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2014版 雑記 書籍感想文
基本的にタイトルリストは扱った順で、文章自体は下に行くほど古くなります
[]内が実際に読んだ日、()内は公開した日、()内文章は校正した時に追加・削除した文章
このページ内で扱った書籍のみのリスト、全体のリストは目次のページを参照
■ 木村 靖二編 「新版世界各国史 13 ドイツ史」
■ 福井 憲彦編 「新版世界各国史 12 フランス史」
■ 紀平 英作編 「アメリカ史(新版世界各国史 24)」
■ 川北 稔 「新版世界各国史 11イギリス史」
■斉藤伯好訳 ピーター・デイヴィッド 「ヴェンデッタ 上・下」
■斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「サレックへの挽歌 上・下」
■斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「鏡像世界からの侵略 上・下」
■斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「暗黒皇帝カーク 上・下」
■斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「栄光のカーク艦長 上・下」
■丹羽 正之訳「スタートレックディープ・スペース・ナイン 3 潜入者」
■丹羽 正之訳 「スタートレックディープ・スペース・ナイン 4 血の福音」
■丹羽 正之訳 S・スコフィールド 「スタートレックディープ・スペース・ナイン 5 究極のゲーム」
■山口智子訳 L・A・グラブ 「スタートレックヴォイジャー 1 惑星管理者」
■山口智子訳 D・W・スミス&K・K・ラッシュ 「スタートレックヴォイジャー 2 脱出」
■山口智子訳 N・アーチャー 「スタートレックヴォイジャー 3 最終戦争領域」
■山口智子訳 S・ライト「スタートレックヴォイジャー 4 複合違反」
■山口智子訳 D・ケアリー「スタートレックヴォイジャー 5 フラッシュバック」
■藤伯好訳 ダイアン・ケイリー「エンタープライズ発進せよ!」
■斉藤伯好訳 D・W・スミス&K・K・ラッシュ「未知なる種族の惑星」
■斉藤伯好訳 ポール・ルディティス「暗黒からの衝撃波」
■斉藤伯好訳 デイヴ・スターン「名誉の代償」
■増田まもる・尾之上浩司・北原尚彦訳 A・D・フォスター「スター・トレック」
■尾之上浩司訳 A・Dフォスター「スタートレック イントゥ・ダークネス」
■富永和子訳 レナード・ニモイ 「わたしはスポック」
■貞包智悠・貞包有美訳 ジョージ・タケイ 「星に向かって」
■呉智美・長尾絵衣子訳 ジュディス&ガーフィールド・リーブス・スティーブンス 「スタートレック大研究IVメイキング・オブ・ディープスペース・ナイン」
■堀千恵子訳 ジュディス&ガーフィールド・リーブス・スティーブンス「アート・オブ・スタートレック」
■野村政夫訳 アシーナ・アンドレディアス 「スタートレック科学読本」
■平野祐二訳 スーザン・ジェンキンズ+ロバートジェンキンス 「スタートレック生物学序説」
■沢木昇訳 ロバート・セクラー+ランドルフ・ブレイク 「スタートレック脳科学大全」
■堀田安幸・上田恵介・山岸哲 共訳 J.R.クレブス・N.B.デイビス「行動生態学を学ぶ人に」
■佐藤衆介 ・近藤誠司 ・田中智夫 ・楠瀬良 ・森裕司 ・伊谷原一 編「動物行動図説 家畜・伴侶動物・展示動物」
■狩野秀之訳 デヴィッド・M・バス「女と男のだましあいヒトの性行動の進化」
■白石佑光訳 アンナ・シュウェル 「黒馬物語」
■阿部和江訳 アンナ・シューエル「黒馬物語 世界で最も愛読されている動物物語 馬の自叙伝」
■馬事文化財団他主催 「トラキア黄金展 バルカンに輝く謎の騎馬民族」
■堀伸夫・堀大才訳 チャールズ・ダーウィン 「種の起原」
■梶原あゆみ訳 フローレンス・ウィリアムズ「おっぱいの科学」
■伊藤嘉昭 「新版 動物の社会 社会生物学・行動生態学入門 」
■地球の歩き方編集室 「地球の歩き方 '12〜'13 B02 アメリカ西海岸」
■笹田 直人・堀真理子・外岡尚美編著 「概説アメリカ文化史」
■小林憲二訳 H.B.ストウ 「新訳 アンクルトムの小屋」
■高田衛監修 「江戸怪異綺想文芸大系 第5巻 近世民間異聞怪談集成」
■山口誠訳 レイ・ハリーハウゼン+トニー・ダルトン 「レイ・ハリーハウゼン大全」
■小長谷有紀 「モンゴルの春 人類学スケッチ・ブック」
■楊梅英(オーノス・チョクト) 「草原と馬とモンゴル人」
■松田明子 「モンゴル食って食って考えた」
■重松清 「走って、負けて、愛されて。ハルウララ物語」
■松谷みよ子・桂井和雄・市原麟一郎 「日本の伝説22 土佐の伝説」
■須田鷹雄 監修 競馬グランブリ編集部 編 今さら聞けない競馬一問一答
■よしだみほ「思い込み馬キャラ分析」
■よしだみほ「21世紀に伝えたい私設現代名馬館」
■よしだみほ「馬ドラマ超鑑賞術(ヒューマン文庫版(02)+ザ・マサダ刊版(99)同内容)」
■よしだみほ「馬ほどステキな役者はいない(ワニブックス版(95)+双葉文庫版(98)同内容)」
■よしだみほ「すべての馬に乗れ!(ワニブックス版(96)」
■よしだみほ「ぼーん・とぅー・びー競馬ファン」
■よしだみほ「よしだみほの20世紀の100名馬」
■木村凌二 「馬の世界史」
■若松寛訳 「ゲセル・ハーン物語 モンゴル英雄叙事詩1」
■若松寛訳 「ジャンガル モンゴル英雄叙事詩2」
■村松 一弥編訳 田兵 「中国の口承文芸 2 苗(ミャオ)族民話集」
■村松 一弥訳 金 受申「中国の口承文芸4 北京の伝説」
■馬事文化財団馬の博物館編 「秋季特別展 鎌倉の武士と馬」
■増田義郎・山田睦男編「新版世界各国史25 ラテンアメリカ史1 メキシコ・中央・カリブ海」
■増田義郎編 「新版世界各国史26 ラテンアメリカ史2 南アメリカ」
■ 友谷啓泰・松本亮三編 「アンデス・アマゾンの宗教と儀礼 ジャガーの足跡」
■ 武井摩利訳 リチャード・F・タウンゼント 「図説アステカ文明」
■ 増田義郎訳 L・G・ルンブレラス 「アンデス文明 石器からインカ帝国まで」
■ 今泉忠明「動物百科野生ネコの百科第四版」
■ 増田義郎+フランクリン・ピース 「図説インカ帝国」
■ 日高敏隆 「ネコたちをめぐる世界」
■ 「古代アンデス文明展 一万年前からインカまで」
■ 菊池有子訳 シルヴィ・ジラルデ&グレール・メルロ=ポンティ「チルドレンズ・ミュージアム 動物シリーズ トラ ネコ科のなかまたち」
■ 辻篤訳 マーク・カワディン 「誰でも簡単に行ける!秘境の動物とふれあう旅」
■ JRA競走馬総合研究所 編 「競走馬の科学」
■ 芦谷有香 「栗東厩舎探訪記 I」及び「同II」
■ とり・みき「とり・みきの映画吹替王」
■ 大月隆寛 「厩舎物語」
■ 大月隆寛 「うまやもん 変わりゆくニッポン競馬の現場」
■ 中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ1-7(全)」
■ 江上波夫 「騎馬民族国家 改版」
■ 武田友宏編 「ビギナーズクラシック 大鏡」
■ 宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 上」
■ 宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 中」
■ 宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 下」
■ 植垣節成 校注・訳、「日本古典文学全集5 風土記」
■ 武田祐吉 訳注 中村啓信 補訂・解説 「新訂 古事記」
■ 日本古典文学全集 「日本書紀1 神代〜巻┼応神天皇」
■ 日本古典文学全集 「日本書紀2 巻十一仁徳天皇〜巻二十二推古天皇」
■ 日本古典文学全集 「日本書紀3 巻二十三欽明天皇〜巻三十持統天皇」
■ 平川祐(示右)弘 訳 ダンテ・アルギリーエ 「神曲 地獄篇・煉獄篇・天国篇」
■ 新井明 訳 ミルトン 「楽園の回復(復楽園) 闘技士サムソン」
■ 谷口江里也 翻案 ジョン・ミルトン原作 「ドレの失楽園」
■ 平井正穂 訳 ミルトン 「失楽園 上下」
■ 旧約聖書 I 律法・出エジプト記・創世記
■ 旧約聖書翻訳委員会訳 「旧約聖書II 歴史書」
■ 関根正雄 訳 「新訳 旧約聖書 第III巻 預言書」
■ 関根正雄 訳 「新訳 旧約聖書 第IV巻 諸書」・「詩篇」(旧約聖書全部)
■ 木下順二 「ぜんぶ馬の話」
■ 田才益夫訳 カレル・チャペック 「チャペック戯曲全集」
■ 中谷美喜 他訳 ゲーテ 「ゲーテ全集 4 戯曲」
■ 入江勇起男訳 カーライル「英雄と英雄崇拝」
■ 手塚富雄訳&大山定一訳 ゲーテ 「ファウスト第一部悲劇」
■ 大山定一訳 ゲーテ 「ファウスト第二部悲劇」
■ 「筑摩世界文學体系4 ギリシア・ローマ劇集」
■ 新関良三 訳者代表 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・シラー「世界文学大系18 シラー」
■ 桜井政隆・桜井国隆 訳 「シラー ヴィルヘルム・テル」
■ 鳴海四郎・市川龍一・喜志哲雄・倉橋健・小田島雄志・升本黒F 訳ジョージ・バーナード・ショー「バーナードー・ショー名作集」
■ 山本修二訳「シーザーとクレオパトラ」
■ 飯島小平訳「傷心の家」
■ 福田恆存・松原正譚「聖女ジャンヌ・ダーク」
■ 岸田國士 「岸田國士全集7 戯曲7」
■ 岸田國士 「岸田國士全集6 戯曲6」
■ 岸田國士 「岸田國士全集5 戯曲5」
■ 岸田國士 「岸田國士全集4 戯曲4」
■ 岸田國士 「岸田國士全集3 戯曲3」
■ 岸田國士 「岸田國士全集2 戯曲2」
■ 岸田國士 「岸田國士全集1 戯曲1」
■ 「チェーホフ全集14 戯曲III 小説・補遺・手帳日記」
■ 神西清・池田健太郎・原卓也訳 アントン・チェーホフ「チェーホフ全集12 戯曲II」
■ 神西清・池田健太郎・原卓也訳 アントン・チェーホフ「チェーホフ全集11小説1897-1903・戯曲I」
■ 木村 靖二編 「新版世界各国史 13 ドイツ史」
■ 福井 憲彦編 「新版世界各国史 12 フランス史」
■ 紀平 英作編 「アメリカ史(新版世界各国史 24)」
■ 川北 稔 「新版世界各国史 11イギリス史」
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Vol 2051[2014-10-29](2014-12-23)
つの丸扱ってる関連から、向こうの映画の背景や考え方の下地の理解が深まる点でももっと早く調べてれば良かった
紀平 英作編 「アメリカ史(新版世界各国史 24)」を読んだ
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学園カーストとか映画であるが社会全体が階級社会と判り納得、他民族の民俗・貧富・価値観の差が政治・宗教と複雑に絡む
リンカーンも最初は人種は分けるべきの考えなど、米の成り立ちから関与して権利が与えられたのも最近の黒人問題は深刻
作っても買う人がいなかったなど世界恐慌の実際の分析、商売上からの他国の考え方や世界情勢と世論は文化にも反映されてる
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逆もあるが先のリンカーンなど偉人や業績とされる事項も裏があるんだなぁと、そこでの賛成・反対もしっかり社会に反映されてる
好景気で出産率が上がった話も興味深い、いろいろ問題もあるけど改善や思考の変化もあるんで面白い国とも思う
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[2014-11-16]
つの丸扱ってる関連から、仏は馬産業発展してるが国の背景事情確認したい所もあった
福井 憲彦編 「新版世界各国史 12 フランス史」を読んだ
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概要掴むだけでメモ取る事も無いかなと思ったらだいぶあって、騎士が戦争や社会システムに関係してくる
芸術の国だが古代のガリアの頃から工芸品作るのが上手く、他にも他国との立ち回りや馬など今に繋がる所ある
シェークスピアでジャンヌダルク絡む戦争は確認してたが、日本の歴史以上に戦乱に明け暮れてた期間も長い
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フランス革命なんて大事件もある、文明の発展と価値観の変化などこれも今の社会問題と照らして考えられる所多い
貧困差や価値観の相違など昔から今と変わらない問題多いが、他国とも比較して仏は昔から進んだ所も多いと思う
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[2014-11-19]
つの丸扱ってる関連から、独の馬が出てくるん関係で文化背景知っとく必要性及び自分の興味から
木村 靖二編 「新版世界各国史 13 ドイツ史」を読んだ
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仏なんかもそうだが欧州の中世は延々戦いを繰り広げてる、中でも独は宗教絡みの他意見の違いからの対立が目立つ
神聖ローマ帝国なんかもあるがやはり宗教絡みの30年戦争が酷い、疫病・略奪・魔女裁判で人口が1/3まで減少と滅茶苦茶
個人名が多いが勉強してたゲーテの出る時代ならわかる、政治的には成功とは言い難いが文化面では先進的な所も多い
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ナチスの歴史があるので暗い話になってしまう、周囲が止めなかったのもあるが信念に取りつかれると暴走も止まらない
ナチスが大衆層の人気を得た所とも絡み、仏が庶民と貴族の文化が相互に影響与えてたのと異なり分断してるのも興味深い所
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[2014-11-23]
つの丸扱ってる関連から、ダービー発祥の地と言えば英国で仏との関係も含め勉強
川北 稔 「新版世界各国史 11イギリス史」を読んだ
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ノルマンからの侵略と領地もあった時期も含めての仏との対立など、欧州各国は隣接してるので関連性も強い
ノルマン侵略前は馬をちゃんと扱えてない所や、後のヘンリ7世の利用と悪魔と並ぶ地名の多さのアーサー王も注目点
仏との対立の後はスペインとの戦争でフランシス・ドレイク、植民地支配からの飲茶風習が17Cからと新しい
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文化史的な部分は少なめだが女王の元での庶民が楽しんだ演劇の話や、20世紀の文化革命でビートルズの話もある
後半は政治の話が大部分を占めるがこれも参考にする所多い、9時まで明るい夏の話なんかも改めて感心
■斉藤伯好訳 ピーター・デイヴィッド 「ヴェンデッタ 上・下」
■斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「サレックへの挽歌 上・下」
■斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「鏡像世界からの侵略 上・下」
■斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「暗黒皇帝カーク 上・下」
■斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「栄光のカーク艦長 上・下」
■丹羽 正之訳「スタートレックディープ・スペース・ナイン 3 潜入者」
■丹羽 正之訳 「スタートレックディープ・スペース・ナイン 4 血の福音」
■丹羽 正之訳 S・スコフィールド 「スタートレックディープ・スペース・ナイン 5 究極のゲーム」
■山口智子訳 L・A・グラブ 「スタートレックヴォイジャー 1 惑星管理者」
■山口智子訳 D・W・スミス&K・K・ラッシュ 「スタートレックヴォイジャー 2 脱出」
■山口智子訳 N・アーチャー 「スタートレックヴォイジャー 3 最終戦争領域」
■山口智子訳 S・ライト「スタートレックヴォイジャー 4 複合違反」
■山口智子訳 D・ケアリー「スタートレックヴォイジャー 5 フラッシュバック」
■藤伯好訳 ダイアン・ケイリー「エンタープライズ発進せよ!」
■斉藤伯好訳 D・W・スミス&K・K・ラッシュ「未知なる種族の惑星」
■斉藤伯好訳 ポール・ルディティス「暗黒からの衝撃波」
■斉藤伯好訳 デイヴ・スターン「名誉の代償」
■増田まもる・尾之上浩司・北原尚彦訳 A・D・フォスター「スター・トレック」
■尾之上浩司訳 A・Dフォスター「スタートレック イントゥ・ダークネス」
■富永和子訳 レナード・ニモイ 「わたしはスポック」
■貞包智悠・貞包有美訳 ジョージ・タケイ 「星に向かって」
■呉智美・長尾絵衣子訳 ジュディス&ガーフィールド・リーブス・スティーブンス 「スタートレック大研究IVメイキング・オブ・ディープスペース・ナイン」
■堀千恵子訳 ジュディス&ガーフィールド・リーブス・スティーブンス「アート・オブ・スタートレック」
■野村政夫訳 アシーナ・アンドレディアス 「スタートレック科学読本」
■平野祐二訳 スーザン・ジェンキンズ+ロバートジェンキンス 「スタートレック生物学序説」
■沢木昇訳 ロバート・セクラー+ランドルフ・ブレイク 「スタートレック脳科学大全」
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Vol 2050(2014-12-20)
ナレーターにカークでもある矢島正明を起用したスペースダンディに絡み、読み直したスタートレック関連本をまとめて扱う
一生懸命見てたのが90年代頃で当時は資料がロクに無く、ハヤカワのST小説なんかは唯一の情報源で必死に読んでた
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扱ってない本もあるがそれらもだいたい当時に全部読んでる、後わざわざ書いてないがぶんか社等の資料本も同じ扱い
当時日本ではDS9途中で中断したが、その後にCS等を利用して映像作品もだいたい全部見たが本国の展開収束で自分も収束
リブート版やゲームなんかもある筈だが、改めて見直して現状の日本展開もほぼ収束状態とここから先は進みようも無い
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一生懸命読んでたハヤカワ版で翻訳してたボケネコさんこと斉藤伯好が亡くなられてたのもショックだった、もう翻訳版も出ない
以下各資料、だいたい2000年ぐらいに自分の中でのブームは終了してたのでその付近から出た書籍が中心となる
[2014-11-10]
呼んだ筈だが記憶も曖昧なんで一応借りてきた 斉藤伯好訳 ピーター・デイヴィッド 「ヴェンデッタ 上・下」を読んだ
ボーグとTOS宇宙の巨大怪獣が激突するTNG4シーズンの頃に書かれた作品、解説にある様に後のTVに同種の話も登場する
小説での戦闘描写の難しさや人物描写が甘くほったらかしになってる様な所も多々あるが、細かいSTネタが大量にあり面白かった
[2014-11-11]
読んでないと思ったがこっちは読んでて途中で思い出した 斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「サレックへの挽歌 上・下」を読んだ
カーク船長役のシャトナーの小説で死亡後に復活しピカード達とも一緒にイケイケモテモテ大冒険の話、バルカンでの拘束と最後のキャラ登場で読んでた事思い出した
当時は爺さん世代キャラ大活躍は抵抗あったが今はそれも薄れ漫画ゴラクの昔の漫画の続編作品読む的な雰囲気、細かいネタも多数あるし小説としても普通に面白い
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上記理由で抵抗あって読んでなかったので改めて 斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「鏡像世界からの侵略 上・下」を読んだ
タイトル通り鏡像世界ネタで向こうのジェインウェインやボイジャーなどVOYの要素も満載、TOS世代の生存キャラも再集結してお爺ちゃん達がイケイケモテモテ大冒険
鏡像世界という事もありSTは基本不殺の世界なんだなぁという所を再確認、細かいネタも大量に拾ってるがはったり利かす所は特に印象的 シャトナーの考えるカーク像
[2014-11-12]
頁数は少ないんだが内容は凝縮されてる 斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「暗黒皇帝カーク 上・下」を読んだ
TVみたいに前巻の最後で頁稼ぐのとかどうなんだの部分もあるが、あまり扱われてなかったDS9のキャラも部分的に登場しらしい行動
良く出来てる分セクション31に言及無い等引っかかる所もあるが、事前に別資料で読んでたSTファンで疑問になってる遠隔種起源説を扱ってるが心憎い
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日本版で最後の作この他にも5冊シャトナー小説は存在 04年発行 斉藤伯好訳 ウィリアム・シャトナー「栄光のカーク艦長 上・下」を読んだ
米人の好きなネタだが自分はイマイチの陰謀説の話や単調な所もある長いアクションやSTらしくはあるが釈然としないラストや放置になってる謎はある
だが全体で見ると後のTVで扱われるネタを先取りした所も多くなかなか良く出来たシリーズだった、訳者の方が06に亡くなられてると知りST小説は沢山読んでたのでショック
[2014-10-25]
DS9内での流動体生物の連続殺人事件 丹羽 正之訳「スタートレックディープ・スペース・ナイン 3 潜入者」を見た
TVシリーズ初期頃に並行で出された本でアンオフィシャルとなり設定も異なる、放送時の本はそこらに問題もあるんだなと
宗教的な治療拒否とDS9買い取り企むフェレンギの話がサブ、ここらで扱われた話の類似がTVで後にあるのも面白い所
[2014-10-25]
丹羽 正之訳 K・W・ジーダー カルトに狙われるキラ 「スタートレックディープ・スペース・ナイン 4 血の福音」を読んだ
筆者が有名処ではブラッド・ミュージックのグレッグ・ベアのコロナなんかもある、ベアはST起点に自分は読んでる
これはドクターアダーの方が先で期待してたらうむーな仕上がり、ただ初期の設定を生かしたり後期でTVで使われるネタは先取ってる
[2014-10-25]
丹羽 正之訳 S・スコフィールド DS9のポーカー大会 「スタートレックディープ・スペース・ナイン 5 究極のゲーム」を読んだ
この人もSF作家だが賞とった代表作等は無い、4が期待の割にぼちぼちだったがこれは過去作のキャラ出したりの正統な二次創作娯楽作
SF的な要素で出してる異星人も後のVOY登場キャラ連想させる、これ出た時点で日本でDS9は終了してたので続かなかったのは残念
[2014-10-25]
山口智子訳 #1のノベライズ版 L・A・グラブ 「スタートレックヴォイジャー 1 惑星管理者」を読んだ
日のVOYは01年に放送終了してこのシリーズはDS9と連続同時刊行で00年頃、価格的に厳しくなる+見た話で当時敬遠してDS9一部しか読んでない
で見た話であるけど久々で忘れててマキ宇宙船爆破とか再発見あった、小説版らしくTVでは分からなかった本来のVOYクルーの事がわかるのもいい
[2014-10-25]
山口智子訳 30万年前に飛ばされる話 D・W・スミス&K・K・ラッシュ 「スタートレックヴォイジャー 2 脱出」を読んだ
向こうのノベライズ版の出された順通りに刊行してるとあるが、売れた奴や面白いと思う順に出せば良かったのにと思う所もある
設定は面白いが複雑怪奇で退屈でオチも疑問を残す様な仕上がりとなってる、ただ後のシリーズの時間ネタ考えると興味深い点も
[2014-10-25]
山口智子訳 戦争のど真ん中を進むボイジャー N・アーチャー 「スタートレックヴォイジャー 3 最終戦争領域」を読んだ
最初にニーリックスがやめとけと言ってオチもだから言ったでしょ?な結果になってる、訳者自身も疑問視する行動とってる
退屈な部分が多くはあるがTOSのベイロックネタもありVOY小説ではマシめ、またこれも後のTV版での艦長の行動見ると興味深い点はある
[2014-10-25]
山口智子訳 コンピュータが奪われる話 S・ライト「スタートレックヴォイジャー 4 複合違反」を読んだ
バイオ神経回路やまだ医療室から出られないドクターの話など、2で書いた様にこれらは向こうの刊行順に出てるので全て初期の設定に従ってる
後にTV版で展開する話と考えると興味深い点はあるがひたすら役所で書類回されてる様な話、向こうのST小説は全てが面白いという訳では無い
[2014-10-31]
山口智子訳 伝説のミスターカトーのノベライズ版 D・ケアリー「スタートレックヴォイジャー 5 フラッシュバック」を読んだ
01年出版で先の伝記に無いVOY出演の出演者インタビューも載ってる、TV版に無いスポックとトゥボックの会話部なんかもあり
予定では更にST小説二期が登場の予定があったが結局頓挫してしまった様、ハヤカワの小説も現状停止となかなか厳しい
[2014-08-29]
スペースダンディ見て久々にマイブームが来たので、ENT#1のノベライズ 斉藤伯好訳 ダイアン・ケイリー「エンタープライズ発進せよ!」を読んだ
古いシリーズの訳本はまだ映像が入手し難かった時期にほぼ全部読んでる、久々のST小説で訳者も昔と同じと懐かしいものがある
まあ普通のTVの話の小説版といった感じで詳しい心理描写などもあまり無い、取っつき難い所もないので無難な仕上がりと云える
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スペースダンディ見て久々にマイブームが来たので、これはオリジナルの話 斉藤伯好訳 D・W・スミス&K・K・ラッシュ「未知なる種族の惑星」を読んだ
たまに出るカトラーに焦点を当てTRPGする話とファーストコンタクトの話が同時進行する、二つの話の関連は薄いがENT小説では一番良かった
TRPGの話は海外のこういうのでも作家の個性出るもんだなと感心、本筋のファーストコンタクトも艦隊の誓いとも絡めて手堅く仕上がってる
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スペースダンディ見て久々にマイブームが来たので、これもTV版のノベル版 斉藤伯好訳 ポール・ルディティス「暗黒からの衝撃波」を読んだ
TV版本編も見てるがこの回は微妙とまでは言わないが普通の話、時間冷戦自体が引っ張るだけでイライラする所あったのでこれも同様
ノベル版に際して追加要素があるとかも特に無し、ENTの面白い話は後半に集中してるのでそこらの話の小説が出て欲しかった面はある
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スペースダンディ見て久々にマイブームが来たので、04年刊でハヤカワ最後のST小説 斉藤伯好訳 デイヴ・スターン「名誉の代償」を読んだ
巻末の堺三保の解説見てると当時は盛り上がったなぁと、この後に面白かったにも関わらずシリーズ終了し新作は冬の時代となってくる
これはTV本編でも少なかったリード主役話、回想を差し挟む方式で読み難い点もあり結末も平凡な所ある 後期の小説も見たかった所
[2014-08-29]
スペースダンディ見て久々にマイブームが来たので、新映画版 増田まもる・尾之上浩司・北原尚彦訳 A・D・フォスター「スター・トレック」を読んだ
宣伝見て危険な雰囲気は感じてたがやっぱりといった感はある、自分はあまり関心する展開では無いがウケたのなら問題は無い
訳の出てる小説でカーク初航海の話とかあるがそれと比べてもぼちぼち、時空改変での影響とか考えると面白くはある
[2014-09-16]
リブート1作目は微妙だったがこれは面白い、尾上上浩司訳 A・Dフォスター「スタートレック イントゥ・ダークネス」を読んだ
DS9戦争前の話にも近いしENTっぽいノリもある新しい映画になってる、カーン登場は聴いてたが描写と共に納得の使い方
トリブルやゴーンなど細かいネタも多いし、旧作や前作知らずとも単体で楽しめアクションもあり考察も広げれる納得の仕上がり
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追加補足-映画感想[2017-07]
[2016-04-03]
NHKBSで放送をぎりぎり気づいてやっと視聴 風に包まれるような転送エフェクト面白い 「スタートレック(09)」を見た
ノベライズ先に読んでうーんな所あった。映画は敵やゲストなど前知識無いとうーんな所はあるが、アクション重視の作りで割と見れた
キャラは割とハマってる。時代の米理想が反映される部分あるが、カーク達がはみだし者的な描写なのは興味深い。どう舵取ってくか興味はある
[2017-07-18]
面白いと思った小説版が先行。左記で楽しみと評判の悪さの確認も目的「スタートレック・イン・トゥー・ザ・ダークネス(09)」を見た
確かにアカン。敵や主人公の目的が一本化されてないのと、必要な前フリ不足で意味不明と唐突な場面が出てしまっている
ただし部分での面白さはある。衣装の多さやモブの強すぎる印象・旧作サービス・場面での盛り上げは良い。より軍隊や特殊部隊的な現代のST
[2014-10-25]
あとがきから、シャトナー派とロッデンベリー派で対立してる話は知らなかったので海外怖いなぁと
富永和子訳 レナード・ニモイ 「わたしはスポック」を読んだ
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他のメイキング本にもある「わたしはスポックではない」を出したのが、この人の最大のミスともいえる
そこからスポックは嫌いの噂になって後の契約等で噂が飛び交った話など、本人の口から真実が語られる
TOS他参加作の裏話も豊富、昔の話だが向こうは脚本が出来上がるまでに役者の意見が多いんだなと
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脚本での扱いが悪いと参加は無いが、実際はこの人自身はスポック役に関してしこりがある訳では無い
もう昔の作で折り合いもつき、STの監督もしてるのでそこから裏話も多くなかなか面白かった
[2014-10-31]
政治活動もしてる人で上院議員からの皆さんお馴染みの〜推薦文あるが、日本はST普及率低い罠
貞包智悠・貞包有美訳 ジョージ・タケイ 「星に向かって」を読んだ
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日本語版ではカトーのスールーの役者、TOS自体が60年代で古い作品なんで昔の人って認識はいる
そこで戦争中の在米日本人の苦難の話から始まる、これも日本では馴染み薄いがこの人の人格への影響は強い
日本の知識が大戦前の映画になる事や、かなり長い期間日本人がメディアでステレオタイプに描かれてた事もわかる
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本人自体が嫉妬深いと自認してる様に問題点もあるが、これが日系として新しく確立された個性かと納得出来る
95出版でVOYゲストの話は無いがST裏話は豊富、コッポラやブルースリー・仲代達也の逸話なんかも収録
[2014-10-23]
存在は知ってたけど少し高いので買えなかった書籍をようやく、非常に内容の濃い本
呉智美・長尾絵衣子訳 ジュディス&ガーフィールド・リーブス・スティーブンス
「スタートレック大研究IVメイキング・オブ・ディープスペース・ナイン」を読んだ
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モーンの役者がエキストラで選抜され、宇宙でもっともおかしいジョークを劇中で話す記事から始まる
STだけで無く海外のドラマがいかに作られるかの手引きになるとある通り、制作まで含めた完全密着
大学での教育から役者志望の人か制作に回る話・制作総指揮の権限や向こうの役者の契約事情
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脚本がいかに変更されて決定稿になるか・監督と役者の役割・売り上げが三倍でとんとんの話・グッズ購買層の実際
特撮もちょうど全部CGに変わる前で決まる前の画稿も多数、ひっくり返す話など豆知識も豊富
[2014-10-28]
これも存在は知ってたけど8500円もする高い本で、借りるにしても大判で重そうで大変そうな事もあり敬遠してたが借りてきた
堀千恵子訳 ジュディス&ガーフィールド・リーブス・スティーブンス「アート・オブ・スタートレック」を読んだ
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どうせTOSのマット画とかだけだろうと軽く見てたが大間違い、TOS-ST7まで網羅しててSTIIやTASも含む珍しい写真も満載
ずっと欲しかった小道具の写真が多いの大収穫、他にも独自のタイス官能刺激理論によるずり落ちそうな衣装デザイン画も掲載
トリブルが犬の玩具の改造とか知らんかった、デザイン段階や没になったもの・改造経緯なんかも載ってるのが嬉しい所
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トリみたいな宇宙人がソリアン人だったのかなど映画版の資料も多く、当時の制作状況や批評意見なんかも掲載されてる
著者もメイキングDS9の人で安心の仕上がり、高くて大きくて重い本で薦めはしないが機会あれば見るべきの本
[2014-10-20]
90年代末にこれ系のスタートレックと絡めたエッセイ風科学本が出てるが、三つある中でこれが一番面白い
野村政夫訳 アシーナ・アンドレディアス 「スタートレック科学読本」を読んだ
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どうせTOSだけとかで薄いんだろと思ったんで、この時点での全シリーズに及び詳しく突っ込んでる様に感動
内容もオドーの質量や異種間の妊娠・翻訳機への知識ある人の問題定義、と新しい仮説と刺激あるものになってる
筆者が女性という事も含めて背後にある社会問題に言及してるのも新鮮、こういう意味だったのかと再発見
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文句も飛び出すが賞賛も多く、なによりガチでスタートレック好きなのが文読んでてわかるのが良い
訳もSTサイトで古参の科学に詳しい管理人がやっててバッチリ、満足出来る仕上がりになってる
[2014-10-20]
90年代末にこれ系のスタートレックと絡めたエッセイ風科学本が出てるが、これはちょっと合わなかった
平野祐二訳 スーザン・ジェンキンズ+ロバートジェンキンス 「スタートレック生物学序説」を読んだ
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元々未訳のスタートレックの物理学という本が海外で大ヒットして、その加減でこれ系書籍は出てきたらしい
となると日本でも90年代にエヴァ謎本がヒットした様に、それに便乗して俺も俺もと似た本が出てくる
出版社が専門外の所で訳者もXファイル等が専門の人と翻訳面でも疑問あるが、内容のほうも問題ある
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扱ってる話にスポックの脳など人気の無いのを挙げてたり、訳にテランと鏡面世界と混合するの使ってるのはどうか
既成の説の紹介と長く間違いも見られるSTの解説などツッコミも甘く、ちょっと納得出来る仕上がりでは無かった
[2014-10-20]
90年代末にこれ系のスタートレックと絡めたエッセイ風科学本が出てる、これも標準的で良い出来
沢木昇訳 ロバート・セクラー+ランドルフ・ブレイク 「スタートレック脳科学大全」を読んだ
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脳科学関連は今も研究発展中のジャンルなんで99年の本は最新とは言い難いが、それでも広域カバー
これも扱ってるエピソードが多岐に渡り、作中のセリフの引用も正確とSTファンにも納得出来る仕上がり
向こうの科学者はST好き多いので普通の本でも引用される事多く、スポックと自閉症の関連にも納得
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問題定義してる所は科学読本と似た範囲、自分もロムとリータの性やVOYの出逢う宇宙人を疑問視してた
先のと含めこれらの書籍で挙げられた事が発刊後のENTでは扱われる事もあり、ここらは偉いなぁと
■堀田安幸・上田恵介・山岸哲 共訳 J.R.クレブス・N.B.デイビス「行動生態学を学ぶ人に」
■佐藤衆介 ・近藤誠司 ・田中智夫 ・楠瀬良 ・森裕司 ・伊谷原一 編「動物行動図説 家畜・伴侶動物・展示動物」
■狩野秀之訳 デヴィッド・M・バス「女と男のだましあいヒトの性行動の進化」
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Vol 2048[13-07-31](2014-12-13)
行動学は観察中心だが、これはDNAとかの生態学なんかの考えも含む
堀田安幸・上田恵介・山岸哲 共訳 J.R.クレブス・N.B.デイビス
「行動生態学を学ぶ人に」を読んだ
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教科書目的に作られて訳もその為にされた本、全体の概要を展望出来る教科書
読んだ事ある一次資料の本と比べると薄口でわかりにくい面もあるが、まとめで便利
最新の学問で参考資料も翻訳あるかどうか不明、とりあえずメモはとりまくった
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ちょうどゲーム理論調べてた頃なんで延長線にある事に納得、数式とかも出てくる
近親相姦に関する項が興味ある、最初の性的な刷り込みで鳥も近親相姦避けるみたい
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[2014-11-21]
つの丸扱ってる関連から、一見すると専門的の様だが幅広く扱ってる加減等で特化はされてない
佐藤衆介 ・近藤誠司 ・田中智夫 ・楠瀬良 ・森裕司 ・伊谷原一 編
「動物行動図説 家畜・伴侶動物・展示動物」を読んだ
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11年の本で最初らへんにズラズラっと難しい文は並ぶが、大半は図版で動物の行動とその時何考えてるかが一覧出来る
最初に書いた様に特化はされてないが、その分資料の多いのから少ない動物まで広く扱っててこれはこういう意味かとわかる
ウシ・ウマ・ブタ・ヤギ・ヒツジ・ニワトリ・イヌ・ネコ・クマ・チンパンジーの十種、ペット分類の動物もいるので家庭でも実用的
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全て写真付き、犬猫に関しては実体験もあるので納得出来るし普段目にしない家畜もこんな行動とるのかと感心
ここから先に進むにはさらに特化した本読むと良いが、ただ図版をぼんやり眺めてるだけでも楽しい一冊
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[2014-08-18]
読みたかった本で他図書館からの予約で手間係ったが甲斐はあった、愛とか恋とかとセックスとか銭の話
狩野秀之訳 デヴィッド・M・バス「女と男のだましあいヒトの性行動の進化」を読んだ
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進化心理学といって動物の行動や遺伝子なんかから研究してく本で00年と新しめ、期待すべきはどうすりゃモテるか
結論から書くと男はセックスで女は金目当て、身もフタも無いがその為にとられる各種作戦でタイトル通りのだましあい
動物の行動の他に人間対象の面白い実験も多く書かれ、精子の濃さ調べたりいきなりセックス申し込んだりする実験
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まぁそうはいってもそこは人間なんで動物の様にはいかず、長く関係を維持する考察なんかも考えられてる
似た人間を選ぶ事や同性愛者の欲望の他、男女で考えが大きく違うのは発見だったしその違いが問題の根とも思う
■白石佑光訳 アンナ・シュウェル 「黒馬物語」
■阿部和江訳 アンナ・シューエル「黒馬物語 世界で最も愛読されている動物物語 馬の自叙伝」
■馬事文化財団他主催 「トラキア黄金展 バルカンに輝く謎の騎馬民族」
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Vol 2046 [2014-11-28](2014-12-06)
つの丸扱ってる関連から、事前にビジュアル版読んでるが抜粋だったので全訳版
白石佑光訳 アンナ・シュウェル 「黒馬物語」を読んだ
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59年訳でポーニや騎手が騎士など時代感じさせる所はある、19C後半の本で動物愛護運動きっかけの一つ
アンクルトムの小屋を読んだ時に類似してると感じたが、あとがきでも同書触れられ女性作家な事も共通
動物には魂も心も無いとする考え方が向こうでは歴史的にあるが、ある程度現実的な描写もありでは画期的に思う
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この手のタイプの本は擬人化しすぎでおかしくなる部分も多いが、そこの部分でもよく観察して嘘になってない
当時の馬の扱いの資料になり調教や運用法をわかってない人間も多い事がわかる、逆もまた同様
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[2014-09-05]
児童書籍の棚にあった本、ただ19世紀後半の話でその当時の馬の扱いの資料になる
阿部和江訳 アンナ・シューエル「黒馬物語 世界で最も愛読されている動物物語 馬の自叙伝」を読んだ
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世界で最もとはあるが初耳のお話、児童書の扱いで絵も多く理解助ける資料の写真も随時付属
動物愛護は1870頃からでその宣伝も兼ねた本、英国史上六番目のベストセラーと外国の馬好きがわかる
今も動物の虐待の話はあるが当時はもっと酷い、ボロボロになるまで売買を繰り返され使い続けられる
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黒馬が苦労の末安住の飼い主に会うまで、当時は馬の世話技術もほとんどの人が理解してなかった事もわかる
動物の研究も20世紀入ってから、馬車での使用がメインで馬の数も多いが扱いは悪く今と比べて難しい所
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[2014-11-28]
つの丸扱ってる関連から、資料検索してたら引っかかったが他博物館との共同開催の特別展となる
馬事文化財団他主催 「トラキア黄金展 バルカンに輝く謎の騎馬民族」を読んだ
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95年の開催と古め、黒海周辺の今はブルガリアに位置する地域でBC5000〜AC3頃に栄えた文明の話
口頭伝承系で文字資料を持たず、ギリシャ・ローマ側からの記録はあるがこれも信頼性低い謎の騎馬民族
展示品は紀元が始まる直前ぐらいの黄金の品々中心となる、当然天馬やグリフィンなど馬系も多数
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ギリシャの記録で現地の神名が全てギリシャの神々に変換され真名不明と惜しいが、ディオニソス信仰がある
他にもこれも置き換えられてそうだがヘラクレスを崇拝しその意匠品も多数、後の大帝国建国で組み込まていく地域
■堀伸夫・堀大才訳 チャールズ・ダーウィン 「種の起原」
■梶原あゆみ訳 フローレンス・ウィリアムズ「おっぱいの科学」
■伊藤嘉昭 「新版 動物の社会 社会生物学・行動生態学入門 」
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Vol 2044[2014-10-24](2014-11-29)
読まなあかんと思いながらも分量多く難しいと聞いて敬遠してたがやっと、最終の六版目の訳
堀伸夫・堀大才訳 チャールズ・ダーウィン 「種の起原」を読んだ
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今では間違ってる所や難しい部分もあるんで最新の本と比較はいるが、実例挙げられてて超難解では無い
最初の版では試し試しの文だったと聴いてるが、この版では敵も多いが仲間も多く受け入れられた見解となってる
昔は動物は最初からその形と信じられてたので、実際の調査や品種改良の実例を挙げながら確実な理論を組み立ててる
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この版の特徴で批判のまとめに対しての批判や、宗教の中でも最初の想像そのものに価値認めた人の意見も出てくる
地質学から地球や生物が長い期間かけて出来た所の指摘もあり、この本での疑問は今も研究対象となってる偉い本
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[2014-09-05]
表紙が乳首摘まんでる絵で凄く興味をそそられるが、実際は乳ガンの話が大半占める女性向けの本
梶原あゆみ訳 フローレンス・ウィリアムズ「おっぱいの科学」を読んだ
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これ系の研究は女性解放運動の影響も受けるので難しい所だが、興味深い最新研究も多数報告される13年の本
豊乳手術の実際と歴史の話もある、その一方で男性の好みの話から意外と貧乳や黒乳首好き派が多い報告なんかも
胸が大きくなってる・化学物質報告から84から93年にプエルトリコで発生した、幼女・少年巨乳化事件は目を引く
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また早くに妊娠した方が乳ガンリスク減る話から、十代で仮想妊娠させる薬の研究など興味深い記事も載ってる
乳ガンと化学物質に関する話が大半で退屈な部分も多いが、おっぱい絡みの逸話は多く面白かった
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[2014-08-12]
以前に生態学の入門書読んで面白かったので、なるべく新しい06年出版のでまた借りてきた
伊藤嘉昭 「新版 動物の社会 社会生物学・行動生態学入門 」を読んだ
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具体的に実験内容と歴史を書いてるが専門的に寄った部分あり、率直に書くと入門書としてはわかり難い
ただ巻末にある程度参考文献も書かれてて、昆虫から哺乳類まで全般を網羅してるので参考にはなる
種個体では無く遺伝子を残す方式で動いてる話で、実際に形違う生物の写真やその為の式等が挙げられてる
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ダーウィンなんかも論争引き起こしたが今回の件に関してもそれの悪用あり、行を割いての指摘部分もある
これもまだ発展中の学問だが種類によりいろいろケースあり面白い、自己犠牲等の説明にもなるので納得も出来る
■地球の歩き方編集室 「地球の歩き方 '12〜'13 B02 アメリカ西海岸」
■笹田 直人・堀真理子・外岡尚美編著 「概説アメリカ文化史」
■小林憲二訳 H.B.ストウ 「新訳 アンクルトムの小屋」
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Vol 2042[2014-10-30](2014-11-22)
つの丸扱ってる関連から、モンゴル調べた時の経験から最近の基礎的な資料はガイドブック
地球の歩き方編集室 「地球の歩き方 '12〜'13 B02 アメリカ西海岸」を読んだ
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最初ロスアンゼルスのガイド借りてくる予定だったが、少し読んで近くに有名な牧場なかったので範囲を拡大
ハリウッドやビバリーヒルズが近くにあるが、上に金門橋やマリナーズのシアトル 下はメキシコと位置関係を把握
アクセス時間や価格基準がわかるのも良い所、また空港からのみでロス市内はタクシー無く価格も高い事は発見
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エルメスが元馬具店やロデオ語源がスペインの回り込むなど、高級ショッピング街がロデオドライブも注意を引いた
観光名所が広範囲に渡って書かれてるが、日本関連の施設・SFミュージアムなど見所も多いんだなと感心
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[2014-10-18]
つの丸扱ってる関連から米のレース扱う事になったので米の歴史概略、探してたのと別で文化史
笹田 直人・堀真理子・外岡尚美編著 「概説アメリカ文化史」を読んだ
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宗教・差別・同性愛・犯罪など、米映画で扱われる問題定義がだいたい米の社会問題と対応してる
あまり意識する事ないが宗教での移民が下地にあり、国民の大半が信仰持ってるのも改めて驚いた
新入りのコリアン移民にすら搾取される黒人、黒人騎手がいない事等とも絡め結構深刻な問題
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ヒッピー文化の成り立ちと闘争・その先の政治運動など、これも文化の面で見ると流れみたいのは見えてくる
南米が混血で文化作っていったのとかも考えると今後の米の行く末は未知、今とは違う形になってくのかも
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[2014-11-03]
つの丸扱ってる関連から、児童文学でしか紹介されなかったので完訳版借りてきたら凄く分厚い本で驚いた
小林憲二訳 H.B.ストウ 「新訳 アンクルトムの小屋」を読んだ
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米関連の資料なんで、これに付属する解説の他にも事前に評価や感想見てたが実際読むとそれとは別の考えとなる
サブエピソードは多いが本筋はトムの流転にあると思う、似た作品で思い浮かべたのが馬が流転する黒馬物語
時代背景やその後の結果や影響もわかってる状態なんで、登場人物達の行動を全てが是とは言い難いが最前は尽くしてる
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一番印象深いのは地獄の様な環境で悪に流されずトムが抵抗した所、これは結局非暴力・不服従の考えに近いとも思う
悪側の心情も描いてる所も注目出来るし、最後の反抗手段がお化けを使う所も日本の歴史等と合わせ興味深い
■高田衛監修 「江戸怪異綺想文芸大系 第5巻 近世民間異聞怪談集成」
■山口誠訳 レイ・ハリーハウゼン+トニー・ダルトン 「レイ・ハリーハウゼン大全」
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Vol 2040[2014-11-07](2014-11-15)
つの丸絡みで読んだ七人みさきの一次資料を読んでみたくて借りてきた、それ含む複数の本収録
高田衛監修 「江戸怪異綺想文芸大系 第5巻 近世民間異聞怪談集成」を読んだ
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校訂のみだが江戸頃の文は過去に読んだ覚え有るんでなんとかとなると思ったが、書庫から出て驚き
1000P超えてて広辞苑なみの厚み、しかも最初の話は漢文でもう諦めて読まずに返そうかなとも思った
しかし目録見てたら稲生物怪録の異本があって、それらも読んでみたかったので覚悟を決めて読破
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一次資料含むお化けの書籍中心だが昔の話なんで名前無しや狐狸・蛇の仕業で処理されてるのが大半
以下各書籍感想を載せてく、本当に大変だったが大半が有名でなく珍しい話中心なんで収穫は凄くあった
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土井 大介校訂 虎巌 道説「灯前新話」
中華の本で剪燈新話てのがあるが別物でこれは日本の東北中心のお化け話、そして全文漢文の心折れる内容
この本に収録のお化け話は地域ごとの収録で江戸中期ごろの本が中心となる、今川義元なんかの時代設定戦国の話もあり
ハチ公思わせる忠犬の話の他、地域により原因が狐狸老猫に変化あったり姫路の蛇の話など他との関連性・異相の人間の話等がある
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これは団三郎狸で有名でその話も含む佐渡の1778頃の本 本間純一校訂 「佐渡怪談藻塩草」
書き出しが絵草子のお化けもの風の書き出しになってるが蛇がタコになる話や・タコに乗る馬・牛VSサイ・狸の歌など狸の話が多め
名前付きでは臼負婆・二ツ岩団三郎・河童・川童・猿猴・霊天骸で避ける枕返しなど、イタチなど他にも名無しの怪異はこの本全体で多数
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加賀・能登・越中中心で収録分の話の中でも量数が多く続編や他所もこの地域はあり 堤 邦彦校訂 堀麦水 「三州奇談」
名前付きのお化けが多数、隠女・牛頭のごとき蟒蛇・空飛ぶ水海月・深切(吹き消し婆)・アヲナムサ・中代狐・長面女・馬塚・草鞋大王
菅谷鬼婦・温泉神・温泉馬妖・やすな・狸の腹づつみ・例の声・老猿・宝甕・高坂狐・一長籠・黒坊主・天呉・鼠妖・狗龍・謝豹虫・老松の明神
火車・北海霾翁・坊主火・妖籟・野女・山姫・たんたん法師・でらでら法師・龍女・ふらり火・ヒヒなどこれは各話表題も分かり易い作り
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特筆すべき話として他にも、バカが突然利口になってお化けの仕業だで皆死ぬ話やお化けに襲われて一生ハゲになった話
からくり・くりくらから転じてくりからになった話などがある、量数が多く上記に挙げたお化けではこれが一次資料になるものもある
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これは1843と少し新しく文も簡潔のが多く読み易かった雑志で全般から怪異の項を抄で収録 堤 邦彦校訂 阿部 正信 「駿国雑志(抄)」
猫蜜柑・軍神坊・幽霊火・菊女の祟り・毒竜・山吹猫・出世猫・山姫・封・天火・陰摩羅鬼・雪女・山男・産女・うば狐・木葉天狗・あやかし
舟幽霊・なめだらうしなど、静岡の話だが菊女の祟りなど全国化した話も含み柳田国男らからも資料として高い価値が置かれたと解説にある
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これは絵入りの読み物にもあたるので読み易かった1754の本 北城 伸子校訂 春名 忠成 「西播怪談実記」
大坊主・河童の軟膏の話など、全体に絵がついてるので動物のお化けが中心だがイメージは掴み易いと思う 生霊などは足が無い描写
解説にもある様に姫路の皿が一枚二枚と数えるタイプの菊の話が収録されてる、書名を変えながら明治まで刊行されたベストセラー
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これは解説から部分的にしか伝わってない話とある 伊藤 竜平校訂 「因幡怪談集」
猫又・海坊主など、解説から世間話に相当する話が収録されてるとあり中でもモチに毛が生えた話なんかは少し馬鹿馬鹿しく記憶に残る
目録だけが残ってて内容は無くなってると完全な形では無いみたい、また鳥取の話で翻訳版もあると解説にある、全体で短め
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1751年ごろだが少し無念な所もある 杉本 好伸校訂 上野 忠親 「雪窓夜話」
山父など、土地の名前由来の他絵入りでコバンザメや荒木又兵衛の敵討ちの話・更に同書より引用など妖怪以外の話が多いがこれには訳がある
二冊存在するらしく訳は後年に作られたもの、最初の方は西鶴の話の元ネタなど妖怪話か多かったらしくその本は所蔵されてるが未整理で叶わずとの事
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1783年 稲生物怪録の別本となりフルで読んでみたくこれの為に全編頑張って読んだ 杉本 好伸校訂 柏村 正甫著 「稲亭物怪録」
絵巻なんかはよく紹介されて水木サンの漫画等で大筋は知ってるがちゃんとは読んだ事無かったので今回初、カラー含む図版も豊富に収録されてる
この話は伝播に経緯があってこれは最後の木槌登場がまだ伏せられてるver、流石に事実では無いとはわかるが良く出来てて特異な話と常に感心する
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1813頃の序がある書からの翻訳で七人みさき含む土佐の話で今回の目玉のもう一つ 土屋 順子校訂 武藤 致和編 「神威怪異奇談」
蚊柱・海犬・赤頭・白姥・笑ひ男・只只亀・たてがえし・四熊・白岩権現・鍛冶ヶ母・山姫・山猫(ネコマタ)・黒尊の神・犬神・きの子様・舟幽霊・八岐鹿
山通・夜泣石・水虎・山姥となる、特筆する話として吉良左京を起源とし実際は八人いたが名前を出す事を恐れ最後は神とした七人みさき
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先に読んだ本で意外と狸の話が無かったがここでも狸はその七人みさきの文中と山猫の表題が山狸以外には出てこない、土佐は狸ではないみたい
また犬神の信仰があるがこれも御伽婢子を参考に引きながら元親が生捕を捕まえた事から朝鮮伝来の技術ではないかとの推測が本文でされてる
つの丸扱ってる関連としては福留隼人の隼人明神の話、反鼻(マムシの意)の恐れなしの効用の他生前の酒にまつわる狂乱と疑われても禁酒断行した逸話が載ってる
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1708刊行でこの中では比較的新しめの本となる 土屋 順子校訂 無名氏(萩原正親?)「大和怪異記」
最初が大和武尊が神を殺す話から始まるがこの時点での日本歴史上の怪異を集めて編集した本になる、全編絵入りで改題しつつ何回も発行されてる
犬著聞集中心に引用元も記載、紺青鬼・木精・うずみ神・ろくろ首・山男・火車など基本的に引用中心なので解説からも創作性は無いと評価されてる
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1751年発行でお化け話の中では少し変わり種となる 堤 邦彦校訂 北尾 雪坑斎 「古今弁惑実物語」
読んでて最後に現実的なオチがつく話が多くてこれはお化けの本だろうかと思ったら案の定、解説からお化けの正体を暴きだす怪異批評の本とある
絵入りでどっちかというと斜めに構えたギャグともとれるのでこういう本も昔からあった事がわかる、坊主と神道の人間が討論する話は今にも通じ興味深い
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1773年で一編の物語となってる平田 徳校訂 釈 義貫 聞書 「おなつ蘇甦物語」
これは昭和の始めごろまでよく読まれた話とあり、死んだ人間が蘇ってあの世の話や説話をする話で浄土真宗の教義に基づいたお話となる
次の話もそうだが死んだ人間が地獄巡りする話は中国も含む他の書籍でもよく見られる話、これ系の話も怪異としてよく読まれた事がわかる
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1719ごろに死んだ人の本なんで17世紀終わり頃の本の筈 北城 伸子校訂 談 厭求 記 「孝子善之丞感得伝 直往」
これは全編の中でも絵の量が一番多く他にも掛け軸にしたタイプなんかもあったと解説にある、死んだ人間が地獄極楽を旅していく話
地獄極楽のイメージは以前読んだ中世頃の話とだいたい同じでお馴染みの針山地獄なんかのアレ、絵は豊富なんでその面でも面白いかも
[2014-11-13]
図書館で見かけて面白そうと思いつつ放置してたが、久々にタイタンの戦い見たり雑記でつの丸やFate扱う加減で貸し出し
山口誠訳 レイ・ハリーハウゼン+トニー・ダルトン 「レイ・ハリーハウゼン大全」を読んだ
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全編ほぼカラーで図版と共に文章も豊富で、いかにしてこの道に進んだかと経歴の過程はモデルアニメの歴史そのもの
キングコングに影響受けて自分で工夫して作り出した子供時代の作品の写真まで載ってる、企画だけの作品資料もあり
父・母も子供の頃からモデル作成協力で、特にお父さんはかなり長い期間旋盤で作品の制作もしてて家族制手工業の世界
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ほぼ一人で撮影の実際的な過程も紹介、モデルアニメの他に合成技術等の話もあり最後に現役日本モデルアニメ作家の解説もあり
苦労話も面白く、あまりの手間に物に当たったあげく全てパーやコンテに凝ったら一日かかって一秒など人間臭い面も良く出てる
■小長谷有紀 「モンゴルの春 人類学スケッチ・ブック」
■楊梅英(オーノス・チョクト) 「草原と馬とモンゴル人」
■松田明子 「モンゴル食って食って考えた」
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Vol 2038 [13-11-25](2014-11-08)
つの丸扱ってる関連から、西域のモンゴル人の春の作業状況の実際がよくわかる
小長谷有紀 「モンゴルの春 人類学スケッチ・ブック」を読んだ
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モンゴルの一番忙しい季節は春、出産シーズンで子羊確保と乳やりが仕事の中心になる
子育てしない母親への対処が難しい、また育つ子と育たない子の見分けも現実的でシビア
論文が元の馬のたてがみ切りのレポあり、これは馬の管理が実際がどうなのかの資料になる
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学術研究としてはおセンチすぎると感じる所や考察に甘い面もあるが、資料としては読み易め
牧畜の暮らしで地味な話だが馬の項もあった事は収穫だった、実際的な生活の資料
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[13-11-25]
つの丸扱ってる関連から、これは中国モンゴル自治区オルドスの現役モンゴル人研究者
楊梅英(オーノス・チョクト) 「草原と馬とモンゴル人」を読んだ
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歴史からのモンゴルの馬への意識のアプローチ、モンゴル人自身の話なのも資料として貴重
革命の弾圧・農業により砂漠化、漢民族の侵入・侵略が問題を引き起こしてる事がわかる
中華の陰謀による同士討ちなど、そこで戦ったモンゴル人の歌や記録もありそこらも見所
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全体に歌や詩など文化の記録が多く、モンゴル人としての主張もそれほど強く無く読み易い
この人自身が抱えてる問題意識など、資料としての詳しさは低めだが現実のモンゴルがわかる
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[13-11-22]
サイトで扱ってるつの丸がモンゴルネタをやるって事で読んだ、97年のモンゴル旅行記
松田明子 「モンゴル食って食って考えた」を読んだ
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犬が糞食う地域がまだあった事に驚き、トナカイの放牧をする北部タイガを訪ねてる
価値観は以前読んだ狩猟民に近い、酒呑みが多く分配を公平にしないと激怒される
シャーマンは社会主義の侵入で滅び、日本含む観光客の無茶な態度など悪い所も多い
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病気の観光客放置で死亡とかは強烈、90年代なんで筆者に精神世界願望等もありそう
なるべく最新の現状知りたかったので参考になった、モンゴルはなかなか面白そうな国
■重松清 「走って、負けて、愛されて。ハルウララ物語」
■松谷みよ子・桂井和雄・市原麟一郎 「日本の伝説22 土佐の伝説」
■須田鷹雄 監修 競馬グランブリ編集部 編 今さら聞けない競馬一問一答
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Vol 2036[12-02-22](2014-10-31)
大月隆寛の本で取り上げられていた一冊、当時の高知の関係者の証言が豊富
重松清 「走って、負けて、愛されて。ハルウララ物語」を読んだ
.
大月隆寛「うまやもん」等も参照しながら、この問題をどう捉えるかは難しい
本来は能力の無い馬を皆で支えて、勝てる様に努力する話だったのだと思う
結果として見世物になったが、本来は負けを望まれてた訳で無いともわかる
.
関係者証言から現地で応援していた人は、皆それぞれ思いを託していた事も
欲得づくで馬や関係者が振り回された結果など、その後の騒動見ると複雑
関係資料として当時のドキュメントも借りれたので、そっちの感想も併記しとく
[12-02-22]
図書館資料から、「NHK 日々これ連敗競走馬ハルウララ(2003/12/19放送)」を見た
ブーム発生から半年経たない頃の資料、重松清の本に出てる関係者もほぼ登場
処分決定した馬が見送られる場面や、ネコに怯えるハルウララの場面が印象的
広報吉田さんの歌付き、どう捉えるかは難しいがブーム当時の空気は出てると思う
[追記-2014-10-31]
長らく消息不明になってたハルウララだが、14年に千葉で生存が確認されてる
[13-08-23]
四国タヌキ+マキバオー用資料で読んだがタヌキ話ゼロ、それ系が忍者話に置き換わってる
松谷みよ子・桂井和雄・市原麟一郎 「日本の伝説22 土佐の伝説」を読んだ
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美女の化粧・女体蛇化・山姥・八百比丘尼・弘法モノなど、平家伝説も残ってる
特筆は首なし武者が白馬にのる七人みさき、改めて読むと復讐劇でなかなか燃える話
復讐に関連し馬とネコが喋った話なども、高知城下にあるのも話の発展に関連ありそう
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鬼の手助けなど面白い話は後半にまとめて、ヨサコイ節の娘の名前が馬子など豆知識も
仙人からの忍者話も考察余地が大きい、土佐民が漁師中心で南国気質なのも注目点
[12-09-28]
連載でマキバオーは読んでるが、競馬に関しては門外漢もいい所なんでお勉強
須田鷹雄 監修 競馬グランブリ編集部 編 今さら聞けない競馬一問一答を読んだ
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馬の解説本は馬中心で被る解説も多いが、これは競馬全体で初めて知る事も多い
07年刊行でディープまで、有名どころの馬や騎手・主要レースが簡単な説明でわかる
逃げ・先行・差し・追い込み・自在と脚質の実際を把握出来たのが収穫
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豆知識も豊富で冠名や馬運車の名前、勝負服・馬場状態の規定もわかった
遠すぎてよく知らない海外の主要レース、競馬珍騒動の記録なんかも面白い
■よしだみほ「思い込み馬キャラ分析」
■よしだみほ「21世紀に伝えたい私設現代名馬館」
■よしだみほ「馬ドラマ超鑑賞術(ヒューマン文庫版(02)+ザ・マサダ刊版(99)同内容)」
■よしだみほ「馬ほどステキな役者はいない(ワニブックス版(95)+双葉文庫版(98)同内容)」
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Vol 2034[2014-08-05](2014-10-21)
つの丸扱ってる関連から、98年発行で95年及び93年の連載作品も再録した内容になってる
よしだみほ「思い込み馬キャラ分析」を読んだ
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作者が馬にインタビューしてキャラを分析する漫画、各馬の戦績と共にコラムもついてるので資料になる
当時の周辺の記録としても活用出来て90年代はSS産駒・90年代半ばの競馬マスコミの安定化や後に変化する前の馬の評価など
イラスト描く上でのリボンやメンコの話や、この作者らしい物語性や風潮の分析、他にもグルメレポになったコラムもある
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話として面白かったのは馬の適正距離ははっきりしてる事や、馬自体の逸話での噛み癖や厩務員の話など
注目点が漫画を作るうえでの面白い話に集中するので、戦績やギャンブル中心に語るコラムとは別口の仕上がり
[2014-08-05]
つの丸扱ってる関連から、記憶に残った馬を四コマ漫画とコラムで振り返る96年出版の01年度文庫版
よしだみほ21世紀に伝えたい私設現代名馬館」を読んだ
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漫画雑誌イケイケ課長の連載に追加分を大幅に加えた作品、文庫版ではあとがきの分量がほんの少し増えてる
有名所のウマ中心になるので今回は参考用のメモも沢山取れて資料にもなる、馬ブーム頂点はやはり90年代前半
記憶に残る馬はなんぞやの議論になるので、戦績等からどう物語を読み取るかなど競馬ファンの視点がわかる
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漫画として扱う観点で見てるので面白い逸話も沢山載ってて、他にも競馬ファンが追いこみを好む等の傾向もわかる
走ってる時の馬の表情がそれぞれ違うなんて話も面白い、単純にギャンブルだけの話でも無いんだなと
[2014-08-05]
つの丸扱ってる関連から、つの丸より先行し新しい馬漫画の馬なり1ハロン劇場を描いた著者のエッセイ
よしだみほ「馬ドラマ超鑑賞術(ヒューマン文庫版(02)+ザ・マサダ刊版(99)同内容)」を読んだ
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図書館でも扱ってる本だし個人データ知る上でも便利・馬関連の資料にもななど一挙三得で借り出してきた
舞台大好きな人なのはブログ等でもわかるが、そこから競馬のドラマをどう分類かするなど分析能力の高さがわかる
長く続けられてる秘訣も日記の役目を兼ねてる事や、日々競馬新聞からネタを拾ってるなど参考点は多い
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漫画も収録してて馬なり以外でも細かく仕事してる事がわかり、馬漫画のパイオニアはこの人とも云える
馬が好きで漫画描いてる人なんで注目点もユニークで、趣味の舞台も作品に活用してるなど勉強になる
[2014-08-05]
つの丸扱ってる関連から、これ舞台にちなんだタイトルだが作者の経緯なんかも詳しく載ってる
よしだみほ「馬ほどステキな役者はいない(ワニブックス版(95)+双葉文庫版(98)同内容)」を読んだ
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馬なりでシリーズになった任侠・ヘリオス&ルビー等の経緯や、当時刊行された競馬漫画専門誌の意見もある
イラスト描きから同人経て連載、馬好きのきっかけは舞台エクウスとシンボリックルドルフ好きからなど発足の話
馬と騎手の関連性とそれにちなんだ漫画等も収録、上の任侠・漫画家になった道のりも漫画で説明されてる
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文章も充実してて一競馬ファンの意見や傾向のサンプルになる、作者は本命党でハズレが多い事なんかも豆知識
競馬ファンにとって名前からの連想も重要な事や、加賀丈史と滝田栄のファンの話など各種情報充実
■よしだみほ「すべての馬に乗れ!(ワニブックス版(96)」
■よしだみほ「ぼーん・とぅー・びー競馬ファン」
■よしだみほ「よしだみほの20世紀の100名馬」
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Vol 2032[2014-07-30](2014-10-17)
つの丸扱ってる関連から、馬ほどステキなの続刊にあたりこれも同種の内容になっている
よしだみほ「すべての馬に乗れ!(ワニブックス版(96)」を読んだ
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前巻に引き続きこれも文とマンガの内容で、93及び92年の観戦記や日刊アスカに連載されたマンガも収録してる
馬を使った架空の対談などの懐かしい企画の他、現地取材を行った時の様子なんかも描かれ勉強もしてる
馬券は意外と買わない人というの発見、ただその一方で競馬場にただ行っただけでも楽しめる感性を持ってる
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中学時ブラバン経験者だった話や、ファンの加賀丈史との縁も深い競馬場のイベント・三谷幸喜好きの話も興味深い
舞台との興味との話とも合わせて自分のサイクルに上手く競馬を落とし込んでる、文章も面白く読み易い
[2014-07-30]
つの丸扱ってる関連から、02年出版で資料としては新しい分類 漫画と文のいつも通りの構成
よしだみほ「ぼーん・とぅー・びー競馬ファン」を読んだ
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趣味とまではいかないがこの人自体乗馬経験があり50鞍はこなしてる話がある、馬好きで始めた経緯とも一致
共同馬主の会誌で連載されたマンガを収録、馬主がメインなので人物も多数登場する珍しい作品になってる
この本自体のテーマもまえがきにある様に「競馬とファンの関わり」、名馬への思い出話等も中心となる
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この人自体は分析傾向・偏愛傾向も一面であると思うが、その反面からかの意見も本人知るうえで参考になる
名馬を訪ねて牧場にいった話なんかもある正しい競馬ファン、馬の涎の話なんかも実感があって面白い
[2014-07-30]
つの丸扱ってる関連から、00年発行で当時のJRA発表の20世紀の100名馬がベースになってる
よしだみほ「よしだみほの20世紀の100名馬」を読んだ
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よしだみほの選ぶ20世紀の100名馬とそれにまつわるコメントを収録、戦績も載ってて資料としても面白い
圧倒的な強さを誇る馬がいる反面、成績にムラがある馬や優等生すぎる馬の評価と一競馬ファンの見解
データとして一覧で見れるので馬名と馬主の関連性などにも気づけた、歴史に残る馬はだいたい絞られてる
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漫画も収録してて馬なりで恒例となってるなんでもアリま記念が四本分、また各馬の絵と絵の思いでも収録
最後には対談や馬なりでシリーズになってる作品の相関図もあり、一節が短く読み易いのもポイント
■木村凌二 「馬の世界史」
■若松寛訳 「ゲセル・ハーン物語 モンゴル英雄叙事詩1」
■若松寛訳 「ジャンガル モンゴル英雄叙事詩2」
■村松 一弥編訳 田兵 「中国の口承文芸 2 苗(ミャオ)族民話集」
■村松 一弥訳 金 受申「中国の口承文芸4 北京の伝説」
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Vol 2030[13-11-25](2014-10-10
つの丸扱ってる関連から、以前読んだ外人の本と違いアジア項目も多め
木村凌二 「馬の世界史」を読んだ
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ほぼ全世界史をカバー、文も簡潔で図版もポイントを押えてて大変読み易い
チンギスハン軍の馬は最初ポニー並みなど、遺跡からの馬の体高記録が興味引く
遊牧民は口述期間が長く、支配した中華・西洋に軽視され歴史扱いが低くなった事に納得
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重装十字軍が軽装アラブに惨敗した話など、馬はやっぱり機動力だと再確認出来た
ポセイドンが最初は馬の神など初めて聞く話も多数で、小さい本だが収穫は大きかった
[2015-01-14]
馬事文化賞扱ってる関連でまた読み直し、今回は馬使った戦争での運用に興味あったのでそこらを重点的に読んだ
ランスチャージの実際から読みすすめたが、戦争の発展と遠距離武器からの戦術の転換など取っ掛かりは出来た
[13-12-18]
つの丸扱ってる関連から、10-13世紀頃成立と言われ元々は口頭伝承されてた話がベース
若松寛訳 「ゲセル・ハーン物語 モンゴル英雄叙事詩1」を読んだ
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少年ジャンプ的な話でひたすら戦ってる、似た話が延々と連続して大変だが特筆点も沢山ある
主人公は帝釈天の息子、下界に降りて涎垂れから嫁を娶って仲間に囲まれ馬が喋って次々と勝利し王となる
話の発端が嫁の誘拐の場合が多く時には忘れ薬で邪魔もする、変身したり敵の別本体を攻めたりと多彩
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反省しない甥のチョトンは悪役だが、糞になったり糞くったり逃げたり馬鹿にされたりとお笑い要員としても目立つ
こういう話は今も共通して人気あるなって部分でも興味深い、味方の内にも敵がいて許容するのも面白いと思う
[13-12-18]
つの丸扱ってる関連から、15-17世紀頃成立といわれ詩人みたいのが歌う口頭伝承が元となる
若松寛訳 「ジャンガル モンゴル英雄叙事詩2」を読んだ
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新疆ウィグル自治区の話で解説にもある通り、既に漢民族に支配されてる時期で力も絶大では無い
これも少年ジャンプ的な話でひたすら戦ってるが、発端が妻の強奪より侵略阻止や物資強奪が多い気がする
戦う相手にも妖怪マンガスは出るが同じ人間相手が多い、話の途中で禿チョロに変身もするがそれも控えめ
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口頭伝承が元でもあるのでインド神話的な大げさな形容表現が多い、王より部下の活躍がメイン
抜粋で話自体は短いが解説どおり形容が多く読み難くはある、当時や地元の雰囲気掴む点では面白い
[2014-10-06]
本来は四巻組だが2つしか無かったので、今の中国西南部ベトナムに近い辺りに住んでた人々
村松 一弥編訳 田兵 「中国の口承文芸 2 苗(ミャオ)族民話集」を読んだ
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解説も充実してるので銀に価値を置くなどの地域の風習もわかる、ただ明や清の頃の話なんで新しめの話が多い
地域性出た所で虎や豚や赤い実を食べる話が出てくる、類話としては日本の薩摩地域の民話が例に良く出されてる
清の時代に漢民族に征服されそれが反映された話も多く、実在人物元にした反逆の英雄の戦いや機転利かした話多い
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エリア的には三国志で孔明が侵略した南蛮と同じとされる、東南アジアと類似話多い筈だが嫁が利口なトルコ系風の話も
怪的には怪物ヤーピエンポン・牛頭の鬼神ラン・ラョや木霊のシャオラン、石臼の様な子が増殖の創生神話・目が三つの神など
本来は四巻組だが2つしか無かったので、今は征服された少数民族系の口承では無く都会に伝わる話の数々
村松 一弥訳 金 受申「中国の口承文芸4 北京の伝説」を読んだ
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明清の時代の話が中心で新しめ、作者がこの道に進むきっかけが講談で伝えられ方もそれで講談調の文章
天安門建築の秘話など技術者の新発見の話が多く、そのヒントを出したのは春秋時代の魯班かもで落とす
井戸など水源の確保や干ばつの話なんかも多く、その過程で竜神や風婆・雲童なんてお化けっぽいお方も出てくる
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帽子屋の看板の猿は黒(手柔:機種依存)などの由来説明や、黄砂除けの由来は示しても実際は違うで落とす場合もある
最後の話も自分の考えに凝り固まった芸術家が反省する話で、素朴な話は少なく技術者中心の都会らしい伝承
■馬事文化財団馬の博物館編 「秋季特別展 鎌倉の武士と馬」
■増田義郎・山田睦男編「新版世界各国史25 ラテンアメリカ史1 メキシコ・中央・カリブ海」
■増田義郎編 「新版世界各国史26 ラテンアメリカ史2 南アメリカ」
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Vol 2028[2014-09-26](2014-10-02)
つの丸扱ってる関連から、ちょうど中島かずきの14年の舞台が平将門でその資料としても最適
馬事文化財団馬の博物館編 「秋季特別展 鎌倉の武士と馬」を読んだ
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98年の展覧会のパンフで、解説の序文と展示品の大きめの図版とそれらの各解説となる
解説から9世紀後半の蝦夷反乱期の東北のイ就(機種依存文字)馬党の存在や、敵を圧倒した将門の騎馬軍の話
以降も解説は資料が無い事や企画意図などから、主に源一族の馬の運用法の解説が大部分を占める
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図録は主に江戸自体の絵巻などが中心だが、鎌倉時代のものや当時の馬の骨格を始めとする標本も展示
専門の博物館なので視点もユニークでこういう展示もあるかと感心、また図版中心なので眺めるだけでも楽しい
[2014-09-16]
つの丸扱ってる関連から、最初の解説で馴染み薄い地域とあったが実際そうで調べると感心する所多い
増田義郎・山田睦男編「新版世界各国史25 ラテンアメリカ史1 メキシコ・中央・カリブ海」を読んだ
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南北アメリカを繋ぐ細長い地域だが、生贄→征服→搾取→反乱→独裁→混乱ととにかく悲惨な地域
カリブの海賊なんて言葉もあるが、新大陸発見に伴う欧州の勢力争いから発生したんだなと納得
政治も絡むのでいろいろと厄介な部分もあるが、これが拡大してキューバ危機までいくととにかく危ない
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棍棒政策とかも凄い話だが革命が流血を伴う独裁になる場合もあり、なかなか難しい事になってる
今も引きずってる部分があって暗い印象、一方で豊富な資源やユニークな歴史・文化と面白い側面も多い
[2014-09-16]
つの丸扱ってる関連から、中央と比べてこっちは明るい側面も多く昔から現代の移行も興味深い
増田義郎編 「新版世界各国史26 ラテンアメリカ史2 南アメリカ」を読んだ
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髪の長い部族からアマゾン川や結局無いエルドラドなど、これも征服の話はあるが資源無いと思っての放置も
本国直系の王の統治で流血が少なかった事や、混血が積極的に進んで黒人の地獄白人の煉獄ムラートの天国の言葉も
鉱山労働の為にコカ生産が必需だったとかも凄まじい、黒人が大量に入っての文化も興味深い
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気候的な部分での草原地帯のアルパカやガウチョなども注目点、やっぱ気候と他国との距離が中央との差だろうか
現状も征服後からの政情不安を引きずってるが、一方で混血の文化を自覚し誇ってるなど明るい面もある
■ 友谷啓泰・松本亮三編 「アンデス・アマゾンの宗教と儀礼 ジャガーの足跡」
■ 武井摩利訳 リチャード・F・タウンゼント 「図説アステカ文明」
■ 増田義郎訳 L・G・ルンブレラス 「アンデス文明 石器からインカ帝国まで」
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Vol 2026 [14-02-09](2014-09-26)
つの丸扱ってる関連から、頭の隅にレヴィ=ストロースのジャガー神話の件はあったが更に掘り下げて
友谷啓泰・松本亮三編 「アンデス・アマゾンの宗教と儀礼 ジャガーの足跡」を読んだ
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論文だが図版も含むので読みやすく面白いのも含む、ジャガー信仰は紀元前2000年前からと驚くほどに古い
凶暴さや死・地底の主の属性が、地域が変わると正義の使者ピューマに変形し逸話も変化するのがユニーク
図版のイメージの敬称も流れがある、何千年も前のよく分からない図版の解析なんかもロマンがあって楽しい
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マヤ・アステカ文明にも繋がるのが納得させられる、あと泳ぐのが得意なのを生かしての水の属性など
テスカトポリカやビラコチャなど神様の名前が出てくるのも興味ある分野なんで良かった、地域らしさ出てる
[2014-09-23]
つの丸扱ってる関連から、生贄・食人をしてた可能性濃厚の文化の実際を調べたくて借りてきた
武井摩利訳 リチャード・F・タウンゼント 「図説アステカ文明」を読んだ
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征服が16世紀初頭で日本も戦国初期の生々しい時代って所は考慮いる、また処刑はどの世界にもある
何故征服されたかも分析されてて武器・戦術の性能差以外にも、価値観の違いや元々の内部混乱がある
この文化で有名なのはデスマスクも含む仮面で今のメキシカンプロレスにも通じる、戦士の服も実力で変化
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テスカトリポカは煙立つ鏡、文化・宗教面の項も充実して神話も比喩と特殊 今のゲームで採用の神も多数
元々アジアから渡った人の文化でなおかつ独自なのも興味深いし、征服者の伝説の後付と融合過程も面白い
[2014-09-23]
つの丸扱ってる関連から、77年出版で資料としては古いが最近の資料でも基本的にわからん事は同じ
増田義郎訳 L・G・ルンブレラス 「アンデス文明 石器からインカ帝国まで」を読んだ
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インカは資料も充実してるがそれ以前となるとあまりわかってない、ただ発掘品は多く研究はされてる
アジアから渡ってきた石器時代から始まる、独自の文化で動物も日本と違うのでここらはわかりにくい
発掘品のある時代になってからは図版も豊富、我々に近い所もあるという事でそこらも惹かれる部分
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文化で意向が全て違うがそこが区分け出来る部分になってる、連続パターンや抽象を組み込んだデザイン
日本や南洋の島々等他の文化とも共通点もあるが独自、歴史は残らずとも文化の遺産は残ったんだなぁと
■ 今泉忠明「動物百科野生ネコの百科第四版」
■ 増田義郎+フランクリン・ピース 「図説インカ帝国」
■ 日高敏隆 「ネコたちをめぐる世界」
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Vol 2024[14-02-09](2014-09-19)
つの丸扱ってる関連から、ジャガー関連だが資料が少なく百科辞典の中の一節から研究する事となる
今泉忠明「動物百科野生ネコの百科第四版」を読んだ
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ジャガーだけに限らずライオンなどの野生ネコ全般を扱ってる、珍しい動物がほとんどで写真無いのも存在
92年発行で現状最新に近い、写真が無いほどに調査は難しく ほとんどが絶滅危惧種と先行きも厳しい
スナネコの写真が可愛い、小さくても獰猛なのや大きくても狩りは苦手なのなどいろいろな種類がある
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ジャガーは手のフックが主武器など調べて納得な部分も多い、全般で潜んでの奇襲を得意としてる
最後は滅んだのも含む標本案内もあるが絶滅寸前が多いのは驚きだった、写真も多くて読み易い本
[追記]
あとシートン動物記にもジャガーの項目がある、アメリカの事例中心で最初は生息粋が広かった事がわかる
夜襲や鳴き声・しっぽ使った狩りの民話など多岐に渡り、昔の本だが流石シートンと感心出来る調査だった
[2014-09-16]
つの丸扱ってる関連から、88年発行で古めだが全編で図版を使用し 文章量も充分にある
増田義郎+フランクリン・ピース 「図説インカ帝国」を読んだ
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征服後の資料なんで理想化されすぎてる可能性もあるが、豊富な資源が背景の人員重視の特殊な統治体系
そこに至るまでの過程も消えた先の文明を利用してはいるが突然発生して、起源神話と共に不思議な国家
日本語読みだとどうしても気になるマンコの王、妹との結婚で征服後の指導者も同名マンコと文が違う意味で奇妙
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後の資料とも合わさるが征服されてるので歴史も重くなる、文字の無い文化だったのも歴史が残らず無念な所
今の政情不安の印象で捉えてしまってたが、豊富な食物に高山病の記録ある変化に富む気候と印象が変わった
[13-08-17]
昆虫の動物行動学者、過去読んだネコの行動学が面白かったがそれもちゃんと読んでる人
日高敏隆 「ネコたちをめぐる世界」を読んだ
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まるまる一冊ネコの話でネコ好きな人にはたまらん、学者さんなんで観察眼も詳しく信頼出来る
やはり一匹一匹個性がある、正式な行動学の本との比較で違う所もあり実際のレポとしても良い
ローレンツと面識があるので屋敷を訪問した際の記録は貴重、広いお屋敷に住んでおられる
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この人自身は京都で裏に森がある、なのでモグラなどのネコの獲物の話も詳しくて為になる
なにより学者さんの本なのに読み易くイラストも豊富なのが良い、肩の力も抜け為になる良書
■ 「古代アンデス文明展 一万年前からインカまで」
■ 菊池有子訳 シルヴィ・ジラルデ&グレール・メルロ=ポンティ
「チルドレンズ・ミュージアム 動物シリーズ トラ ネコ科のなかまたち」
■ 辻篤訳 マーク・カワディン 「誰でも簡単に行ける!秘境の動物とふれあう旅」
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Vol 2022(2014-09-11)[2014-09-12]
つの丸扱ってる関連から、以前に図書館で読んでるけど雑記にこれの図版使いたくて借りてきた
「古代アンデス文明展 一万年前からインカまで」を読んだ
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図版中心で図書館で読んだだけの内容で充分と思ってた内容、1971年の展覧会に関しての書籍
流石に40年近く前の資料なんでちゃんと学ぼうとすると問題あるが、図版を見れるのは今でも貴重
図版中心とはいえ説明の文章もしっかりついてるので困らない、主に南米の太平洋側の文化
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大量のコレクションの大半は日本人研究者が一人で集めたもの、家を博物館みたいに改造してたりと面白い
肌が日本人と同じでわかると思うがここらの地域の祖先はアジアから渡ってきた人、なので日本からの研究も熱心
[14-02-07]
つの丸扱ってる関連から、ジャガーと豹は別種の生き物だったのかなどまずは基本から
菊池有子訳 シルヴィ・ジラルデ&グレール・メルロ=ポンティ
「チルドレンズ・ミュージアム 動物シリーズ トラ ネコ科のなかまたち」を読んだ
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絵本だが動物行動学の学者が書いてるので、96年の大型ネコ科生物の最新情報になってる
ジャガーに関して触れた所もある、泳ぎがトラの仲間では一番上手いありとこれも知らなかった
食べ物もアメリカ・イノシシや羊・ネズミ等の小動物・亀・魚と控えめで、木登りも苦手気味とある
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他にモンゴルにも生息するユキヒョウに触れた項もある、豹・ジャガー・ユキヒョウで毛色も違ってくる
トラ自体に関しても足は速いがすぐ疲れる事や水辺が好き・狩りは忍んでの奇襲で失敗も多いと発見多かった
[14-02-09]
つの丸扱ってる関連から、これもジャガー関連 検索しても資料があまり無く紀行文も参考になる
辻篤訳 マーク・カワディン 「誰でも簡単に行ける!秘境の動物とふれあう旅」を読んだ
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まぁタイトルほど簡単という訳にもいかないが、高確率で珍しい動物と遭遇出来る旅が中心となる
この人は野生動物の写真家、動物園で御馴染みの人気動物の写真が沢山載ってて面白い
ジャガーもそうだが珍獣とも言える様なのがボロボロ載ってて、そんな簡単に見れるもんなのかと感心
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コモドドラゴンに追っかけられたり・コウモリのフンまみれ・サメとしょぼい檻の話もあり、そういうの嬉しい人向け
絶滅種の環境問題も含み、2013年発行で狩猟対象から観光で生存出来たゴリラツアーの話もあり心強い
■ JRA競走馬総合研究所 編 「競走馬の科学」
■ 芦谷有香 「栗東厩舎探訪記 I」及び「同II」
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Vol 2020[11-12-23](2014-09-05)
2006年の本、先に読んだ専門書と重複部もあり 現状での最新情報
JRA競走馬総合研究所 編 「競走馬の科学」を読んだ
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一般向けで読みやすく、実際はどうなのかも具体的に書かれている
ピッチ・ストライド、理想のペース配分、用具 準備運動 食事などなど
タイムの記録もあり、品種改良の底上げが限界に近い事もわかりやすい
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環境とトレーニングが重視されている事、馬場改良も現場の声らしい
長い距離の方が、遺伝での能力が発揮されやすいなどもデータで納得
[11-12-01]
競走馬飼育や調教の実際、競馬の仕事に関わるまでの経緯など
芦谷有香 「栗東厩舎探訪記 I」及び「同II」を読んだ
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飼育法や引退後の話など、動物の扱いとして疑問な部分も多々あった
飼われる中で穏やかになる馬もあり、愛情持って接してるのはわかる
騎手上がりは乗って、元厩務員は日常の管理で調教するなどの実態も
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武豊のお父さんの厩舎、微妙に嫌がらせ受けた逸話とか思う所がある
サンデーサイレンスも出るファームや、馬の老後の牧場のレポもある
どれも一流厩舎だが、スタッフとの関係を重視する所は共通なのに関心
■ とり・みき「とり・みきの映画吹替王」
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Vol 2019(2014-09-01)
「漫画家の映画本のはしりとも云える本ですネ」
「最近はTVでも字幕が多くてなかなか見れないものばかりだヨ」
[声をとりかえっこだヨの巻]
「昔の吹き替えでは日本用のアレンジや現場でのアドリブも多かったとあるノー」
BSでモンティパイソンの最新ライブ放送してナレーションに飯富役の飯塚昭三、70年代後半の日本語吹き替え版ではテリー・ジョーンズの吹き替え
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最初の放送では編集もあり原版と違う形で放送されたモンティパイソンは吹き替え版の方が面白いと言われてる、自分が見たのは90年代の字幕版
海外本の訳書でも翻訳の過程で変更はあり、バートン版千夜一夜物語はポルノ・海外への源氏物語紹介も編集され別物となったのが受容及び評価されてる
なのででたらめな歌やセリフ無い所等はともかく、70年代に見たか90年代かそれ以降のDVD版かで同じ物見てても違うものを見てる可能性もある
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ダンディ絡みで暇あればスタートレック見てるがTNG#41で嬉々として乗馬の話するハゲのピカードが今は注目点、カークやパイクも乗馬好き設定ある
これも吹き替えの変更でカトー・チャーリー・ブルー・カールゴッチなどがある、昔見たTV吹き替え映画1作目も編集とセリフ補足で元より面白くなってた
スポックが瑳川哲朗なのも驚き、声優業界に昔の新劇や劇団と違う畑のイヌちゃんが入ってきた事に山ちゃんが喜ぶインタビューなんかもある
[13-08-28]
映画好きな漫画家は多いが多分それで商売したのはとり・みきが最初と思う前作は95年これは04年
とり・みき「とり・みきの映画吹替王」を読んだ
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BSで放送あるが今は字幕派優位になり、取り上げられたベテランの西部劇は現状見るのは難しい
若手に分類される山ちゃんや江原正士・玄田哲章はお馴染み、アニメの活躍してるベテランも多数
キツい意見ばかり口にするベテランが目立つが、実際は考えが各自によって違う事もよくわかる
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ベテランでも死んだ人の跡継ぎは重圧な事や、若手に対して敬意を持ってるベテランは尊敬出来る
年寄りの昔話が中心にはなるが、ほぼアドリブの裏話や最初期の劇団と声優の歴史など面白い
■ 大月隆寛 「厩舎物語」
■ 大月隆寛 「うまやもん 変わりゆくニッポン競馬の現場」
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Vol 2018[11-10-28](2014-08-29)
筆者の考えが強くでてルポとしては微妙だが、競馬界の実態は知れる
マンガ夜話でもお馴染み 大月隆寛 「厩舎物語」を読んだ
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地方競馬のせいもあり、経験主義が強く従業員は素性の怪しい人が多い
世話賃は馬主持ち、調教師の儲けは賞金の一割 スタッフは調教師につく
売買は馬喰が担当し、馬は故障寸前 飼育環境もあまり良いとは云えない
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血統に関する疑問は、実際能力は限界に来てるという研究もあり同意出来る
気狂いの女が来る話は興味深い、競馬のスタッフ面の重視はもっとされるべき
[11-12-23]
2004年出版、閉鎖など現状での地方競馬周辺の最新情報
大月隆寛 「うまやもん 変わりゆくニッポン競馬の現場」を読んだ
.
マキバオー読んでる加減で、スターター吉田・BTCはオッとなった
ハルウララ騒動の経緯・中津競馬廃止・アラブ競馬など地方の状況
交流戦・地方騎手の高い実力・外厩制度など変化の先も見据えている
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BTCでの実際や、海外関係者の証言も実際が見えて興味深い
仲介業者馬喰への言及など、前作より変わらず競馬の実態を掴んでいる
■ 中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ1-7(全)」
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Vol 2015[2014-07-03](2014-08-11)
以下 金曜日分の書籍感想 一応ささみさん関連として絡めるとラーマはヴィシュヌの化身とされてる、また猿の英雄物としても古くモンモンモンとも絡められる
阿部知二訳の東洋文庫版は資料読み直すと英訳からの翻訳となってたが、今回は原語からの訳で完全版
中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ」を読んだ
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ゲームなんかでもたびたび引用される作品で読みたいと思ってたので、以前の途中終了からやっと念願かなった
1・7が後世のつけたしなのも今回通して読むと補足的内容で納得出来た、本文はBC5-8からBC500-300成立の二説ある
おそらく古代の実際の戦いが伝説化したものだろうが、内容の半分が解説の前回と違い今回解説は最初のみとばっさりした作り
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さっき話した事をまた同内容で話し始めたりと辛い部分もあるが、最初の概要と章ごとのわかりやすいタイトルは読み易い
以下各巻ごとの感想、キャラ多いがメインとなる人物は限られてきて巻ごとに内容も区切られてるので問題ない
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後年のつけ出し部分で補足部ではあるが蛇足的にも感じるが、当時の読者の疑問に答える形にはなってる
中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ1」を読んだ
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この巻に全体の概要と最初の解説も載ってるので良い手引きになってる、入れ子構造的な本文はトルコ系千夜一夜等も連想させる
最後の戦闘時に多彩に出される武器がいつ入手されたかは当時の疑問とは思うが、最後のオチの仕込みとバレまであるのはやりすぎかも
馬の祭りがメインとなったり羊の金玉の話などは遊牧民系との関連も考えさせる、女神に精液ぶっかけて鉱物誕生は日本神話っぽくもある
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本伝以上に説教くさい場面も多いがシヴァのカーマ攻撃等の有名な逸話も出てくる、後年追加がインド神話に設定多い理由かも
本伝の流転の末の成功がこの巻を含めると最初から予定・完成されてた雰囲気になるとは思うが、概要を最初に示すのは良い選択
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1・7が補足なので本来の内容はこの巻から6までとなり、その心づもりで読むとなかなかまとまりある作品に思えてくる
中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ2」を読んだ
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ラーマの誕生と結婚・腹違いの弟の母の嫉妬による追放まで、お家騒動で追放された王子の悲劇とよくあるタイプの話
本文自体は悲劇展開の上に延々と苦しんだ末に死んでしまう王や、この話全体であるさっきした話の繰り返しも多く結構大変
古典ではよくある醜い悪に唆された女性の欲望が引き起こす悲劇、ラーマ妻のシータも考え様によっては全ての元凶と取れなくもない
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きっかけとなった王女の子バラタはかなり潔癖で、ラーマ自体も父王を立てて追放を受け入れたりと良い様に書かれてる
仙人の儀式なんかも全編であるが、不幸な結果になる場合は事前に呪い等の理由を設定して前後繋げてるのも面白い所と思う
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二巻が結構分厚い内容なのに比べ3・4は途中経過になるので厚み少なめな分量になってる、その意味では読み易い
中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ3」を読んだ
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森の生活とシータの強奪、全部読んだ後まとめて感想いれてるが章ごとに内容よくわかるタイトルついてるので思い返すのも楽
改めて見ると森内でも敵と戦ったりアクションもある、倒した後に情報提供する敵などは実際の事件はどうだったかで考えると面白い
でシータの強奪、以前に概要読んだ時は大ボス自ら強奪なんてと思ったが妹の嫉妬が経緯なのもあってそれほど違和感は無かった
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この巻でも事の発端がラーヴァナ妹のラーマへの執着とシータと女性が事の起点となってる、昔の古典悲劇はこのパターンは多い
醜女の欲望をあしらうラクシュマナや軽率すぎるシータの他、妻強奪に取り乱すラーマなどこの巻を起点とするとキャラの成長も見えてくる
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ハヌマトが登場するここからの部分はとくに読みたかったもの、猿の王国での援助からシータ探索作戦が開始される
中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ4」を読んだ
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兄弟王の対立とある意味ラーマ達と対にもなってる、最初の戦いで見分けつかず攻撃失敗するラーマなど話にも波がある
勝利後すっかり探索の件を放置したりと結構いい加減な所もあるのも猿軍団魅力、これも元となった人物や事件等はありそう
次巻以降で大活躍するハヌマト、この巻ではなぜ活躍しないかが補足巻で説明されたりと成立も考えると興味深い所はある
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岩山から勝手に帰って王になったヴァーリンの話も面白いが、最終巻解説でハヌマトと桃太郎との関連示した論文ある件が面白い
西洋系列は猿に対して否定的な面もあるがアジア圏では好意的で、孫悟空等も含む全ての猿英雄の原型はここらとも云える
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5巻優美の巻自体も分量少なく大量の6巻戦争の巻の内容も途中から入る、6巻も分厚いので戦争の章が一番の目玉ともわかる
中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ5」を読んだ
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巨大化し山を踏み越え空を飛ぶハヌマトの出だしからクライマックス、描写も木々を携えてと臨場感あふれ迫力ある鳥肌モノの出来
そしてランカー島内で大活躍とハヌマトの為の巻となってる、ラーマ自体は王の悲劇と復帰の話だがハヌマトは純粋に戦闘の英雄
ランカー島内の美しさや後の巻等でもあるシータを気遣う敵など、元となった事件があるのならばラーヴァナも偉大な王ではと推測させる
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全編にある同じ話の繰り返しは面倒だが、捕縛された後に脱出し各地に火を放つと話自体に波もあるのが面白い所
一度は女神の足止めで自決を考えたり、帰還の後に蜂蜜飲んで暴れたりと細かい部分も類似の話等と絡めると興味深い
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全編バトル展開の戦争編、次々と英雄が登場するがメインの強敵はインドラジット・クンバカルナでポイントは絞りやすい
中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ6」を読んだ
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今のバトル物と比較すると多数がキャラ立ちは弱いとはいえ、ラーヴァナ軍は先に神々すら倒してる強豪で面白い戦いが展開される
今との比較で序盤でやられたりは構成に工夫いると思うが、ラーマの敗北と復活や敵の特殊能力攻撃など波多く印象深い場面も多い
各種格闘の動きでの対峙の他に主武器が投擲と弓中心なのもポイント、宇宙終焉の火なんて大層な表現が日常的に使用される
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何故勝てたかの理由で神と同一の話や猿たちの復活・シータの潔白など、結も今のバトル物との類似も考えさせる綺麗な閉じ方
この話を読むと益があるとかの閉じ方もお祝い事な感じがして華やか、2-6で読んでも話が上手くまとまってるので面白いとは思う
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この巻も後年の補足で、ここで説明されてる部分は当時の読者にも疑問や追加話が欲しかった部分なんだろうとは思う
中村了昭訳 ヴァールミキ 「新訳ラーマーヤーナ7」を読んだ
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羅刹は守護するもので夜叉は供養するもの、各自の発生起源の他 現役時代の神々との戦いなどラーヴァナの過去編が語られる
風の神が引きこもった話も含むハヌマト前半未活躍の理由付けや、そこまで必要かと思う潔白証明するも怪しいシータやラーマの死なども
後年の補足で説教臭い部分も多いが、シヴァが王を女性化させてそのまま妊娠までしましたなんて面白い説話も含まれてくる
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時の神と死の神の他多数の神や神話の話も出てきて、本伝と比較すると蛇足的な所はあるとはいえ1と違い興味深い場面も多い
インド神話はどれが初出がわからない神話も多いがこれは一時資料にも近いと思う、そういう意味も含め読みがいがあった
■江上波夫 「騎馬民族国家 改版」
■ 武田友宏編 「ビギナーズクラシック 大鏡」
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Vol 2012[14-01-11](2014-08-01)
つの丸扱ってる関連から、元以前の騎馬民族の実体と日本のヤマト政権との関連性
江上波夫 「騎馬民族国家 改版」を読んだ
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文字を残さない文化なので中国資料からの調査が中心、漢語になるとどうにも雰囲気が伝わり難くなる
今の中国は大きく単一国家に見えるが、本来は遊牧民の占めてた土地が広く今でも迫害してるが他民族の国家
騎馬民族の行動範囲は広いが日本も含む、他資料と検討しても天孫降臨は騎馬民族侵入による侵略と見て良い
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それ以前の弥生から大陸中心に他から人は流入してて元は狩猟民、結果として文化レベル上がり良い面もある
シャーマニズムは騎馬民族・日本と共通してる、モンゴルを調べる事は日本人は何か研究する事にも繋がるだろう
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[09-08-11]
「藤原氏サイコー 天皇は神」 という物語
武田友宏編 「ビギナーズクラシック 大鏡」を読んだ
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歴史物語とあるが、語り部を置いて逸話中心で読みやすい
天皇の胸ひとつで人事が決まるので、策謀がたえない
同時代の人物なので、安倍清明や平将門の逸話もあり驚き
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さらに菅原道真を中心に怪異話もあり、思わぬ収穫だった
昔の政治の話とはいえ、今も通じる所もあるのが少し情けない
■宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 上」
■ 宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 中」
■ 宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 下」
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Vol 2010[2014-07-24](2014-07-25)
日日日のささみさん絡みで古事記関連扱ってるが、資料調べてたら訳出てると知り大急ぎで読んでねじ込んた
宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 上」を読んだ
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日本の公記録で日付と事項の読み易いとは言い難い本だが、古事記の次巻697-791までの94年間で奈良時代を扱ってる
宗教等を国が管理活用してた時代なので歴史だけでなく怪関連資料としても重要、役の行者の初出はコレで5行と長くとられてる
公記録で西行などの歴史人物も登場、人物で面白い所では三蔵法師の弟子で便器へのいたずらでお漏らしした道照など
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遣唐使の時期でペルシャの人到来の話もある、また馬重視の渤海もあった時代でラバ・鬣白やヒズメ8本の神馬等の馬話も多い
怪関連では土牛の追儺・甘露・三つ子・幻術妖術書取り締まり・血の海・道饗・狐頭部の怪異・河の精の神馬など
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中は奈良の大仏建立時期を扱ってる、この時代は法律が定まった他・仏教勢力の拡大と権力掌握・天皇周辺の権力闘争もある
宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 中」を読んだ
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全宇宙に広める目的の大仏建立や予算不足にも関わらず相次ぐ遷都、この時期に異常な程に地震が発生してるのも注目点
淫欲に耽ったを理由に失脚した道祖王筆頭に、藤原仲麻呂・道鏡など権力者の抗争劇と反乱・隼人など他地域との権力闘争もある
それに伴い怨霊や呪詛・死者の利用と平安期にも繋がる陰謀も増えてくる、またこの時期外国の移民の受け入れなんかもしてる
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この巻では有名人物の鑑真死亡の話もありその流れで困難な航海の話、仏典が全部似た様なのばっかとそのまんまな当時の感想も
続日本紀で瑞兆報告はあるが、この巻では陰謀とも絡み天皇寝所に出た天下泰平の文字と道鏡とも絡みインキチ奇跡の基真など
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読んでる方も立て続けでメモする所が絞られてくるが、歴史的にも奈良後期は政治が安定しだして国内反対勢力との戦いなど
宇治谷孟訳 「全現代語訳 続日本紀 下」を読んだ
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道鏡も失脚で耐性も付いてきたのか馬のヒズメを加工した神馬への罰など、また「おしどととしどと」の歌などは後の落書使った謀り事とも関連
この時期は万葉集成立とも関連、陰謀の影ある祟り関連も増えるが自然災害絡みの面白い所で月読神の祟りを神馬で鎮めた話が載ってる
疫病の神の祭り上げや伊勢の祟り・蒭狗を使った淫らな祭など、それ以前から使ってたが信仰を利用した民の掌握が目立ち始める
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反乱勢力や山賊との戦いなどその中で三国志等を学んだ話なんかも出てくる、敵側の炎を鬼火と表現する場面も出てくる
あとがきから訳者が志なかばで交通事故死と奥さんが後を継いで編集した話が載ってる、奈良・平安と繋がりが見れ怪関連も多く読みがいあった
■植垣節成 校注・訳、「日本古典文学全集5 風土記」
■ 武田祐吉 訳注 中村啓信 補訂・解説 「新訂 古事記」
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Vol 2008[13-03-09](2014-07-18)
古事記と同じ8世紀初期に成立 大部分が消失、漢文記載で地方の歴史と地名の由来
植垣節成 校注・訳、「日本古典文学全集5 風土記」を読んだ
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大半は地名の由来で辛いが、ポツポツとある古老の説話が古代日本を知る上で貴重
浦島太郎・天の羽衣等の元ネタは多分コレ、かぐや姫・橋姫・件っぽいのまである
上は中国伝来っぽいが、ウンコと荷物の我慢比べや国引きなんかは日本土着神話と思う
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隼人は鳥から・一つ目鬼・ヤタガラスと違う金の鳥・ヤトノカミ・大神・速鳥・蘇民将来・火が燃えてたから火の国等
化物扱いとして反抗勢力 土蜘蛛等も名前付きで多数登場、女性もいてシャーマニズム・狩猟民族みたい
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Vol[13-08-03]
過去にも読んでるけど感想文は書いてなかったので読み直し、昔と違い他書と比較も
武田祐吉 訳注 中村啓信 補訂・解説 「新訂 古事記」を読んだ
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日本書紀の神代をもう一回読み直し、風土記も読んでるので以前と違いを比べられる
大国主の辺りが、書紀ではバッサリと省略され風土記には追加の逸話もある事となる
当時の政治も見えてくる、書記・風土記には別伝も多いのが今回の読み直しでの発見
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おおまかな筋だけなら古事記でもわかる、訳もついてるので手軽に楽しみたいならコレ
まぁこれも遅い成立で偏向もある筈だが、日本人本来の気性みたいの探る手がかりにはなる
■ 日本古典文学全集 「日本書紀1 神代〜巻┼応神天皇」
■ 日本古典文学全集 「日本書紀2 巻十一仁徳天皇〜巻二十二推古天皇」
■ 日本古典文学全集 「日本書紀3 巻二十三欽明天皇〜巻三十持統天皇」
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Vol 2004[13-04-23](2014-07-04)
以前に古事記は読んでたが、日本書紀は巻数も多く敬遠 しかし資料用に必要なので
日本古典文学全集 「日本書紀1 神代〜巻┼応神天皇」まで読んだ
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これ一冊で神代〜ヤマトタケル〜新羅征伐までも収録、古事記中巻まで網羅と早い展開
神代がだいぶ整理がついてわかり易い、ヒルコが弟・ツクヨミが食事起源と別件も多い
巻末に逆算した年表もあるが、BC667に神武天皇スタートとこれは流石に無理がある
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兄弟喧嘩や内乱が多い、アマテラスでさえ無罪のスサノオ攻めた様でかなり印象が変わる
古事記に無い神・複数あるヤマタオロチ征伐武器・鬼の原型など、解説も付いてて詳しめ
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Vol 2006[13-04-24](2014-07-11)
古事記下巻でサラッと扱われてる連中を詳しく、仏教伝来や馬子・太子・妹子の有名人も登場
日本古典文学全集 「日本書紀2 巻十一仁徳天皇〜巻二十二推古天皇」まで読んだ
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海外情勢の記事が多く援軍派遣もしてる、ただ正式な所は政治的にも調査不可能だろう
仏教最初は彫刻が良いで入ってきたんだなぁと、正式に認められるまでにも結構イザコザある
身内争いやレイプで逆上の話も多い、仏教公認も勢力争いの政治闘争が背後関係にありそう
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天皇称える所や馬姦させた武烈など外国の資料を引用した場面も、昔の天皇は結構悪漢も多い
怪関連では雄略と欽明が充実 神がかませの扱いになってる、河伯・狢・鬼魅って単語も気になる
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Vol [13-05-07]
虫殺しから大化の改新・白村江の戦い・壬申の乱、最初の解説通り政治色強い
日本古典文学全集 「日本書紀3 巻二十三欽明天皇〜巻三十持統天皇」まで読んだ
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王位剥奪が続くのでそれに正当性与える為の瑞祥の記事が一気に増えて、怪的にも見もの
戦いの場面も多いが事務的な記述が多く太平記にも近くドライ、物語的な記述はかなり廃してる
以前にイベントで公聴した通り、この時期の怪関連は雷がなったとかただの気象現象なのも多い
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天狗・常世の虫・竜・鬼火と鬼・不思議な稲・草薙の剣の祟りなど、神係りや雨乞い儀式も多い
あやしの語源や女性が馬に騎乗の起源なども、学校で習う話の詳細を辿れた意味でも面白かった
■ 平川祐(示右)弘 訳 ダンテ・アルギリーエ 「神曲 地獄篇・煉獄篇・天国篇」
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Vol 2002[2014-06-07](2014-06-27)
日日日のささみさん関連でストックしてた聖書関連書籍を出す今こそ好機、読もうと思ってた作品をこの機会に攻略
平川祐(示右)弘 訳 ダンテ・アルギリーエ 「神曲 地獄篇・煉獄篇・天国篇」を読んだ
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ラノベ一生懸命調べてた時期に無理矢理押し込み読んだが、まぁ考えようによっては中二病とも同人ともで似てるかも
ぶっちゃけてしまうと聖書の二次創作 外国の古典は他の芸術も含め大概そう、で権威がついてるから厄介となる
読み難いとされる要因は当時の政争の反映や、無名人物も含む膨大な固有名詞・全編に渡る説教臭さと恨み節に尽きる
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だがそこを差し引いても広大で独創性ある異世界描写や、厖大な知識からの登場人物とやはり残るだけの事はある
以下各作の簡単な感想、21世紀の現代では古い部分や痛い部分の方が多いが外人の思想やネタとして見ると興味深い
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当時の芸術家に相当な影響を与えたのがこの地獄篇となる、ドレが有名だがその挿画も沢山載っててイメージを掴みやすい
平川祐(示右)弘 訳 ダンテ・アルギリーエ 「神曲 地獄篇」を読んだ
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古典のイタリア由来作や今のイタリア映画もグロ好きとされるが、お化けも一杯出るこの巻は描写が直接的で刺激が強い
構想立ててないと成立しない作品だが、その部分で解説にも深く考えない方が良いと書かれる程に最初の導入は少し弱め
ボッカッチオとの関連が解説にあるがこの作品はユーモアは薄め、自分を虐めた連中や気にくわん人物をひたすら痛めつける
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ただ先に書いた様にその想像力はずば抜けてる、読もうと思った契機も巨大な悪魔大王の毛にしがみつくという話を聞いた所から
異形の怪物や異世界モノの描写としては先行して聖書があるとはいえ体系だっての紹介や旅行記仕立てにしたアイデアも優れてる
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あまり馴染みのない言葉の煉獄、地獄と天国の間のエリアで神を信じてたけど高慢だったりと問題ある連中の落ちるエリア
平川祐(示右)弘 訳 ダンテ・アルギリーエ 「神曲 煉獄篇」を読んだ
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地獄の描写が強烈だったので少し落ちるかなと思ったが、相変わらずお化けも所々に登場するし話の内容的にも踏襲したものとなってる
人物が自分の罪を告白していく場面が多くなってくるので、その意味でもこの人の考えみたいのはよく反映され自分の発見も記録してる
権威に従うだけはナチスなんかと同じで正しいとは思えんが、まぁ昔の人で聖書が絶対規範なんで価値観もそこで思考停止してしまう
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最初の巻の解説でダンテは良識人かの問いがあるが、宗教の権威に便乗したり死んだ人に自分の考え代弁させたりとまぁ意識せずともアレ
煉獄ではあるが聖書では悪者とされた人がここらに入ってる場合もある、異教徒は問答無用で地獄行きで昔の人だなぁと
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天国なんでなんとなく良さそうな雰囲気ではあるがあくまで宗教の天国、解説等にもある様に地獄に比べると想像力も具体性を欠き始める
平川祐(示右)弘 訳 ダンテ・アルギリーエ 「神曲 天国篇」を読んだ
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天国の住民なんで心静かと思ったが書いてる人間が激しいので、現状政治を批判する住人と肉体責めの地獄と別口の精神的責めになってる
地獄篇では案内役との関係にそこはかとなく同性愛感じたが今回から女性が案内、昔の恋人でこれがやたらと叱ってくれる ホモでマゾなのかしら
光ってるや踊ってるだけとかの描写が増えるが挿絵は健在、そんなものでも図案的に美しい様子に描いててそこも挿絵担当の技量の高さがわかる
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宗教は常に政治との関連も考えさせるが、権威ある過去のキリスト教の人物に作者が正しいと思う考えの太鼓判を押させるとかこれもまぁ政治的
最後にこの作品に関連ある当時の詩も数編収録、本編の生々しい地獄描写と共にお行儀が良いだけじゃないルネサンスの幕開けを感じさせる
■ 新井明 訳 ミルトン 「楽園の回復(復楽園) 闘技士サムソン」
■ 谷口江里也 翻案 ジョン・ミルトン原作 「ドレの失楽園」
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Vol 2000[12-07-27](2014-06-20)
失楽園の続編、及び昔の悲劇風の作りの舞台作品
新井明 訳 ミルトン 「楽園の回復(復楽園) 闘技士サムソン」を読んだ
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復楽園、悪魔が誘いをかけてイエスが断るという対話が延々と続く作品
楽園の回復とあるが具体的なものでは無く、悪魔も前作と比べ深みは無い
サムソン、捕われの闘士が反勢力道連れに死ぬ話 その前の対話部が主
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自分を罠に嵌めた嫁への恨み節など、追放され離婚した作者の人生が反映されてる
復楽園ではギリシャ神が悪魔として、サムソンではダゴンなどの異教の神の名が出てくる
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[12-07-22]
ドレは挿画した人で、翻訳では無く芸術の人が再構成したもの
谷口江里也 翻案 ジョン・ミルトン原作 「ドレの失楽園」を読んだ
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仏革命ぐらいの19世紀の挿画がメイン、全裸の男女など写実主義の辺り
改変してる可能性もあり本来のと比較する必要があるが、内容自体は面白い
ゲームや漫画でお馴染みの悪魔や天使が沢山出てくるし、文も読み易い
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宗教と政治の人の原作なので、作り話と忘れる程に感化力がある
正義と美・愛が擬人化されて出てくる様なもの。本来の物にも興味が沸く
[12-07-27追記]
本来の失楽園も読んだので追記、大筋はあってるが大幅に変えられてる
作者の説教臭さが強く出すぎてるが、描写が増え面白くなってる部分もある
■ 平井正穂 訳 ミルトン 「失楽園 上下」
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Vol 1998[12-07-27](2014-06-13)
シェークスピアやガリレオと同時期、昔の宗教と政治の人の作品
平井正穂 訳 ミルトン 「失楽園 上下」を読んだ
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絶対王権の中で反乱軍を支持、後にまたも革命で追放された人
盲目の中の口述作品で、作者人となりが各所に反映されている
反権力の人なので悪魔や、楽園を追放された人の描写に実感がある
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主張が多く含まれてるが、皮肉にもそれが反対勢力と被りかねないのも注目点
大量の悪魔の名前・バトルもあるのも面白い、各巻の感想は以下
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[12-07-27]
作家の日日日が面白いと呟いてて興味持った、17世紀の作品
平井正穂 訳 ミルトン 「失楽園 上」を読んだ
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昔の宗教と政治の人の作品なので偏った部分も多いが、見所は多い
ゲームなんかでお馴染みの大量の悪魔が出てきて、悪魔図鑑的にもなる
嫉妬で反乱を起こし悪を成す事にためらいを見せる、サタンの描写も良い
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反乱軍の悪魔の新兵器も飛び出す、天使との戦いは今はバトル物の様
サタンの描写が魅力的的で、神や天使が逆に胡散臭く見えるのは今に繋がる
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[12-07-27]
エデンからの追放のあらまし、離婚歴のある作者の女性観が出てると思う
平井正穂 訳 ミルトン 「失楽園 下」を読んだ
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知恵の実を食べて酔って騒いだ後に、痴話ゲンカへと至る様が印象的
アダムが天使に子供はどう出来るかと聴いて、頬を染める天使が可愛い
楽園追放以前の動物が仲良しな様が牧歌的、以後との対比が面白い
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イヴに対する恨み節とも取れる数々のセリフは、作者の実生活の反映とも
追放による自殺とそれを考え直す様も、作者失意の中の作と思うと実感ある
■ 旧約聖書 I 律法・出エジプト記・創世記
■ 旧約聖書翻訳委員会訳 「旧約聖書II 歴史書」
■ 関根正雄 訳 「新訳 旧約聖書 第III巻 預言書」
■ 関根正雄 訳 「新訳 旧約聖書 第IV巻 諸書」・「詩篇」(旧約聖書全部)
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Vol 1990[08-07-13](2014-05-15)
ハードカバー版で数冊分を一気に、解説も見やすかった
岩波書店 「旧約聖書 I 律法」を読み終えた
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反逆者を神の名の元に処分したり、脅迫観念的な儀式儀礼など
紀元前の神権政治時代の律法らしく、今読むと野蛮な点が多い
皮膚病患者や奇形者を不浄としている点も、差別的で気になる
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古代の先進文明では、神殿で巫女が性的な世話をしてくれたらしい
旧約聖書の古い規律が標準となり、その風習が消えた事はもったいない
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[08-06-11]
教徒の心理の研究の為に、聖書「出エジプト記」を読んだ
おおまかな筋は映画「十戒」と同じで、読みやすかった
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研究用に読んでるので、受け入れにくい部分も多い
過剰防衛気味の天罰は、呪いと信仰が一緒だった頃の名残とも感じる
妬みの神と自称する様に、被害者意識の強さも強烈
.
裏切った信徒を粛清したりと、結束の為の暗い部分も多い
天罰を自然災害として利用したりと、指導者の話とも読めた
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[08-06-04]
全体の種類と文の多さに、コーラン全三冊と比べて先が長そう
岩波文庫で聖書を読み始めてる まずは「創世記」から
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西洋人の心情を理解するには、避けて通れないので読み始めた
古事記の様に延々と続く血族の系譜の文は、古代人共通のものか
また唯一神が絶対な所はコーランとも通じる、これは中東の基本姿勢か
.
興味があったバベルの塔や、ソドムの市があっさりした文で少し残念
でも親近相姦の話なんかもあって、なかなか生々しかった
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Vol 1992[13-07-19](2014-05-23)
面倒がって伸ばしまくってたが覚悟決めて勉強、ヨシュア・土師・サムエル・列王まで
旧約聖書翻訳委員会訳 「旧約聖書II 歴史書」を読んだ
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サムソン・ゴリアテ・ダビデ・ソロモンと派生作品等の有名人多数登場、要はイスラエルの歴史
裏切り連続のダビデ・聖書の段階では魔法は使わないソロモン・妹とする王族の話なんかもある
バアルとアシェラ中心に古代の信仰も登場、バアルゼブル(わが神)を悪に変えたりと心が狭い
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これ自体小国で最後は分裂して滅ぶが、これが異教を上手く取り入れたキリスト教との差と思う
紀元前10世紀の話で資料残ったのはエライ、ダビテなんかは話に波もあるので結構面白い
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Vol 1994[13-07-23](2014-05-30)
まとまって入って注も多い岩波版が図書館に無いので、別出版社のものから
関根正雄 訳 「新訳 旧約聖書 第III巻 預言書」を読んだ
.
コーラン序盤の構成と同じで、今までのまとめ・終末論・救済の流れとなる
15冊分だが短いものも含む、苦労してた時期で後半は救世主願望へとなる
預言書とはいえあいまい記述・後筆・幻想・当時の世相のみと、まぁオカルト
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批判も兼ね終末の様子を延々と描写するのも特徴、今も映画である外人好みの作り
幻想のキテる神デザインや物語的なヨナ書あるが、解説にもある様に歴史背景の資料
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Vol 1996[13-07-23](2014-06-06)
先に続き別出版社版13冊分収録、多種に富み他宗教の思想の混入もわかる
関根正雄 訳 「新訳 旧約聖書 第IV巻 諸書」を読んだ
.
ケルト系・小アジア周辺・インドなど、他所の信仰とも似た様な教訓集も含まれる
物語が数点あるがこれも他所系列の話を連想させ、後の新約に受け継がれた所も
詩は今の歌の歌詞みたいなものと思う、雅歌は多系列神話にも近く官能的
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先の旧約の預言書系統からの発展に近いのがヨブ記、注も多く信者には興味深い様
歴史まとめたのは中国の歴史書にも近い、聖書調べると外人の思考の勉強にもなる
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*以下これ以前に単巻で読んだ上記収録分の一本分、岩波版は解説が良いが単巻で貸出が手間
以前ブラックミュージックの番組で過去教会でソウルフルに歌う牧師達の話があったが、それも考えると面白い
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(08-07-22)
図書館に諸編をまとめて収録した物が無いので仕方なく
岩波書店、旧約聖書 「詩篇」を読んだ
.
ひたすらに神を称える歌の歌詞、内容も似た物が多い
主人公を称える、少し昔のアニメの歌の様だと感じた
神を称える単語のハレルヤと、文末句のサラが頭に残る
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称えているのに何故助けてくれないと言う、恨み節もあり
それらの疑問は神学にも繋がる所があり、興味深かった
■ 木下順二 「ぜんぶ馬の話」
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Vol 1887[12-06-17](2014-04-21)
演劇の偉い人による、大馬術家 小松崎新吉と馬書籍全般のエッセイ
木下順二 「ぜんぶ馬の話」を読んだ
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超難関馬術に、前人未踏だからと燃える80歳の大馬術家SK先生が凄い
馬喰との実際のやりとりなど、馬術著名人の生前の逸話も多数乗っている
海外では馬書専門店もある、馬書コレクションを誇りブックガイドとしても最適
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今は1m60だが昔の馬の背丈は1m20、文学の人ならではの古典の馬分析もあり
実際に馬術経験もある人で各種エッセイも面白く、馬に興味なくてもお勧め
■ 田才益夫訳 カレル・チャペック 「チャペック戯曲全集」
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Vol 1886 [14-01-30](2014-04-18)
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
田才益夫訳 カレル・チャペック 「チャペック戯曲全集」を読んだ
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ロボットの名称を開発し歴史上始めて使った戯曲作家、SF歴史書では必ず名前挙がる作家
関連で読んでなかったんで一冊分ならと気軽な気持ちで読んだが、完全に圧倒された もの凄い
他作品も面白いんだが特に母は不覚にも涙腺が壊れたかの様に涙が止まらない、こんなのは久々
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共作してる兄さんが強制収容所で死亡してたりと最近の人、概要だけではわからない新発見も多数
一部作品は拡充して以下感想、小説・エッセイも多数あるが今回は戯曲のみ 今回一番の収穫だった
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「愛の盗賊」一人娘と若者の淡い恋愛が篭城事件へと発展する
他作でも共通するが軽い出だしで始まった事件が想像絶する異常事態へと発展する、これは最後軍隊出動
まえがきで初稿から変化した話があるが、若者と大人の話でもあり残念な事に自分も若さと決別した捉え方してしまう
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その一方で、もしかしたら成功する可能性を信じたり 関わる人の羨望にも似た目線は理解出来てしまう 読んでて葛藤出る
中盤の鉱夫のセリフ「つるつるの顔は涙も早く流れ落ちる」「若者は今日は泣く、そして明日になれば飛び跳ねる」が凄く良い
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「RUR」 人造労働者の開発と人類の終焉から新たな世界の幕開け
ロボットの名称が出る世界初の作品、SF図鑑等だとメカ系ぶさいくな写真が載ってるが実際はバイオ系の全て同じ顔をした女性型
最初は取材に来た女性と博士のコミカルな展開から始まる、セリフで開発者の異様な過程や失敗作から感情持たせなかった由来が出る
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出生率低下の話や痛みの感情だけを与えられたロボットの話を経て人類絶滅が無慈悲に語られる、篭城展開はゾンビ物の様
一人生き残らせられた人間の苦悩と感情と生殖能力を欠いたロボットの終焉まで行く、女性型のみってのが最後の局面でも利いて来る
設定が想像を膨らませる要素満載でこうスッゴーク面白いとは完全に予想外、SFは時代を超越した作品が出るがこれもその一つだと思う
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「マクロプロス事件」百年の裁判を経て現れる謎の女性
まえがきにあるが悲観主義では無く現実を非情に捉えててSF作家だなぁと思う、女性の謎が話を引っ張る要素として的確に機能してる
愛の盗賊も若さに関する話だがそれが永遠に続くとどうなるかとも取れる、その一方で愛情はそれらを超えられるかなど面白いテーマ
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「白い病気」奇病の蔓延と差別
ただ病気だけの話で無くそこから差別や戦争・人類の終焉まで話を広げた作品、登場人物それぞれ理念はあるが間違いも含むのが面白い
インチキ療法や自分に奇病が降りかかった時の反応・かたくな過ぎる正義など皮肉も利いてる、後の歴史での強制収容所も考えると深い
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「母」子供を無くした母の元に訪れる霊たち
死んだ人が生きてる様に振舞ってる様の文章読んだだけで涙が止まらなくなってしまう、完全にノックアウトされてしまった一本
死んだ男達の言い分と母の言い分の両方がわかってしまう、生きてたらもっとこう出来たとしみじみ話す所なんかがせつな過ぎる
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母が苦悩に取り付かれてる一方で理解もしてるのがまた哀しい、命と信義をかけるべき物の話にもなるのでいろいろと考えさせられる
これが世界大戦前後に書かれたのもまた重い要員の一つにもなってる、結論を絞らず読者に考え込ませる点でこの作家は凄いと思う
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「愛・運命の戯れ」恋を巡るいざこざ
ここからは強制収容所で生涯終えた兄との共作となる、これは初期作品で当時の上演に即した劇で今読むとはっきりいって出来悪い
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「虫の世界」虫の世界からの風刺
ウンコちゃんの財産を必死に守ったり・幸せに暮れる夫婦が惨殺されたり・繭が割れるだけで大騒ぎしたり まぁ皮肉の利きまくった仕上がり
評価からの別バージョン結末も面白い、この人は感性だけで書いてるんじゃなくて自分で制御利かせた展開にも落せて機転が利くんだなと感心
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「創造者アダム」世界滅亡させて神になるがロクな結果にならない
世の中に不満ある人の行動なんで作るもんが皮肉れたロクでもないの中心なのが楽しい、自分と同キャラとの競争で世界も行く所まで行く
リリットちゃんが可愛すぎてどうにかなりそうだヨ 一方で名も無い女の描写も良い、他作品でもそうだが女の子キャラの描写が何気に上手く魅力的
最後も追放されるは匿われる先が願いこめてセリフに機知ある失敗作の所なのも良い、当時の状況に則してるらしいが今見ても充分に面白い
■ 中谷美喜 他訳 ゲーテ 「ゲーテ全集 4 戯曲」
入江勇起男訳 カーライル「英雄と英雄崇拝」
手塚富雄訳&大山定一訳 ゲーテ 「ファウスト第一部悲劇」
大山定一訳 ゲーテ 「ファウスト第二部悲劇」
「筑摩世界文學体系4 ギリシア・ローマ劇集」
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Vol 1884 (2014-04-11)[14-02頃]
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
中谷美喜 他訳 ゲーテ 「ゲーテ全集 4 戯曲」を読んだ
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以前に何冊か読んでて出し忘れもあったのでちょうどいいやと、水木サンが敬愛してるゲーテ
ウェルテルとかだけだとわからんがこの人は超前向き、悲劇扱ってても固い意志が悲壮感を消す
これは今の作品じゃないかと思う程に正直で感覚の新しい作品も扱ってて、話も引き込まれる面白さ
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親和力や修行時代で面白さに気付いたが、代表作よりこういうのの方がこの人は掴みやすい
以下昔に読んだ過去作と関連品も追加して簡単に感想、記憶に残る作品も多く面白かった
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「いとしい方はむずかり屋」玉虫左知夫訳1767 嫉妬深い恋人攻略方
2組カップル登場で既出の芝居の型に沿った作りらしいが、嫉妬深さの描写が今も現実にありそうとリアル
小品ながらオチのつけ方もこの人らしく面白かった、今も上演されるらしく若い子にオススメ 女優とキス出来るヨ
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「同罪者」立川洋三訳1769 相手の弱みを握っての腹の探り合い
これも既出で型のある芝居だが人物描写が生き生きしてユーモラス、この人が人間好きな事が作品読んでてわかる
巻尾解説で軽すぎると突っ込まれてるが喜劇と思えばこんなもんだと思う、楽天的で前向きな思考もあると思う
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「ゲッツ・フォン・ベルリンゲン」中谷美喜訳1773 武人の栄光と没落
鉄の手のゲッツでこの人の出世作、単純に潔白で強いゲッツ中心にキャラが立ってるので面白い作品として読める
活劇も含み派手さがあり主人公の前向きな意志や行動も読後に清清しさを感じさせる、古い作品だが今でも充分イケる
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「プロメテウス」高橋英男訳1773 神の人類創生
ギリシャ・ローマ古典が大好きな人でファウスト等でもそこは反映されてる、自分の好きなものを正直に作品に出していく
詩に近い作品で暗い部分も含むがこれも前向きな所が大きい、創生後のやりとりも気が利いてて生き生きしている
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「プロゼルピーナ」高橋英男訳1776死の世界の入り口にて
これも神話に元ネタあり、この人は古典主義に分類される作家だがこの時期の古典の掘り起こしで成した業績は大きい
独白劇とある様に主人公の語りで展開してやはり詩に近い、これも暗めの題材ながら希望があり明るい部分がある
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「サテュロス」今井道児訳1773インチキの神さま
これも同じく神話に元ネタあり新興宗教の勃興劇としても見れるかもしれない、四幕あるが短くあっさりと読める
これも最後に気の利いたセリフが一言入って意味を広く捉えれる様にしてる、庶民の描写は全般に上手い
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「神々・英雄たち・ヴィーラント」新田義之訳1773 神々に呼び出された評論家
これは解説参考にするとわかり易いが実在の評論家をおちょくった内容、ところが逆に絶賛されてしまう結果となる
こういうのも書いてるのもゲーテの人物が良く出てる、その後評論家と親交持ったことまで含めゲーテらしい
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「シュテラ」渡辺健訳1775 私とあの子どっち?な三角関係
ギャルゲみたいな状況だが、女性両方がお互いに仲良く両者とも男は絶対に必要と凄まじく葛藤させる展開に持っていってる
なんとマルチエンドで第二版でオチ差し替え、やはり第一版のハーレムエンド突入が呑気で人間好きなゲーテらしくて良いと思う
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「クラヴィーゴ」宮下啓三訳1774 妹を裏切った婚約者への兄の復讐
裏切った男の葛藤や娘の婚約者と兄への変わらぬ愛情などこれも凄く良い、元になった事件及び元になった芝居の型のある作品
一旦幸福な展開に持って行きながらまた突き落とすと話自体に波がある、元の展開の提示も最初にしてるので当時見ても驚く出来と思う
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「兄妹」片山良展訳1776 仲良し兄妹は実は血がつながって無い運命の仲だった
もうギャルゲか最近のラノベの展開じゃないか!親和力とかシュテラもそうだがこういうの読むと感覚が200〜300年先行ってると驚愕してしまう
それと無く兄スキスキアピールする妹などキャラも魅力的すぎる、更に本来結婚する予定の恋敵の悲劇も含みこれも一筋縄ではいかん仕上がり
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「エグモンド」内垣啓一訳1787 潔癖な伯爵の最後
難産だったらしく着想から完成まで時間がかかって他作と年代が違ってる、これも実際の歴史を題材とした作品
悲劇だが恋愛も孕む積み重なった仕上がりになってる、最後に救われた様に描写するのが他作とも繋がりこの人らしい
-Vol [11-05-20]
神話関連の資料と借りてきたが、そういう内容ではなかった
入江勇起男訳 カーライル「英雄と英雄崇拝」を読んだ
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ゲーテと同時代の人で、思考もだいたい似たような感じ
講演の文章化、英雄をネタに筆者の考えを表明するといった雰囲気
宗教による世界統一を考えてる所もある、バリバリのキリスト教徒
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ゲーテと比べ、自分の考えの為に他人を批判しててスマートじゃない
当時の思想家や歴史観が見れるという点では、資料価値はある
-Vol (09-03-04→09-03-23)
最初に借りた本は二部が入って無くて、別の本で訳を変えて二回読んだ
手塚富雄訳&大山定一訳 ゲーテ 「ファウスト第一部悲劇」を読んだ
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最初に読んだ時は、ワルプルギスの夜の悪魔大集合の様が面白かった
人物の呼び名が二つあったり、説明不足な点など困難はあったが
二回目には概要が理解出来てたし、訳に解説が多く読みやすかった
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読んだ後に色々と推測が出来る所と、悪魔の話ってのがウケたのだと思う
手塚訳は文が読みやすく、大山訳は解説が豊富でどちらも良かった
[最初の感想]
代表作とは聞いていたが、実際に読むのは始めて
「親和力」読後は、嬰児殺しのモチーフが補完されてわかりやすくなった
宗教権威の強い時に、それを超える様な話を書いた所が評価点だろうか
二部は別の作品読んで理解深めてから、改めて読みたいと思う
-Vol (09-03-23)
一部より面白くないと聞いていたが、自分は逆にこっちが面白かった
大山定一訳 ゲーテ 「ファウスト第二部悲劇」を読んだ
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一部のワルプルギスが面白かったので、お化けが更に出て楽しい
バカ皇帝をおちょくるシーンも、解説が無くてもわかる滑稽さ
メフィストも魔法で戦争したり、異国のお化けと遊んだり大活躍してる
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ふたなりホムンクルスや、トロイ戦争してみたり、どのシーンも楽しめる
納得出来ない部分もあるが、読んだ後にそれらの推測も出来て面白かった
-Vol (09-03-29)
ゲーテを読んだ影響と、中世の有名劇作品を読むのに備えて
「筑摩世界文學体系4 ギリシア・ローマ劇集」を読んだ
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話に聞いてたデウス・エクス・マキナの実例も見れたが、もの凄い唐突さ
ゴシップ満載の「蛙」など、女性週刊誌を歴史の資料にしてる様で驚いた
探偵役が実は真犯人だった「オイディプス王」など、結構型破りな話が多い
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神を称える詩のセリフ回しや、所々に見える諦めに似たセリフなど
考え方が、なんとなく同時期のインド文学に似てる気がする
[2016-06-16]世界文学大系 2 ギリシア・ローマ古典劇集。タイトルは違うが内容は同じとなる
忘れてたのもあるし、もう一度読みたかったんで借り直し。解説の解釈を無視して読むと発見もある。再調査で葛藤の作り込みに感心した作もあるし、うーんとなった作もある
当時の格言なんかも残してるのでそれも拾うつもりで。変形させたのもあり、歴史・状況を知ってるのが前提となるのはネック。神やコロスの扱いなんかも価値観と共に面白い
■ 新関良三 訳者代表 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・シラー「世界文学大系18 シラー」
桜井政隆・桜井国隆 訳 「シラー ヴィルヘルム・テル」
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Vol 1882[14-02-09](2014-04-04)
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新関良三 訳者代表 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・シラー「世界文学大系18 シラー」を読んだ
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ショーがこの人のジャンヌダルク批判してて、4年前にテル読んでたのも思い出したんでいい機会にと
ゲーテもその傾向あるが一言で言うと性善説の理想主義、この二人は18C後半の人で古典主義に入る
論文風の文章も残してるがカントとも交遊あり思想家の部分も強い、作品は地味に後世作家に影響与えてる
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前半の戯曲はご都合主義の面もあるが複雑な筋を辿り、後年は思想を反映した所や整理された流れを見せる
以下簡単に感想、作品は他にもあるが翻訳無いのもあるのでここまで主要作はだいたい読めてると思う
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「詩」手塚富雄訳
歓喜の歌と走れメロスの元ネタはこの人の詩、一番最初にひたすら喜びをうたってるのもこの人を象徴してると思う
この人の崇高さ・勇気と無謀を示してる詩もあり思想がよく反映されてる、短めで筋もあるので今でも意外に面白い
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「犯罪者」関楠生訳
人が何故犯罪に走るかを分析した簡単な物語、ああ性善説で人間信じてる人なんだなぁと言うのがコレでわかった
話自体が面白く観察も良くして思想も反映されてるので、簡単にこの人を知りたいならこれ読むのが一番てっとり早い
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「素朴文学と有情文学について」「崇高について」「世界史とは何か」桜井和市・小宮曠三・新関良三訳
論文や歴史の先生してた頃の講演の文章、他作品の批評と人間への信念と勉強を何のためにするかの三本
昔の話で読み難い所や古くなってる点もあるが今でも通じる部分はある、これもこの人の真面目さがよく出てる
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「群盗」実吉捷郎訳 弟にハメられた兄が義賊首領になるが最後は全てが片付き自らも自主する
初期作品で出世作で代表作で大ヒット作、一面的すぎるキャラや都合良すぎる所もあるが複雑で波ある話
ここでも何故犯罪に走るかや何が正しいのかなど潔白な所が見られ、波ある展開から今読んでもなかなかイケる
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「たくらみと恋」番匠谷英一訳 政略結婚を巡り翻弄される人々
この人の作品読んでるとシェークスピアを連想させる、筋を更に複雑整頓化させ展開も派生の変化した物にしてる
人物の悪意に薄い部分があり最初の王の企みが無効化してる面もあるが、これも話に流れをもたせ一筋縄でいかない
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「ドン・カルロス」北通分訳 許婚を父に奪われた王子
近親相姦を含む話になってるが前提の設定や王子と王自体の変化も含め、悲劇にしかなりえ無い話に答えを出そうとしてる
潔癖な公爵は正にこの人ならでは、都合よすぎる部分や複数巻の予定が未完で途中までの話だが上手く風呂敷を畳んでる
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「オルレアンの処女」野島正城訳 信念ある聖女ちゃんが最後はマジ天使
この人のキャラは葛藤しても答えを見出しそこが軽い部分もあるがこれは葛藤を引きずり、運命に関しての話にもなってる
死の運命を自ら知ってて平安に憧れたり親父に魔女と断罪されてしまうなど話自体も面白い、最後天使なのもこの人の作らしい
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「自由の詩人フリードリヒ・シラー」J・R・ベッヒャー 関楠生訳
終戦後のドイツでのこの人への評価文、暗部が少なく軽さはあるがこの潔白さは確かに人気出て当然とも思う
-Vol [09-06-06]
ゲーテの盟友にして、ロマン主義の主要作家という事で
桜井政隆・桜井国隆 訳 「シラー ヴィルヘルム・テル」を読んだ
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ウィリアム・テルとヴィルヘルム・テル、どっちが原語に近いんだろう
圧制に対する全体の反乱と個人的の復讐と、燃える展開
有名なリンゴ落としを、さりげなく効果的に見せたのに関心
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「人間の手で作ったものは人間の手で壊せる」のセリフが気に入った
個々人の動きから いろいろと想像も出来て、短いが面白かった
■ 鳴海四郎・市川龍一・喜志哲雄・倉橋健・小田島雄志・升本黒F 訳
ジョージ・バーナード・ショー「バーナードー・ショー名作集」
山本修二訳「シーザーとクレオパトラ」
飯島小平訳「傷心の家」
福田恆存・松原正譚「聖女ジャンヌ・ダーク」
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Vol 1879 [14-02-04](2014-03-28)
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
鳴海四郎・市川龍一・喜志哲雄・倉橋健・小田島雄志・升本黒F 訳
ジョージ・バーナード・ショー「バーナードー・ショー名作集」
+山本修二訳「シーザーとクレオパトラ」・飯島小平訳「傷心の家」+福田恆存・松原正譚「聖女ジャンヌ・ダーク」を読んだ
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ノーベル文学賞受賞者、最近もちゃんと調査したと思えぬまま批判展開した受賞者がいて政治の賞の気もする
この人も偏った極端な所が多く、序文等で延々と自分の意見を述べる他にト書きの説明が長い場合もある
他の戯曲家と同じで面白いのとそうでないのとがあるが、特徴として女性キャラが皆元気でイキイキしてる
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思想は極端だがユニークな発想をしてて所々に気の利いたセリフも多い、20世紀初頭の思想を体現している
以下簡単に各戯曲感想、今回はそれにプラスして訳の見つかった他の戯曲に関しても簡単に感想を入れていく
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「カンディダ」若い男の登場で混乱する家庭生活 1897初演
若きウェルテルの悩みみたいなんだナ、嫁さんは自分への好意は知った上で失恋も必要な儀礼として容認してる
旦那の方が苦労する事になるが最後には若い男が結果として変化する、訳あとがきにあるが演ずるの難しい嫁キャラ
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「悪魔の弟子」身代わりになった男 1897初演
孤児の女の子が可愛いい、全メロドラマの要素をぶち込んで近代風にしたとの話で主役の英雄行為もほんのいたずらが発端
結果として旧来の神父と悪魔の弟子自称の主役の立場が変わる、展開も含めこの人は宗教観は独自のものがある
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「人と超人」議論家の男がいつの間にか結婚+天国と地獄の実際 1903初演
上演があまりされないとの話だがそれも納得でやたら長い、要は中盤の夢の場面が関連持ちつつもほぼ独立した展開の為
追われるきっかけも勢いの発言に素早くツッコまれた結果、本編は理屈家がいつの間にか女の子に絡みとられてる様が面白い
夢の場面はこの人の思想面全開、地獄の方が天国に近いじゃないかという話をメインに理詰めでいき当時の最新思想に言及する
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「ピグマリオン」乞食娘を淑女に育成 1913初演
マイフェアレディ原作、裏に教育に関するこの人の思想があるが単純に面白い、成長や成功が必ずしも幸福に繋がらないのも皮肉
「なにごとも人にぬきんでようと思やあ、その道の苦労をつまねばダメさ」これも思想ありきだがそれは別でいい台詞がポロッと出てくる
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「聖女ジョウン(聖女ジャンヌ・ダーク)」国の危機を救う娘 1923初演
ノーベル賞受賞作、本筋はジャンヌの1920聖女入りを受けてのエピローグにあるとも云える あとかきにあるベスト3の序文は名作集ではカット
話自体は退屈な点もあるがよく研究して逸話を拾い解釈してる、信念がある或いは高慢ともとれるジャンヌ像でこの人の元気な女性描写が良く出てる
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「デモクラシー万歳!」王と議会の議論 1929初演
あとがきにも解決しない点が多く結局どういう事かわからん風の意見が載ってて、当時の時事ネタも含んでる筈なので解釈は難しい
最近もそういうTVショーはあるがユーモア含む政治コントとして見たら読めない事も無い、隙あらば自分の意見を入れるのがこの人らしい
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「傷心の家 イギリスの主題をロシア風に扱った幻想劇」 故郷で暴かれる本音 1920初演
結局94まで長生きしてるがこの人はチェーホフと同時代の人、これはチェーホフ意識した作品だがあっちよりも女性が元気で派手
他作でも少女含む女キャラ描写は上手いがこれも最後は若い娘が成長した結果半ボケ頑固爺さんと引っ付く、願望込みな気もする `_?
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「シーザーとクレオパトラ」ハゲ英雄と小娘の王 1898初演
最初はおどおどキャラの女王が作中で成長した結果高慢なダメ子ちゃんになる、他作でも見られるが成長が必ずしも幸福に繋がらない所に皮肉がある
英雄もおハゲで年の事を気にしてるが皆の調整しようとしたりで現実的に描かれてる、ダメ子ちゃんなんだが小悪魔的な魅力あり女性描写は本当に上手い
■ 岸田國士 「岸田國士全集7 戯曲7」
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Vol 1877[13-12-26](2014-03-20)
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
岸田國士 「岸田國士全集7 戯曲7」を読んだ
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他にも小説や評論・翻訳あるが、長かった岸田國士関連資料もこれで一区切りとする
つの丸関連で岸田國士をリスペクトしてるケラ扱ってその関連、感性に似た部分もあるのだろう
今の作と違い淡々と展開する話も多いが、どういうのが今の戯曲ベースになってるか勉強になる
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たまに変わった話もあるのが面白かった、90年程前の人で昔と今では鑑賞の仕方も変わるだろう
縁が一生無かった可能性もあるので なかなか面白い経験を積めた、以下簡単に各戯曲感想
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「速水女塾」 学校の建設とその終わり 四幕一場 1948発表
戦後の作品となり浅間山なんかにも近いと思うが表題では喜劇とある、ママ先生等も関連ある
道遠からんの校長などもあるが女の幸福は何かみたいなのが後年はテーマにあったのかも知れない
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「女人渇仰」 爺さんのパンパンへの一人語り 1949発表
本人の体験が元になってると解説にある、自分中心の考え方と一人語り系の最終到達地点とも云える
愛の冷めかけた夫婦ネタが親子の会話へと繋がる、これも在命し発展すれば別の可能性あったかも知れん
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「椎茸と雄弁」 お喋りのセールスマン 1950発表
本人の体験が元になってると解説にある、これも先と同じく話に人を引き込ませるのはぶらんこからの伝統
喋ることがロクな結果生まないのは喜劇的、これも女人渇仰と同じくこの人の最後の到達点ともいえる作品
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「道遠からん」 男女の立場逆転した異世界の尼の話 四幕 1950発表
風俗時評等の特殊な状況での喜劇の到達点、晩年の作品だがこれは特殊でまだ発展余地あったとわかる
一瞬理想的としながらその実はとするのも皮肉が効いてて面白い、世相批判的な部分がある今も通じる作品
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「カライ博士の臨終」 博士がなかなか死なない 1951発表
臨終ものは数々書いてるがなかなか死なないのは、医術の進歩とかも横に置いて読むと印象が変わるかも
そこに至るまでと最後のオチなどブラックユーモアがある、これは後年に発達した感性の様な気がする
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「雪だるまの幻想」 爺さんが行方不明のラジオドラマ 不詳1952頃発表
嫁さんに関連して書いたと別巻の解説にあったと思う、チロルの秋なんかの延長線上の最終到達点ともいえる
理想化するのは顔や歳月など、初期に持ってた芸風も最晩年まで保持してた事がよくわかる作品
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「虹色の幻想」 乙姫の秘宝を巡るシナリオ 1954発表
これが戯曲の最終作となりこの年永眠、最後の話は少女趣味と皮肉が合い混ざったこの人らしい作としなった
時間を飛ばすのは歳月等でも見られ悲劇をドライに見せてる、生きてたらまだ発展してた可能性はあると思う
■ 岸田國士 「岸田國士全集6 戯曲6」
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Vol 1875[13-12-26](14-03-13)
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
岸田國士 「岸田國士全集6 戯曲6」を読んだ
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最初の解説は当時の思想に引きずられた部分もあるが、読めるようなのも何本か存在する
この時期は初期と違がった趣があるとあり、この人も全体で読んでくと進化発展してる事がわかる
毎年発表してたのもこの巻と次巻では間が開くようになってくる、しかしまだ40-50代と若い時期
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途中に戦争挟んで政治的な活動してた事もある、それも今となれば当時の思想として客観的に見れる
[追記事項]別資料見てて気がついたが、水木しげるの幼少時代と活動時期は被るのでそれが資料となる
当時のインテリ層が水木サンの呑気な所あるおとっつあん、時代背景も昭和史や水木しげる伝で確認出来る
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最終的に64歳と早くに死亡し精神的に苦労した部分も多そう、以下簡単に各戯曲感想
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「秘密の代償」 泥棒小間使いへの勘違い 1933発表
解説どおりこれは話に流れがある、妻の疑惑からの嫉妬が話を進めこれも自分中心の考え方とも取れる
電話の場面を有効活用してる、最後にト書きが少し長めに書いてるのも心情を理解するうえでわかりやすいと思う
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「五月晴れ」 夫婦喧嘩を覗くつもりがおさまる 1933発表
覗き趣味の話や夫婦喧嘩の話は他にもあるがそれらを合わせてる、オチもそれらとは違ったものとなる
普通の話で合間のネタで挟む様なのをメインに据えてるので少し弱い所もあるが、作りは工夫してると思う
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「邪俗貧困譜」 ビンボー人の取立て 1933発表
愛が冷めかけてる或いは閉塞感のある恋人と言う部分でかんしゃく玉なんかにも近いかも、他作と比較出来る
途中に札束をばら撒くという派手な場面や、最後の希望も無くドライに終わる場面などが印象に残る
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「職業(教訓劇)」 即興劇の役者の風景 1933発表
即興劇してる場面がかなり長いがその前後も劇中にある、楽屋落ちで是名優哉なんかに近いとも思う
現実にあった事で思う所があったんだろうなとも思う、結局役者が何も考えて無かったとかも自分中心の考え方
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「空の悪魔」 飛行機が爆弾落とすラジオドラマ 不詳1933頃発表
まだ戦争前で実際の空襲を経験してる訳では無い、関東震災や前年に5・15事件が発生してる
今の受け取り方と当時では違うだろうし、以前のラジオドラマもどう取るか思案したがこれも難しい
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「沢氏の二人娘」 娘が結婚して父親が困窮する 1935発表
人間関係が難しい話で長めスパンの時間経過あるのは、後の歳月や虹色の幻想に先行してると思う
時間を思い切り飛ばせば言いのは発見だったのと思う、リスペクトしてるケラもこの手法を度々使用する
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「富士はおまけ」 愛国峠そばの茶屋のおやじの話でラジオドラマ 1935発表
ラジオドラマ台本はわかり難いのも多いが国に関連した話が多いかも、当時の視聴者層への意識や注文も感じる
愛国峠がメインで富士はおまけと言い切る女学生など、起こってる状況に対してドライな部分がよく出てる
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「けむり」 攻め込まれた海外の愛国心の話でラジオドラマ 1935頃発表
これも間接的に戦争に関する話ともとれる、舞台が外国の話でこの人の海外の知識が存分に生かされてる
戦争の話は死人が出る話も多いが、これをどう取ればいいかはやっぱり当時の状況わからず難しい
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「歳月」父親の分からない娘の話 1935発表
歳月を一気に飛ばすことを有効活用した話で、出産から成長後に父親が訪ねてくる話になってる
理想化して伏せておくのは顔なんかとも共通する、後期に至って扱うテーマに変化が出始めたことがわかる
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「風俗時評」 謎の奇病の蔓延 1936発表
世間批判的な話でこれは面白かった、一体なにが原因なのかと謎で話を最後まで引っ張る部分がある
それを巡る会話も状況を取り出しながら一本にまとめてる、原因も最後に物凄くわかり易い形で提示される
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「かへらじと」 戦争を巡る結婚の話 1943発表
移動演劇用に書かれた話でかなり時代が下って戦争中の芝居になる、まだ負けてないと思ってる時期の筈
真珠湾攻撃成功記念で作られた東宝映画以前見たが、この時代のドラマはある程度型があるのかも知れない
■ 岸田國士 「岸田國士全集5 戯曲5」
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Vol 1873[13-12-26](14-03-07)
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
岸田國士 「岸田國士全集5 戯曲5」を読んだ
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最初の解説に作者写真が載ってる、丸メガネに探検家みたいな服装でなかなか愛嬌ある
娘が岸田今日子で甥が岸田森、他にも家族は皆著名人だが時が過ぎ過ぎてわからん場合も多い
これは解説も当時のもの載ってる、柳田国男と同世代人でまだ戦争前なんでやはり時代感じさせる様な所も多い
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今この人をリスペクトしてるのがサイトのつの丸関連で扱ったケラだが、感性が近いのかもしれない
たかだか百年だが時代背景が違うので昔の人は調べるのが難しい所ある、以下簡単に各戯曲感想
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「序文」 現実のプルーストの序文を巡る会話 1931発表
これは最後に本人のコメントが抜粋されてる、掲載の度にコメントつけて気を使った所がありそう
可児君やカライ博士もあるが、この人自体他人の作品にコメントつける事にいろいろ思う所あったのだろう
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「あの星はいつ現はれるか」 間接的に断られる男 1931発表
結婚を巡る父母の自分中心の言い分など、この人の作品で自分の感じてる部分が良く出てると思う
間接的にお見合いの話ともとれてよく使われるネタ、短いけど特長のはっきりした作品
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「浅間山」 ホテル設立を目論むも上手くいかず心中 1931発表
これが評価高いと解説にある、展開は速水女塾と似た所あるが最後に死ぬ展開でウケが良いのかも
そこに至るまでの各自の思惑は牛山ホテル風、最後も観光客が淡々としてるのはドライだなと思う
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「かんしゃく玉」 嫁さんが人気の恋人の持って行きようの無い不平 1931発表
持って行きようの無い不平が溜まるとかんゃく玉を炸裂させる、愛情が冷めかけた夫婦ネタものの一つ
漠然とした不満やお互いに個人主義でドライな所は今にも通じて面白いと思う、まぁ閉塞感があるんだろう
[追記]当時の閉塞感は他資料参考にすると「早く戦争になーれ」系のノリと思う、この時期は戦争勝ってて日本は超強気
あと水木サンが恥ずかしい所みせっこした松ちゃんの親父など、この時期はお妾さんなんかも普通だった筈 阿部定事件が1936年
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「音の世界」 二人の男を巡る殺人事件 1931発表
こういう直接的に事件が起きる話ってのもこの人は珍しいと思う、そこに至るまでゴタゴタはある
これとかんしゃく玉は作者コメントが残ってて戯曲で無いと表せない感覚の領土に触れたとある、音の事だろうか
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「世帯休業」 夫婦が休業に入って間の居候がエヘンエヘンする 1932発表
愛情が冷めかけた夫婦ネタの更に先の話、一つ屋根の下で何やってるんだろうと言う部分で喜劇的
話の展開で夫婦ネタのそのさらに先まで扱ってるとも云える、そう考えるとこの人はまだ伸びしろあったんだなと
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「運を主義にまかす男」 居残りと外回りを選んだ男二人の運命 1932発表
これも作者コメントがあり現代落語の一見本とあるが、最初の解説の人みたく深読みしてる例もある
まぁ上手く話が進みすぎて喜劇だなぁとは思う、またこの当時の若い人は倦怠や閉塞を感じてたともわかる
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「顔」 船暮らし長いお婆さんの昔話 1932発表
現実と理想は違うみたいな話で道遠からんとかにも近いかも、これもこの人の普段とは少し違う感じはする
一人の会話で昔の状況まで説明していくのはぶらんことかにも近くこの人らしい、まぁドライな所はある
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「モノロオグ」 女の昔話 1932発表
昔の男の理想化ともとれるが先の顔も含めチロルの秋とかの延長線上にある話かも知れない、顔と似た所ある
一人の会話で昔の状況を説明させていくのはこれも同じ、これは最近の映画とかでもあるが題名どおりモノローグ
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「喧嘩上手」 喧嘩してお互い利益を得る話 映画台本 1932発表
まぁタイトルで想像した通りの話だし映画向けでわかりにくい所も少ないので読みやすく面白いと思う
ダイヤの入れ替えの話なんかも挟む、漫画家が主人公に選ばれてて当時の漫画家の実態がわかるのも良い
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「医術の進歩」 医者の言ってる事が違う話 1933発表
これ読んだ上でカライ博士の臨終読むと印象が違ってくると思う、多様する臨終モノの中でも特異な作品
現実にあった経験を元にしてるかもしれないが相当印象が強かったんだろうなと、ブラックな部分が強いと思う
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「クロニック・モノロゲ」 医者への不倫疑惑と殺人事件1933発表
コレは殺人はきっかけに過ぎないので特に真相はわからない、そういう所もあってもやもやと意識に残る
作者コメントからタイトルは独白される社会記事とある、これも実際の経験を元に作った作品だろうなと思う
■ 岸田國士 「岸田國士全集 4 戯曲4」
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Vol 1871 (14-02-28)[13-12-18]
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岸田國士 「岸田國士全集 4 戯曲4」を読んだ
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ケラの編集版のタイトルにもなってる作品を含むので、順番的に1から4先にして以後は順番通りに読んでいった
これは感頭の解説でこの人の履歴が紹介されてる、軍人目指してけど途中で辞めて30越してからの戯曲作家
あと牛山ホテルに関してのわかりにくいという評判、当時の時代背景と比較して読めないのも昔の作の厳しい所
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発表順に収録されてるみたいなのでコメディ作品も増えてくる、年代で飛ばすと変化の比較もしやすい
以下簡単に感想、毎回書いてるが解説に概要もつかず内容も難解なので間違ってる場合もあると思って欲しい
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「牛山ホテル」外国の日本人ホテルでの妾を巡る顛末 1929発表 五幕
これは代表作でありながらわかり難いとされる一本、方言含むセリフと文学的教養ある人が賞賛と困る評付き
セリフ通りならこれも自分中心の人物の話、最後に登場人物が前のセリフに反する行動とってるのが難解の原因と思う
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「長閑たる反目」いそうろうが図々しい 1929発表 三幕
これは中盤で人物が感情を爆発させて殴りかかる場面があるので話に大きい流れがある、長閑たる反目のタイトル通り
で最後に反省したのかなと思ったら相変わらず図々しくて追加まである、自分の事しか考えてないキャラの話は共通項
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「是名優哉」舞台中のハプニング風演劇 1929発表 一幕
チロルの秋のパロディになってる、思いの丈ぶちまけても結局は女優が自分の事だけってオチも可笑しい
こういう劇が当時あったかわからんが実験はしてると思う、今はお笑い系の劇でこういうアドリブ風に見える芝居はお馴染み
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「取引にあらず」二段仕掛けの詐欺事件 1929発表 一幕
漫画のワシズでこれと同じネタ見てああ元ネタこれかと、まぁさかのぼると実話・落語系ネタで先例はありそうな気もする
今の漫画でもネタに出来るぐらいよく出来た話だが、元ネタ有りかどうかが比較出来ないので手放しには褒め難い
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「犬は鎖に繋ぐべからず」 ご近所の裁判事件 1930発表 二幕
ケラが編集版で表題にした一作 セリフを大部分残してるとわかる、最初の家族の話と後半の裁判は繋ぎ合せた感もある
これも自分の事しか考えてないキャラの話ともとれる、それを全登場人物でやらせると自分勝手な騒乱のギャグになる
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「頼母しき救縁」見合いを巡り勝手な意見 1930発表 一幕
先にもあった見合いネタで娘が裏ではこんな事考えてますよという話、軌道と葉桜を足したといった感じ
黒い部分含むギャグになるとも思う、真面目に縁談してる男の場面と後半のギャップが印象に残るかもしれない
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「桔梗の別れ」 電車発車を巡るからかい 1930発表 5場面に分かれる
男相手にからかってたらブラック気味な結末になる話、話自体は短いが場面転換が結構多い
ヒドい話だが結末も記憶に残る、中盤の男同士の張り合いなどもギャグ的な場面を含む
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「ママ先生とその夫」 不倫を巡り先手を打たれてしまう話 1930発表 三幕
自分勝手に動いてる人間の話は当人の思い通りに展開してる場面も多いが、これは最後に裏目に出てしまう
牛山ホテルなんかと似通った部分もあるかもしれないがこっちの方が読み易いかも、途中の強気な女性の発言も印象的
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「昨今横浜異聞」 昔の恋敵の中国人が攻めてくる 1391発表 一幕
これは緊張感が常にあるので面白い、変な外国語を巡る通訳のギャグや登場人物がハゲという見た目の面白さもある
オチもこれでいいのかと思うほどに綺麗にまとまってる、外国人が出てくるネタの中でもわかりやすいとも思う
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「ここに弟あり」 兄貴が一枚上手の話 1391発表 一幕
ケラが編集版で使った作品でこれもセリフを大部分残してるとわかる、これも昨今横浜異聞と同じく緊張感がある
展開みるとバリエーションとも取れる、最後のオチの部分が変えてるがアレンジの仕方で見ていっても良いと思う
■ 岸田國士 「岸田國士全集3 戯曲3」
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Vol 1869[13-12-26] (14-02-21)
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
岸田國士 「岸田國士全集3 戯曲3」を読んだ
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これらの戯曲は解説におおまかな内容紹介付いてないんで、文をちょっと読み返して内容思い出してる
そんな訳で文書くのに時間かかるわ内容に関しても取り違えの可能性あるわと、なかなか大変な事だった
量は多い、漫画家とかでもそうだが後に大家と言われる人は仕事量がとんでもないのは特徴の一つと思う
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これは最初についてる付属が思想的だが、こういうのは時代で変わるので意味ある様で無い様な気もする
そういうのより各作の解説とか当時の評価とかつけてくれようとも思う、以下簡単に各戯曲感想
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「留守」 留守中の女中と八百屋の会話 一幕1927発表
覗き見趣味と取れるかも、噂が先行して実際に会話すると話が合わずギクシャクするといった感じ
リアリズムや観察の典型みたいな話で、そういう事への興味は百三十二番地の貸家とも共通する
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「ヂオロオグ・プランタニエ」 一人の男を巡る女性の会話 対話劇 1927発表
短めでこれも先と同じく悪く言えば覗き見趣味良く言えばリアリズムや観察の典型、状況だけ取り出したといった所
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「写真」 女中が旦那の写真を隠してて嫉妬する話 一幕 不詳1927頃発表?
緊張はあるがオチがつくので穏やかな話と云える、登場人物が軍人だがこの人の時期の戦争は日本は調子良い頃
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「動員挿話」 馬飼いが戦争に誘われて恋人が死ぬ 二幕1927発表
「動員挿話第一稿」 第一稿がオマケとして追加 1927発表
これは比較出来る点でなかなか面白いし馬に関する描写もほんの少しある、当時は戦争に馬連れてった時代
第一稿は最後のオチがあっさりしてて恋人間で揉める所がほぼそのまま、葛藤の会話みたいなのが好きなんだろう
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「傀儡の夢」 女中と書生を引っ付けようと画策する妻 五幕1927発表
この人の好きなお見合い物のバリエーションで、タイトルからみてとれるが楽しみ無い妻のお人形遊びとも取れる
他のお見合い物も結局は自分中心の場合も多い、悲劇に終わるので印象も強くなるが巻き込まれた側に冷めた部分も
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「ガンバハル氏の実験」 覗き見出来る装置の話ラジオドラマ1927発表
博士が一人で説明してる場面も多いがこれはそのまま覗き見趣味な話と云える、その傾向の戯曲はこの人多い
殺人事件の現場なんかもあるので緊張感はある、それをサラッと流してしまうのもこの人の持ってるドライな所だろう
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「空の赤きを見て」 いろいろ心配ある父親が死ぬ話 1927発表
臨終モノもカライ博士の臨終などこの人のよくやるネタ、死を前にして本音が出る所なんかが面白いんだろうなと
空の色をどう捉えるか見解が異なる場面も中盤にある、事がおきても結局皆自分中心で淡々として突き放した所がある
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「明日は天気」 海水浴にきたら雨だった 二場1928発表
夫婦がグダグタ会話してるネタもこの人はよくやる、解説付属の演出家やケラなど同一シチュで固めて掛ける場合も多い
旦那が一人でダラダラ会話してる所はぶらんこ風、この愛情が冷め始めてどうしようもない雰囲気は乾いててなかなか面白い
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「ある親子の問答」 父親の死んだ親子の会話 1928発表
まあどっちも自分中心な所があって亡霊で出てくる父親も自分中心で、事が起きても状況は似た様なもんな話
それぞれ内に葛藤みたいなのはあるが全体の印象ではドライで淡々とした印象になる、そういう盛り上げるのも好きでは無いのと思う
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「新年狂想曲」 新年を前に擬人化された年との会話 1928発表
言いたい事しか言わないのでブラックユーモア風の作りになってる、最後も勝手に仲良くなった様な雰囲気になってる
たまにこんなヘンテコな劇が出てくるのが刺激になる、登場人物が自分中心なのは普通の劇とも共通してると思う
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「迷子になった上等兵」 訓練中に恋人の家に転がり込むラジオドラマ 1928発表
状況が戦争になる周辺の出来事だなと思うが、これは結構意味がわかり難い所があった
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「隣の花」 隣の旦那と出来てる話 1928発表
状況が状況で近況感はあると思う、ただ破綻に至る訳でないので穏やかといえば穏やかとも
ケラが戯曲上演の編集の一つにこれを選んでるのも考察する所があると思う、ブラックな所もあるのかも知れない
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「感化院の太鼓」 不良息子が感化院にぶち込まれる 二場1928発表
教師も奇怪な印象で出せとあり、登場人物が皆親切なんだがわけのわからん気持ち悪さが全般に漂ってるのが良い
学校モノもママ先生や速水女塾などがあり好む題材の一つ、ドライを極端まで推し進めると不条理になるのかなと
■ 岸田國士 「岸田國士全集2 戯曲2」
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Vol 1867[13-12-26](14-02-14)
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岸田國士 「岸田國士全集2 戯曲2」を読んだ
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年末の図書館の休みに併せ一挙借り出し、戯曲は読むの楽な分類の書籍なんでまとめて読んでる
量が多いのが大変だが、やはり面白く記憶に残るのとそうでないのとに二分される
賞名になる程権威あり当時の評は少なくて後年の評は好意的中心だが、こういうのは実は困る
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いくら大家とは言え「全て傑作です」とかは流石に無く、当時と今では評価も時代の影響を受ける
そんな訳で正直にわからんのはそうと書いてるが勘弁してもらいたい、以下簡単に各戯曲感想
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「驟雨」 新婚旅行行ったら理想と違ってた話 一幕 1926発表
自分中心の登場人物ってのを共通項として読んでいってるが、これも新妻の意見は一方的
その愚痴を聞く夫婦はそういうのをある程度乗り越えた段階で客観性ある、距離感も注目点だろう
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「屋上庭園」 貧富差ある友達が借金の会話で悲しくなる話 一幕 1926発表
虚勢張ってる様と、それなりに気を使いつつ遠まわしにバイバイしてる様が悲しくなってくる
最後の嫁の「友達減ってくじゃないの」もなかなか強烈、解説にリアリズムや観察とあるが正にそれ
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「村で一番の栗の木」 故郷に帰るもだんだん嫌になってくる話 五場1926発表
最初はノリノリだがいろいろあって最後はうんざりしてく様の変化が、夫婦の会話だけで構成される
6巻解説は「今年もうんと実がなれ」の解釈を迷ってるが、戯曲は演出解釈で常に意味違ってきそう
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「賢夫人の一例」 見合い取り持ったらホントは奥さんが好きなんです話 一幕1927発表
この人お見合いネタ好きで他作にもある、表面取り繕いつつ本音出るのが面白かったんだろうなと
これは改めて見たらセリフの端々に結末へ向けての前フリもあった、これもどう解釈するかで意味合い変わる
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「温室の前」 妹がネックで結婚が通り過ぎていく話 三場 1927発表
取り様によれば近親相姦ともとれるかも知れないが、そこまで行かずとも変化を望みつつ望んでない話
妹の事を言及される場面とかは直接的で重くとれるかも、前に進まない話なのもユニークだと思う
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「遂に「知らん」文六」 パン屋文六の続きで地獄と落ちない隕石 三幕1927発表
続きあったんかとビックリした、トボけた戒名の地獄場面やオチなどブラックなユーモアに溢れてると思う
隕石落下の様子はバカ息子の回想等で全て状況説明される、この人にしては異常な緊張強いる状況でやはり特異
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「秋の対話」 秋の虫さんたちの会話 三場 1927発表
虫さんがお話する可愛いらしい話と思ったら頭おかしい女の子が出てきて、最後の唐突なオチとこれもブラック気味
知らん文六と同時期でこの時期のはなかなかキテて面白い、初期作が有名な戯曲家だがそれ以外にも面白い作はある
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「百三十二番地の貸家」 貸家のおやじが親切だけど気持ち悪い 二場1927発表
なんともいえない気持ち悪さがある、先に借りた人の様子をおやじが延々と話すが『ぶらんこ』みたく誰も引き込まれない
最後に本性が出て愚痴が出るのも後年のカライ博士の臨終とかに繋がるかもしれない、各作で関連項なんかもある
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「可児君の面会日」 先生の面会日にろくな人はこない 1927発表
これもカライ博士の臨終とかに繋がるかも知れない、会いたいのが来ると過去になんかあったりする
序文なんかにも近いと思うが、実際にこういう事がこの人の周辺にあってそれを劇にしたのかもしれない
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「落葉日記」 外国帰りの婆さんが死ぬ話 三場1927発表
カライ博士の臨終の結末と中盤がひっくり返ってる話、外国名の娘が出るので当時の人にはそれも新奇かも
アハハウフフしてる娘に大声で本読む所とかは笑わせる所かも、外語は音楽扱いと解説にありそういう戯曲家とわかる
■ 岸田國士 「岸田國士全集 1 戯曲1」
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Vol 1865(14-02-07)[13-12-18]
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岸田國士 「岸田國士全集 1 戯曲1」を読んだ
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本来は扱う予定は無かったが、雑記でつの丸から派生しナイロン100℃も紹介しての流れ
ケラがこの人の戯曲作の編集版を上演してる、この人自体は大正期の戯曲家で賞名にもなってる
シェークスピアから、名戯曲作家とはいえ全ては傑作で無いとわかってるのでそのつもりで読む
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この人自体わからない戯曲と言われ、実際記憶に残らない作品もあるが印象深い作品も数点ある
以下簡単に感想、これは解説に概要もつかず内容も難解なので間違ってる場合もあると思って欲しい
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「古い玩具」国際結婚するも上手くいかず旦那と上手くいってない昔の恋人と憐憫する
1923年33歳の処女戯曲、当時の風潮から新感覚派と言われ当時としては文体が新鮮だったらしい
勝手な男って感想だが評では同情的と、個人主義や海外ネタも受けたのかもしれん、当時の背景把握しにくい
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「チロルの秋」行きずりの男にスキスキ言われる 1924年発表
解説では女学生趣味・別の戯曲では作家本人が女の玩具になる男の話と書いてる、都合のいい男
これは一幕で代表作の一つ、この人の戯曲は短く状況のみのも多くそこらでケラも編集しやすかったのかなと
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「軌道」駅で悲しむ女に声かけようとしたらからかわれる 1925年発表一幕
これも一幕で無言劇、当時の無言劇等の扱いがどうかは不明だが早い段階で作風の模索にかかってる感じ
登場人物が自分の事しか考えてないってのは共通項としてあると思う、最後に立つ酔っ払いは一工夫とも取れる
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「命を弄ぶ男ふたり」自殺志願者がゆずりっこして遊ぶ 1925年発表 一幕
これは巻頭に上演時の写真が載ってるが結構記憶に残って面白かった、死ぬ気ないだろ本当はというノリ
深刻そうな状況だが実際はコントみたいなもん話で流れもある、後に喜劇でも名を成す作家の本領が出てる
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「灯ともし頃」母親に嫌われてると思ってる兄弟の戯れ 1925年発表 一幕
上の作品と状況的に似てるがこれは子供が真剣に悩んでるが、横から見てると落ちる所に落ちるとはわかる
これも話に流れがあるんで結構記憶に残った、昔の児童向けの映画なんかはこんなノリだろうなと思う
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「ぶらんこ」旦那が夢の話してるうちに嫁さんも引き込まれてく 1925年発表 一幕
最初は嫁さんが現実的な事言ってるんだが、上記どおり引き込まれてくのが面白くてこれは結構好き
チロルの秋巡る序文解説でセンチメンタルとあるがそれもわかる、最後は自分の事しか考えてない同僚のオチつき
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「紙風船」上手くいってない夫婦が紙風船と子供で機嫌よくなる 1925年発表 一幕
最後が綺麗に収まってるのでいい感じだが、行程を見るとお互いにすれ違ってる感がいろいろと出てる
途中に挟まれるバス亭の話が序文解説にもある通り特徴ある、共通項として自分の事しか考えてない男女関係
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「パン屋文六の思案」 バカ息子の宗教談義につきあってるうちに隕石落下の噂 1926年発表 二幕
ケラが次回作でこれの編集版上演しようというのがよくわかった、噂とはいえ世界滅亡ネタで最近の作品みたい
バカの宗教談義や滅亡を巡るみっともない騒動など面白い場面も多く、当時は不明だが印象に残る一作
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「葉桜」見合い進めるおかんの意志優先 1926年発表 一幕
これが登場人物が自分の事しか考えてないって共通項がよく出てて発見に繋がった一作、お見合いシチュの他作品も
最初は親切そうにしてるが、後半になると図々しいさが微笑ましいレベルの本音が現れ出すのが面白い
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「ゼンマイの戯れ(映画脚本)」新発明で苦労して成功するも報われない 1926年発表
20世紀前半の映画脚本なんで、時間経過でゼンマイが手を巻くなどの仕掛けはあるが今やろうとすると工夫いる
深読み解釈なんかも出来ると思うが、話自体は映画として見たら面白いかは難しい所で文学よりの人なんだなとは思う
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「恋愛恐怖症」 付き合ってみたらヒドイ女だった 1926年発表 二幕
上手く言ってない恋愛もテーマとしてよく使われる、どっちに感情移入して読むかで感想も変わるだろう
以上の戯曲は全て昔風の文体で描かれてる所もあり、最後の解説では各版ごとのバージョン違い等が載ってる
■ 「チェーホフ全集14 戯曲III 小説・補遺・手帳日記」
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Vol 1863[14-01-11](14-01-31)
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
「チェーホフ全集14 戯曲III 小説・補遺・手帳日記」を読んだ
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訳の出てるチェーホフの戯曲はこれでだいたいカバー出来た、他にもロシア語向けのだじゃれ中心の戯曲等もあるらしい
そんなに興味が強い訳でもない他人の日記なんてと思ったが、セリフだけ先に考えてたりと創作がいかにされるかで面白い
セリフなのか本人の日記なのかわからん所もあるが、ギャグ台本のネタなんかもあったりと暗い戯曲だけの人でもなさそう
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扱ってるつの丸絡みのケラがこの人上演しようと研究してる最中だが、履歴や散分した資料も含め編集しがいのある戯曲家と思う
小説も読んだが途中で切れてたりと完成してないのが中心、以下戯曲の簡単な感想 有名どころなんで読んだ甲斐はあったと思う
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「プラノートフ」浮気してたら最後に撃ち殺される
大学生の頃の超初期作品、ダラダラと長いばっかりで手馴れてなく退屈な作品だがもう浮気の話してたりと性癖は既に出てる
正妻の嫁さんキャラが妙に可愛く生き生きしてる、それに対してメインの自分以外の人間バカにした態度の主役などここらも後期に繋がる
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「街道筋」飲み屋の殺人未遂事件
「気が滅入る!何て淋しいんだ!なぁみんな俺に同情してくれよ!」のセリフが全てを象徴してる、この人の劇キャラの基本姿勢はほぼこれ
まぁウンザリするが現実の人間をよく捉えてるという点では良いんだろう、初期の作と思うがこれは作中で事件も起こってるんだなと
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「タチーヤ・レーピナ」厳粛な教会の厄介な乱入者
嫉妬に狂った女が「みんな毒をのめばいいのよ」で毒飲んで「救けて!救けてください」となって、神父がウンザリ見てるこっちもウンザリする
そこに至るまでもこの人お得意の延々とグチの続く話で短いながら特長が良く出てると思う、最後は捧げた人に適当にやってください的にオチる
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「公判の前夜」人妻を薬やるといって落そうとする
出す薬も南京虫が噛むからそれの薬と色気も無いが、キスを迫り旦那が来たと解った途端に医者に戻る場面が可笑しい
この人自体も医者でモテモテだったがこんな妄想して喜んでた所あるんだろなと、こういうのもっと発表したら評価変わってたと思う
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「タバコの害について(準備塙)」タバコの害についての原型
ボーナストラックとも取れて変更点なんかもわかる様になってる、この段階では嫁の愚痴よりも起こった事の描写に重点置いてる感じ
■ 神西清・池田健太郎・原卓也訳 アントン・チェーホフ
「チェーホフ全集12 戯曲II」
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Vol 1861 (14-01-24)[14-01-11]
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
神西清・池田健太郎・原卓也訳 アントン・チェーホフ
「チェーホフ全集12 戯曲II」を読んだ
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チェーホフといえばでお馴染みの戯曲が揃ってる、全体では合わない作家だがこれらの何点かは面白い
時代背景として共産主義になる前、資料からこの後インテリが遂に切れて暴力に訴えての革命を実行する
そんな訳で転換期の作品となり、昔の演劇は政治目的の人も多かったらしいのでそこらでウケたんだろうなと
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どの作品もそうだが全体に暗い、そんな中後期作品は一応の区切りはつけ明るく幕切れてる場合もある
以下各作の簡単な感想、先に短編の小説読んだ時はどうなるかと思ったが共通点は持ちつつも発展はしてる
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「イワーノフ」浮気バレて自殺する
冷めた愛情や金の話なんかもあるが陰気で自分勝手な所のある登場人物、最後に何も考えず自殺するのもその加減
年下の女の子にはモテモテでこういうのが昔は格好いいと思われてたんだろう、作者自身モテまくって浮気してたらしい
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「かもめ」他人の才能に嫉妬羨望送るバカが成功したら自殺したり駄目だったりする
才能の話で面白かった「才能のないくせに野心ばかりある人にゃ、ほんものの天才をこきおろすほかに道はないからね」とか強烈
で才能ある人は才能を病気みたく考えてて上記の野心だけのキャラは成功すると才能無いんで自殺、突き放した視点で今にも通じる
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「ワーニャ伯父さん」後家に皆がチンポ元気になるがどっかいって淡々と生活は続く
浮気の話とかこの人大好き、現状にグチグチと文句絶えないなどこの人の人物描写代表してるキャラも出てくる
別項と比べ最後に自殺せず、娘が生きてたら良い事もある話してオチつくので見かけは綺麗な話になってる
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「三人姉妹」三人姉妹の淡々とした生活
軍人がやってくるなど事件は起きてるが全体の感想としては何も起きてないと感じる、何も起きないはこの人の評としては正しい
永遠に日常が続くサザエさんを陰気にしたらチェーホフになるんだろうと思う、まぁ毒を含むので見てて退屈では無いだろう
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「桜の園」昔は良かった連呼してたら思い出の場所が消えてむしろすっきりする
喜劇扱いになるが終盤の作品となる、陰気でグチの多いこの人の作品も終盤に至ると一定の解決を見出す様になってくる
そんな訳でこれは意外と後味良く面白いがこの人の中ではそれは喜劇となるらしい、これは日本で人気高いが馴染みある桜出るからだろう
あと追記で文句言う奴に「まるで中学の二年生みたい!」と突っ込む所がある、当時からあったのね中二病しかも相手が27のキャラと痛い
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「森の主」ワーニャ伯父さん原型最後は自殺
これを喜劇で出せばたしかにコケるとは思う、娘が結婚決まって幸せになる方に重点置かれ話もそこをメイン気味に展開する
ところがワーニャ伯父さん相当のキャラが途中で自殺するので終始厭な雰囲気となる、自殺者は周囲まで不幸にすると言う事
■ 神西清・池田健太郎・原卓也訳 アントン・チェーホフ
「チェーホフ全集11小説1897-1903・戯曲I」
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Vol 1859[14-01-11](14-01-17)
サイトの雑記で戯曲家中島かずき脚本のキルラキル扱って、その関連からのセレクト
神西清・池田健太郎・原卓也訳 アントン・チェーホフ
「チェーホフ全集11小説1897-1903・戯曲I」を読んだ
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戯曲が目当てで小説は読む必要無かったが、せっかくなんでこの巻収録分は読んだ
戯曲全部読んだ状態で感想まとめて書いてるが、小説も戯曲もだいたいテーマは一緒
自分以外みんなバカと思ってるバカが昔は良かった・退屈だ・死にたい連呼して最後はくたばる
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はっきりいって合わないが帝政時代の昔の人なんで当時はこれが新しかった、今では微妙
戯曲に関しては簡単に各解説つける、この巻に収録分は短い作品中心となるが有名なのも
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「白鳥の歌」爺役者が昔は良かった連呼して去っていく
各有名戯曲が各部に挿入されそれが話と関連してる、才能に対しての嫉妬はかもめなどでも
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「熊」ケンカしてる地主が最終的に引っ付く
笑劇とある様にまあ無茶ある展開、この人の話で救われるパターンはこの展開で落ちる場合は多い
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「プロポーズ」喧嘩ふっかけたと思ったらプロポーズだった
これも笑劇で上のと似たような話、この人の好きな展開では人妻と引っ付きたいなんてのも割りとある
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「心ならずも悲劇の主に」グチグチ文句言ってたら御使い頼まれる
タバコの害もそうだが愚痴書くときはノリノリ、被害者意識の強い奴が登場人物に多く自滅していくパターン
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「独立記念祭」披露宴で皆がグヂグチ文句言う
これも笑劇扱いとなる、この人の中では内面と外面がズレた状態での言動が笑いの琴糸に触れるのだろう
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「タバコの害について」 講演で家内の文句を言うもバレる
これは結構有名な作で役者一人の演説形式になる、後に初稿も読んだがこれは更に愚痴分を特化させてる
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