Vol 3270(2017-11-10)
11/3大阪市で開催されたおおさかホビーフェス+ガンプラEXPOに行って来たので、そこで見聞きした事や考えた事の話
-
紙工作で金マーカーを使う必要が出てクレオスのサイト見たら告知あり、条件的にもあったので予定開けて行く事にした
どういうイベントなのかと言うと、ホビー関係の会社が集まって新商品を展示するイベント。要は新製品の展示会
場所は大阪中心部で大阪城にも近いマイドームおおさか。自分は自転車でいける。情報無かったが駐輪所も増設
.
別の用事を済まし開館九時を少し過ぎたぐらいに到着。朝でも好調な客入り。入場は二階からでパンフを渡された
狭くも無く広くも無い。大きいホールと形容するのが正しい会場。エリア毎に区切り、各メーカーが商品を展示している
会場に入って目立つのが大きいスペースでショーケース展示もあるコトブキヤ。大半のメーカーはテーブル上に直接展示
事前にイベントと物販も確認していたので、先に確認しとこうとしたが、混んでいる間は3Fから1Fと少しわかり難い
入場制限で列も出来ていたので、諦めて展示を先に見る事にした。後半も常に2Fから1Fと手間な所はあった
今回はパンフレット貰う事も目当てにしていたので事前に準備。メーカー側の準備もあるが欲しいパンフはしっかり確保
-
目立つ所から回るでしょうでコトブキヤ。きゅーぽっしゅとヘキサギアの体験会もしてたが、展示と共に賑わって好評だった
新製品も含む展示も派手。自分は実物の実際や大きさはどのくらいかの確認も兼ねて見ていて、その役目は十分果たせる
後のトークショーとも絡むが、メーカー側も告知用の画像と実物は同じ物でも雰囲気が違うので、直接見て貰いたいみたい
披露でパンフを用意できているかもチェックポイント。その点でもブキヤは抜かりない。良いカタログをしっかり確保した
-
後は順番で見て行く。ここも後述のトークショーと被るが、興味ないジャンルや知らなかったメーカーを知る機会にもなる
模型のイベントだがそれ以外のホビーも出店。中央でどんと商品を並べている紙工作キット会社のさんけいも目立っていた
自分で言うのもアレだがうちの紙工作はショボイ。だが製品出してるメーカーがやると、どんな凄い物が出来るかの見本
充実したカタログも配布。リアルな情景模型や小物・ジブリの建物の再現など、お高いがそれだけの価値あり参考になる
.
いつも使っているガイアカラーやハセガワ・ウェーブ・クレオス・セメダイン・プラッツなんかの工具会社も出店している
サイトで紹介ないが、ガイアが仏からマーカー輸入してたのは知らず発見。上記マーカー買う以前に知っておきたかった
ハセガワは模型も出店していたがメカトロヴィーゴのサイズも発見。上記で商品案内と店舗の箱だけでは確認できない
ウェーブは新製品の体験が出来る。他にも製品は知っていてもメーカー名を知らない会社が沢山あり、試験可も多かった
-
そこでクレオス。直前にガンマカをエアブラシみたいに使える新製品が発表されていて、もしやと思えばちゃんと試験可能
自分は懐疑から入って、商品自体もまだテスト段階と言う所で注意は居るが、他の人が使っている所の一部始終は見た
マーカーを開封する所からスタート。ノックしてインクを出してから装着。装着具は試作品ではまだ安定性が悪いみたい
困った事に出が悪い。マーカーが古いタイプだと更に出が悪いみたいで、その上専用ペン先装着も前提にあるみたい
.
隣のブースだと上手く機能していたが、隠蔽の強いメタリック系使ってたのも考慮。また常に穂先を度々ノックの必要あり
コンプレッサーを使う事も前提にしているみたい。作例も展示していたが技量的な面や、メタリック系中心なのも確認点
現状だとまだ試作段階だし、商品としての実用性以上にロマンもある物で良いんだが、ちょっと考えさせる内容だった
-
上記通りで知らないジャンル・メーカーを中心に全て見回って行った。こんな商品出していたのかと気になったメーカー
.
まずビーバーコポレーション。ブースには外人さんもいたが、自分は初めて聞いた海外ミリタリー商品の輸入メーカー
千円台クラスでSDの可愛らしい戦車を出していて、これは良いじゃないかと。事後にサイト確認したんだが凄く見難い
でも確認してモンモデルのワールド・ウォー・トゥーンズ。でもこれもメーカーのサイトが見難くて、面白いのに勿体ない
.
続いてピットロード。ここも普段はミリタリー物を出しているメーカー。ガルパンのデフォルメ人形付き戦車を出している
自分は基本的に可愛い奴が良いので注目する。後のトークショーとも関係するが、ガルパンはミリ系の視野広げたなあと
更に株式会社国際貿易。ミニカーの会社なんだが土産・アミューズメント用の商品も作っていて、これが凄く良い
なんとチョロQと同じプルバックカー。だが内容は自衛隊系と渋くそれでいて可愛い。ぬいぐるみもあってこりゃ凄いやと
.
取扱い幅が広くて鉄道模型やラジコンなんかも扱っている。実際に動かして紹介する試験ブースもあってここも目を引く
ニュースなんかでも話題のドローンラジコン。こういうのは流石に実働場面は目にし難くので、実際はこんなのかと感心
更にはメーカー曰く所の正式とされるRCカー。滑る様にスライド移動していくドリフトが出来て、これも面白い動きと驚いた
タミヤも新製品で三輪バイクのラジコンだしていて、これも傾き走行がえらくカッコよくて、興味なかったジャンルだが面白い
タミヤに関してはミニ四駆も人形付けたり、ラッカー塗料の塗装サンプル出したり、体験も増やしたりと展示も流石な内容
.
他にもパンフのカタログが充実の童友社・本業は鉄道模型と再確認のトミーテックなど実物付きで知らない会社沢山見れた
本来ならメモとるべきだが、そこまでとは思ったんで小物が可愛いスタジオユーワなど、パンフあると記憶再生材料にもなる
二階の展示を見終えて一階に移動する。来年はインテックス大阪で開催らしく、会場が微妙に狭いのはネックになっている
-
一階は物販とイベントステージ。物販に関しては上記で限定品はあるがブース自体が狭くてそれほど量がある物でもない
一階にはバンダイのブースがある。広く場所を取った上で、バンダイも大手らしく気合いの入った展示と宣伝をしている
ただガンプラExpoちらしのみとパンフが弱い。タミヤはパンフが充実して、商品を一覧で見比べるカタログは欲しいよなと
上記のビーバーコポレーションもそうだが、物が良いのに宣伝で損している所は勿体ない。パンフ充実だけでも宣伝になる
パンフと言う点で充実していたのが上記タミヤ・ブキヤ・さんけい。他にもセメダインもやたら豪華なパンフで有難味があった
.
バンダイはショーケース内でのガンプラ展示はもちろんだが、先のお披露目で話題になったドラえもんがありそっちに目が良く
大きさがどのくらいはネット上の写真だと分かり難いんでここらも良い。ランナーの他、自由に触れる様にもなってここらも感心
ただ後のガンプラExpoもそうだが現状での目玉キットがガンプラは少なく展示も少なく、SWや食玩の展示の方にも目がいった
-
ここからはイベント。見るもの無ければ最悪イベントだけ見れば良いかなとも思っていたんで、自分の興味ある内容になってる
会場が狭いはネック。試しにで見たイベントはモニターはあるが立って見たり、人の数で息苦しくなったりと二回目から工夫した
上記で一時は会場の外に出て、もうこのまま帰っちまおうかと思ったぐらいだったんだが、ちゃんと残って見て良かった内容
-
まずはオオゴシトモエのエアブラシ講座。模型やってる人だと入門書等で知ってると思うが、自分はオオゴシトモエは初めて
エアブラシは一時は購入も考えてたんだが迷ってた点も多い。今回はメンテの実際なんかにも触れていて正直な内容だった
持ち手をワリバシにビニールテープで目玉クリップつけたのが便利の話は、エアブラシに限らず普通の塗装でも応用出来そう
-
続いてヘキサギア企画者の商品講座。前述で空間が広くて良く見えて、空気もよどまない前列の席で見たので長時間も楽
企画してるのは普通のおじさんと若い兄ちゃんの二人組。元はコトブキヤ大阪店の店員らしく関西的な発想なのねと
知ってると思うけどコトブキヤの商品は良い意味で馬鹿らしくて、今回の紹介品もハッチが開いて載せられますとロマンある
手前で見たので大きさも確認できる。ジョイントを使て他の商品とも合わせられるのが売りで、ギミックも実演だとわかりやすい
.
巻きと勘違いしたみたいで結果的に手際が良くなり、質疑応答らも充分に時間を取りつつ、興味ある回答引き出せる良い質問
ヘキサギアと他の区分は何かでターゲット層の意識がわかる。開発者も難度を試し試し上げながら、ユーザーを育てている
ネット上の制作物なんかも参考にしているみたいで、ヘキサギアは高難度のブロック玩具にも対応できるユーザー向け
バンダイの過去類似例で武者番長なんてのがあった。これはアイデアは良かったが短命で、そこで比較すると工夫がある
.
出す方も二種セットは売れ残るんじゃないかや、価格はどこまで上げれるかや、本当に買ってくれるのかなど心配はあるみたい
そこから発展の質問で要塞や合体メカが欲しいという要望。企画者もそういうのは好きみたいだが、まずは実績を上げてからとなる
-
続いて川口名人トークショー。これも模型する人なら誰でも知ってるプラモ京四郎の川口名人。ただ自分は初めて見る
モデラーとしての川口名人全盛期は前述通りかなり昔で、自分も作例は数える程しか見れてないが、ポリシーは中々面白い人
自分は初心者向けの川口名人の本で、人に見せる事を意識した提示や、その人の環境に合った配慮に感心した所ある
内容的には新製品のPG1/60エクシア企画者との紹介になる。企画者は若い人で鉄血なんかに参加していた人
.
どういうコンセプトで作っているのかは商品だけではわからなくて、雑誌等もチェックしてとなるとハードルも高くなってくる
どういう工夫をしているかという点では、LEDの配置で光が全身に流れる様にしたなど、商品開発逸話で面白い所は多い
バンダイの商品開発は技術先行型みたい。こういう技術があるので何か出来ますかで商品が上がって来てPGはその極地
.
後述と関係するが、企画者のリアルにしたくてLEDのギミックを付けたとか、川口名人の提示は自分はちょっと思う所あった
-
ここで話を飛ばす。ちょうどガンプラEXPOも少し離れた梅田ロフトで開催され、こっちの方もついでに見に行っている
会場の広さ問題もあって以前ほど展示に力は入れていないが物販はある。こっちはガンプラのみの展示会と言った所
展示はガンプラ大会優勝者の作例展示・ジオラマ二点・ガンダムアニメの設定画・有名人の作例・1/1ヘッド展示など
リアル武者系の優勝品は感心したし、ジオラマも綿使用は真似出来ると思ったし、青さん絡みの落合福嗣の作例もあった
それなのに何故か自分の中で来る物が無くて、商品買おうと思っていた予定もキャンセルし、迷いながら帰り道に着いた
-
ここでまた川口名人トークショーの話に戻す。ガンプラの作り方の幅の話で趣味を長持ちさせるのは何かという話題があった
川口名人自体もPG組むなら素組で済ます話や、プライベートでは自社製品以外も多ジャンルにローテションさせ組んでる話
川口名人のこだわりの部分で、自分の思っている所が出てしまった様に、これ系の趣味でのこだわりは長所短所の部分ある
.
上記帰り道に、どうも自分は今はあまりガンプラに興味ないんじゃないか、趣味全般とそれを混同している事に気付いた
今回の展示にしても興味を持った範囲が知らないジャンルや、今やっている事に応用できそうな新しい所に集中していた
一貫性や自己像が保持されなくなるので、自分の気持ちであっても気付くのは難しい時あるけど、気付くとなるほどそうかと
.
長く続けるにはあまりこだわりを持つ必要は無いと目が開いた。これは他の趣味全般・作品・作家にも当てはまる
川口名人自体もガンプラや自社製品に忠誠誓ってない。そもそもがミリタリー系から入った人なんで一貫した考えとも思う
一点集中だと飽きるのは道理で、上のガルパンにしても戦車から女の子と経由した事で見識やユーザー幅が広がっている
興味が他に移ったとしても、その結果幅が広がったり、そこから応用が利くので、結果的には長期の得にもなるんだなと
.
バンダイ自体が商品を買わなくても良いよ、他のも買った方が良いよと言うのは、長期的には上記理由で全ての得になる
川口名人は他にも作品から背景が読み取れる方法論や、興味の幅を広げる資料調査方法も解説していてやっぱ鋭い
本当は作例も提示しながら解説してくれるとなお説得力があるんだが、これで今回の体験が自分の中で意味ある物になった
-
以上。上記通りで知らんジャンルへの興味や、新しい考え方に開眼する内容で行って良かったと思えるイベントになった
毎年開催で次回はインテック大阪三号館。アクセスが行ける範囲なのか等での条件はあるが、出来るなら来年も参加したい
---
補足。
[川口名人ブログで講演内容の口語調分が公開。]実際はこれに開発者のやりとり等が追加
行ったきっかけが金マーカー探しでコレ。先端の円錐・円錐第含めてPGと同じ技術実験で作ったとも言える