Vol 2053(2015-01-06)からVol 2076(2015-03-31)まで
怪奇恋愛作戦 [#12[END] 鬼神村と七人の生贄・後編]監督=ケラリーノ・サンドロヴィッチ/脚本=ケラリーノ・サンドロヴィッチ・小峯裕之
.
芸術寄りの舞台の人の作なので、今作に関しては扱うかどうか事前に相当に悩んで扱い出してからも普段以上にいろいろ気を使う所が多く大変だった
以前も書いた様に世代や興味が全然違う人で過去調べた事の確認の為に見てる部分もあり、視聴理由はイヌちゃん50%書籍扱う為25%確認の為25%
良かった点もあったが悪かった点もあったと云う結論に至ってしまう、ただ現状のケラや演劇・TV業界がどこまでを上限としてるかは十分に測る事は出来た
.
前回書いた様に芸術作品は見る側も覚悟いる、今から書く事はぼかして書くし裏読みし過ぎの妄想で合ってたとしてもケラも否定する内容なんで無視してくれてもいい
今回の問題は村人も含む全員が退避すれば解決する、それも含め今このタイミングで唐突に政治のつぶやきするケラと絡めると何が背後にあるか見えてくるものもある
鬼と云う単語は外来で 過去の侵略者を想像させる単語が一部地域で妖怪の呼称として使われた事もある、少し昔の戦争でも鬼になぞらえたプロパガンダが使われてる
今回のありきたりにも近い話を傑作と提出し賛否を呼ぶと覚悟してる背景は、ケラのわかりやすい事しないの前提や演劇自体で隠喩が良く使われる事も含め考える必要ある
.
物語の分析として同じ内容が繰り返されてる事とそこで頻出する話こそが本来のテーマとする考えはあり、過去の神話等でもその傾向を見出す事は出来る
そこでロッキーと似てる話にも繋がるがこれは漫画等にも当てはまると思う、そういう話は全盛期だけ見れば充分と思うし歴史にもその時期の物しか残らないとも思う
ケラは自身の話を作品の中に盛り込む傾向を自覚し使用もしている、それらも含め今回定義された問題とその結末を考えるとケラ自身の問題と繋がる部分もある筈
***
総括、[ケラに関しては有名になる前の岸田戯曲賞受賞時の選評が時期的にも選考委員的にも信頼出来る] 今回もそこでの長所短所は引き継がれていた
個人的に良かった点として現在のドラマでよく見られる誇張の多いギャグ演出が廃されてる所は挙げたい、役者の技量もあるがこれは標準化して欲しいと思ってる
そしてその事とも関連しイヌちゃん筆頭にケラと付き合いの長い役者は全員が良い仕事が出来てた事も挙げておく、標準化ではここがネックになるとも思う
.
この枠で以前放送されたアオイホノオが凄く面白かった事もあり 今回は一般ドラマを感想で今後扱う可能性も考慮したテストも兼ねてて良い経験を積めた
感想書く過程の中で浦沢義雄とその周辺を再チェックして改めて才能に気づけた事も大きい、同時に関連資料の調査で凄いと思える作品を多数読めた事も良かった
前述の通り苦労も普段以上だったので今後も扱う気持ちは今は薄いが、そこの部分を無視出来る別の舞台の人の作品ならまた扱ってみたいとも思え成果は大きかった
http://www.hakusuisha.co.jp/news/n12273.html
[2015-12-22追記]
http://news.walkerplus.com/article/54497/image298857.htmlによると第一話視聴率は初回1.9%。同枠アオイホノオは平均2.1%。
放送前のケラのPの意見に関する呟きから深夜は平均3%が成功ライン。成功か否かは各自判断。受賞等は今作は無し
怪奇恋愛作戦 [#11 鬼神村と七人の生贄・前編]監督=ケラリーノ・サンドロヴィッチ/脚本=ケラリーノ・サンドロヴィッチ・小峯裕之
小峯裕之は80年代産まれの若手で舞台含む映像サークルで活動、以後TV・映画等にも進出「世にも奇妙な〜」の他今作同Pの太鼓持ちの達人にも参加
.
一見すると衝撃展開に思えるが範囲を特撮等にまで広げるとよくある話となる、最近だと先に挙げたループ展開含むあの娘なんかで若い人にもお馴染み
それ以前にも当然あり面白い所で仮面ライダーブラック(87)終盤の「ライダー死す」 この当時で既に池ポチャ、ガイムでもやったが今じゃもう生存確定の定番展開
死亡後復活で神になった聖人の話も現実にあるが、今だと「その時不思議な事が起こった」はただのギャグでループ物も定番化しよくあるネタとなりつつある
.
イヌコの首がすっ飛んだ!・たまきが死んだ!トオルも死んだ!今作の真っ二つの死に因むとよく死んで復活するウルトラ兄弟がギロチン系攻撃を得意としてるのが興味深い
今回は焦点のズレた会話のギャグが多い、不条理系ギャグは脳科学で分析されてる所もあり「大きな矛盾の中の小さな矛盾」わかりやすく云うと「突っ込むトコそこかヨ!」
レギュラー全滅!円盤は鬼神だった! 面白い駐在の動きはレオのブニョの様、アクマニア星人回監督のカルト映画地獄の様に死後に無間地獄化する展開なんてのもある
.
ケラの芝居でも全滅する話・最初から死んでた話・時間移動する話・死人が見てる話等があり、後者の二本で00年代初頭にケラは賞を受賞している
再チェックしたシュシュトリアン松尾スズキ回で生死観念はあいまい、手持ち資料がシュシュトリアンしかなくアレだが浦沢義雄作は物体が喋ったりと生死観はぼんやりしてる
他脚本家他ケラが嫌う子役使用に驚いた、先の受賞後ケラは受賞無く限界迎えつつあるのかと感じる所もあり今作は妥協か新境地開眼に至るかの難しい局面でもある
***
老婆役/中村メイコは80歳キャリア78年の大ベテラン、参加した作品も数多く吉行淳之介との恋など逸話も多い黎明期の吹き替えの他新しめでパラソルヘンべえの声なども
女将役/高橋ひとみは寺山修司の天井桟敷出身ケラ作含むTV・映画多数でも活動し特撮だとスケバン刑事一作目ラスボス海槌 麗巳役・コスモス映画のムサシ母役等
.
駐在役/諏訪太郎はバロウズ翻訳した人の息子なんて意外な面もあるがTV・映画等で活動、特撮作でも平成ライダーやウルトラなど準レギュラー含めお馴染み
植木職人役/鈴木浩介・おでん屋役/オクイシュージ・番頭役/山本龍二は共に青年座出身 前者二人は退団しタレント活動も特にオクイシュージは過去めめ冠番組ナレーター
上女中役/安澤千草はケラ劇団所属で舞台中心・下女中役/播田美保は90年代後半からの活動が確認され角川妖怪大戦争など映画への参加が目立つ
.
木こり・医師役/田鍋謙一郎・木こり・看護婦役/六角慎司は共にケラ作品にも過去参加、一般作他特撮で前者はギンガマン・後者はオーズ・NEXTでゲスト有り
仮面の男役/草野伸介は新堀和男の事務所所属で近作特撮出演履歴からスタントの人ぽい、店の男役/ボブ鈴木は劇団出身映画中心の他コスモスでゲスト
スミレ役/小森茅愛は子役実存主義カミュの血縁セインさんが敵のゼロにも、槍を投げる村人役/アヴちゃん(女王蜂)は今作OPボーカル女王蜂は09より活動
.
村人役/嘉菜多・旅館従業員役/佐野元哉は共に今作過去回でも参加、良く出来たドラマならそこにも意味はあるだろうが今作では単に使いまわしな気もする
怪奇恋愛作戦 [#10 乙女☆純情奇譚・後編]監督=濱谷晃一/脚本=田中眞一
ケラ呟きで思い出したが過去に客席・キャストがヒソヒソ話でケラだけが自信ある怪作が上演された事ある、今作はもちろんそんな事無くキャストも自慢する面白さ
前回挙げた たけしの「みんなーやってるか」もたけしは自信あったがあまりに周囲から悪く言われ自信喪失、今は小さい声で自慢する話が過去CSの解説番組であった
それ踏まえて「監督・ばんざい!」見ると似た傾向でありながら改良され評価受ける結果になったりと面白い点ある、見た時期もあるがたけし映画は00年代後半のが好き
.
前回より継承でわかりやすさを嫌うケラ回と区別つく作り、気になった点も前回と同じだが良かった点として怪物造形や麻生久美子の綺麗なコケぶりは挙げとく
次回が80年前今回は70年前と今までと異なり時間観念が明確に出されてる、しかし同時に今まで遭遇した異常な現象を人物たちが忘れてる様な点にも目がいった
トオルちゃんそっくりの恋人に理由をつけるなら・また過去回や次作出来含め、今作で遭遇した異常現象は戦争で国全体が異常化する過去にも発生したのではないか
.
今作に関しては最初に書いた様に比較対象をノーベル賞作品にして自分のハードルは高く設定してる、現状だとまだ納得出来てない所はあるが単体なら問題ない面白さ
以前に挙げた宇宙大作戦もそうだが優れた作品はその時代の観念を吹き飛ばして時代を先に進める所はあると思う、今の価値観は絶対で無く芸術家はそれに縛られない
実力持ちながら安全策に終始してる創作者見てると歯がゆい所はあるが上のたけしみたく壊れる寸前までイケとも言い難い、芸術家は凡人と違う才能を持つ分 業が深い
.
今作の問題定義では夢も希望も叶わぬまま老いを迎えた女性の未来と異常を前に何も出来ない警察への批判はあると思う、共に現代社会の問題や事件とも関連する
無い夢を与えてごまかす方法も非情な現実を突きつけたまま放置する方法も解決策としては安易で単純すぎる、最終回に向けてどう落とすのか興味深い所はある
現実の脅威も連想させる特撮作ではケラと同じ音楽も関連する川内康範作品の敵が思い浮かぶ、また東宝作の怪獣の出自も現実の問題と繋がってる部分ある
.
仮に今作過去でもこれと同様の異常現象が発生したとして、その際に明確な解決を出来なかった事が後の戦争へと発展したとするならば興味深い点は出てくる
国の異常の前に凶兆が発生するという迷信が昔あり公的な記録書に見られる、過去の反省で無く過去を乗り越える新たな考えを出せないと過去や狂気に縛られる
これも思想的な事だが歴史は繰り返しているという話はある、幾つかそのループを断ち切るべき考えも出て来ているが過去に学ぶは考えとして正しいか疑問はある
***
住職役/ミッキー・カーチスは以前もガロ出演時に扱ってる芸歴57年、有名監督含む一般作多数の他に特撮でのゲストもあり本作と似た不思議コメディのポワトリンでもゲスト
霧島家使用人役/木戸優歩は新人・幼少期の霞役/工藤美岬は子役、子役に関しては過去のケラエッセイに記述があるが快く思っておらずケラ作では出ない可能性高い
.
全然関係無いがこの番組絡みでシュシュトリアン再チェックしてたら池田成志ゲスト回もあり驚き、特撮・アニメでもお馴染みだが演劇の人でケラ・イヌちゃん先輩でも若々しい
更に興味深い所で円谷回で大怪獣バトル等に先立ち赤いゴモラが登場してる点もある、CSでブースカ見てるので興味深いし必殺攻撃の形もレオ兄弟連想させる
怪奇恋愛作戦 [#9 乙女☆純情奇譚・前編]監督=濱谷晃一/脚本=田中眞一
脚本は前回の共同脚本の人、濱谷晃一はTV東京深夜ドラマでP・監督・脚本をこなす立場で異色作が多くケラに近い立ち位置ともいえる
録画してたトッキュウジャーを全話見たが今作に近い不条理的な単発回もあり脚本に大和屋暁、デジモンなど不思議コメディの浦沢義雄と一緒の参加作もある
うちのサイトなら「ジャスタウェイの馬主だヨ」でも紹介出来る、大和屋&浦沢参加アニメ作で忘れられないのは突き抜けた所の多い異色アニメのカブトボーグ
.
他監督は#1を基準にする筈でそれが無難だったケラにも問題はあるが、間延びした所も感じられケラ監督分以外は一話完結方式でも良かったんじゃと思う所ある
今回はゲストもTVの監督らしく少なめで内容と共にレギュラーに多く焦点を当てた話、デタラメな場面も多用するクマなどで関連性を持たせてる部分があった
月から食べ物に変わる場面は昔の映画も連想させる、アニメなどで前衛的に思える演出も昔の映画で使われててそこでの評価は古典的扱いだったりと興味深い
.
前回の松尾スズキ出演にちなみ手元にゲストで出てたシュシュトリアンならあるので何話かチェックしてみたがやはり面白い、バブル期はこれらがヒット作
シュシュトリアンは東映作ながら掟破りの円谷キャラ登場もある、また前回から思い出したがぱいぱいはスキャンダルの特殊経緯経ていぱねまにバトンタッチ
マイノリティに近いケラの到達点が20年前のマジョリティである東映ヒット作に近くなるのも面白い、ケラ作品は演出も含め正統派な部分も含まれてると思う
.
イヌちゃんは若々しい女性店主 昔から変わらず年齢不詳な所がある、ケラ担当回だと警察は役立たずだが今回は本来の事件とズレた形だが機能している
監督は過去に野生爆弾とも仕事してる、今作はたけしの「みんなーやってるか」の様なボケだけの展開になったらと怖れてたがケラはツッコミやリアクションも入れる
先に見た舞台の演出も以前に述べた放送大学講義の作と比較するとマトモで、ケラの東宝娯楽作からの影響や自分がサブカルかわからない発言等も参考になる
***
草壁 静子 役/木野花は新感線のフラワー先生 以前のギンガ出演時に扱ってなかったが芸歴41年誇るベテラン 演出もする舞台メインの他TV等の一般作でもよく見るお方
霧島 霞 役/真野恵里菜は23歳 元ハロプロメンバーで女優としての活動歴は7年、一般作他 実写パトレイバーの野明やフォーゼのなでしこなど特撮作でもお馴染み
強盗犯 役/叶雅貴はTVや映画で活動しスタント的な仕事もこなす・霧島辰雄 役/西村真もTV・映画の他舞台・霧島トミ 役/高瀬媛子はCMやドラマ中心に活動
スタートレックのMr.スポック役のレナード・ニモイが亡くなられてる、日本でSTはそれほどメジャーでは無いが世界では影響力大きい作品
怪奇恋愛作戦 [#8 悪魔ブイヨン・後編] 監督=ケラリーノ・サンドロヴィッチ/脚本=ケラリーノ・サンドロヴィッチ・田中眞一
.
今回はマペットに近いキャラとTVからの正義の使者が登場してるが、これも浦沢義雄脚本作では先行しネムリンやてれもんじゃ・カミタマンなど中期不思議コメディを連想させる
ここらの作品は現状で見るのが難しい作品群だが、てれもんじゃが不思議コメディ枠で無く多彩なゲストを使いケラも夢中で見てた記述あるスケバン刑事前番組なのは興味深い
これ系統で忘れられないのはトトメス#12、この回のマペットのナイルの悪魔の声はチュウ兵衛の千葉茂で目玉おやじの田の中勇が役者でゲストと四期鬼太郎を先取りしたタッグ
.
音楽をコメディ調にしてないだけで今回は笑える場面多々、作中指摘もある男を匿う教師とシリーズ全体で関係持たせた件と今回の話内で関係性ずらした件が同居する
正義に関してはSTでも艦隊の誓いという形で存在するが大抵破られる、ここが米と日の価値観の違いが発揮されジェンウェイの日本の一部での愛称は強引さから悪魔艦長
役者死亡による交代は日本ではライオン丸のタイガージョーなど、先のてれもんじゃも打ち切り喰らってるがスキャンダルより内容面が原因となる場合も多い
.
TNGの放送を観直してると普通のエピソードでも発見あり今作とも絡めて面白かったのが#38のホテル・ロイヤルの謎、不条理劇とホログラム話が混在する初期の少し古い型の話
直球で副長が狂いかける#147やQのいたずらの#94等もあるが、不条理劇も原因が明確だとわかりやすくなる事がわかり映画のマトリックスなんかも不条理劇の延長にあると納得
今回のノーベル賞調査でも超難解な作品はあったがそこで使われる手法は部分的に日日日も使ってる、ケラがわかりやすさを避ける様に単純化は含む意味を狭めてしまう所もある
.
イヌちゃんがアーン、アナログな呪いは普段から可笑しいたまきさん延長だが操られた人物はSTでもよくあり似た傾向の鏡面世界なども普段と違うキャラを見せる
悪魔の話はTOSでも見られTNGでのSTII流用同系統話など古さも見せるが海外では人気も高い、DS9終盤の向こうの価値観が反映された善悪選ばれし者の話なども
布に関しては前話で指摘した十字軍とも関連して聖骸布も思わせる、今回は原因示してるが冷静に考えると話内で関連性無い秘密道具と共にデタラメと捻っている
***
ガス検診の男 役/みのすけはイヌちゃんと同じく健康立ち上げより参加する最古参メンバー、インディーズ時代の筋少参加の他ケラエッセイでもよく扱われる
そば屋 役/清水宏はコメディアンとしての面も持ちケラの舞台・時効警察にも参加、メダロットの「合意と見てよろしいですね」のミスターうるちなどの声優業も
記者 役/猪俣三四郎(旧・猪岐英人)・大家の声役/植木夏十は共にケラの劇団所属前者は05年からの活動 後者はケラ映画作他ゲゲゲの女房TV版ゲスト等
面影の客A 役/高木珠里は劇団宝船に所属し劇団中心に活動 ケラや新感線の舞台に参加・面影の客C 役/藻田留理子はケラと関連する舞台から活動、ケラ映画に参加
面影の客B 役/粕谷吉洋は平田オリザ門下から出発、ケラ映画やいのうえでのり舞台に参加・受付嬢 役/菊池明明はケラ劇団所属10年からの劇団員で参加作はまだ少なめ
バスの車掌 役/宇野祥平はケラ他映画に多数参加 無印ギンガの巡査、ケバブ屋 役/Abedin(アベディン・モハメッド)は元お笑いコンビ、現在は俳優でトリックのジャーミー君等
アナウンサー 役/斉藤一也(テレビ東京)・アナウンサー 役/白谷小百合(テレビ東京)・アナウンサー 役/嘉菜多は#6にも参加
怪奇恋愛作戦 [#7 悪魔ブイヨン・前編] 監督=ケラリーノ・サンドロヴィッチ/脚本=ケラリーノ・サンドロヴィッチ・田中眞一
田中眞一は海外で学んだTV業界中心脚本家で受賞歴あり、08年のショートフィルム脚本が最古でケラ参加時効警察でのプロデューサ捕・ショートフィルム監督経験等も
.
***
扱う機会を失うのでイヌちゃんが唯一人間役演じた「シャーマンキング」、原作未見だがアニメ版全話視聴 ハガレン一期・大江戸ロケットの水島精二監督作
イヌちゃんのまん太は立ち位置的には後半は居残り話に絡まないキャラだが、ほぼ毎回コントがあり更に予告も毎回イヌちゃんと興味深い所がある
初回は演技を思考錯誤している・共に一回の筈だが予告での可愛い系の声の使用とナゴムなのにアイアンメイデンに触れている等も注目すべき点
ささみさん副監督の動画でアニメ初参加作品でもある、内容自体に関してはまとまり無い点もあるが後の作者のガロへの協力等デザインは全般で見もの
.
更に現実でのシャーマンに触れる、つの丸がモンゴルの扱いを結局どうするか示せなかったので来期書籍感想は戦争資料と一緒にモンゴル資料も放出予定
日本でシャーマンと云うとイタコやユタなどがあるがこれは古今東西 世界中で見られる、モンゴルは中華の侵略政策で過去にラマ教が一旦広まっている
この際モンゴル古来のシャーマニズムは隅に追いやられてる、更にその後の中華への抵抗の為のソ連協力による社会主義化で今度はラマ教が隅に追いやられる
.
90年代の資本主義化で現状は再びラマ教も復活している、モンゴルは厳しい気候環境の為上にある様に占いを信じる傾向は強くゲル移動も占いで決める
ラマ教以前は天を信じる思想もありシャーマニズムもこれ由来、土地に根付いた宗教観は簡単に消え去る物では無くキリスト圏の黒い聖母信仰も参考になる
ここ最近のモンゴルを扱ったドキュメンタリーからラマ教の坊主と云われる人を見たがやってる事はシャーマニズムに近く納得、芸能と巫女も関連は深い
ttp://webaction.jp/webcomic/umanari/
***
.
ブイヨンと云う単語から連想される人物に、第一次十字軍の指導者の一人で九偉人・エルサレム聖墓守護者となったゴドフロワ・ド・ブイヨンが存在する
演劇は思想とも関連しプロパガンダに使用される場合もある、十字軍遠征時の教皇の演説は演劇的であったとされ今も狂信者のメディア悪用がある
古来日本でも宗教は王権によって管理されたと言い宗教と権力には繋がりが存在、今作で公的な権力にイヌちゃんが終始疑いを向けてるのも興味深い
.
日本の特撮番組で戦闘員が顔出しの作は限られる、番組タイトル及び世間での評判・作中劇演出等を考慮しバラエティ番組内の特撮パロディ作品の線が強い
たまきさんの部屋の小道具他今回はディテールが凝っている、同時に最初のガラクタ販売・ガラクタへの賛美・見栄晴重視とイヌちゃんの性格も統一されている
スイッチを使ったギャグはケラ舞台作にも存在、他キャラ登場でたまきさんの劇団の演出傾向もわかるがケラは映画業界の舞台役者偏見を書籍で述べてる
.
マキバオーでもマンキンでもポケモンでも無くスラムダンク そして劇中セリフで出る単語もゆでたまご、めめも過去エッセイでつの丸では無くスラムダンクを挙げている
W13巻も発売されたが当日売上順位は前巻とほぼ変わらず現状維持のみ、応援したくとも本陣に勢いが無いと鈍りがちになる今の状態をつの丸はよく考えた方がいい
今回は魂について触れられた 解釈差はあるが魂等は否定されてる部分もある、また年食い回でたまきさんが動物という本質を見極めた点から昆虫という単語も注意点
.
***
九十九 一人役/森岡龍は27歳 キャリア11年 ケラ作品には映画で出演 以後一般作に参加する他 映画監督としての受賞歴も持つ
悪魔ブイヨン(声)役/ピエール瀧は御存じ電気グルーヴ、ケラとはナゴムの前身人生からで健康にも参加 今は俳優としての受賞歴多数
監督役/ANI(スチャダラパー)は88年から活動のヒップホップグループの一員 ナゴムには参加してないがナゴムから受けた影響は強い
腹話術芸人役/松尾スズキは大人計画主催者にして演劇・映画・文芸などで多数の受賞歴と共に高い評価 シュシュトリアンでのゲストもあり
謎の店主役/伊藤ヨタロウは本職は音楽家 現ナゴム共同経営者の鈴木慶一のムーンライダーズとも関連深く ケラ他の舞台にも役者で参加
見栄晴役/見栄晴は48歳キャリア33年 萩本欽一門下で役者・タレントの活動の他 うち的には競馬ファンで一口馬主会社社長の履歴も注目点
.
マリエ役/林田真理は芸歴15年13年に池田成志と同時に紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞 TV・映画・舞台で活動し特撮ではガロ1期とココリコ怪奇にゲストで出てる
チーフ助監督役/八十田勇一は劇団そとばこまち出身 本作ゲストであるマギーのコントユニットにも出演、セカンド助監督役/森田甘露はモテキ準レギュラーとある
怪奇恋愛作戦 [#6 闇夜の少年・後編] 監督=白石和彌/脚本=関谷崇
.
日本で吸血鬼モノと云えば岸田森の「血を吸うシリーズ」を忘れる訳にはいかない、親の因果が子に祟りの日本の作品らしい要素がある
戦争絡みの資料調査から魔女狩りも調べてるが国の持つ歴史・思想的な背景も作品に反映される、海外での吸血鬼は信仰も要素に含まれる
日本の演劇の歴史から考察すると我が子の為に狂い生き血・人肉をすする様になった鬼婆もいる、今話も狂気に付かれた人間の話とも取れる
.
狂気は転移する、吸血願望も牢屋の少年も妄想で最後の吸血も単なる殺人として捉えるならば母の狂気が子に及び殺人から逃亡したとも取れる
印象的に使われた血のり、サスケにもエトリ忍法があるが加工が面倒で日本で流通してないだけで食物としての血は存在し牛馬も本来は捨てる所が無い
企画意図のおばさんの負のオーラが怪奇現象を呼び寄せるを基準とするなら、今回異常な教師に惚れられた事とも絡み少年達も狂人の線は強くなる
.
今回はアウェーに近い状況なので酷評は気にする必要は無いと思う、ナゴムギャル達は当時マナーの悪さで周囲と軋轢を繰り広げてる
ナゴムギャルの功罪に関してはケラも認める証言があり、後のおべっか使う人間への嫌悪や昔の演劇関係者は身内が多い事の観察にも繋がる
イヌちゃんの「身内で褒め合うのは嘘っぽい・気持ちが悪いと思われる」主旨呟きも納得、ケラ中心に演劇・映画統合勢力も作れそうだがファンは対立するかも
.
笑えない場面もあったが大倉孝二が血を抜かれ過ぎたあげく放置される場面は笑いが止まらなかった、最後の語り手に手順踏んで抱き着く所も面白い
#6と前半戦終了にして運命の話に及ぶのも興味深い、またジョジョの話になるがあれも運命の話はありまた避けられない悲劇の運命の話は演劇とも絡む
前回に続き照明の使い方の他 終盤の倒れる二人や最後のカウンターに並ぶイヌちゃん達と画面作りも良い、映像に意味持たせる映画の伝統的な技術
***
用務員役/松岡依都美は文学座所属で今話監督の凶悪にも出演してる・面影の客役/嘉菜多は新人
怪奇恋愛作戦 [#5 闇夜の少年・前編] 監督=白石和彌/脚本=関谷崇 今回はケラとは異なる映画の世界の監督が担当する事となる
関谷崇はまとまった資料は無く同一人物かは不明だが03から13年の映画・ドラマの脚本が検索に引っかかり、助監督としての活動記録もある
白石和彌は40歳 一般作が国際的評価を受けたピンク映画の監督の門下で経験を積み、同じく日本映画界の評価が高い監督の元で助監督
共同脚本も務める監督としての活動は07年からで、13年の「凶悪」が映画業界で6本の賞を受賞した若手の中でも評価が高い監督となる
.
上の山本寛は私の優しくない先輩で賞を一本受賞 ケラは映画での受賞は無いが演劇での受賞歴は多数となり、今回演劇重鎮VS映画新星の直接対決
元々映画志望のケラだが映画の学校でも講師の考えと対立しその事は舞台活動の動機の一つとなっている、妥協するくらいなら映画はしないのがケラ
演劇業界でも三谷幸喜や松尾スズキなど映画業界で評価を受ける人はいる、逆に演劇では高い評価ながら映画の受賞歴の少ない蜷川幸雄なども
.
わざとらしさが無いコメディ場面など一般ドラマを基準とするとかなり良い、役者も今回は「いつまでもお綺麗ですね」を通用させる上手い使い方をしてる
荻野目慶子の年相応の醜さと美貌からの美しさが混在する場面の他、たまきさんの大根役者・仲村トオルの怪奇知識に疎い等の設定も活きる見せ方
イヌちゃんはゴスロリ これも見た目の他にも金目当てや自信ある所などの笑いにも繋げてる、怪奇場面も含む異常な状況を現実的に見せていく手腕
.
戦争系の資料調査から西欧人は日本と比べ血への抵抗感は少ない様、相次ぐ戦乱の歴史や狩猟民族起源から屠殺が日常的だった事が理由
農耕民の日本人は血を怖れる所はあると思う、銀匙でも屠殺への抵抗や具体的な描写はなるべく避けられつの丸も処分の問題にはほとんど触れていない
西洋圏は宗教観から吸血より不死の命で天国に永遠に行けない事の方を怖れてるかも、不死のディオは天国を目指し息子は終わりが無い終わりを与える
***
神楽 ミナ役/荻野目慶子は50歳キャリア36年、荻野目洋子の姉で深作欣二との関わりも深い一般作ほか特撮では実相時映画Qの江戸川由利子役がある
.
我孫子役/森田ガンツは劇団猫のホテル創設メンバーとあり白塗りの暗黒舞踏もこなす様、ケラが過去参加した時効警察2期#2でのゲスト経験があり
神楽 育朗役/松井健太は新人に近く声でぱんきす!なども・リポーター役/植田萌子はTV東京のレポーター・若い女性役/土屋由季は12年の映画が一本
被害者役の女役/相馬絵美はモデル出身・生徒A役/栗原シュナは三池崇史の映画など・面影の客役/佐野元哉はVシネ等・ミナ幼少期役/庄子愛華は子役
怪奇恋愛作戦 [#4 妖怪年食い・後編]監督・脚本= ケラリーノ・サンドロヴィッチ
.
妖怪という語が意味するものは時代により変わり、現代はキャラクターだが過去は発生する現象を示し 柳田國男の妖怪名彙も意味合いは変る
眠山の写真が戦前のものとすると、井上円了など合理主義的なオカルト否定と先の柳田など思想的な対立の時代背景も念頭に入れる必要はある
戯曲家は神の問題を扱う場合もあるが、#1の人工的に人を越えた物の作成と共に興味深い所で今回の歳食いも妖怪かはともかく神では無い
演劇の手法として神の出現で全てを収める手はありわかりやすくいうと黄門の印籠、その手法をとる場合は結でなく過程に注目する必要はある
.
今回は老化は役者へのメイクの定番的手法だが、その事から前回役者を変えた事が人間まで変わる内容に合わせた表現だとわかる
また今回は予定通りに事が運ばない事をギャグとして使っていて 褒め言葉として「グダグタやん」、年がいなくときめくたまきさんは今回も面白い
若かえったタバサ関連は再びケラが音楽活動してる事にも繋がる、備考として有頂天全盛期Mr.ナゴムとしてのケラCDは返品の山を抱えた
.
ケラの年齢と内容に関連し老いもテーマにはあると思う、老齢を良しとするショーの戯曲に対しチャペックが逆の意見を出した戯曲がある
作家は作品で語る場合もあり、長谷川ガンダム→かないみかで高松信司のX→∀→UCなど見る人が見ると内容以上の意味を見いだせる
音楽家にも余計な発言を避け音楽だけ見て欲しい人は存在し、マイケル・ジャクソンなんかはある時期から発言を控える様になってた筈
***
医者役/Mark、Ricardo T David・Ridges、中年のおっさん役/吉増裕士はケラの劇団所属 ユニットを持ち作演出もこなす
怪奇恋愛作戦 [#3 妖怪年食い・前編]監督・脚本= ケラリーノ・サンドロヴィッチ
.
神と妖怪の問題を扱ったが元々演劇はこの神に捧げる為の儀式としての起源も持つ、今の特撮の仮面も遡ると古典芸能の仮面へと行きつく
世界の神事でも仮面は重要な意味を持つ、そして不条理系の演劇をなす人は言葉の裏に深い意味や象徴を持たせる場合もあり解読は簡単では無い
ケラは分かり易い事はしないのが普通、今回の一見分かり易いパロディも裏がある・あるいは無意識に表面化した別の意味があると考えた方が良い
.
今回は初見時ゲラケラ笑う所多くて面白かった 特にたまきさんと大倉孝二出てる所は全部良い、混乱するタクシー内等映像も上手く出来てる
今回は演出面でのホラー度も少し強め、作品内での幅広さは近作ではゾーン等だが今作同系列で遡ると宇宙人も攻めてくる10-4・10-10など
イヌちゃんが元アイドルの芝居でもやったがケラ作詞の歌もやってくれると信じてた、これも浦沢義雄脚本作の大龍宮城等を連想させる
.
イヌ たれでございます、分かり易いネタは避けようとは思ったがこれはうちのサイトで扱わねばなるまい よく漏らしたとなればアレが頭に浮かぶ
馬の年齢の人間換算だと天下のサラブレッド3歳馬は12歳となる、つの丸も今作は視聴しててマキバオーファンならばもう見るしかない
ケラがナゴムギャル達の元アイドルだった事や今の年齢でも衰えてない所から考えると、年取って丸くなる描写も意味深いもんがある
.
一言主神や山本五郎左衛門・アマビエ・捕まって名乗る系など自ら名乗る妖怪はかなりいる、また低級のコックリさんが大げさに名乗る場合等も
タクシーとお化けの話もよくあるものだがこれも遡ると江戸の資料には既にある、江戸頃のお化けは大抵が狐などの動物でここも一致する
今回は年齢の変化で人物が変わる部分もありそこで混乱する場面もあったが、お化けの登場する特撮パート怪奇演出など褒められる所は多かった
.
今作の役に割り当てられた境遇や求められる演技から見て、お世辞で覆われた役者への媚びた所ある賛美では無く真の演技力が試されてるともとれる
イヌちゃんにしてもポケモン等での犬山イヌコでは無い、これは役を選び日常でもキャラを作り常に同じ演技しか出来ない日本の似非スターへの抵抗ともいえる
故に役者も最高の人々が集められている、たまきさんへの評価も「いつまでもお美しいですね」では無く「ババァ無理すんな」が賛辞としては最高の物となるかも
***
タバサ役/成海璃子は22歳キャリア18年、子役・モデルを経て女優活動に入り各種賞を受賞し高い評価を得る 角川妖怪大戦争の主役の姉等
女医役/毬谷友子は54歳キャリア35年、宝塚娘役出身 親族全員が演劇関係者で各種賞を受賞しこの人も高い評価 ケラ作品への参加は今回初
峰役/萩原聖人は43歳キャリア28年、一般作への参加多数でこの人も同じく各種賞を受賞する高名な役者 雀士の面も持ちカイジの声でもお馴染み
老ミドリ役/銀粉蝶は62歳キャリア34年、劇団ブリキの自発団の結成者の一人としてアングラ分野で活躍 一般作参加も多くいぱねまでゲストもあり
老タバサ役/久松夕子は81歳キャリアは55年ぐらい、青年座の女優だがTV創世記から吹き替えで活動でけろっこデメタン 一般作多数の中近作でもW
水沼役/入江雅人は51歳キャリア28年、ウッチャンナンチャンや出川らと劇団を結成 解散後も役者として活動し一般作多数 ディケイドの鎌田なども
ミドリ役/中山絵梨奈は19歳モデル活動してた時期も入れるとキャリア7年、近作ではウィザードのメデューサの2役や関東のみ放送水木ドラマのゲスト
タクシー客の女子大生役/小園茉奈は08年のケラの劇団のオーディションに合格し10年劇団員に昇格、舞台での活動が中心となる
老婆(タクシー客)役/羽場睦子は69歳キャリア47年、舞台中心でネット上でのデータは少ないが人気の劇団での活動が多い役者とある
モンド・ブーのメンバー役/桐原真奈は舞台での活動多く、宮川朝美は最近の人で乗馬免許持ち、武井麻妃はレポーター仕事なども
怪奇恋愛作戦 [#2 21世紀のフランケンシュタイン 後編]監督・脚本= ケラリーノ・サンドロヴィッチ
.
今週は21日から放送大学で「舞台芸術への招待」が放送される、キルラキル放映時に見たのと同内容と思うが演劇初心者にもってこいの講義
演劇だけで無くダンスやミュージカル・古典の変遷や鑑賞のヒント、更には時代に名を残した作品も部分的に映像で紹介され衝撃を受けられる
見所はやっぱりダンスと演劇の所 ダンスは海外は足で日本は手、また最新で評価されてるチェーホフ劇も出るのでケラ演出との比較も出来る
.
EDのアニメについて先週から考えて九重版コメットさんOPを思い出した、人形アニメもある他主題歌は寺山修司とこれも演劇と関連性がある
惜しくも亡くなられた大塚周夫が出演していた快獣ブースカもOPはアニメ、これらは原点を辿ると外国産の奥様は魔女等に行きつくかもしれない
ケラの下地は60年代等の作品にも行きつくと思うので、下地からこの人を分析しようとする場合そこらの作品を辿ってくと理解もしやすいのかも
.
前回も含め細部で分かり易いパロディ・ネタはあるがそれを感想で拾うのも狙い過ぎなのでうちではあえて外す、特撮悪魔くんの話とかは個人的にNGワード
それはともかく今回も2回目以降でそういう事かと気づく場面多かった、特に演出面で初見時ケラがこんな事する筈無いと思った部分での発見が多かった
あらすじであえて外した映像のギャグやかもめんたるへのイヌちゃんの冷めた対応など、凄く遠回しな形でわかり易すぎ茶番的な現在のバラエティ番組批判がある
.
同様にこれはないわと思ったわかりやすすぎる場面もTVドラマで定番的に使われる演出のパロディっぽい、具体的に云うとギャグの説明含む台詞の入浴場面
特撮面に関してのキッチュな感じは前回述べた浦沢義雄脚本作に近い、特に名前を呼び合う所や無理ある回想は近作のゴーカイのカーレン回を連想
更に見直しで戦慄したのは博士の実験部 何と何を入れ替えてるかの部分でTVで絶対やったらアカンネタにも触れてる、また公的な権力への批判なんかもある
.
後に触れるが演劇の人は政治的な部分等で際どいネタを扱う事も多く、それも直接的な形で無く間接的にして後の解説等で気づく形にしてるものもある
内面と精神の関連に関しては脳科学等の書籍が参考になる、基本的に精神は身体に引きずられる事や身体の反応が精神に影響する事がわかる
今回は余裕あったからわかったが前話の天丼とカツ丼の問題に関してもこれはパイプではないで有名な絵画の話を連想させ、難しい内容も含む
***
全裸じいさん役/ジジ・ぶぅは58歳キャリアは履歴から見て35年ぐらいWAHAHA本舗所属、パンシャーヌやゾーン・実写画太郎作と今作に近い映像作品でゲスト
ラーメン屋店主/役飯田孝男はリューケンドーの毒虫博士・人造人間4役/広沢俊はスタントの人でパワレンやティガ・人造人間5役/影山大輝はデータ見つからず
怪奇恋愛作戦 [#1 21世紀のフランケンシュタイン 前編]監督・脚本= ケラリーノ・サンドロヴィッチ
.
#1で今回は多め 、最初に書くと今作に関してはケラの実績や事前の資料調査も踏まえ自分の中のハードルは恐ろしく高くなってる
以前も書いたが見た事の無いモノを見たいというのが自分が映像作品見る動機の一つだが、今回はそこでの期待は高い
自分も含めだが事前に予防線張るケラの発言は心理学の「セルフ・ハンディキャッピング」に該当する、怖い部分はかなり多い
.
OPの変形の人形アニメに近い手法はジュウレンの泥人形のバンクを思い出した、バブル期は一時的に流行としてあったとは思う
同様にEDのファンシー系のアニメもケラ旗揚げのバブル期感じさせる、VSシリーズ時期にSDのゴジラのグッズが出てたので印象が強い
90年代全盛のSDガンダム系列もこの流れであるが鳥山明から変形と起源もわかってる、現状ではSDのバランスは多岐に渡る
.
本編 数回見直したが詳しく拾っていくと会話に妙が出てる台詞も多い、演劇では状況は正しくても会話が一切成立していない劇も存在
初見時はここらも意識せず見れるので問題ないが、見直しで納得したのが仲村トオルの長回し部 ここは二つの会話が同時に展開している
またボケだけにならずツッコミもある所も見やすい要因と思う、カメラ位置で気になった点も少しあったがここは解釈の違いで問題無い
.
ライダーで散々と思わされた文字のギャグはケラでも使うのかと複雑な所はある、また冒頭のかもめんたるはやりすぎな感も少しあった
語り手が最後まで話せないギャグはモンティパイソンやタモリの世にも奇妙〜等でも見た感じはする、英国ドラマは特殊な所あるがそれに近くなるかも
また戯曲等を見た段階でケラに近い映像作品かもと思うのは浦沢義雄脚本作、東映もバブル期は不思議コメディ等特殊に近い作品を多数作ってる
.
なるべく公正に見たいとは思ってるがイヌちゃん出てる所に関しては無理、どう見ても贔屓が入ってベタ褒めになってしまう 今回も声出して笑ってしまった
舞台の人の作品という事もあって役者の技量で面白さが左右する所も多くなると思う、トボけた台詞をあのトボけた声でやられるのは面白すぎる
次回以降は文量は減らすがまずは問題無い仕上がりで一安心、これから更にぶっとんだ展開になるであろう所で期待と恐怖が入り混じってる
***
怪人役/赤堀雅秋は43歳キャリア21年 劇団THE SHAMPOO HATの主催者で役者・戯曲家も兼業し岸田戯曲賞受賞者 ケラ作品には多数参加
廻博士役/小澤征悦は40歳キャリア16年 小澤征爾の息子でケラ作品への参加は今回初となる NHKの大河ドラマの他 実写剣心の伊藤博文など
情報屋役/マギーは42歳キャリア22年、舞台から活動し現在は役者・タレント・脚本家 ケラ作品に多数参加 脚本で実写版ハットリくん・こち亀・ぬ〜べ〜など
オタク役/加藤賢崇は53歳キャリア30年ぐらい ナゴム時代からケラと活動し音楽活動・役者・文筆などをこなす、トランスフォーマーのワスピーダーなんかも
宝石店妻役/長田奈麻は48歳キャリア23年 ケラの劇団所属で健康時代より参加しナイロンの他大人計画でも振付も担当する
冬の上司役/廣川三憲は53歳キャリア20年 ケラの劇団所属で最高齢の役者となる ケラの舞台の他に別劇団での客演なども
OL役/水野小論は33歳キャリア9年 ケラの劇団所属でまだ若手に近くケラの舞台への参加も数本 関智一のラジオ番組のアシスタント経験あり
.
バーテン役/小村裕次郎は池谷のぶえと共に劇団・演劇弁当猫ニャーの旗揚げメンバー ケラ作品には映画作品に参加
人造人間役1/千太郎は大阪NSC17期出身西麻布ヒルズの芸人・太った女役/星野園美は単発でおジャ魔女どれみ等の声優仕事・魚屋役/菊川浩二は一般作ゲスト
人造人間役2/Vero武田は単発作品でのゲスト・人造人間役3/一之瀬ワタルはフォーゼの筋肉部キャプテン・不動産屋役/村上航は一般作や舞台など
宝石店店主役/原金太郎は舞台出身でケラ作品参加経験あり・星野役/碓井将大はゴーオンの緑・竜太役/磯崎竜一は筋肉系の役者・OL役/嘉菜多は舞台等
森下役/川原一馬はディケイド版のレンゲル及びフォーゼのアリエス/会社員役/佐野元哉はヴェッカーD-02のゲスト等・若い女役/若菜シエルはモデル出身
つの丸扱ってる関連から15年1月からケラのドラマを扱うが、今週はその為の前準備
.
まずは1/4放送されたパン屋文六の思案、キルラキルで乃音役の新谷真弓も出てたが個性的な活躍されてた
.
全体の構成に深い繋がりが無いのは前作と同じだが、演劇ではあえて関係性を持たせない作品も高い評価となるのでこれは問題無い
文六で楽しみにしてた地獄の省略など作品単体で見ると良いのもあれば悪いのもあるが、みのすけ主演の作品はだいたい良い仕上がり
居残っての食事部など必要性がわからない所もあったが、長い語りになると舞台が回ったり幕間をダンスで一転させる等は良かった
.
後は衣装なんかも話どおり良く合ってた、今作は中島かずきや池田成志・イヌちゃんも褒めてた筈の芝居でケラ作品見る試金石ともなる
***
そして今週から放送の怪奇恋愛作戦のキャストメモ、ケラ旗揚げは80年代頃で内容と共に40〜50代がメイン客層と思える
消崎夏美役/麻生久美子は36歳キャリア20年 ケラ作品では時効警察と罪とか罰とかなどがある TV東京形では初出演
揺木秋子役/坂井真紀は44歳キャリア23年 ケラ作品ではわが闇やシャープさん〜等 新感線の芝居などにも出演している
華本冬役/緒川たまきは43歳キャリア22年 ケラの嫁さんで09年結婚 07年以後のケラ作品では常連的に出演
三階堂登役/仲村トオルは49歳キャリア30年 ケラ作品では黴菌やグッド・バイ等に出演 自分の中ではあぶない刑事のトオル
.
悲別役/大倉孝二は40歳キャリア20年 ケラの舞台中心に活動後00年代頃から一般作多数に出演 へうげものの古田織部なども
眠山役/山西惇は52歳キャリア約15年 他劇団を経た後10年代頃からケラの舞台に参加 SNKのゲームのビリー・カーンなども
萌香役/今野鮎莉は17歳キャリア2年 キョウリュウジャーのピンクがデビュー ケラ作品の参加も今回初で子役に近いとも云える
巡査A役/岩崎う大(かもめんたる)は36歳 東京NSC出身の芸人でキャリア15年 ケラ作品には参加してるがドラマは今回初
語りべ役/池谷のぶえは43歳キャリア21年演劇弁当猫ニャー主催者で看板女優 ケラ作品は罪とか罰とか・時効警察・ナイスエイジ等
.
唄子役/犬山イヌコは49歳キャリア30年、マキバオー・ニャースでお馴染みだが実はケラの劇団の看板女優で大功労者の凄い経歴
.
うちのサイトで扱う理由の50%はイヌちゃん、ケラ人脈で集められたキャストで一般作に参加してる人多数と見知った顔も多い筈