男色ネタもある
    演出方針なんかも解説で書いてる、怪談やグロはさらっとの話 その他にも東西でのネタの扱いの違いもわかる
    .
    動物擬人化ネタも興味深い。その他当時の風俗のわかる旅ネタ ただ、これは伝わり難くなかなかしないみたい
    言葉なんかも今と違うの多い、借りるの遅くて慣れもあるが、メモとりながら見たら引き出せる情報が多く勉強になる
    [2015-05-23]
    落語はちゃんと勉強したかった、今作には有名でじっくりやると一時間かかるらしい地獄八景亡者戯を収録
    桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第4巻さ-た」を読んだ
    .
    全てに解説がつくのも面白く、今は死語になった言葉や風習に関する話や その為に上演へった台本も収録してる
    蛇含草なんかはモロに民話、他にも師匠が得意とした創作の代書もあるがこれの時代背景で変える前のverも収録
    米朝コレクションが先行してるみたいだが解説追加してる所もあり、落語からの関西人の理屈を通そうとする気質の研究もあり
    .
    他にも落語にはバカは登場しない話も興味深い、地獄〜は旅物のバリエーションともとれるが地獄を楽しく描写してる
    他に興味深いのがエロネタも含む島巡り、これは過去に黄表紙で似た話見てるほか他作にも黄表紙との類似あげてる話がある
    [2015-05-24]
    落語はちゃんと勉強したかった、た行で狸の賽などタヌキネタがあるがこれらは現在も創作作で使われてる
    桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第5巻た-な」を読んだ
    .
    たちぎれ線香なんかは情話にも近い他に艶話の茶付間男など、先の怪談も含め笑わす話が落語の全てでも無い
    今回は天王寺・吃るはなしなど同ネタを三本まとめての趣向もある、どもりと落語家に関する解説なんかも面白い
    他のものと共通するが落語が話だけでなく演技も含むってのは、このどもりネタの解説見ると納得いくものもある
    .
    これが今は放送し難い話になってる、これも先の艶話とも共通する他 盆屋の解説のまくら等今にあわせ工夫がある
    動物に化ける動物園は有名だがこれは明治の作、あとテレスコなど面白い言葉や歌・様子で笑わせる話も話芸らしい
    -
    落語はちゃんと勉強したかった、先がたでタヌキなら今度はねでネコ 他にも狐は多く馬も毛や田楽などで存在
    桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第6巻に-ふ」を読んだ
    .
    落語や時代背景が知らない人でも分かる様に解説かいてるので、対話以外の部の喋りは地で最後はサゲ
    対話と比べて難しいとして本心の部分が出るから「地が出る」かや、サゲに行くまでの盛り上げの話で過程が大事かなど
    サゲは他の作みてもあっさりしたのが多くて ここらもおはなしと話芸の匠さが分かる、また対話の演技が基本なのだなと
    .
    今回は元ネタもわかりやすいぬの字鼠あるが、他にも昔は演劇を皆が知ってた事を前提としてのなりきりパロディもある
    ここらは共に今にも通じる、また今回ははてなの茶碗もあるがこれも引きが強くバラした後も大きく広げたりと良く出来てる
    -
    落語はちゃんと勉強したかった、いきなりふたなりと凄いタイトルの他 べかこやまめだ・らくだと気になるタイトルが多数
    桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第7巻ふ-わ」を読んだ
    .
    厄払いなど当時の風習がわかるのも落語の良い所だが、同時に古いネタを今にどうわからせるかも腕の見せ所
    まめだなんかはしんみりさせる話だが作られたの最近、蘭方医者など古いけどデタラメで面白い話なんかもある
    へかこはアッカンベーの意味かと納得した他、今回は先に書いた様にまんじゅう怖いなど今もTVでよく放送されるネタ多
    .
    同時に四人ぐせなど演技が重要視される作もあるし、同様に子と親の桃太郎もある 理屈の話や奇想天外も落語では多い
    元犬などオチが難しいかなと思うのも全体ではあったが、これも他巻のあまいとからいの分析など考えてくと勉強になる
    -
    落語はちゃんと勉強したかった、資料部だがエッセイや戦争中の病床での日記と読んだ本・多数のまくらと充実
    桂米朝 「米朝落語全集 :増補改訂版 第8巻 資料・索引等」を読んだ
    .
    若いころの写真と創作落語も収録してる、昔から落語に興味があっていろいろな本を読んでたり勉強してる
    エッセイなんかも何を考えて作っているかがよくわかる、昔の作を今にどう復活させるかや言葉の変化の話が主
    埋もれた落語の話と何故かの分析もある、落語家は現場に出てネタ決める場合も多いらしく多数の知識が必要
    .
    直木賞の元になった人の落語のエッセイなど普段からアンテナ張り巡らせて、なおかつ学者では無いのも凄いなと
    小噺と艶笑噺の集も大量に乗ってる、ここらは短いし読み易いしどう発展させてくかもわかって面白いもんがある

    [2014-09-22]
    有名な本だが過去の今は使われない資料となる、図書館の本だが傷みなど状態が最悪で読み難かった
    内田昭一郎・吉岡晶子訳 メアリー・ダグラス監修・サビーヌ・マコーマック編集
    サー・ジェームズ・ジョージ・フレーザー 「図説金枝篇」を読んだ
    .
    発行のたびに量が増えた金枝篇を要点でまとめ、文章とあってない所もあるが珍しい図版を多数つけた編集本
    要点が章ごとにまとめられて考え誘導される面もあるが、元の文章が雑多な組み合わせで読み難いのは事実
    これ以後の人類学も調べてるので、それらと比べると整理は悪く資料の信頼性も低いが扱われてる逸話は膨大
    .
    博物学といった所で昔の本ではあるが、これは金枝の神話から話を広げこれも後の研究の前段階として見れる
    昔の人らしい偏見に考慮はいり信頼性も低い資料ではあるが、人肉食などフィクションのネタ元として見るなら面白い

    ■ 原田敏明・高橋貢訳 景戒「日本霊異記」
    ■ 上田信道校訂 巌谷小波 「日本昔噺」
    ■ 鈴木光太郎・芳画康郎訳 R・N・シェパード 「視覚のトリック だまし絵が語る〈見る〉しくみ」
    ■ 鈴木光太郎・小林哲生共訳 ロバート・L・ソルソ 「脳は絵をどのように理解するのか 絵画の認知科学」
    ■ 護 雅夫訳 「ナスレッディン・ホジャ物語 トルコの知恵ばなし」
    ■ 小島孝之校注・訳 無住道暁 「沙石集 新編日本古典文学全集 52」
    ■ 後藤明 「ハワイ・南太平洋の神話 海と太陽、そして虹のメッセージ」
    ■ 豊田晃訳 アレックス・F・オスボーン 「創造力を生かす アイディアを得る38の方法」
    ■ 鍛原多恵子訳 ジェニファー・アッカーマン「からだの一日あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする」
    ■ 石田瑞磨訳 親鸞述 「東洋文庫嘆異抄・執持鈔」

    Voll 3528(2020-07-03)
    [2015-05-08]
    お化けでも出てきそうなタイトルだが、平安中期に作られた日本初の説話集となる
    原田敏明・高橋貢訳 景戒「日本霊異記」を読んだ
    .
    この本はまだサイト用に文書く以前に読んでて、資料的にも興味深くちゃんと読もうとは思ってた
    前後の文脈無視して全て仏のお蔭で落とす所あるがそこは時代性で無視しても良い、面白い話の短編集
    当時気づかなかった部分で他資料との比較で角の行者の話や、地獄にいって学ぶ話が目をひく
    .
    仏教の結論部分から目を話しても仏に欲情して出した話など変なのがある、トンビに連れ去られる子もこれ初出の筈
    生まれ変わりの話など今も繋がる観念の話や、剛力な女性が懲らしめられたりヒーロー物みたいな話もある
    --- [2014-10-19]
    1894年頃発行で明治の末 戦争に勝ちはじめる時期とも近い、意外と新しく時代背景も考慮いる
    上田信道校訂 巌谷小波 「日本昔噺」を読んだ
    .
    坪内逍遥などの序が入ってるのもあり、海外文化の影響から脱して日本古来の文化再発見の意図
    桃太郎とか入ってるがこれが最初で無く昔からの口頭伝承を本にした形で、これが現状の基本となってる
    今伝わってる昔話はこれを更に簡略にした形になってるが、本来は桃喰って子供産むなどバリエーション豊富
    .
    明治以前の絵草子やちりめん本なんかの影響も考えられて、挿絵は妙に生々しい部分もある
    古事記・ゲーテ翻訳からの話や今では知られてない話、エログロバイオレンスの側面も強く発見も多かった

    [2014-10-17]
    脳関連の話と関連して、93年発行と少し古くなってる部分もあるが今の研究と比較して見るのも良い
    鈴木光太郎・芳画康郎訳 R・N・シェパード 「視覚のトリック だまし絵が語る〈見る〉しくみ」を読んだ
    .
    まず自分の美術の生い立ちから始まり美術の人思ったが社会学や心理学の博士、芸術アカデミーの会員でもある
    そんな訳で大多数が自作のだまし絵の紹介に当てられてて、単純に騙し絵を楽しむ目的で読んでも面白い
    影響の範囲や過去の似た傾向書く画家紹介もあり歴史の長さもわかる、また日本ではこれ系は昔から盛ん
    .
    遠近法なんかも実際はだまし絵の技法が使われてる、後の研究から人間の認知の限界がこれで見えてくる
    絵と文字を一緒にした絵なんかもだまし絵の範疇に入る事は再確認、やはり注意を向かせる効果あり実用に使える

    [2014-10-14]
    97年の本で少し古いが、最近の脳関連の本でお馴染みのだまし絵に関する事などにも既に触れられてる
    鈴木光太郎・小林哲生共訳 ロバート・L・ソルソ
    「脳は絵をどのように理解するのか 絵画の認知科学」を読んだ
    .
    対照はなにか・それはどこにあるか・それはなにをしているか、絵を見る時に考えるのはまず内容という事になる
    レヴィ・ストロースの絵は考えるのに良いの話も引き、バランス・シンメトリー・それらをあえて崩す技術の話になる
    参考絵画も沢山だが現実や整理された考えを超えた先に美術。60年代フォークの不協和音で終わらす考えも面白い
    .
    刺激の強いだまし絵をあえて整理した絵や、素人と経験者での目の動き研究・古代からある遠近法の歴史解説も
    暖色寒色の距離感、ブロック・円柱のスケッチ・奥行き線実験、知的なカンディンスキー・ジェリコーの競馬の絵と実践も

    [2014-10-08]
    解説にもいつ作られたかは確定されてなくて、14Cから15C頃に原型が出来て増えたとある
    護 雅夫訳 「ナスレッディン・ホジャ物語 トルコの知恵ばなし」を読んだ
    .
    元々は実在の人物がいたらしく、その人に面白おかしい話を全部集結させたらしくホジャさん一人の話
    知恵話とあるがとにかく滑稽な話の全て、日本の編集で集められる話を全て集めて読み易くまとめてる
    同時期の日本でも落語の原型ともいえる笑話集出てるが、こんなゃく問答など日本の落語そっくりの話もある
    .
    大爆笑とまではいかないがなるほどと感心するオチの話が多数、ウンコやビンボー話なんかは世界共通
    トルコでうすのろはキュウリだったりロバやターバンの話が出たりと、地域性も良く出て資料としても面白い

    [2014-10-05]
    未読だった有名処の説話集、最初に聞いてたのと違い大半がお堅い仏教の話だが目的のアホらしい話も多数
    小島孝之校注・訳 無住道暁 「沙石集 新編日本古典文学全集 52」を読んだ
    .
    日本神話を仏教とどうこじつけるかが起点と過程で元ネタから話が膨らみ、役行者も元話から新規逸話が追加
    基本的にトンチ利いたやりとり。オチは仏がありがたいで閉めても過程は間男やチンコの話する尼さんなどギャグ
    仏教が本来と離れた鎌倉時代で興福寺のひたさぎ・眠りで有名な二人や鼻にウンコなど駄目坊主の話多数で批判も
    .
    葡語が既に入ってる・心大=ところてん・目にいれても痛くないの使用・虫爰=チンコ・鳶=天狗・鳥無き島の蝙蝠(無名草子原点)と当時の様子も
    当時贈り物の強要ブームがあった話の他、怪関連で行役神・死んで鬼神や野槌や肉の山やキノコ・貧窮の冠者・天狗に関して詳しくなど
    [2015-05-31]新編日本古典文学全集 52 沙石集
    メモをちゃんと確認してなくてまた借りた。読んだ事あるようなと思いながら読んだが今回は落語からのアプローチ
    笑い話に焦点絞って読んだので章ごとに分類されてる事に気付いた他、オチで無く過程を見て話を読んでいけた

    [2014-09-28]
    薄い本なんで順々に神話紹介されてるのかなと思ったら、日本等の他の神話と関連付けた紹介
    後藤明 「ハワイ・南太平洋の神話 海と太陽、そして虹のメッセージ」を読んだ
    .
    海幸山幸と似た話が紹介されてる浦島は中国に似た話あるので、隼人はやっぱり南洋系なんだなぁと
    カナロアを中心とするあまり聞く機会の無い南太平洋全体の神話が見れる、前提が移住者なのもポイント
    アメリカ大陸の神話と絡めて考えても面白い、モアイの参考は下を見ろチンコだ!の神話も改めて納得
    .
    ハワイの生物進化も含むクムリポも、昔の人が今の人と変わらぬ観察眼と論理体系持ってた事がわかる
    ハワイのお土産の像がクー神変形クーカーイリモクともわかったし、土地が変わると思考も変化するなぁと

    [2015-02-06]
    放送大学の講義で挙げられてた中でもこの人の書籍は訳が見つかった、米らしい考え方
    豊田晃訳 アレックス・F・オスボーン 「創造力を生かす アイディアを得る38の方法」を読んだ
    .
    成否にかかわらずアイデアはどんどん出せのブレインストーミングを提唱した広告代理店のお人
    古今東西のアイデアが発生した過程やその成果を挙げ、アイデアを自在に得る方法を探る
    優先されるのは経験やそこに至る知識で蓄積の努力に近いともいえ、直観も重視する
    .
    実例を沢山挙げて紹介していくので説得力あり読み易い文章になってる、会社の人が考えそうな本
    自分でも実例に当てはまるケースは沢山思い当ったので納得、ネタ詰まった創作者にもおすすめ

    [2014-09-05]
    短いエッセイ形式で一日でからだがどんな働きをしてるかを、今の科学で説明してく09年の本
    鍛原多恵子訳 ジェニファー・アッカーマン「からだの一日あなたの24時間を医学・科学で輪切りにする」を読んだ
    .
    筆者自身が眠りを好む性格で睡眠に関する項が多いのが良い、やはり睡眠とらないと脳は働かない
    人間の活動リズムに関する記事も、人間の実際に活動ピーク期が人によって異なる話と実感あるもの
    セックスや食い物の話もある、巻末に参考資料一覧は無いが匂いでの好みなど興味深いものがある
    .
    眠りもそうだが健康に関連する項目が多いので実践的、その部分もあり日常の生活と関連付け納得出来る
    短い分節に区切られてるので読み易く面白く、巻末に参考が無い以外では安心して勧められる一冊

    [2014-08-18]
    別の書籍と間違って借りてきてしまった、特に教徒ではないがナンマイダの浄土真宗の聖典
    石田瑞磨訳 親鸞述 「東洋文庫嘆異抄・執持鈔」を読んだ
    .
    他に口伝鈔と改邪鈔も収録、当時は人にあまり見せるなと秘密になつてた本だが今は誰でも読める
    浄土真宗は悪人正機なんでそれと関連した「人を殺してみろ出来んだろう」なんて話が逸話として出てくる
    成立は太平記の頃で結構血なまぐさい鎌倉時代、経典の理屈を説明していく様な内容が多い
    .
    昔はこうで今は間違ってるなんて話も、本を所蔵してたのは本願寺の坊さんで後の一向一揆の連中
    まぁ信仰は個人の自由で今のとも違うが、血生臭い時代の宗教だなぁと思うし行動もそれに似てると思う

    ■ 中野好夫+村岡花子 チャールズ・ディケンズ 「世界文学全集 デイヴィッド・コパフィールド+炉ばたのこおろぎ」
    ■ 北御門二郎訳訳 レフ・トルストイ「アンナ・カレーニナ」
    ■ 中村白葉訳 レフ・トルストイ 「戦争と平和(河出世界文学全集)」
    ■ 住谷春也+大久保照夫訳 ミルチャ・エリアーデ+アルベルト・モラヴィア 「世界文学全集 2-03 マイトレイ+軽蔑」
    ■ 住谷 春也 ミルチャ・エリアーデ 「令嬢クリスティナ」
    ■ 池内紀訳 ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」
    ■ 中矢一義ほか訳 トーマス・マン全集 「別巻 トーマス・マン研究」
    ■ 高橋義孝ほか訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 9〜11 評論 1〜3」
    ■ 浜川祥枝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 12 書簡」
    ■ 川村二郎訳 トーマス・マン 「ブッデンブローク家の人々」

    Vol3525(2020-06-19)
    [2019-09]
    原1849-50。ルイス・キャロル扱った時に戦争と平和に並び同世代の状況説明で提出できたら面白いで本著
    中野好夫+村岡花子 チャールズ・ディケンズ 「世界文学全集 デイヴィッド・コパフィールド+炉ばたのこおろぎ」を読んだ
    .
    上記からすると少し年代が上なんだけど、文学的にもディケンズは連続小説や娯楽小説で重要な位置にある
    オリバーツイストと勘違いしてたが、筆者の半自伝小説なんで当時の風俗や言い回しなんかはよくわかる
    速記が出来る人で筆が早く、後半も当人生と被るが本作家の成功がトルストイの長編小説要因にもなっている
    .
    娯楽作で解説でも評価の歴史を上げているが、原初段階で現代と比較すると面白いしどう発展したかもわかる
    当時の幼少から学校生活を追体験できる他、併録小説で当時の価値観やクリスマス商戦に気付いたなんかも

    [2019-08]
    原1875-77。戦争と平和がなかなか面白くてこれもどうかなと思ったけど、思い入れ強すぎる解説も色々とマズイ
    北御門二郎訳訳 レフ・トルストイ「アンナ・カレーニナ」を読んだ
    .
    戦争と平和の最初のタイトル案は終わりよきもの全て良しだったらしいんだけど、タイトルにセンスない所はあるかなと
    新聞連載かつ、高尚な話では無く、むしろ悪漢物にそれっぽいカバーをかけた?と言う訳で不倫物としても読める
    上記でアンナさんは特に活躍しないし、展開も狭い場所でぐるぐるしてる所あり、ゴシック小説なんかにも近いかも
    .
    宗教大好きな人なんで結論が全てそれになり、そこに疑問持つと無理かつ崇拝も気持ち悪くなってきてしまう
    訳者も含め宗教大好きな人だと面白いのかも知れないけどそれにしてもカルトの劇と同じ。やっぱあわん作家かなと

    [2019-08]
    原1864→69。参考資料として挙げられる事多く、マハーバーラタ読んだ事を機会に長い小説を読もうで今書
    中村白葉訳 レフ・トルストイ 「戦争と平和(河出世界文学全集)」を読んだ
    .
    登場人物599人。解説の全員が中身までは褒め過ぎだが、考え方でキャラ立ては感心するし、インタビュー的な所ある
    露仏戦争を背景にした教養小説ってのに近いが、上記で歴史事件や人物への考察で長い最後など時に論文的
    資料を全て参照できない当時の弱点と共に、実際はどんな様子だったかの近い年代の考察資料としても価値
    .
    作家自体も書いてる様に小説に過ぎないし、客観的な分析が自説の宗教や神秘主義に至ると働かないと弱点も
    結論を書くと意外に面白かった。本編と同じく今の各種研究と比較検討しても良く、それだけの作り込みがされている

    [2019-10]
    原33+54。エリアーデからの派生。もう一本別の人がつく版で読んだがどっちも面白かったし恋愛物への見解も凄く変わった
    住谷春也+大久保照夫訳 ミルチャ・エリアーデ+アルベルト・モラヴィア 「世界文学全集 2-03 マイトレイ+軽蔑」を読んだ
    .
    恋愛物であるけど失敗で終わると言う点で共通。同時に恋愛を主題にして自我混乱の話なんかも描けるという点で驚いた
    エリアーデ自身の自叙伝的な側面もあり、若い頃にインド人になろうとしたけど、実際はどうなるかの再現・予測にもなる
    恋愛でどう自我が変わるかでもあるし、自分の自我が変化した所で恋人を信じられるかや、周囲がどう受け取るかでもある
    .
    もう一本は嫁の為に作家が脚本仕事を受けた結果、全部失う話でこれも本人の寝取られを反映かつ自我不安にも陥る
    ラノベ作家にも多いし、もしライダーの脚本を受けたらどうなるかとか連想して読んだし、面白い見解も色々と展開する

    [2019-09]
    原36。インド調査からの派生。作家としてのエリアーデになり初期に書かれてポルノ疑惑までかけられた作になる
    住谷 春也 ミルチャ・エリアーデ 「令嬢クリスティナ」を読んだ
    .
    本来なら著作全集の形で読みたかったんだけど図書館に無かったんで興味深い物だけを抜粋の形で扱う
    解説にもあるがより幻想小説と化していく後期と比べてわかりやすいとされいて、吸血鬼風のホラーになる
    文学からスタートしている人だし中編と言う事もあって凄く面白い物を期待すると期待外れだが物語にはなっている
    .
    駄目な点を上げていくとリストも出来るがほぼ上記に集約されるので、良い点を上げると幻想と現実の混ざり方が良い
    現実の立場が揺らぐとか別の世界に浸食されていくは具体的な形を取らせるとホラーになり討伐対象になるんだなあと

    [2019-08]
    原59。大昔に部分的に映画版を見た事があるのと、ノーベル賞の陽気で不吉な寓話の評で期待値が高すぎた
    池内紀訳 ギュンター・グラス「ブリキの太鼓」を読んだ
    .
    上記無く読んだら面白いと思った筈だけど、逆にそういうので期待し過ぎるとこんなもん?感はかなり強くなる
    子どもに食わせてもらってる上に食い過ぎと怒られて石材屋で働く場面など、むしろ情けない場面の方に目が言った
    ノーベル賞も食わせ物で中道左派の政治活動多く、意味ある信用できない語り手も一人称・三人称混合文で単に読み難い
    .
    台詞と設定は気が利いている。ナチスに至る過程だからそうなったは説得力あるし、サバイバルみたいな所はある
    映画はエラい事になってるが文だと限界ある。また当時の生活にも詳しく自伝的な所あるがナチにいた本人の方が驚く

    [2019-10]
    サイトのネタになりそうから。他人の評論なんて読んでどうすんだと思ったが身内も含み更に興味深いと収穫
    中矢一義ほか訳 トーマス・マン全集 「別巻 トーマス・マン研究」を読んだ
    .
    兄と娘の証言から作品にも一本だけ短編あるが犬が好きだったは間違いなし。また病気がちと年表からもわかる
    手紙の多さでも驚いたがたびたび旅行に出かけていた事も驚く部分になっていて、1927には日本にも訪れている
    本国では兄ちゃんも有名な作家。また娘は女優かつレースで一位かつW・H・オーデンの嫁と多彩な人生を送っている
    .
    ナチスから亡命した件で家族ごと評価されてもいる。当時は戦争に関して政治闘争嫌って自殺したり兵士になる人もいた
    他作家との比較や文芸系の人からの引用は再発見ある。本人も自分は人文主義と捉えていたも納得する点ある

    [2019-10]
    原1901。サイトのネタになりそうから。箴言を期待したけど、当時の同世代ネタとか限界なんかも含んでしまう
    高橋義孝ほか訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 9〜11 評論 1〜3」を読んだ
    .
    作家作品の評価分析や、講演用の台本で特に第一次世界大戦で兄に反発して書いた正当化の長い文章は目立つ
    上記の様に激しやすい所あったのは驚きだし、後年になると対ナチスで更に偏り出して戦争反対に反対の主張も
    当時の時代性資料になるし、どういう作家に影響を受け、どんな信念を持っていたか探れるが人に見せる様で注意いる
    .
    人を分析したがるはゴシップ好きな面あったと思うし、激して文を書くも作品から想像つかないしで意外性はある
    こういう提出用では前面に出していないがコンラッド高評価し、オカルト本を面白がっていたは意外かつ納得

    [2019-10]
    サイトのネタになりそうから。同時代で手紙よく書いた作家はラブクラフト思い浮かぶが、通常活動と両立も驚く部分
    浜川祥枝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 12 書簡」を読んだ
    .
    80年の生涯で書いた手紙は1〜2.5万通と推測されている。大半が二度の世界大戦で失われたなど時代が出ている
    本書では現存する2970通のうち390通を収録しているが、公表を差し控えているのもあるらしく私生活に謎もある
    生涯に渡って書いているので嫁さんへのラブレターや子供が出来た、親族の死亡・ドイツへの呼び掛けと自伝的
    .
    著名人に当て手紙もある他、ファンからのお便りに答えた手紙なんかはキャラを作っていて公私の区別で面白いと思う
    対ナチスが色々取られた怒りからとわかるし、兄ちゃんに愛憎があったなど作品だけでわからない素顔が見えてくる

    [2019-10]
    原1901。サイトのネタになりそうから。これだけ全集版が無かったので別の出版社の分から読んでいる
    川村二郎訳 トーマス・マン 「ブッデンブローク家の人々」を読んだ
    .
    初の長編作になり25歳で書いたは面白い所だが、削り要請を拒否したり、自分の身内が元ネタだったりと興味深い
    別の出版社なので解説付くが妹がことごとく自殺とか病んでる。また訳者がドイツ見下すエンゲルス支持者も注目点
    年取ってからダメになってくる筆者も多いけど、ダメな点と良い点が混在。一族の話で話は無いと言っても良いと思う
    .
    上記なんだけど人間観察が優れているし、文章のテンポやバランスも良いし、挿話も緊張感あって面白い
    魔の山にも通じる人間観察で社交に楽しみを見出せる人とも思ったし、見栄張る人とも思ったし、日常系でも理想的

    ■ 高橋義孝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 3 魔の山」
    ■ トーマス・マン トーマス・マン全集 8 短篇・戯曲
     「幻想(訳:藤本淳雄、「転落」(訳:藤本淳雄、「幸福への意志」(訳:佐藤晃一、「幻滅」(訳:藤本淳雄、
     「死」(訳:藤本淳雄、「小男フリーデマン氏」(訳:佐藤晃一、「道化者」(訳:猿田悳、
     「トビーアス・ミンダーニッケル」(訳:佐藤晃一、「衣裳戸棚」(訳:佐藤晃一、「しっぺ返し」(訳:藤本淳雄、
     「ルイースヒェン」(訳:佐藤晃一 、「墓地への道」(訳:藤本淳雄 、「神の剣」(訳:藤本淳雄、
     「トリスタン」(訳:谷友幸、「飢えたる人々」(訳:藤本淳雄 、「トーニオ・クレーゲル」(訳:高橋義孝、
     「神童」(訳:片山良展 、「ある幸福」(訳:片山良展 、「予言者の家にて」(訳:片山良展 、
     「生みの悩み」(訳:片山良展 、「ヴェルズンゲンの血」(訳:高橋義孝「逸話」(訳:藤本淳雄
     「鉄道事故」(訳:藤本淳雄 「なぐり合い」(訳:藤本淳雄 「ヴェニスに死す」(訳:高橋義孝
     「主人と犬」(訳:山下肇 「無秩序と幼い悩み」(訳:猿田悳 「マーリオと魔術師」(訳:高橋義孝
     「すげかえられた首」(訳:高橋義孝 「掟」(訳:佐藤晃一、「欺かれた女」(訳:高橋義孝
     「少年エノク」(訳:藤本淳雄 、「フィオレンツァ」(訳:森川俊夫(Morikawa Toshio)
     「幼な児の歌」(訳:山下肇 、「初期作品」(訳:山下肇 、「自作について 『フィオレンツァ』について」(訳:森川俊夫
    ■ 高橋義孝・菊盛英夫ほか訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 4+5 ヨゼフとその兄弟たち」
    ■ 円子修平訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 6 ファウストゥス博士」
    ■ 山下肇+森川俊夫訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 2 大公殿下 ワイマルのロッテ」
    ■ 佐藤晃一+高橋義孝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 7 選ばれし人+詐欺師フェーリクス・クルルの告白」
    ■ 井上究一郎 マルセル・プルースト 「筑摩世界文学大系 プルースト(失われた時を求めて)」
    ■ 川原礫 「ソードアート・オンライン 1-16」
    ■ 川原礫 「ソードアート・オンライン プログレッシブ 1-4」
    ■ 時雨沢恵一 「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1-3」

    Vol3523(2020-06-12)
    [2019-08]
    原24。有名作なんだけどタイトルで内容が思い浮かびにくく、それでも読み進めていくとなるほどなぁと納得はする
    高橋義孝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 3 魔の山」を読んだ
    .
    直前にプルースト読んでいて本書でも時に関する話が出るので意識してしまうし、エンデが意識していたのも納得はする
    色々と評はあるが社交の話とも取れなくない。上記と比較すると死を待つ事が明確かつ、キャラが立ってるで格段に上手い
    別書でも触れたが上手いけど面白くない部分があって、なんでかなは結論まで出せてないって部分が大きいと思う
    .
    明るい側面もあるんだけど上記で暗くならざるを得ないし、時間の捉え方に関しても独自かつどことなく暗さは漂う
    キャラが立ってる部分で対立も含む各人の社交は面白かったし意見も表明出来ている。上手いの印象だけは揺るがない

    [2019-10]
    原20C前。サイトのネタになりそうから。ヴェニスに死すとかの代表作も含みマンは短編作家としての認識も強いかも
    トーマス・マン トーマス・マン全集 8 短篇・戯曲
    「幻想(訳:藤本淳雄、「転落」(訳:藤本淳雄、「幸福への意志」(訳:佐藤晃一、「幻滅」(訳:藤本淳雄、
    「死」(訳:藤本淳雄、「小男フリーデマン氏」(訳:佐藤晃一、「道化者」(訳:猿田悳、
    「トビーアス・ミンダーニッケル」(訳:佐藤晃一、「衣裳戸棚」(訳:佐藤晃一、「しっぺ返し」(訳:藤本淳雄、
    「ルイースヒェン」(訳:佐藤晃一 、「墓地への道」(訳:藤本淳雄 、「神の剣」(訳:藤本淳雄、
    「トリスタン」(訳:谷友幸、「飢えたる人々」(訳:藤本淳雄 、「トーニオ・クレーゲル」(訳:高橋義孝、
    「神童」(訳:片山良展 、「ある幸福」(訳:片山良展 、「予言者の家にて」(訳:片山良展 、
    「生みの悩み」(訳:片山良展 、「ヴェルズンゲンの血」(訳:高橋義孝「逸話」(訳:藤本淳雄
    「鉄道事故」(訳:藤本淳雄 「なぐり合い」(訳:藤本淳雄 「ヴェニスに死す」(訳:高橋義孝
    「主人と犬」(訳:山下肇 「無秩序と幼い悩み」(訳:猿田悳 「マーリオと魔術師」(訳:高橋義孝
    「すげかえられた首」(訳:高橋義孝 「掟」(訳:佐藤晃一、「欺かれた女」(訳:高橋義孝
    「少年エノク」(訳:藤本淳雄 、「フィオレンツァ」(訳:森川俊夫(Morikawa Toshio)
    「幼な児の歌」(訳:山下肇 、「初期作品」(訳:山下肇 、「自作について 『フィオレンツァ』について」(訳:森川俊夫
    .
    初期習作の詩も収録だがなんと恋愛物を書いている。そこから悲哀物を経て教養小説だから順当進化とも言える
    上記有名作で評価され過ぎな面もあると思うが、写実を象徴まで高めたも納得で、ずっと殴り合いなど文レベル高さも
    意外に動物ネタが上手くここらは最近の動物エッセイ漫画連想する。実存にも近いが戦争前流行・風潮確認にもなった
    .
    戦争に至る風潮だし利用の面もある筈で上手くても否定したい面はある。初期は陰気・後期は詐欺と自覚と当人も注目点
    戯曲なんかも載せているか反宗教的と言われて反発するのは作風からして意外。長編用のテストに作ってそうなのも

    [2019-10]
    原1933〜44。サイトのネタになりそうから。聖書の再解釈で新古典と言われる芸風もリアルで喜ぶも個性がてている
    高橋義孝・菊盛英夫ほか訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 4+5 ヨゼフとその兄弟たち」を読んだ
    .
    クソ長で最初がエッセイまがい、続行ごとに話展開が変わると欠点も多い作だが、何をやろうとしたかは作者も明白
    作者の持論が小説なのにたびたび混入し、傾向として考えていた形而上学や印象操作的な側面も強く出ている
    神話人物を人間化するから意味を問うにもなり、象徴主義や実存なんかに繋がるのも納得だが後期はあまり暗くない
    .
    作者の長い解説がつかないと意図が分かり難いは同時期の影響下作家とも類似するがテーマ選択は時代性出ている
    なんのかんの言って神話の尊重や象徴化を極限まで進めたはやっぱドイツの人でナチスの文化影響再検討にもなりうる

    [2019-10]
    原47・49。サイトのネタになりそうから。音楽家のポートレイトと言った所だかナチスも出た自分の立ち位置自覚ある
    円子修平訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 6 ファウストゥス博士」を読んだ
    .
    ナチス亡命作家とか後年のマンだからって要素を抜くと、最初に延々と続く演説など本当に酷い出来だと思う
    今全集はすべて作家自身の自作の話がつくが所詮は後づけ出し、今作に関してはよくわかってないんじゃないかなとも
    日での評価がリアリズムで確実に影響与えている事と、その割には神秘主義傾向が見られるなど実際読むと興味深い
    .
    ジョイスとの類似を自分触れているんだけど実際に似ていると思うし、否定になりきらず再解釈風なのも作家個性
    教養小説の枠延長だから物語と言うよりエッセイ風にもなるし、日も含めた影響やナチスが背景など考察し甲斐はある

    [2019-10]
    原1909+22+39。サイトのネタになりそうから。王子の成長過程とゲーテ批判としか取れない人物描写
    山下肇+森川俊夫訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 2 大公殿下 ワイマルのロッテ」を読んだ
    .
    上記理由で借り出した他にエンデが真逆と感じている等もあって客観に位置する作家と思うけど読むと印象変わってくる
    反対者が反対者と似てくるはあると思うが、あくまで客観を演じているだけであって実際は主観バリバリじゃないかなと
    小説としてみると事件が起きず人物描写に終始している事もそうだし、良く言えば形而上学的・悪く言えば印象操作ある
    .
    人間観察や事物探求って側面あるがこれは科学的とも言えるし、本人の目指す所もそこなんだろうけど真逆さは感じた
    批判しようとする過程で分析あり敵と想定している相手を知り尽くしている感はある。台詞・葛藤みたいなのは強い

    [2019-08]
    原51+54。サイトのネタ用に手軽に扱えてそこそこ量ある本で本書となったが、メモは残さんとなぁで手間はある
    佐藤晃一+高橋義孝訳 トーマス・マン 「トーマス・マン全集 7 選ばれし人+詐欺師フェーリクス・クルルの告白」を読んだ
    .
    先に扱ったエンデが意識しているという点でも興味あったが、神話や民話に材を取ったという点で共通項ある
    リアリズムとして評価される事も多く実際に理屈的な場面あるが、筆者自体は主観を優先みたいな台詞も
    そんな訳でファンタジーとも取れなくない選ばれし人。近親相姦で悪魔と言われた人をどう反転させるかになる
    .
    二本目はタイトルで悪徳的かなと思ったらそうでも無く、直前にそれ以前の本を読んでいたので社交的だなって印象
    全体に上手いし感心する点はとても多いんだけど面白いかと尋ねられると首ひねるのはSF的なのかも

    [2019-08]
    原13〜27。マハーバーラタから派生して長い小説を読もうで本書。現状だとさらに長い本はザラが本書感想の肝でもある
    井上究一郎 マルセル・プルースト 「筑摩世界文学大系 プルースト(失われた時を求めて)」を読んだ
    .
    上記で今なら同じ内容でも更に洗練・コンパクト化はザラなんでお薦めできないだが、研究用として価値がとても高い
    当時の日常が記録されてる。第一次大戦直前と凄そうで反映も多少はあるが、実際は延々と続く社交世界でとても退屈
    本書の重要な価値は最初と最後だけと言っても良いが、この長さと内容だから説得力を持つで時間の事を考えている
    .
    意識内かつ小説内では時間が超越される発見は恐らく本書が初で、見解や意味や感情も変える時間の効用にも触れる
    台詞なんかも良く社交の意義や本書も含めた書籍・人生の意義の再発見もある。大変だったがたいへん参考になった

    [2019-08]
    刊09〜。ラノベは色々あって優先度低めにしてたんだけど、時間が空いたのと資料用に調べたかったんで読んで来た
    川原礫 「ソードアート・オンライン 1-16」
    川原礫 「ソードアート・オンライン プログレッシブ 1-4」
    時雨沢恵一 「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1-3」を読んだ
    .
    アニメが有名で一期分だけ見てる。アニメの方がヒットしたんで商品も色々と出てDTAでも出てるんで資料用の側面強い
    上記以外でも本作はユニークな点多く、デビュー08の作家なんだけど本作で評価されたで無く別作出す時に今作もで出た
    本来は01頃からネットで公開していた作。なろう系の先駆的とも言えるし、成功した事でなろう系勃興の起点にもなった筈
    .
    本来作のストックから増量で調査分から先も存在している。また増量過程から途中でパラレル版出るなど普通の展開してない
    上記なろう系から逆にフィードバックされたと思える部分もあるしで興味深い。以下派生策も含めて既読分の簡単なメモ
    -
    刊09。1。上記でアニメ版を見てて原作こんなに短いのと驚く。出版に辺り一巻で完結する様にしてもう終わり!?ともなる
    刊09。2。2で主人公以外の短編集とこれも異例な展開をしている。アニメ版でスポット当たったキャラが出番少ないのも驚き
    刊09-10。3+4。今作で続き物となるが未見のアニメ二期版の筈。世界観をガラッと変えつつ統一持たせていくのも他にない
    刊10。5+6。これも上記で継承。後に派生する銃世界かつトーナメント物に近い作り。異世界物でも明らかに既存品と異なる
    刊11。7-9。1の世界観かつ過去に時系列戻し。内容的に7は前後に繋がる死生テーマがより強調され作品内容を深めている
    刊11。8+0。これも上記かつ一期アニメ版にも繁栄の筈。神話等の追加で補強される過程を今作は一人が数年で実行してる
    刊11-14。10-14。ARでまたも別世界、さらにハイファンタジー要素+短編版テーマ拡張+二世界間でのミステリーと進化してる
    刊14-15。15+16。上記を継承し二世界の対立と世界を更に拡張かつ統一化。先例はあるけどここまでの拡大ぶりは凄い
    .
    既刊分はこの段階で確認できただけで21+6+9冊だが今はここまで、今作家は本書と並行しアクセルワールドも続けている
    完全な型破りで出版社が出したのは英断だし、この内容でついて行った読者も凄いと思い、まったく新しい物が出来て成功した
    本書は外伝的な作品が存在するがこれも既読分だけを上げていく。この外伝展開も上記で他にないまったく新しい物になってる
    .
    刊12-14。ソードアート・オンライン プログレッシブ1-4。本作は1に戻って補完しつつパラレル展開にした物になる。
    アニメ版は後年に出された追加分と本書を再構成して提出されている。ライブ感を維持しつつ構成可能と他にない物となった
    .
    刊14-15。ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン1-3。別作家が5+6世界観で書いた作品
    世界が複数に分割されているからなせる技で、時空間でなす先例はあるが明らかに違う。作家個性の点でも長所短所確認可

    ■ 三枝充恵 「人類の知的遺産 14 ヴァスバンドゥ」
    ■ 坂野雄二+岩本隆茂監訳 ポール M.サルコフスキス/編 「認知行動療法 臨床と研究の発展」
    ■ 週刊少年マガジン編集部/編 「少年マガジンの黄金時代 -特集・記事と大伴昌司の世界」
    ■ 高木 まさき/監修
    ■ 語彙を広げる!書いて、話して、伝わることば -光村の国語- 3
     考えを伝える 随筆を書く 物語を書く 詩を書く 短歌・俳句を作る
    ■ 有元 秀文 「必ず「PISA型読解力」が育つ七つの授業改革
     「読解表現力」と「クリティカル・リーディング」を育てる方法」
    ■ 阿部 昇 「国語力をつける物語・小説の「読み」の授業 PISA読解力を超えるあたらしい授業の提案」
    ■ 「少年小説大系 別巻 5 少年小説研究」
    ■ 築地誠子訳 タニス・リー 「パイレーティカ -女海賊アートの冒険」
    ■ 橘 公司 「蒼穹のカルマ1-3」
    ■ 竹宮ゆゆこ 「とらドラ! 1-3」

    Vol3521(2020-06-05)
    [2018-06]
    世界の名著に入ってない人。誰なんだろうだが、国宝の仏像になっていて三蔵法師がつけた中華訳の世親で有名
    三枝充恵 「人類の知的遺産 14 ヴァスバンドゥ」を読んだ
    .
    二人説や複数説もあるがだいたい5C頃のインドの人。大乗移行期に属して大量の仏教注釈書を書き残している
    観念的な考えへの移行時期でもある。宗教の基本でもある世界をどう考えるかを当時のインド文献や仏教で考えた
    当然科学で調査可能な現代の認識とは異なり、結果的にアニメやラノベの設定資料集を読んでるみたいになってくる
    .
    有名なネタではアーラヤ識。なんで生きてるかを考えた結果の答えだが比喩をあまり使わない人なんで観念的になる
    ただ人間心理の特に怒りに関する考察や観察の点では優れた所がある。仏教が哲学傾向を帯びてくる理由もわかる

    [2017-02]
    原96。別書の心理学大辞典でサルコフスキを突き止めて借りて来た。原書年代でわかる様に最近の手法
    坂野雄二+岩本隆茂監訳 ポール M.サルコフスキス/編 「認知行動療法 臨床と研究の発展」を読んだ
    .
    ちょうどラノベ作家扱ってた時期の本。一言で言うと意識して意識変える。事実でない主観の誤認を修正する
    更に同時期に放送大学の講義でも目にしてた。実際でも使われ成果あり、今書も論文集だが広範囲を扱う
    なぜそういう行動に出るかの説明にもなるので面白い。頭がお花畑系の人の実際の様子も簡単に記述ある
    .
    興味深いのがギャンブル依存の項もある所。誤認も妄信の発生しやすい物で錯覚や確立の話とも絡んでくる
    上記ギャンブルの様に病気じゃ無くても応用可能。論文で比較的読み易くて、根本の本じゃ無いが勉強になった

    [2017-04-21]
    08刊。サイトで扱ってるラノベ作家絡みの資料とも言える。1959から1976までの記事を抜粋して紹介
    週刊少年マガジン編集部/編 「少年マガジンの黄金時代 -特集・記事と大伴昌司の世界」を読んだ
    .
    文化的な影響面で興味ある。スポーツ・音楽・格闘技・オカルトなど扱った記事が後に継承された部分は多いと感じた
    今だと週刊誌的と言える。当時の漫画家も含む著名人の写真やインタビューなど詳しい様子がわかる
    一徹人生相談が顕著だが当時の価値観がわかる。同時に何を理想とし、結果どうなったかかも今なら資料になる
    .
    力石葬式に伴う各種演出も確認。上記通りで週刊誌に近く、情報の不確かさと共にコピーの上手さなもポイント
    現状だと週刊誌が兼任する分野で、同時にマガジンが当時の読者に寄り添い過ぎた結果、新規客を確保し損ねたともわかる

    [2017-04]
    刊13。サイトで扱ったラノベ作家絡みの資料とも言える。基本的に子供向け書籍はわかりやすいので自分はよく使う
    高木 まさき/監修
    語彙を広げる!書いて、話して、伝わることば -光村の国語- 3 考えを伝える 随筆を書く 物語を書く 詩を書く 短歌・俳句を作る
    .
    感想文の書き方もあるので即実践にも使える。それ意外にもタイトル通りで創作にまつわる事が、単語表付きで紹介
    種明かしすると、これは先に読んだ教師向けの対PISA対策用教育方法を実践した教え方になる。対象は児童で分かり易い
    音楽の感想の書き方なんかは感心した。他にも随筆なんかは具体的にどういう文かわからんかったので納得
    .
    昔の教育法と違って論文や意見文の書き方にも近いが説得力はあると思う。昔の人は反発もあるかなと
    実際に使う上でも参考になったし、こういう方法あるんかと勉強になった。すぐ読めてすぐ使えるのは良い本

    [2017-04]
    刊08。雑記で扱ったラノベ作家絡みとも言える。説明に疑問があったんで現状の国語教育を調べ直した
    有元 秀文 「必ず「PISA型読解力」が育つ七つの授業改革 「読解表現力」と「クリティカル・リーディング」を育てる方法」を読んだ
    .
    先に調べたOECDにも関連する。PISAは世界での学力調査。03に日がこの調査で大敗北した事に端を発する
    問題は読解力。今書は状況改善の為の調査報告とも言える。筆者が中心となり現状の国語教育を改革している
    実施は最近からになり、世代によって国語教育の内容が変化している。日文化の問題点の指摘とも言える
    .
    前述の自分の問題点は生徒の質問に対する回答が教科書にそう書かれているから。まっとうな説明と思えなかった
    他にも古い考えとされる自作の批判を禁ずる演劇人などもいる。現状ではそういう考えが主流で問題が根深い事がわかる

    [2017-04]
    刊15。雑記で扱ったラノベ作家絡みとも言える。具体的な授業方針であると同時に作品解読の手引書にもなる
    阿部 昇 「国語力をつける物語・小説の「読み」の授業 PISA読解力を超えるあたらしい授業の提案」を読んだ
    .
    昔の教育の悪害の取り扱った作品を褒めないといけないを全否定してるので面白い所ある。同時に発見も増える
    自分は古い方式で学んでるので複雑な点もあるが納得はする。海外の方式。以前調べた構造分析の方法も含み面白かった
    方法論で具体例やリストも挙げつつでわかりやすい。参考書籍もある程度書かれているので、考えの変化を追える
    .
    日方式で無く、年取った人は怒る部分もあるかなと思う。ただ作品を分断して、よりわかりやすく段階に分けて理解していく
    浸透すると面白い見方も増えてくると思う。教育に論争あるのも発見。ちゃんと理屈通り実践的で読んでても楽しかった

    [2018-03]
    刊97。以前も戦前研究で発見あったが同様に今回もSF・ラノベでの作家発言・歴史記録への不審が調査理由
    「少年小説大系 別巻 5 少年小説研究」を読んだ
    .
    50〜80年代の研究を関与者・エッセイ等も含め幅広く収録。80年代にSF関係者は事情を察知も資料
    戦中・戦後は不正がある。赤い鳥を巡る歴史記録隠蔽・操作があり、研究もその不審や中傷否定
    一方で作家研究や見解もあり奇人ぶりやポリシーの分析もある。乱歩のゴーストや阿部寛の豪遊など
    .
    ラノベ歴史とも関係する挿絵の重視や文豪参加と重要性も大事。SFもジャンルとして存在も記録点
    戦中・戦後の記録の不信や中傷の伝聞正史化も興味ある。時代性でも戦争利用して得した奴がいる

    [2018-12-09]
    原04。海賊調査から。自分でもなんで急にと思ったがこの時期の肉が対海賊キャラ戦でその加減みたい
    築地誠子訳 タニス・リー 「パイレーティカ -女海賊アートの冒険」を読んだ
    .
    なんとルルル文庫。タニス・リーは以前に読んだことがあって、こういうのもあるんだなぁで借りて来た
    ターゲット層設定や出版社意図や翻訳の手馴れてなさで可哀想な結果になってる。どっちかというと児童文学ノリ
    児童文学だとありだがラノベレーベルではちょっと難しい。そういうジャンル的な事も含め巻末になぜかルルル大賞講評
    .
    資料を後追いで調べると選考者も人選ミスと思う。ガガガで活動後作家が活動停止になるなど小学館に良い印象も無い
    ルルル文庫HPは死に、受賞者もほぼ生き残れず、ルルル大賞も終了。駄目な所は最初から人材を潰す兆しがある

    [2018-07-10]
    刊09。ラノベ扱ってる関連から。代表作はデート・ア・ライブなんだが貸出中でデビュー作で準入選した今作
    橘 公司 「蒼穹のカルマ1-3」を読んだ
    .
    この人自体はスレイヤーズアンソロで短編読んでて富士見の稼ぎ頭の一人で頭一つ抜けてたが、今作も資料性高い
    作品として言うと長所短所がくっきりと出ていて、上記でも神坂一最後の審査と書いてたが神坂一直系ともいえる出来
    二巻あとがきで友達がキャラの名前憶えてないネタがあるが、実際勢いだけとも異常な感情の動きが表現できてるとも
    .
    また展開も寄せ鍋と書いてるがまとまりなく、三巻まで読んでても騎士物がとつぜん学園物になったりとハチャメチャ
    ただ編集推薦文にある様に伝統的ファンタジア。上記の欠点に見えそうな部分が長所かつ特徴になった点でも興味深い

    [2018-06]
    刊06〜09。ラノベ扱ってる関連から。アニメ版を見ていて凄く面白くて気になってた作。現在は一般に以降
    竹宮ゆゆこ 「とらドラ! 1-3」を読んだ
    .
    これは原作も相当に凄くてびっくりしてしまった。日常でラブコメなんで問題が無い訳じゃないがそれを凌駕してる
    状況が相当に絶望的なんだけど感じさせないし、そこで明るい部分やどう解決していくかで現実味や希望がある
    見えていない不安を見えてないけど具現化するなど、文章の部分でも異常に光ってる部分があってここも良い
    .
    人物に関しても問題のある人たちと言うのが実際なのに魅力的に映ってしまうのはただ事じゃないと思う
    あとがきがたらこスパネタ中心で害が無くそれでいて好感持たせるのも上手くて、読んで良かったかつ続きも読みたい良作

    ■ 定金 伸治「ジハード 1-3」
    ■ ヤマグチノボル 「ゼロの使い魔 1-3」
    ■ タツノコプロ監修 「逆転イッパツマンCOMPLETE BOOK タイムボカンシリーズ」
    ■ 安藤ミキオ+藤津亮太+キムラケイサク+ひのき一志他 「タイムボカンシリーズ大解剖」
     (含むタイムボカン全集1・2、タイムボカン超キャラ超メカ全集、CDタイムボカン 名曲の夕べ)
    ■ 原正人訳 ヌマ・サドゥール+メビウス 「メビウス博士とジル氏 二人の漫画家が語る創作の秘密」
    ■ 渋谷直角編 「定本コロコロ縛伝!!1977-2009 コロコロコミック全史」
    ■ 米沢嘉博構成 「別冊太陽 少年マンガの世界 -子どもの昭和史- 1 昭和二十年-三十五年」
    ■ 米沢嘉博構成 「別冊太陽 少年マンガの世界 -子どもの昭和史- 2 昭和三十五年-六十四年」
    ■ 米沢嘉博構成 「別冊太陽 少女マンガの世界 -子どもの昭和史- 1 昭和20年-37年」を読んだ
    ■ 竹内 好、市川 宏、杉本 達夫訳 「河出世界文学全集 21 魯迅・老舎
     狂人日記、孔乙己、薬、明日、小さな出来事、髪の話、風波、故郷、阿Q正伝、端午の節季、
     白光、兎と猫、あひるの喜劇、宮芝居、祝福、酒楼にて、幸福な家庭、石鹸、常夜灯、引き廻し
     高先生、孤独者、傷逝、兄弟、離婚、藤野先生、范愛農、故事新編
     駱駝祥子」
    ■ 竹内ゆかり 「図解雑学 最新イヌの心理」
    ■ 今泉 忠明 「図解雑学 最新ネコの心理」

    Vol3519(2020-05-29)
    [2018-05-05]
    刊93-94。ラノベ作家印象が悪化してる時に希望的に良い仕事している乙一からの流れになる
    定金 伸治「ジハード 1-3」を読んだ
    .
    日日日もファンと呟いた作家。集英社のラノベ文学賞第一弾で、以後も続いて文庫化もされテロ戦争の時にも売れた
    内容的にはラノベと一般向けの中間と言った所。何に影響受けているかも一発でわかるが、年代的な面もあり古い
    集英社レーベルで漫画が付き漫画版もそこそこはいった。別本の案内で宮下あきら&菊池秀行があったのも発見
    .
    一巻が読み難くて以後は改善されている。読み難い部分や上記で古臭い部分はあるが作家の個性は出て独自性ある
    セリフや文の端々にキレの良い部分があるのもポイントが高い。絵も含め今読むと辛い所もあるが作家の歴史にはなる

    [2018-05-25]
    刊04。橘ぱん絡みと言えるかも。アニメや同人の印象が強いんで、原作はぎゃくにこんなのだったかと驚く所多い
    ヤマグチノボル 「ゼロの使い魔 1-3」を読んだ
    .
    スレイヤーズなんかに近い部分もあるが、設定をわりとしっかり作ってキャラも多数出ているのも驚く部分
    上記も含めて読み終わった後での印象は人物の言動が中心になるんだが、ここらは許容がどうなるかで興味深い
    設定に無理が無くて自然に受け入れられる事とともに、自分の性欲をストレートに出しているのも好感が持てる
    .
    MF文庫だがえむえむっ!が同系列になるのも納得した。共に作者が亡くなられてる点でも業が深い所はある
    ラノベ読みやMFの傾向と共に、ターゲットが誰かと言う点やテーマ的な部分での美しさなんかも興味深い作だった

    [2018-05-25]
    刊18。乙一絡みや逆三の放送や機会があったと理由は色々あったが、再放送で見てた時にドンピシャで驚きかつ喜び
    タツノコプロ監修 「逆転イッパツマンCOMPLETE BOOK タイムボカンシリーズ」を読んだ
    .
    82とやっぱり古い作品になってしまうんで、資料が紛失しているや関係者が死んでいるや先入感が先行と難しさはある
    それでも現状で集められる資料やインタビューは全て拾っていて、もう二度と出ないであろうと言う事も含めとても充実
    特に押井守インタビューやコンテ収録は大きい。あまり聞かれないであろう昔の仕事やギャグの見解を聞けるのも貴重
    .
    大河原邦夫が試作用の自作木工モデル残していてのもポイント高い。先の資料には無い当時のプラモも資料性ある
    顧みられ難い作品群であるし、現状見解も先入観が出てしまうがアニメやギャグの発展経緯として出た事に価値ある一冊

    [2018-03-17]
    刊16。乙一絡みと調べたかったもあって、ボカン系をずっと見てサイトで簡易感想を上げてもいた
    安藤ミキオ+藤津亮太+キムラケイサク+ひのき一志他 「タイムボカンシリーズ大解剖」を読んだ
    .
    先行資料としてタイムボカン全集1・2+タイムボカン超キャラ超メカ全集+CDタイムボカン 名曲の夕べも読んでる
    イッパツマンムックと共に最近の本。本体907円でコンビニで売ってる類の本なんで期待は無理だが良い点も多い
    前述資料がひらめきまでだったんで以後も簡単に載ってるのは便利。またインタビューも色々と載っている

    [2018-03-17]
    原15。メビウスは漫画の歴史系資料やフィフスエレメントデザインなんかでも有名だがほぼ読んでない
    原正人訳 ヌマ・サドゥール+メビウス 「メビウス博士とジル氏 二人の漫画家が語る創作の秘密」を読んだ
    .
    影響は大きいんで創作論の一例として便利かなと。年代に分けての対談で読みながら仏の人とも再確認
    特に何もしていないがアルジェリア戦争に参加したなど、仏の教育事情的な思い出と共に自叙伝的でもある
    聞き手も芸術の人なんで時に口論的にヒートアップ。シルバーサーファーへの参加や日漫画での仕事もある
    .
    面白けど人格的にはかなりキテる。ハッパ愛好してニューエイジしてオカルトに傾倒してと大丈夫?なお人
    スタンさん・フェリーニ等の寄稿も収録。上記で早死にしているが技術と共に突き抜けた人の例で面白い

    [13-08-25]
    今も元気なコロコロ、世代的にも被り懐かしい話題やインタビューも満載と盛り沢山の内容
    渋谷直角編 「定本コロコロ縛伝!!1977-2009 コロコロコミック全史」を読んだ
    .
    ジャンプ参考の編集方針、相手側マシリトの当時視点での戦況分析インタビューまでも掲載
    F先生はもちろん懐かしのコロコロ作家のインタビューや裏話も満載で資料性は非常に高い
    高橋名人などのインタビューもあり、企業との連携や特写にかける熱い情熱と真剣な紙面作り
    .
    入れ替わり五年でアンテナ範囲も半年から一年先、作家も無名と厳しい条件ながら行動は早い
    小学館はベテラン中心の印象だがコロコロとビック系だけは底知れないと思うので勉強になる

    [2018-08]
    刊91+96。つの丸絡みのネタで出せないかで借りてきた。少女漫画は2もあるが目的が左記なんで省略
    米沢嘉博構成 「別冊太陽 少年マンガの世界 -子どもの昭和史- 1 昭和二十年-三十五年」
    米沢嘉博構成 「別冊太陽 少年マンガの世界 -子どもの昭和史- 2 昭和三十五年-六十四年」
    米沢嘉博構成 「別冊太陽 少女マンガの世界 -子どもの昭和史- 1 昭和20年-37年」を読んだ
    .
    上記目的以外にも70年代以降のジャンプ以外の動向を探りたかったや、年取った人が影響受けた作を調査したいもある
    漫画の研究は主観頼みになるんで70年代以降は弱く、80年代に至っては否定的もありなかなか見えてこない面もある
    荒俣宏やとりみき等の寄稿も収録。これも個人の感想でジャンプ等の特集番組でも他誌は扱わず難しいジャンルになる
    .
    昔のホラーは総称してこわい漫画扱いだったり、貸本が全盛期7〜8千冊晩年1500冊悪魔くん900冊オーダーなどデータも
    古賀新一が古くからやってる事の他、著名人の少女漫画参加、各紙の編集方針・流行との関係・隠れた名作と発見多い

    [2019-08]
    原20Cごろ。タイトルは知ってたし、以前にも中華戯曲は読んでるしで研究も含め読んだけど疲れてしまう内容だった
    竹内 好、市川 宏、杉本 達夫訳 「河出世界文学全集 21 魯迅・老舎
    狂人日記、孔乙己、薬、明日、小さな出来事、髪の話、風波、故郷、阿Q正伝、端午の節季、
    白光、兎と猫、あひるの喜劇、宮芝居、祝福、酒楼にて、幸福な家庭、石鹸、常夜灯、引き廻し
    高先生、孤独者、傷逝、兄弟、離婚、藤野先生、范愛農、故事新編
    駱駝祥子」を読んだ
    .
    延々と続く愚痴と不平不満が正直な感想で、良く出来ていたとしてもそんなもん読まされる気にもなってくれ感はある
    魯迅の方は表題作通りで頭がおかしい人を経緯を含めて上手く描いている。当人が議論好きらしく反映はあるかも
    老舎は上記なんだけど凄く上手い。日で例えるなら渡る世間は鬼ばかりなんかにも近くて、悲惨なんだけどユーモア
    .
    具体的には感情や事件の変転が激しく、なおかつ悲惨に対し客観的な所。努力への絶望で近年のつの丸的かも
    同情や納得は出来るが最初に書いた通り。客観視するは自己治癒的かつ生産的だが、最後は作品に似て悲惨と反映

    [2018-10-22]
    刊11。つの丸絡みも兼ねているが、むかし自分も飼っていたし、最新情報が知りたかったからもある
    竹内ゆかり 「図解雑学 最新イヌの心理」を読んだ
    .
    だいたいああすりゃ良かったで後悔に陥るが、理由は実際はこう考えていたと後でわかるからになる
    それはそれとして家畜化するとどうなるかという点や、極端かつわかりやすい形で行動が出て人間に応用も出来る
    主人をどう捉えているかで、自分への役割で考えているは最近の発見。自分をイヌともよく分かっている
    .
    近所でもイヌを飼っていてどう可愛がるかや、何を考えているかの手引きにもなる。信頼されていて良かった
    高齢犬の扱いの項が上記から再発見になる。性格もおっとりかつ真似して笑うで昔の事ばっかり考えてしまう

    [2018-10]
    刊11。つの丸絡みも兼ねているからの派生。ネコに関しては詳しくわからないので、野良の生態確認も兼ねている
    今泉 忠明 「図解雑学 最新ネコの心理」を読んだ
    .
    感情変化のチャート図など、単純化されているんで人間にも応用可と思いながら読んだ。ネコは感情変化が早い
    いじめ原因はしっとから、家畜化されている点での甘えや逆に人間が何を求め、態度をどう誤解し感じるかも面白い
    好奇心が恐怖に変わり無関心になるなど、加齢による変化と維持法なんかも人間に適応できる部分だと思う
    .
    怖れ混じりの攻撃反応や、どうしようの葛藤やストレスからの同じ行動の繰り返しや不適切反応での対処も人間に応用可
    顔の表情読み取りもある他、ネコのロジックで動いていてよく観察するとみえる点や、最新でのゴロゴロ要求説など発見多

    ■ 小林 快次/監修 「大昔の生きもの(ポプラディア大図鑑WONDA 14)」
    ■ 土屋晶子訳 ドゥーガル・ディクソン 「フューチャー・イズ・ワイルド 驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界」
    ■ 今泉吉典訳 ドゥーガル・ディクソン 「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界」
    ■ 熊谷鉱司訳 ドゥーガル・ディクソン&R・マシューズ 「古代生物大図鑑」
    ■ 別宮貞徳監訳 キャロライン・デイヴィス/編著 「図説馬と人の歴史全書」
    ■ 中畑雅紀 「高齢犬と楽しく暮らす 愛犬を元気で長生きさせるコツ」
    ■ 佐藤恵子訳 マーリーン・ズック 「性淘汰 ヒトは動物の性から何を学べるのか」
    ■ 渡辺政隆訳 オリヴィア・ジャドソン 「ドクター・タチアナの男と女の生物学講座 セックスが生物を進化させた」
    ■ 土屋晶子訳 バーバラ・N.ホロウィッツ 「人間と動物の病気を一緒にみる -医療を変える汎動物学の発想」
    ■ 高槻成紀 「タヌキ学入門」

    Vol3517(2020-05-22)
    [2017-04]
    14刊。子供向け書籍はわかりやすく自分はよく使う。こんなもんタイトルからして面白いと決まっている
    小林 快次/監修 「大昔の生きもの(ポプラディア大図鑑WONDA 14)」を読んだ
    .
    再現したイラスト多数で奇妙な生物を多数紹介。ただ現代でも似た様な奴はいて、連続性は発見できる
    人間と比較したサイズ表や、表記の意味、面白いトリビアと充実。昔の生物はどいつもビックサイズ
    今の文明はせいぜい数千年だが、人間だけでも数十万年、生物全体だと数億年とスケールの大きさが楽しい
    .
    動物の先祖探しや、人間の別verなど楽しく興味をそそられる。絶滅の危機と絶滅も過去にあり脆さと堅強さがわかる
    豆知識も多数収録。単純に読んでいて楽しかったし、現状の生物の連続性など再発見もあった

    [2017-04]
    原03。アフターマンの続編とも言える。今回は大陸移動や環境変化も含めて考えている
    土屋晶子訳 ドゥーガル・ディクソン 「フューチャー・イズ・ワイルド 驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界」を読んだ
    .
    専門の研究者の意見も参考にしていて、より現実味があると思う。大陸くっつく説を展開している
    時間を以前より広げているので、より面白い生き物が出てくる。イラストもCGで描かれて、よりそれっぽくなってる
    アフターマンと同じで収斂進化で考えている。見慣れた生き物が変化するから見た目的にも面白い
    .
    小説という訳ではないが世界や動物の描写が中心。世界が舞台のSF小説や紀行文を読んでいる雰囲気
    目玉は宇宙人みたいに進化したイカ。発想を以前より広げているので、見た目的にも面白い生物が増えている

    [2017-04]
    原81。最近刊の古代の生き物図鑑から派生させた。人間の進化した奴を借りる筈が間違えた
    今泉吉典訳 ドゥーガル・ディクソン 「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界」を読んだ
    .
    間違えたが筆者の発展歴史はわかる。まだ分子生物学が無かった時代の本なんだなと読みながら確認
    進化がどういう風に起こるかを解説した本でもある。先に図鑑系を調べているので、ここらは面白い所ある
    地形に適応してくると関連性なく似てくる収斂進化で考えている。また人類が絶滅した状態も前提になる
    .
    害獣と言われてた連中が発展して、地形に適応した形になるでしょうという予想。鼠や兎や猪なんかの進化形
    図版は豊富で文も簡単なんで読み物として楽しいと思う。後の巻にもあるが筆者はアルマジロ的な装甲系が好きみたい

    [2017-04]
    原92。タイトルで借り出してアフターマンの作者と知って、元々こういうジャンルの人かと納得
    熊谷鉱司訳 ドゥーガル・ディクソン&R・マシューズ 「古代生物大図鑑」を読んだ
    .
    子供向け+少し古い本と言う事で内容は薄口になってる。紹介は250種。ただ全編イラストを使用
    特徴的な生物を紹介。絵で描かれた物は想像力を刺激する一方で、CGの様に説得力は少し落ちる
    こういうのも時代で日々更新される物なんで、鵜呑みにするのは今だと問題あるが、読み物としては楽しい
    .
    面白可笑しく描くのがこれ系は鉄板。同時進行で調べてるので、現実の類似した生物が頭に浮かぶ所はある
    人間の誕生とかはまだ調べてない部分で面白かった。火や道具の使用は意外と早かったのねえと

    [2018-11]
    原98。別書を読む予定だったけど、検索に出て面白そうで予定を変更して借りて来たつの丸ウマ娘絡み
    別宮貞徳監訳 キャロライン・デイヴィス/編著 「図説馬と人の歴史全書」を読んだ
    .
    最初にカラー図版で馬の品種紹介があり、パットン将軍に救われたリピツァーナの話なんかも出てくる
    後は馬系図鑑でもお馴染みの流れだが、動物学的な事だけでなく神話・軍事・スポーツと全域でまとめ範囲が広い
    範囲は広くてもわかりやすい文と図版付きで、芸術の項なんかは図版の多さが効いて馬芸術名作集にもなる
    .
    馬術の項もあるんで調教の歴史もわかるが、馬の性質とも関連して軍事にもどう活かしたかがわかってくる
    馬が人の改良型のブラジル民間信仰や、馬に隠れる秘密の先住民騎乗法など逸話も豊富で楽しい本

    [2018-10]
    刊03。つの丸絡みも兼ねているが、むかし自分も飼っていた点からの派生。別書参考資料だが劇的発見は特にない
    中畑雅紀 「高齢犬と楽しく暮らす 愛犬を元気で長生きさせるコツ」を読んだ
    .
    実例からの細かいQ&A集と言うよりかは基礎的な事をまとめた本で、普通の犬の飼い方の本と類似している
    痴呆なんかの対策法も軽くだが何点かは載っている。病気対策が中心でどういう症状が出てどう予防するかなど
    動物の研究が実際は進んでいない事の反映でもあると思うし、高齢犬となるとデータ自体集めにくいのもあるんかなと
    .
    犬種ごとに出やすい問題も書かれていて、限定的だが皮膚炎や骨格の問題など先天的な問題も多い
    死んだ犬の事を考えて後悔しても仕方ないと思いつつも、これも出来たなどの発見はあり、予防策としては興味もある

    [2017-02]
    原02。後に出された本の解説で本書が偏ってるという指摘あった。実際に読むと偏ってて数年で何が起きたという印象
    佐藤恵子訳 マーリーン・ズック 「性淘汰 ヒトは動物の性から何を学べるのか」を読んだ
    .
    分子生物学は未だ発展途中+疑似科学とも結びつきやすい。日でも教授でもなんでもない人が偽って本出してる詐欺がある
    そんな訳でそれらに対する反論が中心になる。主張が強くなりすぎると文は面白くなくなる見本みたいな本
    あまりに読み難い内容で何故かと思いながら読んでた。結論がわかってる話の繰り返しだからかなあと
    .
    それ系が何を目的としているかの分析がある。そこに注目すると科学の本というより詐欺対策や人間心理の研究本になる
    これ系は面白い主張や仮説もあるが注意が必要という注意喚起の本。同時に説明下手な文のサンプル

    [2017-02]
    原02。以前に読んだ性行動の進化の本が面白かったんで期待値高まりすぎ。重複もありボチボチな点も
    渡辺政隆訳 オリヴィア・ジャドソン 「ドクター・タチアナの男と女の生物学講座 セックスが生物を進化させた」を読んだ
    .
    解説では褒めてるが擬人化して生物の悩み相談の形は自分には向かなかった。凄いのが多いので想像が出来ない
    これ系の後から出たちゃんとした本で先行して知識得てたのもマイナス要因。これ系も疑似科学的な学説がまかり通ってる
    読み難くはあるが事例は沢山載ってる。動物でとくに昆虫はエグいと思える生殖技術を発展させたの多い
    .
    不思議だった産まれた時から妊娠してる虫の秘密はわかった。研究段階の仮設だが理由の考察まであるのは良い
    人間だけに焦点を当てがちだが、生物全体で見るとバリエーションは多彩で生物は面白いもんだなあと納得出来る

    [2017-02]
    原12。人間の異常行動を調べてて行きついた。動物の似た行動から解決策を探ろうと言う発想
    土屋晶子訳 バーバラ・N.ホロウィッツ 「人間と動物の病気を一緒にみる -医療を変える汎動物学の発想」を読んだ
    .
    当然変わった逸話が大量に載ってるので面白い。性的な物も含み、病気はもちろん変態に近い行動も動物はする
    拒食症は温かくすると良い。何故そうなるかの説明や、どう解決しどう人間に応用出来るかの事例も沢山載ってる
    狸の気絶による生還。一見すると理不尽な行動も自然状態では有効な事や、ストレスが身体に及ぼす影響もわかる
    .
    動物使った物理的な実験はあるが、心理的な事に関してもこういう接近の仕方あるのは面白く、物事の見方が変わる
    意味不明な事項に対しての説明や解決法があると思うと納得できる部分も多い。下世話的に性欲増強の話なんかもある

    [2016-04-27]
    Twitterで宣伝みて。内容的には軽い所もある。だがタヌキ研究自体少ないのも実際
    高槻成紀 「タヌキ学入門」を読んだ
    .
    15年の本。先行書籍と重複点もある。文自体は読み易い。図版も多い。最新の調査記録もある
    以前この人の別著作も読んでるが、読み易さ重視で軽さが出てしまうのは変らず。長所短所ある
    東北の震災後のタヌキの帰還なんて面白い話も扱ってる。基礎的な事を調べるにはベスト
    .
    文化面でのタヌキの扱いも重視してるのは高ポイント。ただこれも軽い。生態学専門の人で仕方ない
    自分はタヌキに関しては類型という形で米国文化も考えてる。生態含め、かなり面白い動物と思う

    ■ 倉骨彰訳 ジャレド・ダイアモンド 「銃・病原菌・鉄」
    ■ 倉骨彰訳 ジャレド・ダイアモンド 「昨日までの世界 文明の源流と人類の未来」
    ■ 中尾ゆかり訳 テンプル・グランディン+リチャード・パネク 「自閉症の脳を読み解く どのように考え、感じているのか」
    ■ 中尾ゆかり訳 テンプル・グランディン 「自閉症感覚 かくれた能力を引きだす方法」
    ■ カニングハム久子訳 テンプル・グランディン+マーガレット・M. スカリアーノ 「我、自閉症に生まれて」
    ■ 竹内和世訳 アレクサンドラ・ホロウィッツ 「犬から見た世界」
    ■ 櫻町翠軒訳 スティーヴン・ジェイ・グールド 「パンダの親指 進化論再考」
    ■ 渡辺宗考・日高敏孝・宇野弘之訳 N・ティンベルヘン 「動物のことば 動物の社会的行動」
    ■ 長野敬他訳 マリアン・S・ドーキンズ 「動物たちの心の世界」
    ■ 渡辺政隆訳 ドナルド・R・グリフィン 「動物は何を考えているか」
    ■ 長野敬・宮木陽子訳 ドナルド・R・グリフィン 「動物の心」

    Vol3515(2020-05-15)
    [2016-03]
    97年刊。ピューリツァー賞と日本の花博の賞受賞。先に読んだ本から格段にグレードアップ
    倉骨彰訳 ジャレド・ダイアモンド 「銃・病原菌・鉄」を読んだ
    .
    何が西洋を覇者にしたのか。そしてそれは何故発生したのか。そこでタイトルの件と環境が要因の話となる
    図版で説明してる所もありわかりやすい。文化の発生が如何にして起こるかの本でもあり、逸話が豊富
    病原菌は自分も想定してなかった要因。絶妙な地域の妙。自生の家畜動物の話に、食べ物の話など農耕の話題
    .
    発明が何故出たかの話もある。中国が覇権を取れない原因。新発明も積み重ねの結果と言うのは納得いく所
    他の人の研究を総括してると感じる所もあるが、見事にまとめてる。主張のバランスも良く大変刺激有り面白かった

    [2018-08]
    原12。あのジャレド・ダイアモンド。最近の本でも貸出が多く今書も予約入っているなどよく読まれているとわかる
    倉骨彰訳 ジャレド・ダイアモンド 「昨日までの世界 文明の源流と人類の未来」を読んだ
    .
    お化けなんかの棚に置いてあってなんでかなと思ったら宗教の項も扱っている。世界が移り変わっていく変遷での宗教
    同時期にマフィアの世界の本も読んでいたので過去世界の暴力も類似で分かり易い。報復が元の昔の戦争も扱っている
    皆殺しにするまで戦うなどの他に、作者実体験の未開地での他人への見解など昔の世界の暴力性が実感できる
    .
    ビジネス相手や近親者など友達概念も今とは違うし、一騎打ちの実際も個人的報復。日だと昔の田舎連想すると良い
    言語の統一を良しとする批判浴びそうな見解や、未だと虐待な古今東西の教育観念など読むだけで見方も広がる本

    [2014-11-04]
    動物行動学からスタートしたが最後には自分が興味持ってる脳の話に行きついた、成育の問題では無く遺伝や脳での障害
    中尾ゆかり訳 テンプル・グランディン+リチャード・パネク 「自閉症の脳を読み解く どのように考え、感じているのか」を読んだ
    .
    脳のどの領域に発展の違いがあるのかや・視覚障碍者の脳の働きなど、14年の本で最新情報が手に入るのも嬉しい
    脳関連の話も興味深いが実践的な弱点を強みに変える法や、タイプが三種類に分かれる話など最新の研究も紹介されてる
    画家・音楽家・小説家・科学者など過去の天才達にもその傾向があり、この人自身がどう認識してるかやサヴァンの話も出てくる
    .
    パターンを見る事の上手さ・木を見ないと森は見えない話・努力と才能など、違う事からまさに新しい視点が広がる
    遺伝子から治療する事に対する否定的な見解や社会で活躍できる事の実践的な提示など、病気に対する見方も180度変わった

    [2014-11-04]
    先に読んだ本が面白かったので更に追加、これは実践的にどう行動すれば社会に馴染めるかの話となる
    中尾ゆかり訳 テンプル・グランディン 「自閉症感覚 かくれた能力を引きだす方法」を読んだ
    .
    自閉症児は極端な形で出てるが弱い傾向は誰しも持ってると思う、そんな訳で普通の我々が読んでも実践的な本
    ありがとう・どうもを云える様にしようなど、要はコミュニケーションの問題で健常者でもこれが苦手だと苦労する事になる
    TVゲームにのめり込んだ時の対処法も我々にも当てはまる、興味の対象を関連から広げ実用的にまで高めれば良い
    .
    こだわりの強さを逆に上手く伸ばし健常者以上の能力を発揮するなんかも逆転の発想、苦労してる人なんで考えが幅広い
    自閉症に折り合いつけて能力発揮してる人の本なんで、鋭敏すぎる感覚とその対処法など人間の感じる能力の深さも実感

    [2014-10-31]
    動物行動学系の本から遡っての形となる、先の本の文は整ってたのも遡ると納得
    カニングハム久子訳 テンプル・グランディン+マーガレット・M. スカリアーノ 「我、自閉症に生まれて」を読んだ
    .
    まだ自閉症の病名が確立されてない時期で、克服するに至るほど高い資質もあり苦労する事となる
    逸話の数々はまさにそのもので、これが少し昔の本という事で会談時もその言動が出てたとわかる
    克服したといっても周囲と共生する術を努力で確立したのが正しい、その観察・推理力は後の技術とも繋がる
    .
    畜産でも使用する事となる締め付け機への情熱が共生とも関連ある、馬の話なんかも過去にある
    特異な症状で理解するのが難しい病気だが本人からの記述でちゃんと筋が通ってて、こういう世界を見てたのかと感心

    [2015-01-29]
    本国09年刊で動物行動学からの犬の研究となる、最近の研究知りたいんで借りてきた
    竹内和世訳 アレクサンドラ・ホロウィッツ 「犬から見た世界」を読んだ
    .
    動物行動学は変遷あってなるべく新しい資料見る必要ある、19C末的な擬人化しての話では無い
    哲学の自意識の話にも触れるが、意識とは何ぞやの問題も含むので文は少し難しめにはなる
    ただ犬飼った事ある人なら覚えのある実例を出して、これはこういう意味と説得力ある話に進める
    .
    狼の研究なんかで見方も最近は変ってきてるし、長い期間でのキツネの品種改良の話なんかもある
    別件の違う分野で読んでた資料が参照されてる所もあって話は繋がってると納得、内容的にも読み応えある

    [2014-08-25]
    わりと有名どころの書籍だが読んだ事なかったので、科学誌で発表されたエッセイのまとめ本
    櫻町翠軒訳 スティーヴン・ジェイ・グールド 「パンダの親指 進化論再考 上」を読んだ
    .
    タイトルからして軽い読み物と思うかもだが、実際は知識ある事を前提とした難しめの文も含む
    しかしながら表題の話など一般に親しみやすい文もあり、同時に動物に関する面白い逸話も多い
    この本では表題の他にミッキーマウスが時代と共に変化していった話など、全て進化論と絡めてる
    .
    下巻でも出てくるが進化論とはつきものでもある科学の発展過程での間違った見解の話も多い
    この巻では脳の大きさと知能の話や新発見を巡る間違いの推測など、ただそれらにも否定的では無い
    -
    上巻と同じくこれも知識あることを前提とする難しめのエッセイと、軽めの興味あるエッセイにわかれる
    櫻町翠軒訳 スティーヴン・ジェイ・グールド 「パンダの親指 進化論再考 下」を読んだ
    .
    この巻では恐竜に関する話や、体の大きさと時間に関する話などが逸話を交えつつ展開する
    副題に進化論再考とある様に、進化に関する話を元に話を膨らませていく形となる
    全ての岩は貝の化石だったの盲信の話も面白いが、これに関しても否定的な見解で無く意味を見出してる
    .
    磁気性のバクテリアの話なんかもあるがこの巻はどっちかというと難しめ、それでも文章は軽快
    有名で参考資料として挙げられる本ではあるがタイトルと違い難しかった印象、それでも読むべき点はある

    [2014-08-25]
    これは行動学の資料としてはかなり古めとなる、だがローレンツと並ぶ開祖の重要人物
    渡辺宗考・日高敏孝・宇野弘之訳 N・ティンベルヘン 「動物のことば 動物の社会的行動」を読んだ
    .
    書庫から出た本は年期入った表紙だった、動物のことばとはあるが主に行動を観察したレポとなる
    それだけに全編が興味深い逸話という事になり読み易い本、種類としては鳥・魚・昆虫等が対象となる
    当時は動物の行動は機械の様に自動的なものと考えられてたが、観察する人は動物好きと読んでてもわかる
    .
    後年の動物の意識も考える様に方針変わった別書籍と同時進行なので、その部分との比較でも面白い
    大量の行動の観察記録は今でも参考になる、こういうのも地道な研究の積み重ね

    [2014-08-25]
    似たタイプの書籍を同時進行で読む形をとったので記憶が混同しがちだが、これは93年と新しめ
    長野敬他訳 マリアン・S・ドーキンズ 「動物たちの心の世界」を読んだ
    .
    動物の研究は歴史があって初期は機械的そして現状は心があるという考えになってる、これは現状
    その変化点に位置する書籍は苦戦してる事がわかるが、本単体としては逸話の多い面白い動物の本
    これも動物の心がある事を証明する各種の逸話が紹介されてて、動物の賢さがわかる様になってる
    .
    数を数える話や推測する能力・騙す行動など、面白い実験の様子も多数紹介されそこも興味深い
    似たタイプの書籍と比較してもだいたい同じ逸話を扱ってるが、これは新しいので現状の事がわかる

    [2014-08-25]
    似たタイプの書籍を同時進行で読む形をとったので記憶が混同しがちだが、これは原著84年
    渡辺政隆訳 ドナルド・R・グリフィン 「動物は何を考えているか」を読んだ
    .
    動物の研究は歴史があって初期は機械的そして現状は心があるという考え、その変換点となった作者
    外国はまずデカルト起点とする意識の問題が先にあり、あとがきにもその部分は読み難いと指摘されてる
    それも最初だけで本文に入ると面白くて賢い動物の逸話が沢山紹介されてて、動物の本として楽しく読める
    .
    現状では違った見解となってる資料もあるが、人間の意識の研究と同時にこの分野も改革されたとわかる
    軽めの本と思ったら二段編成のボリュームある内容で驚き、しかしながら逸話が中心なんで読み易いと思う
    -
    似たタイプの書籍を同時進行で読む形をとったので記憶が混同しがちだが、これは92年の書籍
    長野敬・宮木陽子訳 ドナルド・R・グリフィン 「動物の心」を読んだ
    .
    70年代から80年・90年代とこれ系の書籍を同時進行で読む事なり記憶は混同したが、その変化は掴めた
    逸話は前書等と被る所もあるが協力して水害に対応するビーバーなど、賢い動物の面白い逸話は満載
    動物に心は無いとする70〜80年代主流の考えから変化し、動物に心はあるとする事で研究も進化したとわかる
    .
    意識とは何ぞやの話になると話の範囲は更に広がるが、その過程の実験や観察は面白いので問題ない
    サルからの研究は人間の進化や脳の秘密を探る上でも興味深い、逸話と共に行動学変化の歴史が掴め収穫だった

    ■ 幾島幸子+塩原通緒訳 スティーブン・ピンカー 「暴力の人類史」
    ■ 山下篤子訳 スティーブン・ピンカー 「心の仕組み」
    ■ 松田和也訳 ジョナサン・ゴットシャル「人はなぜ格闘に魅せられるのか -大学教師がリングに上がって考える」
    ■ 無藤隆+白田佳子+森敏昭訳 ジェームズ・R.フリン 「知能と人間の進歩 遺伝子に秘められた人類の可能性」
    ■ 長谷川眞理子+長谷川寿一訳 マーティン・デイリー+マーゴ・ウィルソン「人が人を殺すとき 進化でその謎をとく」
    ■ 石館康平訳 スー・サベージ・ランバウ+ロジャー・ルーヴィン 「人と話すサル「カンジ」
    ■ 長谷川眞理子・小林哲也訳 スタニスラス・ドゥアンヌ 「数覚とは何か? 心が数を創り、操る仕組み」
    ■ 鈴木光太郎+小林哲生訳 ジャック・ヴォークレール 「動物のこころを探る かれらはどのように考えるか」

    Vol3513(2020-05-08)
    [2017-05]
    原11。簡単に読めると思ったが時間かかった。つまり最新で画期的なメモ取りたい情報が多かった
    幾島幸子+塩原通緒訳 スティーブン・ピンカー 「暴力の人類史 上下」を読んだ
    .
    はじめにで全て結論出てる。要は人類の暴力は減少しているという事。証拠を引用やデータで証明する
    その過程で何故暴力が起きるかの原因を解く。原因不明行動の秘密や倫理・意識の発達まで幅広い
    筆者は言語から研究を始めた進化人類学者。歴史で並べると変化や、現状の考えの矛盾も発見できる
    .
    引用も誰の発言や実験かが詳しく描かれ、内容がわかり辿れる。本書自体のまとめや考察も冴えわたっている
    考察であっても実験や実資料あるので説得力高い。昔は良かったの真意や、何故暴力は疑問だったので納得

    [2014-08-13]
    前書にあたり参考資料によく挙げられる、「言語を生みだす本能」がずっと貸出中で仕方なくこっち先
    椋田直子訳 スティーブン・ピンカー 「心の仕組み 上 人間関係にどう関わるか 上」を読んだ
    .
    参考図書リスト無く結論で無く過程から書いて読み難い点あるが、哲学の人の本と比べると全然読み易い
    最初にロボットに心を持たせられるかの例から始めわかりやすく、心の何故によく答えた内容になってる
    03年の本で最新では無いが定説への疑問も提唱し、生物学等も含め参照できる考えはかなりの範囲でカバー
    .
    元々先の前書で整理された言語の発生過程を解明した言語学よりの人なんで、考えは常に整理されてる
    わからん事に関してはわからんとはっきりもしてる、研究段階の分野であるが最新の考えはよく押さえてる
    --
    文庫版でも出ててそっちは二巻組だがこれも貸出中、これは同内容で三巻組の最初に出たバージョン
    椋田直子・山下篤子訳 スティーブン・ピンカー 「心の仕組み 中 人間関係にどう関わるか 中」を読んだ
    .
    3Dの浮き出す絵の話から始まってこれも親しみやすい内容、日本でのブームで種類が増えたらしい
    前巻が意識の定義等少し難しい内容だったが、今回は具体的に感情や推論とわかりやすい話も多い
    引用の書籍が多くなりすぎるので省いてるがそれほど広範囲にわたる、心研究しようとするとそうなる
    .
    古い本で現在では主流か怪しい考えも含むが、具体的な天才が蓄積の後に良い仕事をした話などもある
    遺伝子と倫理にまつわる悪用の話も他本で読んだ所なんで納得、何故にたくさん答える内容になってる
    [2014-08-16]
    前半は脳の仕組みなどのからの考察だったが、この巻では分子生物学絡みの話が中心となる
    山下篤子訳 スティーブン・ピンカー 「心の仕組み 上 人間関係にどう関わるか 下」を読んだ
    .
    まだ発展中の学問でこれが結論と早合点は出来ないが、家族関係や人生の意味と芸術など分かり易い話
    近親相姦など性が絡む話が出ると面白い、バークレー校の裸の男がセクハラと抗議で退学など逸話も沢山
    別書籍で疑問が上がってたが、芸術や音楽は何故あるかに関しては未だに解明は出来てない
    .
    発行は03だがあとがきにある様に古くなった部分もある、つまりこの分野の研究は未だ途上という事
    全てを紹介しようとしてまとまりにかける部分はあるが、この時点での研究を俯瞰する上では面白い書籍

    [2017-07]
    原15。神経科学系の本で参照されて発見。ピンカーと仲も良い39歳の教師で、励まされつつ本書を書いた
    松田和也訳 ジョナサン・ゴットシャル「人はなぜ格闘に魅せられるのか -大学教師がリングに上がって考える」を読んだ
    .
    総合で十五カ月訓練の後、オクタゴンの金網マッチに参加。元々のいじめ経験や空手経験でドラマにもなっている
    目的は人はなぜ戦うかの考察。多数の事例や研究・自身の経験からの論考を展開している
    格闘やる人は自分の弱さに不安ある善良な人が多く、問われる問題も、勝敗では無く勇気なのもポイント
    .
    動物や女性も含めた暴力の様式や、数々の証言・現実的な寝技の無い格闘技への疑問・否定意見も出てくる
    軽い代償も払う結果になるが、無謀な挑戦のドラマで面白く、読んでいて為になりかつ気も大きくなる良い本

    [2017-08]
    原13。賢いとはどういう事か、劣性者を排除すれば社会は変わるか、遺伝子と環境などの答え
    無藤隆+白田佳子+森敏昭訳
    ジェームズ・R.フリン 「知能と人間の進歩 遺伝子に秘められた人類の可能性」を読んだ
    .
    大原則として、人間は賢くなり社会は良くなっているがある。データや実例も提示されている
    過去の事例を引き最初の問いの答えを出していく。差別からの対立や虐殺の本当の話もあり
    昔の人の頭悪さは面白い所ある。環境により変化が起き、価値観が変化してるとわかり、少しエロくもある
    .
    どうすれば利口になれるの?という素朴な話もある。上記通りで環境要因が大きく利口になれる
    先にピンカーも読んでいるので思い込みが覆される所ある。ただ受け入れられるのは先だろうなとも

    [2017-08]
    原88。ピンカーの本からの派生。参考文献にもよく挙げられ、もっと早く読んでりゃ良かった
    長谷川眞理子+長谷川寿一訳 マーティン・デイリー+マーゴ・ウィルソン
    「人が人を殺すとき 進化でその謎をとく」を読んだ
    .
    どうして殺すかの動機解明。小説と違い実際はどれが一番かのささいな口論から、カッとなってやったが多い
    ピンカーの本にもあるが殺人は減っている。口減らしなど周囲の環境が関係してる事もわかる
    マフィアの心理も面白い。戦争もそうだが、仲間への被害から報復に至り、大戦争にも発達しやすい
    .
    選択余地がある中で計画犯罪をすると罪は重くなる。責任の問題など意図は重要視される
    頼み人がいないと駄目だし弱者にも公正だし情状酌量の余地もありだしで、法律がよく出来ている事もわかる

    [2014-08-25]
    NHKでドキュメンタリー番組も作られてるのでお馴染みと思う、その実験と発展の様子が詳しくわかる
    石館康平訳 スー・サベージ・ランバウ+ロジャー・ルーヴィン 「人と話すサル「カンジ」」を読んだ
    .
    差し出した花に手を伸ばし指に噛みつかれてしまう、なによりも猿に関する面白い逸話が大量に載ってるのが良い
    パネルを使って会話する方式だが、猿ごとの個性や子供に知識が受け継がれた話など人間にも当てはまる
    とにかくサルが大好きで仕事始めた所もあるので、動物に唯一好かれた厩務員の話と共に動物好きにも面白い内容
    .
    一番感心した逸話は箱の中身が好物からレタスに変わり驚いた後怒り出したサルの話、サルの行動はユニーク
    他書籍との比較で動物に心は無いの時代からのスタートで苦戦した話も多く、事実はあっても研究の世界は大変とわかる

    [2014-08-25]
    動物は数を数えられる話を読んだ所だったので好機、人間の数を数える能力に関する全てになる
    長谷川眞理子・小林哲也訳 スタニスラス・ドゥアンヌ 「数覚とは何か? 心が数を創り、操る仕組み」を読んだ
    .
    「3までしか数えられなーい」とか言うといかにもバカの様だが、人間も微妙な数の違いを見分けるのは苦手となる
    脳の数を数える領域の話にも及ぶので、足し算は出来るのに3-1=4になってしまうコントみたいな逸話も載ってる
    サヴァンを含む数学者の話もある、素晴らしい計算能力も天才的な閃きで無く実は手順がある事がわかる
    .
    先の例も踏まえ頭どうすれば良くなるかの参考にもなる、また日本の九九の話や描写からアジア人の数学力の話等も
    数だけの話と思ったら実用的や発展性ある逸話も多く、神経科学や動物の研究の話にも及ぶので大変面白かった

    [2014-08-18]
    検索してたら引っかかったので予定になかったが借りてきた、99年の本で重複する所や今では少し古い点も含む
    鈴木光太郎+小林哲生訳 ジャック・ヴォークレール 「動物のこころを探る かれらはどのように考えるか」を読んだ
    .
    仏のピアジュやってる神経学者の本で、この本の中でもピアジュの理論から動物のこころを探る研究がなされてる
    似た系列の本ばっか調べてるので重複する点も多いが、逆に言うと重複する箇所は重要点だとわかる
    構成も似た書籍と同様で歴史と研究の報告とまとめ、メインの考えとは違うが比較して調べていくという事はわかる
    .
    図版に関しては翻訳に際し最新のものと取り換えられてる、研究途上で文の前後でかみ合わない部分もいくつかある
    これが原書が96で古くなってる部分もある所から研究段階の本だとわかる、総覧の意味では見るべき点もある

    ■ 養老猛司・加藤雅子・笠井清登訳 M・I・ボスナー/M・E・レイクル「脳を観る 認知神経学が明かす心の謎」
    ■ 長野敬+赤松眞紀訳 レスリー・J・ロジャース「意識する動物たち判断するオウム、自覚するサル」
    ■ 大堀壽夫訳 クリス・フリス「心をつくる 脳が生みだす心の世界」
    ■ 浅野秀雄訳 ウォルター・J・フリーマン「脳はいかにして心を創るのか」
    ■ 依田卓巴訳 ニコラス・ウェイド 「宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰」
    ■ 木挽裕美訳 ニコラス・ウェイド編 「心や意識は脳のどこにあるのか」
    ■ 松浦俊輔+牧野美佐緒訳 スティーヴ・ミズン「心の先史時代」
    ■ 馬場悠男訳 リチャード・リーキー 「ヒトはいつから人間になったか」
    ■ 村瀬俊輔訳 カール・シュノーヴァー「ヴィジュアル版 脳の歴史 脳はどのように視覚化されてきたか」
    ■ 川畑秀明 「脳は美をどう感じるか アートの脳科学」

    Vol3511(2020-05-01)
    [2014-08-09]
    97年の本で少し古いかもしれないが、MRIやPETで脳の活動見れる様になってからの実験の実際がわかる
    養老猛司・加藤雅子・笠井清登訳
    M・I・ボスナー/M・E・レイクル「脳を観る 認知神経学が明かす心の謎」を読んだ
    .
    専門的な用語も多いが、実験をどうしてるかやそこに至るまでの工夫が写真付きでよくわかる様になってる
    科学技術の発展無いと至れない事も多く、脳が実際に見えるまでになるまでの歴史とそこからの認識の変化
    脳が見えてない時代なんかは工夫も面白く、そこからわかった事やこういう風な実験かと感心出来る場面も多い
    .
    こころが実際はどうなのかに関しては難しい部分も多そう、脳障害等での注目すべき事例も挙げられてる
    最後に今後の研究課題など、現状でも飛躍的な進展は特に無いが科学技術の発展等で辛抱強く待てば見えてくるかも

    [2014-08-05]
    脳研究と動物行動学はどっちも興味ある分野なんで重なる所あるのが発見、これもユニークな逸話と実験が沢山載ってる
    長野敬+赤松眞紀訳 レスリー・J・ロジャース「意識する動物たち判断するオウム、自覚するサル」を読んだ
    .
    昔の考えでは動物は意識が無いとされてたが今は意識はある、ただ人間とはやっぱり違うので差異の研究で人間も見えてくる
    作者自体のエサを巡ってウソつく犬の逸話も面白いが、この演技する・察するというのが動物は制限があり人との違いがある
    一方で人間より高い鳥の図形認識や時期によって脳が変化する話なんかは興味深い、必ずしも人間が一番で無い分野もある
    .
    動物の記憶や学習・個体認識出来る事等も経験ではわかるが研究で証明すると大変だとわかる、どこまで賢いかは難しい所
    学問研究では動物の意識をどう捉えるかで変遷はあるが、これも作者自身の動物好きを基本にで新しい見方を提示出来てる

    [2014-08-05]
    09年の本で新しめで文自体も読み易く、最近の研究でわかった事や面白い逸話を沢山載せてて良い書籍
    大堀壽夫訳 クリス・フリス「心をつくる 脳が生みだす心の世界」を読んだ
    .
    神経科学に関する本で、親しみやすい騙し絵や脳の病気で起きた奇妙な事例などで脳と心の不思議を扱ってる
    他書籍で読んだ事例も含むが内容が多岐に渡るので、影響を与える事に関してのベイズの定理の話は知らなくて関心
    脳だけで無く心の問題全般にも渡り、この人自体の自分で自分をくすぐる実験など過程の工夫にも驚ける
    .
    脳の事考えてくと現実すらも疑わしくなってくるがそれが自分には面白いんだろうなと、まだ世界は思ってるより広大
    最近の研究も載せてて脳の自由意志の部分も特定されてる、脳の研究進めていけば人間の事もわかってくるのかしら

    [2014-08-05]
    11年の本で最新事情に近いけど一般向けの作りにはなってない、なので物凄く難しい内容になってる
    浅野秀雄訳 ウォルター・J・フリーマン「脳はいかにして心を創るのか」を読んだ
    .
    理解出来た範囲ではこれまでの研究のおさらいと、心がどういう風に影響受けるかの内容になってる
    心とは何ぞやの話になると途端に難しくなる、訳者も仏教や禅の話持ち出してそこから難しさもわかる
    まだ新しい本なんで定説が定まるのを待っても良いと思うが、匂いに脳全体が反応など興味深い記事も
    .
    最後の章が脳がどう影響されるかで洗脳の話になりこれは興味深い、ホルモンなんかも関連してる
    結局世の諸問題を解決する糸口にならないかで読んでるけど、なかなか難しい問題と再認識

    [2018-05]
    原09。直前に筆者の人種差別肯定した本を読んでるので疑問はあるが、まとめという点では良く出来ている
    依田卓巴訳 ニコラス・ウェイド 「宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰」を読んだ
    .
    前述もそうだが突飛な学説に飛びつく傾向はあると思う。それゆえに面白い見解が見れると言う長所はある
    まとめに近いが、トランスを導くダンスや歌が初期宗教で重要な役割を果たし後に管理に至るは興味深い
    熱狂をどう管理するかでの十字軍派遣や、部族を治めてまとめる為の宗教など文化とも関係してくる
    .
    カルトの方が先に想像に出るが信頼の保障としての宗教。前述の民族への偏見も既に開花はして疑いもいる
    ルール制定と正当化基準としての見解も面白く、熱狂を産み毒にも薬にもなる物と言う感想にもなる

    [2014-07-13]
    ニューヨークタイムズの連載コラムが元で一般向け、なので一節も短く文も読み易く内容も面白い
    木挽裕美訳 ニコラス・ウェイド編 「心や意識は脳のどこにあるのか」を読んだ
    .
    脳関連の書籍となり重複する部分もあるが初耳も多く即実行出来る、全民族共通で好きなコーラの匂い
    女性ホルモンテストステロンの方が凶暴性高める可能性の話、同性愛に関連しそうな遺伝子の話
    重複もするが感情が実際は電気信号な事や、99年発行で今の発表とも関連づけられる猿の知能の話
    .
    前々からそうと思ってた睡眠と学習効率の話も、実際に実験して夢見てる時に整理されてるに納得
    今では古い本になるしまだ実証されてない理論も多いが、読み易さとも合わせて損のなかった書籍

    [2014-07-13]
    脳研究のおさらいが前半を占めこの部分は難しい、しかしわかりやすい図版もついてイメージしやすい
    松浦俊輔+牧野美佐緒訳 スティーヴ・ミズン「心の先史時代」を読んだ
    .
    98年発行で少し古めだがこの時点の意識と脳研究がまとめられてる、脳の整理ではレヴィ・ストロースにも触れる
    読み物として面白いのは後半部、考古学の人の書いた本なので発掘された資料から旧人の発達課程の推測になる
    ここらは最近の映像資料とも比較出来るが、我々以前の人の狩猟器具作成の巧みさと意識の限界がよくわかる
    .
    直前にチャペックの先史時代皮肉った短編読んだが、三万年前の象牙製獅子人像や石器時代の鞍付の馬風絵は驚く
    推測とはなるが脳が情報をどう処理してるかの話は納得いったし、豊富な図版と訳書ある参考図書リストと親切な書籍
    -
    補足 複雑さと軽い矛盾を孕む話が笑いに繋がる、神経科学の見解からのカンガルーのギャグの話も気になった

    [13-12-11]
    ヒトが先祖の段階からどういう進化を経て今に至ったか、その最新の研究のまとめ
    馬場悠男訳 リチャード・リーキー 「ヒトはいつから人間になったか」を読んだ
    .
    これ突き詰めていくとヒトとはそもそも何なのかの問題になる、なかなか興味深い分野
    この人自体が発掘してる人で、歴史と新しい調査法で考え方が変化していく様がわかる
    そんな訳で結論から言うと、ある日突然知識を得たのかどうかなど判明してない事は多い
    .
    芸術作品に関する考察が面白い、当時の文化背景がわからないので考察が中心になる
    更に動物との比較など、知能は状況に関して予測を立てる為のものの見識はあってるみたい

    [13-09-08]
    2011出版でバリバリの最新科学、図版中心なんで単純に絵を見て楽しむ事も出来る
    村瀬俊輔訳 カール・シュノーヴァー
    「ヴィジュアル版 脳の歴史 脳はどのように視覚化されてきたか」を読んだ
    .
    大昔の想像図から解剖の様子、そして最新科学で明らかになった脳の最新画像を見れる
    カラフルな線模様が綺麗、神経を蛍光色で色分けして発展の様子を見るのは最近の発見
    さらに脳の細かい部分を見るとなると、あまりに細かすぎて難しく機械で再調整なんて事となる
    .
    実際に目で見ると、意識や心も結局は電気が走ってるだけなんだと違った視点で見えてくる
    これらの発見もコンピューターの発展へと応用が利き、脳みそはよく出来てると感心出来る

    [13-08-30]
    調べた資料と合わない部分等もあるので文献参照だが、大筋で最新の神経科学と絡めてまとめてる
    川畑秀明 「脳は美をどう感じるか アートの脳科学」を読んだ
    .
    脳の反応で見ていけば大多数に合う美の基準を固めれそうと、映画関係の資料として借りてきた
    脳のどの部分が反応してるかや、動物との比較など元々は心理学からスタートした著者の本
    過去に美術理論はいろいろまとまってるが、脳の反応など目に見える結果でわかるのは合理的
    .
    反応はともかく個人で趣向は違うし、脳の障害と美術がどう関わってくるかは興味深い
    最近の書籍で内容も新しい、図版も多く美術の本等と比較して読むと納得がいって面白かった

    ■ 完訳 今昔物語集+東洋文庫 今昔物語ほか 「今昔物語(全)」

    Vol3509(2020-04-23)
    [2014-10-02]
    資料的にも自分の興味的にも読もう読もうと思ってたがあまりの量に放置してたが決心して、実際読むとそんな時間はかからんかった
    完訳 今昔物語集+東洋文庫 今昔物語の合わせ技で現代語訳の今昔物語を全部読み終えた
    .
    平安末期の資料で欠巻や消失した話も含むがそれでも千話近くの話を収録、これが日本で初出になる話も多く興味深い
    後で読み込み済みの宇治拾遺と混同してた部分もあり、ある事はあるが実際読んでみるとエロや下品系の話は少ない感じ
    怪関連としても今のに近いウブメはこれが文献初登場、また今の妖怪イメージが固まる以前のあらゆる妖怪も登場する
    .
    似た話を並べなおかつインド・中華の話まで載せてるので、一つの話がどう変形して今のに近い形になるかも一覧で見れる
    以下各巻感想、声優の池澤春菜の爺ちゃんの抄訳等は読んでたが全部が訳出される事も少ない古典でやっと本願果たせた
    -
    [2014-09-27]
    完訳とタイトルにはあるけど実際は後半分のみとなる、この巻では21から24までを収録
    馬淵和夫・国東文麿・今野達 校注・訳 「日本の古典 30 完訳 今昔物語集 本朝世俗部」を読んだ
    .
    もういい加減今昔物語ちゃんと読もうと借りてきたが、タイトルがこれで勘違いしまた中途半端になってしまった
    人物評伝から剛力や一芸に秀でた人の話中心、藤原氏から始まるが悪い馬に載る話や百人一首の蝉丸の話も
    怪的には安倍晴明など陰陽師の話が多数収録され、当時は鬼・神で一括りだが地神など今の妖怪っぽいのもいる
    .
    面白かったのは女の家に行って脱出不可能になったのを助ける従者の話、大路で大便する女童とこの作品らしい
    競馬に敗北してマズイ乗り方の例と説明する話もあるが、当時の暴れ馬は後方に蹴り上げるなど実例もわかる
    -
    [2014-09-27]
    完訳とタイトルにはあるけど実際は後半分のみとなる、この巻では25から27までを収録
    馬淵和夫・国東文麿・今野達 校注・訳 「日本の古典 31 完訳 今昔物語集 2 本朝世俗部」を読んだ
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    平将門の戦争の話から始まって印象深いカブや兄弟で結婚した島の話・そして怪的にも重要なお化けの話となる
    校注文に各話解説が付くが典拠が多いとされながらも実際は不明が多く、産女を倒す頼光四天王卜部季武などこれが発出
    解説にある通り他民族の伝承と似た話も多く、まだ妖怪の言葉が出来てないだけで今のお化けに相当する怪物も多数出る
    .
    水の精・銅精人・油瓶・惑わし神・鬼一口など、また狐は多いが悪臭の小便引っかけるなど今と違う描写もされる
    大岡越前にも繋がる二人いる人間の原点はジャータカ・大江匡房の狐媚記など参考になる記事も沢山あった
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    [2014-09-28]
    完訳とタイトルにはあるけど実際は後半分のみとなる、この巻では28-29を収録
    馬淵和夫・国東文麿・今野達 校注・訳 「日本の古典 32 完訳 今昔物語集3 本朝世俗部」を読んだ
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    キノコでおかしくなる話が数本入ってやたらと目立つ滑稽と、袴垂再登場の犯罪及び動物の話となる
    1120年の平安後期成立とされ その後普及が遅れたとあるが、滑稽譚で人物名消えてる所あるのも気になる
    元ネタがここからも多数あり頼光四天王が牛車で酔ったなど珍しい話も、稲荷詣でや人買いの存在もわかる
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    今回も怪関連は多く傀儡神・寸白(寄生虫)人・動物お化けなど、鬼で統一だが当時のお化けの様相描写もある
    ウンコ・性絡みの話が多かった印象だが改めて見るとそれだけでもない、典拠不明が多いのも再発見
    -
    完訳とタイトルにはあるけど実際は後半分のみとなる、この巻では30-31の最後まで収録
    馬淵和夫・国東文麿・今野達 校注・訳 「日本の古典 33 完訳 今昔物語集4 本朝世俗部」を読んだ
    .
    最初にウンコ喰ったら作り物だった話の恋愛話と、900年のかぐや姫の話の別verの怪異譚の補足
    他でもあるが途中で欠落してる話やそもそも欠巻になってる話も多い、怪奇譚でそれは逆に怖い
    姨母棄山・隠れ里・人食い人種・巨人など、特に言及は無いが西洋の話と似た話等も多数存在
    .
    子供を見捨てた話や寝取られ・信仰上の対立など、今と価値観が違う所で理不尽な話も結構ある
    犬の妻など他の本の元ネタになって初出の話も大量にあるので、改めて読むと発見は多い
    -
    [2014-09-30]
    小学館版は中途半端で岩波版は校注のみなんでこれ、各話解説は無いが全部読める
    池上洵一訳注 「東洋文庫 今昔物語7 天竺部」を読んだ
    .
    1-2で御釈迦さん絡みの話中心だが、日本での受容のされ方なんで全部漢字名で教義も日本アレンジ
    事件の前後関係を説明するのが話の型の一つになってるが、全体で金を出す話や光出す話も多い
    一方で天魔の姉妹や猪の頭・改教でハゲ化・バトル物みたいな話と、改変で異質気味となり目を引く話も
    .
    二人の親を持つ事になる話や次巻の兎が身を投げ出し月に住む話など、他の話に近い変更で興味深い話もある
    口承の別ネタを元ネタからの改変過程で取り込んでるので、仏教の話を脇に見て読んでいくのも面白い
    -
    今昔物語は本朝部は翻訳され前半の天竺・震旦はスルーされがちだが、これは完全版
    池上洵一訳注 「東洋文庫 今昔物語8 天竺部」を読んだ
    .
    3-5でこれも仏教絡みだが別の伝承とも絡むネタを大量に含み、同時に当時の仏教話の受容もわかる
    文殊・カルラ・アシュラ・浦島太郎系の竜娘・同じ人間が二人・王子と猪のすり替え・ローマ系にも近い冒険話
    エロ系も充実で全裸女の甘露・透明人間になって性行・更に一角仙人という形の久米仙人に近い話
    .
    本来の話の別verで浦島太郎・威を借る狐、また怪関連でも鼠の王や巨大で地面と見間違う魚の話など
    トルコ系の別話が仏の話に変形の他、置き換え過程で日本にいない動物の狸の置き換えも随所で見られる
    -
    解説からこれも初の現代語訳版の震旦部となる、震旦は今の中国でそこの説話中心
    池上洵一訳注 「東洋文庫 今昔物語9 震旦部」を読んだ
    .
    6-7までで8は欠巻となる、今昔は欠巻になってるものや文字欠けもありそれが写本大元の特定とも繋がってる
    インドから中国経て日本に仏教伝わってるが、こうやってまとめて見ると協議が変形してく様もよくわかる
    夢や死んで地獄見て生き返る話や病気が快復する話など、現世利益と中華の仙人の考えが混入してる
    .
    評価低くされる場合も多いのは元話から変形させてるからと思うが、神話と同じで話は地域により変化してくもの
    鬼と出合った三蔵法師の話の他、ウィグル経由して仏像伝来する話やお化け的な肉の棒が出てくる話もある
    -
    [2014-10-01]
    10で最後だが順番的には天竺→震旦→本朝となる、中国の話収録で主に秦・漢・唐の話で8欠巻9-10収録
    池上洵一訳注 「東洋文庫 今昔物語10 震旦部」を読んだ
    .
    関係の無い話も仏教に絡めてるが金や健康と直接的な利益話多い、また賄賂を贈らなかったの咎めるなどお国柄出てる
    姥捨て山や天の河・それ以外にも地獄見て走り回る話や鉢が飛ぶなど、後に変形してった話の別verも多数見られる
    欠字が時代を表す部分で特に多く意図的な物感じる、現在では説明ついてる幽体離脱や音無いのに音楽の話なども
    .
    ミミズ飯喰わしり小便飲ませたり粥投げ入れたりの滑稽さもある話や、楊貴妃や孔子・老子などの有名所の話もある
    動物の話で羊や馬が出たり天竺部と違い上下関係を重視したりと、周囲や国自体での話の変化も流れでわかる
    -
    1に戻ってるが順番的にはこれでいい、小学館版の完訳版はこれも抜いてたのでここから読み直し
    池上洵一訳注 「東洋文庫 今昔物語1 本朝部」を読んだ
    .
    最初に解説があって長らく評価されず大正以降とわかる、芥川の評価が高く全文の現代語訳も66年のこれが初
    元ネタを読んでてわかる所もあるが、役行者を優婆塞に変え元は数行の話も広げるなど後の芥川と同じ事をしてる
    似た系列の話を固めて載せてるので変化もわかりやすく、仏教と絡めてるが金の産出や木の祟り除けの事の始めの話も
    .
    滑稽で印象に残る話は箱が伸びた話や庭の糞取る仕事の存在・死ぬ前にやり残しに気づいた坊主の話など
    久米仙人の後日譚の話なんかも収録、ずっと体に虫たからせてた坊主や雷を捕まえた話など仏教と絡めた奇譚
    -
    14-15巻を収録、道成寺の蛇など動物に絡んだ話が多くまたわらしべ長者など後に有名な話の原型も載ってる
    池上洵一訳注 「東洋文庫 今昔物語2 本朝部」を読んだ
    .
    天竺部と似た系列の話でも向こうは来世でこっちは前世と価値観が変わってる部分もある、肉食の禁も日本から
    百鬼夜行を連想させる鬼の行列と唾による隠形化、ふんどしつけた今の鬼イメージが使われてる話もある
    同一の話が連続する事から死後に何かを見て発心など話も定型化してる事がわかる、奪衣婆が出てくる話も
    .
    先のわらしべ長者と同じく助けた狐の国で暮らす話もあるが、後年と違い仏と関連付けられ良い印象での書き方
    蛇の油と交換の黄金の餅・火の車、また似た話の連続収録で省略の実際やあれよあれよなど口語の使用も見れる
    -
    [2014-10-02]
    読んでない分を補完してく形で読んだ今昔もこれで読破、19-20の仏法部だが仏のお蔭で持ち上げてても実際は間抜けな話も増えてくる
    池上洵一訳注 「東洋文庫 今昔物語3 本朝部」を読んだ
    .
    地蔵の話から始まり六地蔵の起源やエロに釣られて修行した坊主・犬に餌で大ゲンカ・下痢坊主・便所の下の法文など滑稽な話も
    清明はこの巻からだが、別に下法のチンコ紛失させる技やケツから入って囗から登場・懐の狐・鞋を犬などが出て天皇も習ったとある
    今の形に近い鬼や、定型の地獄に行き帰還の話を省略する形から変形したんではと思われる牛頭の鬼や死霊が登場の話がある
    .
    幽霊も昔は無い筈なんで現行のお化けイメージも昔と今では違うので興味深い、後中国由来だがタカの疑似人生の話なども注目点
    また今は使われてない京の不良集団を示すと思われる京童部や黄金が小金となる由来など、歴史資料として見ても面白い

    ■ 歴史学研究会編 「講座世界史1-12(全)」
    ■ 高畑和美・高島浩幸・伊谷純一郎訳 ジェーン・グドール 「心の窓 チンパンジーとの30年」
    ■ 西田利貞訳 フランス・ドゥ・ヴァール「政治をするサル+チンパンジーの政治学 猿の権力と性」
    ■ 関 楠生訳 ヘルマン・シュライバー「ドイツ怪異集―幽霊・狼男・吸血鬼」
    ■ 山岸 智子/編 「イスラーム世界がよくわかるQ&A100 -人々の暮らし・経済・社会」
    ■ 小西 正捷/編 「インド(暮らしがわかるアジア読本)」

    Vol3507(2020-04-17)
    [2019-07]
    刊95。インド調査から。派生の形に近くて収録でインドに関する物は少ないけど良い機会で勉強しようで全部一気読みした
    歴史学研究会編 「講座世界史1-12」を読んだ
    .
    東京大の本だが講師は多大学に渡る。95なんで流石に古くなってはいるが、当時の考えとか知る点でも借りて来た
    上記でインドが発端なのでそこは一生懸命に読むし、他にも興味ある所は面白いが関連ない項目だと退屈さ感じるんだなと
    時間で新しい見解を得られる点もあるし、他の国視点でも新しい見解ある。昔と比較調査だったんで変化で問題も再確認
    .
    一方で国益に関する事になると研究者でも見解が割れて、歴史はその時代に生きている人と関係した物なんだなと
    現代史は興味持ちにくく歴史の終焉なんて単語も思い出すが、やっぱ今と連続している物ねと。以下は各巻感想
    -
    1 世界史とは何か。量が多いのでまた分割して各巻感想。上にも書く予定だがインド調査が動機で良い機会からまとめて
    このシリーズの意図は各地から見た西洋視点ではない歴史再評価で、以前のイスラームやモンゴル調査とも被り興味ある
    近代や現代が焦点でそれ以前は控えめだが、最初の動機であるインドにも触れるし近代化以前の交易の話題
    .
    2 近代世界への道。17〜19Cの大航海時代の植民地政策がどう具体的に進められたかで、当地の問題も指摘する
    写真入りで面白いのが互いに抱き合うサファブイー朝とムガル朝の王様同士。ホモではなく対等の国家関係があった
    あとの方にもあるが国家形成で西洋を敵視する事でまとまった国もあるので、実際は現地にも問題は価値観変わる所ある
    .
    3 民族と国家。1840〜20C初で資本主義の発達。この時代の流行は不平等条約だが良かれと思ってが悪用もある
    現地での反乱も発生し始め、匪賊の分析比較も直前にカルトとヤクザを調べていたので、混乱に暗躍する悪で面白い
    社会主義もいよいよ出てくるが希望が空想社会主義でカルトに近い所がある。また改宗を巡ってのトラブルも発生する
    .
    4 資本主義は人をどう変えてきたか。技術革新とも関係してくるので、変化をどう捉えどう意識が変化したかを追手っていく
    当時の奴隷労働の劣悪さの詳しい記録があるが完全に使い捨てと考えていて、そのせいで次々と商品が必要になっていた
    インドも出て来るが当時の移民者は変化が無い事に逆に価値を見出していたみたい。日で変化から古い風習が消えた話も
    .
    5 強者の論理。1880〜1930までの区分でどう支配体制を確立したか。奴隷貿易は公には禁止だけど結局は悪用される
    現地の人が希望をもって外の人に協力したが裏切られて、キレて逆に支配者がいるからで急速にまとまり、以後内乱も多い
    当時の風習は現在だと実際に問題があった物も多いので、良かれと思って変えたら変化が急で問題が出た部分も多いかなと
    .
    6 必死の代案。1920〜30の区分で第一次世界大戦を起こしてしまって、どうすれば良かったのだろうかで必死の代案になる
    今見るとナチスとか社会主義とかどの代案もコケて、結局資本主義が一番マシと極力当たり前の結論だが当時はわかる
    日のアウト案件も書いていて、結局学べるところはこの方法を使うと絶対に失敗するで失敗から学ぶ価値みたいなのはある
    .
    7 近代は人をどう考えて来たか。19Cはそれまでと違うと当時は考えていたらしく、技術変化で人が変化はマルクスの談
    そんな訳で異文化と接触して自文化を自覚していく過程や、上記で新しい価値観にどう対応するかで産まれた思想など
    宗教視点から見ると社会主義は無新教で宗教扱いになるが、フェミニズムも含む急な変化で不安を感じる時代だとわかる
    .
    8 戦争と民衆。タイトルどおりで1930年代から第二次大戦直後まで。背景にあるのは植民地化政策で日も当然含まれる
    今でも見解が学者ですらズレるので難しい問題になり、現代的ともいえる。どう解釈するかでズレあるし責任問題にもなる
    大東亜共和圏が単なるスローガンも納得だが、後の巻で戦後に商業で平和的に実現させたは方法が間違ってたで納得
    .
    9 解放の夢。戦後から1950年代まででパレスチナ問題が代表になる。ナチスの被害者は当地で加害者は鋭すぎる皮肉
    終戦での講和条約で密約とか各国で目論見があった事も確認できた。日が凄い勢いで発展したは多分想定外だった筈
    各地での革命の話とかもあるけど市民の同意がないと失敗しているし、性急な変化を求めるとだいたい失敗するは教訓
    .
    10 第三世界の挑戦。60〜70年代になり各地の内戦を扱っている。当時リアルタイムの人は感情で冷静に判断できない点も
    西欧諸国以外の観点で見るも発揮され、ベトナム戦争の結果オーストラリアが米に頼らなくなったなど連鎖反応もある
    難民キャンプの民兵がそのまま力をつけ当地を支配し、以後代理戦争化していくなんかも面白いし、過程も今のテロと同じ
    .
    11 岐路に立つ現代世界。70年代から90年代までで冷戦の話。当時の人にとり社会主義崩壊が大ショックだった事はわかる
    上記で大変革の過程と終焉の考察は歴史から学べる部分。自助に関して上と下で自由対平等で考え方が違う所も発見
    冷戦の定義で結局二大国で世界を分割統治していただけは手厳しい。終わった所で問題が出るは現代の問題とも言える
    .
    12 わたくし達の時代。95年なんで流石に古い考察に。また共産と同じでベトナムが米を訴えるとか予言外れると駄目感ある
    カルトが勃興するだろうとか、情報がやすやすと国境を超えるだろうなど予見性もあるが、予測と違う形で未来は読み難い
    不満の種は社会変革の要因になるし、変えた所で新しい問題が吹き出すんだろうなとか、現問題は変化の結果だろうなとか

    [2014-07-21]
    動物行動学の重要資料。同時期主流の考えに反発の外野に近い人が後には主流の考えになったのもわかる
    高畑和美・高島浩幸・伊谷純一郎訳 ジェーン・グドール 「心の窓 チンパンジーとの30年」を読んだ
    .
    ここで上がってる事例は特殊な場合も含む事を前提とはするが、殺害と共食い・異種との性向・絶え間ない権力闘争の話
    30年かけた厖大な観察なので大河物の歴史物ヤクザ物を見てる様、出てくるチンパンジーも皆個性的な面々になってくる
    他猿を殺害し喰らった母娘が特殊な性格をしてるなど、筆者の子育てとも同時進行なんで幼年期からの観察は特に鋭い
    .
    華ともいえるのが権力闘争で人間と同じくどれだけ仲間を増やせるかが中心、権力者の性とそれを掻い潜って子作りの子分
    環境・動物保護の話も出てくるが学生が拉致されたりしてるので説得力ある、愛情ある行動も多く人間と比較するのも面白い

    [2014-07-21]
    同作家の本を二冊借りてきたが政治学の方が新版で、新情報及び追加の文章と少し綺麗な写真載ってて読むならそっち
    西田利貞訳 フランス・ドゥ・ヴァール「政治をするサル+チンパンジーの政治学 猿の権力と性」を読んだ
    .
    これも特殊な事例含みまた広い環境での飼育下での観察となるが、タイトル通りに野生状態でも見られる権力闘争の話
    他書籍でも同様だがこれも個性的なサル達が主役、更に発展して騙したり状況を読んで行動したりの様子も観察される
    飼育下の事を活用しボス猿を隔離したり、恐怖政治したボスの映像を見せたり自然状態では観察出来ない様子も見れる
    .
    権力闘争の話ばかりでなく大半の時間を毛づくろいに使ったり、性的なアピールしてる様子も写真付きで解説されてる
    他国での訳書が違う意味で受け取られた事や、日本の学者の話も出てきて日本の猿研究が発達してる事もわかる

    [2019-05]
    原75。日刊89。社会思想社のこのシリーズは前から興味あって目を通したいと思ってた。一冊一冊は軽いが量が多い
    関 楠生訳 ヘルマン・シュライバー「ドイツ怪異集―幽霊・狼男・吸血鬼」を読んだ
    .
    まとめは1975だが元々の資料は19C頃で、近年になっても再解釈があるからグリムなんかと同じく伝統あると言える
    幽霊とか狼男とかになり、固有名詞の妖怪は少なめ。娯楽作の方が先行したとかの事情も背後にはあるかも
    出方も日本と違って家や土地に出るが多いし、ベースが幽霊になもなるがシェイクスピアもそうだしで伝統的な部分
    .
    ヤクザ調査中で昔の金を払ってくれとかになるとサギもあるんじゃない?って感じする。物語とセットにした理由づけ
    歴史がずっと連続した土地と言う事もあって古く遡れる部分も多い筈だし、日との類似要素など調べれる部分は多い

    [2016-11]
    コーラン再読した事から。98刊。参考資料としてよく挙がる一冊。一問一答のコラム形式で扱う問題も馴染み深く良い
    山岸 智子/編 「イスラーム世界がよくわかるQ&A100 -人々の暮らし・経済・社会」を読んだ
    .
    どういう価値観を持ち、日本人にどういう感情持つかもわかる。偶像崇拝への疑問も実際は好奇心で悪感情ない
    まだテロ前だがパレスチナ問題はあり。西洋諸国から不当に貶められてきた実体もわかり、今も含め不遇な地域
    価値観的な意味も含み聖戦も意味がわかると納得。日常生活で感じる事や本音と建前の部分も多く、そこは普通に人間
    .
    日と同じ恥文化圏でヤクザはいるの?なんて素朴な質問も。メッカ巡礼も実際は定員待ちかつ苦行で尊敬されるのもわかった
    イスラームの地域が広い事や日常的に応用できるな楽しい話題も多い。名前の法則がモンゴルに近い事も発見

    [2019-06]
    刊97。インド調査から。研究者をバラケさせて各人にエッセイ風に書かせる事にした事でどの項目も独自かつ興味ひく物に
    小西 正捷/編 「インド(暮らしがわかるアジア読本)」を読んだ
    .
    わけのわからないのがインドと最初に書いていて、そこから上記になるが守備範囲が結果的に広くなり興味を持ちやすい
    写真も豊富だし、少し古い本のお蔭で今は消えた村の実態や、カーリーを崇拝する暗黒ヤクザ集団ダークーの事もわかる
    インドでの個人の付き合いも逸話として載っていて、なぜならばの論争や、謝らない感謝しないなど面白い話が載っている
    .
    村に興味もあったので、どう役割や土地が取られているかは過去の世界の実態を見ている様かつ昔は何が前提かもわかる
    結婚してからサリーや、荒野に幽鬼が住む考えや、お話の中での役割など独特の価値観で現在でもタイムスリップ出来る

    ■ ナショナルジオグラフィックス編 松浦 俊輔/訳
     「科学で解き明かす超常現象 -ナショジオが挑む55の謎-(日経BPムック)」
    ■ 小野智子+片山美佳子訳 ダニエル・スミス
     「絶対に明かされない世界の未解決ファイル99 ファティマ第三の予言からチュパカブラまで」
    ■ 藤子・F・不二雄 「藤子・F・不二雄大全集 別巻4 まんがゼミナール/恐竜ゼミナール」
    ■ 藤子・F・不二夫 「藤子・F・不二雄大全集別巻 藤子・F・不二雄の異説クラブ」
    ■ 海部 健三 「結局, ウナギは食べていいのか問題 (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 広中 直行 「人はなぜハマるのか (岩波科学ライブラリー)」
    ■ 森山 工訳 マルセル・モース 「贈与論+トラキア人における古代的な契約形態+ギフト、ギフト」
    ■ 金利光訳 デイヴィッド・ゴードン・ホワイト「犬人怪物の神話 西欧、インド、中国文化圏におけるドッグマン伝承」
    ■ 今沢 紀子訳 エドワード・W・サイード 「オリエンタリズム」
    ■ 望月衛訳 スディール・ヴェンカテッシ 「ヤバい社会学 一日だけのギャング・リーダー」

    Vol3505(2020-04-10)
    [2019-02]
    原15。ナショジオの本。当然科学的で、ちょくぜんにオカルト系の事典を読んでいたのもあり、ちょうど緩和されて良い
    ナショナルジオグラフィックス編 松浦 俊輔/訳
    「科学で解き明かす超常現象 -ナショジオが挑む55の謎-(日経BPムック)」を読んだ
    .
    現状での最新情報がわかる点でも良いし、写真が沢山載っていて薄いながらも簡潔にまとめているのも良く出来ている点
    夢が壊れると言うよりも、取り上げられるネタが割と良く知られたネタが中心なので実はの新解釈として逆に面白さがある
    夢が壊れる所か広がる点もあり、ゾンビウィルスは作れるだろうかで現状の最新研究や映画案内したりと幅を広げてくれる
    .
    最新の発掘調査の話なんかも拾っていて、地下に研究者にもよくわからない遺跡が発掘されたストーンヘンジと謎が広がる
    ナスカの地上絵が儀式の通路だったや、古代の意味がよくわからない遺跡、脳に起きる現象の幽霊など逆に不思議も出る

    [2018-02]
    原15。小説でもそんなにミステリーは好きでは無いのでどうかなと思ったが下記サブタイでアホ話も色々
    小野智子+片山美佳子訳 ダニエル・スミス
    「絶対に明かされない世界の未解決ファイル99 ファティマ第三の予言からチュパカブラまで」を読んだ
    .
    政府の陰謀とか一変に頭悪くなりそうになって来るが、状況を考えるとその説出てもおかしくない例が多い
    金や怪死なんかの犯罪系、失踪や亡命なんかの裏切り系、UMAやUFOなんかのオカルト系と各種ある
    所有者無しの消えた金塊や名品、戦局を一変させる秘密兵器や博士の失踪など地味にロマン溢れている
    .
    消えた作家やリーダーなんかも多くてそれがミステリーの人だと面白くなる。謎の暗号や予言話も色々
    評判を上げげたり落としたり、火の無い所に煙を立てて見たり、単に変態だったりと意図をの考察も楽しい

    [2014-10-04]
    FFランドのまんがスクールなど藤子不二雄関与の入門書はあるが、これはてんとう虫88年初版でのち文庫化
    藤子・F・不二雄 「藤子・F・不二雄大全集 別巻4 まんがゼミナール/恐竜ゼミナール」を読んだ
    .
    全集収録品。元は76年藤子監修・方倉洋二指導の毎日中学生新聞で出版時編集作業をした編集者証言も収録
    インタビューが元なのでF先生の作品制作の姿勢や考え方はわかるし、資料は封筒に入れ保存・収集・整理と具体的
    自信がありすぎると独りよがりになるや同じ事ばかりだと飽きられるなど、人気にも注目は現役長期人気作家らしく納得
    .
    基礎的な演出法や話の作り方や困った時の自分の方法も詳しい・プラモをポーズ参考にしたら良いもらしい意見
    恐竜セミナールも自分の作品の分野で博士になるぐらい詳しくなろうを体現して詳しく、恐竜大好きぶりも良く出てる

    [2014-07-13]
    資料と自分の興味も含めて読める全集は全て読んでるが発見多い、これも存在を知らなかった書籍の一つ
    藤子・F・不二夫 「藤子・F・不二雄大全集別巻 藤子・F・不二雄の異説クラブ」を読んだ
    .
    小学館かムーに対抗して作ったオカルト誌でのF先生の連載、毎回インタビューが付属し解説となる
    勉強してる事がわかるし信じたいけど実際は無理と判断も冷静、他の人の解説と関連漫画の引用があり
    初期作品見てるとアクション物でスタートした人で驚き、集会でのおもらしや新東宝中川信夫褒めてたりも発見
    .
    これ自体は過去作で情報も古いが、ベレー被ってる大半の写真と異なる旅行先での写真が付属するのも魅力
    発言が少なく追い難いと思ってたので長いインタビューが多数あるのも貴重、文中心なので単独で扱えた

    [2020-02]
    刊19。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。どうなんだだが説得術も含めて上手い理論展開
    海部 健三 「結局, ウナギは食べていいのか問題 (岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    養殖ウナギが卵から孵しているんじゃなくて、捕まえて大きくしているだけは衝撃だったしそりゃ減るわなと
    上記でこの業界は国も含めて嘘が多すぎ、放流しているウナギも売り物にならない屑で生存可能性低くほぼ無駄
    国の規正が完全に裏目に出で中華も巻き込んだ密輸が横行し、現在市場に出でいるウナギの七割が違法品
    .
    とうぜんヤクザも関与しているし、業界自体が倫理観が破綻していて筆者も脅しや学会追放をほのめかされた
    現状だとヤクザによるウナギジェノサイド待ったなし。取り組みもしているけど国絡みの嘘なんで難しいかも

    [2020-01]
    刊01。岩波科学ライブラリーをまとめて読んでみようから。覚せい剤が中心だかヤクザとカルト調べた後で丁度いい
    広中 直行 「人はなぜハマるのか (岩波科学ライブラリー)」を読んだ
    .
    意思ではね退ける事が不可能で性格によっては違いはあっても回避不能になるのが恐ろしい点
    どういう経緯で使うかでストレスが要因になっている事や、使用後の環境で違いが出るのも実験として興味深い
    薬以外の渇望にも触れているがすぐ手に入ると飽きるので稀にするは、ゲームのレア要因や趣味応用も可能そう
    .
    極端な状態なのでスプーンや針を見ただけで再発は、人間が記憶と感情を結び付けている実例にもなっている
    上記で他人からのラベル張りも関与しているとあり、趣味として考えればも含めて学ぶ所は沢山ある良い反面教師

    [2019-10]
    原1923+21+24。宗教学から。超有名な本で今よんでもなるほどと納得できるし他に適用も出来て実用的でもある
    森山 工訳 マルセル・モース 「贈与論+トラキア人における古代的な契約形態+ギフト、ギフト」を読んだ
    .
    これ読んでた時に無理やりワイロ渡す事件が流れていて、他にもヤクザとカルトで恩を売るがあって実例だと思ってた
    てな訳で人間の交換。実際は返礼を期待し、親交を目的としているが、上記で恩の押し売りや競争に持ち込む例も
    地域によっては贈り物は毒と考える所もあるし、贈り物に価値は無くても親交の証としてそれ自体で意味を持つもある
    .
    交換の失敗から対立や戦争になる例も興味深く、奪って取るや自分で壊すや返せない量で縛り付けるがある
    返礼ルールがあると思うとただより安い物はないを実感するし、交換が循環するのは良い社会など理想も反映

    [2019-07]
    原01。インド調査から派生。西洋的な視点で元資料の冗漫さや主観入った分析と問題あるが注目点は面白い
    金利光訳 デイヴィッド・ゴードン・ホワイト「犬人怪物の神話 西欧、インド、中国文化圏におけるドッグマン伝承」を読んだ
    .
    宗教史学なんてジャンルは知らなかったんで、なじみある物をなじみなく、なじみない物をなじみあるには感心
    そこで上記、また元々の宗教自体がプロパガンダ的って立場にも立つので結果的に何かを叩きたいだけにも見えてしまう
    集団の外部にいる人をどう捉えるかで社会学にも近いが、ヤクザやカルト調査後にそれなので否定的な意見も出る
    .
    西洋は何気に外部集団を許容もしているんだけど、ここも前述で元不良だったアウグスティヌスからは納得いく所
    昔は異邦人が本物の異邦人だったは衣装や本来のインド調査からもわかるし、対象を人に慣れる犬に例えるも面白い

    [2020-01]
    原78。インドを経てだけど調べてた事全般やカルトとヤクザにも一致するし、古典でもあるんで無駄にはならなかった
    今沢 紀子訳 エドワード・W・サイード 「オリエンタリズム」を読んだ
    .
    難しい単語を使いすぎや、なんでも反対系や厳密さにかけ思い込み的で批判・混乱も当然だが印象操作の話になる
    以後や以前の社会学研究なんかとも関連あるし、リアルタイムで進行している見解への疑問から新発見にも繋がる
    ただ逆洗脳や歪んだ見解とも類似していて、印象操作マニュアル的な面もありあんまありがたがるのはどうかなもある
    .
    引用中心にならざるを得ないので誰が始めたかとかや、状況を一語で説明した文も多数だがこれも上記的とも言える
    面白かったけど本書を持ち上げている人間を見ると何を企んでいる?で疑問はわくし、本書自体も印象操作な面強い

    [2018-08]
    原08。ヤバい経済学経由でタイトル通り一日体験もあり。スラムやヤクザが実際はどうなのか詳しく記載
    望月衛訳 スディール・ヴェンカテッシ 「ヤバい社会学 一日だけのギャング・リーダー」を読んだ
    .
    ドラマでよく描かれる世界だが読む側の一般的見方はもちろん、ヤクザは迷惑な住民視点や学者の冷静な視点と多角的
    貧困の世界。全員がそれなりの理想もち良かれと行動してるが、実際はウソと利用と自己正当化の脆く崩れやすい世界
    前述通り肩入れが無い視点でなんで警察や行政を頼れないかもわかってくるし、最後は街ごと立ち退きくらって終わる
    .
    許す事を覚える必要があるのは協力しないと生き残れない善で悪の世界だから。筆者も騙され利用され総スカン喰らう
    犯罪者が悪化していくのと同じ理屈で読む側も倫理観が狂ってくる。悪い人たちではないけど関わると悪に染まってしまう

    ■ 「世界文学全集 39 イプセン.ストリンドベリ
     ヘンリック・イプセン 人形の家(杉山誠訳).幽霊(青山杉作訳)野鴨(山室静訳).ヘッダ.ガブラー(菅原卓.原千代海共訳)
     A・ストリンドベリ 痴人の告白(山室静訳)稲妻,父(杉山誠訳)」
    ■ 石丸昌彦監訳 ヒーザー・スチュアート+フリオ・アルボレダ・フローレス+ノーマン・サルトリウス
     「パラダイム・ロスト 心のスティグマ克服、その理論と実践」
    ■ 田中敦訳 ローリー・アンドリューズ 「ソーシャル無法地帯」
    ■ 高良 倉吉/編著 「沖縄問題 リアリズムの視点から」
    ■ 島薗 進ほか/編 「宗教学キーワード(有斐閣双書)」
    ■ 田中 於莵弥訳 ダーモーダラグプタ 「遊女の手引き -クッタニー・マタ遣手女の忠言」
    ■ 田中 於莵弥訳 ダンディン 「十王子物語」
    ■ 鳥居 千代香訳 ジャミラ・ヴァルギーズ 「焼かれる花嫁―インドの結婚」
    ■ 竹中 千春「盗賊のインド史 帝国・国家・無法者」
    ■ 忠平美幸訳 ロバート・レヴィーン 「あなたもこうしてダマされる だましの手口とだまされる心理」

    Vol 3503(2020-04-03)
    [2019-05]
    原19C後半。カルトとヤクザから派生。サイコパスの告白からの派生でサイコパスが出てくる文学と言う側面で読んだ
    「世界文学全集 39 イプセン.ストリンドベリ
    ヘンリック・イプセン 人形の家(杉山誠訳).幽霊(青山杉作訳)野鴨(山室静訳).ヘッダ.ガブラー(菅原卓.原千代海共訳)
    A・ストリンドベリ 痴人の告白(山室静訳)稲妻,父(杉山誠訳)」を読んだ
    .
    解説にもあるが人形の家を筆頭とする有名戯曲家で、当人の意志に反して女性解放作品として見られる事も多い
    サイコパスって側面から見ると新しい発見もあるし、支持層がなぜ喜ぶかも考察でき、結末つかず終わりも後者はある
    サイコパスがどうかは知らないけど自己中心的な人物は出て来るし、考えを変える経緯が自分と同じ人物の発見も皮肉
    .
    同時期に読んだ火野葦平とも比較できるが、自殺もテーマ内に含まれ主観では悲劇でも客観では身勝手な喜劇ともとれる
    好む層の考察も含むが主観と客観の対立ともとれ、主観の歪みを発見した時の道が変化ではなく逃避や自殺は興味深い

    [2019-05]
    原12。カルトとヤクザから派生。加害者も含むが、犯罪被害者が逆に恥や自責の念に包まれ無力化するの方が重要
    石丸昌彦監訳 ヒーザー・スチュアート+フリオ・アルボレダ・フローレス+ノーマン・サルトリウス
    「パラダイム・ロスト 心のスティグマ克服、その理論と実践」を読んだ
    .
    PTSDが特徴的だが被害にあった人物は長く苦しみ、その原因が自他含めたレッテル張りにありどう解決するかの本
    思い込みも自他へのレッテル貼りだが、囚人では男性で二人に一人、女性なら五人に一人が反社会的パーソナリティ障害
    語源が刺青を入れる棒スティグなのも興味深く、ヤクザの刺青など自分からレッテル張り苦しみに突入しているとわかる
    .
    実践の名に違わず具体的にどう解決していくかも含み、レッテル張りが原因である以上もう一度レッテルを張り直すが目的
    被害者と共に精神病患者も自己スティグマを持ちやすい。いかに克服するかでの物語化や拡散のコツも違う意味で収穫

    [2019-10]
    原11。宗教学からの派生で遠いところまで来たなあと言った感じだがネットトラブル110番でよくある話にもなる
    田中敦訳 ローリー・アンドリューズ 「ソーシャル無法地帯」を読んだ
    .
    外国の事例集で要は炎上まとめだが、日と違って外国はとことんやるのでオチが失業・退学したの追放になりやすい
    怖い事例もあり学校に呼び出され身に覚えのない写真で脅され、実は学校が無断で全生徒を監視・記録していたなど
    ネットサービスの運営目的は情報収拾にあり、これも無断利用が多い。日だと通販サイトはヤクザ経営なんて噂もある
    .
    発言をずっと監視していて裁判の時に証拠で提出なんてのもあり、知らん間に自分のイメージを他人に操作されている
    人に評価されるのがSNSのリスクで普段より上品に振るまえなオチ。また発言や履歴から個人の情報がわかるのも発見

    [2019-01]
    刊17。厄介な本をと自分でも思ったが、実際には厄介にして利権を得ようとしている勢力諸氏乱立が実体みたい
    高良 倉吉/編著 「沖縄問題 リアリズムの視点から」を読んだ
    .
    直前に検索で下調べしてカンニング竹山の意見も読んでいるがやはり上記。原発なんかと同類のからくりみたい
    テレビのいう事が信用できないジャンルでもあるし、上記でも変な奴ばっか来たと竹山が嘆いていもいる
    扇動があちこちで発生していて嘘も多い。どの連中が何を言っているかも見えてくる他、明確な敵指定は避けている
    .
    立場は違うが現地としては沖縄は日本の領土で、負担が大きいから分散してくれが公式見解になるみたい
    酷くはないが内戦状態にもなっているし、その事から外国の代理戦争面もある筈。まともな人間もいるとわかった
    -
    [追記]竹山がちょっと問題ある発言をしていて今書の主張も疑わしくなるし、そういうのにも芸人は使われるんだなと

    [2019-09]
    刊06。インド調査からの派生。インド調査自体がカルトとヤクザからの派生だが、そういう面への言及も多い
    島薗 進ほか/編 「宗教学キーワード(有斐閣双書)」を読んだ
    .
    宗教学はそれを信じる事はそのような生き方を選ぶ事であるが、あなたはそれで良いのか?と問う学問で距離もとってる
    社会と宗教の関わりにも注目しているのでテロや神話・風習や国ごとの価値観など、意外と扱う範囲が広い事にも気がつく
    偏見の相対化とも言えるんだけど、上記で現代問題を扱うので現状では古いや、考え方の変動や、間違っているかもも
    .
    信じると言う面に目を向けるとスポーツや実践でボランティアにも目が向くし、詐欺がいかに行なわれているとも見抜ける
    あまり馴染みのない学問だけど宗教を通して人間を見ていくという点で興味深く、派生させて行っていい拾い物になった

    [2019-08]
    原8C頃。インド調査から。先に同作者のエッセイは読んているが高齢の方なんで本書も途中までになる
    田中 於莵弥訳 ダーモーダラグプタ 「遊女の手引き -クッタニー・マタ遣手女の忠言」を読んだ
    .
    タイトル通りで遊郭を取り仕切るババアがどうやって男を騙すかを説く本で、実は西洋の薔薇物語なんかとも似ている
    前提に聖典の貞女の薦めなんかもあるし、本文中でも戒める言葉が出てくるのでそれ系のバリエーションとも取れる
    悪版の教養書なんて読み方もできるが現実的になるのは面白い。今これをやると効果はあるが間違いなく悪女になる
    .
    インドに限らず古今の古典で女性忌避あるが、こういうの有難がれば当然で、こういうの有難がらざる得ない世界とも
    解説も充実していて他の地域や現在の売春と比較できる。詐欺の手引書で直前に調べたカルトとヤクザとも類似

    [2019-08]
    原7C頃。インド調査から。先に同作者の翻訳も読んでいるけど元の文の所為もある筈でだいぶ読み難かった
    田中 於莵弥訳 ダンディン 「十王子物語」を読んだ
    .
    解説でデカメロンを上げているが確かに比較してみると面白い。インドや中東でお馴染みの枠の中で話す物語
    ジャータカとも類似があるが、いつ作られたかは曖昧で後代に追加された物や、明確に別人が書いた等も出る
    犯罪を推奨する話や犯罪者を賛美する話も出るは、直前に知らべたカルトとヤクザと類似し社会の荒廃がわかる
    .
    当時の風俗やどういう願望を抱いていたかの調査資料にもなるが、前述で現代と比較した方が早いかもしれない
    背後に当時の慣習知識が前提となるのも難しい所だが、インド古典の聖典以後の発展を知る上で興味深くはある

    [2019-08]
    原84。インド調査から。英国が消そうとした習慣の一つ。日だと英が悪い風潮になりがちなんかは肯定しているのかと
    鳥居 千代香訳 ジャミラ・ヴァルギーズ 「焼かれる花嫁―インドの結婚」を読んだ
    .
    この当時でも炎上している女性も含め、DVが犯罪扱いにならず、通報すれば厄介になるから通報しないと無法の世界
    似た例を古今東西の世界でも扱っているがヤノマミも似た系列で暴力を愛と言う。なんか勘違いしているんじゃないのか
    元への考察あり奪って人質的に金や物をせしめる。イスラームで逆にしようとしたが、これも暴力で脅して無効化が出た
    .
    他書でもあるが奪うだけ奪って捨てるや、本書のように物品が足りないからと自殺に追い込むなんかの非道がある
    ガンジーなんかも撤廃しようと合同結婚など工夫してるが犯罪者は裏をかく。異文化接触は難しいのテストケースになる

    [2019-08]
    刊10。インド調査から。また東大の学者だが、カルトとヤクザ調査の後なんでねーわになるし汚染されてるのかと疑いも
    竹中 千春「盗賊のインド史 帝国・国家・無法者」を読んだ
    .
    調査した事は評価できるで歴史に残り続けている犯罪集団ダコイトと、似た例で英国が殲滅したタグの歴史に触れる
    政治家にまでなった女盗賊プーランに接触もしてる。核実験したのが民族主義系政権の時だったなどやっぱりとなる
    同情的で英国批判も一生懸命しているけど上記。現地の人間もプーラン暗殺は当然と考えているのに見解がズレてる
    .
    タゴイトへの直接接触はプーランのみも当然で調査する物は消されるとも。向こうは選挙結果で警察が敵味方に変化する
    謎めいた存在で誇張もあるし被害者と主張するが上記。犯罪のバレないや警察が無力地域で発生とヤクザとほぼ同じ

    [2018-01]
    原03。詐欺は言い替え対象が多くて別件資料とも関連する。使い方によっては為になる点も指摘しとく
    忠平美幸訳 ロバート・レヴィーン 「あなたもこうしてダマされる だましの手口とだまされる心理」を読んだ
    .
    広告なんかもその一部。上手い話に飛び込んでみる系の体験記もあり事前の予防接種にもなる
    地獄への道は善意で敷き詰められている。カルトなど騙している方も意識していない場合まである
    日本人だと義理と人情の葛藤がわかりやすく詳しい手口。日本人は特異な点ありその分析も多々
    .
    上記広告と同様で教育もこの分野に当てはまる。つまり逆に言うと有効な学習方法の研究でもある
    悪徳商法と思えばだいだい合ってる。ありがちな教訓だが無料より安い話は無いや上手い話には気を付けろ

    ■木村 進太郎 「マンガでわかるキャバクラ嬢の心得」
    ■西田 公昭 「マンガでわかる!高齢者詐欺対策マニュアル」
    ■黒川 正剛訳 アン・ルーエリン バーストウ 「魔女狩りという狂気」
    ■蔦森樹+カマル・シン訳 セレナ・ナンダ「ヒジュラ 男でも女でもなく」
    ■大谷 幸三 「ヒジュラに会う -知られざるインド・半陰陽の社会-(性なき巡礼)」
    ■ダヤニタ・シン+モナ・アハメド「インド第三の性を生きる -素顔のモナ・アハメド」
    ■小谷 汪之 「ラーム神話と牝牛 -ヒンドゥー復古主義とイスラム」
    ■中野 毅+ 山中 弘,+飯田 剛史ほか 「宗教とナショナリズム」
    ■中島 岳志 「ヒンドゥー・ナショナリズム 印パ緊張の背景」
    ■中島岳志 「中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義」
    ■キネマ旬報社 「インド映画娯楽玉手箱 -インド映画完全ガイドブック-(キネ旬ムック)」

    Vol 3500(2020-03-20)
    [2020-02]
    刊17。時間が余り軽い本をでセレクト。わりと自分でもなんでぇ!と驚く選択だがカルトとヤクザと同期なら実資料
    木村 進太郎 「マンガでわかるキャバクラ嬢の心得」を読んだ
    .
    書く側にも意図はあるだろうから疑って読む必要はあるか、騙す側がどういう心理や手口で正当化の資料になる
    騙しと言えるかは集英社の画太郎クラウドファンディングと同じく微妙なラインだが、経費でキャバレーは怒りつのる
    また騙しと言えるかギリギリラインだが、これ系はソクラテスや薔薇物語や遊女ガイドなど伝統あり合理的とも言える
    .
    深くハマり過ぎた実例も軽蔑まじりで紹介され、完全に商売として対応してそれ系の客は厄介と見ているとわかる
    扱う商品が感情でも完全に冷静判断な言えるし、感目当ては金でもあるし、情の暴走には気を付けろとも言える

    [2020-02]
    刊16。時間が余り軽い本をでセレクト。以前にも読んだ作者名が出てきてカルトとヤクザにも該当した内容になる
    西田 公昭 「マンガでわかる!高齢者詐欺対策マニュアル」を読んだ
    .
    ケースを漫画で紹介しているになるが、あなたはどういうタイプの騙されやすさでチャートクイズもあってわかりやすい
    昔から手口もやる人間もほぼわかっているし、やると業者リストに載る事やどう対処すれば良いかも書かれている
    読んだ時期が詐欺だろうかギリギリラインの集英社の画太郎クラウドファンディングのあった時期で参照用も念頭
    .
    騙す側の心理も載っているが反省するより得意になったり正当化したりなんで、はっきりと邪悪だろと言う必要ある
    以前の本にも書いていたが疑問を持ったり、はっきり断ったりする態度は重要ねと思ったし読み易かった

    [2020-02]
    原94。カルトとヤクザ絡みにも関係だが、ヤクザがデマ散布のカードを切る時やたら反論に利用し気になってた
    黒川 正剛訳 アン・ルーエリン バーストウ 「魔女狩りという狂気」を読んだ
    .
    史料は調べているんだけど明らかに見解に偏りがあり、魔女狩りレイプ説をとって根拠を引用して書き並べている
    上記があるけど仕掛ける側が確実にいるジャンルでもあり、無実の被害者が!と悪事の言い逃れにも利用できる
    スケープゴートや生贄儀式・サティーとの類似性比較もあるが、対象聖化が無く単なる支配・犯罪正当化との指摘
    .
    当時の刑罰一般との比較は無いが同等で、女性などその社会で最も弱い人間が対象になり易いとの指摘もある
    信仰によって差があったも注目点。ヤクザが社会弱者かは疑問でむしろ搾取する方だし、犯罪刑罰とは別の問題

    [2019-07]
    原90。インド調査から。解説が元気良すぎる向きはあるが、本編研究自体は時間かけつつ客観的に努めている
    蔦森樹+カマル・シン訳 セレナ・ナンダ「ヒジュラ 男でも女でもなく」を読んだ
    .
    そういうのがいると知ってたし、調べる直前にホモのさらざんまいやカルトとヤクザを扱ってた事もあって断然興味ある
    結論から言うとふたなりとかではなくオカマちゃんの集団。ただ伝統があるしラーマーヤーナを根拠とする祭司権もある
    客観性が存分に発揮され、祭事が単なる押し売りや、収入にならず搾取も含めた売春で生計を立てていると実態暴く
    .
    現実のふたなりも含めた聞き取り調査も数人分完備。ただここも上記で限りなく犯罪に近く嘘が多いと正確に記録
    怒りっぽい人が多いもカルトとヤクザと共通の他、現代であってもトランスを使った違法去勢手術をしていると驚き多い

    [2019-07]
    刊84+原01。インド調査から。内容的に同じで代表的な資料と比べると内容の薄さや信憑性に欠けるのでまとめて
    大谷 幸三 「ヒジュラに会う -知られざるインド・半陰陽の社会-(性なき巡礼)」
    ダヤニタ・シン+モナ・アハメド「インド第三の性を生きる -素顔のモナ・アハメド」を読んだ
    .
    実態がしている行為から犯罪者に近い人たちの集団でもあるので、言っている事や発生した事象に信頼が置けない
    他書でも触れられているが信頼を確立して初めて本当の事を喋り出すが、性同一性障害の人たちの受け皿で間違いない
    上層だけが大儲けして下部は搾取と対立はマフィアとも一致するが、インドは全般で貧困と文化からの犯罪が多く難しい
    .
    誘拐してメンバー増やすは大げさな点あるが、他書も含め小さい頃から自覚かつ苦労して取り込まれていくとわかる
    長所も短所もあるという結論になる。ただ根拠が相当に古いから昔から存在し、社会でどう扱うか考えた様もわかる話

    [2019-08]
    刊93。インド調査から。タイトル的に神話の話かと思ったが、実際はヒンドウーナショナリズムで民族紛争の話
    小谷 汪之 「ラーム神話と牝牛 -ヒンドゥー復古主義とイスラム」を読んだ
    .
    インド調査前にカルトとヤクザを調べていたし、日でも歴史問題あるんでわかるが、ああまたこのパターンかと言った所
    牡牛をシンボルにした運動だが日なら鯨問題を更に過激にしたと思えば良い。他者の設定は自己を作り出す要因となる
    歴史は新しく経緯はあるにしても19Cから。どちらの側にしても反発招く行動を繰り返して、結果的に報復合戦に至っている
    .
    遠い他国の話なんで冷めて見れるのも良い。事実の検証もされているがあんまり役には立っておらず上手く利用されてる
    上記から自作自演で対立させ解決して力を得るで対立が続くほど良いと思ってる所もありそう。対処もカルトと同じで良い筈

    [2020-01]
    刊97。カルトとヤクザにも該当するかも。出た時期がソ蓮崩壊とオウム時期で確定していない事への別見解が含まれる
    中野 毅+ 山中 弘,+飯田 剛史ほか 「宗教とナショナリズム」を読んだ
    .
    反カルトに文句をつけたり、ソ連崩壊で逆に問題が出たと言ってみたりで偏りあるが、批判が逆に自己紹介的で面白い
    歴史や英雄を作る事が支配に繋がるはソ連的な延長線にあり、どう支配したり扇動していたかの実例集にもなる
    民族主義への見解は良く、民族の血・過去の栄光・抑圧の記憶・悲劇の事件連呼が状況悪化・社会不安で勝手に暴走
    .
    カルトが生や死に意味づけし、日常的感覚や情緒を満足させ、首尾一貫した世界観を与え人を駆り立てるとわかる
    小さな事件を報道で誇張して大問題にしていた手口もわかり、発展過程を食い止めれば潰せるともわかってくる

    [2019-08]
    刊02。インド調査から。直前にカルトとヤクザを調べていたし、その前は独裁者も調べてたしで良い機会になった
    中島 岳志 「ヒンドゥー・ナショナリズム 印パ緊張の背景」を読んだ
    .
    筆者の中では日の米国依存脱却派は保守に映ってるみたいで、他の逸話も含めある程度偏りがあるので注意はいる
    学生の身でありながらムスリム寺院を破壊したテロ集団二派に密着取材と相当に興味深い。秘訣は誠意あるインタビュー
    目の血走った連中かと思えばそうでも無く、平和な集団かと思いきや、気に入らない事や自己主張を始めると豹変しカルト的
    .
    上記で筆者が興味もった過程も描かれるが、自己探求の過程で騙されカルトと同じ。元から対英で自己確立と危険性ある
    小さいデモから始めて拡大で暴徒化や、カルトやヤクザでもある二極化扇動で容赦ない対外攻撃などインドの危険な一面

    [2019-06]
    刊05。インド調査から。ネットで調べるとテレビ出ている人で論争も多いとちょっと特殊気だが、扱う人も特殊気
    中島岳志 「中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義」を読んだ
    .
    タイトル通りで帰化して名物を作った人だがそれは表向きで、若い頃に殺人も犯しているテロリストが実態になる
    ヤクザとカルトを調べていた時期で反抗的で中退や急な暴力はそれっぽいし、協力した組織もそういう系の雰囲気
    以前に戦中文学で調べた山中峯太郎も関与。戦争のアジに利用された感あるし、最後は皆から見捨てられた感も
    .
    過激なんだけど上記カリーの逸話や、日英同盟下での神隠し事件、神隠し状態での生活など面白い逸話は多い
    最後は帝国主義に賛同しインドの英独立の為にナチスと組めなどと言いだした。利用する人は利用される例にもなる

    [2019-06]
    刊00。インド調査から。調べるきっかけに映画もあるんだが、その前段階とも言える最初のインド映画ムーブ期の本
    キネマ旬報社 「インド映画娯楽玉手箱 -インド映画完全ガイドブック-(キネ旬ムック)」を読んだ
    .
    定期的に日本でヒットは出るんだけど、ムトゥの現状評価の様に続き難いという点があり定着がしない
    ムトゥを日本で流行させる為にどういう動きがあったかの記録でもあり、評論家がPと宣伝も兼ねた事が分かる
    インド映画の独自の手法に興味あったが、そこらにかんしても伝統演劇からの流れなど解説がつく
    .
    90年代ヤクザに業界を乗っ取られていたらしく、苦悩のない悪・戦争物・政治批判・ギャングや犯罪崇拝が好みとわかる
    文芸系は入ってきやすいけど当然娯楽では無く、古い映画の型も残しているんで娯楽の研究対象としても興味深い

    ■吉澤 寛之編著 「ゆがんだ認知が生み出す反社会的行動 -その予防と改善の可能性」
    ■津富宏、河野壮子監訳 シャッド・マルナ 「犯罪からの離脱と「人生のやり直し」 -元犯罪者のナラティヴから学ぶ
    ■猪狩 俊郎 「反社会勢力」があなたの会社を食いつぶす!」<br>
    ■小林 英明 「企業犯罪の基礎知識+企業犯罪への対処法 刑事事件のリスクマネジメント(法務必携Q&Aシリーズ)」
    ■民暴実務研究会編「反社会勢力からの企業防衛 -経営者のための法務対応マニュアル」
    ■櫻庭 総 「ドイツにおける民衆扇動罪と過去の克服 人種差別表現及び「アウシュヴィッツの嘘」の刑事規制」
    ■本多隆司監訳 ABS研究会訳 チャイルド・ディベロップメント・インスティテュート<br>
    ■「反社会的行動のある子どものリスク・アセスメント・リスト -少年版EARL-20B、少女版EARL-21G-」
    ■玉置悟訳 ドナルド・W・ブラック 「社会悪のルーツ―ASP(反社会的人格障害)の謎を解く」
    ■谷 喬夫訳 クリストファー・R・ブラウニング 「普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊」
    ■円谷英明 「ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗」
    ■森 英明訳 ポール・ブリトン「ザ・ジグソーマン 英国犯罪心理学者の回想」
    ■菊池光訳 トマス・ハリス 「羊たちの沈黙」

    Vol 3498(2020-03-13)
    [2019-08]
    刊15。カルトとヤクザ調査から。補足みたいな形に近いが、新しい本を読むとどこまで研究進んだかもわかる
    吉澤 寛之編著 「ゆがんだ認知が生み出す反社会的行動 -その予防と改善の可能性」を読んだ
    .
    対象を少年非行に限定しているので狭くなるし、文献一覧で日訳出ている物まで表記していないので使いづらい所はある
    タイトル通りで先に調べた例とも一致。具体的な歪みの例から誰でもよかったは非人間化過程なんかは発見の部分
    外部の言動全てが敵意に見えるは結構怖い歪み。精神の覚醒度合いで低すぎると感情が薄く何も感じないも怖い点
    .
    覚醒が高すぎる犯罪もあって短絡的に向かいやすいや、酒での抑制解除、最近の日犯罪者の脳診断結果にも触れる
    訓練法法なんかも他の研究と一緒だが、集団内だと孤立化の不安が高まるや、他人の存在に気付かないと問題は日本的

    [2019-06]
    原11。カルトとヤクザ調査から。薬とかカルトとか少年犯罪から考えると分かり易いけど、全犯罪者に共通でもある筈
    津富宏、河野壮子監訳 シャッド・マルナ 「犯罪からの離脱と「人生のやり直し」 -元犯罪者のナラティヴから学ぶ」を読んだ
    .
    自分は被害者で環境が悪いと思うのも共通だが、自分より悪い奴がいるや避けられなかったなど考えの歪みが原因
    言い訳や自己正当化があるなら、あの時の自分は違う人間や、変わる為に必要だったで更生手掛かりになる
    アウグスティヌスを例に上げているが誘惑がある中で維持し続けるや、どう生きるかで遺伝的にも聖人になる資質はある
    .
    金があっても変われず逃避の為に浪費するも覚醒が弱いに該当するし、大量浪費を良しとする社会の価値観も問題
    元悪の立場からの犯罪者更生支援業など、やりすぎる傾向も含めて良い方向に向かうと社会に役立つ人材になる

    [2019-06]
    刊07+13。カルトとヤクザ調査から。説明の文が難しくなったり、伏せている場合も含むのでまとめて扱う
    猪狩 俊郎 「反社会勢力」があなたの会社を食いつぶす!」
    小林 英明 「企業犯罪の基礎知識+企業犯罪への対処法 刑事事件のリスクマネジメント(法務必携Q&Aシリーズ)」を読んだ
    .
    どういう経緯で会社に入り込むかや、どういう経緯で見つかって、どう捕まっていくかを説明している
    証拠品として押収されるからマネーロンダリング。株式を買い占め乗っ取るライブドアや楽天の放送局買占めも例となる
    疑いがある時点で関係を立つのが正常だし、国の方針としても裏取引には応じないがあり、実践もしている
    .
    こまめに入る実体験の例が話として面白く、実証できない場合や、手下を糧にして生き残ろうとするなどがある
    起訴されるまで立場に準じた保釈金を払い、ルールに乗っ取った生活し、後に返却ありで出てくる仕組みも分かった

    [2019-06]
    刊06。実名でガツンガツン書いていて、ああそういや事件あったわと思い出し以後の経緯もよくわかるで重宝
    民暴実務研究会編「反社会勢力からの企業防衛 -経営者のための法務対応マニュアル」を読んだ
    .
    どう対応するかでどう出てくるかもリストアップされていて分かり易い。孤立させて潰すというのが脅し手口ともわかる
    暴力団まがいの企業買収も実例として挙がっていて、法の不整備や表沙汰にしたくない会社の姿勢も問題視
    最初に条約を書いておく事や、書かせる事も実例として挙がっていて、最悪の経験をしたホテル支配人の話も実感ある
    .
    スイスが法で保護されていてマネーロンダリングに使われるや、騒音がどこまでで現行犯逮捕に至れるかも発見
    毅然とした態度は冷静に分析して対応するで、実行すると捕まるので脅しから手が出るまで距離がある等もわかった

    [2019-06]
    刊12。カルトとヤクザ調査からの派生になる。どこまでが表現の自由で、どこからが差別かの区切りは結構難しい
    櫻庭 総 「ドイツにおける民衆扇動罪と過去の克服 人種差別表現及び「アウシュヴィッツの嘘」の刑事規制」を読んだ
    .
    一番ひどい目に合って結果的に法整備を整えたドイツの歴史および事例研究になる。段階と裁判を経て整備
    扇動事例で70年代の渋谷大暴動を訴えた日の反戦団体事例がある。一歩間違うと被害者が加害者に転ずる
    日事例では病気への差別から市民が攻撃なんかもある。ヘイトスピーチ案件に該当する事例と思えば良い
    .
    ゲバラの本が扇動かの国際事例があり、ファシズムなんかの全体主義に反対する為の表現の自由だと分かる
    上記で日でも区別が明確化されていないが問題として挙げられているし、マスコミの過度の自重による口封じも問題視

    [2019-06]
    原01。カルトとヤクザ調査から。子供の行動から大人の行動も予測できるが、レベルがちゃんとあるんだなとわかる
    本多隆司監訳 ABS研究会訳 チャイルド・ディベロップメント・インスティテュート
    「反社会的行動のある子どものリスク・アセスメント・リスト -少年版EARL-20B、少女版EARL-21G-」を読んだ
    .
    どういう子供が犯罪者になりやすいかのリストでもあり、本人の資質以外にも環境が大きく作用する事がよくわかる
    事の重大さに対し問題対処が下手と言う点もあるし、善悪の区別がわからないや暴力で解決しようとするなんかも
    嫌われる人柄も要因で男女によって判断が分かれているが、女子は孤立が効いて暴力が内に向かいやすいもある
    .
    共感や罪悪感が経験で学ばれるのも面白いと思うし、早めに対処や信頼できる者がいるかも子供には重要になる
    子供のうちから悪に染まると罪悪感や良心もなくなる。自己と他者・公と私の区別がつかないは大人にも適応できる

    [2019-06]
    原99。カルトとヤクザ調査から。サイコパスが話題になった頃の本だが反社の実際をよく調べていてとても参考になった
    玉置悟訳 ドナルド・W・ブラック 「社会悪のルーツ―ASP(反社会的人格障害)の謎を解く」を読んだ
    .
    社会が腐敗し、崩壊しつつあると感じさせる事件に関与が多い。本人が受診しないから現技術だと治療も困難
    不安やうつや中毒などの精神障害も併発する。一生治らず歳いって減るは死んだか大きな事が出来なくなっただけ説も
    曰く見たケースの全員が幸せになれなかったと手厳しい。考え方が歪んでいる人格で遺伝性もあり児童期からと根深い
    .
    平気でウソをついて、他人を痛めつける。サイコパスに類似とも思い、全ての症状の原因になる根幹は良心の欠如
    若いうちなら更生可能で、35歳までに自覚してもチャンスはある。付き合いは切れと言う助言もある難しい病気

    [2020-02]
    原92。以前に独裁者調べた時に貸出多で漏れた物。資料が別系列の扇動者に利用され問題になったなど難しい
    谷 喬夫訳 クリストファー・R・ブラウニング 「普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊」を読んだ
    .
    どういう人が処刑担当していたかを資料や証言を調べて再検討した物で、とうぜん不都合な真実が出て上記に至る
    ガス処刑は全体で見るとそれほどで銃殺が多く、その銃殺も対ソ作戦が強硬化しないor失敗するで回避出来ていた
    銃殺担当者は戦争向きじゃない駆り集め警察隊で、現場でも士気低下発生や機能維持が無理の反論出たのに強硬
    .
    上記でサボりやPTSDや命令違反が出た一方、人によってはノリノリで上官が異常だと加速や馴れ・分業化で効率化も
    タイトルどおり無茶を命令された人の普通すぎる反応が主体。今だとカルトとヤクザの犯罪での比較も出来る

    [2020-01]
    刊13。こんなもん読むべきでは無いとわかっているんたけど、資料として渋々読んでやっぱ読むべきでなかったと
    円谷英明 「ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗」を読んだ
    .
    経営に失敗して追い出された社長の泣き言で、ゴーンが逃げて弁明した時期で比較なんかもしながら読んでいた
    恨み節が趣旨なんだけど、そのせいで何を言いたいんだろうかを掴むのに苦労したし次に繋ぐもなく自爆的内容
    時代劇なんかも例に上げているが衰退原因は無能だったからも昔はありそうで、無能の原因は不正の横行にある
    .
    カルトとヤクザ案件で潰れる会社との類似もあると思う。全てに負けた人間は原因を自分でなく外部全てに向ける
    ほぼ全円谷作品を非難して味方を作る気ゼロなんで最初に上げた通りで、暴露本出して恨みを晴らし小遣い稼ぎ

    [2019-06]
    原97。レスラーからの派生。便乗って気もするけどほぼ同時期だし、地域による差も強く出ていて面白い
    森 英明訳 ポール・ブリトン「ザ・ジグソーマン 英国犯罪心理学者の回想」を読んだ
    .
    英国発の捜査協力心理学者と立ち位置も特殊で、当人の比較対象がホームズなのも地域性になると思う
    パパラッチがダイアナを追い込んだ話も過去あるがマスコミも特殊で、必要で隠して誹謗中傷の脅しと実行もある
    上記必要で隠したで連続変質殺人に秘密チームSO10が変態文通の事例もある。007的なスパイでここも地域性
    .
    子供二人が児童を虐待や、娘を浚って死の家にしていた家族などマスコミが大げさもあるが凶悪犯罪事例多数
    遊んでる女性など道を踏み外した普通の人の分析も的確。レスラーとは違ってストレスで緑内障にもなる真面目さ

    [2018-03-14]
    原88。乙一扱った時にレクター博士を例に挙げて、丁度映画も見て冊数も少なかったんで扱えるかなと
    菊池光訳 トマス・ハリス 「羊たちの沈黙」を読んだ
    .
    映画見て筋も場面も把握しているし、筆者的にも狂人への感情移入少なく読み易く進化してるがアレ?がある
    訳の癖が強いんだと思う。ハトが豆をついばんでるって形容が正しく、それでも競馬物ディック・フランシス訳者
    SF関係者調査とも並行でこれ系訳褒める人いて、実際台詞は良いんで、ここらも野田訳等と比較で考え込む場面
    .
    カバー裏が映画写真で比較も出来る。元祖にも近いんで今だと類型な所もあるが、前述で読み易くなっている
    台詞のキレの良さも前述など難しい所。ホームズ役が狂人とも。衝撃度は前作の方が高いが人に薦めるならこっち

    ■宇野利泰訳 トマス・ハリス 「ブラック サンデー」
    ■小倉多加志訳 トマス・ハリス 「レッド・ドラゴン」
    ■高見浩訳 トマス・ハリス 「ハンニバル」
    ■高見浩訳 トマス・ハリス 「ハンニバル・ライジング」
    ■田中一江訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン 「FBI心理分析官-異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記」
    ■田中一江訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン 「FBI心理分析官 2 世界の異常殺人に迫る戦慄のプロファイル」
    ■ロバート・K・レスラー+アン・W・バージェス+ジョン・E・ダグラス 「FBI心理分析官凶悪犯罪捜査マニュアル 上下」
    ■狩野秀之訳 ロバート・K・レスラー+アン・W・バージェス+ジョン・E・ダグラス
    ■「快楽殺人の心理 -FBI心理分析官のノートより」
    ■翔田朱美訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン
    ■「FBI特別捜査官 裁かれた判事 若き日のレスラー捜査官の事件簿より」
    ■河合洋一郎訳 ロバート・K・レスラー「FBI心理分析官異常殺人者ファイル」

    Vol 3497(2020-03-06)
    [2018-03-14]
    原75。乙一扱った時にレクター博士を例に挙げて、丁度映画も見て冊数も少なかったんで扱えるかなと
    宇野利泰訳 トマス・ハリス 「ブラック サンデー」を読んだ
    .
    デビュー作になる。それ以前にも娯楽誌に投稿はしていたらしくそれもホラーと個性が出ている
    前歴が記者なのもポイントで第一作はスパイアクションと形容するのが正しい。当時にプラスッチック爆弾を扱い
    犯人逮捕と言うよりも犯人側への重点の置き方が強く、後に発揮される人外的性格設定もここで既に発揮
    .
    ただし作品としてはまとまりが無さすぎて辛く、ポイントで突出しているけど荒いと言った印象
    時代性も考えてのテロ攻撃物。前述でそこに至るまでの過程を人物中心に描いたと言うのが正しい

    [2018-03-13]
    原81。乙一扱った時にレクター博士を例に挙げて、丁度映画も見て冊数も少なかったんで扱えるかなと
    小倉多加志訳 トマス・ハリス 「レッド・ドラゴン」を読んだ
    .
    サイト扱いにするならうちのキャラでのレンゲが最高に嫌がりそうだなっていうぐらい気持ち悪く、かつ説得力あった
    罪と罰も比較対象になる。娯楽としてのミステリの発展わかる。一言で言うと狂人の犯人に感情移入出来てしまう
    今書はレクター博士も出る。後の作と比較すると上記など混乱してる点もあるが同時に上記通り特質も出ている
    .
    Xの悲劇も同時期に読みホラー要素混入での緊迫感や、罪と罰の迷いから一気に飛躍した清々しい犯人像も感心
    追跡型で話としても読み易い。同時に上記で犯人パートもあって対戦している様な面白さもあり、読んで良かった本

    [2018-03-15]
    原99。乙一扱った時にレクター博士を例に挙げて、丁度映画も見て冊数も少なかったんで扱えるかなと
    高見浩訳 トマス・ハリス 「ハンニバル」を読んだ
    .
    イタリアが舞台でマフィアも絡むとなるとジョジョ五部連想する。博士の狙われる今作はピカレスク物風でもある
    長くて糸がほつれた部分もあるが、それまでの作の良い点を継承しつつ処女作で出来なかった事を可能とした
    博士含めて悪でしかないが全キャラが印象に残る。特にレズマッチョ妹は男友達が出来ないも含め魅力ある
    .
    狙われた博士なんで緊迫感あるし、すぐ殺すマンしかいない世界で次は誰だの緊迫感もある
    上記妹と男友達の歪にしかなれないなど簡単な挿話も良く、子供の涙フェチ・飛行機内での博士も印象深い

    [2018-03-17]
    原06。乙一扱った時にレクター博士を例に挙げて、丁度映画も見て冊数も少なかったんで扱えるかなと
    高見浩訳 トマス・ハリス 「ハンニバル・ライジング」を読んだ
    .
    作者近影で「しか著していない」と書かれてしまう筆者。訳者は継承でヘミングウェイも訳した人と適任
    解説で日本ネタも使ってますと凄く持ち上げてくるが、おそらく外訳版だろうし変な日本文化理解とも思う
    博士の幼少期となる。初期の方の作風に戻った感もあるが大昔の児童出てくるピカレスク小説思い出した
    .
    娯楽か文学に振りたいかで混乱している所もあるのは前述の「しか著していない」で苦労してる所あるねと
    映画版の脚本も担当とゴッドファーザーコースでもある。冊数少なくて良いが頑張って欲しい所ではある

    [2019-06]
    原97。トマス・ハリスから派生。日本でベストセラーになったのが本書。ちょうど新旧の心理学の交差する時期は興味ある
    田中一江訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン 「FBI心理分析官-異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記」を読んだ
    .
    他書と比べてもエッセイ風だが、特別におかしい人間に焦点を当て個人の伝記風にしたのも日本で受けた原因かなと
    他の本でも書いている事項の詳しい補足と言う点でも興味深い。トマス・ハリス他にも言及し、否定的な見解も述べている
    元々の興味が地元の殺人鬼で筆者の自伝みたいにもなっているし、どう情報を引き出すのかでマニュアル本的な所もある
    .
    解説も含め日で本書が受けた背景なんかにも興味が行く。米と日およびこの人個人で捉え方もちょっと違いはある
    相手を物みたいに見るの他に似た例で違う理想化や、同一視するって観点も面白いと思う。現場からの声で実資料的

    [2019-06]
    原12。トマス・ハリスから派生。前作が大ヒットして日本にも呼ばれる様になったので、その時の体験も多めに掲載
    田中一江訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン 「FBI心理分析官 2 世界の異常殺人に迫る戦慄のプロファイル」を読んだ
    .
    前作とは期間も空いているし、インタビューの実内容も多く掲載で1・2となっているけど実際は別書扱いでも良い
    日本の例だと家庭内虐殺と連続殺人と文化間犯罪とカルト。どれも有名な事件で知ってると思うし、観点も特殊
    外国の例だと殺して血を飲んでいた犯人が詳しい。変な妄想に取り憑かれ、同時にSWの皇帝が好きなど面白い点も
    .
    この人の観点だと死刑より病院に一生入れた方が良いに至る場合もある。病気と犯罪が段階的に進んでいくともわかる
    どうすれば予防できるかの観点も含め人間にはまだわかってない部分や、研究すべき部分もあるで人間の謎でもある

    [2019-06]
    原92。トマス・ハリスから派生。原題のタイトルもほぼ同じで、操作手順なんかも含めて現場裏情報よんでる様で楽しい
    ロバート・K・レスラー+アン・W・バージェス+ジョン・E・ダグラス 「FBI心理分析官凶悪犯罪捜査マニュアル 上下」を読んだ
    .
    ケースで分類し当てはめ推察で、直感で考えるはコンピュータに近い動作だとわかるし、行動科学の本質も捉えてる
    ギャング犯罪なんかの一般的なケースも多く扱っているのが魅力で、どういう行動原理で動き誰が被害に合うか推察できる
    レイプ犯に関する項の多さは空想や性犯罪をこの人が重視しているから、死んだふりで乗り切ったエグイケースの実例怖い
    .
    製品改変なで相当に回りくどい犯罪だが、隠蔽工作は全般で同じ。儀式での再現性にこだわる異常な犯罪も人間の面白さ
    どんな犯罪も段階を経て悪質化していくとわかるし、犯人の頭の中はどういう理屈かは異常者の犯罪以外でも興味ある

    [2019-06]
    原89。トマス・ハリスから派生。今書もベストセラーだが研究者向けの本に近いので想像以上に内容充実
    狩野秀之訳 ロバート・K・レスラー+アン・W・バージェス+ジョン・E・ダグラス
    「快楽殺人の心理 -FBI心理分析官のノートより」を読んだ
    .
    行動科学に属するので認知行動療法なんかの考えとほぼ同じ。どういう先入観を持っているかで推察する
    ポアロの例が引かれるが実際に謎解きで意味不明な行動も理由。要は過去トラウマの再現で変形している
    中流以上が多いながらだいたいが虐待など不幸な生い立ち。計画的かつ完全にこだわるのでイメージとも違う
    .
    戦利品やトロフィーとして残すなど健康な人間の心理と似た部分もあり、ストレス増大や学習など段階も踏む
    効果的なインタビューなど具体的だし、二人きりになった時に脅して来た話など改善の過程なんかもわかる

    [2019-06]
    原94。トマス・ハリスから派生。軍隊からFBIを経て研究所入りの筆者でFBI時代にどういう仕事をしていたかの詳細
    翔田朱美訳 ロバート・K・レスラー+トム・シャットマン
    「FBI特別捜査官 裁かれた判事 若き日のレスラー捜査官の事件簿より」を読んだ
    .
    異常犯罪を扱う事が多いが本書は売春指揮のギャングと、ギャングに頼んで妻を殺させた弁護士捜査とよくある話
    異常な事件以上に日常犯罪にも異常さがあるとわかる。弁護士は最後までやってないと抵抗して取引を仕掛ける
    情報は一度には出ず少しずつ漏れてくる捜査の実態で、内通する情報提供者の育成や、証拠を固めていく過程となる
    .
    狂った世の中においても時に物事は解明され正しい者が最後には勝つのだで、ちゃんと解決するが八年かかっている
    ギャング内での暴力や脅しがわかるし、最後は全うな道に戻る者もいるので信頼を作る事の大切さや人の善意もわかる

    [2019-05]
    原96。カルトとヤクザから派生。現状だともっとまとまった形の犯罪プロファイリングの原型かつ火付け人と言える
    河合洋一郎訳 ロバート・K・レスラー「FBI心理分析官異常殺人者ファイル 上下」を読んだ
    .
    日本でも明治大正に猟奇って分野があり、今書も米の刑事雑誌に触れているが、歴史は古く17Cから伝統的にある
    現状だと古くて正否不明点もあるが、病的な妄想に移行すると危険やマニュアル化した立てこもり犯の説得なども掲載
    上記で批判している刑事雑誌と同じになってしまうが、滅多にないクラスの異常事件が例なんで読み物として面白い
    .
    プロ放火犯や殺人隠蔽にも使われるが特殊性癖中に死亡や自殺は、怪事件の謎が納得したし笑うに笑えない業
    データ収集して傾向を集めたのが現プロファイルで今段階はデータ収集の段階だが、既に的確な分析で謎が解ける

    ■林浩康監訳 エリザベス・ベック+ナンシー・P・クロフ+パメラ・ブラム・レオナルド/編著
    ■「ソーシャルワークと修復的正義 癒やしと回復をもたらす対話、調停、和解のための理論と実践」
    ■清水崑 「現代漫画 第2期 2 清水崑集」
    ■小川芋銭 「河童百景」
    ■小川芋銭 「小川芋銭画集」
    ■火野葦平 「河童曼陀羅」
    ■火野葦平「火野葦平選集 第3巻 幻燈部屋、海抜四百尺、河童曼陀羅(抜粋)」
    ■火野葦平 「火野葦平選集 第5巻 花と竜」
    ■火野葦平 「麦と兵隊・土と兵隊」
    ■火野葦平 「糞尿譚」
    ■小林由香里訳 ケヴィン・ダットン 「サイコパス秘められた能力」
    ■渡辺学訳 ロバート・J・リフトン 「終末と救済の幻想 オウム真理教とは何か」

    Vol 3495(2020-02-28)
    [2019-05]
    原10。カルトとヤクザから派生。カルトには破壊が正義で日全体もそうと思いやすくもあり、他見解としてとても興味深い
    林浩康監訳 エリザベス・ベック+ナンシー・P・クロフ+パメラ・ブラム・レオナルド/編著
    「ソーシャルワークと修復的正義 癒やしと回復をもたらす対話、調停、和解のための理論と実践」を読んだ
    .
    刑罰は社会的な側面に目を向けた物だが、本書の正義では被害者に目を向け、同時に加害者がどう責任をとるかを探る
    最終目的は和解や元の状態に戻すとも言え、その為に精神物資もふくめた修復も必要となり、過程で復讐心を克服もする
    実際には回復をしない謝罪でも儀礼的で被害者の精神的苦痛の回復を促すとわかり、上手い謝り方の本とも言える
    .
    裁判でも加害者の被害者的側面に目を向けるが、した事に対する責任をとる事は加害者自体の正常化も促すと思う
    ソーシャルワーカーは介入者や仲介者で正義を執行する存在で無いのも、最初に書いた他見解として面白い

    [2019-05]
    刊71元刊50年代。カルトとヤクザから派生。さらざんまいから派生でくるっと一回転とも言えるし、発見も多い
    清水崑 「現代漫画 第2期 2 清水崑集」を読んだ
    .
    話には聞いているけど原物は知らなかった作品で、もう現代と言うよりも忘れられた昔の古典みたいな所はある
    黄桜のCMが有名だが漫画だと別デザインは発見だったし、水木サンの一世代前なんで過程かつ当時の認識資料
    小川芋銭もそうだけど水木サン以前に当時の妖怪認識を持った人たちによる妖怪感がもう一・二世代あると思う
    .
    漫画自体に関してはボケ続ける世界観とも言えて、不条理系や現在の日常系四コマ系に近いとも言えそこも発見
    ボケ続ける世界観は意外に優しい世界だし、絵柄もゆるく可愛らしい。昔の人の考える楽園感で大人漫画も注目点

    [2019-05]
    元刊20C初。カルトとヤクザから派生。さらざんまいから派生でくるっと一回転とも言える。火野葦平の文内から存在を確認
    小川芋銭 「河童百景」
    小川芋銭 「小川芋銭画集」を読んだ
    .
    怪関係の資料でも過去に確認していると思う。上記火野葦平の文には西田正秋、原田雅夫ともあったが検索でも出ない
    昔の画家の立ち位置を確認は難しいんだけど、作られた現在の美術史とは違う本当の美術史や歴史なんかも見えてくる
    当時の小説で挿絵が流行した事は確認済みだが、本画家はその挿絵経験もありかつ、漫画から出発して日本画と特異
    .
    河童百景だけに妖怪の絵もたくさんだが、これも日本画の系譜にあるし、豆腐小僧など現実のブーム知ってそうな側面も
    全体に愛嬌があるし、当時の妖怪が本来はどう受け止められていたという点でも興味深く、別の意味で収穫があった

    [2019-05]
    刊57。カルトとヤクザから派生。調査元さらざんまいから派生でくるっと一回転だが、回転途中で得た物はだいぶ大きい
    火野葦平 「河童曼陀羅」を読んだ
    .
    水木サンの漫画原作っていう方がわかりやすい。先に読んだ物が抜粋版だったんでちゃんと完全版を読んで来た
    完全版では色んな人の河童挿絵付きで折口信夫や徳川無声や井伏鱒二と豪華。当人も酔うと河童の絵を描いたみたい
    河童が文化的に発展していく過程の中でヤクザの血を封入されたって事が重要だし、元々ヤクザの血も含んでいたのかも
    .
    河童とあるが主観でのヤクザの話と見てもよく、コミュニケーションギャップは常に悲劇の元という刑務官コメントも思い出す
    水木サン漫画家での変換と比較しても見られるが、この人は実際はかなり暗い。また当時の文壇の影響や流行もわかる

    [2019-05]
    刊1940〜59年代。カルトとヤクザから派生。さらざんまいからの派生もあるが目当ての河童曼陀羅が抜粋だった
    火野葦平「火野葦平選集 第3巻 幻燈部屋、海抜四百尺、河童曼陀羅(抜粋)」を読んだ
    .
    芥川賞から出ている人なんで部分は凄いんだけど全体はあいまいもある。自殺者が出るなんかは最後自殺とも関連
    河童曼陀羅は水木サンが採用も注目点で、本来はあいまいで暗い話が水木サンだと冷めた笑えさえする話になる発見
    河童が好きは港湾労働者だからもある筈で、ヤクザだからこその部分もあると思うし、芥川賞からの脱却も含んでそう
    .
    他作もそうだが花に対するこだわりがあって、これも前述の自殺と絡めて考えると作者のもつ世界観と関係してそう
    水木サンみたいに転換できずヤクザの背景を背負ったまま、鬱気分に呑みこまれてしまったは問題で芥川賞も考え物

    [2019-05]
    刊52。カルトとヤクザから派生。時代背景の問題もあるし、今回調査の目的もあるしで肯定するかはちょっと厳し目
    火野葦平 「火野葦平選集 第5巻 花と竜」を読んだ
    .
    さらざんまいから派生の調査も含みそこから代表作で更に派生になるが、現在の基準だと当時の港湾労働者はヤクザ
    19Cで父親の代の話になるが、当人も書いている様に相当に盛っている筈だし、細かい詳細は避けて理想化もある筈
    芥川賞でこの作家をどう判断するかも難しい所だが、女にモテモテでケンカに強くて映画もあるから娯楽作に近いで良い
    .
    現状だと都合の良い話だと思う点もあるが、作者も理解していたからこそ嘘に関する葛藤含む正当化があるんかもなと
    蝶々牡丹のお京姐さんなどキャラの点でも強いし、盛っている筈とはいえ当時の状況やヤクザ入りの経緯にも詳しい

    [2019-05]
    刊1938。カルトとヤクザから派生。さらざんまいを契機にしている側面もあるし、筆者の所属も含めかなり縁深い
    火野葦平 「麦と兵隊・土と兵隊」を読んだ
    .
    水木サンとも関連ありデビューはウンコネタ芥川賞。上記の中でも今書は派生で当時ベストセラーにもなった有名作
    以前の戦前少年小説調査で似た作品を見ているし、その時に知った報道班員でもあるし、戦後に批判も食らっている
    芥川フォロワーも含めて昔からの文芸系背後関係も興味深い。本作も立ち位置的には戦争ネタで海外類例も比較対処
    .
    昔の本で芥川系列なんで辛い部分も多いんだけど、所々で輝く部分あり、当時ふくめ戦争前後に読む本として興味深い
    当時の人の理想的な心象やリアルを感じる部分として価値あると思う。またウンコネタはありそこは譲れないんだなあと

    [2019-05]
    刊1938。カルトとヤクザから派生。調査大元になったさらざんまいから更に派生派生と厄介だが大元を確認したかった
    火野葦平 「糞尿譚」を読んだ
    .
    文庫の版で表題作だけ確認したかったが他作も含む。表題作は芥川賞受賞で陣中まで届けに来て授賞式やったとある
    本当にウンコネタか確認したかったもあるが市営になる前の汲み取り屋の話件、ヤクザかつ労働運動と全要素を含む
    水木サンが河童で本作家を原作にしまくるが他作を見ても実際に好きだったんだろうなとわかり、間接的に水木調査にも
    .
    ヤクザである事に対する葛藤みたいのも他作に出てくるし、表題作も自分や社会が駄目だって思い込みがつよく暗さある
    娯楽作家である事の葛藤の話もあるけど本当に?感はある。ユーモアに持って行けなかったんが最後の理由かなと

    [2019-05]
    原06。カルトとヤクザから派生。サイコパス礼賛みたいのなら嫌で後回しにしてたけど、なぜを探る本で面白かった
    小林由香里訳 ケヴィン・ダットン 「サイコパス秘められた能力」を読んだ
    .
    サイコパス当人との接触や逸話も多数で、不利状況は対抗かつ値つりあげとサイコパス自身による対策も載っている
    経頭蓋磁器刺激を使って一時間だけサイコパスに変身なんてのも出来る。恐れが無くなりグランツーリスモでハイスコア
    サイコパスの恐怖を感じないが実際は深すぎる集中の賜物で、チベット僧など瞑想の達人クラスと同じだとわかる
    .
    感情では無く理屈で共感を感じるかつ、欲望の追及が条件なので普通の状況下では常人と同じなど実験結果も多数
    状況で社会に適応できる事も指摘されているが、ミラーニューロンは逆に活発など脳の不思議の分野と関係あるんだなと

    [2019-05]
    原06。カルトとヤクザから派生。カルトでもオウムに関しては笑えない部分あって避けてたが、外国の本で距離はある
    渡辺学訳 ロバート・J・リフトン 「終末と救済の幻想 オウム真理教とは何か」を読んだ
    .
    オウムをインタビューや推移や他事例と共に詳しく書いていて、やっぱりポアとか日本シャンバラ化計画とか動揺する
    日本文化や若者の分析にもなるが、アニメの替え歌を使い怒りや攻撃性誘発し最終戦争は日本そのものの疑問にも
    来世の為に殺して上げるポア概念も戦中に禅僧が同じ事を言っていて、オウムの奇妙な魅力と共に気持ち悪い所ある
    .
    オウムは上記アニメやSFと親しいカルトだが、海外でSW・ST好きで集団自殺したヘヴンズゲイトなど身近過ぎる怖さ
    世界を壊して世界を再生自体が70年代学生運動とも共通だし、感化されそうって怖さが最初の笑えないの部分と思う


    ■桜井 義秀 「「カルト」を問い直す 信教の自由というリスク」
    ■菊池聡 「超常現象をなぜ信じるのか 思い込みを生む「体験」の危うさ」
    ■菊池 聡 「「自分だまし」の心理学」
    ■山之内幸夫 「悲しきヒットマン」
    ■藤倉善郎「「カルト宗教」取材したらこうだった」
    ■東京弁護士会民事介入暴力対策特別委員会/編 「民事介入暴力対策マニュアル :第5版」
    ■危機管理研究会/編 「実戦!社会vs暴力団 暴対法20年の軌跡」
    ■安藤清志監訳 ジョン・H・ハーヴェイ 「悲しみに言葉を 喪失とトラウマの心理学」
    ■小林 郁夫/編集 「Q&A薬局・薬剤師の責任 :補訂版 トラブルの予防・解決」
    ■京都第一法律事務所/編 「科学者のための法律相談 知っておいて損はない25の解決法」
    ■山口広、滝本太郎、紀藤正樹 「Q&A宗教トラブル110番 :第3版」

    Vol 3493(2020-02-21)
    [2019-05]
    刊06。カルトとヤクザから派生。具体的にシンパの名前も出て来るし今も活動中なんで予防と言う点でも役立つ
    桜井 義秀 「「カルト」を問い直す 信教の自由というリスク」を読んだ
    .
    カルト否定で宗教全否定になるのも問題ある。どういう経緯で発生し、何が目的でどういう経過を辿ったかのまとめ
    直前に読んだ資料とも一致するし、大学がそういう立場に置かれやすいもあってリベラル系の理念への疑問を持てる
    社会問題の考察もなっていて今昔で何か人を結びつけていたかや、差別と階層で自我を保証する社会の弱点も指摘
    .
    実際に対決する事になった人たちの苦悩の説明もあるし、裁判ではマインドコントロールは情状酌量されないも発見
    綺麗ごとを言いがちだからカルト批判としても適切で、定期的に発生する事や詐欺との類似など今後の予防策にもなる

    [2019-05]
    刊98。カルトとヤクザから派生。借りて来たんだけどよくよく考えると持ってたで手持ち資料を再読
    菊池聡 「超常現象をなぜ信じるのか 思い込みを生む「体験」の危うさ」を読んだ
    .
    自分こそは大丈夫は逆に危ういと感じた先からの再読なんで、以前より危機感や納得もって読む事が出来た
    信じるとか信頼が何を意味するかの再定義にもなるが、タイトル通りで信じているとウソも真実と思い出す話
    超常現象だと突飛すぎるけどサギだと納得だし、サギ師は信用させたり元から持ってる考えの歪みを利用する
    .
    派生させていくと騙しの手口にもなり、買った後に読んだ利口なハンス効果や目撃証言の危うさの再確認にもなる
    正しいをしたいで無く自分が正しいと思いたいも曲者。別書で自分が正しいと思っていると否定的になるとあるが危ない

    [2019-05]
    刊08。カルトとヤクザから派生。脳と誤認は以前からも調べていたんで、カルトやヤクザ問題を置くと見解も変わって来る
    菊池 聡 「「自分だまし」の心理学」を読んだ
    .
    本書は誤認を人間が適応する為に必要な機能として肯定しているけど、前述調査後は全面肯定も出来なくなってくる
    デフォで設定されている機能なのは自覚いる。何かおかしいが正しい事や、何かおかしいが必ずしも正しくないは実感
    自分は正しいに関しても詐欺の常套だし、影響を与える方法がデフォ設定を延長させた先にあるとも再認識できた
    .
    わかりやすくするが騙しやすくするにも、娯楽で何が面白いかの比較や、ちょっと媚びた所もある論説含め実感持てた
    肯定評価で実際に効果もあるんで人や状況によって使い分けるが正解と思うし、逆立場に近い意見も今回は役立つ

    [2019-05]
    刊89。カルトとヤクザから派生。映画になってタイトル知ってたけど原作ありノンフィクション風味フィクションに近いかも
    山之内幸夫 「悲しきヒットマン」を読んだ
    .
    前述で物語になってる部分や、被害者や巻き込まれた市民の視点を欠く部分・ヤクザ側主張と読む際は注意いる
    出だしが飛行機手榴弾爆発事件で、半ばにはエロ場面もあるしで娯楽作として見ても工夫あり充分面白い
    顧問弁護士になって半年足らずで暗殺契機の抗争が始まり、1985から四年間と日本最大の関西大内戦になった事件
    .
    タイトル通りで鉄砲玉弁護の側面あり、不幸な家庭環境と決行までの経緯説明になり、どういう人がするかわかる
    多動とかアル中とかヤク中とか病気症例の部分で読んでた所もあるし、カルトと比較して読んだと最初の意図通り

    [2019-05]
    刊12。カルトとヤクザから派生。潜入調査かつおちょくりをしている人で立ち位置的にも狙っての事
    藤倉善郎「「カルト宗教」取材したらこうだった」を読んだ
    .
    ヤクザからの派生調査でヤクザは法や警察で対処可能な所あるが、カルトはそういうのも通用しない所は大きい
    奇行の数々を扱っていて社会性の無さに関する考察もある。笑えるのは確かだけど当人たちは真剣なのが笑えない
    元々が大学で侵略を受けたのが契機で人間関係が崩壊と痛い目みているし、以後も報道でいやがらせ受けている
    .
    大手メディアも及び腰になる分野で有名人が出てくると派生で扱える。本書は実名での指摘を多数ふくんでいる
    周辺住民も困惑かつ諦めるしかないになりやすく、潜伏傾向が強まっている事も含め反セクト法みたいのは無理かなと

    [2019-05]
    刊15。カルトとヤクザから派生。弁護士さんが実際に暴力団と戦う時の参考資料的な側面も強いと思う
    東京弁護士会民事介入暴力対策特別委員会/編 「民事介入暴力対策マニュアル :第5版」を読んだ
    .
    他の資料にもあるが暴対法成立から確実に成果は上がり構成員は減っているが、同時に潜在化や過激化も指摘
    過去の事例も紹介していて、暴対法以前は警察が介入できなくて苦労した事もわかるし、今も手口が一緒な事もわかる
    弁護士的には対暴力団は実際はかなり美味しい仕事と言う側面もある筈だが、攻撃喰らう可能性もあるんで危険
    .
    証拠が揃うと裁判で勝てる見込みは相当にあるし、恐喝だけで億レベルの金も取れるとあってやりがいも成果もある
    癒着型犯罪では自浄作用に注目が行くので正直に言った方が良いなどの助言もあり、手口の具体例と共に為になる

    [2019-05]
    刊13。カルトとヤクザから派生。論文集だが、社会がどういう形でヤクザに勝利し封じ込めて行ったかの実際的な記録
    危機管理研究会/編 「実戦!社会vs暴力団 暴対法20年の軌跡」を読んだ
    .
    蛇の目ミシンとか、アパマンショップとか、伸介とかの世間を騒がせたヤクザ案件が具体例として色々と出てくる
    オレオレ詐欺もヤクザ案件になるが、昔は社会がヤクザを諦めてしまっていて、それが意識改革されてく様がわかる
    具体例はかなり壮絶だが、結果的に排除に成功し前より良くなった結末までちゃんと書かれていて勝てる事がよくわかる
    .
    成果を上げてる暴対法だが施行前に田原総一郎筆頭に抵抗した集団があり、協力者は誰か調べる事も出来る
    具体的な手口例は参考になり、未解決事件と共に妖怪的な案件の実態にも想像が膨らんで調査幅も広がる

    [2019-05]
    原00。カルトとヤクザから派生。刑務所で矯正用に読ませるのが本書の筈。客観的かつ範囲広すぎない?な気もする
    安藤清志監訳 ジョン・H・ハーヴェイ 「悲しみに言葉を 喪失とトラウマの心理学」を読んだ
    .
    タイトル通り悲しみに言葉をがテーマ。犯罪者の被害者的な側面や自供・改心を促すうえでは上記もありかなと
    現状だと更に発達している筈だが、同時に被害者が逆に加害者扱いされて苦しむなんかの現実的な問題も扱う
    悲しみをため込んでいると逆に頭に浮かぶし、当人もなんで苦しんでるかわからず更に苦しむのでどう表現させるか
    .
    喪失は逆に変化機転であり、意味を上手く与えられると獲得に変わる。物語がどう産まれるかって側面もあるかも
    加害者が被害者が悪いと言ったり、それが及ぼす効果に波及や、前述の災害や戦争に注目もあり全域のトラウマ治癒

    [2019-05]
    刊07。カルトとヤクザから派生。覚せい剤って側面から注目したが、薬局で感じる疑問に答えていて別の発見があった
    小林 郁夫/編集 「Q&A薬局・薬剤師の責任 :補訂版 トラブルの予防・解決」を読んだ
    .
    前述の覚せい剤に関しては扱われる事がそもそも少ないし、免許を取って一年ごとに更新と流出危険はなさそう
    覚せい剤に関わらずもし薬が流出するとどうなるかだが、全て薬局の責任になり、他の分野にしても責任が物凄く重い
    薬が出るたびに名前確認や薬確認をするのも納得で、あらゆる面で責任が重く間違いましたが許されない仕事とわかる
    .
    罰則的には賠償責任や私文書偽造に該当する。薬を実験して副作用に念を入れるのも当然で全て薬局の責任になる
    素早く誠実に責任ある対応をすると言う事で、似た名前の薬もあってストレス多い仕事なんだなと感心した

    [2019-05]
    刊07。カルトとヤクザから派生。下はセクハラ、上はバイオハザードや情報漏洩と科学者も危険が一杯
    京都第一法律事務所/編 「科学者のための法律相談 知っておいて損はない25の解決法」を読んだ
    .
    起こり得るケースを網羅していて、刑事罰での横領や窃盗、収賄・開示、複製・過失致死罪とパターンも様々
    学生がデータを持ち逃げしたり、別会社に勤め出す問題もあるし、京都らしく学生運動をどこまで処分できるかも
    権利関係の問題もあり、何億と儲けているのに報酬2万の例も。裁判に買ってもちょっとしか貰えないと理不尽もある
    .
    クローンを科学者が通そうとしたなんかもヤバく、過去にも科学者の犯罪は扱っているがやったらあかんの区別は重要
    上記の開発者冷遇と共に日本では産業スパイ法もないらしく、権威ある学者でも注意はいるんだなと思った

    [2019-05]
    刊15。カルトとヤクザから派生。先に読んでいる宗教トラブル110番の最新版で、特定の本が妙に気を使う理由も解けた
    山口広、滝本太郎、紀藤正樹 「Q&A宗教トラブル110番 :第3版」を読んだ
    .
    重複部分もあるんでサラッと読みになるが、明確に攻撃してくる団体もあるんで昔ほど書けなくなったが上記とも納得
    取り扱う団体が増えたし、注意事項としてカルトかどうかは各自で判断してくださいの文章も追加されている
    好意的に見れば、信者が読んだ時にカルト側の対策で即座に読み捨てられないを防ぐ役割も上記にはあるんだと思う
    .
    霊感商法に関する事項も増えたし、前の版から引き続いて荒俣宏や中沢新一がした無責任な行動も残している
    自分が絶対正しいと思わないや、相手側の手口パターンは類似した詐欺や反社勢力全てに適用可能とも思う

    ■高橋洋訳 エイドリアン・レイン 「暴力の解剖学 神経犯罪学への招待」
    ■松浦直己訳 パーオロフ・H・ウィクストラム+ロバート・J・サンプソン編<br>
    ■「犯罪学研究 社会学・心理学・遺伝学からのアプローチ」
    ■柴内康文訳 ロバート・D・パットナム 「孤独なボウリング 米国コミュニティの崩壊と再生」を
    ■山形浩生訳 ジョージ・A・アカロフ+ロバート・J・シラー
    ■「不道徳な見えざる手 自由市場は人間の弱みにつけ込む」
    ■影山任佐訳 ジェームス・ファロン 「サイコパス・インサイド ある神経科学者の脳の謎への旅」
    ■高橋祥友訳 M・E・トーマス(仮名)
    ■「ソシオパスの告白 人々が良心とか、後悔とかよぶようなものは、私には一切ない。」
    ■小林宏明訳 ロバート・D・ヘア「診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち」

    Vol 3491(2020-02-14)
    [2019-05]
    原13。カルトとヤクザから派生。暴力団を扱う棚の側にあって直感で借りたけど、興味ある人の示唆で笑う所はある
    高橋洋訳 エイドリアン・レイン 「暴力の解剖学 神経犯罪学への招待」を読んだ
    .
    全勢力からの否定を覚悟した程で、筆者も特定して実行しても暗黒社会と警告しているが、犯罪者を脳で特定する
    サイコパスの脳調べた本と類似あるが結論も同じで環境により変わるで、その環境や魚が良い食事など提示は多い
    サイコパスを含めた凶行のなぜに答えているが覚醒度低すぎも要因。感情を感じられないので強い刺激を目的とする
    .
    反応的攻撃性も一因で、リアルにお医者様はいますか?体験した話やドイツ・ロシアでやってる去勢など逸話も面白い
    昔から言われている酒・タバコは体に悪いや、親が悪いと子も悪いの裏付けにもなり、脳は興味ある分野だし大収穫

    [2019-05]
    原13。カルトとヤクザから派生。英国の研究組織のレポートまとめでデータ中心になって読み物としての面白さは低め
    松浦直己訳 パーオロフ・H・ウィクストラム+ロバート・J・サンプソン編
    「犯罪学研究 社会学・心理学・遺伝学からのアプローチ」を読んだ
    .
    引用にアリストテレスも使っているが、形而上学的に犯罪や倫理とは何かを考察していった章は大変面白かった
    他所なんかの研究を集大成した部分はあり、なぜ犯罪を犯すかやどう予防・矯正できるかをちゃんと考えている
    他所なんかでもそうだけど悪い環境の積み重ねが重犯罪者を作り出す所はあり、社会が悪いの責任回避も犯罪者特徴
    .
    倫理を超越していると言う点で犯罪組織は別文化的とも言えるが、社会生活では単に自己中心的なだけで問題ある
    法律がよく考えられていると再確認すると共に、個人の欲求と全体の利益のバランスは大事ねと他の分野まで考えられる

    [2019-05]
    原00。参考資料としてよく取り上げられてるが、TVが全部悪い論説の解説と東大訳者でああそういう本かとわかった
    柴内康文訳 ロバート・D・パットナム 「孤独なボウリング 米国コミュニティの崩壊と再生」を読んだ
    .
    趣旨はコミュニティが崩壊し問題が起きているから寛容の心で連帯をしようで、団結せよとかで喜ぶ系の好きな本
    データを色々と上げて証明しようとしているが、集団の結束の負の側面の軽視など編集してるんだろうな感が強い
    ロビイスト問題点の本を読んだあとだったし、クリントン顧問とか最後の人紹介とか詐欺師ご用達な印象も受けた
    .
    集団化促進は自政党勢力拡大や搾取なんかに繋がるんで詐欺師には好都合。特定層のみを狙い撃ちした内容
    最終的に団結したのが敵対政党だったのも皮肉。一定の真実は含んでいるけどバランスをとってほどほどにとなる

    [2019-05]
    原15。カルトとヤクザ調べてた頃で好都合。自由市場を無茶苦茶にしてしまう詐欺師に触れているが要は広告の事
    山形浩生訳 ジョージ・A・アカロフ+ロバート・J・シラー
    「不道徳な見えざる手 自由市場は人間の弱みにつけ込む」を読んだ
    .
    訳者は企業努力ではとも評しているが、自分は上記調査中だった事もあってよくも今まで騙してくれたな感は強い
    詐欺している連中は良い事をしていると思っている筈で、実際本書も批判にさらされているので、自衛をする必要ある
    ノーベル経済学者タッグが手口かをわかりやすく解説してくれるが、実際の詐欺被害報告の方が詳しいのも面白い
    .
    既存の情報に接ぎ木して歪曲するが基本になり、買い物に来た客の持つ理想と現実の違いの理想を維持するが事例
    ロビイストもそういう集団に属し、バブル崩壊や政策が実行されないや健康に被害が出るがこういう騙しの結果とわかる

    [2019-05]
    原13。カルトとヤクザから派生。脳研究して自分がサイコパスと同じ脳と気付いてしまった人だがとうぜん善良な人
    影山任佐訳 ジェームス・ファロン 「サイコパス・インサイド ある神経科学者の脳の謎への旅」を読んだ
    .
    発覚後の当人の反応も信じられずに笑い出す。しかし別に異常者でもなんでもなく、幸せな家庭の実力ある科学者
    マイルドサイコパス・向社会的サイコパスという概念で、感情的な共感は欠けても、理屈で共感はわかるから問題ない
    今は痴呆の研究をしていて、パニック障害と反復行動の当人証言や周囲の発言でもまったく危険性がないとわかる
    .
    遺伝80%説の人だが危険を分ける境は成長の仕方や環境とわかり、まともな道徳や倫理観があるとルールを守る
    怖がりのホラー監督にも似た人がいる他、リバタリアンにも多いとされる。隣にいても危険じゃない人もいるは強調しとく

    [2019-05]
    原91。カルトとヤクザから派生。医学系の本多い金剛出版だが解説にある様にフィクション寄りノンフィクション
    高橋祥友訳 M・E・トーマス(仮名)
    「ソシオパスの告白 人々が良心とか、後悔とかよぶようなものは、私には一切ない。」を読んだ
    .
    サイコパスだからで説明するのは安易すぎるとは思うんだけど、カルトのグルの異常過ぎる行動の説明にはなる
    タイトル通りで良心も後悔もない。恐怖を感じないし、欲と弱点突いて他人を利用するし、破滅させる事に喜びを感じる
    別の病気との混合があるとの指摘もあるが、自他含めた感情がよくわからないで共感が出来ないから自分優先
    .
    社会生活で浮いてずっと孤独な話や、共感が得と理解すると変わる話や、特殊な職業や適応すると成功する話など
    何を考えているんだと言う面で参考になるし、フィクションの悪理解にも。遺伝や脱糞で性格変わった兄の話等も印象的

    [2019-05]
    原93。カルトとヤクザで調査。現状では研究も進んでるが、不用意に恐怖を煽るはしたくなくて感想も難しい所
    小林宏明訳 ロバート・D・ヘア「診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち」を読んだ
    .
    よくわかってないから怖さ倍増の部分もあったと思うけど、脳に問題がある人間が環境で更に悪化したが正解と思う
    娯楽作で扱うと面白そうだけど葛藤がないので薄っぺらくもなると思う。単純に困ってる人もいるし異常者扱いも問題
    日版は早川編集部が編集を加えてしまったみたいなんだけど事例が豊富かつ読み物的な味付けがよくされている
    .
    当人は困っているとしても社会に害は及ぼしどうするか難しい。殺人はよほどでレイプや詐欺犯みたいのが多いみたい
    なんでもかんでもサイコパスに放り込むのも問題と思う。ただ事件を犯して確定したら隔離するとかの処置は欲しい所

    ■井上果子+田村和子+黒澤麻美訳 マイケル・H・ストーン 「パーソナリティ障害治る人、治らない人」
    ■近藤喬一+増茂尚志訳 レン・スペリー 「パーソナリティ障害:診断と治療のハンドブック」
    ■岩井弘融 「病理集団の構造 親分乾分集団研究」
    ■小西 聖子 「犯罪被害者の心の傷 :増補新版」
    ■田村 栄太郎 「江戸やくざ研究(江戸時代選書 4)」
    ■田村 栄太郎 「江戸やくざ列伝(江戸時代選書 12)」
    ■安藤愛訳 フィリップ・ポンス 「裏社会の日本史」
    ■礫川 全次/編 「無法と悪党の民俗学(歴史民俗学資料叢書 第2期4)」
    ■森英明訳 チャールズ・V・フォード 「うそつき うそと自己欺まんの心理学」
    ■坂本 敏夫 「刑務官しか知らない刑務所(ムショ)のルール -改正監獄法でムショはどう変わったか!?」

    Vol 3489(2020-02-07)
    [2019-05]
    原06。カルトとヤクザから派生。派生からの調査でも最も説得力あるともいえ、重犯罪者になるほど難しくなる
    井上果子+田村和子+黒澤麻美訳 マイケル・H・ストーン 「パーソナリティ障害治る人、治らない人」を読んだ
    .
    露出狂なんかも含む事例とセットだが、発覚以前の環境や治療後の完全回復の例も挙がっていて頼もしい
    罪悪感を感じるや良心など善良さあると回復しやすいし、自分の感情を客観視する内省などどの方法が効果的かも
    治るレベルでも茫然とする事例が多いが、治療不可能になると明確に犯罪者に近づいていき納得する所が多い
    .
    当人は自覚なく無理やり受診させられるも多いがだいたいは治るし、回復は順調で問題は治しようのない人になる
    連続殺人犯とか幾つも重罪を重ねてる系は治らないが、家族関係が近親婚や似た例が独裁者など相当のレアケース

    [2019-05]
    原95→03(第二版)。カルトとヤクザから派生。研究の発達や治療確立時期と同期でそれ以前との混在も見られる
    近藤喬一+増茂尚志訳 レン・スペリー 「パーソナリティ障害:診断と治療のハンドブック」を読んだ
    .
    自己感と他者感の歪みに注目して分類していて、単純に言うと自己評価低いと他人気にし、他者評価低いと他人攻撃
    混在になった場合も多く反社会性だとこれになるが、ヤクザは世間に少し適応し、カルトは世間から離れるとも一致する
    認知行動療法からの考察拡大や治療法の発達が治療に効果を見せているとわかるが、当人はだいたい否定が多い
    .
    自己感の部分でどういう心境でそういう事をしているかわかるが、ほとんどが不安定な自己評価の歪みだともわかる
    個性が強いとも言えるので事例も面白いのが多い。だいたいがリスカ系の境界性だがほぼ全回復で治る病気

    [2019-05]
    刊62。カルトとヤクザから派生。外国の研究と思ってたので、分厚く民俗学的な古め日本資料で驚いた
    岩井弘融 「病理集団の構造 親分乾分集団研究」を読んだ
    .
    求めてる物としては合っていたし、リアルタイムに近い金重視へのヤクザ変遷と、近い戦前ヤクザ実態がわかった
    類似品としてヤクザとよく似た炭鉱事情もわかったし、派生品として12歳から始め人物神を祭る徒弟制度もわかる
    心理的な部分は上記で民俗学的考察に近いが、指を詰めるが逆ギレに近い謝罪など意味不明の行動の分析
    .
    どういう人がヤクザに拾われるかで、過去から引き継ぎで現状に繋がる点も分かるが基本は暴力で脅し金を取る
    社会の変換に伴って縄張り支配からマフィア化の道辿り、類似で武士や騎士・ギルドの制度も思い浮かべながら読めた

    [2019-05]
    刊06(96)。カルトとヤクザから派生。外国の研究なんかもあるけど、聞く側が無力感や反発を感じるも発見になる
    小西 聖子 「犯罪被害者の心の傷 :増補新版」を読んだ
    .
    ダメージが深すぎて感情が無くなる乖離などが発生し、当人は病名が不明なので自分が悪いと更に傷つく事になる
    レアケースになる筈のストックホルム症候群に近い加害者への従属が、実際はカルトの支配法に近い事にも納得した
    話を聞いて貰って整理つく方が解決するが、前述や繰り返しが多い事、当人が周囲の反応で相談できないも現場意見
    .
    外国だとPTSDは戦争だが日本は災害の例もあり、被災してない人間への怒りや、派生して国に向かうも心の動きわかる
    別の物と結びついた批判の実際の望みは回復したいだった事や、サポートが不十分で利用されていた事も再確認できた

    [2019-05]
    刊03(元刊64)。カルトとヤクザから派生。同質の物なんで時代を遡る事で比較調査。サクラが混ぜ肉など言語研究も
    田村 栄太郎 「江戸やくざ研究(江戸時代選書 4)」を読んだ
    .
    同量になる様にする丁半バクチのルールとかもわかるが、同時にバクチと借金と貧困がルーツになっているともわかる
    ヤクザ勢力が力を持ち過ぎてだし出来なくなった実態もあるし、国が馬賊と称し他国の実例みたくスパイや部隊にしてる
    貧困に追い込み搾取するは現状と同じだし、産業に寄生して上納させるは現状と同じ。昔は土地固定で縄張りが重要
    .
    人足や土木業でカモフラージュも上記で、上層御家人などシステムに寄生する形で上前をはねて社会を悪化させていく
    今は統合されているらしいけど露天商はちょっと別口になり、最初の言語研究など独自方言も持つ。今との類似は確認

    [2019-05]
    刊03。カルトとヤクザから派生。別書からの抜粋になるらしく、昭和期にした聞き取り調査もこの人は含んでいる
    田村 栄太郎 「江戸やくざ列伝(江戸時代選書 12)」を読んだ
    .
    先に調べていた海賊がロマン化するのと同質の現象と思い、娯楽作の中のヤクザは美化されているのが大半になる
    海賊は遠い脅威になるけどヤクザは近い脅威になるんで、子供向けみたいな夢だらけの娯楽発展もしなかったかなと
    大親分に当たる人が社会上層から発生してる事も面白い点で、下層の反乱と言うより暴走した商業主義と言えるかも
    .
    昔の指詰めは3本指になるまでも興味深いが、海賊と共通してその時の状況に応じ思想・信条・宗教に寄生する形も
    美化原因かつ現状まで維持も上記と関連してると思う。また試し切りと代行の形をとる首斬り朝衛門の記事も発見

    [2019-05]
    原99。カルトとヤクザから派生。訳者が東京大学で下層からの歴史学に該当すると思い、注意して読む必要はある
    安藤愛訳 フィリップ・ポンス 「裏社会の日本史」を読んだ
    .
    貧困と犯罪の形で中世からの周辺部を詳しく調べている。良く言えば仲介者だが悪く言えば問題を起こし自分で解決
    日ヤクザ規模は世界でもトップクラスと怖い話もあり、ヤクザ抗争の歴史や慰安婦はヤクザが送っていたの歴史裏話も
    ドヤ街で働く世間から完全に切り離された人の話もあり、ヤクザも同等だが社会と繋がりある点で宗教カルトと差がある
    .
    入れ墨など儀式的行動の意味の他、忘れ去られたけど関与したイトマン事件など社会上層につけ込み混乱させるとわかる
    社会上層が利用してる・されているが問題の根が深い部分と思い、縮小・合法活動に向かわせるは社会の課題にもなる

    [2019-05]
    刊04。カルトとヤクザから派生。論文集かと思ったけど珍しい歴史資料の引用になり、選者による偏りもある
    礫川 全次/編 「無法と悪党の民俗学(歴史民俗学資料叢書 第2期4)」を読んだ
    .
    詳細不明や発禁の左翼ゲリラ系文書も多数集めていて、現在の人は簒奪者で南朝が正統や税は納める必要なしなど
    波平安國と言う名の刀を使って生麦事件をやらかした爺さんのインタビューも収録で、テロリスト系がよく目についた
    ヤクザにも言及で他書とも共通のスパイ・ドロボウを権力者とやらしていた話や、スリと警察の過去癒着も取り扱ってる
    .
    独自言語を使う集団でもあるのでドロボウのドロとドラ猫のドラ・沖縄遊女ズリが同意なんかは説であっても興味深い
    上層部と引っ付いてしまったり、ミニサイズのテロリストのってのが英雄視とも繋がってるんかなで難しい所

    [2019-05]
    原96。カルトとヤクザから派生。人格障害からで病的な自分の不利になるうそや、ミュンヒハウゼンなど特殊例も扱う
    森英明訳 チャールズ・V・フォード 「うそつき うそと自己欺まんの心理学」を読んだ
    .
    騙されたとわかると猛烈に怒りもこみ上げるが、両者にとって得や集団の価値観なら結束するなど状況に依存する
    病的な嘘つきは自尊心や自我が不安定。ウソもバレなきゃ真実かつ信頼されるで、信じさせた事が自慢の詐欺師もいる
    見分ける方法も載っているが不自然さは出てしまう。逆に言うと正直でも不自然さがあると嘘をついていると見なされる
    .
    動物界でも騙して逃げるあり自己防衛に近い。自分を上手く騙せている方がウツになり難いがズレが大きいと病気になる
    生物・人間なら逃れられない習性で付き合い必要。正しいの確信が強いほど疑い持てなくなり、ほどほどが大事にもなる

    [2019-05]
    刊07。カルトとヤクザから派生。先にも読んだ刑務官歴27年ベテラン叩き上げで親身さもある本になっている
    坂本 敏夫 「刑務官しか知らない刑務所(ムショ)のルール -改正監獄法でムショはどう変わったか!?」を読んだ
    .
    本当に入れられる事になったらまで想定しているが、理不尽な逸話も混みで入るべきじゃないとよくよくわかる
    他所でもあるがぎゅうぎゅう詰めで自由が無いはもちろん人間関係。コミュニケーションギャップは常に悲劇の元
    ドラマや現実である面会や仮保釈がどういう条件で成立するかわかるし、突然やってくる逮捕の流れの逸話もある
    .
    ウソつく人が多く牢内でも騙しはあるし、自己顕示が強く見栄と外聞を気にしてこうなった捨てろと助言と観察ふくむ
    具体的な助言をしつつ、中はもちろん外の世界でも気を付ける様にと心配してるなど、頼って良い本だと思う

    ■鴨下 守孝 「受刑者処遇読本 明らかにされる刑務所生活」
    ■外山 ひとみ 「ニッポンの刑務所」
    ■日本弁護士連合会刑事拘禁制度改革実現本部/編 「刑務所のいま 受刑者の処遇と更生」
    ■井上 尭子 「覚せい剤Q&A :改訂版 -捜査官のための化学ガイド」
    ■坂本敏夫 「刑務所の怪談」
    ■中野ジロー「刑務所ぐらし―刑務所生活のすべてがわかる」
    ■別冊宝島編集部 「実録 刑務所暮らし―あなたが逮捕された日のために」
    ■日向正光 「塀の中の患者様」
    ■本間龍 「名もなき受刑者たちへ 「黒羽刑務所 16工場」体験記」
    ■篠 真希 「イラスト版子どものアンガーマネジメント 怒りをコントロールする43のスキル」

    Vol 3487(2020-01-31)
    [2019-05]
    刊10。カルトとヤクザから派生。刑務所でもどこに勤めていたかなどの立ち位置で見解は変わって来て所長の本
    鴨下 守孝 「受刑者処遇読本 明らかにされる刑務所生活」を読んだ
    .
    所長の観点だとどう経営するかになって来る。米事例だと収容120%だと暴動危険で日は既に満杯と心配は絶えない
    なんとか受刑者を信じようとしているけど親身では無く、一般向けにも近いから入って来るなという厳しさも含んでいる
    経営維持の為にどういう分類をしているかで、他書とも比較してオカマは別房に入れるなど一致した点は事実になる
    .
    門外不出のしおりの転載も見れるし、521円25銭と食費の具体的金額や一括購入の工夫なんかもわかる
    真昼の月を見せたり、SSTやアンガーコントロール・認知行動療法を実践させるなど更生プログラムの詳細も記録

    [2019-05]
    刊10。カルトとヤクザから派生。週刊誌の連載が中心ながら取材歴20年で偏りもない記録と信頼できる一冊
    外山 ひとみ 「ニッポンの刑務所」を読んだ
    .
    レベルによって房を分けるんだけど矯正不可能なヤクザが行く空気が違い過ぎる一番怖い刑務所の話も記載
    外国人が入って来てその事でピリピリしているのもわかるし、薄給であっても働く事や技能訓練受けるのを望んでる
    女性はクスリで入って来る人も多いんで他書も含めて少し優しめの扱いや、所内での盆踊りなど華やかな話
    .
    少年犯罪も更生の為に努力している事がわかり、完全に駄目な人を除いてまともに復帰できる子は多い
    上が駄目だと士気が上がらないや、刑務官は受刑者を愛そうとする信じようとするも他書と共通かつ実践されてる

    [2019-05]
    刊11。カルトとヤクザから派生。編集どおりの筆者なんだが他書とよく検討して考える必要ある一冊
    日本弁護士連合会刑事拘禁制度改革実現本部/編 「刑務所のいま 受刑者の処遇と更生」を読んだ
    .
    10年にかかれた現場視点の本では収容者が増えすぎた危機を訴えているが、本書は解決したと書いている
    法律が改訂されていて現場視点の本では悪法で格差が持ち込まれたと訴えているが、本書は是正されたと書く
    法律改訂に関しては弁護士と検討した良い案もあったのに、よくわかっていない人の作った案が通ったと言う意見ある
    .
    予算が不足している事は共通して訴えている。これも他書からだが囚人や所内で働く人を狙った問題行動も見られる
    表向きにアピールしたい件に関しては詳しい。別案件だがナチスやソ連でも対外向け収容所は存在した

    [2019-05]
    刊08。カルトとヤクザから派生。本当に怖い啓発本を読みたかったんだけど、よくわからなかったんで現場の本にした
    井上 尭子 「覚せい剤Q&A :改訂版 -捜査官のための化学ガイド」を読んだ
    .
    薄いパンフレットに近く尿で検査する覚せい剤で起きた過去事例や、化学式中心の薄いパンフレットになる
    東南アジアで使われる覚せい剤が錠剤型で、混ぜた成分から甘い匂いがするなど初めて聞く情報もある
    吸収は吸引が良く、粘液から摂取するとどうなるかも現場的。中毒出るのが人によって差異があるも難しい
    .
    吸っていると確実に尿に出るし、言い逃れも通用しない。毛や土中から採取する事も可能で混ぜられたも駄目
    ナルコプレシー用の薬としてヒロポンは未だに売ってるが、他本からも言うように打てば自殺、打たせれば他殺

    [2019-05]
    刊08。カルトとヤクザから派生。怪関連での興味もあるしネタとしても面白そうで刑務所ネタでは最初に読んだ
    坂本敏夫 「刑務所の怪談」を読んだ
    .
    最初に怖い体験しお化けは悪人に関わらないと励ましもらうが、お化けより怖い奴のいる世界は感覚もグラグラして良い
    お化けネタというより囚人との逸話が中心だし、病人だらけウソつきだらけの世界じゃ何があってもそっち系とも感じる
    美人過ぎるニューハーフなど囚人面白話もあるが、ヤクザの頂点は自分がかわいいだけのズルい人間の説得は納得
    .
    刑務官は囚人を信じようとする立場なんだけど上記。病気の可能性濃厚だが価値観が違い過ぎる人がとても多い
    恐怖体験で心境が変わって善人になった系はいい話。でも女に戻りたいと願うニューハーフとかの方が話として重い

    [2019-05]
    刊06。カルトとヤクザから派生。この手の本は視点によって見解が違うんで比較が必要で今書は暴力団サイドの視点
    中野ジロー「刑務所ぐらし―刑務所生活のすべてがわかる」を読んだ
    .
    暴力団サイドが収監にあたって参考用に読むんなら面白いと思う。文章は淡々としていて水木サンなんかにも近い
    ヤクザは基本的に病気の人が多いと思うし、発言も信憑性が欠ける部分はあると思うんで前述通り比較は必要
    ヤクザ視点で見ても刑務所は辛く、他書と比較しても辛いのが人間関係。雨が降ってますねで因縁つけられる世界
    .
    刑務所に入って反省するのは罪じゃ無くて自分がヘマしたからと思う人たちで、厄介な人多いんで大人しくの助言
    専門用語あるがアンコとカッパでネコとタチは納得。病気感染が早いや不潔やすぐケンカは他書と共通で入る場所じゃない

    [2019-05]
    刊00。カルトとヤクザから派生。この手の本は視点によって見解が違うんで比較が必要。週刊誌的な短編エッセイに近い
    別冊宝島編集部 「実録 刑務所暮らし―あなたが逮捕された日のために」を読んだ
    .
    文筆家で元ヤクザとか収監経験ありとかの多さには驚くし、そういう人たちがメディアにいるのかで怖くなる部分もある
    上記は軽い刑期で入っている場合もあるんで余裕があるし、ギリギリでまともなんで囚人のおかしさに気付く場合も
    自分は病気の人が多いって見解なんで完全にそっち系の人の話があると、あの症例の実例みたいだなで見てしまう
    .
    記録では観察者の主観も反映されてしまう部分もあると思うし、他書との比較で噂の拡散が早いなんかも納得する点ある
    人の目を見て話せなくなるが生活態度は改まるや、オナニーが陰部摩擦罪で処罰対処になるなんかは興味深い点と思う

    [2019-05]
    刊13。カルトとヤクザから派生。求人見て医者として勤務した人で囚人とも刑務官とも違うとても特殊な見解になってる
    日向正光 「塀の中の患者様」を読んだ
    .
    心の病気の人が多いって見解は超納得。一人年間250万と予算は多いが、満杯状態かつ悪い環境で治せないも多い
    ウソつく人が多いも他書と共通だが病気からも。ハゲタカみたいにたかる悪徳医者や弁護士に対する告発も含んでいる
    この人は真面目に働いている人だか、上記で給金も待遇も良いけど環境が悪すぎて大苦戦する内容になってしまう
    .
    前述理由もある筈で価値観ズレ多く、麻薬中毒講習でも心が壊れたような幼い人に資金の流れや将来の対人害を説明
    食事はとても良く糖尿が治る人も多く、この人もそこを発見してそれで別に一冊書いている。オマケで地震体験記も付属

    [2019-05]
    刊10。カルトとヤクザから派生。詐欺で刑事罪くらった人で入った場所もちょっと特殊な明確に病気のある人達の工場
    本間龍 「名もなき受刑者たちへ 「黒羽刑務所 16工場」体験記」を読んだ
    .
    一年で軽いというのも注目点かつ、本書でもあっさりウソついて独居房に入っているんで何もかもは信じない必要ある
    痴呆症や精神遅滞や虚偽の可能性もある身体障害になるが、オカマなんかも一緒に入って人手不足で面倒みるになる
    当人たちがあいまいで発言もどこまで本当かわからない所があり、普通の状態からとつぜん殺しの話は狂気の怖さある
    .
    オカマの話は明るいし面白い所ある。ずっと隠して生きてたけど仲間がたくさんいてやっと生きれる場所見つけたはいい話
    普通の世界で暮らすのが辛い人が流れてきてしまう場所とも思うし、病気とわかって治療出来れば幸せになれるのにもある

    [2019-05-01]
    刊15。簡単に扱うが別件資料を探していて子供の棚にあったんで注意を引かれてはいた
    篠 真希 「イラスト版子どものアンガーマネジメント 怒りをコントロールする43のスキル」を読んだ
    .
    日本編集版なんで他の研究と同じくわかりやすさと歪みの長所短所はあるんで他書も参考にすると良い
    他書も読んでいるんで復習的な読み方になる。溜めすぎたり否定したりすると爆発するんで上手に主張に持ち込む
    直前に認知行動療法を読んでいたんで理屈の部分で重なる点などやっぱり復習的な読み方になる
    .
    ありがちな事例をイラスト付きで紹介で分かり易いと思う。自分の問題と他人からの問題で種類もあるなと
    自分の問題に関してはなんとかなるでしょうで本書。主張下手で溜めがちとかは自分でも再発見


    ■田中克昌+黒澤麻美訳 スチュアート・C・ユドフスキー 「パーソナリティ障害の素顔 致命的な欠陥をもつ人たち」
    ■「境界性パーソナリティ障害サバイバル・ガイド BPDとともに生きるうえで知っておくべきこと」
    ■伊藤絵美訳 ジェフリー・E・ヤング+ジャネット・S・クロスコ+マジョリエ・E・ウェイシャー
    ■「スキーマ療法 パーソナリティの問題に対する統合的認知行動療法アプローチ」
    ■鵜飼信成、綿貫譲二訳 C・W・ミルズ 「パワー・エリート 上下」
    ■逸見 敏郎+山中敏江 編著 「大学生が出会うリスクとセルフマネジメント 社会人へのステップ」
    ■関 秀忠ほか 「Q&A従業員・役員からの暴力団排除 企業内暴排のすすめ」
    ■日弁連民事介入暴力対策委員会/編
    ■「民暴対策Q&A :第4版 -市民と企業、行政機関の実践マニュアル」
    ■愛知県弁護士会民事介入暴力対策特別委員会/編
    ■「Q&A誰でもわかる暴力団対策関係法の解説 反社会的勢力に対する実践的対応策」
    ■日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会/編 「反社会的勢力と不当要求の根絶への挑戦と課題
    ■日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会30周年記念論文集」
    ■反社リスク対策研究会/編 「反社会的勢力対応の手引」
    ■村瀬秀雄訳 G・C・デビソン+J・M・ニール 「異常心理学」

    Vol 3485(2020-01-24)
    [2019-05]
    原05。カルトとヤクザから派生。頭がおかしいにいく直前の社会にいる困った人だが、どういう心理やなぜが丸わかり
    田中克昌+黒澤麻美訳 スチュアート・C・ユドフスキー 「パーソナリティ障害の素顔 致命的な欠陥をもつ人たち」を読んだ
    .
    ウソつきで大げさだから印象に残るが、フィクションでもよくお目にかかれ、事例も劇的なのが多く娯楽理解にも役立つ
    他人に迷惑もあるし、派生してほっとくと自殺もある。昔の資料だと治療不可能だったけど現状では回復し善人に変身可
    主観が強すぎて世界全て間違って解釈しているが正解で、もっと具体的に言うと目的への方法がズレて他人を利用する
    .
    医者でもヤバイから関わるな系もあり、筆者はユナボマー殺害リストに載っていたし、最後はストーカーに殺された事例も
    前述の自傷癖や完璧主義など常に孤独になる哀れな人も多く、周囲も同様。長いスパンの追跡と治療で大変読み応えあり

    [2019-05]
    原07。カルトとヤクザから派生。人格障害でも自傷から自殺に至る境界性に触れる。今だと回復可能になる
    荒井秀樹+本多篤+岩渕愛+岩渕デボラ訳 アレクサンダー・L・チャップマン+キム・L・グラッツ
    「境界性パーソナリティ障害サバイバル・ガイド BPDとともに生きるうえで知っておくべきこと」読んだ
    .
    現実とズレた見捨てられ妄想と、その事に対する自覚のない強烈な感情に振り回され、安心を得たくて自傷する
    むかし痛みを感じたくてボクシングなんてファイトクラブ案件があったが、これも自分が誰かわからない虚しさが原因
    治療では思い込みを自覚しての意識した矯正と感情支配を優先。苦しみに対処できる様になると恐怖も虚しさも消える
    .
    周囲にしても油断すると自傷や自殺は怖すぎるが、当人の苦しみも記述されているんで、回復で幸せになれる
    マゾなんかも含めた理由がまったく不明の異常行動も当人なりには必至と分かるし、方法を間違っているだけともわかる

    [2019-05]
    原03。カルトとヤクザから派生。先に概要を掴んでいたんでスッキリ。ヘルシーアダルトってサラダの名前みたいね
    伊藤絵美訳 ジェフリー・E・ヤング+ジャネット・S・クロスコ+マジョリエ・E・ウェイシャー
    「スキーマ療法 パーソナリティの問題に対する統合的認知行動療法アプローチ」を読んだ
    .
    スキーマと闘う!そもそもスキーマって何やねんになるが、これ系の基本になる強すぎる歪んだ思い込みになる
    問題になり得る思い込みも確定されているが、歪んだ信念がベースになって世界の全てが色眼鏡になり、奇妙な言動とる
    正常な考え方が上記のヘルシーアダルトで、自分で自分にツッコミをいれながらまともなスキーマに矯正していく
    .
    リストで一覧化されどういう言動をとるかのパターンもある。スキーマに屈したり、逃げたり、過剰反発した結果が奇妙さ
    認知行動療法からの発展でどう持ち込むかの資料にもなるし、治療者がツッコミ役に近い立ち位置をとるともわかる

    [2019-05]
    原56。監獄実験の参考資料からで社会学分類だが、新保守とか歴史経済学なんかにも被るかも
    鵜飼信成、綿貫譲二訳 C・W・ミルズ 「パワー・エリート 上下」を読んだ
    .
    発表後に批判を受けたとかもあるらしいが、まだソ連が生きているとかどこまで事実に即しているかで注意もいる
    現米や少し前の米とも比較して読んだが、社会に企業中心の上部支配層がいて社会は無責任でシステム化されてる
    価値観で結束した集団や、歴史とも比較した誇示消費とか、疑似世界的な大衆が選んでいる風に見せる社会など
    .
    総称すると社会を告発した内容になっているんで、その件で非難もされたが、宦官システム化してると言えなくもない
    上層部は広告機関を確保するなんかもSNSある現状と比較すると面白い。面白いけど信じすぎるのはよくないと言った所

    [2019-05]
    刊15。カルトとヤクザから派生。カルト資料からだがタイトル的に軽い悩みと思ってたらクスリとかガチ系で驚く
    逸見 敏郎+山中敏江 編著 「大学生が出会うリスクとセルフマネジメント 社会人へのステップ」を読んだ
    .
    食生活とか対人関係とか基礎的な事も完備。ネットの迂闊な発言は匿名でも内定取り消しになるは最近の本らしい
    それぞれの項が簡略的だがよくまとめていて、目当てのカルトの項に関しても3ヶ月〜1年単位で堕としに来ると新情報
    クスリなんかはモロにヤクザ案件にもなる。最初はクスリじゃないで薦めてくるは身分を偽るカルトと同じ手口に近い
    .
    逸話付きでの紹介だがクスリが目につき、太るや頭が悪くなるや音楽が聴けなくなるは実際の効果として説得力
    カルト対策にもなる情報は疑った方が良いも今らしいし、法律に関してのなぜあるかや正義論も読んだ価値ある

    [2019-05]
    刊16。カルトとヤクザから派生。経営者視点からの暴力団対策でどこまでやっていいかのまとめ
    関 秀忠ほか 「Q&A従業員・役員からの暴力団排除 企業内暴排のすすめ」を読んだ
    .
    経営者視点なんでどうやって辞めさせるかと手厳しい。偽造構成員や共生者・類似品を反社勢力とするかも穴がある
    会社ごと乗っ取られるケースもありえ、結果は風紀・環境・秩序・モラル・勤労意欲・効率・信頼・業績と全てが低下する
    判明後は法に乗っ取って辞めさせられるが、会社をまるごと乗っ取られたらどうするんだとかここらもまだ穴はある
    .
    もみ消すと真剣に考えていないと明らかになり、株式操作に手を出している場合もありで外部から強制終了の結末もあり
    疑いだけとか入れ墨だけだと決定的な証拠に欠けてしまうとここも穴。似て異なる物への対応なども難しい

    [2019-05]
    刊08。カルトとヤクザから派生。ヤクザの手口のおさらいみたいな部分もあるが、逆に言うとパターンは決まっているとも
    日弁連民事介入暴力対策委員会/編
    「民暴対策Q&A :第4版 -市民と企業、行政機関の実践マニュアル」を読んだ
    .
    ヤクザを怖れない、利用しない、金を出さないが基本で、関わった結果リストに入れられてどんな末路たどるかもわかる
    ドラマで出てくる金融物の手口が簡単に説明されているので補完にもなるが、怪関連と比較して類似してると思いながら
    法律改訂で変化があるんだけど、それ以前が暴力で脅してた実態や、もっと遡るとどんな事をしてたかも興味深い所
    .
    目的は金の獲得で暴力は手段のビジネスで、あらゆる犯罪に着手して上記の手口からバブル崩壊の責任もあるかなと
    問題を作って解決名目で更に問題化する。みかじめ料の巧妙な偽造や届け出が無い場合も確認だが法改訂で対処可能

    [2019-05]
    刊10。カルトとヤクザから派生。タイトルに偽りなく実例を上げながらの紹介で対応可能範囲も分かる
    愛知県弁護士会民事介入暴力対策特別委員会/編
    「Q&A誰でもわかる暴力団対策関係法の解説 反社会的勢力に対する実践的対応策」を読んだ
    .
    暴力団対策は企業リスク管理の棚に全てあったんだけど、暴力団に限らず発生しうるトラブル全般の例にもなる
    脅し目的で掲示板から誹謗中傷や、政治団体を偽って本来の活動イメージも低下させるなど社会の裏みえる感じ
    外国の暴力団とも繋がりがあり、金額も含めた手口の具体的な事と、それらが全てパターン化されてる事もわかってくる
    .
    特殊状況で呼び出して詫び証文を書かせるとか河童の証文かと思い、意外さが多く派生して調べられる事も多そう
    トラブルの背後に暴力団がいる事や、相手の動機と手口および大半が法律で即解決可能ともわかり本当に調べて良かった

    [2019-05]
    刊10。カルトとヤクザから派生。ガチな感じが強い本で全国暴力団追放センターの事例と発展含めた実情報告も豊富
    日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会/編
    「反社会的勢力と不当要求の根絶への挑戦と課題
    日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会30周年記念論文集」を読んだ
    .
    暴力団サイド寄りの本と比較し情報操作もあり、共生者存在もあって、カルトと同じく身分隠して詐欺全てに関与してる
    暴力団を怖れない、暴力団を利用しない、暴力団に金出さないで実態は手段を問わない利益追求の犯罪者集団
    株式操作なんかの最近の手口も分かるし、近所に暴力団から誤認や思い込みで無差別に市民を殺すと危険性もはっきり
    .
    内部資料に近いで上納金からの収支や規則と思いませているもわかるが、全て脱税かつ違法で払う必要は無い
    困らせてから親切にして付け込んでから全て奪うでカルトと類似。暴追センターなど連携あり早めの対応が即解決に繋がる

    [2019-05]
    刊13。カルトとヤクザから派生。他所と重複する所もありおさらいだが、こんな事までと言う事例もたくさん載っている
    反社リスク対策研究会/編 「反社会的勢力対応の手引」を読んだ
    .
    バイトから始めた水商売や、CMもしてる大手不動産屋で頑張って成功したらヤクザでしたの怖い話も多数。全て解決済み
    カルトの手口との類似は感じているが親切にしたり、困っている所で手を差し伸べるが多いが全て仕込み済みの問題になる
    知らん間に住みこんでいるや、養子縁組されたや、寺社や会社が乗っ取られたと困った案件多く、中傷や街宣も手段
    .
    手広く仕事や身分を隠しているやギリギリを狙うは厄介だが、一度関わると何度もやってくるので断るや早めの相談が対策
    見分け方が他書より詳しくて面白かったし参考になるし、誘いに乗るとどういうオチでそこからどう回復するか事例も豊富

    [2017-02]
    原94改訂五版。元々は74に出て教科書にもなってる本。故に分厚い本だが短くまとめ、逸話も豊富に載ってる
    村瀬秀雄訳 G・C・デビソン+J・M・ニール 「異常心理学」を読んだ
    .
    なんとなく怖げで実際に怖い話も載ってるが、一方でフェチ系の馬鹿みたいな話も載ってる。何故そうするかの理由
    今では古くなって否定されてる点もあるが、そこらの流行も含めて面白い。心理療法も各種あるが概要は全て載せてる
    直前に資料も調べてたので重ね合わせて見た。近親だと大変だが本作は外国の話と言う事もあってより距離とって見れる
    .
    写真も色々と載ってる。話としては有名だがフロイトのハンスの例は馬恐怖症と今回で初めて知った。向こうらしい恐怖症
    薬物の効果とその副作用の話なんかも具体的。やっぱタイトル通りで異常な性癖が何故かの説明部分も面白かった
    [2019-05-10]
    カルトとヤクザから派生で借りて来たが途中辺りで読んでたと思い出し再読の結果。その時の興味で注目点かわる
    以前は薬物だったが今回は人格異常に注目した。特に依存や他人を利用する気質に目が行きカルトに近い物感じた
    治療法にも注目が行きあいまいさを受け入れ信頼を打ち立てるに納得。異常願望とか社会に受け入られている異常も注目

    ■実務教育出版/編 「こんなときどうする?トラブル解決Q&A
    ■ちょっとした困りごとから性の悩みまで日常トラブル110番」
    ■山口英資 「知っておきたい暮らしのトラブル110番」
    ■日本脱カルト協会/編
    ■「カルトからの脱会と回復のための手引き 〈必ず光が見えてくる〉本人・家族・相談者が対話を続けるために」
    ■櫻井 義秀/編著 「カルトからの回復 心のレジリアンス-(カルト問題のフロンティア 2)」
    ■三井 宏隆 「カルト・回心・アイデンティティの心理学-アメリカ版新宗教運動の“心”的世界」
    ■全国原理運動被害者父母の会/編著 「統一協会信者の救出 マインドコントロールの実態と救出」
    ■中村周而+中村ゆかり訳 スティーブン・ハッサン 「マインド・コントロールからの救出 -愛する人を取り戻すために」
    ■木村博江訳 リチャード・ワイズマン 「超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか」
    ■マインド・コントロール問題研究会訳 トーマス・W・カイザー+ジャクリーヌ・L・カイザー
    ■「あやつられる心 破壊的カルトのマインド・コントロール戦略」
    ■日本弁護士連合会消費者問題対策委員会/編
    ■「宗教トラブルの予防・救済の手引 宗教的活動にかかわる人権侵害についての判断基準」

    Vol 3483(2020-01-17)
    [2019-05]
    刊91。カルトとヤクザから派生。Q&Aシリーズがわかりやすくて面白かったので派生拡大して調べて来た
    実務教育出版/編 「こんなときどうする?トラブル解決Q&A -ちょっとした困りごとから性の悩みまで日常トラブル110番」を読んだ
    .
    刊行が91とバブル真っ只中なのも随所に出ているが、現状でも使える疑問が多数で人間は変わっていないと分かる
    一人暮らしのお悩み相談に近い。80年代後半的なイラストも付いて具体例を上げながら気楽に疑問に答えて行く
    同時に読んだ本と混同している所もあるが、物やマンションを借りるや結婚など契約に関連した問題が多い
    .
    パーティ開いたら足りないから更に金請求はナゴム調べた時もあったなぁと。そんな事してるからバブル崩壊する
    法律教えるから上手い事当事者の話し合いで解決してくれが基本だが、悩みの相談口がいつの時代もあるとわかる

    [2019-05]
    刊98。カルトとヤクザから派生。Q&Aシリーズがわかりやすくて面白かったので派生拡大。弁護士の頼み方も記載
    山口英資 「知っておきたい暮らしのトラブル110番」を読んだ
    .
    似た系列の本とセットで読んで来たので比較対象としても面白かった。明白な詐欺ケースと対処法が増えている
    遺産相続で揉める話もあって、弁護士の仕事には遺言状の作成や結婚や離婚の証書作成も含まれると納得
    よく問題になる連帯責任での借金や土地の権利問題も扱っていて、ある意味バブル期の反省と改良もあるんだなと
    .
    弁護士に関していうと会社が雇っている場合があり、そうじゃなくても定例の相談会があり有料で話を聞けるとの事
    あんまお世話になる機会は無いと思っていたので良い機会だったし、契約に関するよくある問題把握できたのも良かった

    [2019-05]
    刊09。カルトとヤクザから派生。姿を隠して近づく近年の状況と、脱会に際しての動きや脱会者証言が豊富
    日本脱カルト協会/編
    「カルトからの脱会と回復のための手引き 〈必ず光が見えてくる〉本人・家族・相談者が対話を続けるために」を読んだ
    .
    正体隠して近づくから悪質だが、どういう人がかかりやすいかや、近年だとネットで調べておかしいになる状況が分かる
    たいていが脅されて逃げられなくなっているのでそのケア。嘘なのにずっと怯えるし、悪事を働いていた事で罪意識もある
    正体を隠すに関連して企画されたベストセラーなんかの不正話もある。またカルト内で産まれた二世以後の離脱逸話も
    .
    相手の立場に立った説得なんでテンプレ対応される可能性や、正しいの議論に持ち込む反脱会の手口も紹介している
    当人におかしいと気付かせる作業になるし、さんざん苦労して全部ウソと気付く所なんかは悟りを開いたブッダにも近い

    [2019-05]
    刊15。カルトとヤクザから派生。近年の本で残り続けて韓国の観光地で屋台営業させ続けられている事例もわかる
    櫻井 義秀/編著 「カルトからの回復 心のレジリアンス-(カルト問題のフロンティア 2)」を読んだ
    .
    脱会者や脱会の為に協力している人の証言を大量に拾っているので、異常環境での監禁・労働の実態が見えてくる
    オウム以前から活動している人もいて、暴走族と元オウムが交流し助けると約束した話なんかは凄く良い話
    真面目な人がかかりやすいんで自分を笑える感覚は大事だなあと。カルト内では笑いはなく作った笑顔だけが蔓延する
    .
    笑顔で脱会者に嫌な事言う信者や、夜中にドア叩いたり、屋根に石をぶつけたり、呼び出し強迫と嫌がらせ実例も紹介
    逃げ出せた人をサバイバーとしているが、実際に最前線で戦う事になった人たちなんで話はどれも奥深い所がある

    [2019-05]
    刊02。カルトとヤクザから派生。タイトルにあるように海外事例のデータを中心に扱った本になる
    三井 宏隆 「カルト・回心・アイデンティティの心理学-アメリカ版新宗教運動の“心”的世界」を読んだ
    .
    逸話なんかが少ないので本としては面白みに欠けるが、現状の研究だとどう把握されているかが一望できる
    他所からカルト勃興は社会展開期で下層移動する階級が大量発生する時に産まれるとあり、全体主義ふくめ社会問題
    弁護士は他人の為に戦う事を目的としているんだなあで、どういう動機で動いているかの図は面白かった
    .
    全体で見た時に人工の二割ぐらいはかかりやすい体質を持っているし、良いカルトなら社会に適応する形に変わる
    フランスでは反セクト法が成立しているが弱っている状態につけこまないの一文が良かったらしく、本質を表現もしている

    [2019-05]
    刊07。カルトとヤクザから派生。本当に困ってる人の実例含む案内で、話をすると対策打たれるで伏せてるとか怖い
    全国原理運動被害者父母の会/編著 「統一協会信者の救出 マインドコントロールの実態と救出」を読んだ
    .
    救出の為には信者にならない限りと最初から怖いが、相手の思考に立ったうえで説得するで考え方にも詳しく触れてる
    実際の意見を書いた上での概略紹介だが怖い。否定材料が教祖自体の発言で大量の矛盾あり、幹部も不正をしてる
    時間をかけて教育し、脅しもしているので完全に別の生命体になっている。脅しで心を縛られているから逃げないが実態
    .
    うつにする教育の様な物で延々と行商やらされる実態や、ほうれんそうの悪用による分断と依存で容赦のない金儲け
    元の家族の問題に付け込む部分もあるので説得は命がけ。脅されているが回復者の証言もあり、苦しんだ分悟れる

    [2019-05]
    原00。カルトとヤクザから派生。元が騙されていた人で教団の裏切り者になって研究した第一人者と言える
    中村周而+中村ゆかり訳 スティーブン・ハッサン 「マインド・コントロールからの救出 -愛する人を取り戻すために」を読んだ
    .
    先に本を出しているがその事で狙われてもいる。裁判の脅しには日の弁護士の他、詳しく尋ねるで以後来なくなる発言も
    カルトも対策をアップデートしているので内容も変更あり。原書が長く抜粋版になるがホラー映画も使う手口を詳しく紹介
    向こうは魚工場で無限労働らしく、教育により反射的に思考停止するほど別人にされているので、元の人格に訴える事になる
    .
    批判すると即座に心が離れると難しい。一度うけいれて充分に信頼させた上で、矛盾を指摘して自ら悟らせる手段をとる
    手口が本物の悪の組織過ぎて存在してる事自体が怖いが、目的が金儲けで矛盾の塊や人間は正常化できるは善も感じる

    [2019-05]
    原11。カルトとヤクザから派生。まとめで復習にもなるが、磁器で幽霊が単なる暗示だったなど新情報も多数
    木村博江訳 リチャード・ワイズマン 「超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか」を読んだ
    .
    オカルトの棚で大丈夫かなだったが問題無く、手品のコツや占い師の誘導テクなど誤認を活用した目くらまし
    理屈は確定されているが実戦使用が難しく面白い逸話と共に紹介。自分は本当に力あると思っている人もいそう
    見たい夢を見るや幽体離脱など実際に試せる実験も載っていて面白い。また低振動で何かを感じるも新しい逸話
    .
    主観的なほど信じやすいや、意味を繋ぐものを重要視するなど前書きにある様に究極的には人間の研究になる
    レム睡眠を見つけた人が苦労人の変人だったりも逸話として面白いし、復習でも意味ある形に出来た

    [2019-05]
    原87。カルトとヤクザで調査。事例と法則化しつつ、もっと根本的な何故それを求めるかも解説していて面白い
    マインド・コントロール問題研究会訳 トーマス・W・カイザー+ジャクリーヌ・L・カイザー
    「あやつられる心 破壊的カルトのマインド・コントロール戦略」を読んだ
    .
    見解の狭さを突かれるてすり替えられてしまうのが原因なんだけど、逆に言うと世界は広いって意味で見解も変わる
    理想主義が危なく、社会や人間は悪って見解を持ち込んだ上で薦めてきて、社会や人間を悪にするので真逆の結果
    判断力に関して考えてもいて弱っている時は鈍るや、弱らせて潰すは納得するし適応力を利用した刷り込みもある
    .
    愛情とか自尊心とかを突いてなぜ欲しがるかの考察は面白いが、不足と思い込ませてさらに奪う手口は悪質
    同種の洗脳や思想改造にも触れ、最終的に全て奪われ、ロボットにされ、病気から脳破壊にいたる信者結末も壮絶

    [2019-05]
    刊99。カルトとヤクザで調査。冊子と言うのに近いと思い、感想を書こうとすると難しい所もある一冊
    日本弁護士連合会消費者問題対策委員会/編
    「宗教トラブルの予防・救済の手引 宗教的活動にかかわる人権侵害についての判断基準」を読んだ
    .
    問題が起きた時の対策と事例に絞っているので、淡々としすぎていて冷たさすら感じるが逆に怖さになっている
    感情的な部分が抜けてるので突き放した所あり、淡々と妻や子供が出家して困っている話を聞かされると怖い
    弁護士の態度しては適切と思う。どういう罪に当たるかでは詐欺や恐喝・監禁なんかに属するので普通に犯罪
    .
    ヤクザはギリギリで社会と接点あるが、カルトは社会と断絶してるので普通に考えて得にならん弁護士殺しもする
    オウムの一件もあるけど弁護士殺しされたから強く敵対の面あるんかなと。徹底的に追及する姿勢が大事ともある

    ■パスカル・ズィヴィ 「マインド・コントロールからの脱出 -統一教会信者たちのこころ」
    ■西田公昭 「まさか自分が…そんな人ほど騙される -詐欺、悪徳商法、マインド・コントロールの心理学」
    ■西田 公昭 「だましの手口 知らないと損する心の法則」
    ■浅見 定雄+江川 紹子+西田公昭+紀藤正樹 「カルトと若者―東京女子大学学会講演会」
    ■多賀幹子訳 J・C・ロス+M・D・ランゴーニ 「カルト教団からわが子を守る法」
    ■飯干晃一 「イヴは淫乱だったか? 大笑い統一教会」
    ■日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会/編「暴力団110番 :全訂増補版 -Q&A-(110番シリーズ 10)」
    ■飯干晃一「条理なき戦い 全記録!山口組VS一和会」
    ■「反社会勢力その組織と実態」
    ■鈴木智彦 「極道のウラ知識」「極道のウラ情報 ヤクザに大人気の美容整形外科」「ヤクザ1000人に会いました!」
    ■西岡 研介/ほか著 「誰も書けなかった日本のタブー」
    ■山口貴士+紀藤正樹 「カルト宗教 性的虐待と児童虐待はなぜ起きるのか」

    Vol 3481(2020-01-10)
    [2019-05]
    刊95。カルトとヤクザで調査。外国の研究者なんだけど日本語で書いてくれていて頑張ってる感ある
    パスカル・ズィヴィ 「マインド・コントロールからの脱出 -統一教会信者たちのこころ」を読んだ
    .
    日訳は出てないみたいなんだけど今回の調査起点にしたジンバルドーもカルトを定義していて社会問題なんだなと
    個人の感情を殺させる方式の日社会に対する批判も含むが、逃げた先が更に感情を殺させるカルトなのは救いない
    タイトルどおりで信徒がどういう心理状態化を前後も含めて逸話で紹介していて、カルトに逆転した思想を注入されている
    .
    まだカルト脱会手法が確立されていない時期みたく危険な策の事例もあるが、心理状態がどうかの資料にはなる
    教義に対する反対意見も載せて面白いが逆にあいまいで混乱招く点も。特殊用語で社会に適応できない逸話もエグい

    [2019-05]
    刊05。マインドコントロールは仰々しいが詐欺全般の手口紹介と考えればわかりやすいし、広告なんかも含まれる
    西田公昭 「まさか自分が…そんな人ほど騙される -詐欺、悪徳商法、マインド・コントロールの心理学」を読んだ
    .
    誘いには絶対に乗るなの世界だが、相手も迷っている所を狙ったり、更にストレスをかけたりと悪質な手口を使ってくる
    騙す側の心理も紹介で騙されて正しい事をしていると信じていたり、騙す事に喜びを感じていたりと信用できない人たち
    大勢を動員してサクラも使う手口が多く、相手からすると研修も兼ねているし、断れなくすると言う出口を塞ぐ方式にもなる
    .
    ねずみ講が95%失敗するとか、宗教は正しい生き方のマニュアルが商品とか売る側に回ってみると逆に冷静さある
    優しい人ほどかかりやすいがタイトルどおり誰でも危険でバカと思うのは思い上がり。手口知る他、断る事とツッコむ訓練も出来る
    [2019-05]
    刊09。カルトとヤクザから派生。読んだ事ある部分多いなぁと思うのも当然で05の「まさか自分が〜」の改訂版
    西田 公昭 「だましの手口 知らないと損する心の法則」を読んだ
    .
    本書自体がだましの手口を有効活用してる事も発見で、前回から比べてオレオレ詐欺なんかは充実の筈
    オレオレ詐欺の胴元がヤクザと他書から突き止めてるんで、今書はタイトルにはカルトを抜いてるがやっぱり感ある
    他資料から具体例を読んだ後だと見方も変わるし、前はぼんやりだった誤認を産む脳の働きもわかりやすい
    .
    サギの手口自体がずっと変わっていないのも確認済みだが、まとめがあるのとないのとでは対応も違ってくる
    そんな馬鹿なと思うけど前述の脳の機能や人間のデフォ設定なんで、遭遇はこういう心境になるのかと再確認

    [2019-05]
    刊00。カルトとヤクザで調査。講演の文は要旨がよく固まっている事が多いが今書も同様になる
    浅見 定雄+江川 紹子+西田公昭+紀藤正樹 「カルトと若者―東京女子大学学会講演会」を読んだ
    .
    若者対策だが、世代ごとに来る弱味や重圧かけて動かすや段階的にいたぶるがあり誰でもターゲットになりうる
    勧誘の手口もあり弱らせていたぶるから善意を利用する。かかりやすい人は善人が多く、後で後悔する破目になる
    オウムも含めた意味不明な行動の数々も説明があり、教祖の思い付きとでたらめで無茶苦茶が潜水艦の事例でわかる
    .
    宗教の変遷説明もあり社会の不満や願望を突く。片面しか見ない理想主義の子がかかりやすいも一例
    感情を殺させるんで味覚も含めた何も感じなくなるは怖い話。助けようと潜入し洗脳されたなど逸話も豊富

    [2019-05]
    原88。カルトとヤクザで調査。古い本だが現状の認識と比較が出来る。向こうでも70年代頃から
    多賀幹子訳 J・C・ロス+M・D・ランゴーニ 「カルト教団からわが子を守る法」を読んだ
    .
    どう止めさせるかの研究になるが、手口や浸かり易い人の特徴を箇条書きして読みやすい
    向こう特有だなあと思うのが告白。親の発覚が中国帰還者の洗脳調査からというのも米的
    カルトに限らずふつうの集団や社会にも当てはまるんで独自の言語の使用や二元化・優越感は納得
    .
    手口も載っているが、日の感情を殺すに対し向こうは感情を出せで違いあるが考えさせなくする結末は同じ
    体験をどう解釈するかは現状の認知行動療法にも当てはまる。うつ的な思考・行動くりかえせば自殺もするわなと

    [2019-05]
    刊95。仁義なき戦いが原作付きと知って驚きもあったが、派生して統一教会もあったで今書
    飯干晃一 「イヴは淫乱だったか? 大笑い統一教会」を読んだ
    .
    小説じゃ無くてレポになり、興味本位気味に書かれた本でもあるけど相手の土壌に立った分析でもある
    タイトルにもある様に教義の矛盾を突っ込んでるが、当然相手も反論をしてきて受けて立った形にもなる
    何を言ってるのかよくわからんがとにかくセックスしたくてたまらない連中。発祥国の現地風俗取り込みもある
    .
    勧誘の手口なんかも解説していて悲観主義的などう堕とすかもかも解説。似た例ではソープに沈めるが近そう
    教義の無茶ぶりや教祖の破綻ぶりをワンクッション置く事で取り込まれる事無く調べる事が出来る

    [2019-05]
    刊04。結論から書くと弁護士に相談すると即解決が大半。大げさなゴシップと違い正確な情報を的確に得られる
    日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会/編 「暴力団110番 :全訂増補版 -Q&A-(110番シリーズ 10)」を読んだ
    .
    各種事例付き。ヤミ金・違法賭博・企業ゴロ・総会屋・整理屋・業務妨害・美人局・フロント企業等は全て違法で即アウト
    最も恐れているのが刑務所送りなので、弁護士が書類を出すと即停止かつお礼参りは無しなんかの実態もわかる
    勝手に住みついたり、大勢でたむろしたり、脅したりと手口も紹介。怖れて金を渡すと悪化し売り上げの六割も分捕る
    .
    伸介もそうだが狙ってやって来て、問題の解決で頼ると共犯になるし、発覚で一瞬に信用を失くすと即警察に知らせる話
    エセ右翼・同和を隠れ蓑にするのも納得で、弁護士を悪に置こうとする手口も含めてあの事件も本当は?と想像が広がる

    [2019-05]
    刊87。仁義なき戦いが原作付きと知って驚きもあったが、図書館に置いてなくて似た系列の読んできた
    飯干晃一 「条理なき戦い 全記録!山口組VS一和会」を読んだ
    .
    小説では無くレポになるし、小説家の書いたものにだからどこまで事実かも不明だが同時期の全国抗争の記録
    資料を集めてシミュレートしたけど斜め上の事を始めるから困ったとあるが、跡目争いが全国規模抗争になった
    ヤクザの戦いが続けると資金・人材難になっていく所は納得だし、悪化を防ぐ為に警察がガードも理解出来た
    .
    無差別攻撃に移行していくんだけど、遺言後や手打ち後も納得できないで分裂抗争を始めたりとまだ戦国時代
    メンタルの部分にも触れていて題目はあまり無いともわかる。上記でどこまで事実か不明だがとても本物らしい

    [2019-04]
    刊07+08+11+09+14。週刊誌的かつ主観的で間違い多いと思うが、外国ギャング研究や弁護士側の本と比較も出来る
    「反社会勢力その組織と実態」
    鈴木智彦 「極道のウラ知識」
    「極道のウラ情報 ヤクザに大人気の美容整形外科」
    「ヤクザ1000人に会いました!」
    西岡 研介/ほか著 「誰も書けなかった日本のタブー」
    を読んだ
    .
    ギャングと精神構造は似てるけど、日本は表に出ないで店を出させる形で背後から支配するが近い
    警察がロクに機能してない地域で発達しやすい。正当化材料になってるが本書は暴力団ソースで他資料と比較推薦
    精神構造にも触れていて手を出さないで脅す形式を使用。向こうみたくラップを取り込むに至る前段階
    .
    改版ではアンケートも捕ってるけど独自思考が強く、うつ患者の多さも含め他研究と比較し学習障害傾向もあるかも
    最後の本は部分的な抜粋だが各所に入り込んでいる事の指摘になる。移行しつつあるマフィアとの比較も必要かも

    [2019-05]
    刊07。図書館読みで時間が押していてメモも取らずに概要だけと思ったが興味深く読みこんでしまった
    山口貴士+紀藤正樹 「カルト宗教 性的虐待と児童虐待はなぜ起きるのか」を読んだ
    .
    外国の事例を紹介していて、タイトルどおり性被害に関する問題や体験者の報告を記録している
    他所感想でも上げたが似た例はソープに落とす。また子供産ませる商売や過激派テロの性奴隷化も近いかも
    カルトがセックスと結びつくのも特徴的な部分で、子どもなんか疑問抱いて離脱や逆に神の子としていってしまう場合も
    .
    手口のシャワーも外国期限。頭を狂わされるんで喜んでやるようになるし、他の奴を引きずり込む事も使命感を持ち
    終末系は実際にやり出すで対立を煽ろうとしての殺人事例もあるし、集団自殺を始めるなんかも特徴的


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